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うら【浦】🔗🔉

うら [2] 【浦】 〔「裏」と同源〕 (1)海などの,比較的小さな湾入部。入り江。「田子の―」 (2)海岸。湖岸。浜辺。 (3)海岸沿いの,半農半漁の村。「―百姓」

うら-あそび【浦遊び】🔗🔉

うら-あそび 【浦遊び】 浦へ出て魚や貝などをとって遊ぶこと。「今日は―に御出で候由申し候/謡曲・藤栄」

うら-いそ【浦磯】🔗🔉

うら-いそ 【浦磯】 入り江の磯。「浜びより―を見つつ/万葉 3627」

うらが【浦賀】🔗🔉

うらが 【浦賀】 三浦半島南東部,横須賀市にある造船工業地区。黒船来航で有名。

うらが-すいどう【浦賀水道】🔗🔉

うらが-すいどう ―ダウ 【浦賀水道】 東京湾入り口の水道。三浦半島と房総半島の間にある。

うらが-ぞうせんじょ【浦賀造船所】🔗🔉

うらが-ぞうせんじょ ―ザウセン― 【浦賀造船所】 1853年江戸幕府によって浦賀に設立された大型船の建造所。1868年(明治1)廃止。

うらが-ぶぎょう【浦賀奉行】🔗🔉

うらが-ぶぎょう ―ギヤウ [4] 【浦賀奉行】 江戸幕府の遠国奉行の一。浦賀出入りの船舶および回漕(カイソウ)米穀・貨物などの検査をつかさどった。

うら-かいせん【浦廻船】🔗🔉

うら-かいせん ―クワイセン [3] 【浦廻船】 江戸時代,諸国の浦々と江戸や大坂などとを結んだ定期船。

うら-がく・る【浦隠る】🔗🔉

うら-がく・る 【浦隠る】 〔上代は四段活用,中古以降下二段活用〕 ■一■ (動ラ四) 船が風波を避けて入り江に入る。「都太の細江に―・り居り/万葉 945」 ■二■ (動ラ下二) {■一■}に同じ。「―・れ見ること難き跡ならば/蜻蛉(上)」

うら-かぜ【浦風】🔗🔉

うら-かぜ [2] 【浦風】 浦を吹く風。海辺を吹く風。

うら-かた【浦方】🔗🔉

うら-かた [0] 【浦方】 (1)近世,一般の農民である山方・村方などに対して,漁村・海辺の称。 (2){(1)}に住む住民。浦百姓。

うらかた-ばんしょ【浦方番所】🔗🔉

うらかた-ばんしょ 【浦方番所】 江戸時代,浦々に設けられた番所。難船の対策や海防にあたった。

うらかみ【浦上】🔗🔉

うらかみ 【浦上】 長崎市の北部地区。キリシタンの故地で浦上天主堂がある。原子爆弾の爆心地。

うらかみ-てんしゅどう【浦上天主堂】🔗🔉

うらかみ-てんしゅどう ―ダウ 【浦上天主堂】 長崎市浦上にあるカトリックの教会堂。1914年(大正3)にほぼ完成。45年(昭和20)原爆投下により焼失。戦後再建。司教座が置かれている。

うら-がみ【浦上】🔗🔉

うら-がみ 【浦上】 姓氏の一。

うらがみ-ぎょくどう【浦上玉堂】🔗🔉

うらがみ-ぎょくどう ―ギヨクダウ 【浦上玉堂】 (1745-1820) 江戸中・後期の南画家。備中鴨方(カモガタ)藩に仕えたが脱藩。七弦琴をよくし春琴(シユンキン)・秋琴の二子と琴を携えて全国を流浪。独学で詩情豊かな山水画を描いた。代表作「凍雲篩雪(トウウンシセツ)図」

うらがみ-しゅんきん【浦上春琴】🔗🔉

うらがみ-しゅんきん 【浦上春琴】 (1779-1846) 江戸後期の画家。玉堂の長子。通称は紀一郎。画法を父に学び精密な彩色花鳥画をよくした。

うらかわ【浦河】🔗🔉

うらかわ ウラカハ 【浦河】 北海道南部,太平洋に面する町。日高支庁所在地。ウマの生産地で,競走馬の飼育が盛ん。

うら-ぎく【浦菊】🔗🔉

うら-ぎく [2] 【浦菊】 キク科の越年草。海辺の湿地に生える。高さ約1メートル。葉は狭披針形。秋,茎頂付近が分枝し,径約3センチメートルの紫色の頭花を多数開く。ハマシオン。

