複数辞典一括検索+

あき【空き・明き】🔗🔉

あき [0] 【空き・明き】 (1)中に物が詰まっていないこと。余地があること。また,その場所。「座席に―がある」「行間の―が狭い」 (2)地位・役職などに欠員があること。「ポストに―ができる」 (3)使用していないこと。また,そのもの。「―の部屋がある」「―の茶碗」 (4)使う予定のない時間。ひま。「次の授業までに二時間の―がある」

あき-いえ【空き家】🔗🔉

あき-いえ ―イヘ [0] 【空き家】 あきや。

あき-がら【空き殻】🔗🔉

あき-がら [0] 【空き殻】 中がからになった入れ物。

あき-カン【空(き)缶】🔗🔉

あき-カン [0] 【空(き)缶】 中に何も入っていない缶。「―公害」

あき-ぐるま【空き車】🔗🔉

あき-ぐるま [3] 【空き車】 客も荷物も乗せていない車。から車。空車(クウシヤ)。

あき-しつ【空き室】🔗🔉

あき-しつ [0] 【空き室】 空き部屋。

あき-じろ【空き城・明き城】🔗🔉

あき-じろ [0] 【空き城・明き城】 守備する兵のいない城。

あき-す【空(き)巣】🔗🔉

あき-す [0] 【空(き)巣】 (1)鳥のいない,からっぽの巣。 (2)留守の家。 (3)「空き巣狙い」の略。

あきす-ねらい【空(き)巣狙い】🔗🔉

あきす-ねらい ―ネラヒ [4] 【空(き)巣狙い】 留守の家をねらって忍び込み,盗みをすること。また,その人。あきす。

あき-だな【空き店・明き店】🔗🔉

あき-だな [0] 【空き店・明き店】 人の住んでいない家。あきや。

あきだな=の恵比寿(エビス)🔗🔉

――の恵比寿(エビス) だれもいない所でひとり悦に入っている人。

あき-だる【空き樽】🔗🔉

あき-だる [0] 【空き樽】 何も入っていない樽。

あき-ち【空き地】🔗🔉

あき-ち [0] 【空き地】 建物の建っていない土地。また,使っていない土地。「―で遊ぶ」

あき-て【空き手・明き手】🔗🔉

あき-て 【空き手・明き手】 (1)(杖(ツエ)を持つ右手に対して)あいている方の手。左手。また,左の方。「おつと―の方へ/洒落本・通人三国師」 (2)手のあいている人。手すき。手明き。「―のものは大道具を錺(カザ)り付け/滑稽本・八笑人」

