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ねがえりをうつ【寝返りを打つ】🔗🔉

ねがえりをうつ【寝返りを打つ】 《寝ている体の向きを変えるの意》味方を裏切って敵方や反対派などにつく。 《例文》 「金に目がくらんで寝返りを打ったな。」

ねがったりかなったり【願ったり叶ったり】🔗🔉

ねがったりかなったり【願ったり叶ったり】 相手の希望や条件がこちらの希望と一致すること。 《例文》 「あちらがそうしてくれると言うのだから、そいつは願ったり叶ったりだ。」

ねがってもない【願ってもない】🔗🔉

ねがってもない【願ってもない】 望んでもたやすく実現しそうにないことが先方から申し出をされてうまくかなえられ、ありがたく思うこと。 《例文》 「100万円を無利子で貸してくれるなんて、願ってもない話だ。」

ねがはる【値が張る】🔗🔉

ねがはる【値が張る】 同種の他の物に比べると値段が高い。 《例文》 「走りの松茸(マツタケ)なので、値が張るのも当たり前だ。」

ねくびをかく【寝首を掻く】🔗🔉

ねくびをかく【寝首を掻く】 寝ている人を襲ってその首を切り落とす。 相手をだまして油断させ、ひどい目に遭わせることのたとえ。 《例文》 「ときには寝首を掻くくらいのことをしなければ、このせちがらい社会をわたってゆけない。」

ねこがかおをあらうとあめ【猫が顔を洗うと雨】🔗🔉

ねこがかおをあらうとあめ【猫が顔を洗うと雨】 猫が、顔を洗うような動作で顔をこすると雨が降るということ。 《参考》 各地でいわれている俗説。特に猫の手が耳を越せば雨とするものもある。

ねこにかつおぶし【猫に鰹節】🔗🔉

ねこにかつおぶし【猫に鰹節】 《猫の近くに大好物であるかつお節を置くの意》その人の好物をその人のそばに置くのは、すぐに食べられてしまいそうで油断できないということ。また、その物事がその情況の中では過失や犯罪を招きやすくて危険であることのたとえ。 《参考》 「鰹節」は「かつぶし」とも読む。

ねこにこばん【猫に小判】🔗🔉

ねこにこばん【猫に小判】 《金銭の値打ちの分からない猫に小判を与えるの意》貴重な価値のあるものでも、その価値が分からない人にとっては何の役にも立たないことのたとえ。 《例文》 「その本をあいつに貸してやっても猫に小判だよ。」 《類句》猫に石仏。豚に真珠。

ねこにまたたびおじょろうにこばん【猫に木天蓼お女郎に小判】🔗🔉

ねこにまたたびおじょろうにこばん【猫に木天蓼お女郎に小判】 非常に好む物のたとえ。 効果が著しいことのたとえ。 《類句》猫に木天蓼泣く子に乳房。

ねこのくびにすず【猫の首に鈴】▽西洋🔗🔉

ねこのくびにすず【猫の首に鈴】▽西洋 難題・難局を解決するためのすぐれた提案であるが、実行は非常に危険であってそれを実行する者がいないことのたとえ。「猫に鈴を付ける」とも。 《参考》 (イ)猫に不意を襲われるのを防ごうとねずみが会議を開いた。あるねずみが「猫の首に鈴を付ければ猫の来るのがすぐ分かる。」と提案すると、みんな賛成したが、だれが猫に鈴を付けるのかという段になると、だれも自分が付けようとは言わなかったという寓話(ク゛ウワ)から。 (ロ)英語「bell the cat」で、「危険なことをする。進んで難局に当たる」の意の成句になっている。

ねこのてもかりたい【猫の手も借りたい】🔗🔉

ねこのてもかりたい【猫の手も借りたい】 非常に忙しく、人手が足りなくてだれでもよいから手伝いの人が欲しいことのたとえ。 《例文》 「年の暮れで猫の手も借りたいくらいだ。」

ねこのひたい【猫の額】🔗🔉

ねこのひたい【猫の額】 土地などが非常に狭いことのたとえ。「猫額大(ヒ゛ョウカ゛クタ゛イ)」とも。 《例文》 「山の斜面に猫の額ほどの畑を耕して暮らしている。」

ねこのめ【猫の目】🔗🔉

ねこのめ【猫の目】 《猫の瞳(ヒトミ)が明暗に応じて形を変えることから》変わりやすいことのたとえ。 《例文》 「彼の意見は猫の目のようによく変わるので、信用できない。」

