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えんおうのちぎり【鴛鴦の契り】▽中国🔗🔉

えんおうのちぎり【鴛鴦の契り】▽中国 むつまじい夫婦の関係のたとえ。「鴛鴦の偶(ク゛ウ)」とも。 《例文》 「鴛鴦の契り浅からず。」「鴛鴦の契りを結ぶ(夫婦になる)。」 《参考》 「鴛鴦(おしどり)」は、雌雄が常にいっしょにいるとされる。 《出典》 〔李白(リハク)・去婦詞〕

えんかのこしつ【煙霞の痼疾】▽中国🔗🔉

えんかのこしつ【煙霞の痼疾】▽中国 山や川の自然のよい景色を非常に好む習性のたとえ。転じて旅行好きのこと。「煙霞の癖(ヘキ)」とも。 《参考》 「煙霞」は、もやとかすみのことで、よい景色のこと。「痼疾」は、持病。 《出典》 〔唐書(トウシ゛ョ)・遊巌伝〕

えんぎでもない【縁起でもない】🔗🔉

えんぎでもない【縁起でもない】 縁起が悪くてとんでもないことである。 《例文》 「新車が電車とぶつかるなんて、縁起でもない、そんなこと言うな。」 《参考》 他の人が縁起の悪いことを言ったとき、それをたしなめて言うことば。

えんぎをかつぐ【縁起を担ぐ】🔗🔉

えんぎをかつぐ【縁起を担ぐ】 ある物事に対して、それが幸先(サイサキ)がいいとか悪いとかを気にする。 《例文》 「下駄(ケ゛タ)の鼻緒が切れたから、何か悪いことが起こるにちがいないなどと、昔の人はすぐ縁起を担いだ。」 《参考》 昔、縁起を祝うために寺社や縁日などで売った御幣(コ゛ヘイ)を買って担いで歩いたことから。 《類句》御弊を担ぐ。

えんこうがつきをとる【猿猴が月を取る】▽東洋🔗🔉

えんこうがつきをとる【猿猴が月を取る】▽東洋 愚かな者は、身の程をわきまえずに不可能なことを望み、ひどいめに遭うことのたとえ。「猿猴が月」「猿猴が月に愛をなす」とも。 《参考》 猿が水面に映った月影を見て、下枝にぶら下がって月を取ろうとし、枝が折れておぼれ死んだという。 《出典》 〔摩訶僧祇律(マカソウキ゛リツ)〕

えんこうきんこう【遠交近攻】▽中国🔗🔉

えんこうきんこう【遠交近攻】▽中国 外交政策として、利害関係が直接にぶつからない遠国と親しくして隣り合わせの近い国を攻めるということ。「遠きに交わりて近きを攻む」とも。 《参考》 秦国(シンコク)の范雎(ハンショ)は、近隣諸国と同盟を結んで遠い強国を攻めようとしていた秦に対して、「その方法では、たとえ成功して領土を得ても遠くてその管理ができない。逆に遠くの国と交わり、近くの国を攻め取ると近くに領土が増えて利益が大きい。」と進言した。その策が秦に採用され、それ以来、秦はますます強大になった。 《出典》 〔史記(シキ)・范雎伝〕

えんこうほうぼく【円孔方木】▽中国🔗🔉

えんこうほうぼく【円孔方木】▽中国 《円い穴に四角な木のほぞをはめ込むの意》物事がうまく合わないことのたとえ。 《出典》 〔史記(シキ)・孟軻伝〕

えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや【燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや】▽中国🔗🔉

えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや【燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや】▽中国 《燕(ツハ゛メ)や雀(スス゛メ)のような小さな鳥にどうしておおとりや白鳥のような大きな鳥の心が分かろうか、分からないの意》小人物には大人物の偉大な志が分からないことのたとえ。 《出典》 〔史記(シキ)・陳渉世家〕

えんしゃのかん【塩車の憾】▽中国🔗🔉

えんしゃのかん【塩車の憾】▽中国 すぐれたよい馬が、駄馬(タ゛ハ゛)と同じように塩を積んだ車を引かされる嘆き。有能な人物が、つまらない仕事をさせられて不遇であるという嘆きのたとえ。 《出典》 驥(キ)両耳ヲ垂レテ、塩車ニ服(ツ)ケラル。〔賈誼(カキ゛)・屈原を弔うの賦〕

えんすいきんかをすくわず【遠水近火を救わず】▽中国🔗🔉

えんすいきんかをすくわず【遠水近火を救わず】▽中国 遠くにある水は近くの火事を消す役には立たないということ。 遠方のものでは急の用に役立たないことのたとえ。 《出典》 火ヲ失シテ水ヲ海ヨリ取ラバ、海水多シト雖(イエト゛)モ、火必ズ滅セズ。遠水ハ近火ヲ救ワザレバナリ。〔韓非子(カンヒ゜シ)・説林上篇〕

