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広辞苑の検索結果 (69)
うら【浦】🔗⭐🔉
うら【浦】
①海や湖の湾曲して陸地に入り込んだ所。「田子の―」
②一般に、海辺。また、水際。「―の苫屋とまや」
うら‐あそび【浦遊び】🔗⭐🔉
うら‐あそび【浦遊び】
海岸に出て魚や貝などを採って遊ぶこと。謡曲、藤栄「―に出でばやと思ひ候」
うら‐いそ【浦磯】🔗⭐🔉
うら‐いそ【浦磯】
入江の磯。はま。万葉集15「浜びより―を見つつ」
うら‐うら【浦浦】🔗⭐🔉
うら‐うら【浦浦】
諸所の浦。到る所の浦。金葉和歌集恋「よもの海の―ごとにあされども」
うらが【浦賀】🔗⭐🔉
うらが【浦賀】
神奈川県横須賀市の地名。1853年(嘉永6)アメリカの提督ペリーが来航して通商を求めた地。
⇒うらが‐すいどう【浦賀水道】
⇒うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】
うら‐がく・る【浦隠る】🔗⭐🔉
うら‐がく・る【浦隠る】
〔自下二〕
(奈良時代には四段活用)入江の中に隠れる。万葉集6「都太つだの細江に―・りをり」。蜻蛉日記上「―・れみることかたきあとならば」
うらが‐すいどう【浦賀水道】‥ダウ🔗⭐🔉
うらが‐すいどう【浦賀水道】‥ダウ
東京湾の入口、三浦半島と房総半島との間の海峡。幅約7キロメートル。
⇒うらが【浦賀】
うら‐かぜ【浦風】🔗⭐🔉
うら‐かぜ【浦風】
浦を吹く風。海辺を吹く風。はまかぜ。
⇒うらかぜ‐ぐさ【浦風草】
うらかぜ‐ぐさ【浦風草】🔗⭐🔉
うらかぜ‐ぐさ【浦風草】
〔植〕カワラサイコの別称。
⇒うら‐かぜ【浦風】
うら‐かた【浦方】🔗⭐🔉
うら‐かた【浦方】
(→)浦百姓うらびゃくしょうに同じ。
うらかた‐ばんしょ【浦方番所】🔗⭐🔉
うらかた‐ばんしょ【浦方番所】
江戸時代、浦々に設けられた見張所。
うら‐がつ【浦賤】🔗⭐🔉
うら‐がつ【浦賤】
海べに住むいやしい漁夫。扶桑拾葉集11「田夫野人―山がつ」
うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
うらが‐ぶぎょう【浦賀奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。遠国おんごく奉行の一つ。江戸湾出入りの船舶とその米穀・貨物などの検査をつかさどった。1720年(享保5)下田奉行を廃して設置。番所も下田から浦賀に移転。
⇒うらが【浦賀】
うらかみ【浦上】🔗⭐🔉
うらかみ【浦上】
長崎市北部の一地区。キリシタンの地として知られ、現在もカトリック信徒が多い。有名な天主堂は原爆で被災したが、のち再建。
浦上天主堂(1946年)
撮影:山端庸介
⇒うらかみ‐くずれ【浦上崩れ】
⇒うらかみ‐くずれ【浦上崩れ】
うらがみ【浦上】🔗⭐🔉
うらがみ【浦上】
姓氏の一つ。
⇒うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】
