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広辞苑の検索結果 (25)

ゆえ【故】ユヱ🔗🔉

ゆえユヱ ①わけ。理由。原因。万葉集14「伊香保ねにかみな鳴りそねわがへには―はなけども子らによりてそ」。源氏物語夕顔「この扇の、たづねまほしき―ありて見ゆるを」。「―あって故郷を出る」 ②(接続助詞的に。下に「に」を伴うことが多い) ㋐…ので。…だから。古事記「底土しはには土黒にぐろき―三栗のその中つ土を」。「未熟者―にお許しください」 ㋑…だのに。…なのに。万葉集1「人妻―にわれ恋ひめやも」 ③しっくりした情趣。おもむき。風情。源氏物語帚木「人も立ちまさり、心ばせまことに―あり」 ④然るべき由緒ゆいしょ。来歴。宇治拾遺物語7「―ある人の忍びて参るよと見えて侍どもあまた具して」。「―ある遺品」 ⑤縁故。ゆかり。今昔物語集26「其の―の者ども一人もなく掃はせて」 ⑥故障。事故。発心集「九つになるまで―なくて侍るは、ひとへに彼の人の徳なり」 →ゆえに

ゆ‐え【湯坐】ユヱ🔗🔉

ゆ‐え湯坐ユヱ 上代、貴人の乳児に湯あみさせる女。一説に、湯殿に奉仕する人。古事記「御母みおもを取り、大―、若―を定めて」

ユエ【Hué】🔗🔉

ユエHué】 フエのフランス語名。

ゆえ‐あり‐げ【故有りげ】ユヱ‥🔗🔉

ゆえ‐あり‐げ故有りげユヱ‥ 何か理由がありそうな様子。よしありげ。

ゆ‐えい【輸贏】🔗🔉

ゆ‐えい輸贏】 (シュエイの慣用読み)まけとかち。勝敗。贏輸えいしゅ。「―を争う」

ゆ‐えき【輸液】🔗🔉

ゆ‐えき輸液】 液体を皮下・血管内・腹腔内などに投与すること。また、その液。栄養の補給、脱水症状の治療などの目的で行われ、血管への点滴によることが多い。

ゆえ‐さわり【故障り】ユヱサハリ🔗🔉

ゆえ‐さわり故障りユヱサハリ さしつかえ。さしさわり。宇津保物語貴宮「よろづの―をしのぎて」

ゆえ‐だ・つ【故立つ】ユヱ‥🔗🔉

ゆえ‐だ・つ故立つユヱ‥ 〔自四〕 子細しさいありげに振る舞う。わけがありそうにする。枕草子161「劣らず思ひて―・ち遊びありくに」

ゆ‐えつ【兪樾】‥ヱツ🔗🔉

ゆ‐えつ兪樾‥ヱツ 清末の学者。浙江徳清県の人。字は蔭甫。号は曲園。考証学の大家で、古典の研究と著述に専念した。著「群経平議」「諸子平議」「春在堂全書」など。(1821〜1906)

ゆ‐えつ【愉悦】🔗🔉

ゆ‐えつ愉悦】 心から楽しみよろこぶこと。

ゆ‐えつ【踰越】‥ヱツ🔗🔉

ゆ‐えつ踰越‥ヱツ ①のりこえること。 ②身分を越えること。

ゆえ‐づ・く【故付く】ユヱ‥🔗🔉

ゆえ‐づ・く故付くユヱ‥ [一]〔自四〕 わけがありそうである。子細しさいありげである。源氏物語末摘花「古体の―・きたる御装束」 [二]〔他下二〕 わけがありそうにする。趣をつける。源氏物語「手を今少し―・けたらば」

ゆえ‐な・し【故無し】ユヱ‥🔗🔉

ゆえ‐な・し故無しユヱ‥ 〔形ク〕 ①何の理由もない。 ②趣がない。風情ふぜいがない。源氏物語帚木「はかなくし出でたる事わざも―・からず見えたらん」 ③縁故がない。雨月物語2「―・き人の恵みを受けて」

