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に-じゅう【二重】🔗🔉

に-じゅう ―ヂユウ [0] 【二重】 (1)二つのものが重なること。また,そのもの。ふたえ。「―に包む」 (2)二つのことが重なること。重複。「金を―に取る」 (3)「二重舞台」の略。

にじゅう-あご【二重顎】🔗🔉

にじゅう-あご ―ヂユウ― [2] 【二重顎】 下顎の肉がたるみ,二重に見える顎。

にじゅう-うつし【二重写し】🔗🔉

にじゅう-うつし ―ヂユウ― [4] 【二重写し】 (1)映画技巧の一。ある画面の上に他の画面が重なって浮かんでいる映像表現。 (2)「二重露出」に同じ。

にじゅう-うり【二重売り】🔗🔉

にじゅう-うり ―ヂユウ― [0] 【二重売り】 売る約束をして代金を受け取った物を,別の人に売ること。

にじゅう-おり【二重織(り)】🔗🔉

にじゅう-おり ―ヂユウ― [0] 【二重織(り)】 完全な一重織物を上下二枚重ね合わせて同時に織ったもの。袋織り・風通織りなどに応用。

にじゅう-がいこう【二重外交】🔗🔉

にじゅう-がいこう ―ヂユウグワイカウ [4] 【二重外交】 内閣以外の国家機関が,外務省とは異なる対外政策のもとに外交活動をすること。戦前の日本外交において,内閣に対して軍部が独自に大陸政策を行なったことがその典型。

にじゅう-かかく【二重価格】🔗🔉

にじゅう-かかく ―ヂユウ― [4] 【二重価格】 同一商品に二種類の価格がつけられること。輸出価格と国内価格,生産者価格と消費者価格など。

にじゅう-かざん【二重火山】🔗🔉

にじゅう-かざん ―ヂユウクワ― [4] 【二重火山】 カルデラの外壁をなす外輪山と,カルデラ内部に生じた一個またはそれ以上の中央火口丘とから成る火山。阿蘇山などはこの例。二重式火山。

にじゅう-かぜい【二重課税】🔗🔉

にじゅう-かぜい ―ヂユウクワ― [4] 【二重課税】 同一の所得に対して二度以上課税されること。これを防ぐために国内的には税額控除と所得免除の制度があり,国際的には租税条約がある。

にじゅう-かわせ-せいど【二重為替制度】🔗🔉

にじゅう-かわせ-せいど ―ヂユウカハセ― [7] 【二重為替制度】 経常取引と資本取引を中心に,二つの異なる為替市場を設ける制度。前者には通貨当局が介入するが,後者は実勢にまかされることが多い。

にじゅう-きそ【二重起訴】🔗🔉

にじゅう-きそ ―ヂユウ― [4] 【二重起訴】 訴訟中の同一事件について,重ねて起訴すること。二重の負担や矛盾した判決を避けるため,現行法では禁止されている。

にじゅう-ぎり【二重切り】🔗🔉

にじゅう-ぎり ―ヂユウ― [0] 【二重切り】 竹筒の花入れ。二つの節間にそれぞれ窓を設けたものと上を引き切りにし,下に窓を設けたものがある。上下に花を生けるのが基本だが,片方に花を生け,他方に水のみを入れる場合もある。

にじゅう-けつごう【二重結合】🔗🔉

にじゅう-けつごう ―ヂユウ―ガフ [4] 【二重結合】 二個の原子の間で二対の電子対が共有されてできる化学結合。構造式の上では C=C,C=O などと二本の直線(価標)で表現される。二重結合の周りでは自由に回転できない。また有機化合物中の炭素 ‐ 炭素二重結合は反応性に富み付加反応などが起こりやすい。

にじゅう-けっこん【二重結婚】🔗🔉

にじゅう-けっこん ―ヂユウ― [4] 【二重結婚】 ⇒重婚(ジユウコン)

