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かすが【春日】🔗⭐🔉
かすが 【春日】
〔「春日」の表記は「かすが」にかかる枕詞「春日(ハルヒ)」を当てたもの〕
(1)奈良市春日野町の春日神社一帯の称。また,奈良市およびその付近の称。
(2)福岡県北西部の市。福岡市の南に接する住宅都市。
かすが-がた【春日形】🔗⭐🔉
かすが-がた [0] 【春日形】
「春日灯籠(ドウロウ){(1)}」に同じ。
かすが-ごんげん【春日権現】🔗⭐🔉
かすが-ごんげん 【春日権現】
春日神社の祭神。春日明神。
かすが-しんこう【春日信仰】🔗⭐🔉
かすが-しんこう ―カウ [4] 【春日信仰】
春日神社に対する信仰。本来は藤原氏の氏神信仰であったが,三笠山への神体山信仰,雷神信仰,竜神信仰など多様な信仰形態をもつにいたった。春日講が組織されて全国に広まった。若宮祭りや神鹿尊崇などで知られる。
かすが-じんじゃ【春日神社】🔗⭐🔉
かすが-じんじゃ 【春日神社】
奈良市春日野町にある神社。祭神は武甕槌命(タケミカヅチノミコト)・経津主命(フツヌシノミコト)・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・比売神(ヒメノカミ)。平城遷都後,藤原氏により創建されたと伝えられ,その氏神として藤原氏の興隆とともに栄えた。1946年(昭21)春日大社と改称。
かすが-すぎ【春日杉】🔗⭐🔉
かすが-すぎ [3] 【春日杉】
スギの代表的銘木の一。奈良県春日山周辺に生育する。優雅な笹杢(ササモク)が現れ,天井板や盆・手箱など木工芸用材として賞用される。
かすが-たいしゃ【春日大社】🔗⭐🔉
かすが-たいしゃ 【春日大社】
「春日神社(カスガジンジヤ)」に同じ。
かすが-づくり【春日造り】🔗⭐🔉
かすが-づくり [4] 【春日造り】
神社建築の一。春日神社の本殿に代表される。妻入の切妻造りの母屋の前方に庇(ヒサシ)を延ばして向拝とし,屋根に反りをつける。
春日造り
[図]

かすが-どうろう【春日灯籠】🔗⭐🔉
かすが-どうろう [4] 【春日灯籠】
(1)春日神社で使われている石灯籠に代表される石灯籠の形式。火袋は六角柱で,二面に雌雄の鹿,他の二面に雲形の日月が彫られ,残りの二面は彫りぬかれている。
(2)春日神社にある釣り灯籠。また,それを模したもの。
かすが-どりい【春日鳥居】🔗⭐🔉
かすが-どりい ―
[4] 【春日鳥居】
春日神社の一の鳥居に代表される鳥居の形式。柱径が太く,わずかに内側に傾き,島木・笠木の反りは少なく,額束(ガクヅカ)がある。
→鳥居

かすが-の【春日野】🔗⭐🔉
かすが-の 【春日野】
奈良,春日山麓に広がる野。((歌枕))「―の若菜つみにやしろたへの袖ふりはへて人のゆくらむ/古今(春上)」
かすが-の-しんぼく【春日の神木】🔗⭐🔉
かすが-の-しんぼく [1] 【春日の神木】
春日神社の神体とされた榊(サカキ)。
→神木動座
かすが-の-つかい【春日の使】🔗⭐🔉
かすが-の-つかい ―ツカヒ [1] 【春日の使】
古代,春日祭の前日,神馬(ジンメ)を奉献するために遣わされた勅使。摂関家の者で,近衛中将・少将が当てられた。春日祭使。
かすが-ばん【春日版】🔗⭐🔉
かすが-ばん [0] 【春日版】
〔春日神社に奉納されたものが多いところからいう〕
平安末期から鎌倉時代にかけて興福寺で開版された仏典。版が整然として文字は太め,墨色も美しい。
かすが-ふじおり【春日藤織】🔗⭐🔉
かすが-ふじおり ―フヂ― [4] 【春日藤織】
奈良地方特産の絽(ロ)織物。古くは藤の靭皮(ジンピ)繊維で,のちには大麻・苧麻(チヨマ)を用いて織った。夏帯地・夏襟地にする。春日藤布(トウフ)。春日藤(カスガトウ)。
かすが-ぼん【春日盆】🔗⭐🔉
かすが-ぼん [3] 【春日盆】
表を朱,裏を黒く漆を塗り,螺鈿(ラデン)などをほどこした高坏(タカツキ)または平盆。
かすが-まい【春日舞】🔗⭐🔉
かすが-まい ―マヒ [0] 【春日舞】
春日神社で,巫女(ミコ)が奏する神楽舞。
かすが-まつり【春日祭】🔗⭐🔉
かすが-まつり 【春日祭】
春日神社の例祭。古くは陰暦二月・一一月の上(カミ)の申(サル)の日に行われたので申祭ともいう。朝廷から勅使が遣わされ,斎女が参向するなど,盛大に行われた。明治以後は三月一三日。三勅祭の一。申祭(サルマツリ)。春日の祭。かすがさい。[季]春。
かすが-まんだら【春日曼荼羅】🔗⭐🔉
かすが-まんだら [4] 【春日曼荼羅】
春日信仰に基づく曼荼羅。春日の本地仏を表した本地曼荼羅のほか,神鹿が神鏡をかけた榊(サカキ)を負う図柄の鹿曼荼羅,春日神社を鳥瞰(チヨウカン)的に描いた宮曼荼羅など各種ある。鎌倉・室町時代に流行した。
かすが-みょうじん【春日明神】🔗⭐🔉
かすが-みょうじん ―ミヤウ― 【春日明神】
「春日権現(ゴンゲン)」に同じ。
かすが-やま【春日山】🔗⭐🔉
かすが-やま 【春日山】
春日神社背後の山の総称。狭義には,最高峰の花山(海抜497メートル)をさす。古来,神域として斧を入れなかったので原始林におおわれている。((歌枕))「―いはねの松は君がため千とせのみかはよろづよぞへむ/後拾遺(賀)」
かすが-わかみや-じんじゃ【春日若宮神社】🔗⭐🔉
かすが-わかみや-じんじゃ 【春日若宮神社】
春日神社の摂社の一。祭神は天押雲根命(アマノオシクモネノミコト)。一二月の例祭「御祭(オンマツリ)」が著名。
かすが【春日】🔗⭐🔉
かすが 【春日】
姓氏の一。
かすが-せんあん【春日潜庵】🔗⭐🔉
かすが-せんあん 【春日潜庵】
(1811-1878) 幕末・明治初期の儒者。京都久我家の臣。陽明学を信奉して国事に奔走。安政の大獄に連座。維新後,奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。
かすが-の-おゆ【春日老】🔗⭐🔉
かすが-の-おゆ 【春日老】
奈良時代の官僚・歌人。従五位下,常陸介。万葉集に八首収められている。春日倉老。生没年未詳。
かすが-まさじ【春日政治】🔗⭐🔉
かすが-まさじ ―マサヂ 【春日政治】
(1878-1962) 国語学者。長野県生まれ。九大教授。訓点語研究の発展に努めた。著「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」「古訓点の研究」「仮名発達史序説」など。
かすがい【春日井】🔗⭐🔉
かすがい カスガ
【春日井】
名古屋市北東部に隣接する市。製紙・陶器・電気器具などの工業が盛ん。

