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か・く【欠く・×闕く】🔗🔉

か・く【欠く・×闕く】 [動カ五(四)]かたい物の一部分を壊す。損ずる。「茶碗のふちを―・く」「氷を―・く」なくては困るもの、また必要とするものが備わっていない。あるべきものを持たない。「精彩を―・く表情」「きめ手を―・く」(「欠くことができない」「欠くべからざる」の形で)それなしでは済ますことができない。絶対なくてはならない。「水は人間に―・くことができない」「必要―・くべからざる条件」なすべきことを怠る。おろそかにする。「義理を―・く」「勇気を―・く行為」 [可能]かける[動カ下二]「か(欠)ける」の文語形。

かけ【欠け・×缺け・×闕け】🔗🔉

かけ【欠け・×缺け・×闕け】 完全なものの一部分がなくなること。「月の満ち―」かけて、取れた部分。かけら。「瓦(かわら)の―」

か・ける【欠ける・×缺ける・×闕ける】🔗🔉

か・ける【欠ける・×缺ける・×闕ける】 [動カ下一]か・く[カ下二]かたい物の一部分が壊れてとれる。「コップが―・ける」「歯が―・ける」そろうべきものの一部分、または必要なものが抜けている。脱落する。「メンバーが一人―・ける」「百科事典が一巻―・けている」あって当然のものが必要なだけない。足りない。不足する。「千円に一円―・ける」「常識に―・ける」「協調性に―・ける」なすべきことをしていない。おろそかになる。「礼儀に―・ける」「義理に―・ける」(「虧ける」とも書く)満月が次第に円形でなくなる。「月が―・ける」満ちる。

けち【×闕】🔗🔉

けち【×闕】闕官(けつかん)」に同じ。「―の侍らざらむには、いかでかは」〈宇津保・蔵開中〉

けつ【×闕】🔗🔉

けつ【×闕】 中国で、宮門の両脇に設けた物見やぐらの台。石闕(せつけつ)宮城。宮城の門。(けつ)」に同じ。「大納言の―あるに依りて、此を望むとて」〈今昔・二四・二五〉

けつ‐い【欠位・×闕位】‐ヰ🔗🔉

けつ‐い【欠位・×闕位】‐ヰ その地位につくべき人が欠けていること。また、欠員となっている地位。

けつ‐い【欠遺・×闕遺】‐ヰ🔗🔉

けつ‐い【欠遺・×闕遺】‐ヰ [名]スル欠け落ちていること。不十分なこと。「謬誤を改正し、その―を増補し、以てその完璧を為す」〈服部誠一・東京新繁昌記〉

けつ‐いん【欠員・×闕員】‐ヰン🔗🔉

けつ‐いん【欠員・×闕員】‐ヰン 定員に満たないこと。また、その数。「―が出る」「―を補充する」

けつ‐えき【×闕×掖】🔗🔉

けつ‐えき【××掖】 《「闕」「掖」はともに宮城の門の意》宮中。御所。禁掖(きんえき)

けつ‐えき【×闕×腋】🔗🔉

けつ‐えき【××腋】 けってき(闕腋)

けっ‐か【×闕下】🔗🔉

けっ‐か【×闕下】 《宮闕(きゆうけつ)の下(もと)の意》天子の御前。

けっ‐かく【欠画・×闕画】‐クワク🔗🔉

けっ‐かく【欠画・×闕画】‐クワク 漢字の字画を省くこと。特に中国で、天子や貴人の名と同一の漢字を用いるとき、はばかってその字画を省くこと。清の康熙(こうき)帝の諱(いみな)、玄(げんよう)の玄を「」と書く類。欠け字。

けっ‐かん【×闕官・欠官】‐クワン🔗🔉

けっ‐かん【×闕官・欠官】‐クワン 現任者の欠けている官職。官職を解くこと。免官。解官(げかん)。「為朝が鎮西の狼藉によって―せられ」〈保元・中〉

けっ‐こく【×闕国】🔗🔉

けっ‐こく【×闕国】 国司または領主が欠けている国。「勧賞(けんじやう)には―を給ふべき由」〈平家・一〉

けつ‐じ【欠字・×闕字】🔗🔉

けつ‐じ【欠字・×闕字】 文章・語句の中で、あるはずの字が落ちていること。また、その文字。欠け字。文章を書くとき、天皇または高貴の人に敬意を表すため、その名前の上に一字か二字分の空白を置くこと。欠如。→擡頭(たいとう) →平出(へいしゆつ)