えんそかわにのむもはらをみたすにすぎず【偃鼠河に飲むも腹を満たすに過ぎず】▽中国🔗🔉

えんそかわにのむもはらをみたすにすぎず【偃鼠河に飲むも腹を満たすに過ぎず】▽中国 もぐらは、大河で水を飲んでも、腹いっぱい以上は飲めない。人は身の程を知ってそれに満足すべきであるということ。 《出典》 鷦鷯(ショウリョウ)深林ニ巣(ス)クウモ、一枝(イッシ)ニ過ギズ。偃鼠河ニ飲ムモ、腹ヲ満タスニ過ギズ。〔荘子(ソウシ゛)・逍遥遊篇〕

えんとうきよはすえをまて【縁と浮き世は末を待て】🔗🔉

えんとうきよはすえをまて【縁と浮き世は末を待て】 良縁と人生の好機会は、焦らずに自然にやって来るのを待つのがよいということ。 《類句》縁と時節の末を待て。縁と月日の末を待て。

えんとうのいっかつ【鉛刀の一割】▽中国🔗🔉

えんとうのいっかつ【鉛刀の一割】▽中国 《鉛で作った切れ味の悪い刀で切る一切りの意》 一度は役立つが、2度以上は役に立たないもののたとえ。 自分の力をけんそんしていうことば。 《出典》 昔、魏絳(キ゛コウ)ハ列国ノ大夫(タイフ)ナルニ、尚(ナオ)能(ヨ)ク諸戎(ショシ゛ュウ)ヲ和輯(ワシュウ)セリ。況(イワン)ヤ臣、大漢ノ威ヲ奉ジテ鉛刀一割ノ用無カランヤ。〔後漢書(コ゛カンシ゛ョ)・班超伝〕

えんとつのけむりがしたをはうとかぜのきざし【煙突の煙が下を這うと風の兆し】🔗🔉

えんとつのけむりがしたをはうとかぜのきざし【煙突の煙が下を這うと風の兆し】 煙突から出る煙が下をはうと強風の吹く前兆であるということ。 《参考》 強い風は、まず高い所で吹き始めて下に吹き降りて来るので、煙突の煙も下に吹き降ろされる。

えんなきしゅじょうはどしがたし【縁なき衆生は度し難し】🔗🔉

えんなきしゅじょうはどしがたし【縁なき衆生は度し難し】 仏縁のない者は仏にも救うことがむずかしい。人の忠告を聞き入れない者は救いようがないことのたとえ。

えんのきれめはこでつなぐ【縁の切れ目は子で繋ぐ】🔗🔉

えんのきれめはこでつなぐ【縁の切れ目は子で繋ぐ】 夫婦の間がまずくなっても、子の愛にひかされて元通りになるということ。 《類句》子は鎹(カスカ゛イ)。子は縁つなぎ。

えんのしたのくわづかい【縁の下の鍬使い】🔗🔉

えんのしたのくわづかい【縁の下の鍬使い】 《頭がつかえる縁の下でくわを使うの意》窮屈で自由に振る舞えないことのたとえ。 《類句》雪隠(セッチン)で槍(ヤリ)を使う。九尺の間で二間の槍を使う。

えんのしたのたけのこ【縁の下の筍】🔗🔉

えんのしたのたけのこ【縁の下の筍】 頭がつかえる縁の下に生えるたけのこ。立身出世して有名になることのできない人のたとえ。

えんのしたのちからもち【縁の下の力持ち】🔗🔉

えんのしたのちからもち【縁の下の力持ち】 表面に立つ人のために目立たない所で地道に尽力することのたとえ。また、その人のたとえ。 《類句》縁の下の舞。簀子(スノコ)の下の舞。陰の舞の奉公。

えんはいなものあじなもの【縁は異なもの味なもの】🔗🔉

えんはいなものあじなもの【縁は異なもの味なもの】 男性と女性の縁は、常識では判断できないほど不思議でおもしろいものであるということ。

えんぼくけいちん【円木警枕】▽中国🔗🔉

えんぼくけいちん【円木警枕】▽中国 丸い木でできていて転がりやすく、寝ている人がすぐ目覚めるまくら。苦学力行することのたとえ。 《参考》 司馬光(シハ゛コウ)は、若いとき、この目覚ましまくらを使用し、寝る時間も惜しんで勉強したという。 《出典》 司馬温公(オンコウ)円木ヲ以(モッ)テ警枕ト為(ナ)ス。小睡スレバ則(スナワ)チ枕転ジテ覚ム。乃(スナワ)チ起キテ書ヲ読ム。〔范祖禹(ハンソウ)・司馬温公布衾銘記〕

