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とおる【融】とほる🔗🔉

とおる【融】とほる 謡曲。五番目物。世阿弥作。伊勢物語・古今集などに取材。旅僧が六条河原院を訪れると、左大臣源融(みなもとのとおる)の霊が現れ、栄華の昔を語る。

とか・す【溶かす・解かす・△融かす】🔗🔉

とか・す【溶かす・解かす・融かす】 [動サ五(四)]薬品や熱を加えて、固形物を液状にする。「鉄を―・す」「バターを―・す」固形物に液体を加えてまぜあわせる。また、まぜあわせて均一の液体にする。とく。「絵の具を―・す」「砂糖を水に―・す」◆で、特に金属の場合は「鎔かす」「熔かす」とも書く。 [可能]とかせる

と・く【溶く・△融く】🔗🔉

と・く【溶く・融く】 《「解く」と同語源》[動カ五(四)]液体に他の固形物や粉末をまぜて、また、分離しているものをまぜて均質な液状にする。とかす。「絵の具を―・く」「卵を―・く」(「鎔く」「熔く」とも書く)固体に熱を加えて、液状にする。 [可能]とける[動カ下二]「と(溶)ける」の文語形。

とけ‐あ・う【溶(け)合う・解(け)合う・△融け合う】‐あふ🔗🔉

とけ‐あ・う【溶(け)合う・解(け)合う・融け合う】‐あふ [動ワ五(ハ四)]とけて、まざり合い一つになる。「―・わない物質」わだかまりがなくなって仲よくなる。互いに打ち解ける。「心が―・う」(解け合う)取引で、話し合って円満に売買契約を解く。

とけ‐こ・む【溶(け)込む・解(け)込む・△融け込む】🔗🔉

とけ‐こ・む【溶(け)込む・解(け)込む・融け込む】 [動マ五(四)]液体や気体の中に他の物質が溶けてまじる。「有毒物質が―・む」まわりの雰囲気や気分になじむ。また、同化して一体となる。「職場に―・む」「姿が闇に―・む」

と・ける【溶ける・解ける・△融ける】🔗🔉

と・ける【溶ける・解ける・融ける】 [動カ下一]と・く[カ下二]《「と(解)ける」と同語源》固体が、熱や薬品などによって、液状になる。「氷が―・ける」「暑さでアスファルトが―・ける」ある物質が液体の中に平均にまじって、液体と一体になる。「砂糖が水に―・ける」「油は水に―・けない」◆で、特に金属の場合は「鎔ける」「熔ける」とも書く。

ゆう‐か【融化】‐クワ🔗🔉

ゆう‐か【融化】‐クワ [名]スルとけて性質が変わること。他ととけ合うこと。「先生は到底―し難い個性をそなえて」〈蘆花・思出の記〉

ゆう‐かい【融解】🔗🔉

ゆう‐かい【融解】 [名]スルとけること。また、とかすこと。「雪が―する」「疑念が―する」固体が加熱などにより液体になる現象。溶融(ようゆう)

ゆうかい‐てん【融解点】🔗🔉

ゆうかい‐てん【融解点】 融点(ゆうてん)

ゆうかい‐ねつ【融解熱】🔗🔉

ゆうかい‐ねつ【融解熱】 固体を完全に液体にするのに要する熱量。通常は物質一グラムまたは一モルを融解するのに必要な熱量で表す。

ゆう‐ごう【融合】‐ガフ🔗🔉

ゆう‐ごう【融合】‐ガフ [名]スルとけあうこと。とけあって一つのものになること。「物質どうしを―させる」「東西文化の―」

ゆう‐ざい【融剤】🔗🔉

ゆう‐ざい【融剤】 化学分析や冶金(やきん)・窯業で、融解しにくい物質をとけやすくするために加える物質。氷晶石・炭酸ナトリウムなどが用いられる。溶剤。

ゆう‐し【融資】🔗🔉

ゆう‐し【融資】 [名]スル資金を融通すること。「無担保で―する」

ゆう‐ずう【融通】‐ヅウ🔗🔉

ゆう‐ずう【融通】‐ヅウ [名]スルとどこおりなく通じること。転じて、必要に応じて自在に処理すること。ゆずう。「―のきかない石頭」「―自在」必要な物や金を都合すること。やりくり。ゆずう。「資金を―する」仏語。別々のものがとけあって一体となること。ゆずう。

