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○積善の家には必ず余慶ありせきぜんのいえにはかならずよけいあり🔗🔉

○積善の家には必ず余慶ありせきぜんのいえにはかならずよけいあり [易経坤卦]善行を積み重ねた家には必ず子孫にまで及ぶ幸福がその報いとしてやって来る。積善の余慶。 ⇒せき‐ぜん【積善】 せき‐そ尺素】 [古詩、飲馬長城窟行](「素」は白絹の意。長さ1尺の白絹に文字を書いたからいう)みじかい手紙。尺紙せきしせき‐そ石鼠・碩鼠】 〔動〕螻蛄けらの異称。 せき‐そう石槍‥サウ 槍先として使用したとみられる石器。日本では、縄文・弥生時代の打製石器にあり、旧石器時代のものは尖頭器と呼んでいる。いしやり。 せき‐そう積送】 積んで送ること。 ⇒せきそう‐ひん【積送品】 せき‐そう積層】 複数の層を積み重ねること。 ⇒せきそう‐かんでんち【積層乾電池】 ⇒せきそう‐ゴム【積層ゴム】 ⇒せきそう‐ざい【積層材】 せき‐ぞう石造‥ザウ 建物などが石材で造られていること。また、そのもの。いしづくり。「―の家屋」 ⇒せきぞう‐きょう【石造拱】 ⇒せきぞう‐びじゅつ【石造美術】 せき‐ぞう石像‥ザウ 石材を刻んで造った像。 せきそう‐かんでんち積層乾電池】 平らなマンガン電池を幾重にも積み重ねて高電圧を得るようにした乾電池。 ⇒せき‐そう【積層】 せきぞう‐きょう石造拱‥ザウ‥ 石造のアーチ。 ⇒せき‐ぞう【石造】 せきそう‐ゴム積層ゴム】 ゴム‐シートと鋼板を交互に重ねて接着したもの。免震装置の一つ。 ⇒せき‐そう【積層】 せきそう‐ざい積層材】 薄板を数枚重ね合わせ、接着した材料。合板はその代表。 ⇒せき‐そう【積層】 せきぞう‐びじゅつ石造美術‥ザウ‥ 石塔・石灯籠・狛犬などの石で造られた美術品。 ⇒せき‐ぞう【石造】 せきそう‐ひん積送品】 特に簿記で、委託販売のため他人に積送した商品。手元の商品と区別するために用いる。 ⇒せき‐そう【積送】 せきそおうらい尺素往来‥ワウ‥ 往来物。一条兼良著と伝える。1巻。元旦小朝拝・三節会以下の儀式・祭礼・武事・仏法など諸般の事項にわたり関係語彙を集録し、正月から歳暮に至る消息文の形式にまとめた書。 せき‐ぞく石鏃】 石のやじり。木や竹の柄につけて、狩猟具・武器として使用。新石器時代を中心に世界各地に分布。日本では縄文・弥生時代に盛んに用いられた。打製品は両時代ともにあり、磨製品は弥生時代に作られた。石材は黒曜石・サヌカイト・珪岩・粘板岩などで、長さ1センチメートル未満のものから5センチメートル位のものまである。 せき‐ぞく戚属】 ①母方または妻方のみうち。 ②みうち。親戚。 せき‐そつ赤卒】 「あかとんぼ」のこと。 せき‐ぞろ節季候】 (「節季に候」の意)歳末から新年にかけて、2〜3人一組となり、赤絹で顔をおおい、特異な扮装をして、「せきぞろござれや」とはやしながら歌い踊り、初春の祝言を述べて米銭を乞い歩いたもの。せっきぞろ。〈[季]冬〉。「―の来れば風雅も師走哉」(芭蕉) 節季候 せきそん‐まいり石尊参り‥マヰリ 大山詣おおやまもうでの別称。 せき‐だ席駄(→)雪駄せったに同じ。 せき‐たい石苔】 石の表面に生えたこけ。 せき‐たい石帯】 束帯のとき、袍ほうの腰を束つかねる革帯かくたい。黒漆革に玉・瑪瑙・犀角・蝋石などで飾り、透文すかしもん彫刻のある有文うもんのものと、装飾のない無文むもんのものとがあり、それぞれ官位の高下、儀式の軽重によって着用を別にした。いしのおび。→革帯 石帯 せき‐だい石台】 箱に石をおき草花を植え山水の景をまねたもの。石盆。箱庭。浄瑠璃、生玉心中「―の女蘭めらん男蘭おらんは呂州の姿」 せき‐だい席代】 室の借用料。