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とて🔗🔉

とて [格助]名詞、引用の句・文に付く。引用を表す。…といって。…と思って。「山に登る―出かけた」「この名しかるべからず―、かの木を伐(き)られにけり」〈徒然・四五〉事物の名称、役職名などを表す。…という名で。…といって。「新三位中将資盛卿、その時はいまだ越前守―十三になられけるが」〈平家・一〉[接助]活用語の終止形、助詞などに付く。打消し・反語の意の表現を伴って、ある条件を述べそれが順当な予想に反する結果を生じることを表す。…としても。…といっても。「言った―、どうにもならない」→からとて →って[係助]名詞または名詞に準じる語に付く。ある事物が、例外でなく他の一般の場合の中に含まれることを表す。…だって。…でも。「私―不安がないわけではない」「違反すれば、未成年者―許すわけにはいかない」下の動作の根拠を提示する意を表す。「子供のこと―大目にみよう」◆語源については、格助詞「と」に接続助詞「て」の付いたものとする説や、断定の助動詞「たり」の連用形に接続助詞「て」の付いたものとする説などがある。の場合、多く「こととて」の形で用いられるが、理由を表す接続助詞とする扱いもある。

と‐てい【徒弟】🔗🔉

と‐てい【徒弟】 親方の家に住みこんで商工業の技術を見習う少年。丁稚(でつち)。小僧。門人・弟子。

とてい‐せいど【徒弟制度】🔗🔉

とてい‐せいど【徒弟制度】 中世ヨーロッパの手工業ギルドにおいて、親方・職人・徒弟の三階層によって技能教育を行った制度。また、一般に日本の年季奉公・丁稚(でつち)などの制度をもいう。

とて‐シャン🔗🔉

とて‐シャン 《「とてもシャン」の略》大変美人であること。また、その女性。昭和初期の流行語。

と‐てつ【途×轍】🔗🔉

と‐てつ【途×轍】 すじみち。道理。

とて‐も【×迚も】🔗🔉

とて‐も【×迚も】 [副]《「とてもかくても」の略》(あとに打消しの表現を伴って用いる)どのようにしても実現しない気持ちを表す。どうしても。とうてい。「―食べられない量」「―無理な相談」程度のはなはだしいさま。非常に。たいへん。とっても。「空が―きれいだ」結局は否定的な結果になるという投げやりな気持ちを表す。どうせ。しょせん。「―お留守だろうと思ったんですけどね」〈里見・多情仏心〉「―、地獄は一定すみかぞかし」〈歎異抄〉よりよい内容を望む気持ちを表す。どうせ…なら。「―我をあはれみ給ふ上は」〈仮・伊曾保・上〉◆「迚」は国字。 [類語]到底(とうてい)・どうしても・何としても・まず/大層・大変・極めて・至って・非常に・甚(はなは)だ・頗(すこぶ)る・至極(しごく)・極(ごく)・いとも・実に・まことに・大いに・いたく・ひどく・恐ろしく・すごく・ものすごく・滅法(めつぽう)

とて‐も🔗🔉

とて‐も 〔連語〕《格助詞「とて」+係助詞「も」》「とて」を強調する。…と言っても。「げにこそ、心細き夕べに侍れ―、泣き給ひぬ」〈源・葵〉…という際にも。…にも。「朝(あした)に起きさせ給ふ―、明くるも知らで」〈源・桐壺〉《係助詞「とて」+係助詞「も」》…も。…でも。「これが他人の妻であったら彼―美しいと感ずるであろう」〈谷崎・蓼喰ふ虫〉「けふ―何の用あるまじ」〈浮・胸算用・五〉《接続助詞「とて」+係助詞「も」》…としても。…ても。「土に食ひ付き死ぬる―、こんな事はせぬものぢゃ」〈浄・曾根崎〉

とても‐かくても【×迚も×斯くても】🔗🔉

とても‐かくても【×迚も×斯くても】 [副]いずれにせよ。どっちみち。「わが身は―同じこと」〈源・薄雲〉どのようにしてでも。どうあろうと。「おのれは―経なむ」〈大和・一四八〉

とても‐とても【×迚も×迚も】🔗🔉

とても‐とても【×迚も×迚も】 [副]「とても」を繰り返して強調した語。「―まねなどできない」

と‐てん【渡天】🔗🔉

と‐てん【渡天】 天竺(てんじく)すなわちインドへ渡ること。

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[訓]とて‐も [部首] [総画数]8 [コード]区点    7773      JIS   6D69      S‐JIS E789

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