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ゆえ【故】ゆゑ🔗🔉

ゆえ【故】ゆゑ 事の起こるわけ。理由。原因。「―あって母方の姓を継ぐ」「―のないいらだち」「―ありげな顔」りっぱな経歴。由緒(ゆいしよ)。来歴。「―ある家の出」趣。風情。「前栽などもをかしく―を尽くしたり」〈源・手習〉縁故。ゆかり。「男はもとより―ありける人の末なりければ」〈宇治拾遺・一〇〉故障。事故。「よろづの―、さはりをしのぎて」〈宇津保・あて宮〉体言または活用語の連体形に付けて用いる。原因や理由を表す。…のため。…によって。…がもとで。「幼さ―の過ち」「今日は急ぐ―これで失礼する」逆接の関係を表す。…であるのに。…なのに。「はなはだも降らぬ雪―こちたくも天つみ空は曇らひにつつ」〈万・二三二二〉

ゆえ【湯×坐】ゆゑ🔗🔉

ゆえ【湯×坐】ゆゑ 《「湯うえ」の音変化で、「うえ」は「据え」と同義かという》上代、貴人の新生児に産湯をつかわせた役目の女性。一説に、湯殿に奉仕する人、貴人の子の養育者ともいう。「栲幡皇女(たくはたのひめみこ)と―の廬城部連武彦(いほきべのむらじたけひこ)とを譖(しこ)ぢて曰はく」〈雄略紀〉

ユエ【Hu🔗🔉

ユエ【Hu ベトナム中部の都市。一八〇六年阮(グエン)朝の首都、八三年安南の首府となった。寺院や史跡が多い。フエ。◆フランス語読みによる。「順化」とも書く。

ゆ‐えい【輸×贏】🔗🔉

ゆ‐えい【輸×贏】 「しゅえい(輸贏)」の慣用読み。「ましてや実際の活戦場に、―を相争う実業家にあっては」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉

ゆ‐えき【輸液】🔗🔉

ゆ‐えき【輸液】 [名]スル水分・電解質や栄養素などを、点滴や静脈注射などにより投与すること。また、その液。

ゆえ‐だ・つ【故立つ】ゆゑ‐🔗🔉

ゆえ‐だ・つ【故立つ】ゆゑ‐ [動タ四]子細ありげに振る舞う。もったいぶる。また、風流そうにみえる。「人のかしづくむすめを、―・つ僧、しのびて語らひけるほどに」〈堤・由無し事〉

ゆ‐えつ【兪】‐ヱツ🔗🔉

ゆ‐えつ【兪‐ヱツ一八二一〜一九〇六]中国、清末の考証学者・文人。徳清(浙江(せつこう)省)の人。字(あざな)は蔭甫(いんほ)。号、曲園。王念孫・王引之父子の学風を継ぎ、経書・諸子を研究。著「群経平議」「古書疑義挙例」など。

ゆ‐えつ【愉悦】🔗🔉

ゆ‐えつ【愉悦】 心から喜び楽しむこと。「―を覚える」「勝利に―する」

ゆ‐えつ【×踰越】‐ヱツ🔗🔉

ゆ‐えつ【×踰越】‐ヱツ [名]スルのりこえること。「一定の限界を―せざれば」〈永峰秀樹訳・代議政体〉自分の分をこえること。

ゆえ‐づ・く【故付く】ゆゑ‐🔗🔉

ゆえ‐づ・く【故付く】ゆゑ‐ [動カ四]由緒がありそうである。子細ありげである。風情がある。「あてはかに―・きたれば」〈源・夕顔〉[動カ下二]子細ありげに振る舞う。趣をつけそえる。「おのづから一つ―・けて、し出づることもあり」〈源・帚木〉

ゆえ‐な・い【故無い】ゆゑ‐🔗🔉

ゆえ‐な・い【故無い】ゆゑ‐ [形]ゆゑな・し[ク]何の理由もない。いわれがない。「―・い寂しさ」「―・くして咎めを受ける」風情がない。趣がない。「大納言はむげに―・くは詠み給はじ」〈今昔・二四・三二〉縁がない。ゆかりがない。「―・き人の恵みをうけて」〈読・雨月・浅茅が宿〉

