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【空】 8画 穴部 [一年] 区点=2285 16進=3675 シフトJIS=8BF3 《常用音訓》クウ/あ…く/あ…ける/から/そら 《音読み》 クウ/コウ〈kng・kng〉 《訓読み》 あく/あける/から/むなしい(むなし)/むなしく/そら 《名付け》 たか 《意味》 クウナリ{形}むなしい(ムナシ)。穴があいている。中に何もなくつきぬけている。「中空」「空隙クウゲキ」 クウナリ{形・動}むなしい(ムナシ)。あいている。何もない。からっぽ。からにする。〈対語〉→実。〈類義語〉→虚。「空虚」「箪瓢屡空=箪瓢シバシバ空ナリ」〔→陶潜クウナリ{形・名}むなしい(ムナシ)。中身がないさま。実がない。からっぽなさま。うそ。うつけ。〈対語〉→実。「空言」 {副}むなしく。なんの得るところもなく。いたずらに。〈類義語〉→徒。「空自苦亡人之地=空シクミヅカラ人亡キノ地ニ苦シム」〔→漢書{名}うつろ。空虚な状態。何のあとかたもないゼロの状態。あな。▽去声に読む。〈類義語〉→無。「空白」「当年遺事久成空=当年ノ遺事久シク空ト成ル」〔→曾鞏{名}〔仏〕意識(色相)をこえてすべてをゼロとみなす悟りの境地。いっさいのものは、因縁によって生ずるもので、不変の実体はないという仏教の根本原理の一つ。▽自我の否定を説く我空と、万物に実体のないことを説く法空とが主なるものである。「空見」「空門(仏道)」 {名}そら。おおぞら。また、地上のなにもない空間。「航空」「旌旗蔽空=旌旗空ヲ蔽フ」〔→蘇軾〕 《解字》 会意兼形声。工は、つきぬく意を含む。「穴(あな)+音符工コウ・クウ」で、つきぬけてあながあき、中に何もないことを示す。 《単語家族》 孔コウ(つきぬけたあな)腔コウ(のどのつきぬけたあな)肛コウ(しりのあな)攻(つきぬく)などと同系。 《異字同訓》 あく/あける。 →明 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

空山 クウザン🔗🔉

【空山】 クウザン 人けのない静かな山。ものさびしい山。「禹廟空山裏、秋風落日斜=禹廟空山ノ裏、秋風落日斜メナリ」〔→杜甫

空王 クウオウ🔗🔉

【空王】 クウオウ〔仏〕仏の尊称。▽仏が世界を一切空であると説いたことから。

空手 カラテ🔗🔉

【空手】 クウシュ「空拳クウケン」と同じ。カラテ〔国〕ける、つくなどして素手で相手と戦う武術。唐手。ソラデ〔国〕老年になって何となく感ずる手の痛み。

空中楼閣 クウチュウロウカク🔗🔉

【空中楼閣】 クウチュウロウカク 空中に築いたように見える楼閣。蜃気楼シンキロウ。つくりあげた、実際的でない議論や文章。

空文 クウブン🔗🔉

【空文】 クウブン 実際の役にたたない文章。あっても効力のない法律や規則。

空乏 クウボウ🔗🔉

【空乏】 クウボウ 物などが何もないこと。貧乏なこと。『空匱クウキ・空耗クウコウ』〈類義語〉窮乏。〔→孟子

空木 ウツギ🔗🔉

【空木】 クウボク 中がうつろになった木。また、木の中をうつろにする。棺おけのこと。「枯形寄空木=枯形ヲ空木ニ寄ク」〔→陶潜ウツギ〔国〕木の名。ゆきのした科の落葉低木。初夏に五弁の白い花をつける。うのはな。

空穴来風 クウケツカゼヲキタラス🔗🔉

【空穴来風】 クウケツカゼヲキタラス〈故事〉とびらの穴はよく風を通す。また、転じて人にすきを与えること。〔→宋玉

空白 クウハク🔗🔉

【空白】 クウハク 紙面などの何も書いてない部分。余白。何もなくむなしい。また、何もはいっていなくてからっぽ。

空曲 クウキョク🔗🔉

【空曲】 クウキョク 人けのない山のすみ。

空名 クウメイ🔗🔉

【空名】 クウメイ 実際にそぐわない名声。〈類義語〉虚名。

空位 クウイ🔗🔉

【空位】 クウイ 使わずにあけてある場所。あいている地位。人のいない席。『空席クウセキ』地位だけ持って実権のないこと。

空言 クウゲン🔗🔉

【空言】 クウゲン 根拠のないことば。うそ。〈類義語〉虚言。『空語クウゴ』「皆空語無事実=ミナ空語ニシテ事実無シ」〔→史記実行のともなわない議論や文章。〔→史記〕「善悪苟不応、何事立空言=善悪苟ニモ応ゼズバ、何事ゾ空言ヲ立テシ」〔→陶潜

