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ご-ご【午後】🔗🔉

ご-ご [1] 【午後】 (1)正午から午前零時まで。「―九時に大阪に着く」 (2)特に正午から日没までの時間。ひるすぎ「明日の―遊びにいらっしゃい」 ⇔午前

ご-ご【語語】🔗🔉

ご-ご [1] 【語語】 ひとことひとこと。一語一語。「―情を含んで心胆を感ぜしめり/花柳春話(純一郎)」

ごご-いち【午後一】🔗🔉

ごご-いち [2] 【午後一】 その日の午後一番最初に行うこと。「―でお届けします」

ここ-いら【此処いら】🔗🔉

ここ-いら [2] 【此処いら】 (代) 近称の指示代名詞。このあたり。ここら。「―で少し休むことにしよう」

ここう-の-なん【虎口の難】🔗🔉

ここう-の-なん 【虎口の難】 きわめて危険な難儀。「―を遁(ノガ)れて/太平記 16」

こ-こうきん【古甲金】🔗🔉

こ-こうきん ―カフキン [2] 【古甲金】 甲州(コウシユウ)金のうち,江戸時代になって幕府の管理となる前に造られたもの。

ごごう-にち【五合日】🔗🔉

ごごう-にち ゴガフ― [2] 【五合日】 暦注の一。寅(トラ)と卯(ウ)の日をいい,吉日とされる。 ⇔五離日(ゴリニチ)

こ-こうもく【子項目】🔗🔉

こ-こうもく ―カウモク [2] 【子項目】 「子見出し」に同じ。

ここ-かしこ【此処彼処】🔗🔉

ここ-かしこ [3] 【此処彼処】 (代) このところあのところ。ここやあそこ。あちらこちら。「―で虫の音がする」

ここち-な・し【心地無し】🔗🔉

ここち-な・し 【心地無し】 (形ク) 思慮がない。分別がない。心ない。「いと―・しと思はれぬべけれど/源氏(浮舟)」

ここち-ゆ・く【心地行く】🔗🔉

ここち-ゆ・く 【心地行く】 (動カ四) 気持ちや気分がさっぱりとする。満足に思う。「いとよくはらはれたる遣水(ヤリミズ)の―・きたるけしきして/紫式部日記」

ここち-よ・い【心地好い】🔗🔉

ここち-よ・い [4] 【心地好い】 (形)[文]ク ここちよ・し 気持ちがよい。気分がよい。「―・いそよ風」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

こ-こつ【枯骨】🔗🔉

こ-こつ [1] 【枯骨】 朽ちはてた骨。死後,時を経た人の骨。

ここ-な【此処な】🔗🔉

ここ-な [0] 【此処な】 〔「ここなる」の転〕 ■一■ (連体) (1)ここにある。ここにいる。「―若い衆」「―おひと」 (2)人を表す語の上に付いて,軽蔑や非難の気持ちを表す。「―うそつき女郎め/歌舞伎・助六」 ■二■ (感) 意外な事態に驚いた時に発する語。これは(どうしたことだ)。「―,びつくりとしたがわごりよは合点がゆかぬ/狂言・乳切木」

ここ-に【此処に・是に・爰に・茲に】🔗🔉

ここ-に [0] 【此処に・是に・爰に・茲に】 ■一■ (副) この時。この時点で。「本日―竣工式を挙行するにあたり」「二〇年の歳月を経て,今―完成」 ■二■ (接続) (1)前の話題を受けて,当然の結果として起こる事態を示す。それで。このように。「…とうたひたまひき。―其の御子聞き知りて驚きて/古事記(中訓)」 (2)話題を変える時に用いる語。さて。ところで。「―乗円坊の阿闍梨慶秀といふ老僧あり/平家 4」

ここぬ-か【九日】🔗🔉

ここぬ-か [4] 【九日】 (1)「ここのか(九日)」に同じ。 (2)月の第九番目の日。特に,九月九日の重陽(チヨウヨウ)の節句をいう。 〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕

ここぬか-の-えん【九日の宴】🔗🔉

ここぬか-の-えん 【九日の宴】 菊の宴。重陽の宴。

ここの【九】🔗🔉

ここの [2] 【九】 (1)九。ここのつ。名詞の上に付けて,複合語を作る。この。「―重」「かがなべて夜には―夜/古事記(中)」 (2)ここのつ。数を数える時に用いる。この。「なな,や,―,とお」

ここの-か【九日】🔗🔉

ここの-か [4] 【九日】 (1)月の第九番目の日。 (2)ここのつの日数。九日間。 〔副詞的用法の場合,アクセントは [0]〕 →ここぬか

ここの-かえり【九返り】🔗🔉

ここの-かえり ―カヘリ 【九返り】 九回くりかえすこと。九遍。「今,すべらぎの天(アメ)の下しろしめすこと,四つの時(=春夏秋冬)―になむなりぬる/古今(仮名序)」

ここの-かさね【九重ね】🔗🔉

ここの-かさね 【九重ね】 〔「九重」の訓読み〕 宮中。ここのえ。「―のなかにてはあらしの風も聞かざりき/古今(雑体)」

ここの-しな【九品】🔗🔉

ここの-しな 【九品】 〔「九品(クホン)」の訓読み〕 「九品(クホン)」に同じ。「さてこそ―の上にも,さはりなく生まれ給はめ/源氏(夕顔)」

ここの-つ【九つ】🔗🔉

ここの-つ [2] 【九つ】 (1)九。九個。物の数を数える時に使う。 (2)九歳。 (3)昔の時刻の名。今の午前と午後の一二時頃。ここのつどき。

ご-ごひゃくさい【後五百歳】🔗🔉

ご-ごひゃくさい [4] 【後五百歳】 「後五百年(ゴゴヒヤクネン)」に同じ。

ご-ごひゃくねん【五五百年】🔗🔉

ご-ごひゃくねん [4] 【五五百年】 〔仏〕 釈迦入滅後の二千五百年を仏法衰退の状態に従って,五百年ずつに五分して考えたもの。最初の五百年を悟りを開く者の多い解脱堅固(ゲダツケンゴ)とし,以下,禅定(ゼンジヨウ)を保つ者の多い禅定堅固,仏法を熱心に聞く者の多い多聞堅固(タモンケンゴ),寺院を建てる者の多い造寺堅固,自説に固執して論争の激しい闘諍堅固(トウジヨウケンゴ)とする。正法(シヨウボウ)・像法(ゾウホウ)・末法(マツポウ)と組み合わせて,末法思想の教義的根拠の一つとなった。ただし,その組み合わせ方は一定しない。五五百歳。

ご-ごひゃくねん【後五百年】🔗🔉

ご-ごひゃくねん [4] 【後五百年】 〔仏〕 五五百年(ゴゴヒヤクネン)のうちの最後の五百年の称。仏法が衰え,邪見がはびこる時期という。後五百歳。後五。

こ-こまい【古古米】🔗🔉

こ-こまい [2][0] 【古古米】 九月頃の収穫期前には,三年前の産米の称。新米の出回る以後には,二年前の産米の称。

こころ-あさ・し【心浅し】🔗🔉

こころ-あさ・し 【心浅し】 (形ク) (1)思慮が浅い。考えが足りない。 ⇔心深し 「―・くけしからず人笑へならむを/源氏(浮舟)」 (2)情が薄い。薄情だ。「御有様にたがひて―・きやうなる御もてなしの/源氏(総角)」

こころ-あ・し【心悪し】🔗🔉

こころ-あ・し 【心悪し】 (形シク) 性質が悪い。「とりどころなきもの,かたちにくさげに,―・しき人/枕草子 141」

こころ-あて【心当て・心宛て】🔗🔉

こころ-あて [0] 【心当て・心宛て】 (1)あて推量。見当。「かねて―にしていたこと」 (2)心のうちで期待すること。心だのみ。「兼ての算用には十五両の―/浮世草子・胸算用 3」 (3)心掛け。心構え。「あつぱれ賢き―かな/仮名草子・伊曾保物語」

