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さくら【桜】🔗🔉

さくら [0] 【桜】 (1)バラ科サクラ属の落葉高木または低木。北半球の温帯と暖帯に分布し二〇〜三〇種がある。日本に最も種類が多く,奈良時代から栽植され,園芸品種も多い。春,葉に先立ちまたは同時に開花。花は淡紅色ないし白色の五弁花で,八重咲きのものもある。西洋実桜(ミザクラ)の実はサクランボといい,食用。材は器具・版木・薪炭用。重弁の花を塩漬けにして桜湯として飲み,葉は桜餅に使用。染井吉野が代表的であるが,山桜・江戸彼岸・大島桜・八重桜も各地に植えられている。日本の国花。[季]春。 (2)馬肉の俗称。 (3)「桜色」の略。 (4)露店などで,客の買い気をそそるため,客のふりをして買い物する仲間。 〔「ただで見る」の意から芝居の無料見物人の意となり,そこから生じたという〕 (5)「桜襲(ガサネ)」の略。 (6)家紋の一。桜の花,花と枝葉をかたどったもの。

さくら-あさ【桜麻】🔗🔉

さくら-あさ [3] 【桜麻】 麻の一種。花の色から,あるいは種子をまく時期からともいうが実体は不詳。俳諧では夏の季語とされた。さくらお。「畑打音やあらしの―(芭蕉)/花摘」

さくら-あさ-の【桜麻の】🔗🔉

さくら-あさ-の 【桜麻の】 (枕詞) ⇒さくらおの

さくら-いか【桜烏賊】🔗🔉

さくら-いか [3] 【桜烏賊】 「花烏賊(ハナイカ){(2)}」に同じ。[季]春。

さくら-いり【桜煎り】🔗🔉

さくら-いり [0] 【桜煎り】 「桜煮(サクラニ)」に同じ。

さくら-いろ【桜色】🔗🔉

さくら-いろ [0] 【桜色】 桜の花のような色。薄い紅色。「目元がほんのり―になる」

さくら-うお【桜魚】🔗🔉

さくら-うお ―ウヲ [3] 【桜魚】 桜の咲く頃にとれる小さいアユ。

さくら-うぐい【桜🔗🔉

さくら-うぐい ―ウグヒ [4] 【桜】 桜の季節にとれるウグイ。この時期には婚姻色が表れ,特に雄では縦帯の朱色が鮮やか。[季]春。

さくら-え【桜会】🔗🔉

さくら-え 【桜会】 観桜を兼ねた法会(ホウエ)。中古から中世にかけ京都の醍醐寺・賀茂神社で営まれた。

さくら-えび【桜海老】🔗🔉

さくら-えび [3] 【桜海老】 海産のエビ。体長4センチメートル内外。体は透明で,赤い色素のため桜色に見える。体表に多数の発光器がある。食用。相模湾・駿河湾に多産し,特に富士川河口付近に多い。

さくら-おどし【桜縅】🔗🔉

さくら-おどし ―ヲドシ [4] 【桜縅】 ⇒小桜縅(コザクラオドシ)

さくら-お-の【桜麻の】🔗🔉

さくら-お-の ―ヲ― 【桜麻の】 (枕詞) 「麻(アサ)」と「苧(オ)」とが同じものであることから,「おふ」(苧生,すなわち麻畑)にかかるか。かかり方などに諸説ある。さくらあさの。「―をふの下草つゆしあらば/古今六帖 6」

さくら-かい【桜会】🔗🔉

さくら-かい ―クワイ 【桜会】 軍部ファシストの秘密結社。1930年(昭和5)結成。橋本欣五郎・長勇ら参謀本部・陸軍省の中堅将校が中心。満州問題の解決とそのための国家改造,軍部独裁政権の樹立をめざし,三月事件・十月事件を企てたがいずれも未遂に終わり,自然消滅した。

