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いなみ‐の【印南野】🔗🔉

いなみ‐の【印南野】 兵庫県南部の加古川・明石川二流域にまたがる野。溜め池が多いことで有名。《歌枕》「―は行き過ぎぬらし天伝ふ日笠の浦に波立てり見ゆ」〈万・一一七八〉

いん【印】🔗🔉

いん【印】 個人・団体・官職のしるしとして文書に押し、その責任や権威を証明するもの。木・竹・石・角・金属などに、文字や記章を彫ったもの。印形(いんぎよう)。判。はんこ。《梵mudrの訳。封印・標識の意》仏教で、手指をもってつくる種々の形。その形によって仏・菩薩(ぼさつ)の悟りや誓願の内容などを象徴的に表す。密教では特に重んじられ、刀剣・蓮華などの持物(じぶつ)をもいう。印契(いんげい)。印相(いんぞう)。「―を結ぶ」忍術使いが術を行うときの指の組み方。「インド(印度)」の略。「日―会談」

いん‐えい【印影】🔗🔉

いん‐えい【印影】 紙などに押した印章のあと。

いんおう‐ごぞく【印欧語族】🔗🔉

いんおう‐ごぞく【印欧語族】 インド‐ヨーロッパ語族

いん‐か【印可】🔗🔉

いん‐か【印可】 [名]スル密教や禅宗で、師僧が弟子に法を授けて、悟りを得たことを証明認可すること。武道・芸道などで、極意を得た者に与える許し。免許。

いん‐か【印花】‐クワ🔗🔉

いん‐か【印花】‐クワ 陶磁の装飾法の一。器の表面に型押しで文様をつける方法。また、その文様。

いん‐か【印×顆】‐クワ🔗🔉

いん‐か【印×顆】‐クワ 印章。印判。印鑑。印。

いん‐が【印画】‐グワ🔗🔉

いん‐が【印画】‐グワ 陰画・透明陽画から感光紙上に画像を焼き付けること。また、その画像。

いんが‐し【印画紙】イングワ‐🔗🔉

いんが‐し【印画紙】イングワ‐ 写真で、陰画の原板を焼き付けて陽画を作るための感光紙。白黒用とカラー用がある。

いんか‐ふ【印花布】インクワ‐🔗🔉

いんか‐ふ【印花布】インクワ‐ 花布(かふ)

いん‐かん【印鑑】🔗🔉

いん‐かん【印鑑】 印判。印(いん)。判。はんこ。あらかじめ市区町村長や取引先などに届け出て、その真偽を照合するときに使う実印の印影。「―書」江戸時代、照合のために関所や番所に届け出ておく捺印(なついん)手形。

いんかん‐しょうめい【印鑑証明】🔗🔉

いんかん‐しょうめい【印鑑証明】 あらかじめ届け出てある印鑑の印影と同一であることを市区町村長などが証明すること。また、その書類。

いん‐ぎょう【印形】‐ギヤウ🔗🔉

いん‐ぎょう【印形】‐ギヤウ 印章。印(いん)印影。

いん‐きん【印金】🔗🔉

いん‐きん【印金】(しや)・綾・羅などの織物に、模様を彫った型紙を当て、漆や糊(のり)を薄く引き、その上に金箔・金粉を置いて模様を表したもの。中国元・明代に流行し、室町時代、日本に入って珍重された。表装地に用いられることが多い。

いん‐く【印×矩】🔗🔉

いん‐く【印×矩】 印を押すとき、印影がゆがまないように位置を定めるT字形またはL字形の定規。

いん‐げい【印契】🔗🔉

いん‐げい【印契】 《「いんけい」とも》「」に同じ。

いん‐こう【印行】‐カウ🔗🔉

いん‐こう【印行】‐カウ [名]スル印刷して発行すること。刊行。「論文集を―する」

いん‐こく【印刻】🔗🔉

いん‐こく【印刻】 [名]スル印形を彫ること。篆刻(てんこく)版や碑に文字などを彫ること。

いん‐ざい【印材】🔗🔉

いん‐ざい【印材】 印判を作る素材。木・石・角(つの)・牙(きば)・金属・ゴム・プラスチックなど。

いんざい【印西】🔗🔉

いんざい【印西】 千葉県北部、印旛(いんば)郡の地名。木下(きおろし)・大森はもと利根川の河港。住宅地化が進む。

いん‐さつ【印刷】🔗🔉

いん‐さつ【印刷】 [名]スル原稿に従って印刷版を作り、その版面にインクなどをつけて文字・図形を多数の紙や布などに刷りうつすこと。また、その技術。印刷版の種類により凸版印刷・平版印刷・凹版印刷などがある。「ポスターを―する」「―所」「―物」