こころ-あやまり【心誤り】🔗🔉

こころ-あやまり 【心誤り】 (1)心得ちがい。考えちがい。「―やしたりけむ/伊勢 103」 (2)心の平常を失うこと。「本性は,いと静かに,心よく,こめき給へる人の,時どき,―して/源氏(真木柱)」 (3)気分が悪くなること。「―して,わづらはしくおぼゆれば/源氏(総角)」

こころ-あ・り【心有り】🔗🔉

こころ-あ・り 【心有り】 (連語) (1)思慮分別がある。物の道理がわかっている。「少し―・らむ人は,我があたりをさへ疎みぬべかめり/源氏(東屋)」 (2)思いやりがある。情がある。「三輪山を然(シカ)も隠すか雲だにも―・らなも隠さふべしや/万葉 18」 (3)趣がある。また,情趣や風雅を解する。「―・る朝ぼらけに急ぎ出でつる車副ひなどこそ/源氏(東屋)」「―・らむ人に見せばや津の国の難波わたりの春の景色を/後拾遺(春上)」 (4)相手にさからうような気持ちをひそかにいだく。下心がある。「かく親しき御なからひにて,―・るやうならむもびんなくて/源氏(若菜上)」 (5)歌論や連歌の用語。深い心をこめている。有心体(ウシンタイ)。「常に―・る体の歌を御心にかけてあそばし候べく候/毎月抄」 ⇔心無い

こころ-ある【心有る】🔗🔉

こころ-ある [4] 【心有る】 (連体) 分別思慮がある。物の道理がわかっている。 ⇔心無い 「―人は嘆いている」

こころ-いれ【心入れ】🔗🔉

こころ-いれ [0] 【心入れ】 (1)心構え。考え。「貴嬢(アナタ)の御―をも承り,飛立つ程うれしく/露団々(露伴)」 (2)心づかい。配慮。「忝(カタジケナ)き御―/浮世草子・五人女 4」

こころ-いわい【心祝(い)】🔗🔉

こころ-いわい ―イハヒ [4] 【心祝(い)】 (1)外見や形式にこだわらない,気持ちばかりのささやかな祝い。 (2)心の中で良い事が起きるのを願うこと。「すずむ顔して二三べん―の神のくじ/浄瑠璃・鑓の権三(下)」

こころ・う【心得】🔗🔉

こころ・う 【心得】 (動ア下二) ⇒こころえる

こころ-う・し【心憂し】🔗🔉

こころ-う・し 【心憂し】 (形ク) (1)なさけない。「わが容貌(カタチ)の醜くあさましきことをあまりに―・くおぼえて/徒然 134」 (2)好ましくない。「悪霊の左大臣殿と申し伝へたる,いと―・き御名なりかし/大鏡(兼通)」

こころ-うつく・し【心美し】🔗🔉

こころ-うつく・し 【心美し】 (形シク) (1)心持ちがかわいらしい。人柄に好意がもてる。「人にくく,―・しくはあらぬわざなり/源氏(常夏)」 (2)すなおで親しみがもてる。無邪気だ。「いと若やかに―・しうらうたき心はたおはする人なれば/源氏(夕霧)」

こころ-うつり【心移り】🔗🔉

こころ-うつり [4] 【心移り】 興味・好みがほかに変わること。心変わり。気移り。

こころ-うれし・い【心嬉しい】🔗🔉

こころ-うれし・い [6] 【心嬉しい】 (形) うれしい。よろこばしい。「ただ何となく―・くなつて/浮雲(四迷)」

こころ-おき【心置き】🔗🔉

こころ-おき [0] 【心置き】 心づかいをすること。遠慮。気兼ね。「骨肉の人々の間にのみ感ぜられる淡い―を感じた/或る女(武郎)」

こころ-おきて【心掟】🔗🔉

こころ-おきて 【心掟】 (1)心に思い定めていること。「朱雀院の御―を,本意かなはせ給へるもいとめでたし/栄花(月の宴)」 (2)心の持ち方。性格。気立て。「幼かるべき程よりは―大人大人しく目やすく/源氏(竹河)」