席料せきりょうせき‐だい席題】 (俳句や和歌の会で)その席上で出される題。 せき‐たかかず関孝和】 江戸中期の和算家。通称新助。生地不詳。点竄てんざん術(筆算式の代数学)を考案し、方程式論・行列式論などを創始、また、幾何学を研究。関流を創始。著「大成算経」「括要算法」「発微算法」など。(1640頃〜1708) ⇒せき【関】 せき‐たぐ・る咳きたぐる】 〔自四〕 せきあげる。咳きこむ。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「人目を中に憚りの―・るこそ哀れなれ」 せき‐だし堰出し(→)鉄砲堰てっぽうぜきに同じ。 せき‐た・つ急き立つ】 [一]〔自五〕 いそぎあせる。はやる。浄瑠璃、井筒業平河内通「―・つ足は地につかず」 [二]〔他下二〕 ⇒せきたてる(下一) せき‐た・てる急き立てる】 〔他下一〕[文]せきた・つ(下二) 催促していそがせる。督促する。 せき‐たん石炭】 過去の植物の遺体が地殻中に埋没・堆積し、漸次分解・炭化して生じた物質。炭化の程度によって泥炭・褐炭・瀝青れきせい炭・無煙炭・石墨に分けるが、一般には褐炭から無煙炭までを指す。粘土・頁岩・砂岩などの互層間に層をなして存在。多くは古生代の後半、特に石炭紀に起源するが、日本の石炭は古第三紀のものが主。燃料・化学工業などに使用。 ⇒せきたん‐えきか【石炭液化】 ⇒せきたん‐ガス【石炭ガス】 ⇒せきたん‐がら【石炭殻】 ⇒せきたん‐かんりゅう【石炭乾留】 ⇒せきたん‐き【石炭紀】 ⇒せきたん‐けい【石炭系】 ⇒せきたん‐さん【石炭酸】 せきたん‐えきか石炭液化‥クワ 石炭を高圧で熱分解し、水素添加を行なって、合成石油を得ること。 ⇒せき‐たん【石炭】 せきたん‐ガス石炭ガス】 石炭を密閉容器中で加熱するときに発する、メタン・水素を主成分とする可燃性の気体。都市ガスなどに用いる。 ⇒せき‐たん【石炭】 せきたん‐がら石炭殻】 石炭の燃えがら。徳田秋声、足迹「―を敷詰めた其家そのうちの勝手口へ出た」 ⇒せき‐たん【石炭】 せきたん‐かんりゅう石炭乾留‥リウ 石炭を窯に入れ、空気を遮断して加熱し、これを石炭ガス・ガス液・コールタールおよびコークスに分解すること。 ⇒せき‐たん【石炭】 せきたん‐き石炭紀】 (Carboniferous Period)地質年代の古生代中、デボン紀の後、ペルム紀の前の時代。約3億6000万年前から2億9000万年前まで。西部および北部ヨーロッパのこの紀の地層に石炭層を含むからいう。この時代には巨大なシダ植物が豊富で、動物では爬虫類・昆虫が出現。→地質年代(表)⇒せき‐たん【石炭】 せきたん‐けい石炭系】 石炭紀に形成された地層。 ⇒せき‐たん【石炭】 せきたん‐さん石炭酸】 (carbolic acid)(→)フェノール1に同じ。 ⇒せき‐たん【石炭】 せき‐ち尺地】 わずかな土地。尺土。寸土。 せき‐ち石地】 石の多い土地。いしち。 せき‐ち赤地】 作物の収穫のない土地。不毛の地。赤土せきどせき‐ち瘠地】 草木の養分が少ない土地。やせち。 せき‐ちく石竹】 ナデシコ科の多年草。中国原産。高さ約30センチメートル。茎・葉は粉白色を帯び、葉は対生して細い。5月頃、茎頂や枝端に直径3センチメートルほどの五弁花を付ける。花色は紅・白など園芸品種が多く、観賞用に栽培。からなでしこ。〈[季]夏〉 ⇒せきちく‐いろ【石竹色】 せきちく‐いろ石竹色】 石竹の花のような淡紅色。ピンク。 Munsell color system: 5RP7.5/6 ⇒せき‐ちく【石竹】 せき‐ちゅう石柱】 石造の柱。 せき‐ちゅう脊柱】 (spinal column)脊椎動物の躯幹くかんの支柱をなす骨格。