⇒うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】‥ダウ🔗⭐🔉
うらがみ‐ぎょくどう【浦上玉堂】‥ダウ
江戸後期の文人画家。名は弼ひつ。備中鴨方藩に仕えたが、脱藩して琴と絵とを楽しみながら全国を旅した。水墨の用筆に個性を発揮し、詩情豊かな山水画を描く。作「凍雲篩雪図」。著「玉堂琴譜」。(1745〜1820)
⇒うらがみ【浦上】
うらかみ‐くずれ【浦上崩れ】‥クヅレ🔗⭐🔉
うらかみ‐くずれ【浦上崩れ】‥クヅレ
(崩れは検挙事件の意)江戸後期、浦上の隠れキリシタンが露顕・検挙された事件。幕府は1790年(寛政2)・1842年(天保13)・56年(安政3)の3回の崩れではキリシタンと認めず、「異宗」として処理、1867年(慶応3)に起きた四番崩れではキリシタンと見なし、多数の牢死者を出し、後に外交問題に発展。
⇒うらかみ【浦上】
うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】🔗⭐🔉
うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
玉堂の子。父の画業を継ぎ、文人画家として聞こえた。(1779〜1846)
⇒うらがみ【浦上】
うらかわ【浦河】‥カハ🔗⭐🔉
うらかわ【浦河】‥カハ
北海道南部、太平洋岸の町。日高支庁の所在地。段丘上に日高牧場があり、沖合は海霧発生地域として知られる。
うら‐ぎく【浦菊】🔗⭐🔉
うら‐ぎく【浦菊】
キク科の越年草。本州中部以西の塩水湿地に生ずる。茎は高さ約90センチメートル。秋、淡紫色のヨメナに似た頭状花を開く。浜紫苑はましおん。
うらぎく
うら‐ぎって【浦切手】🔗⭐🔉
うら‐ぎって【浦切手】
江戸時代、廻船が難破して積荷を捨てた時、もよりの浦につき次第、浦役人の検査を受けて作る残存荷物・船具の目録。浦証文。浦手形。
うら‐ぎみ【浦君】🔗⭐🔉
うら‐ぎみ【浦君】
漁場の専有者、または漁業の支配者。おらぎみ。村君むらぎみ。
うら‐こし【浦越し】🔗⭐🔉
うら‐こし【浦越し】
①浦を越して渡ること。
②風が海から陸に吹きあげること。
うら‐ざと【浦里】🔗⭐🔉
うら‐ざと【浦里】
海岸近くにある村里。漁村。
うらざと‐ときじろう【浦里時次郎】‥ラウ🔗⭐🔉
うらざと‐ときじろう【浦里時次郎】‥ラウ
①新内「明烏夢泡雪あけがらすゆめのあわゆき」の両主人公、吉原の山名屋の遊女浦里と春日屋時次郎。
②浦里と時次郎の情話に取材した戯曲・三味線音楽などの通称。常磐津「明烏夢泡雪」、清元「明烏花濡衣」、義太夫「明烏雪の曙」など。明烏。
うら‐じ【浦路】‥ヂ🔗⭐🔉
うら‐じ【浦路】‥ヂ
浦べのみち。海べに沿った道。千載和歌集旅「旅ねする須磨の―のさよ千鳥」
ウラジヴォストーク【Vladivostok・浦塩斯徳】🔗⭐🔉
ウラジヴォストーク【Vladivostok・浦塩斯徳】
ロシア極東部、プリモルスキー地方の首都。日本海に臨む商港・漁港・軍港。1860年海軍基地として開港。シベリアの門戸であるが、冬季結氷する。シベリア鉄道の終点。人口58万7千(2004)。浦塩。ウラジオストック。