こころおき-な・い【心置き無い】🔗🔉

こころおき-な・い [6] 【心置き無い】 (形) 気兼ねや遠慮がない。「―・い無二の友達として彼に対してゐた/都会の憂鬱(春夫)」 〔現代語では多く「心置きなく」の形で用いられる〕

こころ-おくれ【心後れ】🔗🔉

こころ-おくれ [4] 【心後れ】 (名)スル (1)恐れひるむこと。気おくれ。「遂―が致しまして/露団々(露伴)」 (2)心が劣ること。「かたち見にくく,―にして出で仕へ/徒然 134」

こころ-おさな・し【心幼し】🔗🔉

こころ-おさな・し ―ヲサナシ 【心幼し】 (形ク) 心が幼稚である。思慮が浅い。「―・く竜を殺さむと思ひけり/竹取」

こころ-おそ・し【心鈍し】🔗🔉

こころ-おそ・し 【心鈍し】 (形ク) (1)心がこもっていない。「山背の石田(イワタ)の社(モリ)に―・く手向したれや妹に逢ひ難き/万葉 2856」 (2)心の働きがにぶい。「さやうの事にも―・くてものし給ふ/源氏(蓬生)」

こころ-おとり【心劣り】🔗🔉

こころ-おとり [4] 【心劣り】 (名)スル (1)予想より劣って感じられること。見劣り。 ⇔心勝り 「めでたしと見る人の―せらるる本性見えんこそ,口をしかるべけれ/徒然 1」 (2)気負けすること。気後れすること。「河守のこのありさまに―せられて/読本・春雨(宮木が塚)」

こころ-おもしろ・い【心面白い】🔗🔉

こころ-おもしろ・い 【心面白い】 (形)[文]ク こころおもしろ・し 楽しい。愉快だ。「柳之助も―・く話をした/多情多恨(紅葉)」

こころ-かしこ・し【心賢し】🔗🔉

こころ-かしこ・し 【心賢し】 (形ク) 心がけがしっかりしている。気が利く。「年ごろおとづれざりける女,―・くやあらざりけむ/伊勢 62」

こころ-かる・し【心軽し】🔗🔉

こころ-かる・し 【心軽し】 (形ク) 心がうわついている。軽薄だ。「出でて去なば―・しといひやせむ世のありさまを人は知らねば/伊勢 21」

こころ-かろ・し【心軽し】🔗🔉

こころ-かろ・し 【心軽し】 (形ク) 「こころかるし」に同じ。「―・き人のつら(=仲間)にて/源氏(初音)」

こころ-きたな・し【心汚し】🔗🔉

こころ-きたな・し 【心汚し】 (形ク) 心がいやしい。あさましい。卑劣である。「―・き聖(ヒジリ)心なりける/源氏(総角)」

こころ-こと【心異】🔗🔉

こころ-こと 【心異】 (形動ナリ) (1)心が変わっているさま。「きぬ着せつる人は―になるなりといふ/竹取」 (2)他ときわだっているさま。なみなみでないさま。「この御子生まれ給ひて後はいと―におもほしおきてたれば/源氏(桐壺)」

こころ-さかしら【心賢しら】🔗🔉

こころ-さかしら 【心賢しら】 (名・形動ナリ) 利口ぶった心。分別くさい気持ち。また,そのさま。「みづからの―にや,宰相殿も思ほさむ。いとほしきわざかな/狭衣 4」

