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はこ【箱・×函・×匣・×筐・×筥】🔗🔉

はこ【箱・×函・×匣・×筐・×筥】 木・紙・竹などで作った、物を入れるための器。多くは方形。「―に詰める」「段ボール―」列車などの車両。「前の―に移る」三味線を入れる箱。また、三味線。転じて、芸者。「―が入る」芸者の三味線を持って出先に供をしていく男。箱屋。「芸者に口がかかり、―が動きだしたので」〈秋声・縮図〉大便を受ける容器。清器(しのはこ)。また、大便。「―にし入れらん物は、我等と同じ様にこそあらめ」〈今昔・三〇・一〉 [下接語]御(お)箱 (ばこ)空き箱・当たり箱・後(あと)箱・泡箱・暗(あん)箱・受け箱・押し箱・御払い箱・折り箱・重ね箱・金(かね)箱・通い箱・空(から)箱・木箱・救急箱・経(きよう)箱・共鳴箱・霧箱・櫛(くし)箱・薬箱・化粧箱・下駄箱・慳貪(けんどん)箱・香箱・骨(こつ)箱・小箱・芥(ごみ)箱・賽銭(さいせん)箱・先(さき)箱・仕事箱・私書箱・品箱・重箱・状箱・硯(すずり)箱・砂箱・巣箱・千両箱・台箱・玉手箱・茶箱・手箱・電離箱・道具箱・飛び箱・ドル箱・流し箱・配電箱・挟み箱・箸(はし)箱・祓(はら)え箱・針箱・びっくり箱・火箱・百葉箱・札箱・豚箱・筆箱・文(ふ)箱・弁当箱・ボール箱・本箱・乱れ箱・目安箱・郵便箱・用捨(ようしや)

はこ‐いり【箱入り】🔗🔉

はこ‐いり【箱入り】 箱に入れてあること。また、箱に入っているもの。「―のチョコレート」大切にしまっておくこと。また、大切にしているもの。「―のひとり息子」「この練れた―の思案を聞いて手本にせよ」〈浮・曲三味線・四〉「箱入り娘」の略。とっておきで得意とすること。また、そのような芸や技。十八番。おはこ。「―の芸に山崎与次兵衛の奴を浅尾為十郎が身ぶり物真似で」〈浮・銀持気質〉

はこいり‐むすめ【箱入り娘】🔗🔉

はこいり‐むすめ【箱入り娘】 めったに外へも出さないようにして、家庭の中で大事に育てられた娘。

はこ‐えび【箱海=老】🔗🔉

はこ‐えび【箱海老】 イセエビ科のエビ。水深三〇〜二〇〇メートルの砂泥底にすむ。体長三六センチくらい。イセエビに似るが、頭胸甲は箱形で、朱赤色。本州中部以南に分布。食用になる。

はこ‐おとし【箱落(と)し】🔗🔉

はこ‐おとし【箱落(と)し】 小形の獣類を捕獲するのに用いる猟具。箱の中の餌を引くと、支点がはずれて上のおもしが落下する。

はこ‐かいだん【箱階段】🔗🔉

はこ‐かいだん【箱階段】箱梯子(はこばしご)」に同じ。

はこ‐がき【箱書(き)】🔗🔉

はこ‐がき【箱書(き)】 [名]スル書画・陶磁器などを入れた箱に、作者が題名などを記し、署名・押印すること。また、そのもの。鑑定家が価値を保証した署名などにもいう。シナリオを作成する際、あらかじめ各シーンごとに要点を書きとめておくこと。

はこ‐かなもの【箱金物】🔗🔉

はこ‐かなもの【箱金物】 コの字形の建築用金物。柱と梁(はり)、小屋束(こやづか)と小屋梁(こやばり)などの結合に用いる。

はこ‐がめ【箱×亀】🔗🔉

はこ‐がめ【箱×亀】 ヌマガメ科の一群のカメ。腹甲が蝶番(ちようつがい)状に連結しており、甲内に体を引っ込めたあと、ふたをしてしまうことができる。日本では八重山諸島の森林周辺の湿地にセマルハコガメが生息。

はこ‐ぐるま【箱車】🔗🔉

はこ‐ぐるま【箱車】 屋形のある牛車(ぎつしや)箱形の物入れを取り付けた荷車。

はこ‐し【箱師】🔗🔉

はこ‐し【箱師】 列車・バスの中を専門とする、すり。

はこしき‐せっかん【箱式石棺】‐セキクワン🔗🔉

はこしき‐せっかん【箱式石棺】‐セキクワン 板石を箱状に組み合わせた石棺。日本では弥生時代から古墳時代に用いられた。

はこ‐じゃく【箱尺】🔗🔉

はこ‐じゃく【箱尺】 水準測量で用いる、水平視線の高さを測定する標尺。全長二〜五メートルあるが、箱状の尺が二段または三段に入れ子状になっていて、必要に応じて引き出す。標尺。