うら‐しお【浦潮】‥シホ🔗⭐🔉
うら‐しお【浦潮】‥シホ
海べに満ち干する潮。万葉集15「―満ち来くいまだ飽かなくに」
ウラジオストック【Vladivostok・浦塩斯徳】🔗⭐🔉
ウラジオストック【Vladivostok・浦塩斯徳】
⇒ウラジヴォストーク
うらしま【浦島】🔗⭐🔉
うらしま【浦島】
①浦島太郎のこと。「今―」→浦島の子。
②浦島太郎を祀った古祠、宇良神社のある地の古称。(現、京都府与謝郡伊根町本庄宇治)
③歌舞伎舞踊。長唄。本名題「拙筆力七以呂波にじりがきななついろは」。七変化の一つ。1828年(文政11)2世瀬川如皐作詞。10世杵屋六左衛門添削作曲。浦島が竜宮から帰り乙姫を懐かしむ振り。玉手箱をあけると老人になる。
⇒うらしま‐そう【浦島草】
⇒うらしま‐たろう【浦島太郎】
⇒うらしま‐の‐こ【浦島の子】
うら‐じまい【浦仕舞】‥ジマヒ🔗⭐🔉
うら‐じまい【浦仕舞】‥ジマヒ
江戸時代、船が海難にあった場合の跡始末。
うらしま‐そう【浦島草】‥サウ🔗⭐🔉
うらしま‐そう【浦島草】‥サウ
サトイモ科の多年草。山林の陰湿地に生え、大きな球茎を持つ。葉柄は多肉で高さ40〜50センチメートル、暗緑色で紫褐色の斑点がある。5月頃開花。花穂の先端は黒紫色で鞭状となって垂れ下がる。これを浦島太郎の釣糸に見立てての名。秋、赤色の果実が多数、肉穂状に熟す。有毒。
うらしまそう
⇒うらしま【浦島】
⇒うらしま【浦島】
うらしま‐の‐こ【浦島の子】🔗⭐🔉
うらしま‐の‐こ【浦島の子】
浦島太郎のこと。雄略紀・丹後風土記・万葉集・浦島子伝などに見える伝説的人物で、丹後水の江の浦島の子または与謝郡筒川の島の子という漁夫。亀に伴われて竜宮で3年の月日を栄華の中に暮らし、別れに臨んで乙姫(亀姫)から玉手箱をもらい、帰郷の後、戒を破って開くと、立ち上る白煙とともに老翁になったという。神婚説話。海幸山幸神話と同型の典型的な仙郷滞留説話。島の子。島子。
⇒うらしま【浦島】
うら‐しょうもん【浦証文】🔗⭐🔉
うら‐しょうもん【浦証文】
(→)浦切手に同じ。
うら‐す【浦洲】🔗⭐🔉
うら‐す【浦洲】
浦辺にある洲。古事記上「わが心―の鳥ぞ」
うらそえ【浦添】‥ソヘ🔗⭐🔉
うらそえ【浦添】‥ソヘ
沖縄本島南西部の市。那覇市の北に隣接。12〜14世紀、琉球国の王都。人口10万6千。
うら‐ちどり【浦千鳥】🔗⭐🔉
うら‐ちどり【浦千鳥】
浦のほとりにいる千鳥。
うら‐づたい【浦伝い】‥ヅタヒ🔗⭐🔉
うら‐づたい【浦伝い】‥ヅタヒ
海べをつたい歩くこと。浜づたい。源氏物語須磨「―に逍遥しつつ」
うら‐づた・う【浦伝ふ】‥ヅタフ🔗⭐🔉
うら‐づた・う【浦伝ふ】‥ヅタフ
〔自四〕
浦から浦へと伝って行く。千載和歌集旅「―・ふ磯のとま屋のかぢ枕」
うら‐て【浦手】🔗⭐🔉
うら‐て【浦手】
浦の方。浄瑠璃、浦島年代記「―の網子数十人」
うら‐てがた【浦手形】🔗⭐🔉
うら‐てがた【浦手形】
(→)浦切手に同じ。
うら‐とお・し【浦遠し】‥トホシ🔗⭐🔉
うら‐とお・し【浦遠し】‥トホシ
〔形ク〕
浦が遠く長く続いている。続拾遺和歌集春「―・きなにはの春の夕なぎに」
