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か・く【欠く・闕く】🔗🔉

か・く [0] 【欠く・闕く】 ■一■ (動カ五[四]) (1)(完全なものの)一部分をこわす。また,そうして不完全なものにする。「皿のふちを―・く」「顔なども―・きて血打ちて出来たり/今昔 26」 (2)そろっているものの一部分を備えていない。「首巻を―・く写本」 (3)割ったりして,大きなものの端を取り去る。「氷を―・いて口に入れる」 (4)必要なものを備えていない。足りない状態である。「穏当を―・く発言」「決め手を―・く」「義理を―・く」「塩は生命の維持に―・くことができない」「必要―・くべからざる条件」 (5)むだにする。「遊びにひまを―・く」 〔「かける(欠)」に対する他動詞〕 [可能] かける ■二■ (動カ下二) ⇒かける

かけ【欠け・闕け】🔗🔉

かけ [0] 【欠け・闕け】 (1)かけること。かけていること。「―茶碗」 (2)かけてこわれた部分。かけら。「瀬戸―」

か・ける【欠ける・闕ける】🔗🔉

か・ける [0] 【欠ける・闕ける】 (動カ下一)[文]カ下二 か・く (1)完全なものの一部がこわれる。また,そうして不完全になる。「急須(キユウス)の口が―・けた」「刃の―・けたナイフ」 (2)そろっているべき物の一部がなくなる。欠落する。「全集の第一巻が―・けている」「其人にあらずは則―・けよ/平家 1」 (3)あるべき要素が不足する。また,存在しない。(ア)(「…が欠ける」の形で)ある種の要素がない。欠如する。「経営能力が―・けている」「必要な機能が―・けている」(イ)(「…に欠ける」の形で)…が,期待されている分量よりも少ない。…が不足である。「面白味に―・ける」「常識に―・ける」 (4)(「虧ける」とも書く)満月を過ぎて,月が次第に細くなる。 ⇔みちる 「月が―・ける」 〔「欠く」に対する自動詞〕

けつ【闕】🔗🔉

けつ [1] 【闕】 (1)欠けること。完全に備わっているべきものが,足りないこと。 (2)宮門。宮城。 (3)中国で,宮門の両わきに築いた台。その上を物見とした。

けつ-い【欠位・闕位】🔗🔉

けつ-い [1] 【欠位・闕位】 その地位につくべき人を欠くこと。また,欠員となっている地位。空位。

けつ-い【欠遺・闕遺】🔗🔉

けつ-い [0][2] 【欠遺・闕遺】 (名)スル かけおちていること。不十分なこと。「聖賢の聞へある人々にも―なきにはあらず/日本開化小史(卯吉)」

けつ-えき【闕腋】🔗🔉

けつ-えき [0] 【闕腋】 ⇒けってき(闕腋)

けっ-か【闕下】🔗🔉

けっ-か [1] 【闕下】 宮城の門の下。また,天子の前。

けっ-かく【欠画・闕画】🔗🔉

けっ-かく ―クワク [0] 【欠画・闕画】 漢字の画を省くこと。特に,天子や貴人の名と同じ漢字を書くとき,はばかってその最後の一画を省くこと。「玄」を「」,「統」を「」と書く類。欠け字。

けっ-かん【闕官・欠官】🔗🔉

けっ-かん ―クワン [0] 【闕官・欠官】 (1)その職に任ずべき人が欠けていること。また,空位の官。欠員。 (2)官職を解くこと。解官(ゲカン)。免官。

けつ-げん【欠減・闕減】🔗🔉

けつ-げん [0] 【欠減・闕減】 (名)スル 欠乏して減少すること。

けっ-こく【闕国】🔗🔉

けっ-こく 【闕国】 国司が欠員になっている国。「勧賞には―を給ふべき由おほせ下されける/平家 1」

けつ-じ【欠字・闕字】🔗🔉

けつ-じ [0] 【欠字・闕字】 (1)文章中で,あるべき文字が脱落していること。また,その文字。欠け字。 (2)律令で定められた公文書の書式の規定の一。天皇・貴人に関係した称号や言葉の上に,敬意を表すため一字または二字分の余白をあけること。欠如。擡頭(タイトウ)。平出(ヘイシユツ)。

けっ-しつ【闕失・欠失】🔗🔉

けっ-しつ 【闕失・欠失】 欠いてはならない物事を欠くこと。過失。

けっ-しょ【闕所・欠所】🔗🔉

けっ-しょ [0] 【闕所・欠所】 (1)(「闕所」と書く)鎌倉・室町時代,敗戦・謀反・犯罪などによって没収された所領。また,幕府や領主による没収行為のこと。 (2)江戸時代の庶民に対する刑罰の一。磔(ハリツケ)・火罪・獄門・死罪・追放などの付加刑として,地所・財産を没収すること。「口論の事なれば家財―には及ぶまい/浄瑠璃・夏祭」 →改易 (3)人のものを取り上げること。「友達が来ちや―するひとりもの/柳多留 17」 (4)欠けているところ。穴のあいているところ。「墻壁の―に吶喊(トツカン)して来た/吾輩は猫である(漱石)」

けっしょ-もの-ぶぎょう【闕所物奉行】🔗🔉

けっしょ-もの-ぶぎょう ―ブギヤウ [6] 【闕所物奉行】 江戸幕府の職名。大目付の下に属し,闕所者の財産の売却をつかさどった役。

けつ-ずん【闕巡】🔗🔉

けつ-ずん [0] 【闕巡】 宮中の会などで,遅参者に対して,それまでにまわった盃の数だけ一度に飲ませること。けちずん。「―の数に随ふべし/西宮記」

けっ-せい【闕政】🔗🔉

けっ-せい [0] 【闕政】 欠点のある政治。

けっ-てき【闕腋】🔗🔉

けっ-てき ―エキ [0] 【闕腋】 〔「けつえき」の連声〕 (1)衣服の両脇を縫わずに,あけておくこと。また,その服。わきあけ。 ⇔縫腋(ホウエキ) (2)「闕腋の袍(ホウ)」に同じ。

けってき-の-ほう【闕腋の袍】🔗🔉

けってき-の-ほう ―エキ―ハウ 【闕腋の袍】 両脇をあけた無襴の袍。位階によって色が定められていた。四位以下の武官が節会(セチエ)や行幸の儀仗(ギジヨウ)の際に,また,未成年者が束帯の時に着用した。わきあけのころも。位襖。闕腋。襖(アオ)。 闕腋の袍 [図]

けっ-てん【欠典・闕典】🔗🔉

けっ-てん [0] 【欠典・闕典】 規定や文書が不完全であること。また,その規則。

けつ-ぶん【欠文・闕文】🔗🔉

けつ-ぶん [0] 【欠文・闕文】 字句が脱落している文章。

けっ-ぽん【欠本・闕本】🔗🔉

けっ-ぽん [0] 【欠本・闕本】 全部そろっていない全集や雑誌。また,かけている部分の本や雑誌。欠巻。 ⇔完本

けつ-りゃく【欠略・闕略】🔗🔉

けつ-りゃく [0] 【欠略・闕略】 (名)スル 欠けていてないこと。

けつ-ろう【欠漏・闕漏】🔗🔉

けつ-ろう [0] 【欠漏・闕漏】 抜け落ちてもれること。また,もれたもの。もれ。おち。「―を補う」

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