複数辞典一括検索+![]()
![]()
つかま・う【捕まふ・掴まふ】🔗⭐🔉
つかま・う ツカマフ 【捕まふ・掴まふ】 (動ハ下二)
⇒つかまえる
つかま・える【捕まえる・掴まえる・捉まえる】🔗⭐🔉
つかま・える ツカマヘル [0] 【捕まえる・掴まえる・捉まえる】 (動ア下一)[文]ハ下二 つかま・ふ
〔動詞「つかむ」に接尾語「ふ」の付いたものか〕
(1)逃げないようにとりおさえる。《捕》「トンボを―・える」「犯人を―・える」
(2)手でにぎって離さないようにする。《掴・捉》「子供の手を―・える」「風を―・えるような話」
(3)その場に留める。呼び止める。「廊下で―・えて立ち話する」「タクシーを―・える」
(4)(「…をつかまえて」の形で)…を相手にして。…に対して。「先輩を―・えて,『おい』とは何だ」
〔中世にはヤ行にも活用。[日葡]〕
つかま・る【捕まる・掴まる・捉まる】🔗⭐🔉
つかま・る [0] 【捕まる・掴まる・捉まる】 (動ラ五[四])
(1)(逃げた者などが)とらえられる。《捕》「犯人が―・る」
(2)手でしっかりととりすがる。《掴・捉》「つり革に―・る」
(3)ひきとめられる。「いやなやつに―・ったよ」「タクシーが―・らない」
[可能] つかまれる
とら・う【捕らふ・捉ふ】🔗⭐🔉
とら・う トラフ 【捕らふ・捉ふ】 (動ハ下二)
⇒とらえる
とら・える【捕(ら)える・捉える】🔗⭐🔉
とら・える トラヘル [3] 【捕(ら)える・捉える】 (動ア下一)[文]ハ下二 とら・ふ
〔「取り敢(ア)ふ」の転か〕
(1)人や動物を取りおさえて逃げないようにする。つかまえる。「犯人を―・える」「獲物を―・える」「密漁船を―・える」
(2)手でしっかりつかむ。握る。「手を―・える」「レンブラントの絵に心を―・えられる」「逃げて入る袖を―・へ給へば/竹取」
(3)たまたま到来した好機などを自分のものとする。つかまえる。「チャンスを―・える」
(4)認識・把握する。(ア)ある部分を論議の対象として正面に据える。「言葉じりを―・える」「この点だけを―・えて評価を下すのはいかがか」(イ)本質・意義・特徴などを理解し把握する。つかむ。「特徴をよく―・えている似顔絵」「文章の要点を―・える」「真相を―・える」(ウ)映像・音などをはっきり確認する。「レーダーが―・えた台風の目」「電波を―・える」
(5)「…が(人)をとらえる」の形で,(人が)…の状態になる,…の状態に陥るの意を表す。翻訳文の影響を受けた表現。「恐怖心が彼女を―・えた」「疑惑の念が彼を―・えた」
とらま・える【捕まえる・捉まえる】🔗⭐🔉
とらま・える トラマヘル [4][3] 【捕まえる・捉まえる】 (動ア下一)
〔「とらえる」と「つかまえる」とが混交した語〕
つかまえる。とらえる。「泥棒を―・える」
とらま・る【捕まる】🔗⭐🔉
とらま・る 【捕まる】 (動ラ四)
(1)取りおさえられる。「雷の正体を見たいものだ。どうしたら―・らう/咄本・譚嚢」
(2)つかまる。しっかり握る。「おれさへゐれば気遣ひない。しつかりおれに―・つてゐやれ
/歌舞伎・独道中五十三駅」

/歌舞伎・独道中五十三駅」
とらわれ【囚われ・捕(ら)われ】🔗⭐🔉
とらわれ トラハレ [4] 【囚われ・捕(ら)われ】
とらわれること。とりこ。「―の身」
とらわ・れる【囚われる・捕(ら)われる】🔗⭐🔉
とらわ・れる トラハレル [4][0] 【囚われる・捕(ら)われる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 とらは・る
(1)とらえられる。「獄窓に―・れる」「わが子の手に―・れて/保元(中)」
(2)感情や考えがあるものに拘束されて,自由な発想を妨げられる。こだわる。「過去の因習に―・れる」「先入観に―・れる」
とり-かた【捕り方】🔗⭐🔉
とり-かた [4][3] 【捕り方】