うら‐なぎ【浦凪・浦和ぎ】🔗⭐🔉
うら‐なぎ【浦凪・浦和ぎ】
浦の波がないで静かなこと。万代和歌集雑「―に釣りの緒たれてくるわれぞ」
うら‐なみ【浦波】🔗⭐🔉
うら‐なみ【浦波】
浦に立つ波。万葉集6「朝風に―さわき」
うら‐なり【浦鳴り】🔗⭐🔉
うら‐なり【浦鳴り】
渚なぎさに打ち寄せる波の音。
うら‐びと【浦人】🔗⭐🔉
うら‐びと【浦人】
浦べに住む人。漁師・海女・潮汲など。源氏物語須磨「―のしほ汲む袖にくらべみよ」
うら‐びゃくしょう【浦百姓】‥シヤウ🔗⭐🔉
うら‐びゃくしょう【浦百姓】‥シヤウ
漁村の住民。江戸時代、一般の農民(本百姓)と区別しての呼称で、浦方ともいい、本浦(漁業専門)と端浦(半農半漁)とがあった。
うら‐べ【浦辺】🔗⭐🔉
うら‐べ【浦辺】
浦のほとり。うみべ。千載和歌集夏「―に煙絶えて程へぬ」
うら‐ま【浦曲】🔗⭐🔉
うら‐ま【浦曲】
(万葉集の「ウラミ(宇良未)」の「未」が「末」と誤写されてできた語)(→)「うらみ(浦曲)」に同じ。続後撰和歌集恋「葛飾の―の浪のうちつけに」
うらまちゃうすやま‐こふん【浦間茶臼山古墳】🔗⭐🔉
うらまちゃうすやま‐こふん【浦間茶臼山古墳】
岡山市浦間にある3世紀後半の前方後円墳。墳長140メートルで後円部に竪穴式石室がある。
うら‐まつり【浦祭】🔗⭐🔉
うら‐まつり【浦祭】
(→)瀬祭せまつりに同じ。
うら‐み【浦曲・浦廻】🔗⭐🔉
うら‐み【浦曲・浦廻】
①海べの曲がって入りこんだ所。うらわ。万葉集2「水みな伝ふ磯の―の」
②海岸をめぐりながら進むこと。万葉集19「―する人とは知らに」
うら‐み【浦見】🔗⭐🔉
うら‐み【浦見】
海べを眺めること。「恨み」にかけて用いた。蜻蛉日記上「ゆくへも知らぬ―をやせむ」
うら‐やく【浦役】🔗⭐🔉
うら‐やく【浦役】
①海村で、浜や漁業を管掌する役目。
②江戸時代、漁村・漁民にかけられた課役。労働夫役から代米・代銀納に転化。浜役。浜がかり。
⇒うらやく‐ぎん【浦役銀】
⇒うらやく‐せん【浦役銭】
うらやく‐ぎん【浦役銀】🔗⭐🔉
うらやく‐ぎん【浦役銀】
江戸時代、浦役2を銀納したもの。浜役銀ともいう。
⇒うら‐やく【浦役】
うらやく‐せん【浦役銭】🔗⭐🔉
うらやく‐せん【浦役銭】
室町時代、浦方の住民に課した税。また、江戸時代、浦役2として課せられた銭。
⇒うら‐やく【浦役】
うら‐やくば【浦役場】🔗⭐🔉
うら‐やくば【浦役場】
明治初期、船籍の保管、船舶の繋留、遭難船救護などのために、沿海の要地に設けた役場。
うらやす【浦安】🔗⭐🔉
うらやす【浦安】
千葉県北西部、東京湾に面する市。戦前までは海苔養殖、貝類の産地。近年、埋立てによる工業地化と住宅地化が急速に進行。東京ディズニー‐リゾートがある。東京の衛星都市。人口15万5千。
うらやす‐の‐くに【浦安国】🔗⭐🔉
うらやす‐の‐くに【浦安国】
(心安うらやすの国の意)大和国または日本国の美称。神武紀「この国を目なづけて曰く、日本やまとは―」
うらやす‐の‐まい【浦安の舞】‥マヒ🔗⭐🔉
うらやす‐の‐まい【浦安の舞】‥マヒ