さくら-がい【桜貝】🔗🔉

さくら-がい ―ガヒ [3] 【桜貝】 海産の二枚貝。貝殻は薄く平たい長円形で,殻長2.5センチメートルほど,色彩・形が桜の花弁に似ている。古くから和歌や唱歌の題材にされた。遠浅のきれいな砂底にすむ。本州以南に広く分布。[季]春。

さくら-がさね【桜襲・桜重】🔗🔉

さくら-がさね 【桜襲・桜重】 襲の色目の名。春に用いる。 (1)表は白,裏は赤花。 (2)上から蘇芳(スオウ)・紅梅・{(1)}五枚に紅の単(ヒトエ)。

さくら-がのこ【桜鹿の子】🔗🔉

さくら-がのこ [4] 【桜鹿の子】 桜色の鹿の子絞り。元禄(1688-1704)頃流行した。

さくら-がみ【桜紙】🔗🔉

さくら-がみ [3] 【桜紙】 薄く柔らかな小判のちり紙。マニラ麻などから抄造する。もと,故紙からの再生紙。

さくら-がゆ【桜粥】🔗🔉

さくら-がゆ [3][0] 【桜粥】 あずきがゆの異名。

さくら-がり【桜狩(り)】🔗🔉

さくら-がり [3] 【桜狩(り)】 〔「狩り」は訪ね求めるの意〕 (1)桜花を訪ね求めて楽しむこと。観桜(カンオウ)。花見。[季]春。 (2)曲名(別項参照)。 (3)〔交野(カタノ)の狩猟地が桜の名所でもあったことから〕 鷹狩り。

さくら-ぎ【桜木】🔗🔉

さくら-ぎ [3][0] 【桜木】 (1)桜の木。「花は―人は武士」 (2)桜の木材。江戸時代,版木に使用した。

さくら-ずみ【桜炭】🔗🔉

さくら-ずみ [3] 【桜炭】 「佐倉炭」の当て字。

さくら-ぜんせん【桜前線】🔗🔉

さくら-ぜんせん [4] 【桜前線】 開花前線の一。春,サクラ(主にソメイヨシノ)の開花の日が等しい地点を結んだ線。季節の進行につれて南から北へ,低地から高地へと,順次移行していくさまを,天気図上の前線の動きにたとえていう。

さくら-そう【桜草】🔗🔉

さくら-そう ―サウ [0] 【桜草】 (1)サクラソウ科の多年草。日当たりのよい草原に生え,また観賞用に栽培される。全体に軟毛がある。葉は根生し,卵形。春,高さ約20センチメートルの花茎を立て,頂に紅紫・桃・白などの花を数個つける。花冠は高坏(タカツキ)形で上端は五裂する。品種が多い。[季]春。 (2)サクラソウ属の植物の総称。イワザクラ・クリンソウ,外来園芸種のプリムラなど。

さくら-だ【桜田】🔗🔉

さくら-だ [0] 【桜田】 桜の花がたくさん咲いている所。「山風の色吹きおろす―の/夫木 5」

さくら-だい【桜鯛】🔗🔉

さくら-だい ―ダヒ [3] 【桜鯛】 (1)スズキ目の海魚。全長18センチメートルほど。体は卵形で著しく側扁し,尾の両端が長い。雄の体は鮮紅色,背びれ第三棘が長く,体側に真珠光沢の白色斑紋がある。雌は赤黄色,背びれ棘部(キヨクブ)の後方に黒褐色の斑紋が一個ある。初めは雌で,産卵後性転換が起こって雄になる。食用。南日本の沿岸に分布。ウミキンギョ。 (2)桜の花が咲く頃,内湾の浅瀬で漁獲される鯛。瀬戸内海,特に堺沖のものが有名。[季]春。

さくら-たで【桜蓼】🔗🔉

さくら-たで [3] 【桜蓼】 タデ科の多年草。水湿地に自生。高さ約50センチメートル。葉は披針形。八月から九月にかけ,茎頂付近に淡紅色の細かい花穂をつける。[季]秋。