(1)罪人を捕らえる方法。
(2)罪人を捕らえる役目の人。とりて。
とり-て【捕(り)手】🔗⭐🔉
とり-て [3] 【捕(り)手】
罪人を召し取る人。また,その役人。捕吏(ホリ)。
とり-なわ【取(り)縄・捕(り)縄】🔗⭐🔉
とり-なわ ―ナハ [0] 【取(り)縄・捕(り)縄】
(1)罪人を縛る縄。賊などを捕らえて縛るのに用いる麻縄。早縄。捕縄(ホジヨウ)。
(2)太刀の鞘(サヤ)に付けた組紐(クミヒモ)。刀を帯びるとき,腰に結び付けるもの。とりおび。あしお。
とり-もの【捕(り)物】🔗⭐🔉
とり-もの [0] 【捕(り)物】
犯人を捕らえること。召しとること。「―の名人」「大―」
とりもの-ちょう【捕(り)物帳】🔗⭐🔉
とりもの-ちょう ―チヤウ [0][4] 【捕(り)物帳】
(1)江戸時代,目明かしなどが犯人の捜査・逮捕などについて記したという覚え書き。捕り物控え。
(2)江戸時代を舞台とし,目明かしなどを主人公として,その活躍ぶりを描いた小説の称。「半七―」
とり-もの【捕(り)者】🔗⭐🔉
とり-もの 【捕(り)者】
捕らえるべき罪人。
と・る【取る・執る・採る・捕る・撮る】🔗⭐🔉
と・る [1] 【取る・執る・採る・捕る・撮る】
■一■ (動ラ五[四])
手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。(ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」(イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。(ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」(イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」(ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。(ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」(イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。(ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」(イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」(ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》(ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」(イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。(ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」(イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」
(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう
手に持つ。《取・執》
(1)離れているものを手でつかんで持つ。手で握る。「茶碗を手に―・って見る」「書棚の本を―・る」「ペンを―・る」
(2)手に持って使う。操作する。「船の舵(カジ)を―・る」
(3)つまんで上に引き上げる。「袴の股立ちを―・る」「着物の褄(ツマ)を―・る」
(4)手に入れる。自分のものにする。「政権を―・る」「損して得―・れ」
(5)処理する。仕事を進める。運用する。《執》「事務を―・る」「政務を―・る」