神事舞。1940年の「皇紀二千六百年」祝典の際に作られた。舞人は女子8人または4人。上代の手振りを偲ぶ荘重典雅な舞で、扇の舞と鈴の舞がある。
うら‐やま【浦山】🔗⭐🔉
うら‐やま【浦山】
①浦と山。謡曲、高砂「―国を隔てて住むといふは」
②海浜にある山。
⇒うらやま‐かぜ【浦山風】
うらやま‐かぜ【浦山風】🔗⭐🔉
うらやま‐かぜ【浦山風】
海浜にある山を吹く風。十六夜日記「知らざりし―も梅が香は」
⇒うら‐やま【浦山】
うら‐わ【浦曲・浦廻】🔗⭐🔉
うら‐わ【浦曲・浦廻】
(→)「うらみ」に同じ。新古今和歌集旅「野べの露―の波をかこちても」
ほこう【浦項】‥カウ🔗⭐🔉
ほこう【浦項】‥カウ
⇒ポハン
ほとう【浦東】🔗⭐🔉
ほとう【浦東】
(Pudong)中国上海市黄浦江の東側地域。1990年に総合開発区を設置し、国際的な金融・貿易センターに成長。
ポハン【浦項】🔗⭐🔉
ポハン【浦項】
(P‘ohang)韓国南東部、慶尚北道の都市。日本海側の迎日湾に面する。製鉄業が盛ん。人口51万6千(2000)。
[漢]浦🔗⭐🔉
浦 字形
筆順
〔水(氵・氺)部7画/10画/常用/1726・313A〕
〔音〕ホ(漢)
〔訓〕うら
[意味]
うら。
㋐水辺の平地。浜。岸。「曲浦」
㋑海や湖が陸地に入りこんだ所。入り江。「浦曲うらわ・うらみ」
[解字]
形声。「水」+音符「甫」(=せまる)。水がせまる岸の意。
筆順
〔水(氵・氺)部7画/10画/常用/1726・313A〕
〔音〕ホ(漢)
〔訓〕うら
[意味]
うら。
㋐水辺の平地。浜。岸。「曲浦」
㋑海や湖が陸地に入りこんだ所。入り江。「浦曲うらわ・うらみ」
[解字]
形声。「水」+音符「甫」(=せまる)。水がせまる岸の意。
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うら【浦】🔗⭐🔉
うら [2] 【浦】
〔「裏」と同源〕
(1)海などの,比較的小さな湾入部。入り江。「田子の―」
(2)海岸。湖岸。浜辺。
(3)海岸沿いの,半農半漁の村。「―百姓」
うら-あそび【浦遊び】🔗⭐🔉
うら-あそび 【浦遊び】
浦へ出て魚や貝などをとって遊ぶこと。「今日は―に御出で候由申し候/謡曲・藤栄」
うら-いそ【浦磯】🔗⭐🔉
うら-いそ 【浦磯】
入り江の磯。「浜びより―を見つつ/万葉 3627」
うらが【浦賀】🔗⭐🔉
うらが 【浦賀】
三浦半島南東部,横須賀市にある造船工業地区。黒船来航で有名。
うらが-すいどう【浦賀水道】🔗⭐🔉
うらが-すいどう ―ダウ 【浦賀水道】
東京湾入り口の水道。三浦半島と房総半島の間にある。
うらが-ぞうせんじょ【浦賀造船所】🔗⭐🔉
うらが-ぞうせんじょ ―ザウセン― 【浦賀造船所】
1853年江戸幕府によって浦賀に設立された大型船の建造所。1868年(明治1)廃止。
うらが-ぶぎょう【浦賀奉行】🔗⭐🔉
うらが-ぶぎょう ―ギヤウ [4] 【浦賀奉行】
江戸幕府の遠国奉行の一。浦賀出入りの船舶および回漕(カイソウ)米穀・貨物などの検査をつかさどった。
うら-かいせん【浦廻船】🔗⭐🔉
うら-かいせん ―クワイセン [3] 【浦廻船】