ねこはさんねんかってもみっかでおんをわすれる【猫は三年飼っても三日で恩を忘れる】🔗🔉

ねこはさんねんかってもみっかでおんをわすれる【猫は三年飼っても三日で恩を忘れる】 猫は主人の恩を感じない恩知らずの動物だということ。 《参考》 一般に、犬については「犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ」という。 《類句》猫は三年の恩を三日で忘れる。

ねこもしゃくしも【猫も杓子も】🔗🔉

ねこもしゃくしも【猫も杓子も】 だれもかれも。みんな。 《例文》 「猫も杓子も大学に行きたがる。」 《参考》 皮肉をこめて使われる。

ねこをかぶる【猫を被る】🔗🔉

ねこをかぶる【猫を被る】 本性を隠しておとなしそうに見せかける。 《例文》 「銀子は…態度や言葉遣いもお上品らしく、いくらか猫を被っていた。」《徳田秋声(トクタ゛シュウセイ)・縮図》

ねざめがわるい【寝覚めが悪い】🔗🔉

ねざめがわるい【寝覚めが悪い】 自分の過去の行いが反省され、気がとがめて後味が悪い。

ねじがゆるむ【螺子が緩む】🔗🔉

ねじがゆるむ【螺子が緩む】 緊張が緩んでだらしなくなる。 《例文》 「大学に入ったら、ねじが緩んでしまったのか、遊んでばかりいる。」

ねじをまく【螺子を巻く】🔗🔉

ねじをまく【螺子を巻く】 だらけた態度や行動などを、注意し励ましてきちんとさせる。

ねずみがしおをひく【鼠が塩を引く】🔗🔉

ねずみがしおをひく【鼠が塩を引く】 少しずつで目立たないが、いつの間にか積もり積もって大量になることのたとえ。 《類句》鼠が塩を嘗(ナ)める。

ねたうしにあくたかくる【寝た牛に芥掛くる】🔗🔉

ねたうしにあくたかくる【寝た牛に芥掛くる】 《寝そべっている牛にいきなりごみを掛けるの意》自分の行った悪事の罪を何の関係もない者に負わせることのたとえ。 《類句》臥(フ)せる牛に芥掛くる。

ねたこをおこす【寝た子を起こす】🔗🔉

ねたこをおこす【寝た子を起こす】 せっかく収まり鎮まった物事を、相手を不必要に刺激して再び問題にさせることのたとえ。 《例文》 「ようやくあきらめかけているのに、寝た子を起こすようなことを言わないでくれ。」

ねたばをあわす【寝刃を合わす】🔗🔉

ねたばをあわす【寝刃を合わす】 《切れ味が鈍くなった刀の刃を砥石(トイシ)に合わせるの意》刀の刃を研ぐこと。転じて、ひそかに悪事をたくらむことのたとえ。

ねたまはほとけ【寝た間は仏】🔗🔉

ねたまはほとけ【寝た間は仏】 眠っている間は、善人も悪人も仏のように無心であること。 眠っているうちはこの世の悩みや心配から解き放たれて極楽にいるようなものであること。 《類句》寝る間が極楽。

ねつがさめる【熱が冷める】🔗🔉

ねつがさめる【熱が冷める】 その物事に対する関心が薄れて熱心でなくなる。 《例文》 「山登りの熱が冷める。」 男女間で、相手に対する愛情がなくなって冷ややかになる。 《例文》 「あの二人は熱が冷めて別れたそうだ。」

ねっきにもひえにもたたぬ【熱気にも冷えにも立たぬ】🔗🔉

ねっきにもひえにもたたぬ【熱気にも冷えにも立たぬ】 《熱くもなく、寒くもないの意》どっちつかずである。中途はんぱである。 《類句》熱気にも寒さにもならぬ。

ねつにうかされる【熱に浮かされる】🔗🔉

ねつにうかされる【熱に浮かされる】 高熱のために意識が正常でなくなる。 《例文》 「40度近くの熱で、ほとんど一昼夜というもの、熱に浮かされていた。」 理性を失うほど一つの事に熱中する。 《例文》 「朝から晩まで、熱に浮かされたように絵を描いている。」

ねつをあげる【熱を上げる】🔗🔉

ねつをあげる【熱を上げる】 夢中になる。のぼせる。 《例文》 「ゴルフに熱を上げる。」 男女間で、相手に対する恋愛感情が高まる。 《例文》 「周囲の反対にあって、二人はますます熱を上げていった。」