ゆえ‐に【故に】ユヱ‥🔗🔉

ゆえ‐に故にユヱ‥ 〔接続〕 こういうわけで。このために。それ故に。

ゆえ・ぶ【故ぶ】ユヱブ🔗🔉

ゆえ・ぶ故ぶユヱブ 〔自上二〕 わけがありそうである。ゆえづく。平家物語灌頂「落ち来る水の音さへ―・びよしある所なり」

ゆえ‐ゆえ・し【故故し】ユヱユヱシ🔗🔉

ゆえ‐ゆえ・し故故しユヱユヱシ 〔形シク〕 わけがありそうである。なみなみでない。源氏物語浮舟「書き様―・しく見ゆ」

ゆえ‐よし【故由】ユヱ‥🔗🔉

ゆえ‐よし故由ユヱ‥ ①いわれ。由来。万葉集9「壮士墓おとこつかこなたかなたに造り置ける―聞きて」 ②由緒ありげなこと。情趣。源氏物語帚木「あまりの―、心ばせうち添へたらんをば喜びに思ひ」

ゆえん【所以】ユヱン🔗🔉

ゆえん所以ユヱン (故ニナリの音便形ユヱンナリに起こる語)理由。わけ。いわれ。文明本節用集「時既にくれぬ。しかるに道興らず、憂嘆する―なり」。「そこが彼が愛妻家と言われる―だ」

ゆ‐えん【由縁】🔗🔉

ゆ‐えん由縁】 ゆかり。事の由来。わけ。「比翼塚の―」

ゆ‐えん【油煙】🔗🔉

ゆ‐えん油煙】 ①油・樹脂などを不完全燃焼させる時に生じる黒色微細の炭素粉。墨の製造に用いる。 ②油煙墨の略。 ⇒ゆえん‐がた【油煙形】 ⇒ゆえん‐ずみ【油煙墨】 ⇒ゆえん‐だし【油煙出し】 ⇒ゆえん‐ひげ【油煙髭】

ゆえん‐がた【油煙形】🔗🔉

ゆえん‐がた油煙形】 曲線が交わってとがった、左右対称で格狭間こうざまに似た形。欄間・塀などの孔として用いる。 油煙形 ⇒ゆ‐えん【油煙】

ゆえんさい‐ていりゅう【油煙斎貞柳】‥リウ🔗🔉

ゆえんさい‐ていりゅう油煙斎貞柳‥リウ 江戸中期の狂歌師。大坂の人。榎並氏。本名、永田良因、のち言因。通称、善八。家号は鯛屋。号は由縁斎・珍菓亭など。紀海音きのかいおんの兄。最初の専門狂歌師で狂歌中興の祖といわれる。作「家づと」「油煙斎置土産」など。(1654〜1734)

ゆえん‐ずみ【油煙墨】🔗🔉

ゆえん‐ずみ油煙墨】 油煙を膠にかわで固めて製した墨。→掃墨はいずみ⇒ゆ‐えん【油煙】

ゆえん‐だし【油煙出し】🔗🔉

ゆえん‐だし油煙出し】 藁屋わらや・天井の隅などにつくられた煙出けむだしや欄間。油煙ぬき。 ⇒ゆ‐えん【油煙】

ゆえん‐ひげ【油煙髭】🔗🔉

ゆえん‐ひげ油煙髭】 油煙を塗った作りひげ。江戸時代、奴などがつけた。浄瑠璃、薩摩歌「松の―」 ⇒ゆ‐えん【油煙】

大辞林の検索結果 (29)

