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広辞苑の検索結果 (39)
さい【塞】🔗⭐🔉
さい【塞】
(「砦」「寨」に通ずる)とりで。でじろ。
さい‐おう【塞翁】‥ヲウ🔗⭐🔉
さい‐おう【塞翁】‥ヲウ
(「塞」は北方のとりで)辺境の砦とりでに住む翁。北の翁。
⇒塞翁が馬
○塞翁が馬さいおうがうま🔗⭐🔉
○塞翁が馬さいおうがうま
[淮南子人間訓]塞翁の馬が逃げたが、北方の駿馬を率いて戻って来た。喜んでその馬に乗った息子は落馬して足を折ったが、ために戦士とならず命長らえたという故事。人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ。塞翁失馬。「人間万事―」
⇒さい‐おう【塞翁】
さいおくけん【柴屋軒】‥ヲク‥
連歌師宗長そうちょうの号。
さい‐おん【蔡温】‥ヲン
琉球の三司官。琉球名は具志頭ぐしちゃん文若。中国に留学後、尚敬王に信任され、造林や河川の改修など殖産に功績があった。著「図治要伝」「実学真秘」「独物語」「教条」。(1682〜1761)
さいおんじ【西園寺】‥ヲン‥
姓氏の一つ。藤原氏北家の支族。清華せいがの一家。鎌倉初期、北家閑院流藤原公実の4男通季の曾孫公経きんつねが京都の北西に西園寺殿を営んでからの称。
⇒さいおんじ‐きんもち【西園寺公望】
さいおんじ‐きんもち【西園寺公望】‥ヲン‥
政治家。号は陶庵。徳大寺公純きんいとの次男。維新の際軍功を立て、フランスに留学。帰国後、東洋自由新聞社長となるが辞任。政界に入り、第2次政友会総裁となり、2度首相をつとめる。1919年(大正8)パリ講和会議首席全権委員。昭和期には最後の元老として内閣首班の奏薦に当たった。公爵。(1849〜1940)→桂園時代
西園寺公望
提供:毎日新聞社
⇒さいおんじ【西園寺】
さい‐か【才華】‥クワ
すぐれた才知。
さい‐か【再嫁】
女性が二度目の結婚をすること。
さい‐か【西下】
都から西方の地に行くこと。↔東上
さい‐か【災禍】‥クワ
(地震・台風・火事などによる)わざわい。災害。「―に見舞われる」
さい‐か【細瑕】
こまかいきず。わずかの欠点。
さい‐か【最下】
いちばん下にあること。いちばん劣っていること。↔最上
さい‐か【裁可】
①[新唐書董晋伝]君主が臣下の奏上を親裁・許可すること。勅裁。
②明治憲法下で、天皇が議会の協賛した法律案および予算案を確定した意思表示。その形式としては御名ぎょめいを署し、御璽ぎょじを押捺した。勅裁。
さい‐か【歳華】‥クワ
(「華」は日月の意)としつき。歳月。
さい‐か【載貨】‥クワ
貨物をのせ積むこと。また、その貨物。つみに。
⇒さいか‐じゅうりょう‐トン【載貨重量噸】
⇒さいか‐すいせん【載貨水線】
さい‐か【綵花】‥クワ
(「綵」は、いろどり・模様の意)つくりばな。造花。
さい‐が【宰我】
宰予さいよの通称。
さい‐が【催芽】
芽の新生および休眠芽が発育を開始すること。また、これを温熱・薬品などによって人工的に促進したり、発芽を斉一せいいつにしたりする処理。
ざい‐か【在家】
田舎の家。いなか。→ざいけ
ざい‐か【在荷】
現在ある荷物・商品。在庫品。
ざい‐か【財貨】‥クワ
①貨幣または有価物。「―をたくわえる」
②〔経〕人間の欲望を満足させる物質。
ざい‐か【罪科】‥クワ
①つみととが。「重い―」
②法律に照らして処罰すること。しおき。「―に処す」
ざい‐か【罪過】‥クワ
つみとあやまち。法律または道徳に背いた行為。
さい‐かい【再会】‥クワイ
長い間別れていた人同士が、再びあうこと。「10年ぶりの―」「―を約す」
さい‐かい【再開】
いったん中断していたものを再び始めること。「交渉を―する」
さい‐かい【西海】
①西方の海。特に、九州地方の海。
②西海道の略。平家物語7「山陰・山陽・南海・―の兵ども雲霞のごとくに馳せまゐる」
⇒さいかい‐こくりつこうえん【西海国立公園】
⇒さいかい‐どう【西海道】
さいかい【西海】
長崎県、西彼杵にしそのぎ半島の北部に位置する市。市域の一部は西海国立公園に属する。沿岸漁業と農業が盛ん。人口3万4千。
さい‐かい【崔嵬】‥クワイ
①[詩経周南、巻耳]石や岩がごつごつ出た険しい山。草木のない土山。
②高くそばだつこと。太平記21「その奇麗―なることは三国無双の雁塔なり」
さい‐かい【斎戒】
(「斎」は心の不浄を浄める意、「戒」は身の過ちを戒める意)飲食・動作を慎んで、心身を清めること。
⇒さいかい‐もくよく【斎戒沐浴】
さい‐かい【際会】‥クワイ
事件や機会などにたまたまであうこと。「事変に―する」
さい‐がい【災害】
異常な自然現象や人為的原因によって、人間の社会生活や人命に受ける被害。「―に見舞われる」
⇒さいがい‐きゅうじょ‐けん【災害救助犬】
⇒さいがい‐たいさく‐きほん‐ほう【災害対策基本法】
⇒さいがい‐ほしょう【災害補償】
⇒さいがい‐よそくちず【災害予測地図】
さい‐がい【塞外】‥グワイ
①とりでの外。
②中国の北方の国境すなわち万里の長城の外。↔塞内
さい‐がい【際涯】
はて。かぎり。きわ。
さい‐がい【鰓蓋】
えらぶた。
ざい‐かい【財界】
大資本を中心とした実業家・金融業者の社会。経済界。夏目漱石、道草「父はやがて―で有名な或人の名を挙げた」
ざい‐かい【罪魁】‥クワイ
犯罪の張本人。悪者のかしら。
ざい‐がい【在外】‥グワイ
外国に在ること。「―邦人」
⇒ざいがい‐かわせしきん【在外為替資金】
⇒ざいがい‐こうかん【在外公館】
⇒ざいがい‐しさん【在外資産】
⇒ざいがい‐せいか【在外正貨】
ざいがい‐かわせしきん【在外為替資金】‥グワイカハセ‥