はこ‐じょう【箱錠】‐ヂヤウ🔗🔉

はこ‐じょう【箱錠】‐ヂヤウ 錠の一。金属製の箱の中に開閉機構などの装置を納めたもの。

はこ‐ずし【箱×鮨】🔗🔉

はこ‐ずし【箱×鮨】 押し鮨

はこ‐スパナ【箱スパナ】🔗🔉

はこ‐スパナ【箱スパナ】 くぼんだ穴の中などのボルトやナットにはめ込んで回す箱状のスパナ。ボックススパナ。

はこ‐ぜん【箱×膳】🔗🔉

はこ‐ぜん【箱×膳】 ふだんは食器を入れ、食事の際にふたを膳として用いた箱。切り溜め。

はこ‐そ【箱訴】🔗🔉

はこ‐そ【箱訴】 江戸時代、八代将軍徳川吉宗が、庶民からの直訴(じきそ)を受けるために設けた制度。評定所門前に置いた目安箱に訴状を投げ入れさせた。

はこ‐ぞり【箱×橇】🔗🔉

はこ‐ぞり【箱×橇】 台木の上に箱をつけたそり。

はこだて‐せんそう【箱館戦争】‐センサウ🔗🔉

はこだて‐せんそう【箱館戦争】‐センサウ 明治元年(一八六八)から翌年にかけて、箱館五稜郭を中心に、榎本武揚ら旧幕臣が臨時政府をつくって官軍に抵抗した戦い。榎本らの降伏によって終結し、鳥羽伏見の戦いから続いた幕府側の抵抗はすべて終わった。五稜郭の戦い。

はこだて‐ぶぎょう【箱△館奉行】‐ブギヤウ🔗🔉

はこだて‐ぶぎょう【箱館奉行】‐ブギヤウ 江戸幕府の職名。遠国奉行の一。老中に属し、蝦夷(えぞ)地の行政を管掌し辺境防備に当たった。享和二年(一八〇二)創設。のち、改廃を経て慶応四年(一八六八)まで存続。

はこ‐だん【箱段】🔗🔉

はこ‐だん【箱段】箱梯子(はこばしご)」に同じ。

はこ‐ぢょうちん【箱△提△灯】‐ヂヤウチン🔗🔉

はこ‐ぢょうちん【箱灯】‐ヂヤウチン 提灯の一。上下に丸く平たいふたがあり、畳むと全体が丸箱に入ったようになるもの。

はこ‐づめ【箱詰(め)】🔗🔉

はこ‐づめ【箱詰(め)】 [名]スル箱に詰めること。また、箱に詰めたもの。「―して出荷する」

はこ‐づり【箱釣(り)】🔗🔉

はこ‐づり【箱釣(り)】 祭りや縁日などの露店で、浅い水槽の中の鯉(こい)・鮒(ふな)・金魚などを紙の杓子(しやくし)や切れやすい鉤(かぎ)などで捕らせること。《季 夏》「―や頭の上の電気灯/虚子」

はこ‐でんじゅ【箱伝授】🔗🔉

はこ‐でんじゅ【箱伝授】 上冷泉(かみれいぜい)家で、古今伝授の秘伝を箱に密封して相伝したこと。

はこ‐どい【箱×樋】‐どひ🔗🔉

はこ‐どい【箱×樋】‐どひ 断面がコの字形の樋。水車の導水路に用いる。はこひ。

はこ‐どり【箱鳥】🔗🔉

はこ‐どり【箱鳥】 語義未詳。「かおどり」の別名という。「深山(みやま)木にねぐらさだむる―もいかでか花の色に飽くべき」〈源・若菜上〉

はこ‐にわ【箱庭】‐には🔗🔉

はこ‐にわ【箱庭】‐には 浅い箱に土や砂を入れ、小さい橋・家・人形などを置き、木や草を植え、庭園・山水などに模したもの。《季 夏》「―の人に古りゆく月日かな/虚子」

はこね【箱根】🔗🔉

はこね【箱根】 神奈川県南西部、足柄下郡の地名。北部を早川が流れ、西部に芦湖がある。江戸時代は東海道五十三次の宿駅の一つで、関所が置かれていた。多くの温泉があり、観光地。また、広くは箱根山一帯をさしていう。

