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せき‐ぞろ【△節季△候】🔗🔉

せき‐ぞろ【節季候】 《「節季(せつき)にて候」の意》江戸時代の門付けの一。歳末に三、四人一組でウラジロの葉をつけた笠をかぶり、赤い布で顔を覆い、四つ竹などを鳴らしながら「せきぞろ、せきぞろ」とはやして家々を回り、米銭を請うた。せっきぞろ。《季 冬》「―の来れば風雅も師走哉/芭蕉」

せ‐く【△節供】🔗🔉

せ‐く【節供】 《「せっく」の促音の無表記》「せちく(節供)」に同じ。「五月五日になりて、―などいと清(けう)らに調(てう)じて」〈宇津保・忠こそ〉

せち【節】🔗🔉

せち【節】 季節。時節。「卯月のうちに春の―のあまれるを知り」〈類従本経信母集・跋〉季節の変わり目の祝日。節日(せちにち)。「―は五月にしく月はなし」〈枕・三九〉「節会(せちえ)」の略。「今年は―聞こし召すべしとて、いみじう騒ぐ」〈かげろふ・上〉「節振る舞い」の略。「汝祭りや―に呼ばれて往かんに」〈都鄙問答・四〉

せち‐え【節会】‐ヱ🔗🔉

せち‐え【節会】‐ヱ 節日(せちにち)その他重要な公事(くじ)のある日に、天皇が諸臣に酒食を賜る儀式。元日・白馬(あおうま)・踏歌(とうか)・端午(たんご)・豊明(とよのあかり)の五節会のほか立后・立太子・任大臣・相撲(すまい)などがあった。せち。

せち‐ぎ【節木】🔗🔉

せち‐ぎ【節木】 年木(としぎ)

せち‐く【節供】🔗🔉

せち‐く【節供】 節日(せちにち)に供える供御(くご)。元旦の膳(ぜん)、正月一五日の七種粥(ななくさがゆ)、三月三日の草餅(くさもち)、五月五日の粽(ちまき)、七月七日の索餅(さくべい)、一〇月初めの亥(い)の日の亥の子餅(もち)などの類。おせち。

せち‐げ【節下】🔗🔉

せち‐げ【節下】 大嘗会(だいじようえ)の御禊(ごけい)などの儀式に立てる旗の下。また、その旗。「節下の大臣(おとど)」の略。

せちげ‐の‐おとど【節下の大=臣】🔗🔉

せちげ‐の‐おとど【節下の大臣】 節の旗の下で事を執り行う大臣の称。節下。せつげのおとど。

せち‐こそで【節小×袖】🔗🔉

せち‐こそで【節小×袖】 正月の節振る舞いに着用する小袖。せつこそで。せちごろも。《季 新年》

せち‐ごと【節事】🔗🔉

せち‐ごと【節事】 節日(せちにち)の食事。節供(せちく)

せち‐にち【節日】🔗🔉

せち‐にち【節日】 季節の変わり目にあたって祝事をする日。元日・白馬(あおうま)・踏歌(とうか)・端午・相撲(すまい)・重陽(ちようよう)・豊明(とよのあかり)などの行事のある日。せつじつ。

せち‐の‐はた【節の旗】🔗🔉

せち‐の‐はた【節の旗】 さおの頂上に、牛の尾の黒い毛または黒く染めた苧(お)を束ねて垂らしたもの。即位や御禊(ごけい)の儀式に用いる。大頭(おおがしら)。節下(せちげ)

せち‐ぶるまい【節振る舞ひ】‐ぶるまひ🔗🔉

せち‐ぶるまい【節振る舞ひ】‐ぶるまひ 節日(せちにち)に人に振る舞うごちそう。特に、正月に催す饗応。せち。「盆、正月の―」〈浄・鑓の権三〉《季 新年》

せち‐ぶん【節分】🔗🔉

せち‐ぶん【節分】 せつぶん(節分)