政府・中央銀行または為替銀行が為替調整または決済のため、海外の金融中心市場に保有する資金。
⇒ざい‐がい【在外】
さいがい‐きゅうじょ‐けん【災害救助犬】‥キウ‥
災害時に、行方不明者などを捜索するよう訓練された犬。
⇒さい‐がい【災害】
ざいがい‐こうかん【在外公館】‥グワイ‥クワン
外国に設置した政府の出先機関。大使館・公使館・領事館など。
⇒ざい‐がい【在外】
さいかい‐こくりつこうえん【西海国立公園】‥ヱン
長崎県の五島列島・平戸島・九十九島くじゅうくしまを含む国立公園。
⇒さい‐かい【西海】
ざいがい‐しさん【在外資産】‥グワイ‥
政府・法人・個人などが外国に所有している財産。
⇒ざい‐がい【在外】
ざいがい‐せいか【在外正貨】‥グワイ‥クワ
国際決済のため、政府または中央銀行が、外国の金融中心地に所有する正貨。金に準じて対外決済に使用するドル建・ポンド建などの銀行預金、有価証券など。
⇒ざい‐がい【在外】
さいがい‐たいさく‐きほん‐ほう【災害対策基本法】‥ハフ
国土・国民を災害から保護するために必要な施策の基本、防災に関する国・地方公共団体の責任を定めた法律。1961年制定。
⇒さい‐がい【災害】
さいか‐いっき【雑賀一揆】
安土桃山時代、紀伊国雑賀地方の一向一揆。1577〜80年(天正5〜8)織田信長・豊臣秀吉と対立し、ついに屈服。
さいかい‐どう【西海道】‥ダウ
五畿七道の一つ。今の九州地方。筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩および壱岐・対馬の9国2島の称。
⇒さい‐かい【西海】
さい‐かいはつ【再開発】
既存の施設を取り払い、新たな目的設定のもとに開発し直すこと。「都市―」「地域―」
さいがい‐ほしょう【災害補償】‥シヤウ
労働者が業務上災害を蒙った場合、労働基準法により使用者が行うべき補償。療養・休業・障害・遺族・葬祭・打切・分割の7種の補償がある。→労災保険。
⇒さい‐がい【災害】
さいかい‐もくよく【斎戒沐浴】
(「沐」は髪を洗う、「浴」は体を洗うの意)心を清め身を洗うこと。
⇒さい‐かい【斎戒】
さいがい‐よそくちず【災害予測地図】‥ヅ
地震・洪水などの災害をもたらす自然現象を予測して、想定される被害の種類・程度とその範囲を示した地図。ハザード‐マップ。防災地図。
⇒さい‐がい【災害】
さいか‐う【催花雨】‥クワ‥
春雨。花の咲き出す頃に降る雨。
さい‐かえ・る【再返る】‥カヘル
〔自四〕
(「冴さえ返る」の転。「再返る」は当て字)再びもとに返る。ぶりかえす。
さい‐かく【才覚】
①学問の力。学才。才学。正徹物語「歌詠みは―を覚ゆべからず」
②知力のはたらき。機知。機転。醒睡笑「惣領の子―あれば、笛を稽古させけり」。「―がある」「自分の―で生きていく」
③計画。くふう。算段。徒然草「又五郎男またごろうおのこを師とするより外の―候はじ」。日葡辞書「サイカクヲメグラス」
④くふうして金を集めること。くめん。「月末の不足を―する」「無理な―」
⇒さいかく‐もの【才覚者】
さいかく【西鶴】
⇒いはらさいかく(井原西鶴)。
⇒さいかく‐おおやかず【西鶴大矢数】
⇒さいかく‐おきみやげ【西鶴置土産】
⇒さいかく‐おりどめ【西鶴織留】
⇒さいかく‐しょこくばなし【西鶴諸国ばなし】
さい‐かく【採獲】‥クワク
とること。えること。
さい‐かく【犀角】
①犀の角つの。邪気を払い、毒を消すなどの霊力をもつとされ、魔除けのほか細工物に用いた。
②犀の角の先端部を粉末にした生薬。漢方で解熱薬。黒色のものを上等とし、烏犀角うさいかくという。「―丸」「―湯」
⇒さいかく‐の‐おび【犀角の帯】
さい‐がく【才学】
(中世ではサイカク)才能と学識。学問。源氏物語絵合「―といふもの、世にいと重くするものなれば」
ざい‐がく【在学】
学校に籍をおいていること。「高校に―する」「―証明書」
さいかく‐おおやかず【西鶴大矢数】‥オホ‥
俳諧集。井原西鶴著。5冊。延宝8年(1680)5月、大坂生玉社で1日に4000句の俳諧を詠み、翌年刊行した独吟集。大矢数。
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐おきみやげ【西鶴置土産】
浮世草子。井原西鶴の遺稿を北条団水が版行したもの。5巻5冊。1693年(元禄6)刊。かつて遊里で豪遊した大尽客たちのおちぶれた身の上と生活を描写。
→文献資料[西鶴置土産]
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐おりどめ【西鶴織留】
浮世草子。北条団水編。6巻6冊。井原西鶴の未完成の「本朝町人鑑」と「世の人心」を合わせて、その没後1694年(元禄7)に刊行。
→文献資料[西鶴織留]
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐しょこくばなし【西鶴諸国ばなし】
浮世草子。井原西鶴著。5巻5冊。1685年(貞享2)刊。諸国の奇談異聞35話を集めた短編小説集。一名、近年諸国咄大下馬おおげば。
→文献資料[西鶴諸国ばなし]
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐の‐おび【犀角の帯】
石帯せきたいの一種。犀の角を円形または角形に切って革帯かくたいの飾りとしてつけたもの。角つのの帯。
⇒さい‐かく【犀角】
さいかく‐もの【才覚者】
才覚に長じた人。気のきく人。狂言、鬮罪人「とかく太郎冠者は―ぢや」
⇒さい‐かく【才覚】
さいか‐じゅうりょう‐トン【載貨重量噸】‥クワヂユウリヤウ‥
船舶の満載状態の重量から、空船状態の重量を減じたもの。その船舶に積載し得る貨物の最大重量を表す。積載重量噸。デッド‐ウェイト。→トン。