うら-ぎって【浦切手】🔗🔉

うら-ぎって 【浦切手】 ⇒浦手形(ウラテガタ)

うら-ぎみ【浦君】🔗🔉

うら-ぎみ 【浦君】 漁業権の所有者。漁業指揮者。村君(ムラギミ)。おらぎみ。津元(ツモト)。

うら-ざと【浦里】🔗🔉

うら-ざと [2][0] 【浦里】 海岸近くの里。漁村。

うらざと-ときじろう【浦里時次郎】🔗🔉

うらざと-ときじろう ―トキジラウ 【浦里時次郎】 新内節「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の両主人公,傾城浦里と時次郎。また,同曲および,二人を主人公とする作品の通称。

うら-しま【浦島】🔗🔉

うら-しま [2] 【浦島】 海産の巻貝。螺塔(ラトウ)は低く,殻長6センチメートル内外。殻表は淡い肉色で,茶色の小斑が四列並ぶ。房総以南に分布。

うらしま【浦島】🔗🔉

うらしま 【浦島】 (1)「浦島の子」に同じ。 (2)浦島伝説に取材した作品。謡曲・狂言・歌舞伎所作事など。 (3)京都府与謝郡伊根町付近の古名。浦島{(1)}をまつる宇良神社がある。

うらしま-そう【浦島草】🔗🔉

うらしま-そう ―サウ [0] 【浦島草】 サトイモ科の多年草。林下の日陰に生える。葉柄は多肉質で,長さ50センチメートルほど。晩春,花弁状の苞の中から花軸が長く糸状に伸びて下垂する。和名は,そのさまを釣り糸をたれる浦島にみたてたもの。雌雄異株。有毒植物。

うらしま-たろう【浦島太郎】🔗🔉

うらしま-たろう ―タラウ 【浦島太郎】 (1)「浦島の子」に同じ。「御伽草子」以降の呼称。 (2)「御伽草子」二三編中の一。

うらしま-の-こ【浦島の子】🔗🔉

うらしま-の-こ 【浦島の子】 浦島伝説の主人公。丹後国の漁師といわれる。亀に連れて行かれた海中の竜宮で乙姫に歓待され,三年の月日を過ごし,玉手箱をもらって故郷に帰るが,乙姫の禁を破って玉手箱を開けると白煙がたちのぼり,老人になったという。「日本書紀」「丹後風土記」「万葉集」「御伽草子」などにみえ,「御伽草子」以降動物報恩譚の要素が加わり,現在知られる形になった。浦島太郎。

うら-じょうもん【浦証文】🔗🔉

うら-じょうもん [3] 【浦証文】 ⇒浦手形(ウラテガタ)

うら-す【浦州】🔗🔉

うら-す 【浦州】 入り江にある州。「―には千鳥妻呼び/万葉 1062」

うらす-の-とり【浦州の鳥】🔗🔉

うらす-の-とり 【浦州の鳥】 浦州にいる鳥が落ち着かず歩きまわるさまから,心の落ち着かない様子をたとえていう。「吾が心―ぞ/古事記(上)」

うらそえ【浦添】🔗🔉

うらそえ ウラソヘ 【浦添】 沖縄県沖縄島の南西岸にある市。一二〜一四世紀には琉球国の王都。第二次大戦では沖縄戦の激戦地。那覇市に近く,住宅地・工業地として発展。

うら-ちどり【浦千鳥】🔗🔉

うら-ちどり 【浦千鳥】 浜辺の千鳥。「渚の―/謡曲・融」

うら-づたい【浦伝い】🔗🔉

うら-づたい ―ヅタヒ [3] 【浦伝い】 浦から浦へと伝って行くこと。海岸に沿って進むこと。「―の道を行く」

うら-てがた【浦手形】🔗🔉

うら-てがた 【浦手形】 江戸時代,廻船が遭難した際,最寄りの浦で役人が立ち会いのうえ作成した文書で,遭難が不可抗力であったことを記した海難証明書。これによって船頭は荷主への賠償責任をまぬがれた。打ち上げられた積み荷,船体あるいは沈まなかった船の残留荷物・船具などの目録も添えた。浦証文。浦切手。

