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な🔗⭐🔉
な
(1)五十音図ナ行第一段の仮名。歯茎鼻音の有声子音と後舌の広母音とから成る音節。
(2)平仮名「な」は「奈」の草体。片仮名「ナ」は「奈」の初二画。
な【七】🔗⭐🔉
な [1] 【七】
なな。ななつ。数を数えるときに用いる。「い,む,―,や」
な【名】🔗⭐🔉
な [0] 【名】
(1)人が認識した事物に,他の事物と区別するために言葉で言い表した呼称。名前。(ア)同じ性質を有する一定範囲の事物をひとまとめにした呼称。「東から吹く風の―を東風(コチ)という」「いかづちは―のみにもあらず,いみじうおそろし/枕草子 153」(イ)一定範囲の事物に属する個々の物に付けた呼称。「国の―」「―も知れぬ遠き島」
(2)人の呼び名。(ア)人ひとりひとりに付けた呼び名。姓に対して名前。「生まれた子に―を付ける」「娘の―は花子です」(イ)姓名。氏名。「私の―は田中花子です」「―を名乗れ」「―をばさかきの造(ミヤツコ)となむいひける/竹取」
(3)その呼び名とともに世にあらわれた評判。(ア)よい評判。名声。「世に―が高い」「―のある人」(イ)名誉。「―が傷つく」(ウ)あまりかんばしくない評判。うわさ。「―が立つ」
(4)実質を伴わない名称。(ア)名目。体裁。「ホテルとは―ばかりの安宿」(イ)表向きの理由。口実。「開発の―のもとに自然を破壊する」
(5)名義。「会社の―で申し込む」
(6)古く国語の単語分類に用いた語で,現在の名詞に相当するもの。室町時代の連歌論書にすでに見え,江戸時代の国学者富士谷成章もこれを用いた。
→装(ヨソイ)
→挿頭(カザシ)
→脚結(アユイ)
な【字】🔗⭐🔉
な 【字】
〔「な(名)」と同源〕
文字。字。「ま―」「か―」「高麗の上(タテマツ)れる表
(フミ),烏の羽に書けり。―,羽の黒きままに,既に識る者無し/日本書紀(敏達訓)」
(フミ),烏の羽に書けり。―,羽の黒きままに,既に識る者無し/日本書紀(敏達訓)」
な【肴】🔗⭐🔉
な 【肴】
野菜や魚・鳥獣の肉など,酒や飯に添える副食物の総称。さい。「前妻(コナミ)が―乞はさば,立柧
(タチソバ)の実の無けくを/古事記(中)」
(タチソバ)の実の無けくを/古事記(中)」
な【菜】🔗⭐🔉
な [1] 【菜】
〔「な(肴)」と同源〕
(1)葉や茎を食用にする草の総称。菜っ葉。「―を漬ける」
(2)あぶらな。「―の花」
な【魚】🔗⭐🔉
な 【魚】
〔「な(肴)」と同源〕
うお。特に食用とするもの。さかな。「足日女(タラシヒメ)神の命(ミコト)の―釣らすと/万葉 869」
な【儺】🔗⭐🔉
な 【儺】
疫病の神を追い払う儀式。追儺(ツイナ)。「つごもりの日になりて―といふもの試みるを/蜻蛉(上)」
な【己・汝】🔗⭐🔉
な 【己・汝】 (代)
(1)一人称。わたくし。自分。自分自身。「常世辺(トコヨヘ)に住むべきものを剣太刀(ツルギタチ)―が心からおそやこの君/万葉 1741」
(2)二人称。対等もしくはそれ以下の相手に対して用いる。おまえ。なんじ。「吾はもよ女(メ)にしあれば,―を除(オキ)て男(オ)はなし,―を除て夫(ツマ)はなし/古事記(上)」「ほととぎす―が鳴く里のあまたあればなほうとまれぬ/古今(夏)」
〔上代には(1)よりも(2)の例が多い。(2)も中古になると「なが」という形でだけ用いられ,やがて用いられなくなる〕
→なれ(汝)
な🔗⭐🔉
な (副)
〔形容詞「なし」の語幹から派生した語という〕
動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)の上に付いて,その動詞の表す動作を禁止する意を表す。特に,動詞の下にさらに「そ」「そね」を伴い,「な…そ」「な…そね」の形をとる場合が多い。「我が舟は比良の湊に漕ぎ泊てむ沖辺―離(サカ)りさ夜ふけにけり/万葉 274」「沖つかいいたく―はねそ辺(ヘ)つかいいたく―はねそ/万葉 153」「床敷きて我(ア)が待つ君を犬―吠えそね/万葉 3278」
