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て-ぐるま【手車・輦】🔗🔉

て-ぐるま [2] 【手車・輦】 (1)手で押したり引いたりして動かす小形の車。 (2)土砂などを運ぶ二本の柄のついた小形の一輪車。猫車(ネコグルマ)。 (3)自家用の人力車。「和らかひ衣類(キモノ)きて―に乗りあるく時は/十三夜(一葉)」 (4)二人が向かい合って両腕を組み合わせ,その上に人を乗せて運ぶこと。「二人の―に乗つて帰らうと思ふが/狂言・鈍太郎」 (5)近世の玩具の一。菊花や井戸車の形の車に糸をつけた,ヨーヨーのようなもの。 (6)(多く「輦」「輦車」と書く)屋形に車を付けて,手で引く乗り物。内裏の中は歩くのが普通であったが,東宮・親王・摂政関白・女御などが,これに乗って入ることを許された。輦輿(レンヨ)。れんしゃ。 輦(6) [図]

てぐるま-の-せんじ【輦の宣旨】🔗🔉

てぐるま-の-せんじ 【輦の宣旨】 手車{(6)}の乗用を許す宣旨。「―などのたまはせても,また入らせ給ひてはさらにえ許させ給はず/源氏(桐壺)」

れん【輦】🔗🔉

れん [1] 【輦】 (1)「手車(テグルマ){(6)}」に同じ。 (2)「葱花輦(ソウカレン)」「鳳輦(ホウレン)」の略。

れん-か【輦下】🔗🔉

れん-か [1] 【輦下】 〔「輦」は天子の乗り物の意〕 天子のおひざもと。

れん-こく【輦轂】🔗🔉

れん-こく [0] 【輦轂】 〔「輦(テグルマ)の轂(コシキ)」の意〕 天子の乗り物。

れんこく=の下(モト)🔗🔉

――の下(モト) 天子のいる都。首都。輦下(レンカ)。「―騒擾する事ありぬべく/近世紀聞(延房)」

れん-しゃ【輦車】🔗🔉

れん-しゃ [1] 【輦車】 「手車(テグルマ){(6)}」に同じ。

れん-だい【輦台・蓮台】🔗🔉

れん-だい [0] 【輦台・蓮台】 江戸時代,人を乗せて川を渡るのに用いた道具。人を乗せる板に二本の棒をつけて四人でかつぐ平輦台,大名などを駕籠(カゴ)のままのせ,四本のにない棒を一六〜二〇人の人足がかつぐ大高欄など種々のものがあった。 輦台 [図]

れんだい-わたし【輦台渡し】🔗🔉

れんだい-わたし [5] 【輦台渡し】 旅人を輦台に乗せて川をわたすこと。大井川など,主要な街道の大河で行われた。

れん-よ【輦輿】🔗🔉

れん-よ [1] 【輦輿】 「手車(テグルマ){(6)}」に同じ。

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