⇒さい‐か【載貨】
さいか‐すいせん【載貨水線】‥クワ‥
(→)満載喫水線に同じ。
⇒さい‐か【載貨】
ざい‐かた【在方】
田舎。在。狂言、小傘「此上は―を回つて田舎ものをたぶらかし」
さいかち【皂莢】
①マメ科の落葉高木。高さ3〜5メートル。山野・河原などに自生。栽培もされる。茎・枝に多数のとげがあり、葉は複葉。夏、緑黄色で4弁の細かい花を開く。秋、長さ30センチメートル余の莢さやを垂下する。果実は、サポニンを含み洗濯用、また漢方生薬の皂角子そうかくしとして解毒・潤和剤。若芽は食用。材は器具材・細工物などとする。〈[季]秋〉
さいかち
②「さいかちむし」の略。
⇒さいかち‐むし【皂莢虫】
さいかち‐むし【皂莢虫】
カブトムシの別称。サイカチの樹液を好む。さいかしむし。〈[季]夏〉
⇒さいかち【皂莢】
ざいか‐ぼう【在華紡】‥クワバウ
日本資本が中国で経営した紡績業。特に第一次大戦期以後、上海・青島・天津などに多数の工場が進出し、中国民族資本を圧して、日中対立の舞台となった。
さい‐がわ【犀川】‥ガハ
①石川県東部の富山県境付近の両白山地から北西へ流れ、金沢市街を通って日本海へ注ぐ川。
②長野県松本盆地の明科あかしな付近で梓川あずさがわ・高瀬川と合流して北東へ流れ、長野市付近で千曲川に注ぐ川。上流は梓川・高瀬川など。
さい‐かん【才幹・材幹】
(「幹」は任に堪えて事をよくする意)物事をきちんとやりとげる能力。うでまえ。十訓抄「させる―はなかりけれども」。夏目漱石、こゝろ「親から財産を譲られたものは、何どうしても固有の―が鈍る」。「―に富む」
さい‐かん【再刊】
①一度刊行した書籍を再び刊行すること。
②休刊・廃刊した定期刊行物を再び刊行すること。
さい‐かん【再感】
病気が再発すること。再感染。
さい‐かん【災旱】
ひでりのわざわい。旱災。
さい‐かん【災患】‥クワン
わざわい。不幸。
さい‐かん【彩管】‥クワン
絵をかくのに用いる筆。絵筆。「―を揮ふるう」
さい‐かん【祭官】‥クワン
祭事を行う役人。
さい‐かん【斎官】‥クワン
神事に関係する役。
さい‐かん【斎館】‥クワン
(→)神館かんだち1に同じ。
さい‐かん【細奸】
心が狭くてねじけた人。小人。
さい‐かん【細間】
まわし者。しのび。細作さいさく。
さい‐かん【菜館】‥クワン
(中国で)料理店の称。
さい‐かん【歳寒】
寒い季節。冬季。
⇒さいかん‐さんゆう【歳寒三友】
⇒さいかん‐せんりょ【歳寒仙侶】
⇒さいかん‐にが【歳寒二雅】
⇒さいかん‐にゆう【歳寒二友】
⇒歳寒の松柏
ざい‐かん【在官】‥クワン
官職についていること。
ざい‐かん【材幹】
(→)才幹に同じ。
さいかん‐さんゆう【歳寒三友】‥イウ
(画題)冬の寒さに堪える三種の植物。松・竹・梅、また、梅・水仙・竹。
⇒さい‐かん【歳寒】
さいかん‐せんりょ【歳寒仙侶】
(画題)岩石に水仙を添え、更に竹や梅を配したもの。
⇒さい‐かん【歳寒】
さいかん‐にが【歳寒二雅】
(画題)竹・梅を描くもの。
⇒さい‐かん【歳寒】
さいかん‐にゆう【歳寒二友】‥イウ
(画題)梅に寒菊を配したもの。
⇒さい‐かん【歳寒】
⇒さいおんじ【西園寺】
さい‐か【才華】‥クワ
すぐれた才知。
さい‐か【再嫁】
女性が二度目の結婚をすること。
さい‐か【西下】
都から西方の地に行くこと。↔東上
さい‐か【災禍】‥クワ
(地震・台風・火事などによる)わざわい。災害。「―に見舞われる」
さい‐か【細瑕】
こまかいきず。わずかの欠点。
さい‐か【最下】
いちばん下にあること。いちばん劣っていること。↔最上
さい‐か【裁可】
①[新唐書董晋伝]君主が臣下の奏上を親裁・許可すること。勅裁。
②明治憲法下で、天皇が議会の協賛した法律案および予算案を確定した意思表示。その形式としては御名ぎょめいを署し、御璽ぎょじを押捺した。勅裁。
さい‐か【歳華】‥クワ
(「華」は日月の意)としつき。歳月。
さい‐か【載貨】‥クワ
貨物をのせ積むこと。また、その貨物。つみに。
⇒さいか‐じゅうりょう‐トン【載貨重量噸】
⇒さいか‐すいせん【載貨水線】
さい‐か【綵花】‥クワ
(「綵」は、いろどり・模様の意)つくりばな。造花。
さい‐が【宰我】
宰予さいよの通称。
さい‐が【催芽】
芽の新生および休眠芽が発育を開始すること。また、これを温熱・薬品などによって人工的に促進したり、発芽を斉一せいいつにしたりする処理。
ざい‐か【在家】
田舎の家。いなか。→ざいけ
ざい‐か【在荷】
現在ある荷物・商品。在庫品。
ざい‐か【財貨】‥クワ
①貨幣または有価物。「―をたくわえる」
②〔経〕人間の欲望を満足させる物質。
ざい‐か【罪科】‥クワ
①つみととが。「重い―」
②法律に照らして処罰すること。しおき。「―に処す」
ざい‐か【罪過】‥クワ
つみとあやまち。法律または道徳に背いた行為。
さい‐かい【再会】‥クワイ
長い間別れていた人同士が、再びあうこと。「10年ぶりの―」「―を約す」
さい‐かい【再開】
いったん中断していたものを再び始めること。「交渉を―する」
さい‐かい【西海】
①西方の海。特に、九州地方の海。
②西海道の略。平家物語7「山陰・山陽・南海・―の兵ども雲霞のごとくに馳せまゐる」
⇒さいかい‐こくりつこうえん【西海国立公園】
⇒さいかい‐どう【西海道】
さいかい【西海】
長崎県、西彼杵にしそのぎ半島の北部に位置する市。市域の一部は西海国立公園に属する。沿岸漁業と農業が盛ん。人口3万4千。
さい‐かい【崔嵬】‥クワイ
①[詩経周南、巻耳]石や岩がごつごつ出た険しい山。草木のない土山。
②高くそばだつこと。太平記21「その奇麗―なることは三国無双の雁塔なり」