せちぶん‐たがえ【節分△違へ】‐たがへ🔗🔉

せちぶん‐たがえ【節分違へ】‐たがへ 平安時代の風習で、節分の日に行う方違(かたたが)え。「―などして夜ふかく帰る」〈枕・二九八〉

せちみ【節△忌】🔗🔉

せちみ【節忌】 《「せちいみ」の音変化》斎日(さいにち)に肉食をせず精進すること。また、精進すべききまった日。「船君(ふなぎみ)、―す」〈土佐〉

せち‐よび【節呼び】🔗🔉

せち‐よび【節呼び】 正月や盆などの節日(せちにち)に、本家が親類の者を、または、親方が子方を呼んでご馳走をすること。

せつ【節】🔗🔉

せつ【節】 みさお。節操。「―を曲げない」時間的な経過のくぎりめ、または一時期。「上京の―世話になる」「その―はよろしく」一年を春夏秋冬の四つにくぎった一期間。季節。「いまの―では、しかし、百花園…?」〈万太郎・春泥〉暦でいう二十四節気のこと。また、そのうち立春、啓蟄(けいちつ)など、一つおきの節気で、旧暦で月の前半にくるものをいう。「兎角するうちに―は立秋に入った」〈漱石・門〉節句(せつく)物事のくぎりめ。また、くぎられた部分。歌曲のふし。詩歌・文章・楽曲などの一くぎり。「詩歌の一―」プロ野球などの日程のくぎり。竹・枝・骨などのふし。君命を受けた将軍や使節に交付されるしるしの手形。速さの単位。ノットのこと。文を構成する部分として一つのまとまりをなす連文節で、その中に主語・述語の関係を含むもの。商品取引所で行われる立ち合いの区分。→頃(ころ)[用法]

節を折・る🔗🔉

節を折・る 《「戦国策」秦策から》自分の志を曲げて人に従う。

節を屈(くつ)・する🔗🔉

節を屈(くつ)・する節を折る」に同じ。

節を全(まつと)う・する🔗🔉

節を全(まつと)う・する 操を固く守りとおす。節を持(じ)する。

せつ‐えん【節煙】🔗🔉

せつ‐えん【節煙】 [名]スルタバコをのむ量を減らすこと。「健康を考えて―する」

せっ‐かい【節介】🔗🔉

せっ‐かい【節介】 [名・形動]節操を堅く守り、世俗に流されないこと。お節介(せつかい)

せっ‐き【節気】🔗🔉

せっ‐き【節気】二十四節気(にじゆうしせつき)」に同じ。

せっ‐き【節季】🔗🔉

せっ‐き【節季】 《季節の終わりの意から》年末。歳末。《季 冬》盆や年末、または節句前の、掛け売買の決算期。

せつ‐ぎ【節義】🔗🔉

せつ‐ぎ【節義】 節操と道義。人としての正しい道を踏み行うこと。「―を重んじる」

せっき‐じまい【節季仕舞(い)】‐じまひ🔗🔉

せっき‐じまい【節季仕舞(い)】‐じまひ 節季の決算をすますこと。《季 冬》

せっき‐ぞろ【節季△候】🔗🔉

せっき‐ぞろ【節季候】 せきぞろ(節季候)

せっ‐く【節句・節供】🔗🔉

せっ‐く【節句・節供】 《節日(せちにち)に食物を供する意》年間の節目となる年中行事およびその日。一月七日の人日(じんじつ)、三月三日の上巳(じようし)、五月五日の端午、七月七日の七夕、九月九日の重陽(ちようよう)など。「桃の―」

せっく‐せん【節句銭】🔗🔉

せっく‐せん【節句銭】 江戸時代、五節句や盆暮に、借屋人が家主へつけ届けした金品。

せっく‐ばたらき【節句働き】🔗🔉

せっく‐ばたらき【節句働き】 平生は怠けているのに、人々が休む節句に、ことさら忙しげに働くこと。「怠け者の―」

せっ‐けん【節倹】🔗🔉

せっ‐けん【節倹】 [名・形動]スル出費を控えめにして質素にすること。また、そのさま。倹節。節約。「奢侈なる人と―なる人と」〈中村訳・西国立志編〉「お母様が―して遣って下さるから」〈鴎外・半日〉