さくら-ぢゃや【桜茶屋】🔗🔉

さくら-ぢゃや [3][4] 【桜茶屋】 桜の花の咲く頃,花見客を目当てに設ける掛け茶屋。

さくら-づき【桜月】🔗🔉

さくら-づき [3] 【桜月】 陰暦三月の異称。

さくら-づくし【桜尽(く)し】🔗🔉

さくら-づくし [4] 【桜尽(く)し】 (1)模様や柄などに種々の桜の花を並べること。 (2)桜の種類をたくさん歌や文章の中に詠みこんで,口調よく歌ったり読んだりできるようにしたもの。「―の歌祭文/浄瑠璃・賀古教信」

さくら-づけ【桜漬(け)】🔗🔉

さくら-づけ [0] 【桜漬(け)】 主に半開きの八重桜の花を塩漬けにしたもの。熱湯を注いで桜湯として飲む。[季]春。

さくら-どうろう【桜灯籠】🔗🔉

さくら-どうろう [4] 【桜灯籠】 灯籠の一種。銅製で一面に桜の花を透かし彫りにした円形のもの。茶人が用いる。

さくら-なべ【桜鍋】🔗🔉

さくら-なべ [4] 【桜鍋】 〔「桜」は馬肉のこと〕 馬肉を味噌仕立てにし,ネギ・ゴボウ・焼き豆腐などを添えた鍋。[季]冬。

さくら-に【桜煮】🔗🔉

さくら-に [0] 【桜煮】 タコの足を薄く輪切りにしてたれ味噌で煮たもの。また,酒・味醂(ミリン)・醤油で煮たもの。さくらいり。

さくら-にく【桜肉】🔗🔉

さくら-にく [3] 【桜肉】 〔色が桜色であるところから〕 馬の肉。さくら。

さくら-ばい【桜灰・佐倉灰】🔗🔉

さくら-ばい ―バヒ [3] 【桜灰・佐倉灰】 佐倉炭(サクラズミ)の灰。江戸時代,客用の煙草盆の火入れに用いた。

さくら-ばな【桜花】🔗🔉

さくら-ばな 【桜花】 ■一■ [3] (名) 桜の花。おうか。 ■二■ (枕詞) 桜の花のように美しく栄えている意で,「栄え少女(オトメ)」にかかる。「つつじ花にほえ娘子(オトメ)―栄え娘子/万葉 3305」

さくら-びと【桜人】🔗🔉

さくら-びと [3] 【桜人】 (1)桜の花を見る人。花見をして歩く人。[季]春。《夜桃林を出てあかつき嵯峨の―/蕪村》 (2)催馬楽(サイバラ)の曲の名。

さくら-ふぶき【桜吹雪】🔗🔉

さくら-ふぶき [4] 【桜吹雪】 桜の花びらが吹雪のように盛んに散ること。花ふぶき。

さくら-ぼし【桜乾し】🔗🔉

さくら-ぼし [0] 【桜乾し】 白身の魚を味醂(ミリン)・醤油に漬けて乾したもの。

さくら-ます【桜鱒】🔗🔉

さくら-ます [3] 【桜鱒】 サケ目の魚。全長60センチメートルほど。体は延長し側扁するがサケより丸みを帯びる。体色は背面が濃藍色で小黒点が散在し,腹面は銀白色。淡水で孵化し,二年後に海へ下る。三年目に成熟して産卵のために五〜七月頃川を上る。食用として美味。本種の陸封河川型がヤマメ。北洋から関東地方以北の太平洋側と中国地方以北の日本海側に分布。ギンケ。ホンマス。マス。 →マス

さくら-みそ【桜味噌】🔗🔉

さくら-みそ [4] 【桜味噌】 ゴボウ・ショウガなどを刻んで混ぜ,甘みを加えたなめ味噌。

さくら-むすび【桜結び】🔗🔉

さくら-むすび [4] 【桜結び】 ひもなどの結び方。結んだ形が桜の花に似ているもの。 →花結び

さくら-めし【桜飯】🔗🔉

さくら-めし [3] 【桜飯】 「茶飯(チヤメシ){(2)}」に同じ。

さくら-もち【桜餅】🔗🔉

さくら-もち [3] 【桜餅】 和菓子の一。白玉粉・小麦粉を練って焼いた薄皮を二つ折りにして餡(アン)を包み,塩漬けの桜の葉で包んだもの。道明寺(ドウミヨウジ)粉を用いて蒸した皮で餡を包むものもある。[季]春。