さい‐かい【斎戒】
(「斎」は心の不浄を浄める意、「戒」は身の過ちを戒める意)飲食・動作を慎んで、心身を清めること。
⇒さいかい‐もくよく【斎戒沐浴】
さい‐かい【際会】‥クワイ
事件や機会などにたまたまであうこと。「事変に―する」
さい‐がい【災害】
異常な自然現象や人為的原因によって、人間の社会生活や人命に受ける被害。「―に見舞われる」
⇒さいがい‐きゅうじょ‐けん【災害救助犬】
⇒さいがい‐たいさく‐きほん‐ほう【災害対策基本法】
⇒さいがい‐ほしょう【災害補償】
⇒さいがい‐よそくちず【災害予測地図】
さい‐がい【塞外】‥グワイ
①とりでの外。
②中国の北方の国境すなわち万里の長城の外。↔塞内
さい‐がい【際涯】
はて。かぎり。きわ。
さい‐がい【鰓蓋】
えらぶた。
ざい‐かい【財界】
大資本を中心とした実業家・金融業者の社会。経済界。夏目漱石、道草「父はやがて―で有名な或人の名を挙げた」
ざい‐かい【罪魁】‥クワイ
犯罪の張本人。悪者のかしら。
ざい‐がい【在外】‥グワイ
外国に在ること。「―邦人」
⇒ざいがい‐かわせしきん【在外為替資金】
⇒ざいがい‐こうかん【在外公館】
⇒ざいがい‐しさん【在外資産】
⇒ざいがい‐せいか【在外正貨】
ざいがい‐かわせしきん【在外為替資金】‥グワイカハセ‥
政府・中央銀行または為替銀行が為替調整または決済のため、海外の金融中心市場に保有する資金。
⇒ざい‐がい【在外】
さいがい‐きゅうじょ‐けん【災害救助犬】‥キウ‥
災害時に、行方不明者などを捜索するよう訓練された犬。
⇒さい‐がい【災害】
ざいがい‐こうかん【在外公館】‥グワイ‥クワン
外国に設置した政府の出先機関。大使館・公使館・領事館など。
⇒ざい‐がい【在外】
さいかい‐こくりつこうえん【西海国立公園】‥ヱン
長崎県の五島列島・平戸島・九十九島くじゅうくしまを含む国立公園。
⇒さい‐かい【西海】
ざいがい‐しさん【在外資産】‥グワイ‥
政府・法人・個人などが外国に所有している財産。
⇒ざい‐がい【在外】
ざいがい‐せいか【在外正貨】‥グワイ‥クワ
国際決済のため、政府または中央銀行が、外国の金融中心地に所有する正貨。金に準じて対外決済に使用するドル建・ポンド建などの銀行預金、有価証券など。
⇒ざい‐がい【在外】
さいがい‐たいさく‐きほん‐ほう【災害対策基本法】‥ハフ
国土・国民を災害から保護するために必要な施策の基本、防災に関する国・地方公共団体の責任を定めた法律。1961年制定。
⇒さい‐がい【災害】
さいか‐いっき【雑賀一揆】
安土桃山時代、紀伊国雑賀地方の一向一揆。1577〜80年(天正5〜8)織田信長・豊臣秀吉と対立し、ついに屈服。
さいかい‐どう【西海道】‥ダウ
五畿七道の一つ。今の九州地方。筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・大隅・薩摩および壱岐・対馬の9国2島の称。
⇒さい‐かい【西海】
さい‐かいはつ【再開発】
既存の施設を取り払い、新たな目的設定のもとに開発し直すこと。「都市―」「地域―」
さいがい‐ほしょう【災害補償】‥シヤウ
労働者が業務上災害を蒙った場合、労働基準法により使用者が行うべき補償。療養・休業・障害・遺族・葬祭・打切・分割の7種の補償がある。→労災保険。
⇒さい‐がい【災害】
さいかい‐もくよく【斎戒沐浴】
(「沐」は髪を洗う、「浴」は体を洗うの意)心を清め身を洗うこと。
⇒さい‐かい【斎戒】
さいがい‐よそくちず【災害予測地図】‥ヅ
地震・洪水などの災害をもたらす自然現象を予測して、想定される被害の種類・程度とその範囲を示した地図。ハザード‐マップ。防災地図。
⇒さい‐がい【災害】
さいか‐う【催花雨】‥クワ‥
春雨。花の咲き出す頃に降る雨。
さい‐かえ・る【再返る】‥カヘル
〔自四〕
(「冴さえ返る」の転。「再返る」は当て字)再びもとに返る。ぶりかえす。
さい‐かく【才覚】
①学問の力。学才。才学。正徹物語「歌詠みは―を覚ゆべからず」
②知力のはたらき。機知。機転。醒睡笑「惣領の子―あれば、笛を稽古させけり」。「―がある」「自分の―で生きていく」
③計画。くふう。算段。徒然草「又五郎男またごろうおのこを師とするより外の―候はじ」。日葡辞書「サイカクヲメグラス」
④くふうして金を集めること。くめん。「月末の不足を―する」「無理な―」
⇒さいかく‐もの【才覚者】
さいかく【西鶴】
⇒いはらさいかく(井原西鶴)。
⇒さいかく‐おおやかず【西鶴大矢数】
⇒さいかく‐おきみやげ【西鶴置土産】
⇒さいかく‐おりどめ【西鶴織留】
⇒さいかく‐しょこくばなし【西鶴諸国ばなし】
さい‐かく【採獲】‥クワク
とること。えること。
さい‐かく【犀角】
①犀の角つの。邪気を払い、毒を消すなどの霊力をもつとされ、魔除けのほか細工物に用いた。
②犀の角の先端部を粉末にした生薬。漢方で解熱薬。黒色のものを上等とし、烏犀角うさいかくという。「―丸」「―湯」
⇒さいかく‐の‐おび【犀角の帯】
さい‐がく【才学】
(中世ではサイカク)才能と学識。学問。源氏物語絵合「―といふもの、世にいと重くするものなれば」
ざい‐がく【在学】
学校に籍をおいていること。「高校に―する」「―証明書」
さいかく‐おおやかず【西鶴大矢数】‥オホ‥
俳諧集。井原西鶴著。5冊。延宝8年(1680)5月、大坂生玉社で1日に4000句の俳諧を詠み、翌年刊行した独吟集。大矢数。
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐おきみやげ【西鶴置土産】
浮世草子。井原西鶴の遺稿を北条団水が版行したもの。5巻5冊。1693年(元禄6)刊。かつて遊里で豪遊した大尽客たちのおちぶれた身の上と生活を描写。