せつ‐げん【節減】🔗🔉

せつ‐げん【節減】 [名]スル数量や経費などを切り詰めること。節約。「電力を―する」

せっ‐し【節士】🔗🔉

せっ‐し【節士】 節義を守る人。節操の堅い人。

せつ‐じつ【節日】🔗🔉

せつ‐じつ【節日】 せちにち(節日)

せっ‐しゅ【節酒】🔗🔉

せっ‐しゅ【節酒】 [名]スル酒を控えめにすること。飲む酒の量を減らすこと。「健康のために―する」

せっ‐しょ【切所・節所・殺所】🔗🔉

せっ‐しょ【切所・節所・殺所】 山道などの、通行困難な所。難所。「鎖渡(くさりわた)しと云う難所がある。山国谿第一の―で」〈菊池寛・恩讐の彼方に〉

せっ‐しょく【節食】🔗🔉

せっ‐しょく【節食】 [名]スル食事の量を適度に減らすこと。「美容のため―する」

せっ‐すい【節水】🔗🔉

せっ‐すい【節水】 [名]スル水をむだに使わないようにすること。「夏の間―する」

せっ・する【節する】🔗🔉

せっ・する【節する】 [動サ変]せっ・す[サ変]限度を越えないようにする。控えめにする。「飲食を―・する」むだを省いて切り詰める。節約する。「経費を―・する」

せっ‐せい【節制】🔗🔉

せっ‐せい【節制】 [名]スル度を越さないよう控えめにすること。ほどよくすること。「喫煙を―する」規律正しく統制のとれていること。「四民に募り―の兵を編せんとす」〈新聞雑誌二〉欲望を理性の力によって秩序のあるものとすること。

せつ‐ぜい【節税】🔗🔉

せつ‐ぜい【節税】 [名]スル所得控除や非課税制度を活用して税負担を軽減すること。

せつ‐せつ【節節・切切】🔗🔉

せつ‐せつ【節節・切切】 [副]おりおり。時々。「新聞丈は―上げましょう」〈露伴・風流仏〉たびたび。しばしば。「連歌ずきにて、―御会にまかりいでらるる故」〈咄・きのふはけふ・上〉

せっ‐せん【節線】🔗🔉

せっ‐せん【節線】 定常波などで、振幅が零または極小のところを節(ふし)または節(せつ)といい、これを結んでできる線。弦の振動では点、膜や板の振動では曲線や直線となって現れる。

せっ‐そう【節奏】🔗🔉

せっ‐そう【節奏】 リズム。律動。「岸打つ潮に自然の―を聞く」〈鴎外訳・即興詩人〉

せっ‐そう【節操】‐サウ🔗🔉

せっ‐そう【節操】‐サウ 節義を堅く守って変えないこと。自分の信じる主義・主張などを守りとおすこと。みさお。「―を貫く」「―がない」

せっそく‐どうぶつ【節足動物】🔗🔉

せっそく‐どうぶつ【節足動物】 動物界の一門。体はクチクラの外骨格に覆われ、成長にともなって脱皮をする。体節に分かれ、頭・胸・腹部があり、各節に付属肢が一対ずつつくのが原則。頭にはたいてい触角・目をもつ。全動物の四分の三近くの八〇万種以上を含み、昆虫・甲殻類・蛛形(ちゆけい)類・唇脚類・倍脚類・剣尾類などに分けられる。

せっちょうしゅう【節用集】セツヨウシフ🔗🔉

せっちょうしゅう【節用集】セツヨウシフ せつようしゅう(節用集)

せっ‐てん【節点】🔗🔉

せっ‐てん【節点】 構造物の骨組み部材の接合点。自由に回転する滑節点、角度の変わらない剛節点がある。レンズで、光軸に斜めに入射した光がそれと平行な出射光を得るとき、入射光・出射光それぞれの延長が光軸と交わる点。