江戸時代,諸国の浦々と江戸や大坂などとを結んだ定期船。
うら-がく・る【浦隠る】🔗⭐🔉
うら-がく・る 【浦隠る】
〔上代は四段活用,中古以降下二段活用〕
■一■ (動ラ四)
船が風波を避けて入り江に入る。「都太の細江に―・り居り/万葉 945」
■二■ (動ラ下二)
{■一■}に同じ。「―・れ見ること難き跡ならば/蜻蛉(上)」
うら-かぜ【浦風】🔗⭐🔉
うら-かぜ [2] 【浦風】
浦を吹く風。海辺を吹く風。
うら-かた【浦方】🔗⭐🔉
うら-かた [0] 【浦方】
(1)近世,一般の農民である山方・村方などに対して,漁村・海辺の称。
(2){(1)}に住む住民。浦百姓。
うらかた-ばんしょ【浦方番所】🔗⭐🔉
うらかた-ばんしょ 【浦方番所】
江戸時代,浦々に設けられた番所。難船の対策や海防にあたった。
うらかみ【浦上】🔗⭐🔉
うらかみ 【浦上】
長崎市の北部地区。キリシタンの故地で浦上天主堂がある。原子爆弾の爆心地。
うらかみ-てんしゅどう【浦上天主堂】🔗⭐🔉
うらかみ-てんしゅどう ―ダウ 【浦上天主堂】
長崎市浦上にあるカトリックの教会堂。1914年(大正3)にほぼ完成。45年(昭和20)原爆投下により焼失。戦後再建。司教座が置かれている。
うら-がみ【浦上】🔗⭐🔉
うら-がみ 【浦上】
姓氏の一。
うらがみ-ぎょくどう【浦上玉堂】🔗⭐🔉
うらがみ-ぎょくどう ―ギヨクダウ 【浦上玉堂】
(1745-1820) 江戸中・後期の南画家。備中鴨方(カモガタ)藩に仕えたが脱藩。七弦琴をよくし春琴(シユンキン)・秋琴の二子と琴を携えて全国を流浪。独学で詩情豊かな山水画を描いた。代表作「凍雲篩雪(トウウンシセツ)図」
うらがみ-しゅんきん【浦上春琴】🔗⭐🔉
うらがみ-しゅんきん 【浦上春琴】
(1779-1846) 江戸後期の画家。玉堂の長子。通称は紀一郎。画法を父に学び精密な彩色花鳥画をよくした。
うらかわ【浦河】🔗⭐🔉
うらかわ ウラカハ 【浦河】
北海道南部,太平洋に面する町。日高支庁所在地。ウマの生産地で,競走馬の飼育が盛ん。
うら-ぎく【浦菊】🔗⭐🔉
うら-ぎく [2] 【浦菊】
キク科の越年草。海辺の湿地に生える。高さ約1メートル。葉は狭披針形。秋,茎頂付近が分枝し,径約3センチメートルの紫色の頭花を多数開く。ハマシオン。
うら-ぎって【浦切手】🔗⭐🔉
うら-ぎって 【浦切手】
⇒浦手形(ウラテガタ)
うら-ぎみ【浦君】🔗⭐🔉
うら-ぎみ 【浦君】
漁業権の所有者。漁業指揮者。村君(ムラギミ)。おらぎみ。津元(ツモト)。
うら-ざと【浦里】🔗⭐🔉
うら-ざと [2][0] 【浦里】
海岸近くの里。漁村。
うらざと-ときじろう【浦里時次郎】🔗⭐🔉
うらざと-ときじろう ―トキジラウ 【浦里時次郎】
新内節「明烏夢泡雪(アケガラスユメノアワユキ)」の両主人公,傾城浦里と時次郎。また,同曲および,二人を主人公とする作品の通称。
うら-しま【浦島】🔗⭐🔉
うら-しま [2] 【浦島】
海産の巻貝。螺塔(ラトウ)は低く,殻長6センチメートル内外。殻表は淡い肉色で,茶色の小斑が四列並ぶ。房総以南に分布。
うらしま【浦島】🔗⭐🔉
