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ところ【所・処】🔗⭐🔉
ところ [0] 【所・処】
□一□空間的な位置・場所。
(1)ある地点。また,そのあたり。「遠い―から来た」「町を出た―に橋がある」「時と―を考える」「窓の―に立つ」
(2)ある地域。地方。「―変われば品変わる」
(3)住んでいる場所。住所。居所。「―番地」「書類に―と名前を書き込む」「―払い」
(4)家庭・会社・地域など,所属している社会。「兄の―は五人家族だ」「あなたの―では何人社員がいますか」「私の―ではまだそんな風習が残っている」
(5)ある箇所。部分。「口の上の―に吹き出物ができる」
(6)その者が所有している領地。「―には地頭強して,領家は弱く/太平記 1」
(7)都から離れたいなか。在所。「かの人々を待ちて―の名所をも尋ねばや/謡曲・求塚」
(8)「蔵人(クロウド)所」「武者所」の略。
□二□抽象的な事柄についての位置や場面など。
(1)ふさわしい部署・地位。「―を得た人事配置」
(2)時間の流れの中のある部分を漠然とさす。場面。段階。「今の―は心配がない」「今日の―はこの程度にしておきます」「すんでの―で助かる」
(3)連体修飾語を受けて用いる。(ア)ちょうど何かをしようとする,あるいは,何かをしたばかりの場面・状況であることを表す。ちょうどその時。ほかならぬその時点。「出かけようとする―に来客があった」「もうすぐ式が始まる―だ」「今し方外出した―だ」(イ)特定の状況における事態を表す。場合。「彼女が一人で歩いている―を見たことがある」「普通の人間なら当然おこり出す―だ」(ウ)抽象的な箇所を表す。点。部分。「彼には人をひきつける―がある」「小説のおもしろい―だけ話す」(エ)そこに示されている内容のことであることを表す。…すること。…であること。「自分の信ずる―を述べる」「聞く―によると」
(4)数量を表す語に「が」を介して付いて,そのぐらいの程度であることを表す。くらい。「千円が―損をした」
□三□(形式名詞)
(1)〔漢文の「為 A 所 B 」を「 A の B するところとなる」と訓読したことから〕
状態。成り行き。「人の知る―となった」
(2)〔漢文訓読で連体修飾の「所」を直訳したことから生じた用法。近代では西洋語の関係代名詞の翻訳にも用いられるようになった〕
用言に付き,「…ところの」の形で,連体修飾語をつくる。「彼のめざす―の理想」「私が愛する―の家族」
□四□(「どころ」の形で)
(1)動詞の連用形の下に付いて,それをするのにふさわしい部分・場所を表す。「見―」「つかみ―がない」
(2)名詞の下に付いて,それがたくさんとれるところを表す。「米―」「茶―」
(3)名詞・形容動詞の語幹の下に付いて,それに該当する人たちの意を表す。「きれい―」「社の幹部―が集まった」
(4)名詞の下に付いて,それを扱う場所・役所を表す。「台盤―」「御息(ミヤスン)―」「大歌―」「蔵人(クロウド)―」
→ところが
→ところで
→ところに
→ところへ
→ところを
ところ-あて【所宛】🔗⭐🔉
ところ-あて 【所宛】
平安・鎌倉時代,諸寮・諸司・諸所などの行事の主宰者を任命すること。
ところ-あらわし【所顕し】🔗⭐🔉
ところ-あらわし ―アラハシ 【所顕し】
平安時代に行われた結婚披露の宴。結婚二,三日から五日後に新婦の家で行われ,酒肴を設けて婿とその従者をもてなした。新婦方の両親・親族はこの時初めて婿と正式に対面し,以後,婿は夫として自由に妻の家に出入りできた。「忍びてもあらましを,―をさへして,…我も人もゆゆしき恥をとる事/落窪 2」
ところ-え-がお【所得顔】🔗⭐🔉
ところ-え-がお ―ガホ [4] 【所得顔】
所を得て満足そうなさま。得意顔。したりがお。
ところ-がえ【所替え】🔗⭐🔉
ところ-がえ ―ガヘ [0] 【所替え】 (名)スル