かすがごんげんけんき【春日権現験記】🔗⭐🔉
かすがごんげんけんき 【春日権現験記】
絵巻。二〇巻,目録一巻。絵は絵所預高階隆兼,詞は鷹司基忠ほか三人の筆写。春日神社創建の由来と霊験奇瑞譚約五八話を収録。西園寺公衡(キンヒラ)が発願し,1309年同神社に奉納。
かすが-の-つぼね【春日局】🔗⭐🔉
かすが-の-つぼね 【春日局】
(1579-1643) 徳川三代将軍家光の乳母。稲葉正成の妻。名は福。家光の将軍継嗣に尽力。大奥を統率し,内外に勢力を振るった。湯島に天沢寺(麟祥院)を建立。
かすかべ【春日部】🔗⭐🔉
かすかべ 【春日部】
埼玉県東部にある市。日光街道の宿場町から発達。春日部氏の旧領。箪笥(タンス)・下駄などの桐製品を特産。住宅地として発展。
かすが-やま【春日山】🔗⭐🔉
かすが-やま 【春日山】
新潟県上越市にある山。上杉謙信の居城,春日山城址がある。
かすがやま-じょう【春日山城】🔗⭐🔉
かすがやま-じょう ―ジヤウ 【春日山城】
上越市春日山に築かれた城。上杉家の居城であったが,のち堀秀治が城主となる。1607年堀家が福島城に移り廃城。
かすがりゅうじん【春日竜神】🔗⭐🔉
かすがりゅうじん 【春日竜神】
能の一。五番目物。明恵上人(ミヨウエシヨウニン)が天竺(テンジク)に渡ろうとして暇(イトマ)ごいのため春日神社に参詣すると,竜神が現れて奇瑞(キズイ)を見せ,思いとどまらせる。
しゅん-じつ【春日】🔗⭐🔉
しゅん-じつ [0] 【春日】
のどかな春の一日。明るい春の太陽。[季]春。
しゅんじつ-ちち【春日遅遅】🔗⭐🔉
しゅんじつ-ちち [5] 【春日遅遅】
春の日の暮れることが遅いこと。春の日がうららかでのどかなさま。
はる-ひ【春日】🔗⭐🔉
はる-ひ 【春日】
■一■ [0] (名)
春の日。春の陽光。また,春の一日。[季]春。「うららかな―/草枕(漱石)」「霞立つ長き―をかざせれど/万葉 846」
■二■ (枕詞)
春の日が霞(カス)む意で,「かすむ」と同音を含む地名「春日(カスガ)」にかかる。「―春日(カスガ)を過ぎ/日本書紀(武烈)」
はるひ-の【春日の】🔗⭐🔉
はるひ-の 【春日の】 (枕詞)
「はるひ{■二■}」に同じ。「―春日の国に麗(クワ)し女(メ)をありと聞きて/日本書紀(継体訓)」
はるひ-を【春日を】🔗⭐🔉
はるひ-を 【春日を】 (枕詞)
「はるひの」に同じ。「―春日の山の高座(タカクラ)の三笠の山に/万葉 372」
はる-ひかげ【春日影】🔗⭐🔉
はる-ひかげ [3] 【春日影】
春の日の光。
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