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か・く【欠く・闕く】🔗⭐🔉
か・く【欠く・闕く】
[一]〔他五〕
①一部分をこわす。損じる。大唐西域記長寛点「齓カイたまへる歯有り」。「茶碗を―・く」
②あるべき物を持たない。西大寺本最勝王経平安初期点「日と月と星宿と常の度において虧カクこと無けむ」。徒然草「此のほど百日の鯉をきり侍るを今日―・き侍るべきにあらず」。「―・くことのできない人」「誠意を―・く」「注意を―・く」「決め手を―・く」
[二]〔自下二〕
⇒かける(下一)
かけ【欠け・闕け】🔗⭐🔉
かけ【欠け・闕け】
①かけること。「月の満ち―」
②こわれた物の片。かけら。
かけ‐じ【闕字・欠字】🔗⭐🔉
か・ける【欠ける・闕ける】🔗⭐🔉
か・ける【欠ける・闕ける】
〔自下一〕[文]か・く(下二)
①一部分こわれる。損じる。なくなる。徒然草「とかくすれば、頸のまはり―・けて血垂り」。「茶碗のふちが―・ける」「一人―・け二人―・け皆去った」
②あるべきものが無い。万葉集13「千歳に―・くる事なく万代にあり通はむと」。平家物語1「七珍万宝一つとして―・けたる事なし」。「常識に―・ける」
③満月から月が小さくなって行く。徒然草「月満ちては―・け、物盛りにしては衰ふ」
けち【闕】🔗⭐🔉
けち【闕】
①(→)闕官けっかん1に同じ。宇津保物語蔵開中「大臣―の侍らざらむには」
②(→)結けち2に同じ。
けつ【闕】🔗⭐🔉
けつ【闕】
中国で、二つの台を宮城門外に立て、上に楼観を乗せかけた門。宮門。また、宮城。
けつ‐い【闕位・欠位】‥ヰ🔗⭐🔉
けつ‐い【闕位・欠位】‥ヰ
その地位にあるべき人を欠いていること。また、欠員となっている地位。
けつ‐いん【欠員・闕員】‥ヰン🔗⭐🔉
けつ‐いん【欠員・闕員】‥ヰン
定員に足りないこと。また、その人数。「―が出る」「―をうめる」
けつ‐えき【闕掖】🔗⭐🔉
けつ‐えき【闕掖】
宮中。御所。禁掖きんえき。
けつ‐えん【闕焉・欠焉】🔗⭐🔉
けつ‐えん【闕焉・欠焉】
(「焉」は助字)欠けて完全でないさま。欠如。闕然。
けっ‐か【闕下】🔗⭐🔉
けっ‐か【闕下】
(宮闕の下の意)天子の御前。
けっ‐かく【闕画・欠画】‥クワク🔗⭐🔉
けっ‐かく【闕画・欠画】‥クワク
漢字の画を省くこと。特に天子または貴人の名と同じ漢字を書く時、はばかってその漢字の画を欠くこと。「玄」を「玄」と書く類。闕字かけじ。
けっ‐かん【闕官・欠官】‥クワン🔗⭐🔉
けっ‐かん【闕官・欠官】‥クワン
①現任者の欠けている官。闕けち。
②(→)解官げかんに同じ。
けっ‐こく【闕国】🔗⭐🔉
けっ‐こく【闕国】
国司または領主が欠員のままの国。平家物語1「勧賞けんじょうには―を給ふべき由仰せ下されける」
けつ‐じ【欠字・闕字】🔗⭐🔉
けっ‐しつ【欠失・闕失】🔗⭐🔉
けっ‐しつ【欠失・闕失】
①欠けうせること。
②あやまち。あやまり。過失。
けっ‐しょ【闕所】🔗⭐🔉
けっ‐しょ【闕所】
①(領主の欠けた土地の意)鎌倉・室町時代、領主の罪科などによって幕府に没収され、新領主の定まらない領地。闕所地。また、所領その他の財産を没収すること。日葡辞書「ヒトノザイホウヲケッショスル」
②江戸時代の刑罰の一種。死罪・遠島・追放などの重刑の付加刑として、田畑・家屋敷・家財のすべてまたはいずれかを罪の軽重などに応じて官に没収すること。欠所。→改易。
⇒けっしょ‐きん【闕所金】
⇒けっしょ‐ぐら【闕所蔵】
⇒けっしょもの‐ぶぎょう【闕所物奉行】
けつ‐じょ【欠如・闕如】🔗⭐🔉
けつ‐じょ【欠如・闕如】
①欠けていること。足りないこと。「責任感が―している」