あき-びん【空(き)瓶】🔗🔉

あき-びん [0] 【空(き)瓶】 中に何も入っていないびん。

あき-べや【空(き)部屋】🔗🔉

あき-べや [0] 【空(き)部屋】 (1)使っていない部屋。あきま。 (2)旅館などで泊まり客のない部屋。

あき-ま【空き間・明き間】🔗🔉

あき-ま [0] 【空き間・明き間】 (1)あいている部屋。空室。あきべや。 (2)物と物とのあいだのすき間。間隙(カンゲキ)。

あき-や【空(き)家・空(き)屋】🔗🔉

あき-や [0] 【空(き)家・空(き)屋】 人の住んでいない家。

あき-やしき【空(き)屋敷】🔗🔉

あき-やしき [3] 【空(き)屋敷】 (1)人の住んでいない屋敷。 (2)建物の建っていない宅地。

あ・く【開く・空く・明く】🔗🔉

あ・く [0] 【開く・空く・明く】 ■一■ (動カ五[四]) □一□(自動詞) (1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物が動いて,人や物の通り道ができる。ひらく。《開》 ⇔しまる ⇔とじる 「ドアが―・く」「ふたが固くて―・かない」 (2)戸にかけられていた錠がはずれる。「いくらやってもかぎが―・かない」 (3)商店の営業や興業が始まる。ひらく。《開》 ⇔しまる ⇔とじる 「デパートは朝一〇時に―・く」「初日が―・く」 (4)中身が消費されて容器がからになる。《空》 ⇔みたす 「グラスが―・く」 (5)部屋・建物・土地・座席などを占めていた人や物がなくなり,空間や余地ができる。《空・明》「この会議室は三時まで―・かない」「この部屋は三月末には―・きます」「混んでいて―・いた席が見つからない」 (6)穴・空間・間隔などが生ずる。《空・明》「道路に穴が―・いた」「電車とホームの間が広く―・いている」「間隔が―・かないように並ぶこと」「行間が―・き過ぎている」 (7)欠員が生ずる。《空・明》「教授のポストが―・く」 (8)使用中だった物が,用が済んで使われなくなる。《空・明》「その電卓,―・いたら貸して下さい」 (9)仕事が終わってひまになる。手がすく。《空・明》「私は今日は夕方五時に体が―・きます」「手の―・いている人は手伝ってください」 (10)ある状態の期間が終わって,別の状態に移る。「喪(モ)が―・く」「今日は私の年季(ネン)が―・きまするか/うつせみ(一葉)」 〔▽(4)〜(9) ⇔ふさがる〕 □二□(他動詞) (自分の目や口を)あける。ひらく。「口を―・く」 ■二■ (動カ下二) ⇒あける [慣用] 穴が―・手が―・蓋(フタ)が―・幕が―・埒(ラチ)が―

あ・ける【明ける・空ける・開ける】🔗🔉

あ・ける [0] 【明ける・空ける・開ける】 (動カ下一)[文]カ下二 あ・く □一□(他動詞) (1)出入り口や容器の口などを閉ざしていた物を動かして,人や物が通り抜けられるようにする。ひらく。《開》 ⇔しめる ⇔とじる 「箱のふたを―・ける」「引出しを―・ける」 (2)錠(ジヨウ)がかけられているのを鍵を使ったりしてはずす。「玄関のかぎを―・ける」 (3)閉じているものを,左右・上下・四方などにひろげる。《開》 ⇔とじる 「手紙を―・ける」「風呂敷包を―・ける」 (4)営業や興行活動を始める。《開》 ⇔しめる ⇔とじる 「うちの店は朝八時から夜八時まで―・けています」 (5)なかの物を出したり,消費したりして,容れ物を何も入っていない状態にする。《空》 ⇔みたす 「不用の書類を処分して戸棚を―・ける」「グラスを―・ける」「さあ,一気に―・けてください」 (6)建物や部屋の中にいた人が,そこを一時的に離れる。留守にする。《空・明》「出張で一週間ほど家を―・ける」 (7)部屋・建物・土地などを占用していた人がそこをどいたりして,他の人がそこを使えるようにする。《明・空》「三時にはこの会議室を―・けてもらいたい」「救急車が通りますから道を―・けて下さい」 (8)穴・空間・間隔などをつくる。また,間隔を広げる。《明・空》 ⇔ふさぐ ⇔つめる 「鉄板にドリルで穴を―・ける」「机と机の間を少し―・ける」「一行―・けて書く」 (9)中の物を他の場所にうつす。《空・明》「花瓶の水を流しに―・ける」 (10)その時間を自由に使えるようにする。《空・明》「土曜の午後は時間を―・けておいて下さい」 (11)閉じていた自分の口や目をあいた状態にする。ひらく。あく。 ⇔とじる 《開》「薄目を―・ける」 □二□(自動詞) (1)夜が終わって朝になり,あたりが明るくなる。《明》 ⇔暮れる 「夜(ヨ)が―・ける」 (2)時間が経過して次の新しい年・日や季節が始まる。主語を示すことはない。《明》 ⇔暮れる 「―・けて八月二日,いよいよ頂上をめざす日だ」「―・けましておめでとうございます」 (3)ある特別の状態の期間が終わって,普通の状態に戻る。おわる。《明》「長かった梅雨(ツユ)がようやく―・けた」「喪(モ)が―・ける」「年季が―・ける」 [慣用] 穴を―・寒が―・年が―・年季が―・蓋(フタ)を―・幕を―・水を―・埒(ラチ)を―/夜も日も明けない