うらしま 【浦島】
(1)「浦島の子」に同じ。
(2)浦島伝説に取材した作品。謡曲・狂言・歌舞伎所作事など。
(3)京都府与謝郡伊根町付近の古名。浦島{(1)}をまつる宇良神社がある。
うらしま-そう【浦島草】🔗⭐🔉
うらしま-そう ―サウ [0] 【浦島草】
サトイモ科の多年草。林下の日陰に生える。葉柄は多肉質で,長さ50センチメートルほど。晩春,花弁状の苞の中から花軸が長く糸状に伸びて下垂する。和名は,そのさまを釣り糸をたれる浦島にみたてたもの。雌雄異株。有毒植物。
うらしま-たろう【浦島太郎】🔗⭐🔉
うらしま-たろう ―タラウ 【浦島太郎】
(1)「浦島の子」に同じ。「御伽草子」以降の呼称。
(2)「御伽草子」二三編中の一。
うらしま-の-こ【浦島の子】🔗⭐🔉
うらしま-の-こ 【浦島の子】
浦島伝説の主人公。丹後国の漁師といわれる。亀に連れて行かれた海中の竜宮で乙姫に歓待され,三年の月日を過ごし,玉手箱をもらって故郷に帰るが,乙姫の禁を破って玉手箱を開けると白煙がたちのぼり,老人になったという。「日本書紀」「丹後風土記」「万葉集」「御伽草子」などにみえ,「御伽草子」以降動物報恩譚の要素が加わり,現在知られる形になった。浦島太郎。
うら-じょうもん【浦証文】🔗⭐🔉
うら-じょうもん [3] 【浦証文】
⇒浦手形(ウラテガタ)
うら-す【浦州】🔗⭐🔉
うら-す 【浦州】
入り江にある州。「―には千鳥妻呼び/万葉 1062」
うらす-の-とり【浦州の鳥】🔗⭐🔉
うらす-の-とり 【浦州の鳥】
浦州にいる鳥が落ち着かず歩きまわるさまから,心の落ち着かない様子をたとえていう。「吾が心―ぞ/古事記(上)」
うらそえ【浦添】🔗⭐🔉
うらそえ ウラソヘ 【浦添】
沖縄県沖縄島の南西岸にある市。一二〜一四世紀には琉球国の王都。第二次大戦では沖縄戦の激戦地。那覇市に近く,住宅地・工業地として発展。
うら-ちどり【浦千鳥】🔗⭐🔉
うら-ちどり 【浦千鳥】
浜辺の千鳥。「渚の―/謡曲・融」
うら-づたい【浦伝い】🔗⭐🔉
うら-づたい ―ヅタヒ [3] 【浦伝い】
浦から浦へと伝って行くこと。海岸に沿って進むこと。「―の道を行く」
うら-てがた【浦手形】🔗⭐🔉
うら-てがた 【浦手形】
江戸時代,廻船が遭難した際,最寄りの浦で役人が立ち会いのうえ作成した文書で,遭難が不可抗力であったことを記した海難証明書。これによって船頭は荷主への賠償責任をまぬがれた。打ち上げられた積み荷,船体あるいは沈まなかった船の残留荷物・船具などの目録も添えた。浦証文。浦切手。
うらどめ-かいがん【浦富海岸】🔗⭐🔉
うらどめ-かいがん 【浦富海岸】
鳥取県北東隅,岩美町の日本海沿岸一帯の称。海食地形とリアス式海岸で知られる。山陰海岸国立公園の特別保護区に指定。
うら-なぎ【浦凪・浦和ぎ】🔗⭐🔉
うら-なぎ 【浦凪・浦和ぎ】
海岸に打ち寄せる波がないで,穏やかであること。「―に釣りの緒たれて/万代(雑)」
うら-なみ【浦波】🔗⭐🔉
うら-なみ 【浦波】
海岸に打ち寄せる波。「敏馬(ミヌメ)の浦は朝風に―騒き/万葉 1065」
うら-にし【浦西】🔗⭐🔉