(6)保存する。残しておく。《取》「記念に―・っておく」「明日のおやつに半分―・っておく」
(7)かたく保持する。守る。「自説を―・って譲ろうとしない」
それまであった所から自分の側に移す。《取》
(1)手に取って自分のものとする。「お菓子を一つずつ―・る」「お釣りは―・っておいてください」
(2)集める。採集する。収穫する。《取・採》「きのこを―・る」「貝を―・る」「血を―・る」
〔農作物の場合は「穫る」とも書く〕
(3)捕らえる。つかまえる。捕獲する。《捕》「すずめを―・る」「蝶(チヨウ)を―・る」「マグロを―・る」「熊を―・る」
〔「獲る」とも書く。昆虫など小さな動物の場合は「採る」とも書く〕
(4)領有する。支配する。《取・執》「天下を―・る」「リーダーシップを―・る」「乾杯の音頭を―・る」「指揮を―・る」
(5)分けて移す。分けて自分のものとする。「料理を小皿に―・る」「分け前を―・る」
(6)報酬を得る。収入を得る。「高給を―・る」「月給を―・る」
(7)(「摂る」とも書く)体内に取りこむ。食べる。摂取する。「食事を―・る」「野菜を―・る」「ビタミンを―・る」
(8)体を休ませることをする。体に心地よいことをする。「睡眠を―・る」「休養を―・る」「暖を―・る」「木陰で涼を―・る」
(9)願い出て得る。請うて与えられる。(ア)休みをもらう。「休暇を―・る」「暇を―・る」(イ)許しを得る。「保健所の許可を―・る」「相手の了解を―・る」
(10)取引をまとめる。「注文を―・る」「契約を―・る」
(11)自分のところへ来させてあることをする。または,させる。(ア)注文して持って来させる。取り寄せて買う。「出前を―・る」「寿司を―・る」(イ)届けさせて定期的に継続して買う。「新聞を―・る」(ウ)呼び寄せる。呼んで療治をさせる。「あんまを―・る」
(12)迎え入れる。もらう。「息子に嫁を―・る」「弟子を―・る」
(13)権力によって強制的に集める。多く受け身の形で用いる。「息子を兵隊に―・られる」「徴用に―・られる」
(14)引き入れる。導き入れる。《取・採》「灌漑用水を―・る」「天窓から明かりを―・る」
(15)導く。案内する。「手を―・って教える」「馬の口を―・る」
(16)つながりを設ける。接触する。「連絡を―・る」「コンタクトを―・る」
(17)成績・資格などを得る。「良い成績を―・る」「学位を―・る」「賞を―・る」「運転免許を―・る」
(18)ある事や物の代わりにあずかる。「人質を―・る」「担保を―・る」
それまであった場所から別のところに移す。《取》
(1)不要なものや汚れなどを除く。取り去る。どける。「しみを―・る」「澱(オリ)を―・る」
(2)(「脱る」とも書く)身に付けていたものを外す。ぬぐ。「帽子を―・って挨拶(アイサツ)する」「眼鏡を―・る」
(3)付属品などを取り外す。「箱のふたを―・る」「本のカバーを―・る」
(4)体から苦痛や不快感を除く。「痛みを―・る」「疲れを―・る」
(5)人の所有物を自分のものにする。(ア)ある手段によって,他に属していたものを自分のほうに移す。うばう。「大手スーパーに客を―・られる」(イ)不法な手段で自分のものにする。盗む。うばう。「だまされて土地を―・られる」「財布を―・られる」
〔金品をぬすむ場合は「盗る」とも書く〕
(6)討ち果たす。殺す。また,首を切る。「命を―・る」「仇(カタキ)を―・る」「敵将の首を―・る」
(7)注意・関心などを引き付ける。「テレビに気を―・られる」「移り変わる景色に気を―・られる」
(8)自由な動きをうばう。「ぬかるみに足を―・られる」「スリップしてハンドルを―・られる」
(9)受け取る。徴収する。(ア)物やサービスの対価として相手から金銭を受け取る。「代金を―・る」「初診料を―・る」(イ)強制的に納めさせる。「税金を―・る」「賦課金を―・る」(ウ)契約や約束によって受けて納める。「家賃を―・る」「月謝を―・る」「手数料を―・る」