せつ‐でん【節電】🔗🔉

せつ‐でん【節電】 [名]スル電力の使用量を節約すること。「エネルギー資源を守るために―する」

せつ‐ど【節度】🔗🔉

せつ‐ど【節度】 行き過ぎのない適当な程度。ほどあい。「―のある生活」「―を守る」指図。指令。下知(げち)。「我が―に違ひ、国事を誤る者あらば」〈竜渓・経国美談〉天皇が将軍に出征を命じたとき、そのしるしとして賜る太刀・旗・鈴など。「中議の節会行はれて―を下さる」〈太平記・一四〉

せっ‐とう【節刀】‐タウ🔗🔉

せっ‐とう【節刀】‐タウ 天皇から出征の将軍や遣唐使に下賜され、任命のしるしとした太刀。せちとう。

せつど‐し【節度使】🔗🔉

せつど‐し【節度使】 中国、唐・五代の軍職。初めは辺境警備のための軍団の統率者であったが、安史の乱後は国内の要地にも置かれ、諸州を管轄して兵政・民政・財政を任され、強力な権限をもつようになった。宋初に廃止。藩鎮。奈良時代、唐制にならい、地方の軍政と防備を任務とした臨時の職。天平四年(七三二)と天平宝字五年(七六一)とに二回置かれた。

せっ‐ぷ【節婦】🔗🔉

せっ‐ぷ【節婦】 節操をかたく守る女性。「強い人は幸にして…―となり忠臣となる」〈有島・惜みなく愛は奪ふ〉

せつ‐ぶつ【節物】🔗🔉

せつ‐ぶつ【節物】 その季節季節の物。時節の景物。

せつ‐ぶん【節分】🔗🔉

せつ‐ぶん【節分】 季節の変わり目。立春・立夏・立秋・立冬の前日。せちぶん。立春の前日。二月三日ごろ。この夜、鬼打ちの豆をまいたり、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭をさしたものを戸口にはさんだりして、邪気を払う習慣がある。《季 冬》「―や家(や)ぬちかがやく夜半の月/秋桜子」

せつぶん【節分】🔗🔉

せつぶん【節分】 狂言。節分の夜、女に一目ぼれした鬼が、小歌をうたって口説く。女は鬼をだまして隠れ蓑(みの)・隠れ笠・打ち出の小槌(こづち)を取り上げ、豆をまいて追い払う。

せつぶん‐さい【節分祭】🔗🔉

せつぶん‐さい【節分祭】 立春の前夜または当日に各地の寺社で行われる祭礼。

せつぶん‐そう【節分草】‐サウ🔗🔉

せつぶん‐そう【節分草】‐サウ キンポウゲ科の多年草。山の日陰地に生え、高さ八〜一五センチ。茎の先に細かく裂けた葉がつき、早春、その中心に、萼(がく)が花弁状の白い花を一個開く。中部地方以西に分布。《季 春》

せつ‐まい【節米】🔗🔉

せつ‐まい【節米】 米の消費を節約すること。

せつ‐もく【節目】🔗🔉

せつ‐もく【節目】 草木などのふしめ。物事のすじめ。また、規則の箇条や細目。

せつ‐やく【節約】🔗🔉

せつ‐やく【節約】 [名]スルむだ遣いをやめて切りつめること。「電気の―」「交際費を―する」

せつ‐よう【節用】🔗🔉

せつ‐よう【節用】 費用や労力などを節約すること。「節用集」の略。

せつようしゅう【節用集】セツヨウシフ🔗🔉

せつようしゅう【節用集】セツヨウシフ 室町中期に成立した国語辞書。編者未詳。語をいろは順に分け、さらに天地・時節・草木などの門を立て、意義によって分類・配列したもの。また、江戸時代にはこれを改編・増補した多種多様の節用集が刊行され、やがてはいろは引き国語辞書の代名詞のようにもなった。近世初期までに書写・刊行された諸本を特に古本節用集という。せっちょうしゅう。