人間では上下32〜34の椎つい骨の連鎖から成り、これを7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎および3〜5個の尾椎に区分する。仙椎および尾椎は、それぞれ癒合して仙骨・尾骨をつくる。脊椎。 ⇒せきちゅう‐かん【脊柱管】 ⇒せきちゅう‐こうわん【脊柱後湾】 ⇒せきちゅう‐そくわん【脊柱側湾】 せきちゅう‐かん脊柱管‥クワン 脊柱をつくる椎骨の椎孔が重なって管腔となった部分。頭蓋骨の大孔と連絡し、脳から続く脊髄をその中に入れる。 ⇒せき‐ちゅう【脊柱】 せきちゅう‐こうわん脊柱後湾】 脊柱が湾曲して後方に突出している病症。胸部で背部が後方に突隆すると円背が起き、その局部的なものを亀背きはいという。くる病、職業性のもののほか、老人になると椎体や椎間板の変形・萎縮によって起こる。→脊椎湾曲⇒せき‐ちゅう【脊柱】 せきちゅう‐そくわん脊柱側湾】 脊柱が側方へ湾曲し、かつ回旋した変形。しばしば代償性湾曲を伴って脊柱はS状を描く。神経性・くる病性などのものがある。→脊椎湾曲 ⇒せき‐ちゅう【脊柱】 せき‐ちょ尺楮】 (「楮」は「こうぞ」、すなわち紙の意)ちょっとした手紙。尺書せきしょ。寸楮。 せき‐ちょう石腸‥チヤウ 極めて堅固な意思のたとえ。鉄石心。鉄腸。 せき‐ちょう積重】 つみかさなること。重積。蓄積。せきじゅう。 せき‐ちん関賃(→)関銭せきせんに同じ。 せき‐ちん赤沈(→)血沈けっちんに同じ。 せき‐つい脊椎】 ①(→)脊柱せきちゅうに同じ。 ②(→)椎骨ついこつに同じ。 ⇒せきつい‐えん【脊椎炎】 ⇒せきつい‐カリエス【脊椎カリエス】 ⇒せきつい‐こつ【脊椎骨】 ⇒せきつい‐すべり‐しょう【脊椎辷り症】 ⇒せきつい‐どうぶつ【脊椎動物】 ⇒せきつい‐ぶんり‐しょう【脊椎分離症】 ⇒せきつい‐わんきょく【脊椎湾曲】 せきつい‐えん脊椎炎】 椎骨の炎症。脊椎カリエス・化膿性脊椎炎・慢性関節リウマチなどがある。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せきつい‐カリエス脊椎カリエス】 脊椎の結核。血行性に椎体が侵され、その破壊および脊柱の変形を起こす。形成された膿が局所に溜り、また下方に流れて流注膿瘍をつくる。打痛・圧痛・神経痛・運動麻痺などを伴う。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せきつい‐こつ脊椎骨(→)椎骨ついこつに同じ。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せきつい‐すべり‐しょう脊椎辷り症‥シヤウ 脊椎分離症を起こした椎骨の前半部が前方に移動した状態。腰痛の原因となる。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せきつい‐どうぶつ脊椎動物】 脊索動物門の一亜門。脊椎を身体の中軸として体躯たいくを支持する動物。体は左右相称、頭・胴・尾・四肢の別がある。魚類・両生類・爬虫類・鳥類・哺乳類などに分ける。↔無脊椎動物。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せきつい‐ぶんり‐しょう脊椎分離症‥シヤウ 脊椎が上下の関節突起の間の椎弓部で分離し、椎体・上関節突起・横突起・椎弓根から成る前部と下関節突起・椎弓棘突起から成る後部とに分かれる状態。第5腰椎に起きやすい。腰痛を来す。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せきつい‐わんきょく脊椎湾曲】 脊椎の病的な湾曲。後湾・前湾・側湾などがある。