(10)将棋・カルタ・花札・トランプなどで,敵の駒やその場に出された札を,自分の持ち駒にしたり,自分の札としてうばう。「飛車を―・る」「切り札で―・る」
(11)スポーツの試合で,得点を得る。「初回に二点を―・る」「一本―・られる」
(12)(「とってもらう」「とってあげる」など授与を表す動詞の上に付いて)他の人のために物を持って渡す。「その胡椒(コシヨウ)を―・ってください」
(13)官位・財産などを召し上げる。没収する。「かく官爵(カンサク)を―・られず/源氏(須磨)」
身に負う。引き受ける。受け止める。《取》
(1)他より劣る評判や結果などを得る。「不覚を―・る」「若い者に引けを―・らない」「他社に後れを―・る」
(2)自分のするべきこととして引き受ける。《取・執》「責任を―・る」「仲介の労を―・る」
(3)芸・娼妓が,客を迎えて相手をする。「客を―・る」
(4)財産や家督を受け継ぐ。「跡を―・る」
(5)身に加わる。身に積み重なる。「年を―・る」「当年―・って二五歳」
(6)身に負わせる。課する。多く受け身の形で用いる。「反則を―・られる」「罰金を―・られる」
(7)(多く「…にとって」「…にとりて」の形で)…の身として。…の立場からすれば。「一介の研究者に―・って身に余る名誉」「反対派に―・ってじゃまな存在」
選び出す。選んで決める。
(1)よいものを選んで使う。すぐれているものを採用する。《採・取》「―・るべき唯一の方策」「どちらの方法を―・るべきだろう」
(2)人を採用する。《採》(ア)会社・組織などが,従業員を採用する。「新卒を―・る」「理科系から―・る」(イ)学校が学生・生徒を入学させる。「一学年一八〇人―・る」
(3)ある態度や行動様式を選んでそのようにする。《執》「毅然たる態度を―・る」「強硬な手段を―・る」「自由行動を―・る」
(4)進む方向を選び出して決める。選んでそちらへ行く。《取》「針路を北に―・る」「徳本(トクゴウ)峠を越えて上高地へと道を―・る」「学者への道を―・る」
(5)あるものを選んでそれに基づく。よりどころとする。《取》「史実に題材を―・った作品」
(6)みずからその下につく。仕える。《取》「主を―・る」「師を―・る」
(7)選び出す。選択する。「この二十八日になむ,舟に乗るべき日―・りたりければ/落窪 4」「クジヲ―・ル/日葡」
作り出す。ある形にしてとどめる。《取》
(1)あるものを原料にして何かを作り出す。《取・採》「大豆から油を―・る」「アオカビの一種から抗生物質を―・る」
(2)形を作る。形を似せて作る。「石膏で型を―・る」
(3)形を描き出す。「輪郭を―・る」「矛盾がさまざまな形を―・って表面化する」
(4)書き留める。「ノートに―・る」「控えを―・る」「メモを―・る」
(5)写す。(ア)写真を写す。《撮》「記念写真を―・る」「スナップを―・る」「映画を―・る」「レントゲンを―・る」(イ)音や映像を磁気テープなどに記録する。「演奏会の模様を録音に―・る」「野鳥の鳴き声をテープに―・る」「ビデオに―・っておいた映画を楽しむ」「コピーを―・る」
〔音を記録する場合は「録る」とも書く〕
(6)数値などを記録する。「データを―・る」「心電図を―・る」
数量や物事を知る。おしはかる。《取》
(1)数える。はかる。「数を―・る」「カウントを―・る」「寸法を―・る」「尺を―・る」「脈を―・る」
(2)数値を集めて計算する。「平均を―・る」「統計を―・る」
(3)人数などを確認する。「出席を―・る」「点呼を―・る」
(4)解釈する。推量する。理解する。受け取る。「悪く―・らないでほしい」「冗談を本気と―・られる」
(5)うまく釣り合って安定するようにする。「バランスを―・る」
(6)相手の気持ちに合うようにうまく扱う。「機嫌を―・る」「多少わるくなく―・られた事ゆゑ,自然足しげく通ふうち/当世書生気質(逍遥)」