ねつをいれる【熱を入れる】🔗🔉

ねつをいれる【熱を入れる】 その物事に熱中する。意欲的にうちこむ。 《例文》 「社会教育には早くから熱を入れ、文部行政を批判してきた。」

ねつをふく【熱を吹く】🔗🔉

ねつをふく【熱を吹く】 意気盛んに大きなことを遠慮もなくしゃべる。気炎を上げる。広言を吐く。 《例文》 「あいつはいつも飲み屋で政治に勝手な熱を吹いている。」

ねてもさめても【寝ても覚めても】🔗🔉

ねてもさめても【寝ても覚めても】 《寝ている夢の中でも、起きている心の中でもの意》いつでもそうであるようす。常に。 《例文》 「寝ても覚めても思うはあの方のことばかり。」

ねにもつ【根に持つ】🔗🔉

ねにもつ【根に持つ】 恨みに思っていつまでも忘れない。 《例文》 「つまらないことを根に持って、いつまでもぐずぐず言うな。」

ねぶとはかたきにおさせよ【根太は敵に押させよ】🔗🔉

ねぶとはかたきにおさせよ【根太は敵に押させよ】 根太は、自分を憎く思っている敵に押させるくらい無慈悲に力いっぱいに押しつぶして膿(ウミ)を出さないと治らないということ。 《参考》 「根太」は、太股(フトモモ)や尻(シリ)などにできる腫(ハ)れ物のこと。

ねほりはほり【根掘り葉掘り】🔗🔉

ねほりはほり【根掘り葉掘り】 細部についてまでしつこく聞くようす。 《参考》 「葉堀り」は、「根堀り」に語調を合わせ、意味を強めたもの。

ねみみにみず【寝耳に水】🔗🔉

ねみみにみず【寝耳に水】 《ゆったりと寝ているとき、耳に水を入れられたように》安心しているときに起きた突然の出来事のたとえ。また、そういう出来事に驚くことのたとえ。「寝耳に水の入りたる如(コ゛ト)し」とも。 《例文》 「寝耳に水のニュースにあわてる。」

ねもはもない【根も葉もない】🔗🔉

ねもはもない【根も葉もない】 話などに何の根拠もない。 《例文》 「根も葉もないうわさを立てられた。」 《参考》 「根もない(根拠がない)」の「根」から縁語の「葉」を導き出し、「葉もない」と付けて口調を整えた表現。また、「根」を原因、「葉」をその結果のたとえとし、原因も結果もないとする解釈もある。

ねりうしもよどまで【練り牛も淀まで】🔗🔉

ねりうしもよどまで【練り牛も淀まで】 《練るようにゆっくり歩く牛もいずれは淀(京都南部の地)に着くの意》遅い早いの違いはあるが、結局は同じであることのたとえ。 《類句》早牛も淀、遅牛も淀。

ねるこはそだつ【寝る子は育つ】🔗🔉

ねるこはそだつ【寝る子は育つ】 よく寝る子どもは健康ですくすく大きくなる。 《類句》寝る子は太る。寝る子は息災。

ねをあげる【音を上げる】🔗🔉

ねをあげる【音を上げる】 苦しさやつらさに耐えられず、意気地のないことを言う。弱音を吐く。また、降参する。 《例文》 「その事件の複雑さには検察庁も新聞も音をあげてしまい、」《開高健(カイコウケン)・パニック》

ねをおろす【根を下ろす】🔗🔉

ねをおろす【根を下ろす】 《草木が根を大地にしっかりと付けるの意》揺るぎない地位を占める。居座る。 《例文》 「こんな穴倉みたいなところに根を下ろしているんです。」《森本薫(モリモトカオル)・女の一生》

ねをはる【根を張る】🔗🔉

ねをはる【根を張る】 《草木が大地に根を伸ばし広げるの意》深く入り込んで動かしがたくなる。 《例文》 「官僚の世界には学閥ががっちり根を張っている。」

ねんがいる【念が入る】🔗🔉

ねんがいる【念が入る】 細かいところまで注意がよく行き届いている。 《例文》 「念が入った親切なやり方でおそれいりました。」

ねんきをいれる【年季を入れる】🔗🔉

ねんきをいれる【年季を入れる】 長い間同じ仕事に従事して修練を積む。 《例文》 「子どものときからその道一筋に年季を入れたのだから、腕は確かだ。」 《参考》 「年季」は、奉公人が1年間を1季として勤める約束の年限。