結核・くる病・筋萎縮症などのほか老人性・職業性のものがあり、姿勢の悪い児童にもしばしば起こる。脊柱湾曲。脊柱変形。 ⇒せき‐つい【脊椎】 せき‐づる関弦・禦弦】 軍陣で用いた弦の一種。弦全体を苧・絹糸で巻きつめ、これに漆を塗ったもの。 せき‐て関手(→)関銭せきせんに同じ。 せき‐てい石庭】 岩石で構成した、日本風の庭園。枯山水かれさんすいはその一例。 せき‐てい石鼎】 石のかなえ。 せき‐てい赤帝】 中国、五天帝の一人。南方の神で、また夏をつかさどるともいう。 せき‐てい席亭】 ①人を集めて演芸などを見せる所。寄席よせ。 ②貸席、または寄席よせの亭主。 せき‐てがた関手形(→)関所手形に同じ。 せき‐てつ尺鉄】 短い刃物。小さな武器。寸鉄。しゃくてつ。 せき‐てっこう赤鉄鉱‥クワウ 酸化鉄(Ⅲ)から成る鉱物。三方晶系に属し、板状・葉片状・鱗片状・繊維状・粒状を呈する。金属光沢を有し、鉄黒色または暗灰色。土状のものは赤色で、代赭たいしゃ石と称する。製鉄上最も重要な鉱石。弁柄ベンガラ。 赤鉄鉱 撮影:松原 聰 せき‐でら関寺・世喜寺】 滋賀県大津市逢坂の長安寺の地にあった寺。11世紀初め源信の再興。この時にその功を助けた大牛(迦葉仏かしょうぶつの化身と伝える)を葬った牛塔を残す。 ⇒せきでら‐こまち【関寺小町】 せきでら‐こまち関寺小町】 ①能。老女物。老いた小野小町が七夕たなばたの夜、関寺の僧に歌道を語り、昔を追懐して、舞を舞う。能最高の秘曲。 ②歌舞伎舞踊(長唄)・地歌・上方舞(義太夫)などの一つ。 ⇒せき‐でら【関寺・世喜寺】 せき‐てん釈奠】 (シャクテン・サクテンとも)[礼記王制]孔子を祀る典礼。犠牲・蔬菜を供え、爵を薦めて祭る意。2月・8月の上の丁ひのとの日に行う。古代中国では先聖先師の祭礼の総称。後漢以後、孔子とその門人を祀る大典の特称となった。日本では、大宝元年(701)2月丁巳に行われたのが最初。室町時代に廃絶、のち江戸幕府・諸藩が再興、東京都湯島や佐賀県多久の聖堂、沖縄県那覇の孔子廟では今も続けられている。おきまつり。〈[季]春〉 せき‐でん石田】 極めて石が多く耕すことのできない田地。転じて、無用の物のたとえ。 せき‐でん籍田・藉田】 [漢書文帝紀]中国の古習で、宗廟の祭祀用の穀物を天子・諸侯がみずから耕作する農耕儀式。日本でも行われた。 せき‐と赤兎】 全身が赤く、一日千里を走るという名馬。後漢末の武将、呂布りょふが董卓とうたくから贈られ、その死後、関羽の乗馬となった。赤兎馬。 せき‐ど関戸・関門】 関所の門。せきのと。〈倭名類聚鈔10せき‐ど尺土】 わずかの土地。尺地せきちせき‐ど尺度⇒しゃくど せき‐ど赤土】 ①(→)赤地せきちに同じ。 ②⇒あかつち⇒せきど‐こく【赤土国】 せき‐ど瘠土】 地味がやせて作物の生育の悪い地。瘠地せきちせき‐ど積怒】 つもりつもった怒り。積憤。 せき‐とう石刀‥タウ ①縄文時代晩期の磨製石器の一種。内反りの刀に似る。 ②中国で、石庖丁の称。 せき‐とう石塔‥タフ 石材で作った塔。日本では多く積上げ式の多層塔。初めは供養塔で、後に個人の墓標となる。宝篋印塔ほうきょういんとう・卵塔・石幢など形状は多様。石塔婆。 せき‐とう石榻‥タフ 石で作った寝台または腰掛け。 せきとう石濤‥タウ 明末・清初の画家。本名、朱若極。号は大滌子だいてきし・苦瓜尊者など。明の宗室の一族。山水・花鳥・蘭竹を描いたが、殊に山水は風韻に富む個性的画法で、南宗なんしゅう画に独自の境地を開いた。(1642〜1707) せき‐とう石磴】 石段。また、石のある坂路。 せき‐どう石幢】 石塔の一種。六角または八角の柱状幢身、龕がん部・笠・宝珠などより成り、仏像・梵字を各面に刻む。