いんさつ‐かいろ【印刷回路】‐クワイロ🔗🔉

いんさつ‐かいろ【印刷回路】‐クワイロ コンデンサーや電気抵抗などの回路素子を、平面上にプリント配線をして結んだもの。

いんさつ‐き【印刷機】🔗🔉

いんさつ‐き【印刷機】 印刷をする機械。版の方式により凸版・凹版に、加圧の方式により平圧機・円圧機・輪転機などに分けられる。

いんさつ‐きょく【印刷局】🔗🔉

いんさつ‐きょく【印刷局】 大蔵省の付属機関の一。日本銀行券・印紙・郵便切手・官報・法令全書などの印刷・製造を行う。

いんさつ‐でんしんき【印刷電信機】🔗🔉

いんさつ‐でんしんき【印刷電信機】 テレプリンター

いんさつでんしん‐ふごう【印刷電信符号】‐フガウ🔗🔉

いんさつでんしん‐ふごう【印刷電信符号】‐フガウ 電報送信用の符号。テレプリンターで使用する。

いんさつ‐はいせん【印刷配線】🔗🔉

いんさつ‐はいせん【印刷配線】 プリント配線

いんさつ‐ばん【印刷版】🔗🔉

いんさつ‐ばん【印刷版】 印刷に用いる版。凸版・平版・凹版など。

いん‐し【印子】🔗🔉

いん‐し【印子】 いんす(印子)

いん‐し【印紙】🔗🔉

いん‐し【印紙】 手数料・税金などを納めたことの証明として書類などにはる法定の紙片。収入印紙など。郵便切手の俗称。

いん‐じ【印地】‐ヂ🔗🔉

いん‐じ【印地】‐ヂ 川原などで、二手に分かれて小石を投げ合い勝負を争う遊び。鎌倉時代に盛んで、多くの死傷者が出て禁止されたこともあったが、江戸末期には五月五日の男の子の遊びとなった。石合戦。印地打ち。《季 夏》「おもふ人にあたれ―のそら礫/嵐雪」石合戦を得意とした無頼の徒。「土佐が勢百騎、白川の―五十人相語らひ」〈義経記・四〉

いん‐じ【印字】🔗🔉

いん‐じ【印字】 [名]スルタイプライターやワープロのプリンターなどで、紙などに文字や符号を打ち出すこと。また、その文字や符号。印章の文字。

いん‐じ【印璽】🔗🔉

いん‐じ【印璽】 天皇の印(御璽)と日本国の印(国璽)のこと。

いんじ‐うち【印地打ち】インヂ‐🔗🔉

いんじ‐うち【印地打ち】インヂ‐印地」に同じ。

いんじ‐き【印字機】🔗🔉

いんじ‐き【印字機】 タイプライター・プリンターや、テレプリンターの受信機など、機械的な方法によって文字や符号を印字する機器。

いんし‐じょうれい【印紙条例】‐デウレイ🔗🔉

いんし‐じょうれい【印紙条例】‐デウレイ 一七六五年、北アメリカの英国植民地で発行される証書・認可証・新聞などに、本国と同様に印紙をはることを定めた英国の法令。植民地住民の強い反対にあい、翌年廃止。反英運動のきっかけとなり、アメリカ独立運動を高揚させる結果を招いた。印紙法。

いんし‐ぜい【印紙税】🔗🔉

いんし‐ぜい【印紙税】 財産権の創設・移転・変更・消滅などを証明する証書や帳簿の作成者に課せられる租税。印紙をはって消印するという方法で納める。

いんし‐ほう【印紙法】‐ハフ🔗🔉

いんし‐ほう【印紙法】‐ハフ 印紙条例

いん‐じゅ【印×呪】🔗🔉

いん‐じゅ【印×呪】 密教で、印を結び、真言(しんごん)を唱えること。

いん‐じゅ【印×綬】🔗🔉

いん‐じゅ【印×綬】 古代中国で、官吏がその身分や地位を示すしるしとして天子から賜った、印およびそれを下げるための組み紐(ひも)

