複数辞典一括検索+

かす・む【×掠む】🔗🔉

かす・む【×掠む】 [動マ四]奪い取る。「他の怨敵に―・まれて、其の国土を破壊せむ」〈西大寺本金光明最勝王経〉人の目を盗む。こっそり行動する。「―・んで竹生島へ参ってござる」〈虎明狂・ぬらぬら〉[動マ下二]「かす(掠)める」の文語形。

かすめ‐と・る【×掠め取る】🔗🔉

かすめ‐と・る【×掠め取る】 [動ラ五(四)]奪い取る。盗み取る。「烏が犬のえさを―・る」ごまかして奪い取る。「悪徳業者に土地を―・られた」

かす・める【×掠める】🔗🔉

かす・める【×掠める】 [動マ下一]かす・む[マ下二]すきをうかがって、すばやく盗む。「財布を―・める」人の見ていないすきに、こっそり何かをする。「上役の目を―・めてサボる」すれすれに通り過ぎる。かする。「ツバメが軒先を―・めて飛ぶ」思いなどがちょっと現れてすぐ消える。よぎる。「不安が脳裏を―・める」ほのめかす。「あらはに言ひなさで、―・め愁へ給ふ」〈源・東屋〉

かすり【×掠り・△擦り】🔗🔉

かすり【×掠り・擦り】 かすること。文字がかすれていること。また、その箇所。上前(うわまえ)。口銭(こうせん)。「―をとる」かすり傷。「肩先に僅かの―負ひて」〈浮・新可笑記・五〉地口(じぐち)。「うまれつきて―秀句をいふに上手なり」〈咄・醒睡笑・八〉

かすり‐がき【×掠り書(き)】🔗🔉

かすり‐がき【×掠り書(き)】 墨の乏しい筆で、かすれたように書くこと。また、その書いたもの。

かすり‐きず【×掠り傷】🔗🔉

かすり‐きず【×掠り傷】 物が皮膚をかすってできる軽い傷。擦過傷(さつかしよう)わずかな被害。

かすり‐ふで【×掠り筆】🔗🔉

かすり‐ふで【×掠り筆】 書画などでかすれを生じさせる筆法。渇筆。

かす・る【×掠る・△擦る】🔗🔉

かす・る【×掠る・擦る】 [動ラ五(四)]軽く触れて通り過ぎる。かすめる。「弾丸が耳を―・った」上前をはねる。「賃金を―・る」かすり書きにする。他人のものをちょっと利用する。「その提灯の明りを―・り、妾(わし)も隣の念仏講へ」〈伎・四谷怪談〉容器の底にわずかに残っているものをこそげ取る。「夕に米唐櫃(こめがらと)を―・り」〈浮・禁短気・四〉ほのめかす。におわす。「その人の名は言ひかねて、思ふあたりを―・らする」〈浄・万年草〉[動ラ下二]「かすれる」の文語形。

かすれ【×掠れ・△擦れ】🔗🔉

かすれ【×掠れ・擦れ】 筆で書いた文字などがかすれていること。また、その箇所。声がしわがれること。品不足の状態。「品―」

かすれ‐きず【×掠れ傷】🔗🔉

かすれ‐きず【×掠れ傷】掠り傷」に同じ。

かすれ‐ふで【×掠れ筆】🔗🔉

かすれ‐ふで【×掠れ筆】掠り筆」に同じ。

かす・れる【×掠れる・△擦れる】🔗🔉

かす・れる【×掠れる・擦れる】 [動ラ下一]かす・る[ラ下二]墨・インクなどが十分に付かないで、文字の線や描いた一部分が消え消えになったり切れたりする。「字が―・れる」声がよく出ないでしわがれる。「声が―・れる」軽く触れてさっと通り過ぎる。「レコード針の―・れる音」

かそ・う【×掠ふ】かそふ🔗🔉

かそ・う【×掠ふ】かそふ [動ハ四]《古くは「かそぶ」とも》盗む。奪い取る。かすめる。「天つ日嗣高御座(たかみくら)の次(つぎて)を、―・ひ奪ひ盗まむとして」〈続紀宣命・一九詔〉人目をくらます。ごまかす。「―・うで京内(きやううち)参りを致してござる」〈狂言記・二千石〉

さら・う【×攫う・×掠う】さらふ🔗🔉

さら・う【×攫う・×掠う】さらふ [動ワ五(ハ四)]《「浚(さら)う」と同語源》油断につけこんで奪い去る。気づかれないように連れ去る。「波に足を―・われる」「子供を―・う」「鳶(とんび)に油揚(あぶらげ)を―・われる」その場にあるものを残らず持ち去る。関心を一人占めにする。「人気を―・う」 [可能]さらえる

りゃく‐だつ【略奪・×掠奪】🔗🔉

りゃく‐だつ【略奪・×掠奪】 [名]スル暴力的にうばい取って自分のものにすること。「現金輸送車を―する」「―者」

🔗🔉

[音]リャク    リョウ [訓]かす‐める [部首]手 [総画数]11 [コード]区点    4611      JIS   4E2B      S‐JIS 97A9 [難読語] →ろ‐りゃく【鹵掠】

大辞泉で始まるの検索結果 1-16