中国では唐代より行われ、日本では鎌倉時代のものを最古とし、室町時代以後のものが多い。 石幢 せき‐どう赤道‥ダウ (equator) ①地球の南北両極から90度をへだてた大圏。赤道上では、春分・秋分の頃、太陽は真上から照らす。また、緯度は赤道を基準として南北に測る。 ②天球上の想像線で、地球の赤道面と天球との交わりをなす大圏。 ⇒せきどう‐かいりゅう【赤道海流】 ⇒せきどう‐ぎ【赤道儀】 ⇒せきどう‐きだん【赤道気団】 ⇒せきどう‐ギニア【赤道ギニア】 ⇒せきどう‐さい【赤道祭】 ⇒せきどう‐ざひょう【赤道座標】 ⇒せきどう‐ぜんせん【赤道前線】 ⇒せきどう‐せんりゅう【赤道潜流】 ⇒せきどう‐ちょっか【赤道直下】 ⇒せきどう‐はんりゅう【赤道反流】 ⇒せきどう‐むふうたい【赤道無風帯】 ⇒せきどう‐ゆうしょう【赤道湧昇】 せきどう‐かいりゅう赤道海流‥ダウ‥リウ 赤道反流を挟んで西向きに流れる北赤道海流と南赤道海流との総称。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐ぎ赤道儀‥ダウ‥ ある地点の地軸の方向(極軸)とこれに直角の方向(赤緯軸)との二つの回転軸を持つ台に装置した天体望遠鏡。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐きだん赤道気団‥ダウ‥ 赤道付近で形成される気団。海洋性で高温多湿。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐ギニア赤道ギニア‥ダウ‥ (Equatorial Guinea)アフリカ中部の共和国。ギニア湾の奥の陸地ムビニ地区と島嶼とから成る。旧スペイン領で、1968年独立。面積2万8000平方キロメートル。人口40万(1995)。首都マラボ。→アフリカ(図)⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐こう赤銅鉱‥クワウ 酸化銅(Ⅰ)から成る鉱物。等軸晶系に属し、通常正八面体。塊状・粒状・土状、時に毛髪状。赤銅色または暗赤色で金剛光沢がある。銅鉱床の酸化帯中に産し、銅の原料鉱石。 赤銅鉱 撮影:松原 聰 せきどう‐さい赤道祭‥ダウ‥ 船が赤道を横切る際に行う船上での祭り。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐ざひょう赤道座標‥ダウ‥ヘウ 天球上における星の位置を表す座標系の一つ。赤道面を基準に南北に赤緯を、春分点から東まわりに赤経をとる。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐ぜんせん赤道前線‥ダウ‥ (→)熱帯収束帯に同じ。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐せんりゅう赤道潜流‥ダウ‥リウ 赤道直下の海洋内部に存在する東向きの海流。水深200メートル付近に最大流速があり、毎秒1メートル程度。幅は赤道を中央に挟んで400キロメートル程度。水面は西向きの流れ(南赤道海流)であることが多い。1952年にクロムウェル(T. Cromwell1922〜1958)が発見。クロムウェル海流。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐ちょっか赤道直下‥ダウチヨク‥ 赤道の線にあたる場所。高地を除き非常に暑い。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐はんりゅう赤道反流‥ダウ‥リウ 赤道の北方で北赤道海流と南赤道海流との間をこれらと反対に東向きに流れる海流。