うら-にし [0] 【浦西】
秋,冬に吹く北西風。
うら-はま【浦浜】🔗⭐🔉
うら-はま [0] 【浦浜】
浜辺。海辺。
うら-びと【浦人】🔗⭐🔉
うら-びと [2][0] 【浦人】
漁民など海辺で生活する人。
うら-びゃくしょう【浦百姓】🔗⭐🔉
うら-びゃくしょう ―ビヤクシヤウ 【浦百姓】
江戸時代の制度で,海辺の村の住民。漁民に限らず,商人・職人までも含む。
うら-まつり【浦祭(り)】🔗⭐🔉
うら-まつり [3] 【浦祭(り)】
「瀬祭(セマツ)り」に同じ。[季]秋。
うら-み【浦回・浦廻】🔗⭐🔉
うら-み 【浦回・浦廻】
(1)海岸の湾曲して入りくんだ所。「石見(イワミ)の海角(ツノ)の―を/万葉 131」
(2)湾の岸辺に沿って行くこと。「藤波を仮廬(カリホ)に造り―する/万葉 4202」
うら-み【浦見】🔗⭐🔉
うら-み 【浦見】
浦を見ること。多くは「恨み」にかけて用いる。「浜千鳥あとのとまりをたづぬとて行くへも知らぬ―をやせむ/蜻蛉(上)」
うら-やく【浦役】🔗⭐🔉
うら-やく [2][0] 【浦役】
(1)漁村で,浦方や漁業を管掌する役目。
(2)江戸時代,漁村に課せられた夫役。
うらやく-ぎん【浦役銀】🔗⭐🔉
うらやく-ぎん 【浦役銀】
江戸時代,海港に課せられた夫役を銀で代納するもの。
うらやく-せん【浦役銭】🔗⭐🔉
うらやく-せん 【浦役銭】
室町時代,漁業に従事した人に臨時に課せられた租税。
うらやす【浦安】🔗⭐🔉
うらやす 【浦安】
千葉県北西部,東京湾に臨む市。かつて,べか舟で知られた漁業町。近年,住宅地として発展。東京ディズニーランドがある。
うらやす-の-くに【浦安の国】🔗⭐🔉
うらやす-の-くに 【浦安の国】
〔「心安(ウラヤス)の国」の意〕
心安らぐ国。平安な国。転じて,大和(ヤマト)の国。また,日本の美称。「日本は―/日本書紀(神武訓)」
うらやす-の-まい【浦安の舞】🔗⭐🔉
うらやす-の-まい ―マヒ 【浦安の舞】
神事舞の一。1940年(昭和15)の皇紀二千六百年祝典の際に作られたもの。上代の手振りをしのぶ,荘重典雅な女舞。
うら-やま【浦山】🔗⭐🔉
うら-やま 【浦山】
(1)海辺と山。「遠き住吉(スミノエ)高砂の,―国を隔てて住むと/謡曲・高砂」
(2)海辺の山。「かかる―へ馬の背ばかりにて荷物をとらば/浮世草子・永代蔵 2」
うらやま-かぜ【浦山風】🔗⭐🔉
うらやま-かぜ 【浦山風】
海辺に近い山から吹きおろして来る風。「しらざりし―も梅が香は都に似たる春のあけぼの/十六夜」
うら-わ【浦曲・浦回】🔗⭐🔉
うら-わ 【浦曲・浦回】
「うらみ(浦回)」に同じ。「野べの露―の波をかこちても/新古今(羇旅)」
うらわ【浦和】🔗⭐🔉
うらわ 【浦和】
埼玉県南東部にある市。県庁所在地。近世,中山道の宿場町・市場町。現在は住宅地として発展し,商工業も盛ん。
ほこう【浦項】🔗⭐🔉
ほこう ホカウ 【浦項】
韓国の南東部,日本海に面する港湾都市。製鉄業が発達。ポハン。
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