こころ-さみし・い【心淋しい】🔗🔉

こころ-さみし・い [6] 【心淋しい】 (形)[文]シク こころさみ・し 〔「こころざみしい」とも〕 「こころさびしい」に同じ。

こころ-さんよう【心算用】🔗🔉

こころ-さんよう 【心算用】 (名)スル 心の中で利害得失などを考えること。胸算用。「商売の事より外には人とものをも言はず毎日―して/浮世草子・胸算用 5」

こころ-しらい【心しらひ】🔗🔉

こころ-しらい ―シラヒ 【心しらひ】 心遣い。配慮。「帯刀(タチハキ)―仕うまつることねんごろなり/落窪 2」

こころ-しら・う【心しらふ】🔗🔉

こころ-しら・う ―シラフ 【心しらふ】 (動ハ四) (1)詳しく知っている。「兵の事に―・へるは今麁鹿火が右に出づるひと無し/日本書紀(継体訓)」 (2)心遣いをする。気を配る。「下りては少し―・ひて立ち去り給へり/源氏(東屋)」

こころ-しり【心知り】🔗🔉

こころ-しり 【心知り】 (名・形動ナリ) (1)互いに心を知り合うさま。また,その人。懇意。知己。「花すすき招くたよりのかひもなし―なる人し見えねば/和泉式部集」 (2)事情をよく知っているさま。また,その人。わけしり。「よべの―の人々は/源氏(東屋)」

こころ・す【心す】🔗🔉

こころ・す 【心す】 (動サ変) ⇒こころする

こころ・する【心する】🔗🔉

こころ・する [2] 【心する】 (動サ変)[文]サ変 こころ・す 気をつける。注意する。用心する。「―・してかかれ」

こころ-せ・く【心急く】🔗🔉

こころ-せ・く [4] 【心急く】 (動カ五[四]) 気持ちばかりあせる。心がはやる。「―・くままに旅立つ」

こころ-たか・し【心高し】🔗🔉

こころ-たか・し 【心高し】 (形ク) (1)理想が高い。志が高い。「はかなき夢に頼みをかけて―・く物し給ふなりけり/源氏(若菜上)」 (2)自尊心が強い。高慢だ。「世に知らず,―・くおもへるに/源氏(須磨)」

こころ-たしか【心確か】🔗🔉

こころ-たしか [4] 【心確か】 (形動ナリ) 考えがしっかりしているさま。「―なる女なれども/義血侠血(鏡花)」

こころ-と・し【心疾し】🔗🔉

こころ-と・し 【心疾し】 (形ク) 理解がはやい。気がきいている。賢明である。「平中,―・き者にて/今昔 30」

こころ-な・い【心無い】🔗🔉

こころ-な・い [4] 【心無い】 (形)[文]ク こころな・し □一□ (1)思慮がない。分別がない。 ⇔心ある 「―・い子供たちのいたずら」 (2)他に対する思いやりがない。「当人の将来を考えぬ―・い仕打ち」 (3)趣を解さない。物の風情(フゼイ)がわからない。「桜の枝を折る―・い人」 □二□ (1)(無生物について)知・情・意をそなえていない。「木は此れ―・し。何(イカ)でか音(コエ)を出ださんや/今昔 12」 (2)関心がない。熱意がない。「書に―・し/胆大小心録」 ⇔心あり [派生] ――さ(名)

こころなし-か【心做しか】🔗🔉

こころなし-か 【心做しか】 (連語) 気のせいか。心なし。「―少しやせたようだ」

こころ-の-あき【心の秋】🔗🔉

こころ-の-あき 【心の秋】 (1)心に飽きがくることを秋にかけていう語。心変わりすること。「しぐれつつもみづるよりもことの葉の―にあふぞわびしき/古今(恋五)」 (2)心に弱まりを感ずること。「いつまでのはかなき人のことの葉か―の風を待つらむ/後撰(恋五)」