ゆえ【故】🔗🔉

ゆえ [2] 【故】 (1)理由。わけ。特別な事情。「―のない非難を受ける」「―あって放浪の身となる」 →故に (2)由緒。いわれ。「いかにも―ありげなさま」 (3)おもむき。風情。「賤しく小さき家なれども―有りて/今昔 24」 (4)縁故。「さるべき―ありとも,法師は人にうとくてありなん/徒然 76」 (5)故障。事故。変事。「何のつつましき御さまなければ,―もなく入り給ひにけり/堤中納言(思はぬ方に)」 (6)(形式名詞) 体言や活用語の連体形などに付いて用いられる。(ア)理由を表す。…のため。…だから。 〔「…ゆえに」「…がゆえに」の形でも用いられる〕 「酒の席のこと―大目にみてほしい」「君―に無理な注文もきくのだ」「しばらく留守にする―あとを頼む」「貧しきが―に犯した罪」(イ)前の事柄に対して逆接的な原因・理由を表す。…なのに。…であるが。「ひさかたの天知らしぬる君―に日月も知らず恋ひ渡るかも/万葉 200」

ゆえ【湯坐】🔗🔉

ゆえ 【湯坐】 〔「湯うゑ(=湯ヲ据エル意)」の転かという〕 産児を入浴させるための湯を用意する人。「栲幡(タクハタ)の皇女と―の廬城部連武彦とを譖(シコ)ぢて曰く/日本書紀(雄略訓注)」

ユエHu🔗🔉

ユエ Hu フエのフランス語読み。

ゆえあり-げ【故有りげ】🔗🔉

ゆえあり-げアリ― [4][0] 【故有りげ】 (形動) 何か事情がありそうなさま。よしありげ。「―な表情」

ゆ-えい【輸贏】🔗🔉

ゆ-えい [0][1] 【輸贏】 〔「しゅえい(輸贏)」の慣用読み〕 負けと勝ち。勝敗。「我れを忘れて―を争ふ最中に/花間鶯(鉄腸)」

ゆ-えき【輸液】🔗🔉

ゆ-えき [0] 【輸液】 (名)スル 水分や電解質・栄養素などを,体液補給,電解質バランスの補正,栄養補給などの目的で非経口的に投与すること。また,その液。通常,静脈への点滴注射によって行う。

ユエ-じょうやく【―条約】🔗🔉

ユエ-じょうやく ―デウヤク 【―条約】 フランスによるベトナム植民地化を確定させた1883年と84年の二つの条約。フランスはユエを襲ってこれらの条約を結ばせ,ベトナム中部・北部の両地域を保護国化し,87年これをインドシナ連邦と呼んだ。

ゆえ-だ・つ【故立つ】🔗🔉

ゆえ-だ・つ― 【故立つ】 (動タ四) わけありげなふるまいをする。「人のかしづく女を,―・つ僧しのびて語らひけるほどに/堤中納言(よしなしごと)」

ゆ-えつ【愉悦】🔗🔉

ゆ-えつ [0] 【愉悦】 (名)スル 心から愉快に思って喜ぶこと。「善事をなすの後其心如何曰く―すべし/明六雑誌 9」

ゆ-えつ【踰越】🔗🔉

ゆ-えつツ [0] 【踰越】 (名)スル のりこえること。「―すべからざるが如き艱難ありと雖も/西国立志編(正直)」

ゆ-えつ【兪🔗🔉

ゆ-えつツ 【兪】 (1821-1906) 中国,清代の学者。字(アザナ)は蔭甫(インホ),号は曲園。王念孫・王引之父子の学風を継ぐ訓詁学者。著「春在堂随筆」「諸子平議」など。

ゆえ-づ・く【故付く】🔗🔉

ゆえ-づ・く― 【故付く】 ■一■ (動カ四) 由緒ありげである。趣がある。「古代の―・きたる御装束なれど/源氏(末摘花)」 ■二■ (動カ下二) 趣ありげにする。奥ゆかしくする。「自ら一つ―・けてし出づる事もあり/源氏(帚木)」

ゆえ-な・い【故無い】🔗🔉

ゆえ-な・い― [2][3] 【故無い】 (形)[文]ク ゆゑな・し (1)理由がない。いわれがない。「―・く罪に問われる」 (2)縁もゆかりもない。「―・き女に心を懸け/仮名草子・恨の介」 →故無しとしない(「故」の句項目)