あだし【徒し・空し】🔗🔉

あだし 【徒し・空し】 名詞の上に付く。 (1)実意が伴わない,浮気な,の意を表す。「なほざりの―言の葉たのまじと/玉葉(恋三)」 (2)はかない,かりそめの,の意を表す。「―この身を煙となさば/松の葉」 〔「あだ(徒)」の形容詞化と考えられるが,古く活用した確かな用例はない。ただし,近世には「あだしき」などと活用した例がまれに現れる。後世には「あだし(他)」という語と紛れることがあった〕

うつ【空・虚】🔗🔉

うつ 【空・虚】 名詞の上に付いて,複合語をつくり,空虚なこと,からっぽである意を表す。「―木」「―蝉」

うつお【空】🔗🔉

うつお ウツホ 【空】 〔「うつぼ」とも〕 (1)中がからであること。からっぽのもの。「此の唐櫃をこそ心にくく思ひつれども,これも―にて物なかりけり/今昔 29」 (2)岩・幹などの内部がからになっている所。空洞。「め熊・を熊,子生みつれて,住む―なりけり/宇津保(俊蔭)」 (3)上衣だけで,下に重ねて着る衣服のないこと。「山吹の袿の,袖口のいたう煤けたるを,―にてかづけ給へり/源氏(玉鬘)」 (4)〔「うつおぐさ」の略。女房詞〕 ネギ。

うつ・く【空く・虚く】🔗🔉

うつ・く 【空く・虚く】 (動カ下二) ⇒うつける

うつけ【空け・虚け】🔗🔉

うつけ [0] 【空け・虚け】 (1)中がうつろなこと。から。 (2)(「」とも書く)ぼんやりしていること。うっかりしていること。また,そういう人。まぬけ。「この―め」

うつけ-もの【空け者・呆気者】🔗🔉

うつけ-もの [0][5] 【空け者・呆気者】 ぼんやり者。おろか者。

うつ・ける【空ける・虚ける】🔗🔉

うつ・ける [3] 【空ける・虚ける】 (動カ下一)[文]カ下二 うつ・く (1)魂が抜けたようになる。ぼんやりする。「―・けたように立ち尽くしていた」 (2)中がからになる。「たとへば鹿の角の如くして―・けたる国なり/日本書紀(神功訓)」

うつほ【空】🔗🔉

うつほ 【空】 ⇒うつお(空)

うつぼ【空】🔗🔉

うつぼ 【空】 ⇒うつお(空)

うつ-ろ【空ろ・虚ろ】🔗🔉

うつ-ろ [0] 【空ろ・虚ろ】 (名・形動)[文]ナリ (1)(「洞」とも書く)中がからで何もない・こと(さま)。がらんどう。うろ。「根もとの方が―になっている」 (2)気力や生気を失い,ぼんやりしているさま。《虚》「―なひとみ」 (3)むなしいさま。空虚。「話も―に響いた」

うろ【虚・空・洞】🔗🔉

うろ [0] 【虚・空・洞】 内部が空(カラ)になっている所。空洞。「―のある大木」

から【空・虚】🔗🔉

から [2] 【空・虚】 〔「から(殻)」と同源〕 ■一■ (名) 中に物が入っていないこと。うつろ。からっぽ。「―の財布」「家を―にして出かける」 ■二■ (接頭) 名詞に付く。 (1)何も持っていない,何も伴っていない意を表す。「―手」「―身」 (2)形だけで実質が伴わない,見せかけだけで真実ではない意を表す。「―元気」「―いばり」「―手形」 (3)その動作が本来の目的を果たしていない意を表す。「―回り」「―振り」