にじゅう-こうぞう【二重構造】🔗🔉

にじゅう-こうぞう ―ヂユウ―ザウ [4] 【二重構造】 近代的な大企業と零細な小企業が併存して,両者間に生産性・収益性・技術・賃金などの点で大きな格差がみられるような経済構造。日本経済の特徴とされた。

にじゅう-こうそく【二重拘束】🔗🔉

にじゅう-こうそく ―ヂユウ― [4] 【二重拘束】 ⇒ダブル-バインド

にじゅう-こくせき【二重国籍】🔗🔉

にじゅう-こくせき ―ヂユウ― [4] 【二重国籍】 一人で同時に二つの国籍をもつこと。重国籍。

にじゅう-こんごう【二重根号】🔗🔉

にじゅう-こんごう ―ヂユウ―ガウ [4] 【二重根号】 〔数〕 根号が二重に使われているもの。

にじゅう-さしおさえ【二重差し押(さ)え】🔗🔉

にじゅう-さしおさえ ―ヂユウ―オサヘ [0][6] 【二重差し押(さ)え】 既にある債権者のために差し押さえられた財産を,他の債権者のために重ねて差し押さえること。民事訴訟法では,有体動産および不動産についてはこれを禁止している。

にじゅう-しょう【二重唱】🔗🔉

にじゅう-しょう ―ヂユウシヤウ [2] 【二重唱】 二人の歌い手が,それぞれ一つの声部を受け持つ演奏方法。また,その音楽。

にじゅう-じょうと【二重譲渡】🔗🔉

にじゅう-じょうと ―ヂユウジヤウ― [4] 【二重譲渡】 同一の物を別々の二人に譲渡すること。譲渡は多く,売買によりなされるが,その場合は二重売買といわれる。

にじゅう-じんかく【二重人格】🔗🔉

にじゅう-じんかく ―ヂユウ― [4] 【二重人格】 一人の人間が全く異なる二つの人格をもっていること。また,そういう人。

にじゅう-しんり-せつ【二重真理説】🔗🔉

にじゅう-しんり-せつ ―ヂユウ― [6] 【二重真理説】 後期スコラ哲学にみられる,信仰と知識との関係についての考え方の一。啓示によって与えられる信による世界把握と,理性の推論によって得られる知による世界把握とは,それぞれ別のことであるから両者ともに容認される,と考えるもの。

にじゅう-せい【二重星】🔗🔉

にじゅう-せい ―ヂユウ― [2] 【二重星】 きわめて接近した方向に見える二個の恒星。 →連星

にじゅう-せいかつ【二重生活】🔗🔉

にじゅう-せいかつ ―ヂユウ―クワツ [4] 【二重生活】 (1)同一人が,職業や風俗などの全く異なる性質の二つの生活を営むこと。 (2)一家族の家庭生活の場が二か所に分かれた状態で生活すること。

にじゅう-そう【二重奏】🔗🔉

にじゅう-そう ―ヂユウ― [2] 【二重奏】 二つの独奏楽器による室内楽。

にじゅう-そうなん【二重遭難】🔗🔉

にじゅう-そうなん ―ヂユウサウ― [4] 【二重遭難】 登山などで,遭難者救助に出かけた救援隊が遭難すること。

にじゅう-ぞこ【二重底】🔗🔉

にじゅう-ぞこ ―ヂユウ― [0] 【二重底】 (1)足袋・靴下などの底が二重になっているもの。 (2)容器の底が二重になっているもの。上げ底。

にじゅう-たい【二重体】🔗🔉

にじゅう-たい ―ヂユウ― [0] 【二重体】 「シャム双生児」に同じ。

にじゅう-ちょうぼ【二重帳簿】🔗🔉

にじゅう-ちょうぼ ―ヂユウチヤウ― [4] 【二重帳簿】 事実を隠蔽する目的で,事実どおりに記載し公開しない帳簿と,不利益な点を隠して公開する帳簿の二種類をつくっておくこと。また,その帳簿。