うらどめ-かいがん【浦富海岸】🔗🔉

うらどめ-かいがん 【浦富海岸】 鳥取県北東隅,岩美町の日本海沿岸一帯の称。海食地形とリアス式海岸で知られる。山陰海岸国立公園の特別保護区に指定。

うら-なぎ【浦凪・浦和ぎ】🔗🔉

うら-なぎ 【浦凪・浦和ぎ】 海岸に打ち寄せる波がないで,穏やかであること。「―に釣りの緒たれて/万代(雑)」

うら-なみ【浦波】🔗🔉

うら-なみ 【浦波】 海岸に打ち寄せる波。「敏馬(ミヌメ)の浦は朝風に―騒き/万葉 1065」

うら-にし【浦西】🔗🔉

うら-にし [0] 【浦西】 秋,冬に吹く北西風。

うら-はま【浦浜】🔗🔉

うら-はま [0] 【浦浜】 浜辺。海辺。

うら-びと【浦人】🔗🔉

うら-びと [2][0] 【浦人】 漁民など海辺で生活する人。

うら-びゃくしょう【浦百姓】🔗🔉

うら-びゃくしょう ―ビヤクシヤウ 【浦百姓】 江戸時代の制度で,海辺の村の住民。漁民に限らず,商人・職人までも含む。

うら-まつり【浦祭(り)】🔗🔉

うら-まつり [3] 【浦祭(り)】 「瀬祭(セマツ)り」に同じ。[季]秋。

うら-み【浦回・浦廻】🔗🔉

うら-み 【浦回・浦廻】 (1)海岸の湾曲して入りくんだ所。「石見(イワミ)の海角(ツノ)の―を/万葉 131」 (2)湾の岸辺に沿って行くこと。「藤波を仮廬(カリホ)に造り―する/万葉 4202」

うら-み【浦見】🔗🔉

うら-み 【浦見】 浦を見ること。多くは「恨み」にかけて用いる。「浜千鳥あとのとまりをたづぬとて行くへも知らぬ―をやせむ/蜻蛉(上)」

うら-やく【浦役】🔗🔉

うら-やく [2][0] 【浦役】 (1)漁村で,浦方や漁業を管掌する役目。 (2)江戸時代,漁村に課せられた夫役。

うらやく-ぎん【浦役銀】🔗🔉

うらやく-ぎん 【浦役銀】 江戸時代,海港に課せられた夫役を銀で代納するもの。

うらやく-せん【浦役銭】🔗🔉

うらやく-せん 【浦役銭】 室町時代,漁業に従事した人に臨時に課せられた租税。

うらやす【浦安】🔗🔉

うらやす 【浦安】 千葉県北西部,東京湾に臨む市。かつて,べか舟で知られた漁業町。近年,住宅地として発展。東京ディズニーランドがある。

うらやす-の-くに【浦安の国】🔗🔉

うらやす-の-くに 【浦安の国】 〔「心安(ウラヤス)の国」の意〕 心安らぐ国。平安な国。転じて,大和(ヤマト)の国。また,日本の美称。「日本は―/日本書紀(神武訓)」

うらやす-の-まい【浦安の舞】🔗🔉

うらやす-の-まい ―マヒ 【浦安の舞】 神事舞の一。1940年(昭和15)の皇紀二千六百年祝典の際に作られたもの。上代の手振りをしのぶ,荘重典雅な女舞。

うら-やま【浦山】🔗🔉

うら-やま 【浦山】 (1)海辺と山。「遠き住吉(スミノエ)高砂の,―国を隔てて住むと/謡曲・高砂」 (2)海辺の山。「かかる―へ馬の背ばかりにて荷物をとらば/浮世草子・永代蔵 2」

うらやま-かぜ【浦山風】🔗🔉

うらやま-かぜ 【浦山風】 海辺に近い山から吹きおろして来る風。「しらざりし―も梅が香は都に似たる春のあけぼの/十六夜」

うら-わ【浦曲・浦回】🔗🔉

うら-わ 【浦曲・浦回】 「うらみ(浦回)」に同じ。「野べの露―の波をかこちても/新古今(羇旅)」

うらわ【浦和】🔗🔉

うらわ 【浦和】 埼玉県南東部にある市。県庁所在地。近世,中山道の宿場町・市場町。現在は住宅地として発展し,商工業も盛ん。

ほこう【浦項】🔗🔉

ほこう ホカウ 【浦項】 韓国の南東部,日本海に面する港湾都市。製鉄業が発達。ポハン。

うら【浦】(和英)🔗🔉

うら【浦】 a bay;→英和 an inlet;→英和 the beach (海辺).→英和

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