(1)場所を移しかえること。
(2)幕命により大・小名の領地をよそへ移し変えること。江戸時代に多かった。国替え。移封。転封。
ところ-がき【所書き】🔗⭐🔉
ところ-がき [0] 【所書き】
文書に,住所を記入すること。また,その記入した住所。
ところ-がまえ【所構え】🔗⭐🔉
ところ-がまえ ―ガマヘ [4] 【所構え】
⇒所払(トコロバラ)い
ところ-がら【所柄】🔗⭐🔉
ところ-がら [0] 【所柄】
その場所の性質。その場所の風(フウ)。場所柄。
ところ-ことば【所言葉】🔗⭐🔉
ところ-ことば 【所言葉】
その土地の言葉。方言。「その―をつかひ/浮世草子・一代女 6」
ところ-ざけ【所酒】🔗⭐🔉
ところ-ざけ 【所酒】
その土地でつくられる酒。地酒。「―のから口,鱶(フカ)のさしみを好み/浮世草子・永代蔵 1」
ところ-じち【所質】🔗⭐🔉
ところ-じち 【所質】
中世,債権者が契約を順守履行しない債務者に対して行う強制執行手段。債務者が所属する共同体の成員の身柄または財産を無作為に選んで,実力行使によって差し押さえる行為。
ところ-じまん【所自慢】🔗⭐🔉
ところ-じまん [4] 【所自慢】
自分の住んでいる所や故郷などについて自慢すること。
ところ-そだち【所育ち】🔗⭐🔉
ところ-そだち 【所育ち】
その土地で生まれ育ったこと。また,その人。「―も物まぎれして/浮世草子・一代男 4」
ところ-どう【所籐】🔗⭐🔉
ところ-どう 【所籐】
弓の一種。ところどころに籐(トウ)を巻いたもの。
ところ-どころ【所所】🔗⭐🔉
ところ-どころ [4] 【所所】
(1)あちこち。ここかしこ。「―にベンチが置いてある」「―まちがっている」
(2)「人々」の尊敬語。かたがた。「―ながめ給ふらむかしと,思ひやり給ふにつけても/源氏(須磨)」
ところ-の-しゅう【所の衆】🔗⭐🔉
ところ-の-しゅう 【所の衆】
蔵人(クロウド)所に属して雑事を行うもの。六位のものが補せられた。
ところ-の-ひと【所の人】🔗⭐🔉
ところ-の-ひと 【所の人】
その土地の人。所の者。「―にたづねばやと存ずる/狂言・通円(虎寛本)」
ところ-の-もの【所の物】🔗⭐🔉
ところ-の-もの 【所の物】
その土地の産物。
ところ-ばらい【所払い】🔗⭐🔉
ところ-ばらい ―バラヒ [4] 【所払い】
江戸時代,庶民に科せられた刑罰の一。その居住地より追い払われたこと。所構え。
ところ-ばんち【所番地】🔗⭐🔉
ところ-ばんち [4] 【所番地】
所在地・住所の地名と番地。
ところ【野老】🔗⭐🔉
ところ [0] 【野老】
ヤマノイモ科のつる性多年草。原野に自生。柄のある心臓形の葉を互生。雌雄異株。夏,腋生の花穂に黄緑色の小花をつける。根茎は太くひげ根を多数出し,これを老人のひげに見たて「野老」の字をあてる。根茎は正月の飾り物とされ,また苦味を抜けば食用となり,煎(セン)じて胃病や去痰(キヨタン)の薬とする。オニドコロ。古名トコロズラ。[季]新年。
野老
[図]
[図]
ところ-ずら【野老葛】🔗⭐🔉
ところ-ずら ―ヅラ 【野老葛】
■一■ (名)
トコロの古名。
■二■ (枕詞)
つるを尋ねてヤマイモを掘るところから,比喩的に「とめゆき」にかかり,また同音を利用して「とこしくに」にかかる。「―尋(ト)め行きければ親族(ウガラ)どちい行き集ひ/万葉 1809」「―いや常(トコ)しくに/万葉 1133」
ところ🔗⭐🔉
ところ (接助)
〔形式名詞「ところ」から〕
「ところが(接助){(1)}」に同じ。「家へ帰ってみた―,荷はもう着いていた」
ところ🔗⭐🔉
ところ (接尾)
助数詞。
(1)場所・箇所を数えるのに用いる。「気に入らぬ所がふた―ある」
(2)貴人の人数を数えるのに用いる。「ただ一―ふかき山へ入給ひぬ/竹取」「女御子たち二―,この御腹におはしませど/源氏(桐壺)」
ところ-いせき【常呂遺跡】🔗⭐🔉
