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ほととぎす【時=鳥・子=規・杜=鵑・不=如=帰・郭=公】🔗🔉

ほととぎす【時鳥・子規・杜鵑・不帰・郭公】 [名]カッコウ科の鳥。全長二八センチくらい。全体に灰色で、胸から腹に横斑がある。アジア東部で繁殖し、冬は東南アジアに渡る。日本には初夏に渡来。キョキョキョと鋭く鳴き、「てっぺんかけたか」「ほぞんかけたか」「特許許可局」などと聞きなし、夜に鳴くこともある。自分の巣をもたず、ウグイス・ミソサザイなどの巣に托卵する。古くから春のウグイス、秋の雁(かり)とともに和歌に詠まれ、また冥土に往来する鳥ともいわれた。別名が多く、文目鳥(あやめどり)・妹背鳥(いもせどり)・黄昏鳥(たそがれどり)・偶鳥(たまさかどり)・卯月鳥(うづきどり)・早苗鳥・勧農鳥(かんのうちよう)・魂迎鳥(たまむかえどり)・死出田長(しでのたおさ)などがある。杜宇(とう)。蜀魂(しよつこん)。しき。とけん。《季 夏》「―大竹藪をもる月夜/芭蕉」(「杜鵑草」「油点草」などと書く)ユリ科の多年草。本州以南の山野に自生。高さ約六〇センチ。茎はやや斜めに伸び、葉は長楕円形で先がとがり、基部は茎を抱く。九月ごろ、六弁花を上向きに開く。花びらは白地に紫の斑が散り、の胸模様を思わせる。《季 秋》〔枕〕ホトトギスが飛ぶ意から、「飛ぶ」「とば」にかかる。「―飛幡(とばた)の浦に」〈万・三一六五〉

ほととぎす🔗🔉

ほととぎす (ホトトギス)俳句雑誌。明治三〇年(一八九七)松山で創刊。正岡子規主宰。翌年東京に移して高浜虚子が編集。日本派の機関誌として、写生を主唱し、近代俳壇に大きな影響を与えた。現在も続刊。(不如帰)徳冨蘆花(とくとみろか)の小説。明治三一〜三二年(一八九八〜九九)発表。海軍少尉川島武男と妻浪子との純粋な愛情が、封建的家族制度の中で壊されていく悲劇を描いた家庭小説。

ほととぎす‐がい【杜=鵑貝】‐がひ🔗🔉

ほととぎす‐がい【杜鵑貝】‐がひ イガイ科の二枚貝。潮間帯などの細砂泥底に群生。殻は長卵形で、殻長約三センチ。殻表は黒紫色から黄緑色をし、ホトトギスの羽色を思わせる。

ほととぎすだてのききがき【早苗鳥伊達聞書】🔗🔉

ほととぎすだてのききがき【早苗鳥伊達聞書】 歌舞伎狂言。時代物。六幕。河竹黙阿弥作。明治九年(一八七六)東京新富座初演。伊達騒動を実録風に脚色したもの。実録先代萩。

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