ゆえ‐に【故に】ゆゑ‐🔗🔉

ゆえ‐に【故に】ゆゑ‐ [接]前に述べた事を理由として、あとに結果が導かれることを表す。よって。したがって。「貴君の功績は大きい。―これを賞する」

ゆえ・ぶ【故ぶ】ゆゑぶ🔗🔉

ゆえ・ぶ【故ぶ】ゆゑぶ [動バ上二]わけがありそうにみえる。また、趣や風格がある。「落ちくる水の音さへ―・び、よしある所なり」〈平家・灌頂〉

ゆえゆえ・し【故故し】ゆゑゆゑし🔗🔉

ゆえゆえ・し【故故し】ゆゑゆゑし [形シク]いわれがありそうである。また、趣深くすぐれている。「―・しき唐橋どもを渡りつつ」〈紫式部日記〉

ゆえ‐よし【故由】ゆゑ‐🔗🔉

ゆえ‐よし【故由】ゆゑ‐ いわれ。理由。来歴。「壮士墓(をとこはか)このもかのもに造り置ける―聞きて」〈万・一八〇九〉奥ゆかしい風情。情趣。「人の心移るばかりの―をも」〈源・横笛〉

ゆえん【所=以】ゆゑん🔗🔉

ゆえん【所以】ゆゑん 《漢文訓読語の「故(ゆえ)になり」の音変化「ゆえんなり」からか》わけ。いわれ。理由。「人の人たる―」「彼が好かれる―は明るさにある」

ゆ‐えん【由縁】🔗🔉

ゆ‐えん【由縁】 事の起こり。由来。わけ。「地名の―を尋ねる」関係。ゆかり。「百姓町人は―もなき士族に平身低頭し」〈福沢・学問のすゝめ〉

ゆ‐えん【油煙】🔗🔉

ゆ‐えん【油煙】 鉱物油・松やに・油脂・ベンゼンなどが不完全燃焼して発生する微細な炭素粉。インク・墨などの原料になる。「油煙墨」の略。

ゆえん‐がた【油煙形】🔗🔉

ゆえん‐がた【油煙形】 炎の形に似た曲線を組み合わせた、上端のとがったアーチの形。欄間・塀などの穴の形として用いられる。

ゆえんさい‐ていりゅう【油煙斎貞柳】‐テイリウ🔗🔉

ゆえんさい‐ていりゅう【油煙斎貞柳】‐テイリウ 鯛屋貞柳(たいやていりゆう)

ゆえん‐ずみ【油煙墨】🔗🔉

ゆえん‐ずみ【油煙墨】 油煙を膠(にかわ)で固めてつくった墨。掃墨(はいずみ)→松煙墨

ゆえん‐ひげ【油煙×髭】🔗🔉

ゆえん‐ひげ【油煙×髭】 油煙で描いたひげ。近世、武家の奴(やつこ)などが行った。

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[音]イ [訓]もち‐いる    もっ‐て    ゆえ‐に [部首]人 [総画数]5 [コード]区点    1642      JIS   304A      S‐JIS 88C8 [分類]常用漢字 [難読語] →い‐し【以次】イルマン【ポルトガルirmo】ゆえん【所以】

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[音]コ [訓]ふる‐い    もと    ゆえ    ゆえ‐に    かれ [部首]攴 [総画数]9 [コード]区点    2446      JIS   384E      S‐JIS 8CCC [分類]常用漢字 [難読語] →こ‐しゅう【故主・古主】こと‐ゆえ【事故】なぜ【何故】ふる‐こと【古事・故事】ふる‐ひと【古人・故人・旧人】ほう‐ぐ【反故・反古】ほう‐ご【反故・反古】ほ‐ぐ【反故・反古】ほ‐ご【反故・反古】ほん‐ぐ【反故・反古】ほん‐ご【反故・反古】もっ‐こ【物故】ゆえ‐よし【故由】

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[音]シ [訓]ほしいまま    つら‐ねる    ゆる‐す    つい‐に    ゆえ‐に    さら‐す    みせ [部首]聿 [総画数]13 [コード]区点    7072      JIS   6668      S‐JIS E3E6 [難読語] →しゅ‐し【酒肆】

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