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広辞苑の検索結果 (37)

か・く【欠く・闕く】🔗🔉

か・く欠く・闕く】 [一]〔他五〕 ①一部分をこわす。損じる。大唐西域記長寛点「齓カイたまへる歯有り」。「茶碗を―・く」 ②あるべき物を持たない。西大寺本最勝王経平安初期点「日と月と星宿と常の度において虧カクこと無けむ」。徒然草「此のほど百日の鯉をきり侍るを今日―・き侍るべきにあらず」。「―・くことのできない人」「誠意を―・く」「注意を―・く」「決め手を―・く」 [二]〔自下二〕 ⇒かける(下一)

かけ【欠け・闕け】🔗🔉

かけ欠け・闕け】 ①かけること。「月の満ち―」 ②こわれた物の片。かけら。

かけ‐じ【闕字・欠字】🔗🔉

かけ‐じ闕字・欠字】 ①(→)闕画けっかくに同じ。 ②⇒けつじ

か・ける【欠ける・闕ける】🔗🔉

か・ける欠ける・闕ける】 〔自下一〕[文]か・く(下二) ①一部分こわれる。損じる。なくなる。徒然草「とかくすれば、頸のまはり―・けて血垂り」。「茶碗のふちが―・ける」「一人―・け二人―・け皆去った」 ②あるべきものが無い。万葉集13「千歳に―・くる事なく万代にあり通はむと」。平家物語1「七珍万宝一つとして―・けたる事なし」。「常識に―・ける」 ③満月から月が小さくなって行く。徒然草「月満ちては―・け、物盛りにしては衰ふ」

けち【闕】🔗🔉

けち】 ①(→)闕官けっかん1に同じ。宇津保物語蔵開中「大臣―の侍らざらむには」 ②(→)けち2に同じ。

けち‐ずん【闕巡】🔗🔉

けち‐ずん闕巡⇒けつずん

けつ【闕】🔗🔉

けつ】 中国で、二つの台を宮城門外に立て、上に楼観を乗せかけた門。宮門。また、宮城。

けつ‐い【闕位・欠位】‥ヰ🔗🔉

けつ‐い闕位・欠位‥ヰ その地位にあるべき人を欠いていること。また、欠員となっている地位。

けつ‐いん【欠員・闕員】‥ヰン🔗🔉

けつ‐いん欠員・闕員‥ヰン 定員に足りないこと。また、その人数。「―が出る」「―をうめる」

けつ‐えき【闕掖】🔗🔉

けつ‐えき闕掖】 宮中。御所。禁掖きんえき

けつ‐えき【闕腋】🔗🔉

けつ‐えき闕腋⇒けってき

けつ‐えん【闕焉・欠焉】🔗🔉

けつ‐えん闕焉・欠焉】 (「焉」は助字)欠けて完全でないさま。欠如。闕然。

けっ‐か【闕下】🔗🔉

けっ‐か闕下】 (宮闕の下の意)天子の御前。

けっ‐かく【闕画・欠画】‥クワク🔗🔉

けっ‐かく闕画・欠画‥クワク 漢字の画を省くこと。特に天子または貴人の名と同じ漢字を書く時、はばかってその漢字の画を欠くこと。「玄」を「玄」と書く類。闕字かけじ

けっ‐かん【闕官・欠官】‥クワン🔗🔉

けっ‐かん闕官・欠官‥クワン ①現任者の欠けている官。闕けち。 ②(→)解官げかんに同じ。

けっ‐こく【闕国】🔗🔉

けっ‐こく闕国】 国司または領主が欠員のままの国。平家物語1「勧賞けんじょうには―を給ふべき由仰せ下されける」

けつ‐じ【欠字・闕字】🔗🔉

けつ‐じ欠字・闕字】 ①語句・文章中で、あるべき文字の脱落していること。また、その文字。 ②文章中に、天皇・貴人の名などを書く時、敬意を表すため、そのすぐ上を1字か2字分あけて書くこと。闕如。→擡頭たいとう2→平出へいしゅつ