けっ‐しつ【欠失・×闕失】🔗🔉

けっ‐しつ【欠失・×闕失】 [名]スル欠けてなくなること。あやまり。おちど。「固(もと)より容貌の疎脱、言語の―を咎(とが)めずして」〈中村訳・西国立志編〉生物で、染色体やDNAの一部が切断されて消失すること。突然変異の原因となる。

けっ‐しょ【欠所・×闕所】🔗🔉

けっ‐しょ【欠所・×闕所】 欠けているところ。「其の詭説の―を猛撃せられて」〈竜渓・経国美談〉(闕所)中世、没収されたり、領主が他に移ったりして、知行人のいない土地。闕所地。(闕所)中世、所領・諸職を没収すること。(闕所)江戸時代の刑罰の一。死罪・遠島・追放などの付加刑で、田畑・家屋敷・家財などを没収すること。

けつ‐じょ【欠如・×闕如】🔗🔉

けつ‐じょ【欠如・×闕如】 [名]スル必要な物事が欠けていること。「判断力の―」「道徳心が―している」欠字」に同じ。

けっしょもの‐ぶぎょう【×闕所物奉行】‐ブギヤウ🔗🔉

けっしょもの‐ぶぎょう【×闕所物奉行】‐ブギヤウ 江戸幕府の職名。大目付に属し、闕所の刑に処せられた者の財産の売却処分をつかさどった。

けっ‐せき【欠席・×闕席】🔗🔉

けっ‐せき【欠席・×闕席】 [名]スル出席すべき会合などに出ないこと。また、生徒や学生が学校を休むこと。「同窓会に―する」「授業を―する」出席。

けっ‐てい【×闕廷】🔗🔉

けっ‐てい【×闕廷】 朝廷。宮中。

けっ‐てき【×闕×腋】‐エキ🔗🔉

けっ‐てき【××腋】‐エキ 《「けつえき」の連声(れんじよう)衣服の両わきの下を縫いつけないで、開けたままにしておくこと。また、そのもの。縫腋(ほうえき)「闕腋の袍(ほう)」の略。

けってき‐の‐ほう【×闕×腋の×袍】ケツエキ‐ハウ🔗🔉

けってき‐の‐ほう【××腋の×袍】ケツエキ‐ハウ 両わきの袖付けの下を縫い合わせないで開け広げたままの袍。襴(らん)がなく、動きやすくしたもの。武官や幼年の束帯に用いた。縫腋(ほうえき)の袍に対していう。わきあけ。襖(あお)。闕腋。

けっ‐てん【欠典・×闕典】🔗🔉

けっ‐てん【欠典・×闕典】 規則・規定などが不完全なこと。また、そのもの。「其(その)―を計れば枚挙に遑(いとま)あらず」〈福沢・学問のすゝめ〉

けつ‐ぶん【欠文・×闕文】🔗🔉

けつ‐ぶん【欠文・×闕文】 一部分抜け落ちたところのある文章。また、その抜けた部分の句や文。

けつ‐ぼう【欠乏・×闕乏】‐ボフ🔗🔉

けつ‐ぼう【欠乏・×闕乏】‐ボフ [名]スル乏しいこと。不足すること。「資金が―する」「ビタミン―症」

けつ‐ぼく【欠△乏・×闕△乏】🔗🔉

けつ‐ぼく【欠乏・×乏】けつぼう(欠乏)」に同じ。「兵糧ガ―シタ」〈日葡〉

けっ‐ぽん【欠本・×闕本】🔗🔉

けっ‐ぽん【欠本・×闕本】 そろいの本の一部が欠けていること。また、その本。欠巻。→完本 →零本(れいほん)

けつ‐りゃく【欠略・×闕略】🔗🔉

けつ‐りゃく【欠略・×闕略】 減らしたり省いたりすること。省略。

けつ‐れい【欠礼・×闕礼】🔗🔉

けつ‐れい【欠礼・×闕礼】 [名]スル礼儀を欠くこと。あいさつをしないこと。失礼。「喪中につき年賀―いたします」

けつ‐ろう【欠漏・×闕漏】🔗🔉

けつ‐ろう【欠漏・×闕漏】 必要な事物が欠け落ちていること。もれ。おち。「―を補う」

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[音]ケツ [訓]か‐ける [部首]門 [総画数]18 [コード]区点    7977      JIS   6F6D      S‐JIS E88D [難読語] →い‐けつ【遺闕】けっ‐てき【闕腋】じょう‐けつ【城闕】りゅう‐けつ【竜闕】

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