ねんぐのおさめどき【年貢の納め時】🔗🔉

ねんぐのおさめどき【年貢の納め時】 《年貢の滞納を清算する時期の意》悪事を行い続けてきた者が捕らえられて罪に服するべき時期。また、悪事に限らず、今まで続けてきた物事をあきらめて改めるべき時期。 《例文》 「この辺が年貢の納め時だろう。早く結婚しなさいよ。」

ねんとうにおく【念頭に置く】🔗🔉

ねんとうにおく【念頭に置く】 《心の中に置くの意》物事をするとき、注意しなければならない点として考えに入れておく。 《例文》 「世界の中の日本ということを念頭に置いて評論を書く。」 《類句》念頭に懸ける。

ねんとうにない【念頭にない】🔗🔉

ねんとうにない【念頭にない】 《心の中にないの意》全く思っていない。 《例文》 「そのときは逃げ出すことしか念頭になかった。」

ねんにはねんをいれよ【念には念を入れよ】🔗🔉

ねんにはねんをいれよ【念には念を入れよ】 注意の上にも注意して手抜かりのないようにせよ。「念の上にも念」とも。

ねんねんさいさいひとおなじからず【年年歳歳人同じからず】▽中国🔗🔉

ねんねんさいさいひとおなじからず【年年歳歳人同じからず】▽中国 花は毎年同じように咲くが、人の身は年とともに変わり、やがて老い衰えるということ。 《出典》 古人復(マ)タ洛城ノ東ニ無ク、今人還(マ)タ対ス落花ノ風。年年歳歳花相似タリ、歳歳年年人同ジカラズ。言ヲ寄ス全盛紅顔ノ子、応(マサ)ニ憐ムベシ半死白頭ノ翁(オキナ)。〔劉廷之(リュウテイシ)・白頭を悲しむ翁に代わる〕

ねんのすぐるはぶねん【念の過ぐるは不念】🔗🔉

ねんのすぐるはぶねん【念の過ぐるは不念】 あまり物事に注意して気を使いすぎると、かえって手抜かりが生じて不完全になるということ。「念の過ぐるは無念(ムネン)」とも。 《類句》過ぎたるは猶(ナオ)及ばざるがごとし。

ねんりきいわをもとおす【念力岩をも通す】🔗🔉

ねんりきいわをもとおす【念力岩をも通す】 《一心に思いを込めた力は堅い岩をも突き通すの意》強い意志で一心に行えば、何事でも成し遂げられるということ。「思う念力岩をも通す」「一念岩をも通す」「一心岩をも通す」とも。 《参考》 (イ)「通す」は「徹す」「透す」とも書く。 (ロ)石に立つ矢。

ねんをいれる【念を入れる】🔗🔉

ねんをいれる【念を入れる】 細かい点まで十分に注意を払う。 《例文》 「大事な仕事だから、念を入れてやってほしい。」

ねんをおす【念を押す】🔗🔉

ねんをおす【念を押す】 まちがいのないように、相手に注意を促す。十分確かめる。 《例文》 「明朝7時に集合することを、全員にもう一度念を押しておいてもらいたい。」

ねがったりかなったり【願ったり叶ったり】🔗🔉

ねがったりかなったり【願ったり叶ったり】 相手の出した条件などが、こちらの期待した以上のもので、なにからなにまで好都合であること。 〔較〕He doubles his gift who gives in time.(よい時に与える者は贈り物を二倍にする)

ねがなくてもはなはさく【根がなくても花は咲く】🔗🔉

ねがなくてもはなはさく【根がなくても花は咲く】 生け花などは根がなくてもしばらくは咲いている。まったく事実無根のことでも、ひとしきり評判になることがあるというたとえ。

ねくびをかく【寝首を掻く】🔗🔉

ねくびをかく【寝首を掻く】 相手の油断につけ込み、不意をついて相手をおとしいれること。卑怯(ひきょう)な手段で相手をだまし討ちにすること。 ◎ぐっすり寝ている人の首を切る意から。逆にそういう目に遭うことを「寝首を掻かれる」と言う。 〔類〕闇討ちに遭う