場所や時間を占める。《取》
(1)場所を占める。場所を定めて落ち着く。「宿を―・る」「席を―・る」「会議室を―・る」「陣を―・る」
(2)場所を設ける。ある面積を占める。「書斎を広く―・る」「スペースを―・る」
(3)予約して場所を確保する。「指定券を―・る」「金曜の最終便を―・ってある」「特別席を―・る」
(4)時間や労力を必要とする。費やす。かかる。「準備に手間を―・る」「一時間ほど時間を―・ってくれないか」
(5)しつらえる。ふとんを敷く。「床(トコ)を―・る」
手・足・体などを動かす。ある動作をする。
(1)動きをととのえる。「拍子を―・る」「リズムを―・る」
(2)相撲やカルタなどをする。「横綱と一番―・る」「家族で百人一首を―・る」
(1)(「時にとって」「時にとりて」の形で)場合によって。時によって。「人,木石にあらねば,時に―・りて,物に感ずる事なきにあらず/徒然 41」
(2)たとえる。なぞらえる。「例に―・る」「このセクションは人間に―・ってみれば心臓に当たる部門だ」
〔「とれる」に対する他動詞〕
[可能] とれる
■二■ (動ラ下二)
⇒とれる
[慣用] 上げ足を―・当たりを―・裏を―・遅れを―・垢離(コリ)を―・采(サイ)を―・鞘(サヤ)を―・質(シチ)に―・死に水を―・酌を―・陣を―・先(セン)を―・大事を―・手に手を―・手玉に―・年を―・中を―・引けを―・暇(ヒマ)を―・不覚を―・筆を―・脈を―・面を―/鬼の首を取ったよう・手に取るよう
と・れる【取れる・採れる・捕れる・撮れる】🔗⭐🔉
と・れる [2] 【取れる・採れる・捕れる・撮れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 と・る
□一□
(1)得られる。(ア)収穫・捕獲される。《取・捕》「畑で―・れたばかりのトマト」「この川で―・れたアユ」(イ)採掘・採集される。《採》「大豆からは油が―・れる」
(2)付いていたものが離れて落ちる。《取》「汚れが―・れる」「ワイシャツのボタンが―・れた」
(3)好ましくない状態が消える。なくなる。「疲れが―・れる」「痛みが―・れる」「熱が―・れる」
(4)許可が与えられる。《取》「ビザが―・れ次第出発します」
(5)写真が撮影される。《撮》「この写真はよく―・れていますね」
(6)解釈できる。理解される。《取》「この文章は二通りの意味に―・れる」
(7)調和した状態になる。うまく釣り合う。《取》「うまくバランスが―・れている」「均整の―・れた体」
(8)手間・時間がかかる。《取》「少し手間が―・れそうだから…」「時間が―・れる」
〔「取る」に対する自動詞〕
□二□〔「取る」の可能動詞〕
捕ることができる。《捕》「子供でも―・れるフライを落とす」
ほ-いつ【捕逸】🔗⭐🔉
ほ-いつ [0] 【捕逸】 (名)スル
「捕手逸球」の略。パス-ボール。
ほ-かく【捕獲】🔗⭐🔉
ほ-かく ―クワク [0] 【捕獲】 (名)スル
(1)とらえること。いけどること。「動物を―する」
(2)国際法上,戦時に交戦国の軍艦が,相手国または中立国の船舶を一定の手続きに従いつかまえること。海上捕獲。
ほ-きゅう【捕球】🔗⭐🔉
ほ-きゅう ―キウ [0] 【捕球】 (名)スル
ボールをとること。特に野球で打球・投球・送球をとること。「フライを―する」
ほ-げい【捕鯨】🔗⭐🔉
ほ-げい [0] 【捕鯨】
鯨を捕獲すること。1982年(昭和57)国際捕鯨委員会の年次会議で,86年以後の商業捕鯨禁止が決定。日本も88年4月から商業捕鯨を中止した。くじらとり。いさなとり。[季]冬。「―母船」
ほげい-せん【捕鯨船】🔗⭐🔉
ほげい-せん [0] 【捕鯨船】
鯨をとるための特別の装置・用具を備えつけた船。普通,捕鯨砲を備えたキャッチャー-ボートをいう。
ほげい-ほう【捕鯨砲】🔗⭐🔉