こころ-の-いけ【心の池】🔗🔉

こころ-の-いけ 【心の池】 心中に物思いが多いのを,池に水がたたえられているのにたとえていう語。「埋木の人知れぬ身と沈めども,―の言ひ難き/謡曲・実盛」

こころ-の-いろ【心の色】🔗🔉

こころ-の-いろ 【心の色】 (1)心のようす。心持ち。「ときはなる日かげのかづら今日しこそ―に深く見えけれ/後撰(恋三)」 (2)やさしい心。人情味。「吾妻人(アズマウド)は…―なく情おくれ/徒然 141」

こころ-の-うま【心の馬】🔗🔉

こころ-の-うま 【心の馬】 〔「意馬」の訓読み〕 奔馬が逸(ハヤ)って抑えがたいように,感情が激して抑えがたいことをたとえた語。「―を急がせ,岡崎の長橋わたりて/浮世草子・一代男 2」 →意馬心猿(イバシンエン)

こころ-の-うら【心の占】🔗🔉

こころ-の-うら 【心の占】 心の中でおしはかること。予感。予想。「かく恋ひむものとは我も思ひにき―ぞまさしかりける/古今(恋四)」

こころ-の-おに【心の鬼】🔗🔉

こころ-の-おに 【心の鬼】 (1)やましい心をとがめる心。良心の呵責(カシヤク)。「―に恥づかしくぞおぼゆる/源氏(東屋)」 (2)煩悩(ボンノウ)・嫉妬(シツト)の心。「―はもしここ近き所にさはりありてかへされてにやあらむと思ふ/蜻蛉(下)」

こころ-の-かて【心の糧】🔗🔉

こころ-の-かて [6] 【心の糧】 心を豊かにしたり慰めたりするもの。「聖書を―とする」

こころ-の-こま【心の駒】🔗🔉

こころ-の-こま 【心の駒】 〔「意馬」の訓読み〕 「心の馬」に同じ。「あらそへる―の乗り物に/新撰菟玖波(雑三)」

こころ-の-さる【心の猿】🔗🔉

こころ-の-さる 【心の猿】 〔「心猿」の訓読み〕 煩悩(ボンノウ)が激しく抑えがたいことを,猿がさわぎたてて制しがたいことにたとえた語。 →意馬心猿

こころ-の-せき【心の関】🔗🔉

こころ-の-せき 【心の関】 自分の思いを受け入れようとしない他人の心を関所にたとえていう語。「憂き人の―にうちも寝で夢路をさへぞ許さざりける/新千載(恋二)」

こころ-の-そこ【心の底】🔗🔉

こころ-の-そこ [0] 【心の底】 (1)心の奥。意識の底。 (2)偽りのない心の中。心底(シンテイ)。「―から感謝する」

こころ-の-そら【心の空】🔗🔉

こころ-の-そら 【心の空】 (1)いろいろな思いの浮かんだり消えたりする場としてみた心。「風吹けば室の八島の夕煙―に立ちにけるかな/新古今(恋一)」 (2)心がうわの空になって何も手につかない状態。「君をのみ思ひやりつつ神よりも―になりし宵かな/拾遺(雑恋)」

こころ-の-たけ【心の丈】🔗🔉

こころ-の-たけ [6] 【心の丈】 心の中にあることを全部。思いの丈。「―をのべる」

こころ-の-つき【心の月】🔗🔉

こころ-の-つき 【心の月】 〔「心月」の訓読み〕 心中の悟り,真如を月にたとえていう語。悟り。仏性。「いかでわれ清くくもらぬ身になりて―の影をみがかむ/山家(雑)」

こころ-の-とも【心の友】🔗🔉

こころ-の-とも [5] 【心の友】 (1)心からの友人。 (2)心の慰めとなるもの。「聖書を―とする」

こころ-の-はしら【心の柱】🔗🔉

こころ-の-はしら 【心の柱】 ⇒しんばしら(心柱)(1)

こころ-の-ほか【心の外】🔗🔉

こころ-の-ほか 【心の外】 (1)自分の思うままにならないこと。「世を御―にまつりごちなし給ふ人々のあるに/源氏(須磨)」 (2)予想外のこと。思いのほか。「―の仕合せめぐりて/浮世草子・織留 4」 (3)心に留めないこと。気にかけないこと。「今はただ―に聞くものを/新古今(恋四)」