けっ‐しつ【欠失・闕失】🔗🔉

けっ‐しつ欠失・闕失】 ①欠けうせること。 ②あやまち。あやまり。過失。

けっ‐しょ【闕所】🔗🔉

けっ‐しょ闕所】 ①(領主の欠けた土地の意)鎌倉・室町時代、領主の罪科などによって幕府に没収され、新領主の定まらない領地。闕所地。また、所領その他の財産を没収すること。日葡辞書「ヒトノザイホウヲケッショスル」 ②江戸時代の刑罰の一種。死罪・遠島・追放などの重刑の付加刑として、田畑・家屋敷・家財のすべてまたはいずれかを罪の軽重などに応じて官に没収すること。欠所。→改易⇒けっしょ‐きん【闕所金】 ⇒けっしょ‐ぐら【闕所蔵】 ⇒けっしょもの‐ぶぎょう【闕所物奉行】

けつ‐じょ【欠如・闕如】🔗🔉

けつ‐じょ欠如・闕如】 ①欠けていること。足りないこと。「責任感が―している」 ②(→)闕字けつじ2に同じ。 ⇒けつじょ‐がいねん【欠如概念】

けつ‐じょ【欠除・闕除】‥ヂヨ🔗🔉

けつ‐じょ欠除・闕除‥ヂヨ とりのぞくこと。

けっしょ‐きん【闕所金】🔗🔉

けっしょ‐きん闕所金】 江戸時代、闕所の刑に処せられた者の財産を売って得た金銭。 ⇒けっ‐しょ【闕所】

けっしょ‐ぐら【闕所蔵】🔗🔉

けっしょ‐ぐら闕所蔵】 江戸時代、闕所の刑に処せられた者の没収財物を入れておいた蔵。 ⇒けっ‐しょ【闕所】

けっしょもの‐ぶぎょう【闕所物奉行】‥ギヤウ🔗🔉

けっしょもの‐ぶぎょう闕所物奉行‥ギヤウ 江戸幕府の職名。大目付に属し、闕所に処せられた家具・調度類の売却をつかさどった。 ⇒けっ‐しょ【闕所】

けつ‐ずん【闕巡】🔗🔉

けつ‐ずん闕巡】 (ケチズンとも)朝廷の賜宴で杯を順に回し、遅刻者にはその間に杯が回った数だけ続けて飲ませて欠を補わせること。

けっ‐ち【闕地】🔗🔉

けっ‐ち闕地】 領主の欠けた土地。闕所。

けっ‐てい【闕廷】🔗🔉

けっ‐てい闕廷】 禁中。朝廷。

けっ‐てき【闕腋・欠掖】🔗🔉

けっ‐てき闕腋・欠掖】 (ケツエキの連声) ①袍ほうの両腋りょうわきの下を縫わず襴らんをつけないもの。わきあけ。↔縫腋ほうえき。 ②「闕腋の袍」の略。 ⇒けってき‐の‐ほう【闕腋の袍】

けってき‐の‐ほう【闕腋の袍】‥ハウ🔗🔉

けってき‐の‐ほう闕腋の袍‥ハウ 武官が束帯の時に着用した表衣うわぎ。襴らんがなく袖から下両腋を縫わないで開け、動きやすくした袍。武官のほか、公家の未成年男子が用いる。闕腋。わきあけのきぬ。わきあけのころも。 闕腋の袍 ⇒けっ‐てき【闕腋・欠掖】