→文献資料[西鶴置土産]
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐おりどめ【西鶴織留】
浮世草子。北条団水編。6巻6冊。井原西鶴の未完成の「本朝町人鑑」と「世の人心」を合わせて、その没後1694年(元禄7)に刊行。
→文献資料[西鶴織留]
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐しょこくばなし【西鶴諸国ばなし】
浮世草子。井原西鶴著。5巻5冊。1685年(貞享2)刊。諸国の奇談異聞35話を集めた短編小説集。一名、近年諸国咄大下馬おおげば。
→文献資料[西鶴諸国ばなし]
⇒さいかく【西鶴】
さいかく‐の‐おび【犀角の帯】
石帯せきたいの一種。犀の角を円形または角形に切って革帯かくたいの飾りとしてつけたもの。角つのの帯。
⇒さい‐かく【犀角】
さいかく‐もの【才覚者】
才覚に長じた人。気のきく人。狂言、鬮罪人「とかく太郎冠者は―ぢや」
⇒さい‐かく【才覚】
さいか‐じゅうりょう‐トン【載貨重量噸】‥クワヂユウリヤウ‥
船舶の満載状態の重量から、空船状態の重量を減じたもの。その船舶に積載し得る貨物の最大重量を表す。積載重量噸。デッド‐ウェイト。→トン。
⇒さい‐か【載貨】
さいか‐すいせん【載貨水線】‥クワ‥
(→)満載喫水線に同じ。
⇒さい‐か【載貨】
ざい‐かた【在方】
田舎。在。狂言、小傘「此上は―を回つて田舎ものをたぶらかし」
さいかち【皂莢】
①マメ科の落葉高木。高さ3〜5メートル。山野・河原などに自生。栽培もされる。茎・枝に多数のとげがあり、葉は複葉。夏、緑黄色で4弁の細かい花を開く。秋、長さ30センチメートル余の莢さやを垂下する。果実は、サポニンを含み洗濯用、また漢方生薬の皂角子そうかくしとして解毒・潤和剤。若芽は食用。材は器具材・細工物などとする。〈[季]秋〉
さいかち
②「さいかちむし」の略。
⇒さいかち‐むし【皂莢虫】
さいかち‐むし【皂莢虫】
カブトムシの別称。サイカチの樹液を好む。さいかしむし。〈[季]夏〉
⇒さいかち【皂莢】
ざいか‐ぼう【在華紡】‥クワバウ
日本資本が中国で経営した紡績業。特に第一次大戦期以後、上海・青島・天津などに多数の工場が進出し、中国民族資本を圧して、日中対立の舞台となった。
さい‐がわ【犀川】‥ガハ
①石川県東部の富山県境付近の両白山地から北西へ流れ、金沢市街を通って日本海へ注ぐ川。
②長野県松本盆地の明科あかしな付近で梓川あずさがわ・高瀬川と合流して北東へ流れ、長野市付近で千曲川に注ぐ川。上流は梓川・高瀬川など。
さい‐かん【才幹・材幹】
(「幹」は任に堪えて事をよくする意)物事をきちんとやりとげる能力。うでまえ。十訓抄「させる―はなかりけれども」。夏目漱石、こゝろ「親から財産を譲られたものは、何どうしても固有の―が鈍る」。「―に富む」
さい‐かん【再刊】
①一度刊行した書籍を再び刊行すること。
②休刊・廃刊した定期刊行物を再び刊行すること。
さい‐かん【再感】
病気が再発すること。再感染。
さい‐かん【災旱】
ひでりのわざわい。旱災。
さい‐かん【災患】‥クワン
わざわい。不幸。
さい‐かん【彩管】‥クワン
絵をかくのに用いる筆。絵筆。「―を揮ふるう」
さい‐かん【祭官】‥クワン
祭事を行う役人。
さい‐かん【斎官】‥クワン
神事に関係する役。
さい‐かん【斎館】‥クワン
(→)神館かんだち1に同じ。
さい‐かん【細奸】
心が狭くてねじけた人。小人。
さい‐かん【細間】
まわし者。しのび。細作さいさく。
さい‐かん【菜館】‥クワン
(中国で)料理店の称。
さい‐かん【歳寒】
寒い季節。冬季。
⇒さいかん‐さんゆう【歳寒三友】
⇒さいかん‐せんりょ【歳寒仙侶】
⇒さいかん‐にが【歳寒二雅】
⇒さいかん‐にゆう【歳寒二友】
⇒歳寒の松柏
ざい‐かん【在官】‥クワン
官職についていること。
ざい‐かん【材幹】
(→)才幹に同じ。
さいかん‐さんゆう【歳寒三友】‥イウ
(画題)冬の寒さに堪える三種の植物。松・竹・梅、また、梅・水仙・竹。
⇒さい‐かん【歳寒】
さいかん‐せんりょ【歳寒仙侶】
(画題)岩石に水仙を添え、更に竹や梅を配したもの。
⇒さい‐かん【歳寒】
さいかん‐にが【歳寒二雅】
(画題)竹・梅を描くもの。
⇒さい‐かん【歳寒】
さいかん‐にゆう【歳寒二友】‥イウ
(画題)梅に寒菊を配したもの。
⇒さい‐かん【歳寒】
さい‐がい【塞外】‥グワイ🔗⭐🔉
さい‐がい【塞外】‥グワイ
①とりでの外。
②中国の北方の国境すなわち万里の長城の外。↔塞内
さい‐ない【塞内】🔗⭐🔉
さい‐ない【塞内】
①とりでのうち。
②中国の北方の国境すなわち万里の長城の内。↔塞外
さい‐の‐かみ【塞の神・道祖神】🔗⭐🔉
さい‐の‐かみ【塞の神・道祖神】
(→)「障さえの神」に同じ。
さえ‐の‐かみ【障の神・塞の神・道祖神】サヘ‥🔗⭐🔉
さえ‐の‐かみ【障の神・塞の神・道祖神】サヘ‥
(伊弉諾尊いざなぎのみことが伊弉冉尊いざなみのみことを黄泉よみの国に訪ね、逃げ戻った時、追いかけてきた黄泉醜女よもつしこめをさえぎり止めるために投げた杖から成り出た神)邪霊の侵入を防ぐ神。行路の安全を守る神。村境などに置かれ、近世にはその形から良縁・出産・夫婦円満の神ともなった。みちのかみ。道祖神どうそじん。さいのかみ。今昔物語集13「すべて人無し。只―の形を造りたる有り」
⇒さえのかみ‐ば【道祖神場】
せき‐あ・う【塞き合ふ】‥アフ🔗⭐🔉
せき‐あ・う【塞き合ふ】‥アフ
〔自四〕
動きがとれないほどに立てこむ。こみあう。平治物語「六波羅の門前には、馬・車の立て処もなく―・ひたるに」