空劫 クウゴウ🔗🔉

【空劫】 クウゴウ〔仏〕四劫の一つ。この世が壊滅してのち、すべて空無となり、次の世ができるまでの時期。

空谷 クウコク🔗🔉

【空谷】 クウコク 人けのないさびしい谷。「似此華色、何殊空谷音=カクノ似キ華ノ色、ナンゾ空谷ノ音ニ殊ナラン」〔→袁宏道がらりとひらけた谷。

空谷足音 クウコクノソクオン🔗🔉

【空谷足音】 クウコクノソクオン〈故事〉人けのない谷に響く足音。転じて、非常に珍しいこと。また、予期しない喜び。『空谷跫音クウコクノキョウオン』▽「荘子」徐無鬼篇から。

空即是色 クウソクゼシキ🔗🔉

【空即是色】 クウソクゼシキ〔仏〕すべて存在するものは実体のない現象であるが、それを本当に理解すると、その現象の一つ一つが、実は唯一の実在のあらわれであることもよくわかるようになるということ。〔般若心経〕

空居 クウキョ🔗🔉

【空居】 クウキョ なすこともなくむなしく暮らす。閑居。「空屋」と同じ。

空空 クウクウ🔗🔉

【空空】 クウクウ 邪心がなくまじめなさま。一説に、おろかなさま。▽コウコウとも。〔→論語〔仏〕宇宙の事物は因縁によって生じる、実体のないものであるという道理。また、その道理を悟って物事に執着しないこと。

空青 クウセイ🔗🔉

【空青】 クウセイ 大空。青空。薬の名。銅鉱石からつくる。

空室 クウシツ🔗🔉

【空房】 クウボウ 夫、または妻が、ひとりで寝る寝室。『空閨クウケイ』人けのないさびしいへや。『空室クウシツ

空明 クウメイ🔗🔉

【空明】 クウメイ 清流に映る月影。すきとおった明るさ。「群仙出没空明中=群仙出没ス空明ノ中」〔→蘇軾

空門 クウモン🔗🔉

【空門】 クウモン〔仏〕仏門のこと。▽万物すべて空という道理を究める門の意。「不向空門何処銷=空門ニ向カハズンバイヅレノ処ニカ銷サン」〔→王維

空林 クウリン🔗🔉

【空林】 クウリン 木の葉の落ちた林。人けのないさびしい林。「積雨空林烟火遅=積雨空林烟火遅シ」〔→王維

空屋 クウオク🔗🔉

【空屋】 クウオク あきや。『空舎クウシャ・空居クウキョ』

空巷 クウコウ🔗🔉

【空巷】 クウコウ 人けのない通路。「久行見空巷=久行空巷ヲ見ル」〔→杜甫

空前絶後 クウゼンゼツゴ🔗🔉

【空前絶後】 クウゼンゼツゴ これまでにもなかったし、これからもあるまいと思われること。非常にまれなこと。〔宣和画譜〕

空洞 クウドウ🔗🔉

【空洞】 クウドウ うつろなほらあな。度量の広いさま。

空華 クウゲ🔗🔉

【空華】 クウゲ〔仏〕かすんだ目で空を見るとき、ちらちら見える花のようなもの。煩悩ボンノウによって生じるさまざまな妄想モウソウのこと。実在でないものを実在と見誤ること。「虚空華コクウゲ」とも。