ほげい-ほう ―ハウ [2] 【捕鯨砲】
キャッチャー-ボートの船首に装備され,綱をつけた銛(モリ)を火薬で打ち出す砲。
ほ-さつ【捕殺】🔗⭐🔉
ほ-さつ [0] 【捕殺】 (名)スル
つかまえて殺すこと。「野犬を―する」
ほ-しゅ【捕手】🔗⭐🔉
ほ-しゅ [1] 【捕手】
野球で,本塁の後方にいて投手が投げる球を受け,また,本塁を守る選手。キャッチャー。
ほ-しゅう【捕囚】🔗⭐🔉
ほ-しゅう ―シウ [0] 【捕囚】
とらわれること。とらわれ。「―の身の上」「バビロン―」
ほ-じょう【捕縄】🔗⭐🔉
ほ-じょう [0] 【捕縄】
罪人の護送や犯人の逮捕の際などに用いるなわ。とりなわ。
ほ-しょく【捕食】🔗⭐🔉
ほ-しょく [0] 【捕食】 (名)スル
生物が他の生物をつかまえてたべること。「昆虫などを―する動物」
ほしょく-しゃ【捕食者】🔗⭐🔉
ほしょく-しゃ [3][2] 【捕食者】
生物界で,他種の生物を捕食する生物。
ほしょく-れんさ【捕食連鎖】🔗⭐🔉
ほしょく-れんさ [4] 【捕食連鎖】
食物連鎖のうち,生きている生物を殺して食う連鎖。
→食物連鎖
ほ-そく【捕捉】🔗⭐🔉
ほ-そく [0] 【捕捉】 (名)スル
つかまえること。とらえること。「敵を―する」「津田は其意味を―するに苦しんだ/明暗(漱石)」
ほ-だ【捕拿】🔗⭐🔉
ほ-だ [1] 【捕拿】 (名)スル
とりおさえること。拿捕。「一の黒人を―することの案件起れり/西国立志編(正直)」
ほ-ちゅう【捕虫】🔗⭐🔉
ほ-ちゅう [0] 【捕虫】
虫をつかまえること。
ほちゅう-あみ【捕虫網】🔗⭐🔉
ほちゅう-あみ [2] 【捕虫網】
昆虫をつかまえるための網。網袋をはめた輪状の枠に長い柄をつけたもの。ほちゅうもう。
ほちゅう-よう【捕虫葉】🔗⭐🔉
ほちゅう-よう ―エフ [2] 【捕虫葉】
粘液などを分泌し,虫を捕らえる役をする食虫植物の葉。モウセンゴケ・ムシトリスミレなどの葉。
ほ-ばく【捕縛】🔗⭐🔉
ほ-ばく [0] 【捕縛】 (名)スル
つかまえて縄をかけること。「犯人を―する」
ほ-り【捕吏】🔗⭐🔉
ほ-り [1] 【捕吏】
罪人をつかまえる役人。とりて。
ほ-りょ【捕虜】🔗⭐🔉
ほ-りょ [1] 【捕虜】
戦争などで,敵に捕らえられた者。とりこ。俘虜(フリヨ)。
とらわれ【捕われの身となる】(和英)🔗⭐🔉
とらわれ【捕われの身となる】
be imprisoned;become a captive[prisoner].→英和
とらわれる【捕われる】(和英)🔗⭐🔉
とらわれる【捕われる】
be caught[captured,arrested,imprisoned];be prejudiced[biased](思想・習慣に).捕われた考え conventional[prejudiced,biased]ideas.
とりなわ【捕縄】(和英)🔗⭐🔉
とりなわ【捕縄】
a policeman's rope.
とりもの【捕物】(和英)🔗⭐🔉
とりもの【捕物】
an arrest.→英和
捕物帳 a detective story.
ほかく【捕獲】(和英)🔗⭐🔉
ほげい【捕鯨】(和英)🔗⭐🔉
ほげい【捕鯨】
whale fishing.‖捕鯨船 a whaler.捕鯨砲 a harpoon gun.
ほしゅ【捕守】(和英)🔗⭐🔉
ほしゅ【捕守】
《野》a catcher.→英和
ほそく【捕捉する】(和英)🔗⭐🔉
ほそく【捕捉する】
catch;→英和
catch up with.
ほばく【捕縛(する)】(和英)🔗⭐🔉
ほばく【捕縛(する)】
arrest
ほりょ【捕虜】(和英)🔗⭐🔉
ほりょ【捕虜】
a prisoner of war;a captive.→英和
〜にする takeprisoner.‖捕虜収容所 a prison camp.
大辞林に「捕」で始まるの検索結果 1-49。