せき‐あ・う【塞き敢ふ】‥アフ🔗⭐🔉
せき‐あ・う【塞き敢ふ】‥アフ
〔他下二〕
せきとめてささえる。おさえてこらえる。万葉集11「ことに出でていはばゆゆしみ山川のたぎつ心を―・へてあり」
せき‐あ・げる【塞き上げる】🔗⭐🔉
せき‐あ・げる【塞き上げる】
〔自下一〕[文]せきあ・ぐ(下二)
流水をせきとめて水かさを増し、または逆流させる。万葉集8「佐保川の水を―・げて植ゑし田を」
○席暖まるに暇あらずせきあたたまるにいとまあらず
[韓愈、争臣論]おちついて一つの所にすわっているひまがないほど奔走する。非常に忙しい形容。「忙しくて席の暖まるひまがない」
⇒せき【席】
せき‐あま・る【塞き余る】🔗⭐🔉
せき‐あま・る【塞き余る】
〔自四〕
せきとめきれないで(水が)あふれる。続拾遺和歌集冬「―・る波の音さへ淀むなり今朝は氷のゐでのしがらみ」
せき‐いた【関板・塞板】🔗⭐🔉
せき‐いた【関板・塞板】
中世・近世の民家の屋根の葺板。羽重はがさねにし、上に桟を打つ。縦横に竹をうちつけ石をのせて押えとしたものもある。
せき‐がね【関金・塞金】🔗⭐🔉
せき‐がね【関金・塞金】
戸が敷居の一定の所で止まるようにさえぎる金具。
せき‐とど・む【塞き留む】🔗⭐🔉
せき‐とど・む【塞き留む】
〔他下二〕
さえぎりとめる。せきとめる。古今和歌集恋「滝つ瀬の早き心を何しかも人目づつみの―・むらむ」
せき‐と・める【塞き止める・堰き止める】🔗⭐🔉
せき‐と・める【塞き止める・堰き止める】
〔他下一〕[文]せきと・む(下二)
さえぎりとめる。さえぎる。竹取物語「みかどなほめでたく思し召さるること―・めがたし」。「流れを―・める」「噂が広がるのを―・める」
せき‐や・る【堰き遣る・塞き遣る】🔗⭐🔉
せき‐や・る【堰き遣る・塞き遣る】
〔他四〕
せきとめてほかへ流しやる。浜松中納言物語2「―・る方なう泣き給ふに」
せき・る【塞入る】🔗⭐🔉
せき・る【塞入る】
〔他下二〕
(セキイルの転)せきとめて入れる。栄華物語歌合「千代を経てすむべき水を―・れつつ」
せき‐わ・く【塞き分く】🔗⭐🔉
せき‐わ・く【塞き分く】
〔他下二〕
水流をせきとめて分かれて流れさせる。新千載和歌集春「小山田の苗代水も―・けず」
せき‐わ・ぶ【塞き侘ぶ】🔗⭐🔉
せき‐わ・ぶ【塞き侘ぶ】
〔自上二〕
せきとめかねる。さえぎるのに苦心する。千載和歌集恋「岩間行く山下水を―・びて漏らす心のほどを知らなむ」
せ・く【塞く・堰く】🔗⭐🔉
せ・く【塞く・堰く】
〔他五〕
①さえぎりへだてる。ふさぎとめる。せきとめる。落窪物語2「牛苦しげにて、え上らねば、しりの御車共―・かれて、とどまりがちなれば」。平家物語4「馬や人に―・かれて、さばかり早き宇治河の水は上にぞ湛へたる」
②相思の仲を妨げて逢わせないようにする。万葉集14「ゐ寝てましもの―・くと知りせば」
そく【
・塞・即・則】(漆芸)🔗⭐🔉
そく【
・塞・即・則】
奈良時代に唐から伝来した漆工技法の名称。中国で夾紵きょうちょといい、いま俗に乾漆という。麦漆(生漆と麦粉とを練り合わせた漆糊)で麻布を張り重ねて素地とし、上塗りを施し仕上げたもの。仏像・器物に応用され、平安初期まで行われた。
・塞・即・則】
奈良時代に唐から伝来した漆工技法の名称。中国で夾紵きょうちょといい、いま俗に乾漆という。麦漆(生漆と麦粉とを練り合わせた漆糊)で麻布を張り重ねて素地とし、上塗りを施し仕上げたもの。仏像・器物に応用され、平安初期まで行われた。
そく‐げん【塞源】🔗⭐🔉
そく‐げん【塞源】
[左伝昭公9年]みなもとをふさぐこと。「抜本―」
そく‐せん【塞栓】🔗⭐🔉
そく‐せん【塞栓】
〔医〕血管をふさぐ不溶物。栓子。栓塞。
⇒そくせん‐しょう【塞栓症】
そくせん‐しょう【塞栓症】‥シヤウ🔗⭐🔉
そくせん‐しょう【塞栓症】‥シヤウ
(embolism)血管内に生じた血液凝固物(血栓)または血管外から入った種々の遊離物が血流に運ばれて末梢に流れ、血管腔の細い部位を閉塞する現象。閉塞部以下の血流を阻害し、組織壊死を起こす。空気塞栓症・脂肪塞栓症など。エンボリー。
⇒そく‐せん【塞栓】
そく‐び【塞鼻】🔗⭐🔉
そく‐び【塞鼻】
大きな盃。〈日葡辞書〉
そこ【塞】🔗⭐🔉
そこ【塞】
要害の地の内外をへだてる所。国境の要害のとりで。孝徳紀「関・―・斥候うかみ・防人…を置き」
ひさ・ぐ【塞ぐ】🔗⭐🔉
ひさ・ぐ【塞ぐ】
〔他四〕
ふさぐ。今物語「目を―・ぎて入るは」
ふさがり【塞がり】🔗⭐🔉
ふさが・る【塞がる】🔗⭐🔉
ふさが・る【塞がる】
〔自五〕
①つまる。一杯になって他のものが中へ入れなくなる。三蔵法師伝承徳頃点「道路雍フサカルこと無し」。平家物語(延慶本)「物まゐらせたりけれども胸もせき喉も―・りて聊かも召されず」。天草本平家物語「兵ども義経の矢面に―・るを五騎射落され」。「場所が―・る」
②さえぎられて通れなくなる。
③閉じた状態になる。しまっている。類聚名義抄「閉、フサガル」。「入口の戸が―・る」「あいた口が―・らない」「傷口が―・る」
④他のものに用いられていて、使うことができない。「手が―・っている」「その日は―・っている」
⑤心が心配事などでいっぱいに占められる。「悲しみで胸が―・る」
⑥陰陽道おんようどうでいう塞がりの方角に当たる。「東が―・っている」
ふさぎ【塞ぎ・鬱】🔗⭐🔉
ふさぎ【塞ぎ・鬱】
①ふさぐこと。ふさぐのに用いるもの。
②気が晴れないこと。気鬱。
⇒ふさぎ‐の‐むし【塞ぎの虫】
ふさぎ‐こ・む【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】🔗⭐🔉
ふさぎ‐こ・む【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】