にじゅう-ていとう【二重抵当】🔗🔉

にじゅう-ていとう ―ヂユウ―タウ [4] 【二重抵当】 同一の不動産に対して複数の債権者が抵当権を設定すること。抵当権の効力は登記の前後によって決まる。

にじゅう-どり【二重取(り)】🔗🔉

にじゅう-どり ―ヂユウ― [0] 【二重取(り)】 (過失や詐欺行為によって)金品を二重に受け取ること。

にじゅう-ばいばい【二重売買】🔗🔉

にじゅう-ばいばい ―ヂユウ― [4] 【二重売買】 同一の物の所有権を別々の買い主に売ること。民事上,売買の先後を問わず,先に登記あるいは引き渡しなどの対抗要件を備えた買い主が完全な所有権者となる。

にじゅう-ひてい【二重否定】🔗🔉

にじゅう-ひてい ―ヂユウ― [4] 【二重否定】 否定を二つ重ねること。また,そうした言語表現。「 A でないのではない」「かくせざる者は無し」など。形式論理としては,単なる肯定に等しいが,一般の言語や弁証法では,単なる肯定にとどまらず何らかの含意を付加する。 →否定の否定

にじゅう-ぶた【二重蓋】🔗🔉

にじゅう-ぶた ―ヂユウ― [2][0] 【二重蓋】 器物の蓋の中にさらに蓋のあるつくり。また,そのつくりの蓋。

にじゅう-ぶたい【二重舞台】🔗🔉

にじゅう-ぶたい ―ヂユウ― [4] 【二重舞台】 大道具の一。平舞台上に家の床・岩・土堤などを高く作り上げるのに用いる台。高さによって,常足(ツネアシ)・中足(チユウアシ)・高足(タカアシ)などがある。二重。

にじゅう-ぶんせつ【二重分節】🔗🔉

にじゅう-ぶんせつ ―ヂユウ― [4] 【二重分節】 人類の有する自然言語には,知的意味を担った最小の単位であるモネーム(記号素)と,それ自身には意味をもたないが,知的意味の区別に有意な最小単位であるフォネーム(音素)の二種が必ず備わっているとする,フランスのマルティネの学説。前者を第一次分節,後者を第二次分節と呼ぶ。

にじゅう-ほいく【二重保育】🔗🔉

にじゅう-ほいく ―ヂユウ― [4] 【二重保育】 保育所での通常の保育時間が終わった後に,さらに他の施設や人によって保育すること。

にじゅう-ぼいん【二重母音】🔗🔉

にじゅう-ぼいん ―ヂユウ― [4] 【二重母音】 同一音節内にある連続した二つの母音。重母音。

にじゅう-まど【二重窓】🔗🔉

にじゅう-まど ―ヂユウ― [4] 【二重窓】 戸が二重になった窓。寒さ・騒音などを防ぐ。

にじゅう-まる【二重丸】🔗🔉

にじゅう-まる ―ヂユウ― [2] 【二重丸】 (1)ふたえに書いた丸。「」のこと。 (2)競輪・競馬などの勝者予想で,本命を示す記号。

にじゅう-まわし【二重回し】🔗🔉

にじゅう-まわし ―ヂユウマハシ [4] 【二重回し】 (1)男子の和服用の外套。インバネスの丈を長くしたもの。 (2)回り舞台の一種。「蛇の目回し」のこと。

にじゅう-もうけんほう【二重盲検法】🔗🔉

にじゅう-もうけんほう ―ヂユウマウケンハフ [0] 【二重盲検法】 薬の効果を客観的に評価するための方法。効果を判定しようとする薬と偽薬または,対照薬を被検者に無作為に与え,また効きめを判断する医師にもいずれの薬であるかを伏せて使用させてテストすること。