けっ‐てん【欠典・闕典】🔗🔉

けっ‐てん欠典・闕典】 ①[旧唐書経籍志上「先王に闕典有り」]欠けている書物。不完全な典籍。 ②欠けたところのある規定。

けつ‐ぶん【欠文・闕文】🔗🔉

けつ‐ぶん欠文・闕文】 文章の字句・文が一部分欠落していること。また、その欠落のある文章。脱文。

けつ‐ぼう【欠望・闕望】‥バウ🔗🔉

けつ‐ぼう欠望・闕望‥バウ 不満足に思うこと。不平なこと。

けっ‐ぽん【欠本・闕本】🔗🔉

けっ‐ぽん欠本・闕本】 巻数が揃わず欠けた巻のある書物。また、その欠けている部分。↔完本

けつ‐りゃく【欠略・闕略】🔗🔉

けつ‐りゃく欠略・闕略】 欠きはぶくこと。完備していないこと。

けつ‐れい【欠礼・闕礼】🔗🔉

けつ‐れい欠礼・闕礼】 礼儀を欠くこと。失礼。「年賀―」

けつ‐ろう【欠漏・闕漏】🔗🔉

けつ‐ろう欠漏・闕漏】 欠けもれること。もれ。おち。

[漢]闕🔗🔉

 字形 〔門部10画/18画/7977・6F6D〕 〔音〕ケツ(漢) 〔訓〕かける [意味] ①宮城の門。天子の居所。「宮闕・禁闕・闕掖けつえき」 ②かける。ぬけ落ちる。あき。(同)欠。「闕字・闕文・闕如・闕員・闕漏」 [下ツキ 宮闕・禁闕・残闕・則闕・鳳闕・北闕

大辞林の検索結果 (25)

か・く【欠く・闕く】🔗🔉

か・く [0] 【欠く・闕く】 ■一■ (動カ五[四]) (1)(完全なものの)一部分をこわす。また,そうして不完全なものにする。「皿のふちを―・く」「顔なども―・きて血打ちて出来たり/今昔 26」 (2)そろっているものの一部分を備えていない。「首巻を―・く写本」 (3)割ったりして,大きなものの端を取り去る。「氷を―・いて口に入れる」 (4)必要なものを備えていない。足りない状態である。「穏当を―・く発言」「決め手を―・く」「義理を―・く」「塩は生命の維持に―・くことができない」「必要―・くべからざる条件」 (5)むだにする。「遊びにひまを―・く」 〔「かける(欠)」に対する他動詞〕 [可能] かける ■二■ (動カ下二) ⇒かける

かけ【欠け・闕け】🔗🔉

かけ [0] 【欠け・闕け】 (1)かけること。かけていること。「―茶碗」 (2)かけてこわれた部分。かけら。「瀬戸―」

か・ける【欠ける・闕ける】🔗🔉

か・ける [0] 【欠ける・闕ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く (1)完全なものの一部がこわれる。また,そうして不完全になる。「急須(キユウス)の口が―・けた」「刃の―・けたナイフ」 (2)そろっているべき物の一部がなくなる。欠落する。「全集の第一巻が―・けている」「其人にあらずは則―・けよ/平家 1」 (3)あるべき要素が不足する。また,存在しない。(ア)(「…が欠ける」の形で)ある種の要素がない。欠如する。「経営能力が―・けている」「必要な機能が―・けている」(イ)(「…に欠ける」の形で)…が,期待されている分量よりも少ない。…が不足である。「面白味に―・ける」「常識に―・ける」 (4)(「虧ける」とも書く)満月を過ぎて,月が次第に細くなる。 ⇔みちる 「月が―・ける」 〔「欠く」に対する自動詞〕

けつ【闕】🔗🔉

けつ [1] 【闕】 (1)欠けること。完全に備わっているべきものが,足りないこと。 (2)宮門。宮城。 (3)中国で,宮門の両わきに築いた台。その上を物見とした。

けつ-い【欠位・闕位】🔗🔉

けつ-い [1] 【欠位・闕位】 その地位につくべき人を欠くこと。また,欠員となっている地位。空位。

けつ-い【欠遺・闕遺】🔗🔉

けつ-い [0][2] 【欠遺・闕遺】 (名)スル かけおちていること。不十分なこと。「聖賢の聞へある人々にも―なきにはあらず/日本開化小史(卯吉)」

けつ-えき【闕腋】🔗🔉

けつ-えき [0] 【闕腋】 ⇒けってき(闕腋)

けっ-か【闕下】🔗🔉

けっ-か [1] 【闕下】 宮城の門の下。また,天子の前。

けっ-かく【欠画・闕画】🔗🔉

けっ-かく ―クワク [0] 【欠画・闕画】 漢字の画を省くこと。特に,天子や貴人の名と同じ漢字を書くとき,はばかってその最後の一画を省くこと。「玄」を「」,「統」を「」と書く類。欠け字。