ところ-いせき ―
セキ 【常呂遺跡】
北海道,オホーツク海に注ぐ常呂川河口から,サロマ湖にのびる砂丘上にある遺跡群。擦文(サツモン)文化を主とする竪穴(タテアナ)住居の集落跡。
セキ 【常呂遺跡】
北海道,オホーツク海に注ぐ常呂川河口から,サロマ湖にのびる砂丘上にある遺跡群。擦文(サツモン)文化を主とする竪穴(タテアナ)住居の集落跡。
ところ-が🔗⭐🔉
ところ-が [3] (接続)
〔接続助詞「ところが」から〕
予想や期待に反したことを述べはじめようとするときに用いる語。しかるに。そうであるのに。「万事まるく収まるはずだった。―とんでもないことになった」
ところ-が🔗⭐🔉
ところ-が (接助)
〔形式名詞「ところ」に格助詞「が」の付いたものから。近世後期以降の語。「とこが」の形をとることもある〕
助動詞「た」の終止形で終わる文に接続する。
(1)(順接条件を表す用法)前の事柄が起こった後,引き続き後の事柄が起こることを表す。「…した。すると」の意。「交番で聞いた―,すぐわかった」「思い切って頼んでみた―,意外に簡単に引き受けてくれた」
→ところ(接助)
(2)(逆接条件を表す用法)前の事柄を予想していたのに,予想に反して好ましくない結果となってしまうことを表す。「…したのに」の意。「彼のことを考えていろいろ注意した―,かえって恨まれてしまった」「今度は勝つだろうと思って試合をしてみた―,やはり負けてしまった」
ところざわ【所沢】🔗⭐🔉
ところざわ トコロザハ 【所沢】
埼玉県南部の市。武蔵野台地と狭山丘陵に位置する。近年,住宅地として発展。航空記念公園・ユネスコ村・西武球場がある。
ところ-せき-な・し【所狭きなし】🔗⭐🔉
ところ-せき-な・し 【所狭きなし】 (形ク)
あたり一杯になっている。余す所ない。「毎日の繁昌此御時,君が代の道広く,通り町十二間の大道―・く/浮世草子・永代蔵 3」
ところ-せ・し【所狭し】🔗⭐🔉
ところ-せ・し 【所狭し】 (形ク)
(1)空間を物が占めていて,場所が狭い。いっぱいだ。残された余地が少ない。「屯食(トンジキ),禄の唐櫃どもなど,―・きまで/源氏(桐壺)」
(2)精神的に窮屈だ。気づまりだ。「(天皇トイウ)よろづ―・き御ありさまよりは,なかなか安らかに/増鏡(おどろの下)」
(3)堂々としている。重々しく立派である。「いで給ふ気色―・きを,人々端に出て見奉れば/源氏(紅葉賀)」
(4)おおげさだ。仰山だ。大層だ。「ただ近き所なれば,車は―・し/堤中納言(はいずみ)」
(5)扱いにくい。めんどうだ。難儀だ。うっとうしい。「雨降り出でて―・くもあるに/源氏(末摘花)」
ところ-せま・い【所狭い】🔗⭐🔉
ところ-せま・い [5] 【所狭い】 (形)[文]ク ところせま・し
場所が狭い。場所が狭い感じである。「本などが―・いまでに積まれている」「さまざまの機器が―・しと並んでいる」
ところ-で🔗⭐🔉
ところ-で [3] (接続)
〔接続助詞「ところで」から〕
話題を変えて話しはじめる時に用いる。それはそうと。「―,今日はおひまですか」
ところ-で🔗⭐🔉
ところ-で (接助)
〔形式名詞「ところ」に格助詞「で」の付いたものから。近世後期以降の語。「とこで」の形をとることもある〕
助動詞「た」の終止形で終わる文に接続する。逆接条件を表す。前の事柄が無益なものに,また,好ましくない状態になりそうだという予想のもとで,後に結びつける。「…しても」の意。「理屈をいってみた―,何の甲斐もない」「急いだ―,時間的にとても無理だ」
→ところが(接助)
ところ-てん【心太・瓊脂】🔗⭐🔉
ところ-てん [0] 【心太・瓊脂】
テングサなど,寒天質を含む海草を煮て溶かし,箱に流して冷やし固めた食品。ところてん突きで麺(メン)状に突き出し,醤油や酢・からしなどをかけて食べる。[季]夏。《―煙のごとく沈みをり/日野草城》
ところてん-ぐさ【心太草】🔗⭐🔉