ねこかぶり【猫かぶり】🔗🔉

ねこかぶり【猫かぶり】 本性を隠していかにもおとなしく、やさしそうに見せかけること。また、知っているくせに、まるで知らないふりをすること。 ◎「かぶり」はそのようにふるまう、そういうようすをすることで、おとなしい猫のようなふりをするの意から。「猫をかぶる」「猫っかぶり」とも言う。

ねこがこえればかつおぶしがやせる【猫が肥えれば鰹節が痩せる】🔗🔉

ねこがこえればかつおぶしがやせる【猫が肥えれば鰹節が痩せる】 一方がよくなれば他方が悪くなる。一方が得をすれば他方は損をするというたとえ。 〔類〕あちら立てればこちらが立たぬ

ねこでないしょうこにたけをかいておき【猫でない証拠に竹を描いておき】🔗🔉

ねこでないしょうこにたけをかいておき【猫でない証拠に竹を描いておき】 へたな絵をからかって言うことば。 ◎虎(とら)を描いたつもりが猫のように見えてはまずいので、「竹に虎」の取り合わせで知られる竹を描き足しておく意の川柳から。 〔例〕「猫ならば猫にしておけ下手の虎」(古川柳)

ねこにかつおぶし【猫に鰹節】🔗🔉

ねこにかつおぶし【猫に鰹節】 好きなものをすぐそばに置くのは過ちを起こすもととなり、危険だということ。 ◎猫の目の前に大好物の鰹節を置いて番をさせるようなものだの意から。 〔較〕set the wolf to keep the sheep(狼(おおかみ)に羊の番をさせる)

ねこにきゅうしょうあり【猫に九生あり】🔗🔉

ねこにきゅうしょうあり【猫に九生あり】 猫は容易には死なないものだということ。 ◎西洋では猫は九つの命を持つと言われる。英語のA cat has nine lives.から。

ねこにこばん【猫に小判】🔗🔉

ねこにこばん【猫に小判】 どんなに価値あるものでも、その価値のわからない者にとっては、ねうちもなく、なんの役にも立たないというたとえ。 ◎いろはがるた(京都)。 〔類〕豚に真珠/馬の耳に念仏

ねこにまたたび【猫に木天蓼】🔗🔉

ねこにまたたび【猫に木天蓼】 大好物のたとえ。また、それを与えれば効果が大であるもののたとえ。 ◎猫にとってまたたびの実は大好物であることから。「猫に木天蓼、お女郎に小判」とも言う。

ねこにもなればとらにもなる【猫にもなれば虎にもなる】🔗🔉

ねこにもなればとらにもなる【猫にもなれば虎にもなる】 相手や状況しだいで、おとなしくもなれば荒々しくもなるというたとえ。

ねこのうおじたい【猫の魚辞退】🔗🔉

ねこのうおじたい【猫の魚辞退】 内心、欲しくてしかたがないのに、とりつくろって「要りません」と断ってみせること。また、その時だけのことで、長続きしないことのたとえ。 ◎猫が大好きな魚を辞退するの意から。

ねこのくびにすず【猫の首に鈴】🔗🔉

ねこのくびにすず【猫の首に鈴】 成功や実現の見込みのない案のたとえ。 ◎鼠(ねずみ)が猫から身を守るために、猫の首に鈴をつけて鈴の音がしたら逃げればよいという方法を思いついたが、だれがその鈴をつけに行くかという段になると、そのような危険なことを引き受ける鼠はいなかったという『イソップ物語』の話から。英語はWho is to bell the cat?(だれが猫に鈴をつけるというのか) 〔類〕机上の空論

ねこのこいっぴきいない【猫の子一匹いない】🔗🔉

ねこのこいっぴきいない【猫の子一匹いない】 子猫一匹見かけないような、まったく人の気配がないことの形容。

ねこのてもかりたい【猫の手も借りたい】🔗🔉

ねこのてもかりたい【猫の手も借りたい】 実際には役に立つはずのない猫の手でも借りたいくらい、目の回るほど忙しいことの形容。

ねこのひたい【猫の額】🔗🔉

ねこのひたい【猫の額】 土地などの広さがきわめて狭いことのたとえ。 ◎猫の額が狭いとされるところから。 〔類〕弾丸黒子の地

ねこのひたいにあるものをねずみがうかがう【猫の額にある物を鼠が窺う】🔗🔉

ねこのひたいにあるものをねずみがうかがう【猫の額にある物を鼠が窺う】 自分の力をわきまえずに途方もない大それたこと、無謀なことをやろうとするたとえ。 ◎恐ろしい猫の額にある物を鼠が奪おうとようすを窺うの意から。