ゆえ-に【故に】🔗🔉

ゆえ-に― [2] 【故に】 ■一■ (接続) 〔漢文訓読に由来する語〕 先にあげた事実から導かれることを述べるときに用いる語。こういうわけで。それだから。「我思う。―,我あり」「この地は温暖多雨である。―,植物がよく繁る」 ■二■ (連語) 原因・理由を表す。…であるから。 →ゆえ(故)(6)

ゆえ-ば・む【故ばむ】🔗🔉

ゆえ-ば・む― 【故ばむ】 (動マ四) わけがありそうにもったいぶる。「書きざま…,わりなく―・めり/源氏(常夏)」

ゆえ・ぶ【故ぶ】🔗🔉

ゆえ・ぶ― 【故ぶ】 (動バ上二) 子細ありげである。「落ち来る水の音さへ,―・び由ある所なり/平家(灌頂)」

ゆえゆえ・し【故故し】🔗🔉

ゆえゆえ・し― 【故故し】 (形シク) 何かわけがありそうである。普通でない。趣がありすぐれている。「書きざま―・しうをかしかりしを/堤中納言(このついで)」

ゆえ-よし【故由】🔗🔉

ゆえ-よし― [2] 【故由】 (1)いわれ。由来。「壮士墓(オトコハカ)このもかのもに造り置ける―聞きて/万葉 1809」 (2)趣のある様子。情趣。「女はなほ人の心移るばかりの―をもおぼろげにては漏らすまじうこそありけれ/源氏(横笛)」

ゆえん【所以】🔗🔉

ゆえんン [0] 【所以】 〔漢文訓読語である「ゆえになり」の転「ゆえんなり」から生じた語かという〕 いわれ。わけ。理由。「彼を不世出の作家とする―はここにある」

ゆ-えん【由縁】🔗🔉

ゆ-えん [0] 【由縁】 事の由来。ゆかり。「神社建立の―」

ゆ-えん【油煙】🔗🔉

ゆ-えん [0] 【油煙】 油・樹脂などが不完全燃焼したときに出る黒色で微細な炭素の粉。印刷用インク・塗料・墨などの原料になる。

ゆえん-がた【油煙形】🔗🔉

ゆえん-がた [0] 【油煙形】 曲線で囲まれ上端のとがった,栗のような形。欄間や塀などの孔(アナ)に用いる。

ゆえん-だし【油煙出し】🔗🔉

ゆえん-だし [0] 【油煙出し】 わら葺(ブ)き屋根などに設けた煙出しの穴。油煙抜き。

ゆえん-ひげ【油煙髭】🔗🔉

ゆえん-ひげ [2] 【油煙髭】 油煙で描いた作りひげ。江戸時代,奴(ヤツコ)などがしたもの。「麓の赤松を打ち割り松の―,気味よい頭のすり鉢鬢/浄瑠璃・薩摩歌」

ゆえん-ぼく【油煙墨】🔗🔉

ゆえん-ぼく [0][2] 【油煙墨】 油煙を膠(ニカワ)で固めて作った墨。

ゆえんさい-ていりゅう【油煙斎貞柳】🔗🔉

ゆえんさい-ていりゅう ―テイリウ 【油煙斎貞柳】 (1654-1734) 江戸前・中期の狂歌師。大坂の人。豊蔵坊信海に師事,浪華ぶりを唱え狂歌中興の祖といわれた。著「狂歌家づと」など。

ゆえ【故あって】(和英)🔗🔉

ゆえ【故あって】 for a certain reason.〜なく without reason[cause].〜に therefore;→英和 accordingly;→英和 hence.→英和 …の〜に because;→英和 as;→英和 since;→英和 because of;on account of.

ゆえん【所以である】(和英)🔗🔉

ゆえん【所以である】 This is (the reason) why….

ゆえん【油煙】(和英)🔗🔉

ゆえん【油煙】 lamp soot;lampblack.→英和 〜が立つ smoke.→英和

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