さくら-もみじ【桜紅葉】🔗🔉

さくら-もみじ ―モミヂ [4] 【桜紅葉】 秋,桜の葉が紅葉すること。また,その葉。[季]秋。

さくら-ゆ【桜湯】🔗🔉

さくら-ゆ [3] 【桜湯】 塩漬けにした半開きの八重桜の花を入れて飲む湯。祝賀の席に用いる。[季]春。《―に亀甲罅の茶碗かな/杉田久女》

さくら-らん【桜蘭】🔗🔉

さくら-らん [3] 【桜蘭】 ガガイモ科の常緑つる性小低木。亜熱帯に多く,観賞用に栽培する。葉は質厚く光沢がある。初夏,腋生(エキセイ)の短い花柄上に白色ないし微紅色の小花を多数半球状につけ,芳香を放つ。斑(フ)入り葉の品種もある。ホヤ。

さくら【佐倉】🔗🔉

さくら 【佐倉】 千葉県北部の市。印旛沼の南岸に位置。近世,堀田氏の城下町で,城跡に国立歴史民俗博物館がある。

さくら-ずみ【佐倉炭】🔗🔉

さくら-ずみ [3] 【佐倉炭】 千葉県佐倉地方のクヌギを材料とする良質の炭。桜炭。

さくら-そうごろう【佐倉惣五郎】🔗🔉

さくら-そうごろう ―ソウゴラウ 【佐倉惣五郎】 江戸前期の下総佐倉藩の義民。印旛郡公津村の名主。本名,木内惣五郎。通称,宗吾。領主堀田氏の重税にあえぐ農民のため,将軍に直訴,処刑されたという。生没年未詳。

さくら【佐久良】🔗🔉

さくら 【佐久良】 姓氏の一。

さくら-あずまお【佐久良東雄】🔗🔉

さくら-あずまお ―アヅマヲ 【佐久良東雄】 (1811-1860) 幕末の志士・歌人。名は「はるお」とも。号,薑園(キヨウエン)。常陸(ヒタチ)の人。桜田門外の変に連座し,獄死。歌集「薑園集」

さくらい【桜井】🔗🔉

さくらい サクラ 【桜井】 (1)奈良県中北部,奈良盆地南東部にある市。古くから市場町・宿場町として発達。木材の集散・加工が盛ん。三輪そうめんを特産。長谷(ハセ)寺がある。 (2)大阪府北東端,三島郡島本町の地名。楠木正成(マサシゲ)・正行(マサツラ)父子決別の地として知られる。

さくらい-せん【桜井線】🔗🔉

さくらい-せん サクラ― 【桜井線】 JR 西日本の鉄道線。奈良・天理・桜井・高田間,29.4キロメートル。奈良盆地の東部・南部を走る。

さくらい-やき【桜井焼】🔗🔉

さくらい-やき サクラ― [0] 【桜井焼】 桜井{(2)}で産した陶器。楠公父子決別の図などを描く。清水焼に似ているが質が粗い。大正初年廃窯。

さくらい【桜井】🔗🔉

さくらい サクラ 【桜井】 姓氏の一。

さくらい-きんいち【桜井欽一】🔗🔉

さくらい-きんいち サクラ― 【桜井欽一】 (1912-1993) 民間鉱物学者。東京生まれ。家業のかたわら日本産鉱物の90パーセントを蒐集。

さくらい-じょうじ【桜井錠二】🔗🔉

さくらい-じょうじ サクラヂヤウジ 【桜井錠二】 (1858-1939) 化学者。石川県生まれ。東大教授。理化学研究所・日本学術研究会議の設立に尽力。日本の化学研究発展の基礎を築いた。

