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広辞苑の検索結果 (28)

おみ【臣】🔗🔉

おみ】 ①朝廷に仕える人。臣下。万葉集3「もののふの―の壮士おとこは大君の任まけのまにまに」 ②古代の姓かばねの一つ。各地の有力豪族に与えられ、姓の中で最も尊重されたが、天武天皇の時、臣の一部は朝臣あそみに昇格、もとの臣は第6等の姓となる。→八色姓やくさのかばね

おみ‐の‐き【臣の木】🔗🔉

おみ‐の‐き臣の木】 樅もみの古名。万葉集3「―も生ひ継ぎにけり」

おみ‐の‐こ【臣の子】🔗🔉

おみ‐の‐こ臣の子】 朝廷に仕える人。おみ。古事記「―の八重の柴垣入り立たずあり」

おん【臣】🔗🔉

おん】 オミの音便。〈類聚名義抄〉

しん【臣】🔗🔉

しん】 (呉音はジン)君主に対していう自称。平家物語7「―等が曩祖のうそを思へば」

しん‐い【臣位】‥ヰ🔗🔉

しん‐い臣位‥ヰ 臣下のくらい。臣たる身分。

しん‐か【臣下】🔗🔉

しん‐か臣下】 君主に仕える者。臣。けらい。

しん‐こう【臣公】🔗🔉

しん‐こう臣公】 公卿くぎょうの異称。

しん‐し【臣子】🔗🔉

しん‐し臣子】 臣または子たる身分の者。また、臣下。

しん‐じ【臣事】🔗🔉

しん‐じ臣事】 臣として仕えること。

しん‐じゅう【臣従】🔗🔉

しん‐じゅう臣従】 臣下としてつき従うこと。

しん‐しょ【臣庶】🔗🔉

しん‐しょ臣庶】 臣下と庶民。臣民。

しん‐しょう【臣妾】‥セフ🔗🔉

しん‐しょう臣妾‥セフ 臣下と婢妾。主君に従属するもの。

しん‐せき【臣籍】🔗🔉

しん‐せき臣籍】 明治憲法下で、皇族以外の臣民たる身分。 ⇒しんせき‐こうか【臣籍降下】 ⇒しんせき‐こうか【臣籍降嫁】

しんせき‐こうか【臣籍降下】‥カウ‥🔗🔉

しんせき‐こうか臣籍降下‥カウ‥ 明治憲法下で、皇族の身分を失って臣籍に降ること。賜姓・他家相続・権利剥奪・婚嫁・婚姻解消などによる降下があった。1947年制定の皇室典範では、皇族の身分を離れるのは、本人の意思に基づく場合と、婚姻・婚姻解消による場合とに限る。 ⇒しん‐せき【臣籍】

しんせき‐こうか【臣籍降嫁】‥カウ‥🔗🔉

しんせき‐こうか臣籍降嫁‥カウ‥ 明治憲法下の旧皇室典範で、皇族女子が勅許を得て王族・公族・華族に嫁すること。 ⇒しん‐せき【臣籍】 ○親戚の泣き寄りしんせきのなきより 親戚は平素は疎遠であっても、不幸のある時には集まってともに悲しむという意。「親しんは泣き寄り」とも。 ⇒しん‐せき【親戚】

しん‐せつ【臣節】🔗🔉

しん‐せつ臣節】 人臣の守るべき節義。

しん‐ぞく【臣属】🔗🔉

しん‐ぞく臣属】 臣下としてつき従うこと。また、臣下。けらい。

しん‐ちゅう【臣忠】🔗🔉

しん‐ちゅう臣忠】 臣下としての忠義。

しん‐どう【臣道】‥ダウ🔗🔉

しん‐どう臣道‥ダウ 臣下の守るべき道。

しん‐ぷく【臣服】🔗🔉

しん‐ぷく臣服】 臣下として服従すること。

しん‐ぼく【臣僕】🔗🔉

しん‐ぼく臣僕】 けらいとしもべ。

しん‐みん【臣民】🔗🔉

しん‐みん臣民】 明治憲法のもとで、日本の人民。天皇・皇公族以外の者。森有礼、学政要領「初等教育ハ我国―タルノ本分ヲ弁わきまヘ」

しん‐りょう【臣僚】‥レウ🔗🔉

しん‐りょう臣僚‥レウ 多くの臣下。多くの役人。

しん‐れい【臣隷】🔗🔉

しん‐れい臣隷】 臣下。けらい。

や‐つ‐こ【臣・奴】🔗🔉

や‐つ‐こ臣・奴】 (「家つ子」の意。近世以後ヤッコ) [一]〔名〕 ①目下の者をののしり、または、親しんでいう語。家の子。雄略紀「何処にありし―ぞ。朕われを畏おそりずして…妄みだりがわしく輙軽ただちに答へつる」。万葉集18「―とそ吾はありけるぬしの殿外とのどに」 ②神または朝廷や君につかえる人。おみ。けらい。皇極紀「君臣やつこらま…の序ついでを失ひ」 ③追い使われる身分のいやしい者。しもべ。奴婢ぬひ。万葉集7「住吉すみのえの小田おだを刈らす子―かも無き」 ④転じて、ある物事に心身の自由を奪われた者。とりことなる者。とりこ。万葉集12「恋の―にわれは死ぬべし」 [二]〔代〕 (一人称)へりくだっていうときに用いる。わたくし。やつがれ。垂仁紀「―が家に至る」