ところてん-ぐさ [4] 【心太草】
テングサのこと。
ところてん-しき【心太式】🔗⭐🔉
ところてん-しき [0] 【心太式】
ところてんを突き出すように,あとから押されて進むこと。何の苦労もしないで,押されるままに進んだり,物事を終えたりすること。「―に大学を卒業する」
ところてん-つき【心太突き】🔗⭐🔉
ところてん-つき [4] 【心太突き】
ところてんを入れ,棒で突いて,細く麺のようにして出す道具。一端に格子形の網目のある箱筒と,突き出す棒とからなる。
ところ-な・し【所無し】🔗⭐🔉
ところ-な・し 【所無し】 (形ク)
すきまがない。あいた場所がない。「一条の大路,―・くむくつけきまで騒ぎたり/源氏(葵)」
ところ-に🔗⭐🔉
ところ-に (接助)
〔形式名詞「ところ」に格助詞「に」の付いたものから。中世末期から近世へかけての語〕
活用語の連体形に接続する。
(1)(順接条件を表す用法)前の事柄が起こった後,引き続き後の事柄が起こることを表す。「オノオノコノ儀モットモト同心シテ選ブ―,孔雀サシデテ言ウワ/天草本伊曾保」
(2)(逆接条件を表す用法)前の事柄が考えられるのに対して,予期に反する事柄が次に起こることを表す。「身に逢うたらば悦ばう―,却つて手向ひするは何事ぞ/歌舞伎・なぐさみ曾我」
ところ-へ🔗⭐🔉
ところ-へ [3][0] (接続)
〔連語「ところへ」から〕
その状態のときに。その場面に。「娘は泣いていた。―やって来たのが例の男」
ところ-へ【所へ】🔗⭐🔉
ところ-へ 【所へ】 (連語)
〔形式名詞「ところ」に格助詞「へ」の付いたもの〕
(「…たところへ」「…ているところへ」などの形で接続助詞的に用いて)一つの事態が起こったとき,あるいは,起こっているちょうどその時,他の事態がさらに生じることを表すのに用いる。「家を出た―,雨が降ってきた」「寝ようとしている―,電話がかかってきた」
ところ-を🔗⭐🔉
ところ-を (接助)
〔形式名詞「ところ」に格助詞「を」の付いたものから〕
活用語の終止形に接続する。予期に反する事態が次に起こることを予測させながら,文を接続するのに用いる。…のに。「いつもの年なら,もうとっくに夏服を着る―,肌寒い日が続くので,なかなか合い服がやめられない」
ところ【所】(和英)🔗⭐🔉
ところ【所】
[場所]a place;→英和
a spot;→英和
a district (地方);→英和
[余地]room;→英和
space;→英和
[住所]one's house[address];with a person[in a person's];→英和
[点]apoint;→英和
somethingabout one;[部分]a part;→英和
apassage.→英和
〜[当]を得る(得ない) be in (out of) place.〜をわきまえない disregard the occasion.→英和
〜もあろうに of all places[occasions].〜嫌[構]わず everywhere;→英和
all over;indiscriminately.→英和
今(まで)の〜 at present (so far).この〜 lately;→英和
recently;these days.‖所変われば品変わる So many countries,so many customs.所により雨[天気予報で]scattered showers.
ところえがお【所得顔に】(和英)🔗⭐🔉
ところえがお【所得顔に】
with a triumphant look;triumphantly.→英和
ところどころ【所々】(和英)🔗⭐🔉
ところどころ【所々】
in some[several]places;here and there.
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