から-い【空井】🔗🔉

から-い [0] 【空井】 水のかれた井戸。からいど。

から-いばり【空威張り】🔗🔉

から-いばりバリ [3] 【空威張り】 (名)スル 実力がないのに,偉ぶったり強がったりしてみせること。

から-うそ【空嘘】🔗🔉

から-うそ [0] 【空嘘】 全くの嘘。真っ赤な嘘。「―をつく」

から-オケ【空―】🔗🔉

から-オケ [0] 【空―】 〔オケはオーケストラの略〕 伴奏音楽だけが吹き込まれている音楽テープやディスク。また,それに合わせて歌うための装置。カラオケ。

からっ-かぜ【空っ風・乾っ風】🔗🔉

からっ-かぜ [2][5] 【空っ風・乾っ風】 雨・雪を伴わない,乾燥した冷たい強風。冬期に関東地方などでよく吹く。からかぜ。[季]冬。「上州名物―」

からっ-けつ【空っ穴】🔗🔉

からっ-けつ [0] 【空っ穴】 〔「からけつ」を強めた言い方〕 お金を全く持っていないこと。無一文。「―で逆さに振っても何も出ない」

からっ-ぺた【空っ下手】🔗🔉

からっ-ぺた [0] 【空っ下手】 (名・形動) 「からへた」の転。「私は口は―なほうです」

からっ-ぽ【空っぽ】🔗🔉

からっ-ぽ [0] 【空っぽ】 (名・形動) (1)中に何も入っていない・こと(さま)。から。「―の財布」「頭の中は―だ」 (2)そこに誰もいない・こと(さま)。「旅行で家が三日ほど―になる」

くう【空】🔗🔉

くう [0][1] 【空】 ■一■ (名) (1)空中。空間。そら。「―を飛ぶ」「―をにらむ」 (2)そこに,ものがないこと。空虚。から。「―をつかむ」「―を打つ」 (3)〔仏〕 〔梵 nya〕 万物はすべて因縁(インネン)によって起こる仮の相で,実体がないということ。大乗仏教では,自我も存在も空であるとして,人法二空を説く。 →有(ウ) (4)「空軍」の略。「陸・海・―の三軍」 ■二■ (名・形動)[文]ナリ かいのないこと。むなしいこと。また,そのさま。むだ。「努力が―に帰する」「半日をとう―に潰して仕舞つた/門(漱石)」

くう-い【空位】🔗🔉

くう-い [1] 【空位】 (1)その地位に,だれもついていないこと。また,あいている地位。 (2)あいている席。空席。「かの慈童,君の―を過ぎけるが/太平記 13」

くう-い【空尉】🔗🔉

くう-い [1] 【空尉】 航空自衛隊の自衛官の階級名。空佐の下,准空尉の上。一・二・三等に分かれる。

くう-いき【空域】🔗🔉

くう-いきキ [0] 【空域】 航空機の飛行の安全のために設定される,高度と広がりで限られた上空の一定範囲。

くう-う【空宇】🔗🔉

くう-う [1] 【空宇】 人がすんでいない家。あきや。

くう-うん【空運】🔗🔉

くう-うん [0] 【空運】 航空機を用いて旅客・貨物などを運ぶこと。航空運送。

くう-えん【空遠】🔗🔉

くう-えんン [0] 【空遠】 はるかに遠いこと。

すか・す【空かす】🔗🔉

すか・す [0] 【空かす】 (動サ五[四]) 〔「透かす」と同源〕 腹をへらす。空腹にする。「腹を―・す」

すきっ-ぱら【空きっ腹】🔗🔉

すきっ-ぱら [0] 【空きっ腹】 「すきはら」の転。「―を抱える」

すき-はら【空き腹】🔗🔉

すき-はら [0] 【空き腹】 〔「すきばら」とも〕 腹のすいていること。空腹。すきっぱら。「―にまずいものなし」

す・く【空く】🔗🔉

す・く [0] 【空く】 (動カ五[四]) 〔「透(ス)く」と同源〕 (1)多数の人の集まる場所に,人の数が少なくなる。 ⇔こむ 「雨の日のデパートは―・いている」「この電車は京都で―・くだろう」 (2)空腹になる。「腹が―・く」「おなかが―・いた」 (3)(心理的に)つかえていたものがなくなる。「胸が―・く」 (4)(「手がすく」の形で)する仕事がなくなる。ひまになる。「誰か手が―・いたら,こっちを手伝ってくれ」