〔自五〕
陰気に黙りこくるなど、すっかり元気を失う。ひどく憂鬱ゆううつなさまになる。「試験に失敗して―・んでいる」
ふさぎ‐の‐むし【塞ぎの虫】🔗⭐🔉
ふさぎ‐の‐むし【塞ぎの虫】
(ふさぎこんでいることを虫のせいにしていう)気分がすぐれないこと。
⇒ふさぎ【塞ぎ・鬱】
ふさ・ぐ【塞ぐ】🔗⭐🔉
ふさ・ぐ【塞ぐ】
[一]〔他五〕
①ふたをする。とじる。おおう。法華義疏長保点「憂悔心を塞フサグ」。経信卿母集「耳を―・ぎ汗しとどになりて臥したり」。平家物語11「目を―・いで」
②さえぎって通れなくする。平家物語6「東国の源氏ども…道を―・ぎ、人を通さぬ由申したりければ」
③欠けているところを満たす。つめる。「穴を―・ぐ」
④占める。天草本平家物語「この二三が年攻め落さいで、多くの国々を―・がせたこそ本意なうござれ」
⑤役目を果たす。満たす。「責めを―・ぐ」
[二]〔自五〕
(「鬱ぐ」とも書く)心がむすぼれて晴れやかでない。気がつまる。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「女郎屋の仕打にぐつと―・いで夜の明けるのを待ちかね」。「気が―・ぐ」
[三]〔他下二〕
⇒ふさげる(下一)
ふさ・げる【塞げる】🔗⭐🔉
ふさ・げる【塞げる】
〔他下一〕[文]ふさ・ぐ(下二)
(→)「ふさぐ」(他五)に同じ。平家物語11「責め落さずして多くの国々を―・げらるる事口惜しく候へば」
ふたがり【塞がり】🔗⭐🔉
ふたがり【塞がり】
ふさがること。「方かた―」
ふたが・る【塞がる】🔗⭐🔉
ふたが・る【塞がる】
〔自四〕
①ふさがる。源氏物語桐壺「御胸のみつと―・りて」
②方かた塞がりになる。源氏物語帚木「今宵中神、内裏うちよりは―・りて侍りけり」
[漢]塞🔗⭐🔉
塞 字形
〔土部10画/13画/2641・3A49〕
〔音〕ソク・サイ(呉)(漢)
〔訓〕ふさぐ・とりで
[意味]
[一]ソクふさぐ。ふさがる。とじる。「塞源・閉塞・脳梗塞のうこうそく」
[二]サイ
①とりで。要害の地。(同)砦。「要塞・塞翁」
②国境。辺境。「塞北・辺塞」▶国境にとりでが築かれたところから。
[下ツキ
活塞・哽塞・梗塞・山塞・城塞・逼塞・閉塞・防塞・要塞
〔土部10画/13画/2641・3A49〕
〔音〕ソク・サイ(呉)(漢)
〔訓〕ふさぐ・とりで
[意味]
[一]ソクふさぐ。ふさがる。とじる。「塞源・閉塞・脳梗塞のうこうそく」
[二]サイ
①とりで。要害の地。(同)砦。「要塞・塞翁」
②国境。辺境。「塞北・辺塞」▶国境にとりでが築かれたところから。
[下ツキ
活塞・哽塞・梗塞・山塞・城塞・逼塞・閉塞・防塞・要塞
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さい-おう【塞翁】🔗⭐🔉
さい-おう ―ヲウ [3][0] 【塞翁】
北方の辺境のとりでに住む老人。
さいおう=が馬🔗⭐🔉
――が馬
人間の禍福は変転し定まりないものだというたとえ。人間万事塞翁が馬。
〔「淮南子(人間訓)」から。昔,塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが,名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが,おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話から〕
さい-がい【塞外】🔗⭐🔉
さい-がい ―グワイ [0] 【塞外】
(1)とりでの外。
(2)中国,万里の長城の外。北辺の地。
さい-ない【塞内】🔗⭐🔉
さい-ない [1] 【塞内】
中国,万里の長城の内側。
さい-の-かみ【障の神・塞の神・道祖神】🔗⭐🔉
さい-の-かみ 【障の神・塞の神・道祖神】
⇒さえのかみ(障神)
さえ-の-かみ【障の神・塞の神・道祖神】🔗⭐🔉
さえ-の-かみ サヘ― [3] 【障の神・塞の神・道祖神】
悪霊の侵入を防ぐため村境・峠・辻などにまつられる神。旅の安全を守る神。また,生殖の神,縁結びの神ともする。さいのかみ。どうそじん。
せか・う【塞敢ふ】🔗⭐🔉
せか・う セカフ 【塞敢ふ】 (動ハ下二)
「せきあふ(塞敢)」の転。「山川の激(タキ)つ心を―・へてあるかも/万葉 1383」
せき【堰・塞】🔗⭐🔉
せき [1] 【堰・塞】
〔動詞「塞(セ)く」の連用形から〕
取水のため,また流量や水位を調節するため,川の途中や湖・池の出口などに流れを遮って作った構造物。い。いせき。
せきあ・う【塞き敢う】🔗⭐🔉
せきあ・う ―アフ 【塞き敢う】 (動ア下一)[文]ハ下二 せきあ・ふ
なんとかせきとめる。がまんして抑える。多く,下に打ち消しの語を伴って用いる。「涙―・えぬ思い」「みないでたつ日になりて,ゆく人―・へぬまであり/蜻蛉(上)」
せき-あ・ぐ【塞き上ぐ】🔗⭐🔉
せき-あ・ぐ 【塞き上ぐ】 (動ガ下二)
川の流れをせきとめて水かさを増す。「佐保川の水を―・げて植ゑし田を/万葉 8」
せき-い・る【塞き入る】🔗⭐🔉
せき-い・る 【塞き入る】 (動ラ下二)
水をせき止めて導き入れる。「この頃水―・れて,涼しき陰に侍る/源氏(帚木)」
せき-がね【塞金】🔗⭐🔉
せき-がね [0] 【塞金】
戸が敷居の一定の場所で止まるように鴨居に取りつけた金物。戸当たり金物。
せき-と・める【塞き止める】🔗⭐🔉
せき-と・める [4][0] 【塞き止める】 (動マ下一)[文]マ下二 せきと・む
(1)川などの流れを,さえぎってとめる。「川を―・めてダムを作る」
(2)物事の勢いや進行をおさえとめる。「密輸品の流入を税関で―・める」