せつ‐よく【節欲・節×慾】🔗🔉

せつ‐よく【節欲・節×慾】 欲望をおさえること。

ふ【△節・△編】🔗🔉

ふ【節・編】 植物のふし。「天(あめ)なるささらの小野の七―菅(すげ)手に取り持ちて」〈万・四二〇〉こもやすだれ、また垣などの編み目。「まを薦(ごも)の―の間近くて逢はなへば」〈万・三五二四〉

ふし【節】🔗🔉

ふし【節】 棒状の物の盛り上がった部分。竹・葦(あし)などの茎にあるふくれた区切り。幹や茎から枝が出るところ。また、木材に残る枝の出たあと。「―のある板」骨のつなぎ目。関節。「指の―」糸や縄のこぶ状になった所。「―の多い糸」区切りとなる箇所。段落。せつ。「これを人生の―としよう」心のとまるところ。…と思われる点。「疑わしい―が二、三ある」機会。おり。おりふし。「何かの―に思い出す」歌などの旋律。また、旋律のひとくぎり。曲節。「―をつけて歌う」「出だしの―を口ずさむ」文章を音読するときの抑揚。「―をつけて朗読する」(ふつう「フシ」と書く)浄瑠璃や謡曲などの語り物で、詞(ことば)に対する旋律的な部分。その人独特の語り口。演説や講演にいう。「鰹(かつお)節」「鯖(さば)節」などの略。定常波で、ほとんど振動していない部分。振幅が最小の点。腹。なんくせ。言いがかり。「喧嘩に―はなくてめでたし」〈滑・膝栗毛・四〉 [下接語]憂(う)き節・折節・七(なな)節・一(ひと)節(ぶし)一中節・田舎節・入れ節・歌沢節・腕節・愁い節・荻江(おぎえ)節・雄節・鰹(かつお)節・河東(かとう)節・亀(かめ)節・義太夫(ぎだゆう)節・清元節・削り節・小節・鯖(さば)節・鮪(しび)節・新内節・説経節・背節・薗八(そのはち)節・連れ節・常磐津(ときわず)節・常(とこ)節・富本(とみもと)節・浪花(なにわ)節・生(なま)節・生(なま)り節・節節・骨節・本節・都節・雌節(ぷし)腕っ節・骨っ節

ふし‐あな【節穴】🔗🔉

ふし‐あな【節穴】 板などの節が抜けおちたあとの穴。「―からのぞく」見る能力のない目。見えるはずのものを見落としたり、物事の意味を見抜く力のないことをあざけっていう語。「どこに目が付いているんだ、君の目は―か」

ふし‐いと【節糸】🔗🔉

ふし‐いと【節糸】 玉繭からとった節の多い絹糸。玉糸。

ふしいと‐おり【節糸織(り)】🔗🔉

ふしいと‐おり【節糸織(り)】 節糸で織った平織りの絹織物。節織り。

ふし‐おり【節織(り)】🔗🔉

ふし‐おり【節織(り)】 節糸織り

ふし‐き【節木】🔗🔉

ふし‐き【節木】 節の多い木。伏し木」に同じ。「源の頼朝卿石橋山の―隠れ」〈浄・盛衰記〉

ふし‐ぐろ【節黒】🔗🔉

ふし‐ぐろ【節黒】 ナデシコ科の越年草。山地に生え、高さ約八〇センチ。茎の節が暗紫色をし、葉が対生してつく。夏、白い小花を輪生する。薩摩にんじん。

ふしぐろ‐せんのう【節黒仙翁】‐センヲウ🔗🔉

ふしぐろ‐せんのう【節黒仙翁】‐センヲウ ナデシコ科の多年草。山地の樹陰に生え、高さ五〇〜七〇センチ。茎の節は紫黒色で太く、卵形の葉が対生してつく。夏、朱赤色の五弁花を開く。逢坂草(おうさかそう)