さくらい-ただよし【桜井忠温】🔗🔉

さくらい-ただよし サクラ― 【桜井忠温】 (1879-1965) 陸軍軍人・作家。愛媛県生まれ。士官学校卒業後,日露戦争に出征,旅順攻撃の際に負傷。その体験を描いた「肉弾」「銃後」は広く読まれた。

さくらい-たんばのしょうじょう【桜井丹波少掾】🔗🔉

さくらい-たんばのしょうじょう サクラ―セウジヨウ 【桜井丹波少掾】 江戸前期の浄瑠璃太夫。金平(キンピラ)浄瑠璃の祖。通称,和泉半左衛門。薩摩浄雲に学び,和泉太夫と称して,1658年頃から荒々しく豪壮な金平物を語って好評を得た。62年受領して桜井丹波少掾平正信となる。生没年未詳。

さくらい-ばいしつ【桜井梅室】🔗🔉

さくらい-ばいしつ サクラ― 【桜井梅室】 (1769-1852) 江戸末期の俳人。金沢生まれ。刀研を業としたが,俳諧を馬来(バライ)に学ぶ。天保三大家の一人とされるが,句風は月並調。著「梅室家集」など。

さくらがり【桜狩】🔗🔉

さくらがり 【桜狩】 (1)箏曲(ソウキヨク)の一。文化年間(1804-1818)山田検校(ケンギヨウ)作曲。平調子。作詞は越前家の息女という。 (2)長唄の一。1857年二世芳村孝次郎または一〇世杵屋(キネヤ)六左衛門作曲。

さくらがわ【桜川】🔗🔉

さくらがわ サクラガハ 【桜川】 江戸後期に興った吉原の幇間(ホウカン)の苗字。戯作者桜川慈悲成(ジヒナリ)の門弟甚好(ジンコウ)・善好(ゼンコウ)が幇間として名乗る。のち一派をなして幇間といえば桜川をさすようになった。

さくらがわ-じひなり【桜川慈悲成】🔗🔉

さくらがわ-じひなり サクラガハ― 【桜川慈悲成】 (1762-1833) 江戸後期の戯作者・落語家。本名,八尾大助(大五郎とも)。通称,錺屋(カザリヤ)大五郎。茶道・絵画などにも通じ多芸多才。烏亭焉馬(ウテイエンバ)とともに,落語中興の功労者。咄本「延命養談数」,黄表紙「天筆阿房楽」など。

さくらがわ【桜川】🔗🔉

さくらがわ ―ガハ 【桜川】 能の一。四番目物。世阿弥作か。貧窮のため身を売った桜子(サクラゴ)は,三年の後,物狂いとなって子を尋ねる母に常陸(ヒタチ)国桜川のほとりで再会する。

さくらぎ-ちょう【桜木町】🔗🔉

さくらぎ-ちょう ―チヤウ 【桜木町】 横浜市中区と西区にまたがる細長い地区。桜木町駅は日本最初の横浜駅にあたる。

さくらぎみんでん【佐倉義民伝】🔗🔉

さくらぎみんでん 【佐倉義民伝】 下総(シモウサ)国佐倉の木内惣五郎の直訴事件を脚色した歌舞伎・浄瑠璃の総称。三世瀬川如皐(ジヨコウ)作「東山桜荘子(ヒガシヤマサクラソウシ)」,三世桜田治助・河竹黙阿弥作「桜荘子後日文談」など。 →佐倉惣五郎

さく-らく【錯落】🔗🔉

さく-らく [0] 【錯落】 (ト|タル)[文]形動タリ 入りまじるさま。錯雑。「熔巌の塊―として途に横る/即興詩人(鴎外)」

さくらさくら🔗🔉

さくらさくら 歌曲。作詞者不明。原曲は近世の箏曲。1888年(明治21)刊の「箏曲集」に発表。「さくらさくら弥生の空は…」

さくら-じま【桜島】🔗🔉

さくら-じま 【桜島】 鹿児島市街の沖合3キロメートル,鹿児島湾にある火山島。1914年(大正3)の大噴火で大隅半島と陸続きになる。南岳(海抜1040メートル)は現在も噴火を繰り返し,噴煙を上げて周辺に火山灰の被害を与えている。桜島大根を特産。