えんまくをはる【煙幕を張る】🔗🔉

えんまくをはる【煙幕を張る】 真意を隠すために、他の言動をしたり問題を別のものに転化したりすることのたとえ。 《参考》 「煙幕」は、戦いのとき、味方の行動を敵から隠すために用いる煙。

えんもゆかりもない【縁もゆかりもない】🔗🔉

えんもゆかりもない【縁もゆかりもない】 なんの関係もなく、無縁である。 《例文》 「彼とは近所に住んでいただけで、もともと縁もゆかりもない。」

えんりょえしゃくもない【遠慮会釈もない】🔗🔉

えんりょえしゃくもない【遠慮会釈もない】 相手に対する行動が、遠慮深さや慎みがなくて徹底していることのたとえ。 《例文》 「遠慮会釈もなく、税を取り立てる。」

えんりょなければきんゆうあり【遠慮無ければ近憂有り】▽中国🔗🔉

えんりょなければきんゆうあり【遠慮無ければ近憂有り】▽中国 何事も遠い将来まで見通した深い考えを持っていないと、必ず目前に心配事が起こるものだ。 《出典》 人遠キ慮(オモンハ゜カ)リ無ケレバ、必ズ近キ憂イ有リ。〔論語(ロンコ゛)・衛霊公篇〕

えんりょひだるしだてさむし【遠慮ひだるし伊達寒し】🔗🔉

えんりょひだるしだてさむし【遠慮ひだるし伊達寒し】 遠慮すれば空腹をがまんしなければならないし、姿を美しく見せようとすれば薄着をして寒さを辛抱しなければならない。外見や体裁を飾れば辛く苦しい目に会うということ。 《参考》 「ひだるい」は、空腹であるの意。

えんをきたにしてそにゆく【轅を北にして楚に行く】▽中国🔗🔉

えんをきたにしてそにゆく【轅を北にして楚に行く】▽中国 《車の前部にある轅(ナカ゛エ)を北方に向けて南国の楚(ソ)に行こうとするの意》考えと行いとが逆なことのたとえ。 《参考》 「行く」は「適く」とも書く。 《出典》 鳳(ホウ)来リ百獣ノ舞ウヲ望マント欲スルハ、何ゾ轅ヲ北ニシテ将(マサ)ニ楚ニ適(ユ)カントスルニ異(コト)ナランヤ。〔白居易(ハクキョイ)・新楽府〕

えんおうのちぎり【鴛鴦の契り】🔗🔉

えんおうのちぎり【鴛鴦の契り】 きわめて夫婦仲のよいこと。また、仲むつまじい夫婦の関係を結ぶこと。 ◎「鴛鴦」はおしどりで、「鴛」が雄、「鴦」が雌で、いつも雌雄が寄り添っていて離れないことから。 〔例〕鴛鴦の契りを結ぶ。 〔類〕比翼連理(ひよくれんり)

えんかのこしつ【煙霞の痼疾】🔗🔉

えんかのこしつ【煙霞の痼疾】 自然を愛する心がきわめて強く、自然の美しさを求め、あちこちを旅すること。 ◎「煙霞」は、靄(もや)や霞(かすみ)のかかった風景、「痼疾」はやっかいな持病のこと。自然の風景を愛することが、治りにくい病気のようになっているの意から。なお、それが癖(くせ)のようになっていることを「煙霞の癖(へき)」と言う。 〔出〕唐書(とうじょ)

えんこうきんこう【遠交近攻】🔗🔉

えんこうきんこう【遠交近攻】 遠くの国と友好関係を結び、その国に背後から威圧させながら、近くの国を攻める政策のこと。 ◎中国の戦国時代、范雎(はんしょ)が唱えた外交政策として知られる。 〔出〕史記

えんこう つきをとる【猿猴 月を取る】🔗🔉

えんこう つきをとる【猿猴 月を取る】 身のほどをわきまえず、欲ばったまねをして失敗することのたとえ。 ◎「猿猴」は、猿(さる)のこと。猿たちが、木の下の井戸の水面に映った月を取ろうとしたところ、木の枝が折れて、みんな井戸に落ちて溺(おぼ)れ死んだという故事から。「猿猴が月」とも言う。 〔出〕僧祇律(そうぎりつ)

えんじゃく いずくんぞこうこくのこころざしをしらんや【燕雀 安んぞ鴻鵠の志を知らんや】🔗🔉

えんじゃく いずくんぞこうこくのこころざしをしらんや【燕雀 安んぞ鴻鵠の志を知らんや】 小人物には、しょせん大人物の志は理解できないということ。 ◎「燕雀」は燕(つばめ)や雀(すずめ)などの小さな鳥の意から転じて小人物のこと。「鴻鵠」は大きな鳥の意から転じて大人物のこと。燕や雀などに、どうして鴻鵠の心を知ることができようかの意から。 〔出〕史記 〔類〕升を以て石を量る