ふし‐げき【節劇】🔗🔉

ふし‐げき【節劇】 《「浪花節劇」の略》浪花節を丸本歌舞伎における義太夫節のように用いて行う劇。

ふし‐こ【節△蚕】🔗🔉

ふし‐こ【節蚕】 膿病(のうびよう)にかかり、環節がふくらんで節状になった蚕。

ふし‐ごと【節事】🔗🔉

ふし‐ごと【節事】 義太夫節で、歌謡風に細かく節をうたう部分。道行や景事(けいごと)など。

ふし‐だか【節高】🔗🔉

ふし‐だか【節高】 イノコズチの別名。

ふし‐ぢか【節近】🔗🔉

ふし‐ぢか【節近】 [名・形動ナリ]竹などの節の間隔が密なさま。また、そのような竹。「三年竹の―なるを少し押し磨きて」〈古活字本保元・中〉

ふし‐づけ【節付け】🔗🔉

ふし‐づけ【節付け】 [名]スル歌詞に節をつけること。作曲。「古詩に―する」「三味線で―する」

ふし‐どころ【節所】🔗🔉

ふし‐どころ【節所】 浄瑠璃などで、節の聞かせどころ。

ふし‐の‐ま【節の間】🔗🔉

ふし‐の‐ま【節の間】 節と節との間。転じて、ほんの少しの間。「なには潟(がた)短きあしの―も逢はでこの世を過ぐしてよとや」〈新古今・恋一〉

ふし‐はかせ【節博士】🔗🔉

ふし‐はかせ【節博士】 博士(はかせ)

ふし‐はず【節×筈】🔗🔉

ふし‐はず【節×筈】 竹の節で作った矢筈(やはず)

ふし‐ぶし【節節】🔗🔉

ふし‐ぶし【節節】 竹や糸などのあちこちの節。「木の―に巣がある」からだのあちこちの関節。「引っ越しで―が痛い」いくつかの箇所。「疑問の―をただす」その時その時。それぞれの時点。「何事にもゆゑあることの―には」〈源・桐壺〉

ふし‐ぼね【節骨】🔗🔉

ふし‐ぼね【節骨】 関節の骨。

ふし‐まき【節巻】🔗🔉

ふし‐まき【節巻】 節巻の弓」に同じ。巻物。

ふしまき‐の‐ゆみ【節巻の弓】🔗🔉

ふしまき‐の‐ゆみ【節巻の弓】 竹の節の部分を、裂けないように籐(とう)などで巻いた弓。また、その形に似せた弓。

ふし‐まわし【節回し】‐まはし🔗🔉

ふし‐まわし【節回し】‐まはし 歌謡や語り物・謡い物などの調子や抑揚の変化。

ふし‐め【節目】🔗🔉

ふし‐め【節目】 木材・竹などの節のあるところ。「―の多い材木」物事の区切り目。「人生の―」

ふ‐せつ【×節】🔗🔉

ふ‐せつ【×節】 節足動物の脚の先端にある節。

よ【△節】🔗🔉

よ【節】 竹・アシなどの茎の節(ふし)と節との間。

よ‐おり【△節折】‐をり🔗🔉

よ‐おり【節折】‐をり 毎年六月と一二月の晦日(みそか)に宮中で行われる行事。天皇・皇后・皇太子の身長を竹の枝で測り、祓(はらえ)を行うもの。《季 夏》

よ‐だけ【△節竹】🔗🔉

よ‐だけ【節竹】(ふし)のある竹。よい竹、または若い竹、また単に竹の意などの説がある。「泊瀬の川ゆ流れ来る竹のい組竹―」〈継体紀・歌謡〉

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[音]セツ    セチ [訓]ふし    みさお    ノット [部首]竹 [総画数]13 [コード]区点    3265      JIS   4061      S‐JIS 90DF [分類]常用漢字 [難読語] →あら‐よ【荒節】さいたら‐ぶし【斎太郎節】せき‐ぞろ【節季候】せちみ【節忌】せつ‐ぼう【節旄】たんちゃめ‐ぶし【谷茶前節】なぎ‐ぶし【梛節】なな‐ふし【七節・竹節虫】にこ‐よ【和節】ひとよ‐ぎり【一節切】ふし‐くれ【節榑】ふし‐こ【節蚕】み‐おり【三節】や‐ふ【八節・八編】ゆう‐ぜち【夕節】よ‐おり【節折】よ‐だけ【節竹】

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