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お‐まえ【△御前】‐まへ🔗🔉

お‐まえ【御前】‐まへ [名]《「おおまえ(大前)」の音変化で、神仏・貴人の前を敬っていう。転じて、間接的に人物を表し、貴人の敬称となる》神仏・貴人のおん前。おそば近く。みまえ。ごぜん。「主君の―へ進み出る」貴人を間接にさして敬意を表す言い方。「…のおまえ」の形でも用いる。「かけまくもかしこき―をはじめ奉りて」〈枕・二四〉「宮の―の、うち笑ませ給へる、いとをかし」〈枕・二七八〉[代]《古くは目上の人に対して用いたが、近世末期からしだいに同輩以下に用いるようになった》二人称の人代名詞。親しい相手に対して、または同輩以下をやや見下して呼ぶ語。「―とおれの仲じゃあないか」近世前期まで男女ともに目上の人に用いた敬称。あなたさま。「私がせがれにちゃうど―ほどながござれども」〈浄・阿波鳴渡〉

お‐めえ【△御△前】🔗🔉

お‐めえ【前】 [代]《「おまえ」の音変化》二人称の人代名詞。「おまえ」のぞんざいな言い方。

おん‐まえ【御前】‐まへ🔗🔉

おん‐まえ【御前】‐まへ 「前」の敬称。神仏や貴人などの前。女性が手紙の脇付(わきづけ)に用いる語。御前に。

ご‐ぜ【御△前】🔗🔉

ご‐ぜ【御前】 《「ごぜん」の音変化》[名]貴人。または、貴人の座前。「えびすの―の腰掛けの石」〈虎明狂・石神〉[代]二人称の人代名詞。婦人に対して用いる尊敬語。「や、―、―、と言ひけれども音もせず」〈義経記・七〉〔接尾〕人を表す名詞に付いて、その人に対する尊敬の意を添える。「尼―」「母―」◆ふつう、女性に対して用いるが、男性に対しても用いることがある。「やや副将御前、こよひはとくとく帰れ」〈平家・一一〉

ご‐ぜん【御前】🔗🔉

ご‐ぜん【御前】 [名]貴人・主君などの座の前、または、面前。おまえ。おんまえ。みまえ。「陛下の―で演奏する」神仏や神社仏閣を敬っていう語。また、神主・住職を敬っていう語。「わしが死んでも―さんに相談して」〈康成・十六歳の日記〉貴人や高位の人の敬称。また、その妻の敬称。「―御寝なりて、御覧ぜず成りにき」〈今昔・二四・三〇〉《「御前駆(ごぜんく)」の略》「前駆」を敬っていう語。みさきおい。みさきばらい。「かの―、随身、車副(ぞ)ひ、舎人(とねり)などまで禄賜はす」〈源・宿木〉近世、大名・旗本、またその妻の敬称。「ある大名の―死去の後」〈浮・一代女・一〉[代]二人称の人代名詞。高位高官の男性を敬っていう。「―の御贔負(ごひいき)に甘えまして」〈木下尚江・火の柱〉婦人を敬っていう。「―たち、さはいたく笑ひ給ひて、わび給ふなよ」〈宇治拾遺・一四〉近世、大名・旗本、また、その妻を敬っていう。「―の御出でなさるる儀ではござりませぬ」〈伎・毛抜〉〔接尾〕神の名に付いて、尊敬の意を表す。「竜王―」「西宮の恵比須―」人を表す名詞に付いて、尊敬の意を表す。「六代―」「父―」特に白拍子の名に付いて、敬称として用いる。「静―」「祇王―」

み‐さき【△御先・△御△前】🔗🔉

み‐さき【御先・前】 貴人などの先払い。前駆。神が使者として遣わす動物。カラス・キツネなど。変死人の霊魂。特に、西日本地方でいう。

み‐まえ【△御前】‐まへ🔗🔉

み‐まえ【御前】‐まへ 神仏や貴人の前。おまえ。

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