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐むふうたい赤道無風帯‥ダウ‥ 赤道付近の風速の弱い地帯。南北両半球の貿易風帯の間にあり、風向は一定しない。赤道低圧帯。 ⇒せき‐どう【赤道】 せきどう‐ゆうしょう赤道湧昇‥ダウ‥ 赤道に沿って発生する湧昇。貿易風による吹送流がコリオリの力によって赤道から離れる方向に向かうため、それを補うように起こる。→沿岸湧昇 ⇒せき‐どう【赤道】 せき‐とく尺牘】 (「牘」は方形の木札)てがみ。書状。文書。 ⇒せきとく‐ぶん【尺牘文】 せき‐とく碩徳】 (「碩」は大の意) ①徳の高い人。 ②高徳の僧。大徳。 せき‐とく積徳】 徳行をつむこと。つもった徳行。 せきとく‐ぶん尺牘文】 てがみの文。書簡文。 ⇒せき‐とく【尺牘】 せきど‐こく赤土国】 隋書に見える東南アジアの国名。所在には諸説があるが、マレー半島の南端と見る説が有力。 ⇒せき‐ど【赤土】 せき‐と‐して寂として】 音が全くない状態で。ひっそりして。「―声なし」 せき‐とど・む塞き留む】 〔他下二〕 さえぎりとめる。せきとめる。古今和歌集「滝つ瀬の早き心を何しかも人目づつみの―・むらむ」 せきど‐の‐いん関戸の院‥ヰン 京都府乙訓郡大山崎町南部の地。摂津との国境で、関所にあった離宮の跡。 せき‐どめ咳止め】 咳を止めること。また、そのための薬。 せきとめ‐こ堰止め湖】 山崩れの土砂や火山の溶岩・泥流が谷や盆地の一部に流れ込み、水をせきとめて生じた湖。植物によってせきとめられる場合もある(例えばビーバー湖・泥炭地の池塘ちとう)。堰塞湖えんそくこせき‐と・める塞き止める・堰き止める】 〔他下一〕[文]せきと・む(下二) さえぎりとめる。さえぎる。竹取物語「みかどなほめでたく思し召さるること―・めがたし」。「流れを―・める」「噂が広がるのを―・める」 せき‐とり関取】 ①相撲の大関の異称。現在は、十両以上の力士の敬称。 ②稲の在来品種。倒伏が少ないのでこの名がある。食味良く、東海・関東地方で鮨米に用いた。 ③大麦の在来品種。関東地方に多く、良質で多くの品種を生んだ。 せきとりせんりょうのぼり関取千両幟‥リヤウ‥ 浄瑠璃。近松半二ほか合作の世話物。1767年(明和4)初演。恩ある家の若旦那鶴屋礼三郎に遊女錦木を身請けさせようとする相撲取岩川(稲川)と、悪浪人一原九平太を援ける力士鉄ヶ嶽との達引たてひきを脚色。2段目「岩川内の場」が有名で、新内・常磐津でも行われる。後に歌舞伎化。 せき‐にん責任】 ①[荘子天道]人が引き受けてなすべき任務。「―を全うする」「―を持つ」「―をとる」 ②政治・道徳・法律などの観点から非難されるべき責せめ・科とが。法律上の責任は主として対社会的な刑事責任と主として対個人的な民事責任とに大別され、それぞれ一定の制裁を伴う。 ⇒せきにん‐かん【責任感】 ⇒せきにん‐しゃ【責任者】 ⇒せきにん‐じゅんびきん【責任準備金】 ⇒せきにん‐じょうけん【責任条件】 ⇒せきにん‐せんとう‐せい【責任先頭制】 ⇒せきにん‐そきゃく【責任阻却】 ⇒せきにん‐ないかく【責任内閣】 ⇒せきにん‐ねんれい【責任年齢】 ⇒せきにん‐のうりょく【責任能力】 ⇒せきにん‐ほけん【責任保険】 ⇒せきにん‐むのうりょくしゃ【責任無能力者】 せきにん‐かん責任感】 責任を重んじ、それを果たそうとする気持。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐しゃ責任者】 ある事項についてその責任を負う人。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐じゅんびきん責任準備金】 保険会社が、将来に発生しうる危険に対して、支払責任を履行する資金として準備する積立金。