さくらじま-だいこん【桜島大根】🔗🔉

さくらじま-だいこん [6] 【桜島大根】 ダイコンの一品種。桜島原産。ダイコンとしては世界最大種。球形で,直径60センチメートルにも達する。

さくらじま-せん【桜島線】🔗🔉

さくらじま-せん 【桜島線】 JR 西日本の鉄道線。大阪市西九条・桜島間,4キロメートル。安治川河口の工業地帯を走る。

さくらだ【桜田】🔗🔉

さくらだ 【桜田】 姓氏の一。

さくらだ-いちろう【桜田一郎】🔗🔉

さくらだ-いちろう ―イチラウ 【桜田一郎】 (1904-1986) 化学者。京都生まれ。京大教授。日本における高分子化学の開拓者。日本最初の合成繊維ビニロンを発明。

さくらだ-じすけ【桜田治助】🔗🔉

さくらだ-じすけ ―ヂスケ 【桜田治助】 歌舞伎脚本作者。 (1)(初世)(1734-1806) 壕越(ホリコシ)二三治の弟子。四世松本幸四郎と提携,江戸世話狂言を確立。代表作に「御摂勧進帳(ゴヒイキカンジンチヨウ)」「伊達競阿国戯場(ダテクラベオクニカブキ)」があり,「戻駕(モドリカゴ)」など舞踊劇にもすぐれた。 (2)(二世)(1768-1829) 初世の門人。舞踊劇にすぐれ,「玉兎」「汐汲」「浅妻舟」「鳥羽絵」などがある。 (3)(三世)(1802-1877) 二世の門人。のちに狂言堂左交と称す。作「三世相錦繍文章(ニシキブンシヨウ)」「乗合船」「どんつく」など。

さくらだ-もん【桜田門】🔗🔉

さくらだ-もん 【桜田門】 江戸城内郭門の一。城の南西に位置する。外桜田門。

さくらだもん-がい-の-へん【桜田門外の変】🔗🔉

さくらだもん-がい-の-へん ―グワイ― 【桜田門外の変】 1860年3月3日,大老井伊直弼が桜田門外で水戸浪士ら一八名により暗殺された事件。勅許を待たずに日米修好通商条約に調印したことや安政の大獄による弾圧などに対し,水戸浪士が憤激して起こした。

さくらどおり-せん【桜通線】🔗🔉

さくらどおり-せん サクラドホリ― 【桜通線】 名古屋市営の地下鉄道線。桜通の地下を通り,中村区役所・今池・野並間,14.9キロメートル。

さくらのその【桜の園】🔗🔉

さくらのその 【桜の園】 チェーホフの戯曲。四幕。1904年初演。急変する時代,新興ブルジョア階級と斜陽貴族との対比が,ラネーフスカヤ夫人の広大な領地の売買をめぐって描かれる。

さくらひめあずまぶんしょう【桜姫東文章】🔗🔉

さくらひめあずまぶんしょう ―アヅマブンシヤウ 【桜姫東文章】 歌舞伎狂言。世話物。七幕。四世鶴屋南北作。1817年(文化14)江戸河原崎座初演。清玄・桜姫の話,吉田家のお家騒動の話などを綯(ナイ)交ぜにして脚色したもの。

さくらひめぜんでんあけぼのぞうし【桜姫全伝曙草紙】🔗🔉

さくらひめぜんでんあけぼのぞうし ―ザウシ 【桜姫全伝曙草紙】 読本。五巻。山東京伝作,歌川豊国画。1805年刊。清玄・桜姫の伝説をもとに,中国小説の趣向などをからませた伝奇小説。