ゆうずう‐てがた【融通手形】ユウヅウ‐🔗🔉

ゆうずう‐てがた【融通手形】ユウヅウ‐ 商取引の裏付けがなく、単に資金調達の目的で振り出され、裏書き・引き受けなどが行われた手形。好意手形。→商業手形

ゆうずう‐ねんぶつ【融通念仏】ユウヅウ‐🔗🔉

ゆうずう‐ねんぶつ【融通念仏】ユウヅウ‐ 融通念仏宗で唱える念仏。自他の唱えるものが互いに融通し合うという念仏。円融念仏。大念仏。

ゆうずうねんぶつ‐しゅう【融通念仏宗】ユウヅウネンブツ‐🔗🔉

ゆうずうねんぶつ‐しゅう【融通念仏宗】ユウヅウネンブツ‐ 浄土教の宗派の一。平安時代の永久五年(一一一七)良忍によって始められ、華厳経・法華経を第一、浄土三部経を第二のよりどころとする。一人往生すれば衆人往生し、念仏を唱えれば、自他ともに融通して等しく利益を成就すると説く。総本山は大阪市平野区の大念仏寺。大念仏宗。

ゆうずう‐ぶつ【融通物】ユウヅウ‐🔗🔉

ゆうずう‐ぶつ【融通物】ユウヅウ‐ 私法上、取引の対象となりうる物。→不融通物

ゆうずう‐むげ【融通無×碍】ユウヅウ‐🔗🔉

ゆうずう‐むげ【融通無×碍】ユウヅウ‐ [名・形動]考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること。また、そのさま。「―な(の)考え」「―に対処する」

ゆう‐せつ【融雪】🔗🔉

ゆう‐せつ【融雪】 雪のとけること。また、その雪。ゆきどけ。「―期」「―なだれ」雪をとかすこと。「ポイントの―装置」

ゆう‐ぜん【融然】🔗🔉

ゆう‐ぜん【融然】 [ト・タル][形動タリ]気分がのどかで、和らいでいるさま。「―として心に浸む」〈蘆花・自然と人生〉

ゆう‐てん【融点】🔗🔉

ゆう‐てん【融点】 固体が融解しはじめるときの温度。固体と液体とが共存する温度。ふつう一気圧のときの値で示す。融解点。

ゆう‐ゆう【融融】🔗🔉

ゆう‐ゆう【融融】 [ト・タル][形動タリ]とけ合ってなごやかなさま。のどかなさま。「和気―として福神も此所(ここら)に居たまうべし」〈露伴・辻浄瑠璃〉

ゆう‐わ【融和】🔗🔉

ゆう‐わ【融和】 [名]スルとけてまじりあうこと。また、とけ込んで調和すること。「周囲の色と―する」うちとけて互いに親しくなること。「―をはかる」「仲間と―する」

ゆ‐ずう【△融通】‐ヅウ🔗🔉

ゆ‐ずう【融通】‐ヅウゆうずう(融通)」に同じ。「円頓(ゑんどん)―の法(のり)の灯かかげそひて」〈奥の細道〉

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[音]ユウ [訓]と‐ける    とお‐る    やわら‐ぐ    あきら‐か    ほが‐らか [部首]虫 [総画数]16 [コード]区点    4527      JIS   4D3B      S‐JIS 975A [分類]常用漢字 [難読語] →えん‐にゅう【円融】ゆ‐ずう【融通】

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