はこね‐うつぎ【箱根△空木】🔗🔉

はこね‐うつぎ【箱根空木】 スイカズラ科の落葉低木。海岸近くに自生。葉は対生し、広楕円形でつやがある。五、六月ごろ、漏斗状で先が五つに裂けている花を多数つけ、色は白から紅色に変わる。《季 夏》

はこね‐おんせん【箱根温泉】‐ヲンセン🔗🔉

はこね‐おんせん【箱根温泉】‐ヲンセン 箱根山中にある温泉の総称。古くから湯治場であった箱根七湯(しちとう)に加え、小涌谷(こわくだに)・強羅(ごうら)・仙石原(せんごくはら)・湯花沢・大平台などの温泉があり、泉質は多種。

はこね‐こめつつじ【箱根米躑=躅】🔗🔉

はこね‐こめつつじ【箱根米躑躅】 ツツジ科の常緑小低木。岩壁などに生え、高さ約二〇〜六〇センチ。毛のある楕円形の小さい葉が密生。七月ごろ、白い筒状の花をつける。箱根で発見されたが、秩父・富士山などにも分布。

はこね‐ごんげん【箱根権現】🔗🔉

はこね‐ごんげん【箱根権現】 箱根神社の旧称。

はこね‐ざいく【箱根細工】🔗🔉

はこね‐ざいく【箱根細工】 小田原・箱根から産する木工細工。特に寄せ木細工で有名。

はこね‐さんしょううお【箱根山×椒魚】‐サンセウうを🔗🔉

はこね‐さんしょううお【箱根山×椒魚】‐サンセウうを サンショウウオ科の両生類。山地の渓流にすみ、全長一二〜一九センチ。尾が長く、目は突出している。背面は暗褐色で、中央に幅広い朱色の縦帯が走るが、変異が多い。肺を欠き、皮膚呼吸をする。五、六月ごろ産卵。四国と本州に分布。

はこね‐じ【箱根路】‐ぢ🔗🔉

はこね‐じ【箱根路】‐ぢ 小田原から箱根峠を越えて三島に至る道。約三一キロ。北方の足柄峠を通る足柄路に対していう。箱根八里。

はこね‐しだ【箱根羊=歯】🔗🔉

はこね‐しだ【箱根羊歯】 ウラボシ科の常緑多年生のシダ。山林下に生え、葉は長さ約一五センチ、黒いつやのある柄をもち、羽状複葉。羽片はイチョウに似た形をしている。はこねそう。

はこね‐しちとう【箱根七湯】‐シチタウ🔗🔉

はこね‐しちとう【箱根七湯】‐シチタウ 箱根温泉のうち、湯本・塔沢・宮下・堂ヶ島・芦湯・底倉・姥子(うばこ)または木賀の七つの温泉。

はこね‐じんじゃ【箱根神社】🔗🔉

はこね‐じんじゃ【箱根神社】 神奈川県足柄下郡箱根町にある神社。祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなのさくやひめのみこと)・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)。源頼朝ら武士の信仰が厚かった。箱根権現縁起絵巻(重要文化財)など、多数の文化財を所蔵。箱根権現。

はこね‐そう【箱根草】‐サウ🔗🔉

はこね‐そう【箱根草】‐サウ ハコネシダの別名。

はこね‐だけ【箱根竹】🔗🔉

はこね‐だけ【箱根竹】 アズマネザサの一品種。高さ二〜四メートル。節間は長く、節ごとに枝を密生。春、緑紫色の穂をつける。地下茎がパイプなど細工物に利用され、箱根周辺に特に多い。

はこね‐とうげ【箱根峠】‐たうげ🔗🔉

はこね‐とうげ【箱根峠】‐たうげ 箱根町と静岡県三島市・函南町の境にある峠。標高八四九メートル。旧東海道の要地。

はこね‐の‐せき【箱根の関】🔗🔉

はこね‐の‐せき【箱根の関】 江戸時代、箱根山中の芦湖畔に置かれた東海道の関所。入り鉄砲と出女(でおんな)を厳重に取り締まった。

はこね‐はちり【箱根八里】🔗🔉

はこね‐はちり【箱根八里】 《東海道小田原宿から三島宿まで約八里あるところから》箱根路のこと。

はこね‐やま【箱根山】🔗🔉

はこね‐やま【箱根山】 伊豆半島の基部にあり、神奈川・静岡両県にまたがる三重式火山。標高一四三八メートルの最高峰をなす神山や駒ヶ岳などの中央火口丘、火口原にある仙石原(せんごくはら)・芦湖、硫気孔の大涌谷(おおわくだに)などがあり、温泉が多い。