印綬を帯・びる🔗🔉

印綬を帯・びる 官職につく。

印綬を解・く🔗🔉

印綬を解・く 官職をはなれる。

いん‐しょ【印書】🔗🔉

いん‐しょ【印書】 印刷した文書。印本。版本。押印のある文書。

いん‐しょう【印床】‐シヤウ🔗🔉

いん‐しょう【印床】‐シヤウ 印を彫るとき、印材を挟んで動かないようにする道具。堅い木材でつくる。

いん‐しょう【印章】‐シヤウ🔗🔉

いん‐しょう【印章】‐シヤウ(いん)。判。印形(いんぎよう)

いん‐しょう【印象】‐シヤウ🔗🔉

いん‐しょう【印象】‐シヤウ [名]スル人間の心に対象が与える直接的な感じ。また、強く感じて忘れられないこと。「鮮やかな―を与える」「―が薄い」「第一―」「静かに物象を眺め、自然を―するほどの余裕もなかった」〈倉田・愛と認識との出発〉美学で、対象が人間の精神に直接与える感覚的あるいは情熱的な影響。 [類語]感じ・感・観・心象・感銘・直感・感触・心証・イメージ・インプレッション

いんしょう‐しゅぎ【印象主義】インシヤウ‐🔗🔉

いんしょう‐しゅぎ【印象主義】インシヤウ‐(フランス)impressionnisme》一九世紀後半から二〇世紀初頭にかけて、フランス絵画に始まり、ヨーロッパに広まった芸術思潮。彫刻・音楽・文学にも及ぶ。自然や事物から受ける感動を忠実に表現しようとする。絵画ではモネ・ルノアール・ピサロ、彫刻ではロダン、音楽ではドビュッシー、文学ではブールジェ・シュニッツラーらが代表的。

いんしょう‐づ・ける【印象付ける】インシヤウ‐🔗🔉

いんしょう‐づ・ける【印象付ける】インシヤウ‐ [動カ下一]心に強く感じさせる。相手の心に強く刻みつける。「自分の存在をはっきり―・ける」

いんしょう‐てき【印象的】インシヤウ‐🔗🔉

いんしょう‐てき【印象的】インシヤウ‐ [形動]強く心に刻みつけられるさま。「―な場面」

いんしょう‐は【印象派】インシヤウ‐🔗🔉

いんしょう‐は【印象派】インシヤウ‐ 印象主義によって立つ芸術運動の一派。

いんしょう‐ひひょう【印象批評】インシヤウヒヒヤウ🔗🔉

いんしょう‐ひひょう【印象批評】インシヤウヒヒヤウ 芸術作品から受ける主観的な印象をもとになされる批評。

いん‐じょく【印×褥】🔗🔉

いん‐じょく【印×褥】 印を押すとき、印影がはっきりするように下に敷く台。板を紙で覆って上に布を張ったものや、ゴム製のものなどがある。

いん‐じん【印信】🔗🔉

いん‐じん【印信】 密教で、師僧が秘法を伝授した証拠として弟子に授与する書状。

いん‐す【印子】🔗🔉

いん‐す【印子】 《「す(子)」は唐音》「印子金」の略。純良の金で作った製品。いんし。「日比(ひごろ)立ち入る家に―の獅子の香炉あり」〈浮・昼夜用心記〉

いんす‐きん【印子金】🔗🔉

いんす‐きん【印子金】 近世初期、中国から輸入した良質の金塊。一個約一〇〇匁(もんめ)(三七五グラム)で、側面からの形状によって舟印子・花印子などとよんだ。

いん・する【印する】🔗🔉

いん・する【印する】 [動サ変]いん・す[サ変](いん)や型を押す。「契約書に―・する」しるしを残す。跡をつける。また、しるしが残る。「未踏の地に第一歩を―・する」「轍(わだち)の跡は深く軟かい路に―・して」〈花袋・春潮〉影や光を他の物の上に届かせる。また、影や光が物の上に現れる。「赤土の上に網のような模様を―・している」〈鴎外・灰燼〉「月の光はくっきりと地に―・して」〈独歩・少年の悲哀〉強い印象を与える。「此時ほど我心に…、意味ありげなる趣を―・したことはない」〈独歩・悪魔〉