こころ-の-まま【心の儘】🔗🔉

こころ-の-まま [0] 【心の儘】 心に思う通り。思うまま。

こころ-の-やみ【心の闇】🔗🔉

こころ-の-やみ 【心の闇】 (1)思い乱れて正しい判断ができなくなることを闇にたとえた語。「かきくらす―にまどひにき/古今(恋三)」 (2)特に,親が子を思うあまり,分別がつかなくなることをいう。子ゆえの闇。「親の御―は,あやまりて後の世の罪などもおぼしやられず/浜松中納言 2」

こころ-はや・し【心早し】🔗🔉

こころ-はや・し 【心早し】 (形ク) 心の働きが機敏である。勘が鋭い。「大殿さる―・きものにて,ことありとさとりて/著聞 12」

こころ-ひか・れる【心惹かれる】🔗🔉

こころ-ひか・れる 【心惹かれる】 (連語) (興味や魅力を感じて)心がひきつけられる。「―・れる情景」

こころ-ふか・し【心深し】🔗🔉

こころ-ふか・し 【心深し】 (形ク) (1)思慮が深い。考えが深い。 ⇔心浅し 「―・しやなどほめ立てられて/源氏(帚木)」 (2)情趣に富んでいる。「中にもかはむしの―・きさましたるこそ心にくけれ/堤中納言(虫めづる)」

こころ-まさり【心勝り】🔗🔉

こころ-まさり 【心勝り】 (名)スル (1)予想よりもすぐれていること。 ⇔心劣り 「いよいよ―してめでおぼしめしけり/著聞 8」 (2)姿かたちより心の方がすぐれていること。「継信は―の剛の人にて/謡曲・摂待」

こころ-まめ・し【心忠実し】🔗🔉

こころ-まめ・し 【心忠実し】 (形シク) 心がけがまじめだ。誠実だ。「御前ていの思し召し,諸傍輩(ホウバイ)にすぐれ候ふ故,―・しく相勤め/浄瑠璃・娥哥がるた」

こころみ-こう【試香】🔗🔉

こころみ-こう ―カウ [4] 【試香】 組香で,本香を(タ)く前に,名を明らかにしてきだされる香木。ためしこう。

こころみ-に【試みに】🔗🔉

こころみ-に [0][4] 【試みに】 (副) どんな結果になるかためしに。「―一度やってみる」

こころ-みえ【心見え】🔗🔉

こころ-みえ 【心見え】 (名・形動ナリ) 心のうちを見すかされること。底が知れていること。また,そのさま。「思ふほどよりはわろし。―なりとそしられめ/枕草子 319」

こころ・む【試む】🔗🔉

こころ・む 【試む】 (動マ上二) 〔上一段活用の「こころみる」を上二段に活用させたもの〕 ためしにやってみる。「当家の浮沈をも―・むべしとこそ存じ候へ/平治(上・古活字本)」

こころ-むけ【心向け】🔗🔉

こころ-むけ 【心向け】 意向。考え。心向き。「年月隔て給ふ―のつらきなり/源氏(常夏)」

こころ-もうけ【心設け】🔗🔉

こころ-もうけ ―マウケ 【心設け】 心の中で準備すること。心づもり。心がまえ。「昼より―して日ごろも御文とりつぎて/和泉式部日記」

こころ-もと【心元】🔗🔉

こころ-もと 【心元】 胸元。胸先。「おつつけ行くぞ南無阿弥陀と―を刺し通し/浄瑠璃・出世景清」

こころ-やすめ【心休め】🔗🔉

こころ-やすめ [4] 【心休め】 一時的に心配・不安を軽くすること。気休め。

ごご【午後】(和英)🔗🔉

ごご【午後】 the afternoon;→英和 p.→英和 m.→英和 .

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