にじゅう-やきつけ【二重焼(き)付け】🔗🔉

にじゅう-やきつけ ―ヂユウ― [4] 【二重焼(き)付け】 写真または映画製作上の技法。別々に撮影したフィルムなどを同一の感光材料に重ねて焼き付けること。

にじゅう-らせん【二重螺旋】🔗🔉

にじゅう-らせん ―ヂユウ― [4] 【二重螺旋】 1953年,J = D =ワトソンと F = H =クリックとが提唱したデオキシリボ核酸の分子構造模型。糖とリン酸とが結合した長い二本の鎖が同一軸を中心に逆方向に螺旋状にのび,両方の鎖の内側に配列した塩基が,それぞれアデニンにはチミン,グアニンにはシトシンの組み合わせで水素結合する。ワトソン-クリックのモデル。DNA の二重鎖モデル。 →塩基対

にじゅう-ろじ【二重露地】🔗🔉

にじゅう-ろじ ―ヂユウ―ヂ [4] 【二重露地】 内露地と外露地とに分かれている露地。

にじゅう-ろしゅつ【二重露出】🔗🔉

にじゅう-ろしゅつ ―ヂユウ― [4] 【二重露出】 不注意あるいは意図的に,同一のフィルムや乾板に二度露出を与えること。

にじゅう-ばし【二重橋】🔗🔉

にじゅう-ばし ニヂユウ― 【二重橋】 皇居の正門付近にある橋の通称。正門の内外に一の橋(石橋)と二の橋(鉄橋)がある。二の橋はもと木橋で,橋上に橋を重ねた構造だったので二重橋の名が起きたといわれる。

ふた-え【二重】🔗🔉

ふた-え ―ヘ [2] 【二重】 (1)二つ重なっていること。また,そうなっているもの。にじゅう。「紐を―にかける」 (2)腰が曲がっていること。「いといたう老いて―にてゐたり/大和 156」

ふたえ-おりもの【二重織物】🔗🔉

ふたえ-おりもの ―ヘ― [4][5] 【二重織物】 地紋の上にさらに別糸で他の文様を浮き織りにした織物。

ふたえ-がき【二重書き】🔗🔉

ふたえ-がき ―ヘ― [0] 【二重書き】 「籠写(カゴウツ)し」に同じ。

ふたえ-ごし【二重腰】🔗🔉

ふたえ-ごし ―ヘ― [3][0] 【二重腰】 年を取って,折れ曲がった腰。えび腰。

ふたえ-じ【二重字】🔗🔉

ふたえ-じ ―ヘ― [3] 【二重字】 籠写しにした文字。籠字。ふたえもじ。

ふたえ-ぞめ【二重染(め)】🔗🔉

ふたえ-ぞめ ―ヘ― [0] 【二重染(め)】 一色で染め上げた布地に,さらに別の色で模様などを染めること。また,そのもの。二重物。

ふたえ-にじ【二重虹】🔗🔉

ふたえ-にじ ―ヘ― [3] 【二重虹】 二重にあらわれる虹。

ふたえ-まぶた【二重瞼】🔗🔉

ふたえ-まぶた ―ヘ― [4] 【二重瞼】 瞼にひだがあり二重になっているもの。ふたかわめ。重瞼。

ふたえ-もじ【二重文字】🔗🔉

ふたえ-もじ ―ヘ― [4] 【二重文字】 「二重字」に同じ。

ふたえ-もの【二重物】🔗🔉

ふたえ-もの ―ヘ― [0] 【二重物】 「二重染(フタエゾ)め」に同じ。

にじゅう【二重の】(和英)🔗🔉

にじゅう【二重の】 double;→英和 twofold;→英和 dual.→英和 〜に doubly;→英和 twofold.〜にする double.〜底の double-bottomed.‖二重写し an overlap;double exposure.二重価格 a double price.二重結婚 bigamy.二重国籍 double nationality.二重人格 a double personality.二重スパイ a double agent.二重生活 a double life.二重奏[唱]a duet.二重母音 a diphthong.二重窓 a storm window.二重蓋 a double lid.

ふたえ【二重の】(和英)🔗🔉

ふたえ【二重の】 double;→英和 twofold.→英和 〜にする double up (折る).‖二重まぶた a double eyelid.

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