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さい-おう【塞翁】🔗🔉

さい-おう ―ヲウ [3][0] 【塞翁】 北方の辺境のとりでに住む老人。

さいおう=が馬🔗🔉

――が馬 人間の禍福は変転し定まりないものだというたとえ。人間万事塞翁が馬。 〔「淮南子(人間訓)」から。昔,塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが,名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが,おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話から〕

さい-がい【塞外】🔗🔉

さい-がい ―グワイ [0] 【塞外】 (1)とりでの外。 (2)中国,万里の長城の外。北辺の地。

さい-ない【塞内】🔗🔉

さい-ない [1] 【塞内】 中国,万里の長城の内側。

さい-の-かみ【障の神・塞の神・道祖神】🔗🔉

さい-の-かみ 【障の神・塞の神・道祖神】 ⇒さえのかみ(障神)

さえ-の-かみ【障の神・塞の神・道祖神】🔗🔉

さえ-の-かみ サヘ― [3] 【障の神・塞の神・道祖神】 悪霊の侵入を防ぐため村境・峠・辻などにまつられる神。旅の安全を守る神。また,生殖の神,縁結びの神ともする。さいのかみ。どうそじん。

せか・う【塞敢ふ】🔗🔉

せか・う セカフ 【塞敢ふ】 (動ハ下二) 「せきあふ(塞敢)」の転。「山川の激(タキ)つ心を―・へてあるかも/万葉 1383」

せき【堰・塞】🔗🔉

せき [1] 【堰・塞】 〔動詞「塞(セ)く」の連用形から〕 取水のため,また流量や水位を調節するため,川の途中や湖・池の出口などに流れを遮って作った構造物。い。いせき。

せきあ・う【塞き敢う】🔗🔉

せきあ・う ―アフ 【塞き敢う】 (動ア下一)[文]ハ下二 せきあ・ふ なんとかせきとめる。がまんして抑える。多く,下に打ち消しの語を伴って用いる。「涙―・えぬ思い」「みないでたつ日になりて,ゆく人―・へぬまであり/蜻蛉(上)」

せき-あ・ぐ【塞き上ぐ】🔗🔉

せき-あ・ぐ 【塞き上ぐ】 (動ガ下二) 川の流れをせきとめて水かさを増す。「佐保川の水を―・げて植ゑし田を/万葉 8」

せき-い・る【塞き入る】🔗🔉

せき-い・る 【塞き入る】 (動ラ下二) 水をせき止めて導き入れる。「この頃水―・れて,涼しき陰に侍る/源氏(帚木)」

せき-がね【塞金】🔗🔉

せき-がね [0] 【塞金】 戸が敷居の一定の場所で止まるように鴨居に取りつけた金物。戸当たり金物。

せき-と・める【塞き止める】🔗🔉

せき-と・める [4][0] 【塞き止める】 (動マ下一)[文]マ下二 せきと・む (1)川などの流れを,さえぎってとめる。「川を―・めてダムを作る」 (2)物事の勢いや進行をおさえとめる。「密輸品の流入を税関で―・める」

せ・く【塞く・堰く】🔗🔉

せ・く [1] 【塞く・堰く】 (動カ五[四]) (1)流れをさえぎってとめる。せき止める。「石で流れを―・く」 (2)人を隔てて遠ざける。特に男女の仲についていう。「此頃叔母がお勢と文三との間を―・くやうな容子が徐々(ソロソロ)見え出した/浮雲(四迷)」 (3)涙の出るのをこらえる。「忍音(シノビネ)に泣いてゐたのが,―・きかねて/多情多恨(紅葉)」 (4)物事の進行,人の行動などをさまたげる。「思うことひとつに―・かれつつ過ぐししを/狭衣 4」 〔形容詞「狭(セ)し」と同源〕

そく-げん【塞源】🔗🔉

そく-げん [0] 【塞源】 (名)スル 根源をふさいで害を断つこと。「抜本―」

そく-せん【塞栓】🔗🔉

そく-せん [0] 【塞栓】 血管やリンパ管をふさぐこと。ふさぐものには血管内で生じたものと外部から流入した遊離物とがあり,脂肪・腫瘍・ガス・空気・細菌などの種類がある。栓塞。栓子。

そくせん-しょう【塞栓症】🔗🔉

そくせん-しょう ―シヤウ [0] 【塞栓症】 塞栓により,血流障害を起こす病症。血栓塞栓症・脂肪塞栓症・空気塞栓症など。

そく-へい【塞閉】🔗🔉

そく-へい [0] 【塞閉】 (名)スル ふさぎ閉じること。閉塞。

ひさ・ぐ【塞ぐ】🔗🔉

ひさ・ぐ 【塞ぐ】 (動ガ四) 「ふさぐ(塞)」に同じ。「(風呂ニ)目を―・ぎて入るは苦しかるまじき由/今物語」

ふさがり【塞がり】🔗🔉

ふさがり [0] 【塞がり】 (1)ふさがること。差し支えること。「八方―」 (2)陰陽道(オンヨウドウ)で,大白神・天一神などの凶神がその方角をふさいでいること。この方角に向かって物事を行うことを忌む。 ⇔恵方(エホウ)