ねこのまえのねずみ【猫の前の鼠】🔗🔉

ねこのまえのねずみ【猫の前の鼠】 恐ろしさのあまり身がすくんでしまうことのたとえ。 〔類〕蛇に見込まれた蛙(かえる)/鷹の前の雀

ねこのめ【猫の目】🔗🔉

ねこのめ【猫の目】 ものごとがくるくると目まぐるしく変化することのたとえ。 ◎猫の目が明暗に敏感に反応して、まるくなったり細くなったり激しく変化することから。「猫の目のよう」「猫の目のように変わる」とも言う。 〔例〕「猫の目によく似た顔に嫁苦労」(古川柳)

ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる【猫は三年の恩を三日で忘れる】🔗🔉

ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる【猫は三年の恩を三日で忘れる】 猫は飼い主の恩をすぐに忘れてしまう薄情な動物だということ。 〔対〕犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ

ねこばば【猫糞】🔗🔉

ねこばば【猫糞】 拾った物などを、そのまま黙って自分のものにして、素知らぬ顔をしていることのたとえ。 ◎「ばば」は糞(ふん)の意で、猫が糞をしたあと、足で土をかけて隠すようすから。 〔例〕猫糞を決め込む。

ねこもしゃくしも【猫も杓子も】🔗🔉

ねこもしゃくしも【猫も杓子も】 だれかれの区別なくみんな、だれもかれもすべてということ。 ◎語源については、猫の手と杓子の形が似ているところからとか、女も子供もの意の「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も」の転じたものとする説などがあるが未詳。 〔較〕everyone that can lick a dish(皿をなめられる者はだれもかれも)

ねこをかぶる【猫をかぶる】🔗🔉

ねこをかぶる【猫をかぶる】 →猫かぶり

ねじをまく【ねじを巻く】🔗🔉

ねじをまく【ねじを巻く】 ゆるんで動きのにぶくなった時計などのねじを巻き直して正常にするように、相手のだらけた気持ちや態度を注意したりして引き締め直すこと。

ねたこをおこす【寝た子を起こす】🔗🔉

ねたこをおこす【寝た子を起こす】 ようやくおさまった騒ぎに、無用な手出しをして、再びやっかいな事態を引き起こすこと。また、せっかく忘れかけていたことを思い出させるようなことをするたとえ。 ◎ようやく寝ついた子をわざわざ起こすようなことをして泣かせるの意から。 〔類〕平地に波瀾を起こす 〔較〕Wake not a sleeping lion.(眠れる獅子(しし)を起こすな)

ねたまはほとけ【寝た間は仏】🔗🔉

ねたまはほとけ【寝た間は仏】 人間、寝ている間だけが、現実の苦労を忘れて、仏のような心になれる唯一の時だということ。 〔類〕寝る間が極楽/寝るほど楽はない

ねっしやすきはさめやすし【熱し易きは冷め易し】🔗🔉

ねっしやすきはさめやすし【熱し易きは冷め易し】 ものごとに熱中しやすい人は、飽きてしまうのも早いというたとえ。 ◎英語のSoon hot,soon cold.から。 〔類〕近惚れの早飽き/三日坊主

ねていてころんだためしなし【寝ていて転んだ例なし】🔗🔉

ねていてころんだためしなし【寝ていて転んだ例なし】 何もしなければ失敗することもない。何もせずじっとしているほうがいい場合もあるということ。

ねていてひとをおこすな【寝ていて人を起こすな】🔗🔉

ねていてひとをおこすな【寝ていて人を起こすな】 人を動かそうと思うなら、まず自分が率先して模範を示さなければいけないということ。 ◎自分は横着して寝たまま、人を起こすようなまねはするなの意から。 〔類〕率先垂範(そっせんすいはん)

ねほりはほり【根掘り葉掘り】🔗🔉

ねほりはほり【根掘り葉掘り】 事こまかく、しつこく問いただすこと。 ◎とことん掘り起こす意の「根掘り」に「葉掘り」と語呂を合わせて、おもしろく言ったことば。

ねみみにみず【寝耳に水】🔗🔉

ねみみにみず【寝耳に水】 まったく思いがけないできごとが突然起こってびっくりすることのたとえ。 ◎寝ているときに不意に耳に水を入れられて驚くことからとか、また、寝ているときに洪水の音を耳にして驚くことからとも言われる。 〔類〕青天の霹靂(へきれき)/藪から棒 〔較〕a bolt from the blue(青天から稲妻(いなずま))