そら【空】🔗🔉

そら [1] 【空】 ■一■ (名) (1)地上をとりまく,広がりある空間。(ア)地上はるか上方の弧状の広がり。天。「―に輝く星」「青い―と白い雲」(イ)空中。宙。「―高く舞い上がる」「―飛ぶ鳥」 (2)天候。空模様。「変わりやすい秋の―」 (3)根拠地・立脚点を離れた不安定な状態をいう。(ア)場所。境遇。「遠い異国の―」「旅の―」(イ)心境。気持ち。「生きた―がない」 (4)(「そらで」の形で)記憶していて,書いたものを見ないこと。「―でいう」「―で覚えている」 (5)うそ。いつわり。 →空を使う (6)物の上部。てっぺん。「あの高い木の―から飛んだれば/狂言・柿山伏(鷺流)」 ■二■ (形動ナリ) (1)心がぼんやりして,しっかりした意識がもてないさま。魂が抜けたようなさま。「此頃は心も―に泣暮し/金色夜叉(紅葉)」「たもとほり行箕(ユキミ)の里に妹を置きて心―なり土は踏めども/万葉 2541」 (2)明確な理由・根拠のないこと。多く,助詞「に」を伴って副詞的に用いる。(ア)はっきりした原因のないこと。偶然。「二人の人,同じ夜―に相ひ会へり/今昔 9」(イ)はっきりした動機・目的のないこと。あてどないこと。「―に出でていづくともなく尋ぬれば雲とは花の見ゆるなりけり/山家(春)」(ウ)はっきりした根拠のないこと。それとなく感知すること。「富士の山を見れば,都にて―に聞きししるしに,半天にかかりて群山に越えたり/海道記」 ■三■ (接頭) 名詞・動詞・形容詞などに付いて,根拠がない,実体のないことであるなどの意を表す。 (1)外見上だけの。見せかけだけの。「―うそぶく」「―とぼける」「―寝」「―涙」「―泣き」「他人の―似」 (2)実体がない。事実でない。「―耳」「絵―事」 (3)当てにならない。信頼できない。「―頼み」「―覚え」 (4)はっきりした理由がない。わけがわからない。「―恐ろしい」「―恥ずかしい」「―解け」 〔古く,「そら」は天と地との間の虚空をさし,神々の住む天上界を「あめ(天)」といった〕