《臣部》🔗🔉

《臣部》 旧来は総画を6画とするが、本書では現在通行の筆順に従って便宜7画に数える。

[漢]臣🔗🔉

 字形  筆順 〔臣部0画/7画/教育/3135・3F43〕 〔音〕シン(漢) ジン(呉) 〔訓〕おみ [意味] 主君に仕える者。家来けらい。(対)君。「不忠の臣」「臣民・臣籍・家臣・大臣だいじん・重臣・近臣」▶君主に対して自分の謙称としても使う。「臣安万侶やすまろまおす」。また、「おみ」とよみ、日本古代の姓かばねの一つ。 [解字] 解字下に伏せてうつむいた目を描いた象形文字。平伏する奴隷、けらいの意。 [下ツキ 遺臣・家臣・奸臣・逆臣・旧臣・近臣・君臣・勲臣・群臣・権臣・倖臣・功臣・幸臣・孤臣・讒臣・使臣・侍臣・重臣・従臣・人臣・世臣・争臣・諍臣・賊臣・大臣・忠臣・寵臣・朝臣・廷臣・佞臣・陪臣・幕臣・武臣・嬖臣・柄臣・乱臣・老臣

大辞林の検索結果 (23)

おみ【臣】🔗🔉

おみ [1] 【臣】 (1)主君に仕える人。臣下。しん。「もののふの―の壮士(オトコ)は/万葉 369」 (2)姓(カバネ)の一。上代には皇別と称する諸氏に与えられ名門とされたが,八色(ヤクサ)の姓の制で有力な者には第二等である朝臣(アソン)の姓が与えられ,臣自体は第六等の姓とされた。

しん【臣】🔗🔉

しん [1] 【臣】 ■一■ (名) 主君に仕えている者。家来。臣下。 ⇔君 「股肱(ココウ)の―」 ■二■ (代) 一人称。家来が主君に対して自らをへりくだっていう語。「忝(カタジケナ)く―等が曩祖(ノウソ)を思へば/平家 7」

しん-い【臣位】🔗🔉

しん-い [1] 【臣位】 臣下の地位。臣たる身分。

しん-か【臣下】🔗🔉

しん-か [1] 【臣下】 君主に仕える者。けらい。臣。

しん-し【臣子】🔗🔉

しん-し [1] 【臣子】 (1)主君や親に仕える身分の者。 (2)臣下。

しん-じ【臣事】🔗🔉

しん-じ [1] 【臣事】 (名)スル 臣下として仕えること。「忠誠を以て神に主として―すべし/求安録(鑑三)」

しん-じゅう【臣従】🔗🔉

しん-じゅう [0] 【臣従】 (名)スル 臣下としてつき従うこと。また,その者。「諸国の武夫は大名小名に―して/日本開化小史(卯吉)」

しん-しょう【臣妾】🔗🔉

しん-しょう ―セフ [0] 【臣妾】 〔家来とめかけの意〕 人に服従する者。「―となり犬馬と化し/自由太刀余波鋭鋒(逍遥)」

しん-せき【臣籍】🔗🔉

しん-せき [0][1] 【臣籍】 旧憲法下,皇族以外の,臣民としての身分。臣民籍。

しんせき-こうか【臣籍降下】🔗🔉

しんせき-こうか ―カウ― [5] 【臣籍降下】 旧憲法下,皇族がその身分を離れて臣籍に入ること。

しんせき-こうか【臣籍降嫁】🔗🔉

しんせき-こうか ―カウ― [5] 【臣籍降嫁】 旧憲法下,皇族女子が勅許を得てその身分を離れ,皇族以外の者に嫁すること。

しん-せつ【臣節】🔗🔉

しん-せつ [0] 【臣節】 臣下として守るべき節義。

しん-ぞく【臣属】🔗🔉

しん-ぞく [1] 【臣属】 (名)スル 臣下として隷属すること。また,その人。臣従。臣下。

しん-どう【臣道】🔗🔉

しん-どう ―ダウ [1] 【臣道】 臣下として守るべき道。

しん-ぷく【臣服】🔗🔉

しん-ぷく [0] 【臣服】 (名)スル 臣下として服従すること。

しん-ぼく【臣僕】🔗🔉

しん-ぼく [1][0] 【臣僕】 家来。しもべ。

しん-みん【臣民】🔗🔉

しん-みん [3] 【臣民】 君主国において,君主に支配されるものとしての人民。旧憲法下において,天皇および皇族を除いた国民。臣。

しん-りょう【臣僚】🔗🔉

しん-りょう ―レウ [0] 【臣僚】 多数の臣下。また,多くの役人。

や-つ-こ【奴・臣】🔗🔉

や-つ-こ [0] 【奴・臣】 〔「家(ヤ)つ子」の意〕 ■一■ (名) (1)古代の賤民のうち,もっとも下級の奴隷。また,身分の卑しい者。「住吉の小田を刈らす児―かもなき―あれど妹がみためと私田刈る/万葉 1275」 (2)家来。下僕。「其の家に一人の―あり/今昔 2」 (3)ある物事に執着して心身の自由を奪われることをたとえていう。とりこ。「ますらをの聡き心も今はなし恋の―に我(アレ)は死ぬべし/万葉 2907」 (4)人や物をののしっていう語。やつ。「面忘れだにもえすやと手(タ)握りて打てども懲りず恋といふ―/万葉 2574」 ■二■ (代) 一人称。自分をへりくだっていう語。やつがれ。「対へて曰さく,―は是国神なり/日本書紀(神武訓)」

やつこ-らま【臣・奴・僕】🔗🔉

やつこ-らま 【臣・奴・僕】 〔「ら」「ま」はともに接尾語〕 主君に仕える人。下僕。「市辺の天皇が御足末(ミアナスエ)―/播磨風土記」

しん【臣】(和英)🔗🔉

しん【臣】 a subject (臣下);→英和 a retainer (家来).

しんか【臣下】(和英)🔗🔉

しんか【臣下】 a subject;→英和 a vassal.→英和

しんみん【臣民】(和英)🔗🔉

しんみん【臣民】 a subject.→英和

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