せ・く【塞く・堰く】🔗⭐🔉
せ・く [1] 【塞く・堰く】 (動カ五[四])
(1)流れをさえぎってとめる。せき止める。「石で流れを―・く」
(2)人を隔てて遠ざける。特に男女の仲についていう。「此頃叔母がお勢と文三との間を―・くやうな容子が徐々(ソロソロ)見え出した/浮雲(四迷)」
(3)涙の出るのをこらえる。「忍音(シノビネ)に泣いてゐたのが,―・きかねて/多情多恨(紅葉)」
(4)物事の進行,人の行動などをさまたげる。「思うことひとつに―・かれつつ過ぐししを/狭衣 4」
〔形容詞「狭(セ)し」と同源〕
そく-げん【塞源】🔗⭐🔉
そく-げん [0] 【塞源】 (名)スル
根源をふさいで害を断つこと。「抜本―」
そく-せん【塞栓】🔗⭐🔉
そく-せん [0] 【塞栓】
血管やリンパ管をふさぐこと。ふさぐものには血管内で生じたものと外部から流入した遊離物とがあり,脂肪・腫瘍・ガス・空気・細菌などの種類がある。栓塞。栓子。
そくせん-しょう【塞栓症】🔗⭐🔉
そくせん-しょう ―シヤウ [0] 【塞栓症】
塞栓により,血流障害を起こす病症。血栓塞栓症・脂肪塞栓症・空気塞栓症など。
そく-へい【塞閉】🔗⭐🔉
そく-へい [0] 【塞閉】 (名)スル
ふさぎ閉じること。閉塞。
ひさ・ぐ【塞ぐ】🔗⭐🔉
ひさ・ぐ 【塞ぐ】 (動ガ四)
「ふさぐ(塞)」に同じ。「(風呂ニ)目を―・ぎて入るは苦しかるまじき由/今物語」
ふさがり【塞がり】🔗⭐🔉
ふさがり [0] 【塞がり】
(1)ふさがること。差し支えること。「八方―」
(2)陰陽道(オンヨウドウ)で,大白神・天一神などの凶神がその方角をふさいでいること。この方角に向かって物事を行うことを忌む。
⇔恵方(エホウ)
ふさが・る【塞がる】🔗⭐🔉
ふさが・る [0] 【塞がる】 (動ラ五[四])
(1)穴や開口部が詰まる。また,詰まって通れなくなる。「傷口はすぐに―・った」「紙面の穴が―・る」「排水管が―・る」
(2)開閉可能なものが閉じられる。「満潮になると水門は―・る」「あいた口が―・らない」
(3)他のものが占めていてはいる余地がなくなる。「席が全部―・る」「今日は会議で―・っていてお目にかかれません」「いまは手が―・っている」
(4)心配事などが胸の中にいっぱいに満ちる。「悲しみで胸が―・る」
(5)さえぎり止める。「大将軍の矢面に―・りければ力及ばず/平家 11」
(6)陰陽道(オンヨウドウ)で,ふさがりの方角にあたる。
〔「塞ぐ」に対する自動詞〕
ふさぎ【塞ぎ】🔗⭐🔉
ふさぎ [0] 【塞ぎ】
(1)ふさぐこと。また,そのために用いるもの。「口―」
(2)気分がすぐれないこと。気鬱(キウツ)。「気の―」
ふさぎ-の-むし【塞ぎの虫】🔗⭐🔉
ふさぎ-の-むし [0] 【塞ぎの虫】
気分がふさぐことを虫のせいであるとしていう語。「―にとりつかれている」
ふさぎ-こ・む【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】🔗⭐🔉
ふさぎ-こ・む [4] 【塞ぎ込む・鬱ぎ込む】 (動マ五[四])
ひどく気の晴れない様子をする。たいそう憂鬱(ユウウツ)な気分になる。「失敗を気にやんですっかり―・んでいる」
ふさ・ぐ【塞ぐ】🔗⭐🔉
ふさ・ぐ [0] 【塞ぐ】
■一■ (動ガ五[四])
(1)穴や開口部をなくす。(ア)ふたや詰め物などをして,穴をなくす。「壁の穴をセメントで―・ぐ」「すき間を―・ぐ」(イ)口・目・鼻・耳などを,手でおおうなどして機能しないようにする。「失言に気づいてあわてて手で口を―・ぐ」「いくら耳を―・いでも聞こえてくる」「恐怖のあまり目を―・ぐ」(ウ)出入り口や通路にあって通行をじゃまする。「故障したトラックが道を―・いでいる」「出口を―・ぐ」
(2)場所を占める。「本の山が机を―・ぐ」
(3)さえぎって止める。「道を―・ぎ人を通さぬよし/平家 6」
(4)不十分ながらも責任を果たす。「責めを―・ぐ」
(5)(「鬱ぐ」とも書く)心配ごとがあったりして気分が晴れないでいる。「あれ以来,ずっと―・いでいる」「気が―・ぐ」
〔「塞がる」に対する他動詞〕
[可能] ふさげる
■二■ (動ガ下二)
⇒ふさげる
ふさ・げる【塞げる】🔗⭐🔉
ふさ・げる [0] 【塞げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 ふさ・ぐ
「塞ぐ」に同じ。「道を―・げる」「耳を―・げる」[日葡]
ふたが・る【塞がる】🔗⭐🔉
ふたが・る 【塞がる】 (動ラ四)
(1)ふさがる。「鼻の中―・りて,息も出でがたかりければ/徒然 42」「胸―・り悲しくおぼえ給ふままに/宇津保(楼上・下)」
(2)陰陽道(オンヨウドウ)でふさがりの方角にあたる。ふさがる。「今宵,方の―・りければ,方違へになむ行く/枕草子 83」
ふた・ぐ【塞ぐ】🔗⭐🔉
ふた・ぐ 【塞ぐ】
■一■ (動ガ四)
(1)「ふさぐ{■一■}」に同じ。「御衣して,耳を―・ぎ給ひつ/源氏(玉鬘)」
(2)韻塞(インフタ)ぎをする。「―・ぎもてゆくままに/源氏(賢木)」
■二■ (動ガ下二)
(1)「ふさぐ{■二■}」に同じ。「寝殿は―・げ給はず/源氏(松風)」
(2)方塞(カタフタ)がりになってしまうようになる。「方―・げて,ひき違へほかざまへ/源氏(帚木)」
ふさがる【塞がる】(和英)🔗⭐🔉
ふさがる【塞がる】
(1) be closed;be stopped (up);blocked (up).(2)[部屋・席などが]be occupied.手が塞がっている be busy[occupied].
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