そら=がな・い🔗🔉

――がな・い 気持ちが落ち着かない。その気になれない。「仲々以て観菊(キクミ)などといふ空はない/浮雲(四迷)」

そら=に標(シメ)結(ユ)・う🔗🔉

――に標(シメ)結(ユ)・う 不可能なこと,思っても甲斐(カイ)のないことのたとえ。「夢にだにまだ見ぬ人の恋しきは―・ふ心地こそすれ/新勅撰(恋一)」

そら=に知られぬ雪🔗🔉

――に知られぬ雪 〔空の知らない雪の意〕 舞い散る桜などの花びら。「桜ちる木のした風はさむからで―ぞふりける/貫之集」

そら=に巣掻(スガ)・く🔗🔉

――に巣掻(スガ)・く 空に巣を作る。はかないことのたとえ。「ささがに(=クモ)の―・ける糸よりも心ぼそしや絶えぬと思へば/後撰(雑四)」

そら=に三つ廊下🔗🔉

――に三つ廊下 〔「照ろうか・降ろうか・曇ろうか」の三つの「ろうか」を廊下に掛けた洒落〕 天候の定まらないことをいう語。

そら=を歩・む🔗🔉

――を歩・む 心が落ち着かず,足が地につかないさまにいう。「―・む心地して/源氏(御法)」

そら=を使・う🔗🔉

――を使・う 知らないふりをする。そらとぼける。また,うそをつく。「手前も剣道を心得てをりますから,と―・つて/真景累ヶ淵(円朝)」

そら-うそ【空嘘】🔗🔉

そら-うそ [0] 【空嘘】 まったくの嘘。

そら-おぼめき【空おぼめき】🔗🔉

そら-おぼめき 【空おぼめき】 そしらぬふりをすること。そらとぼけること。「うちしめりたる―の程,あまりに色深く悲しう覚えけるに/十訓 1」

そら-おぼれ【空おぼれ】🔗🔉

そら-おぼれ 【空おぼれ】 とぼけたさまをよそおうこと。そらとぼけ。そらおぼめき。「五月雨は―するほととぎす時に鳴く音は人もとがめず/新古今(恋一)」

そら-がくれ【空隠れ】🔗🔉

そら-がくれ 【空隠れ】 偽って,いないふりをすること。不在をよそおうこと。「世の中の人の心の浮雲に―する有明の月/詞花(雑下)」

そらっ-とぼ・ける【空っ惚ける】🔗🔉

そらっ-とぼ・ける [6] 【空っ惚ける】 (動カ下一) 「そらとぼける」に同じ。「―・けて言う」

そら-つ-ひこ【空つ彦】🔗🔉

そら-つ-ひこ 【空つ彦】 皇太子の位にある御子。「何にぞ―の泣き患ひたまふ所由は/古事記(上)」

そら-の-うみ【空の海】🔗🔉

そら-の-うみ 【空の海】 青空を海にたとえた語。「―に雲の波立月の舟星のはやしにこぎかくる見ゆ/拾遺(雑上)」

そら-の-かがみ【空の鏡】🔗🔉

そら-の-かがみ 【空の鏡】 澄んだ月。特に,秋の名月。

そら-の-けぶり【空の煙】🔗🔉

そら-の-けぶり 【空の煙】 空に立ちのぼる火葬の煙。「行くへなき―となりぬとも思ふあたりを立ちは離れじ/源氏(柏木)」

そら-びき【空引(き)】🔗🔉

そら-びき [0] 【空引(き)】 「空引き機(バタ)」の略。

そらびき-ばた【空引(き)機】🔗🔉

そらびき-ばた [4] 【空引(き)機】 ジャカード機導入まで用いられた紋織物用の織機。高機(タカバタ)の上に鳥居形の天神を設け,紋に応じてたて糸を操作して織るもの。地の織り手と天神の操作手の二人共同作業で行う。

そら-め・く【空めく】🔗🔉

そら-め・く 【空めく】 (動カ四) しっかりしていない。うわついている。「宮仕へせず―・きたりとて懲らさむとて/平中 1」

そら-よろこび【空喜び・空悦び】🔗🔉

そら-よろこび [3] 【空喜び・空悦び】 (名)スル (1)喜びがいのないことがあとでわかるような喜び。ぬかよろこび。 (2)何となくうれしいこと。「高綱馬に打ち乗り,この馬こそ早わが物よと思ひつつ―して/盛衰記 19」

むな【空・虚】🔗🔉

むな 【空・虚】 名詞の上に付いて,「むなしい」「何もない」などの意を表す。「―言」「―頼み」「―車」

むなし・い【空しい・虚しい】🔗🔉

むなし・い [3][0] 【空しい・虚しい】 (形)[文]シク むな・し (1)形だけで中身がない。形式だけで実質が伴わない。うつろである。「人が去って―・くなった家」「―・い生活」 (2)何の役にも立たない。結果が何も残らない。「時間が―・く過ぎる」「―・い努力」「善戦―・く敗れる」 (3)確実でない。頼りにならない。はかない。「―・い夢」「世の中は―・しきものと知る時し/万葉 793」 (4)根拠がない。無実である。「―・しきことにて,人の御名や穢れむ/源氏(乙女)」 (5)魂や心が抜け去って体だけになっている。命がない。「有王―・しき姿に取つき/平家 3」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