さくらま【桜間】🔗🔉

さくらま 【桜間】 姓氏の一。

さくらま-きゅうせん【桜間弓川】🔗🔉

さくらま-きゅうせん 【桜間弓川】 (1889-1957) 能楽師。シテ方金春流。初名金太郎。左陣の二男。謡・型・声・姿のバランスがとれた美しい演技で観客を魅了した名手。

さくらま-さじん【桜間左陣】🔗🔉

さくらま-さじん ―サヂン 【桜間左陣】 (1835-1917) 能楽師。シテ方金春流。初名伴場(バンバ)。熊本生まれ。もと細川藩の能役者。のち上京し,鮮やかな演技で人気を得,明治三名人の一人に数えられた。

さくらま-みちお【桜間道雄】🔗🔉

さくらま-みちお ―ミチヲ 【桜間道雄】 (1897-1983) 能楽師。シテ方金春流。桜間左陣の弟林太郎の次男。熊本生まれ。伯父左陣に師事。高い様式を獲得した名手。

さくらまち-てんのう【桜町天皇】🔗🔉

さくらまち-てんのう ―テンワウ 【桜町天皇】 (1720-1750) 第一一五代天皇(在位 1735-1747)。名は照仁(テルヒト)。中御門天皇の第一皇子。朝儀の振興と皇威の伸張に努めたため,幕府にうとまれた。和歌にすぐれ,「桜町院御集」などがある。

さくらまち-の-ちゅうなごん【桜町中納言】🔗🔉

さくらまち-の-ちゅうなごん 【桜町中納言】 平安末期の廷臣,藤原成範(シゲノリ)の異名。桜を好み,私邸に多数植え,桜町と称した。

さくらまる【桜丸】🔗🔉

さくらまる 【桜丸】 浄瑠璃「菅原伝授手習鑑(スガワラデンジユテナライカガミ)」に登場する三つ子の兄弟の末子。斎世(トキヨ)親王と菅原道真の娘である苅屋姫との仲を取り持つが,それが道真の大宰府左遷の因となったのを悩み,自害する。

サクラメントsacrament🔗🔉

サクラメント [4] sacrament キリストによって定められた神の恩恵を信徒に与える儀式。ギリシャ正教では機密,ローマ-カトリックでは秘跡と称し,洗礼・堅信・聖餐・ゆるしの秘跡・病者の塗油・叙階・婚姻の七つの式がある。プロテスタントでは礼典または聖礼典といい,洗礼と聖餐の二儀式とするものが多い。

サクラメントSacramento🔗🔉

サクラメント Sacramento アメリカ合衆国,カリフォルニア州の中部にある州都。米・野菜・果物などの集散地。一九世紀中頃にゴールド-ラッシュの中心をなした。

さく-らん【錯乱】🔗🔉

さく-らん [0] 【錯乱】 (名)スル (1)入り組んでめちゃめちゃになること。こんがらがること。「事態を―させる」 (2)意識が混濁し,思考に異常をきたすこと。「―状態に陥る」「頭が―して居るので判然(ハツキリ)しない/酒中日記(独歩)」

さくらんぼ【桜桃】🔗🔉

さくらんぼ [0] 【桜桃】 〔「さくらんぼう(桜ん坊)」とも〕 (1)セイヨウミザクラの果実。食用。桜桃(オウトウ)。 (2)サクラ類の果実をいう。[季]夏。《茎右往左往菓子器の―/虚子》

さくら【桜】(和英)🔗🔉

さくら【桜】 (1) a cherry tree;cherry blossoms (花);pink (色).→英和 (2)[馬肉]horseflesh.→英和 ‖桜前線 the cherry-blossom front.

さくら(和英)🔗🔉

さくら a decoy (大道商人の);→英和 a by-bidder (競売の);a claquer (劇場の).

さくらそう【桜草】(和英)🔗🔉

さくらそう【桜草】 a primrose.→英和

さくらん【錯乱】(和英)🔗🔉

さくらん【錯乱】 distraction;confusion.→英和 〜する be distracted[deranged];go mad[distracted](精神が).

さくらんぼ【桜桃】(和英)🔗🔉

さくらんぼ【桜桃】 a cherry.→英和

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