はこね‐ゆもと【箱根湯本】🔗🔉

はこね‐ゆもと【箱根湯本】 箱根町東部にある温泉。箱根温泉中最古で、泉質は単純泉。強羅(ごうら)に至る登山鉄道の始点。

はこね‐ようすい【箱根用水】🔗🔉

はこね‐ようすい【箱根用水】 箱根山の芦湖の水を駿河国深良(ふから)村(静岡県裾野市深良)など数か村に引いた灌漑(かんがい)用水路。湖尻峠の下に掘ったトンネルを西流し黄瀬川に注ぐもの。寛文三年(一六六三)ごろ着手、同一〇年完成。

はこねれいげんいざりのあだうち【箱根霊験躄仇討】はこねレイゲンゐざりのあだうち🔗🔉

はこねれいげんいざりのあだうち【箱根霊験躄仇討】はこねレイゲンゐざりのあだうち 浄瑠璃。時代物。一二段。司馬芝叟(しばしそう)作。享和元年(一八〇一)初演。足が不自由になった勝五郎が、兄の敵討ちをする物語。一一段目の「阿弥陀寺」が有名。通称「躄勝五郎」「躄の仇討」。

はこ‐ばしご【箱×梯子】🔗🔉

はこ‐ばしご【箱×梯子】 側面に戸棚・引き出しなどを設けた階段。箱階段。箱段。

はこ‐ばしゃ【箱馬車】🔗🔉

はこ‐ばしゃ【箱馬車】 座席の屋根が作り付けになっている箱形の馬車。

はこ‐ひ【箱×樋】🔗🔉

はこ‐ひ【箱×樋】はこどい」に同じ。

はこ‐ひばち【箱火鉢】🔗🔉

はこ‐ひばち【箱火鉢】 箱形の木製の火鉢。

はこ‐ふぐ【箱河=豚】🔗🔉

はこ‐ふぐ【箱河豚】 ハコフグ科の海水魚。沿岸にすみ、全長約三〇センチ。体は断面が四角形、体色は黄色か黄褐色で、各鱗板(りんばん)に青色点がある。本州中部以南に分布。《季 冬》フグ目ハコフグ科の海水魚の総称。体は多数の鱗板からなる堅い甲に包まれ、横断面が四角形ないし五角形の箱形。腹びれはない。肉・内臓は無毒。ハコフグ・ウミスズメなど。

はこ‐ぶね【箱船・△方舟】🔗🔉

はこ‐ぶね【箱船・方舟】 四角い形の船。ノアの方舟

はこ‐べん【箱弁】🔗🔉

はこ‐べん【箱弁】 箱形の器に詰めた弁当。

はこ‐まくら【箱×枕】🔗🔉

はこ‐まくら【箱×枕】 箱形の台の上に、小さなくくり枕をつけたもの。

はこ‐まわし【箱回し】‐まはし🔗🔉

はこ‐まわし【箱回し】‐まはし 箱屋」に同じ。「大阪の―や遊女(こども)の男衆は」〈近松秋江・別れたる妻に送る手紙〉操り人形の一種で、首に箱をつるし、その上で小さな人形を操るもの。また、その人。傀儡師(かいらいし)

はこ‐みや【箱宮】🔗🔉

はこ‐みや【箱宮】 神棚に飾る、社殿の模型。

はこ‐むね【箱棟】🔗🔉

はこ‐むね【箱棟】 大棟を箱状に板で覆ったもの。

はこ‐めがね【箱眼‐鏡】🔗🔉

はこ‐めがね【箱眼鏡】 箱の底にガラスまたは凸レンズをはめ込んだもの。水面から水中を透視し、魚介などをとるのに用いる。《季 夏》

はこ‐や【箱屋】🔗🔉

はこ‐や【箱屋】 箱を作り、売る店。また、その人。客席に出る芸者の供をして、箱に入れた三味線などを持っていく男。箱回し。「検番付きの―が」〈宇野浩二・苦の世界〉

はこ‐やなぎ【箱柳】🔗🔉

はこ‐やなぎ【箱柳】 ヤマナラシの別名。

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[音]ショウ    ソウ [訓]はこ [部首]竹 [総画数]15 [コード]区点    4002      JIS   4822      S‐JIS 94A0 [分類]常用漢字 [難読語] →きん‐そう【巾箱】げ‐ばこ【餉箱】し‐の‐はこ【尿の箱・清器】しょ‐そう【書箱】すえ‐ばこ【居箱・居筥】ふ‐ばこ【文箱・文筥】

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