空拳 クウケン🔗🔉

【空拳】 クウケン 手に武器になる物を何も持たないこと。素手。『空手クウシュ

空庭 クウテイ🔗🔉

【空庭】 クウテイ 人けのないものさびしい庭。「老樹空庭得=老樹空庭ニ得タリ」〔→杜甫

空冥 クウメイ🔗🔉

【空冥】 クウメイ はてしない、暗い大空。

空虚 クウキョ🔗🔉

【空虚】 クウキョ 何もないこと。から。また、わびしいこと。「不信仁賢則国空虚=仁賢ヲ信ゼザレバスナハチ国ハ空虚ナラン」〔→孟子〕「空虚寒兢兢=空虚寒クシテ兢兢タリ」〔→韓愈空。〈類義語〉虚空・太虚。敵に対して防備のないこと。

空寂 クウジャク🔗🔉

【空寂】 クウジャク 人けがなくひっそりして、ものさびしいこと。〔仏〕この世の万物は、すべて実体はなく、空であるということ。

空帳 クウチョウ🔗🔉

【空帳】 クウチョウ 人けのないへやのとばり。また、ひとりねをさびしく思うときのとばり。

空堂 クウドウ🔗🔉

【空堂】 クウドウ 人けのないものさびしいへや。「空堂欲二更=空堂二更ナラント欲ス」〔→王維

空理 クウリ🔗🔉

【空理】 クウリ 実際の役にたたない理論。

空閑 クウカン🔗🔉

【空閑】 クウカン がらんとして静かである。何もすることがなく暇なこと。

空港 クウコウ🔗🔉

【空港】 クウコウ〔国〕民間の飛行機の定期的発着に使用する規模の大きな飛行場。▽英語airportの訳語。

空疎 クウソ🔗🔉

【空疎】 クウソ 形だけで、実質的な内容がないこと。

空園 クウエン🔗🔉

【空園】 クウエン 人けのない荒れはててさびしい庭園。

空隙 クウゲキ🔗🔉

【空隙】 クウゲキ すきま。また、あな。〈類義語〉間隙カンゲキ。

空想 クウソウ🔗🔉

【空想】 クウソウ 現実からかけ離れた実現性のうすい考え。現実にはありえないことを想像する。

空漠 クウバク🔗🔉

【空漠】 クウバク =空寞。広々とした砂漠。うつろで広いさま。また、とりとめのないさま。

空竭 クウケツ🔗🔉

【空竭】 クウケツ すっかりなくなる。窮乏すること。また、すっかりなくすること。▽「竭」は、かれる、つきはてる。

空翠 クウスイ🔗🔉

【空翠】 クウスイ 空高くそびえる木々の緑色。

空談 クウダン🔗🔉

【空談】 クウダン むだばなし。内容のないことば。現実性のない談義。

空説 クウセツ🔗🔉

【空論】 クウロン 実際の役にたたない議論。『空説クウセツ』

空懐 クウカイ🔗🔉

【空懐】 クウカイ むなしい思い。

空豁 クウカツ🔗🔉

【空闊】 クウカツ 広々として開けているさま。『空豁クウカツ』

空濛 クウモウ🔗🔉

【空濛】 クウモウ 小雨が降ったり、もやがたちこめたりしてぼんやりと薄暗いさま。「山色空濛雨亦奇=山色空濛トシテ雨モマタ奇ナリ」〔→蘇軾

空竅 クウキョウ🔗🔉

【空竅】 クウキョウ あな。耳・目・鼻・口などのからだのあな。

空蝉 ウツセミ🔗🔉

【空蝉】 ウツセミ〔国〕せみのぬけがら。

空曠 クウコウ🔗🔉

【空曠】 クウコウ むなしい。広く、がらんとして人や物がないこと。

空華集 クウゲシュウ🔗🔉

【空華集】 クウゲシュウ〔日〕〈書物〉二〇巻。漢詩文集。南北朝時代の禅僧、義堂周信の著。古詩・絶句・律などの詩、序・説・書・銘などの文をそれぞれ集めたもの。五山文学初期の代表的作品としての文学的価値ばかりでなく、五山の禅僧の仏教思想を知るうえで、彼の日記である『空華日工集』とともに貴重な史料である。「空華」は、義堂周信の号。

空海 クウカイ🔗🔉

【空海】 クウカイ〔日〕〈人名〉774〜835 平安時代の僧。諡オクリナは弘法コウボウ大師。讚岐サヌキ(香川県)にうまれ、804年、唐に渡り、長安で恵果エカに学んだ。帰国後、高野山に金剛峯寺コンゴウブジをたて、真言宗を開いた。また、詩文や書道にもすぐれ、書道では、三筆のひとりに数えられる。

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