ふさが・る【塞がる】🔗🔉

ふさが・る [0] 【塞がる】 (動ラ五[四]) (1)穴や開口部が詰まる。また,詰まって通れなくなる。「傷口はすぐに―・った」「紙面の穴が―・る」「排水管が―・る」 (2)開閉可能なものが閉じられる。「満潮になると水門は―・る」「あいた口が―・らない」 (3)他のものが占めていてはいる余地がなくなる。「席が全部―・る」「今日は会議で―・っていてお目にかかれません」「いまは手が―・っている」 (4)心配事などが胸の中にいっぱいに満ちる。「悲しみで胸が―・る」 (5)さえぎり止める。「大将軍の矢面に―・りければ力及ばず/平家 11」 (6)陰陽道(オンヨウドウ)で,ふさがりの方角にあたる。 〔「塞ぐ」に対する自動詞〕

ふさぎ【塞ぎ】🔗🔉

ふさぎ [0] 【塞ぎ】 (1)ふさぐこと。また,そのために用いるもの。「口―」 (2)気分がすぐれないこと。気鬱(キウツ)。「気の―」

ふさぎ-の-むし【塞ぎの虫】🔗🔉

ふさぎ-の-むし [0] 【塞ぎの虫】 気分がふさぐことを虫のせいであるとしていう語。「―にとりつかれている」

ふさぎ-こ・む【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】🔗🔉

ふさぎ-こ・む [4] 【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】 (動マ五[四]) ひどく気の晴れない様子をする。たいそう憂鬱(ユウウツ)な気分になる。「失敗を気にやんですっかり―・んでいる」

ふさ・ぐ【塞ぐ】🔗🔉

ふさ・ぐ [0] 【塞ぐ】 ■一■ (動ガ五[四]) (1)穴や開口部をなくす。(ア)ふたや詰め物などをして,穴をなくす。「壁の穴をセメントで―・ぐ」「すき間を―・ぐ」(イ)口・目・鼻・耳などを,手でおおうなどして機能しないようにする。「失言に気づいてあわてて手で口を―・ぐ」「いくら耳を―・いでも聞こえてくる」「恐怖のあまり目を―・ぐ」(ウ)出入り口や通路にあって通行をじゃまする。「故障したトラックが道を―・いでいる」「出口を―・ぐ」 (2)場所を占める。「本の山が机を―・ぐ」 (3)さえぎって止める。「道を―・ぎ人を通さぬよし/平家 6」 (4)不十分ながらも責任を果たす。「責めを―・ぐ」 (5)(「鬱ぐ」とも書く)心配ごとがあったりして気分が晴れないでいる。「あれ以来,ずっと―・いでいる」「気が―・ぐ」 〔「塞がる」に対する他動詞〕 [可能] ふさげる ■二■ (動ガ下二) ⇒ふさげる

ふさ・げる【塞げる】🔗🔉

ふさ・げる [0] 【塞げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふさ・ぐ 「塞ぐ」に同じ。「道を―・げる」「耳を―・げる」[日葡]

ふたが・る【塞がる】🔗🔉

ふたが・る 【塞がる】 (動ラ四) (1)ふさがる。「鼻の中―・りて,息も出でがたかりければ/徒然 42」「胸―・り悲しくおぼえ給ふままに/宇津保(楼上・下)」 (2)陰陽道(オンヨウドウ)でふさがりの方角にあたる。ふさがる。「今宵,方の―・りければ,方違へになむ行く/枕草子 83」

ふた・ぐ【塞ぐ】🔗🔉

ふた・ぐ 【塞ぐ】 ■一■ (動ガ四) (1)「ふさぐ{■一■}」に同じ。「御衣して,耳を―・ぎ給ひつ/源氏(玉鬘)」 (2)韻塞(インフタ)ぎをする。「―・ぎもてゆくままに/源氏(賢木)」 ■二■ (動ガ下二) (1)「ふさぐ{■二■}」に同じ。「寝殿は―・げ給はず/源氏(松風)」 (2)方塞(カタフタ)がりになってしまうようになる。「方―・げて,ひき違へほかざまへ/源氏(帚木)」

せきとめる【塞き止める】(和英)🔗🔉

せきとめる【塞き止める】 dam up (水を);[ふせぐ]intercept;→英和 check.→英和

ふさがる【塞がる】(和英)🔗🔉

ふさがる【塞がる】 (1) be closed;be stopped (up);blocked (up).(2)[部屋・席などが]be occupied.手が塞がっている be busy[occupied].

ふさぐ【塞ぐ】(和英)🔗🔉

ふさぐ【塞ぐ】 (1)[しめる]close;→英和 shut (up);→英和 stop (up);→英和 block (up).→英和 (2)[場所を占める]occupy.→英和 道を〜 stand in the way (邪魔する).→英和

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