空しきけぶり🔗🔉

空しきけぶり 火葬の煙。無常の煙。「はや―とならせ給ふを/平家 6」

空しき空(ソラ)🔗🔉

空しき空(ソラ) 大空。虚空(コクウ)。「わが恋は―にみちぬらし思ひやれども行くかたもなし/古今(恋一)」

空しき名🔗🔉

空しき名 実質のない評判。浮き名。「よし思へあまのひろはぬうつせ貝―をば立つべしや君/大和 85」

空しくな・る🔗🔉

空しくな・る 死ぬ。「ひさしうわづらひて秋の初めのころほひ―・りぬ/蜻蛉(上)」

あいた【空[開]いた】(和英)🔗🔉

あいた【空[開]いた】 empty;→英和 vacant;→英和 unoccupied;→英和 disengaged;→英和 open(ed).→英和 〜口がふさがらない be struck dumb.

あき【空き】(和英)🔗🔉

あき【空き】 [空所]an opening;→英和 a gap;→英和 (a) space;→英和 room(余地);→英和 a vacant seat(空席);a vacancy(欠員).→英和

あきじかん【空き時間】(和英)🔗🔉

あきじかん【空き時間】 spare time;leisure (time).→英和

あきま【空き間】(和英)🔗🔉

あきま【空き間】 a vacant[an unoccupied]room.

うつろ【空[虚]ろ】(和英)🔗🔉

うつろ【空[虚]ろ】 a hollow;→英和 a cavity.→英和 〜な hollow;blank.→英和

から【空の】(和英)🔗🔉

から【空の】 empty;→英和 vacant.→英和 〜になる(する) become (make) empty.

からいばり【空威張り(する)】(和英)🔗🔉

からいばり【空威張り(する)】 bluff;→英和 bluster.→英和

からっかぜ【空っ風】(和英)🔗🔉

からっかぜ【空っ風】 a dry wind.

からっぽ【空っぽ】(和英)🔗🔉

からっぽ【空っぽ】 ⇒空(から).

くう【空】(和英)🔗🔉

くう【空】 emptiness;the air (空中);→英和 space (空間);→英和 vanity (はかなさ).→英和 〜の empty;→英和 vacant;→英和 vain (無効の).→英和 〜をつかむ grasp at the air.‖空対空ミサイル an air-to-air missile.

くうい【空位】(和英)🔗🔉

くうい【空位】 (a) vacancy.→英和 空位時代[期間]an interregnum (王の).→英和

くうい【空尉[航空自衛隊]】(和英)🔗🔉

くうい【空尉[航空自衛隊]】 ‖一等空尉 a captain.二等空尉 a first lieutenant.三等空尉 a second lieutenant.

くういき【空域】(和英)🔗🔉

くういき【空域】 airspace.→英和

すきばら【空き腹】(和英)🔗🔉

すきばら【空き腹】 ⇒空腹(くうふく).

すく【空く】(和英)🔗🔉

すく【空く】 become empty[vacant];become less crowded (電車など);be free (手が);feel hungry (腹が).

そら【空】(和英)🔗🔉

そら【空】 the sky;→英和 the air.→英和 〜が晴れる The sky clears up.〜高く high up in the air.→英和 〜を渡る sail across the sky.心も〜に lightheartedly;absent-mindedly.‖空で[暗記して]from memory.空で覚える learn by heart.空飛ぶ円盤 a flying saucer[disc].

そらぞらしい【空々しい】(和英)🔗🔉

そらぞらしい【空々しい】 false;→英和 feigned;[見え透いた]palpable;→英和 obvious;→英和 thin.→英和 〜嘘をつく tell a thin lie.〜お世辞をいう pay hollow compliments.

むなしい【空[虚]しい】(和英)🔗🔉

むなしい【空[虚]しい】 empty (空虚);→英和 [無効]ineffectual;→英和 futile.→英和 空しく in vain;to no purpose;idly (ぼんやり).

大辞林で始まるの検索結果 1-97もっと読み込む