いん‐ぜい【印税】🔗🔉

いん‐ぜい【印税】 図書やレコードの定価・発行部数などに応じて、発行者が一定の比率で著作者または著作権所有者に対して支払う金銭。

いん‐ぞう【印相】‐ザウ🔗🔉

いん‐ぞう【印相】‐ザウ 《「いんそう」とも》仏・菩薩(ぼさつ)が手指で示す印の形。→印(いん)仏の顔つき。印章の面に現れた縁起のよしあし。

いん‐ち【印池】🔗🔉

いん‐ち【印池】 印肉を入れる器。印肉入れ。肉池。

いん‐ちゅう【印×鈕】‐チウ🔗🔉

いん‐ちゅう【印×鈕】‐チウ 印章のつまみの部分。獅子(しし)・虎・亀など、動物の形のものが多い。印鼻。

いん‐てん【印×篆】🔗🔉

いん‐てん【印×篆】 印章に用いる篆字。

いん‐とう【印刀】‐タウ🔗🔉

いん‐とう【印刀】‐タウ 印刻に用いる小刀。

いん‐にく【印肉】🔗🔉

いん‐にく【印肉】 印章を押すときに用いる、顔料を染み込ませたもの。もぐさやパンヤに朱・黒・青などの色を染み込ませ、ひまし油でのばしたもの。現在は、朱肉と同じ意味でいう場合が多い。にく。

いんば‐ぬま【印旛沼】🔗🔉

いんば‐ぬま【印旛沼】 千葉県中北部の沼。利根川下流の低地にあり、もと面積二一・三平方キロメートルあったが、江戸時代から干拓が進められ、現在は三分の二弱に縮小、北印旛沼と西印旛沼に分かれた。佐倉宗吾にちなむ甚兵衛(じんべえ)渡しの史跡がある。

いん‐ばん【印判】🔗🔉

いん‐ばん【印判】(いん)。印章。

いん‐ばん【印版・印板】🔗🔉

いん‐ばん【印版・印板】 版木に文字などを彫って印刷すること。また、その版木や印刷物。

いん‐ぷ【印譜】🔗🔉

いん‐ぷ【印譜】 古印や篆刻(てんこく)の印影を集めた書物。

いん‐ぽん【印本】🔗🔉

いん‐ぽん【印本】 印刷した書物。版本。

いん‐みょう【印明】‐ミヤウ🔗🔉

いん‐みょう【印明】‐ミヤウ 仏語。手に結ぶ印相と、口に唱える明呪(みようじゆ)すなわち真言。真言密教で説く三密のうちの二つ。

いん‐めん【印面】🔗🔉

いん‐めん【印面】 印章の文字を刻んである面。

いん‐めん【印綿】🔗🔉

いん‐めん【印綿】 インド綿(わた)

いん‐もん【印文】🔗🔉

いん‐もん【印文】 印章などに刻まれている文字や記号。お守り札。護符。おまもり。「善光寺様の御―にも勝って」〈浄・歌祭文〉

いん‐やく【印×鑰・印×鎰】🔗🔉

いん‐やく【印×鑰・印×鎰】 印判。印(いん)印判と鍵(かぎ)官府の長官の印と諸司・城門・蔵などの鍵。天台座主(ざす)の職印と延暦寺宝蔵の鍵。また、僧綱(そうごう)の職印と僧綱所の鍵など。

いん‐ろう【印×籠】🔗🔉

いん‐ろう【印×籠】 腰に下げる長円筒形の三重ないし五重の小箱。室町時代に印・印肉を入れていた容器で、江戸時代には薬を入れるようになった。表面に漆を塗り、蒔絵(まきえ)・螺鈿(らでん)・堆朱(ついしゆ)などの細工を施し、緒には緒締め・根付けがある。