ねむいけむいさむい【眠い煙い寒い】🔗🔉

ねむいけむいさむい【眠い煙い寒い】 がまんしにくいこと、耐えられないことを調子よく重ねて言うことば。

ねもはもない【根も葉もない】🔗🔉

ねもはもない【根も葉もない】 なんの根拠も、証拠もないことの形容。 ◎植物のもととなる根もなければ、その結果生える葉もないの意から。 〔例〕根も葉もないうわさ。

ねるこはそだつ【寝る子は育つ】🔗🔉

ねるこはそだつ【寝る子は育つ】 よく眠るのは健康な証拠で、そういう子は丈夫に育つということ。

ねるほどらくはない【寝るほど楽はない】🔗🔉

ねるほどらくはない【寝るほど楽はない】 なにが楽かといって、のんびり寝ることほど楽なことはないということ。 〔類〕寝る間が極楽/寝た間は仏

ねるまがごくらく【寝る間が極楽】🔗🔉

ねるまがごくらく【寝る間が極楽】 寝ている間だけは、どんな気苦労も心配事も忘れ去って、まるで極楽にでもいるかのように平穏であるということ。 〔類〕寝た間は仏/寝るほど楽はない

ねんぐのおさめどき【年貢の納め時】🔗🔉

ねんぐのおさめどき【年貢の納め時】 長い間、悪事を重ねてきた者がついに捕らえられて罰を受け、刑に服さなければならなくなる時。また、長い間してきたよくない事などに終止符を打って、観念する時の意にも言う。 ◎「年貢」は昔、年ごとに割り当てられた租税のこと。 〔較〕Every fox must pay his own skin to the flayer.(どの狐(きつね)も自分の毛皮を皮はぎ人に与えねばならぬ)

ねんげみしょう【拈華微笑】🔗🔉

ねんげみしょう【拈華微笑】 ある人の言おうとすることの意味が、ことばを用いることなく、心から心へと伝わって理解されること。 ◎釈迦(しゃか)が霊鷲山(りょうじゅせん)で説法をしたとき、一言も言わずに蓮(はす)の華(はな)を拈(ひね)って見せたところ、大衆にはその意味がわからず黙したままだったが、ただひとり摩訶迦葉(まかかしよう)だけがその意味を理解して微笑したので釈迦は彼に奥義を授けたという故事から。 〔出〕五灯会元(ごとうえげん) 〔類〕以心伝心

ねんじゃのぶねん【念者の不念】🔗🔉

ねんじゃのぶねん【念者の不念】 常日ごろ念を入れて慎重に事をする人でも、時には不注意なことをしでかすことがあるということ。 ◎「念者」は念を入れて事をする人の意で「ねんしゃ」とも言う。「不念」は不注意の意で「ふねん」とも言う。 〔類〕弘法にも筆の誤り/孔子の倒れ/猿も木から落ちる

ねんにはねんをいれよ【念には念を入れよ】🔗🔉

ねんにはねんをいれよ【念には念を入れよ】 注意したうえにもさらに注意せよ、十分に気をつけよということ。 ◎「念」は細かいところにも気を配って注意すること。「念には念を入れ」とも言う。いろはがるた(江戸)。 〔類〕石橋を叩いて渡る/浅い川も深く渡れ 〔較〕Second thoughts are best.(二番目の考えが最もよい)/Look before you leap.(跳ぶ前に見よ)

ねんねんさいさいはなあいにたりさいさいねんねんひとおなじからず【年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず】🔗🔉

ねんねんさいさいはなあいにたりさいさいねんねんひとおなじからず【年々歳々花相似たり歳々年々人同じからず】 花は年ごとに同じように美しく咲くが、人の境遇は年ごとに変わって同じではない。自然が永遠の存在であるのに対して、人の世の移り変わりの激しくはかないことを言うことば。 ◎「年々歳々」も「歳々年々」も毎年毎年の意。 〔出〕劉廷芝(りゅうていし) 〔例〕「年々歳々花の頃嫁の礼」(古川柳)

ねんりきいわをもとおす【念力岩をも徹す】🔗🔉

ねんりきいわをもとおす【念力岩をも徹す】 →思う念力岩をも徹す

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