な🔗⭐🔉
な [1] (感)
「なあ」に同じ。「―,君もそう思うだろう」
な🔗⭐🔉
な🔗⭐🔉
な (格助)
〔上代語。奈良時代にはすでに自由な用法がなく,限られた語の中にみられるだけである〕
名詞を受け,それが下の名詞に連体修飾語として続くことを示す。格助詞「の」「が」「つ」と同じ用法のもの。「手(タ)―末」「眼(マ)―かい」「眼(マ)―こ」など。
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な (終助)
〔上代語〕
動詞および一部の助動詞の未然形に接続する。
(1)話し手の希望や決意,また,聞き手に対する勧誘を表す。…したいな。…しようよ。「熟田津(ニキタツ)に舟乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出で―/万葉 8」「馬並(ナ)めていざ野に行か―萩の花見に/万葉 2103」「秋の田の穂向きの寄れる片寄りに君に寄りな―言痛(コチタ)くありとも/万葉 114」
(2)聞き手の行為に対する期待・願望を表す。…してほしい。「この御足跡(ミアト)八万(ヤヨロズ)光を放ち出だし諸々(モロモロ)救ひ済(ワタ)したまは―救ひたまは―/仏足石歌」
な🔗⭐🔉
な
■一■ (終助)
文末にあって,活用語の終止形や助詞(古くは体言にも)に接続する。
(1)感動や詠嘆の意を表す。「ずいぶん立派になった―」「かれぞこの常陸守の婿の少将―/源氏(東屋)」「花の色は移りにけり―/古今(春下)」
(2)軽い主張や断定,また念を押す意を表す。「あやまるなんて,いやだ―」「確かなことだと思う―」「あべの大臣,火ねずみの皮衣もていましてかぐや姫に住み給ふと―/竹取」
(3)同意を求め,また,相手の返答を誘う意を表す。「以前お会いしました―」「本の代金いくらだか覚えていないか―」
(4)「…ないかな」「…といいな」「…と思うがな」などの形で,軽い願望の意を表す。「だれか来ないか―」「早く来るといい―」「いいと思うが―」
(5)「…(て)ください」「…なさい」などに付いて,依頼・勧告の意を表す。「早く起きてください―」「勉強なさい―」
■二■ (間投助)
文節末に付いて,相手に言い聞かせるような気持ちを添える。「あの―,いいことを教えてやろう」「それから―,二軒ほど立ち寄っただけだよ」「鯉を求めてくれいと―仰せられてござる/狂言・鱸庖丁(虎寛本)」
〔現代語では,■一■(5)は女性の言葉,それ以外はもっぱら男性の言葉に用いられる〕
な🔗⭐🔉
な (終助)
動詞・助動詞の終止形(ラ行変格活用には連体形)に接続して,強い禁止の意を表す。「決して油断する―」「泣く―,泣く―」「竜の頸(クビ)の玉取りえずは,帰り来(ク)―/竹取」「我妹子を早み浜風大和なる我松椿吹かざる―ゆめ/万葉 73」
〔中世・近世には連用形や未然形にも接続することがあった。「ショセンコノ黄金ヲバシャントモトラセラレ―/天草本伊曾保」「万一うせたりとも物いふな。顔も見―/浄瑠璃・宵庚申(中)」「さては俺に此の邸へ来(コ)―との言分ぢやな/歌舞伎・富士見る里」〕
な🔗⭐🔉
な (終助)
〔補助動詞「なさる」の命令の言い方「なさい」を省略したものから。話し言葉でのぞんざいな言い方に用いられる。近世江戸語以降の語〕
動詞の連用形またはその撥音便の形,助動詞「せる」「させる」の連用形などに付いて,命令する気持ちを表す。「さっさと起き―」「早く入ん―」「あの人に持たせ―」
な🔗⭐🔉
な (接尾)
主に時を表す名詞に付いて,それを並列するのに用いられる。「朝―朝―」「朝―夕―」
な🔗⭐🔉
な (接尾)
〔上代語〕
人を表す語に付いて,親愛の意を添える。「せ―」「いも―ろ」
な【名】(和英)🔗⭐🔉
な【菜】(和英)🔗⭐🔉
な【菜】
greens;vegetables.
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