えんすい きんかをすくわず【遠水 近火を救わず】🔗🔉

えんすい きんかをすくわず【遠水 近火を救わず】 どんな有用なものでも遠くにあるものでは、急の用には役立たないというたとえ。 ◎遠方にいくら多量の水があっても、近くの火事を消して救うわけにはいかないの意から。 〔出〕韓非子(かんぴし) 〔類〕遠い親戚より近くの他人

えんてんかつだつ【円転滑脱】🔗🔉

えんてんかつだつ【円転滑脱】 人と争うことなく、臨機応変に事に対処し、滞ることなくなめらかに事をおこなうこと。 ◎「円転」は、言動が角立たないで、まろやかに進むこと。「滑脱」は、滞らずなめらかに自在に変化すること。

えんどうはひかげでもはじける【豌豆は日陰でもはじける】🔗🔉

えんどうはひかげでもはじける【豌豆は日陰でもはじける】 年ごろになれば、だれでも性に目ざめ、色気づくということ。また、事が成るにはそれなりの時が必要であり、その時節がくれば、自然に成るものだということ。 ◎日陰で育った豌豆でも、時期がくればひとりでに実り、種がはじけるの意から。 〔類〕毬栗も内から破れる

えんなきしゅじょうはどしがたし【縁なき衆生は度し難し】🔗🔉

えんなきしゅじょうはどしがたし【縁なき衆生は度し難し】 人の忠告を聞き入れようとしないやからは救いようがないということ。 ◎「縁」は機会の意。仏の教えを聞く機会のない者では、たとえ仏でもどうにも救いようがないの意から。

えんのきれめはこでつなぐ【縁の切れ目は子で繋ぐ】🔗🔉

えんのきれめはこでつなぐ【縁の切れ目は子で繋ぐ】 夫婦仲が冷たくなり、あわや離婚という事態になっても、子供の存在が切れそうになった縁をつなぎとめてくれるということ。 〔類〕子は鎹(かすがい)

えんはいなもの あじなもの【縁は異なもの 味なもの】🔗🔉

えんはいなもの あじなもの【縁は異なもの 味なもの】 男と女のめぐりあい、結びつきというものは、予測のつかないほんとうに不思議なもの、おもしろいものだということ。 ◎「縁は異なもの」「縁は味なもの」と切り離した形でも言う。いろはがるた(江戸「ゑ」の項)。 〔較〕Marriage is made in heaven.(結婚は天が定めること)

えんぴをのばす【猿臂を伸ばす】🔗🔉

えんぴをのばす【猿臂を伸ばす】 物をつかむために長く腕を伸ばすことの形容。 ◎「猿臂」は猿の腕のように長い腕の意。

えんりえど【厭離穢土】🔗🔉

えんりえど【厭離穢土】 けがれたこの世を嫌い、ぬけ出して離れたいと願うこと。 ◎仏教語で、「厭離」はいとって離れること、「穢土」はけがれたこの世のこと。「おんりえど」とも言う。→欣求浄土(ごんぐじょうど)

えんりょなければきんゆうあり【遠慮なければ近憂あり】🔗🔉

えんりょなければきんゆうあり【遠慮なければ近憂あり】 将来のことを見通した深い考えを持っていないと、必ず目前に急な心配事が起こるものだということ。 ◎「遠慮」は遠い先々のことまで思慮すること、「近憂」は間近の憂い事の意。「遠き慮(おもんぱか)りなき者は必ず近き憂いあり」とも言う。 〔出〕論語

えんりょはぶさた【遠慮は無沙汰】🔗🔉

えんりょはぶさた【遠慮は無沙汰】 遠慮もほどほどにしなさいということ。 ◎先方に迷惑をかけてはいけないと遠慮して訪問を差し控えていると、時機を失ってご無沙汰をする羽目になり、その結果、疎遠になり、かえって礼を欠くことになるの意から。「遠慮が無沙汰」とも言う。

えんりょひだるし だてさむし【遠慮ひだるし 伊達寒し】🔗🔉

えんりょひだるし だてさむし【遠慮ひだるし 伊達寒し】 見えを張ったり、うわべを飾るのもほどほどにせよということ。 ◎「ひだるし」は、ひもじいの意。食事をすすめられ、食べたいのに遠慮して食べないでいるとひもじいし、また、伊達を保とうといきがって薄着でいると寒くて閉口するの意から。 〔類〕賢者ひだるし伊達寒し 〔較〕A modest dog seldom grow fat.(控えめな犬は肥えることがない)

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