けっ-かん【闕官・欠官】🔗🔉

けっ-かん ―クワン [0] 【闕官・欠官】 (1)その職に任ずべき人が欠けていること。また,空位の官。欠員。 (2)官職を解くこと。解官(ゲカン)。免官。

けつ-げん【欠減・闕減】🔗🔉

けつ-げん [0] 【欠減・闕減】 (名)スル 欠乏して減少すること。

けっ-こく【闕国】🔗🔉

けっ-こく 【闕国】 国司が欠員になっている国。「勧賞には―を給ふべき由おほせ下されける/平家 1」

けつ-じ【欠字・闕字】🔗🔉

けつ-じ [0] 【欠字・闕字】 (1)文章中で,あるべき文字が脱落していること。また,その文字。欠け字。 (2)律令で定められた公文書の書式の規定の一。天皇・貴人に関係した称号や言葉の上に,敬意を表すため一字または二字分の余白をあけること。欠如。擡頭(タイトウ)。平出(ヘイシユツ)。

けっ-しつ【闕失・欠失】🔗🔉

けっ-しつ 【闕失・欠失】 欠いてはならない物事を欠くこと。過失。

けっ-しょ【闕所・欠所】🔗🔉

けっ-しょ [0] 【闕所・欠所】 (1)(「闕所」と書く)鎌倉・室町時代,敗戦・謀反・犯罪などによって没収された所領。また,幕府や領主による没収行為のこと。 (2)江戸時代の庶民に対する刑罰の一。磔(ハリツケ)・火罪・獄門・死罪・追放などの付加刑として,地所・財産を没収すること。「口論の事なれば家財―には及ぶまい/浄瑠璃・夏祭」 →改易 (3)人のものを取り上げること。「友達が来ちや―するひとりもの/柳多留 17」 (4)欠けているところ。穴のあいているところ。「墻壁の―に吶喊(トツカン)して来た/吾輩は猫である(漱石)」

けっしょ-もの-ぶぎょう【闕所物奉行】🔗🔉

けっしょ-もの-ぶぎょう ―ブギヤウ [6] 【闕所物奉行】 江戸幕府の職名。大目付の下に属し,闕所者の財産の売却をつかさどった役。

けつ-ずん【闕巡】🔗🔉

けつ-ずん [0] 【闕巡】 宮中の会などで,遅参者に対して,それまでにまわった盃の数だけ一度に飲ませること。けちずん。「―の数に随ふべし/西宮記」

けっ-せい【闕政】🔗🔉

けっ-せい [0] 【闕政】 欠点のある政治。

けっ-てき【闕腋】🔗🔉

けっ-てき ―エキ [0] 【闕腋】 〔「けつえき」の連声〕 (1)衣服の両脇を縫わずに,あけておくこと。また,その服。わきあけ。 ⇔縫腋(ホウエキ) (2)「闕腋の袍(ホウ)」に同じ。

けってき-の-ほう【闕腋の袍】🔗🔉

けってき-の-ほう ―エキ―ハウ 【闕腋の袍】 両脇をあけた無襴の袍。位階によって色が定められていた。四位以下の武官が節会(セチエ)や行幸の儀仗(ギジヨウ)の際に,また,未成年者が束帯の時に着用した。わきあけのころも。位襖。闕腋。襖(アオ)。 闕腋の袍 [図]

けっ-てん【欠典・闕典】🔗🔉

けっ-てん [0] 【欠典・闕典】 規定や文書が不完全であること。また,その規則。

けつ-ぶん【欠文・闕文】🔗🔉

けつ-ぶん [0] 【欠文・闕文】 字句が脱落している文章。

けっ-ぽん【欠本・闕本】🔗🔉

けっ-ぽん [0] 【欠本・闕本】 全部そろっていない全集や雑誌。また,かけている部分の本や雑誌。欠巻。 ⇔完本

けつ-りゃく【欠略・闕略】🔗🔉

けつ-りゃく [0] 【欠略・闕略】 (名)スル 欠けていてないこと。

けつ-ろう【欠漏・闕漏】🔗🔉

けつ-ろう [0] 【欠漏・闕漏】 抜け落ちてもれること。また,もれたもの。もれ。おち。「―を補う」

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