②(→)闕字けつじ2に同じ。
⇒けつじょ‐がいねん【欠如概念】
けつ‐じょ【欠除・闕除】‥ヂヨ🔗⭐🔉
けつ‐じょ【欠除・闕除】‥ヂヨ
とりのぞくこと。
けっしょ‐きん【闕所金】🔗⭐🔉
けっしょ‐きん【闕所金】
江戸時代、闕所の刑に処せられた者の財産を売って得た金銭。
⇒けっ‐しょ【闕所】
けっしょ‐ぐら【闕所蔵】🔗⭐🔉
けっしょ‐ぐら【闕所蔵】
江戸時代、闕所の刑に処せられた者の没収財物を入れておいた蔵。
⇒けっ‐しょ【闕所】
けっしょもの‐ぶぎょう【闕所物奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
けっしょもの‐ぶぎょう【闕所物奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の職名。大目付に属し、闕所に処せられた家具・調度類の売却をつかさどった。
⇒けっ‐しょ【闕所】
けつ‐ずん【闕巡】🔗⭐🔉
けつ‐ずん【闕巡】
(ケチズンとも)朝廷の賜宴で杯を順に回し、遅刻者にはその間に杯が回った数だけ続けて飲ませて欠を補わせること。
けっ‐ち【闕地】🔗⭐🔉
けっ‐ち【闕地】
領主の欠けた土地。闕所。
けっ‐てい【闕廷】🔗⭐🔉
けっ‐てい【闕廷】
禁中。朝廷。
けっ‐てき【闕腋・欠掖】🔗⭐🔉
けっ‐てき【闕腋・欠掖】
(ケツエキの連声)
①袍ほうの両腋りょうわきの下を縫わず襴らんをつけないもの。わきあけ。↔縫腋ほうえき。
②「闕腋の袍」の略。
⇒けってき‐の‐ほう【闕腋の袍】
けってき‐の‐ほう【闕腋の袍】‥ハウ🔗⭐🔉
けってき‐の‐ほう【闕腋の袍】‥ハウ
武官が束帯の時に着用した表衣うわぎ。襴らんがなく袖から下両腋を縫わないで開け、動きやすくした袍。武官のほか、公家の未成年男子が用いる。闕腋。わきあけのきぬ。わきあけのころも。
闕腋の袍
⇒けっ‐てき【闕腋・欠掖】
⇒けっ‐てき【闕腋・欠掖】
けっ‐てん【欠典・闕典】🔗⭐🔉
けっ‐てん【欠典・闕典】
①[旧唐書経籍志上「先王に闕典有り」]欠けている書物。不完全な典籍。
②欠けたところのある規定。
けつ‐ぶん【欠文・闕文】🔗⭐🔉
けつ‐ぶん【欠文・闕文】
文章の字句・文が一部分欠落していること。また、その欠落のある文章。脱文。
けつ‐ぼう【欠望・闕望】‥バウ🔗⭐🔉
けつ‐ぼう【欠望・闕望】‥バウ
不満足に思うこと。不平なこと。
けっ‐ぽん【欠本・闕本】🔗⭐🔉
けっ‐ぽん【欠本・闕本】
巻数が揃わず欠けた巻のある書物。また、その欠けている部分。↔完本
けつ‐りゃく【欠略・闕略】🔗⭐🔉
けつ‐りゃく【欠略・闕略】
欠きはぶくこと。完備していないこと。
けつ‐れい【欠礼・闕礼】🔗⭐🔉
けつ‐れい【欠礼・闕礼】
礼儀を欠くこと。失礼。「年賀―」
けつ‐ろう【欠漏・闕漏】🔗⭐🔉
けつ‐ろう【欠漏・闕漏】
欠けもれること。もれ。おち。
[漢]闕🔗⭐🔉
闕 字形
〔門部10画/18画/7977・6F6D〕
〔音〕ケツ(漢)
〔訓〕かける
[意味]
①宮城の門。天子の居所。「宮闕・禁闕・闕掖けつえき」
②かける。ぬけ落ちる。あき。(同)欠。「闕字・闕文・闕如・闕員・闕漏」
[下ツキ
宮闕・禁闕・残闕・則闕・鳳闕・北闕
〔門部10画/18画/7977・6F6D〕
〔音〕ケツ(漢)
〔訓〕かける
[意味]
①宮城の門。天子の居所。「宮闕・禁闕・闕掖けつえき」
②かける。ぬけ落ちる。あき。(同)欠。「闕字・闕文・闕如・闕員・闕漏」
[下ツキ
宮闕・禁闕・残闕・則闕・鳳闕・北闕
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