いんろう‐きざみ【印×籠刻み】🔗🔉

いんろう‐きざみ【印×籠刻み】 刀の鞘(さや)に一・五センチくらいの間隔で横に筋を刻みこむこと。また、その鞘。外見が印籠を重ねた感じに似る。

いんろう‐じゃくり【印×籠△決り】🔗🔉

いんろう‐じゃくり【印×決り】 障子などの合わせ目の削り方。一方を凸形、他方を凹形にして、印籠の蓋(ふた)のようにかみ合わせるもの。

いんろう‐つぎ【印×籠継ぎ】🔗🔉

いんろう‐つぎ【印×籠継ぎ】 釣り竿(ざお)の継ぎ方の一。一方の竿に芯をすげ、他方を差しこむようにしたもの。

いんろう‐づけ【印×籠漬(け)】🔗🔉

いんろう‐づけ【印×籠漬(け)】 シロウリやキュウリの両端を切って種をかき出し、シソ・トウガラシ・ニンジンなどを詰め、塩漬けまたは味噌漬けにしたもの。

いんろう‐ぶた【印×籠×蓋】🔗🔉

いんろう‐ぶた【印××蓋】 かぶせ蓋の一。印籠のように蓋と身の外面が平らになるもの。

いんろう‐ゆば【印×籠湯葉】🔗🔉

いんろう‐ゆば【印×籠湯葉】 湯葉を厚く巻き重ねて六センチくらいに切ったもの。形が印籠に似る。

かな‐やき【金焼き・△印焼き】🔗🔉

かな‐やき【金焼き・印焼き】 鉄の焼き印を押すこと。かねやき。「―をして厩(むまや)に立てられけり」〈平家・四〉

かね【△印】🔗🔉

かね【印】 牛馬などの家畜のももに押す焼き印。飼育地・飼い主・品位などを示す。かなやき。

しるし【印・△標・△証】🔗🔉

しるし【印・標・証】 他と紛れないための心覚えや、他人に合図するために、形や色などで表したもの。目じるし。「非常口の―」「持ち物に―をつける」抽象的なものを表すための具体的な形。ある概念を象徴するもの。「平和の―の鳩」「純潔の―の白い衣装」(証)ある事実を証明するもの。証拠になるもの。「見学した―にスタンプを押す」(証)気持ちを形に表したもの。「感謝の―に記念品を贈る」「お近付きの―におひとついかがですか」所属・家柄などを表すもの。記章・旗・紋所など。「会員の―」(「璽」とも書く)官印。印綬。押し手。「未だ―及び公財を動かさしめず」〈今昔・一〇・三〉三種の神器の一である、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)。神璽(しんじ)。「今天皇のみ―を上(たてまつ)るべし」〈允恭紀〉結納(ゆいのう)。「―を厚く調へて送り納(い)れ、良き日をとりて婚儀(ことぶき)を催しけり」〈読・雨月・吉備津の釜〉 [下接語](じるし)合い印・家印・糸印・馬印・笠標(かさじるし)・風標(かざじるし)・木印・袖標(そでじるし)・爪(つま)印・苗標(なえじるし)・荷印・墓標(はかじるし)・旗印・船(ふな)印・星印・無印・目印・矢印・槍(やり)

じるし【印】🔗🔉

じるし【印】 〔接尾〕人名や事物名の後半を略した形に付いて、その人や事物を遠まわしに言い表すのに用いる。「丹―にかかるとまことに愚智だよ」〈人・梅児誉美・後〉

しるし‐つけ【印付け・△標付け】🔗🔉

しるし‐つけ【印付け・標付け】 用布の上に、裁ち縫いに必要な目印をつけること。

しるし‐ばかり【印ばかり・△標ばかり】🔗🔉

しるし‐ばかり【印ばかり・標ばかり】 〔連語〕《「ばかり」は副助詞》ある事を形に示すだけで、内容はわずかであること。少しばかり。「―のお礼ですが、お納めください」

しるし‐ばた【印旗・△標旗】🔗🔉

しるし‐ばた【印旗・標旗】 目じるしに立てる旗。旗じるし。しるしをつけた旗。

しるし‐ばり【印針・△標針】🔗🔉

しるし‐ばり【印針・標針】 和針のうち、太さ・長さを数で示し、布地・用途による使い分けを示した針。例えば、三ノ二は三番目の太さ、一寸二分の長さで、木綿の縫いに適する。

しるし‐ばんてん【印半×纏・印半天】🔗🔉

しるし‐ばんてん【印半×纏・印半天】 襟や背などに屋号・家紋などを染め抜いた半纏。主に職人や商家の使用人が着用する。法被(はつぴ)

しるし‐ふだ【印×榜・△標×榜】🔗🔉

しるし‐ふだ【印×榜・×榜】 目じるしとして立てる立て札。

しる・す【△印す・△標す】🔗🔉

しる・す【印す・標す】 [動サ五(四)]《「記(しる)す」と同語源》しるしをつける。目じるしとする。また、形跡を残す。「点検済みの符号を―・す」「足跡を―・す」「第一歩を―・す」(「徴す」とも書く)前兆を示す。兆(きざ)しを現す。「新(あらた)しき年の初めに豊の年―・すとならし雪の降れるは」〈万・三九二五〉

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[音]イン [訓]しるし [部首]卩 [総画数]6 [コード]区点    1685      JIS   3075      S‐JIS 88F3 [分類]常用漢字 [難読語] →いなみ‐の【印南野】いんざい【印西】いん‐す【印子】インデン【ポルトガルIndian;オランダIndin】インド【India】インドシナ【Indochina】いんば‐ぬま【印旛沼】いん‐やく【印鑰・印鎰】かんのわのなのこくおう‐の‐いん【漢倭奴国王印】しるし‐ふだ【印榜・標榜】ほうきょういん‐とう【宝篋印塔】

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