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐じょうけん責任条件‥デウ‥ 刑事責任の成立要件。故意・過失など。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐せんとう‐せい責任先頭制】 スピード‐スケートの長距離レースの規則。トラックの一定の場所で、決められた回数だけ先頭を走ることを順位決定の条件とする。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐そきゃく責任阻却】 〔法〕犯罪成立要件の一つである有責性が欠けること。狭義には期待可能性がないことをいう。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐ないかく責任内閣】 議会の信任の如何によって進退を決する内閣で、議院内閣制における内閣の条件の一つ。→超然内閣⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐ねんれい責任年齢】 刑事責任を負担することができるとされる年齢。満14歳以上。刑事責任年齢。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐のうりょく責任能力】 〔法〕違法行為による法律上の責任を負担しうる能力。自己の行為の法的責任を弁識しうる知能。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐ほけん責任保険】 損害保険の一種。他人の財産または身体に損害または傷害を加えた者が、損害賠償の義務を負うに至った時、その賠償額と訴訟費用を保険者が填補てんぽすることを目的とするもの。賠償責任保険。 ⇒せき‐にん【責任】 せきにん‐むのうりょくしゃ責任無能力者】 〔法〕 ①刑法上、精神機能の未成熟または障害のために刑事責任を負担しうる能力を認められない者。14歳未満の者、心神喪失者など。 ②民法上、不法行為責任を負担しうる能力がない者。自己の行為の責任を弁識するに足るべき知能を備えない未成年者および精神上の障害により責任弁識能力を欠く状態で加害行為をした者。 ⇒せき‐にん【責任】 せきね関根】 姓氏の一つ。 ⇒せきね‐きんじろう【関根金次郎】 ⇒せきね‐しょうじ【関根正二】 ⇒せきね‐まさなお【関根正直】 せきね‐きんじろう関根金次郎‥ラウ 将棋13世名人。千葉県生れ。伊藤宗印門下。名人を世襲制から現行の実力名人制に改めた。近代将棋の父と呼ばれる。(1868〜1946) ⇒せきね【関根】 せきね‐しょうじ関根正二‥シヤウ‥ 洋画家。福島県生れ。独自の内面的な幻視の世界を表出。結核で夭折。作「信仰の悲しみ」など。(1899〜1919) ⇒せきね【関根】 せき‐ねつ赤熱】 物体が赤くなるまで熱すること。 せきね‐まさなお関根正直‥ナホ 国文学者。江戸日本橋生れ。東京女高師教授。考証故実に精通。著「装束甲冑図解」「宮殿調度図解」「公事根源釈義」など。(1860〜1932) ⇒せきね【関根】 せき‐ねん昔年】 むかし。そのかみ。昔時。 せき‐ねん積年】 つもる年月。多年。「―の恨み」 せきの関野】 姓氏の一つ。 ⇒せきの‐ただし【関野貞】 せき‐の‐いわかど関の岩門‥イハ‥ 関所の堅固な門。拾遺和歌集「逢坂の―ふみならし」 せきのう‐ゆ石脳油‥ナウ‥ 石油の旧称。臭水くそうずせき‐の‐ごほんまつ関の五本松】 出雲地方の民謡。美保関の港口の山にある五本松が、ある大名に行列の槍がつかえたという理由で1本伐られたことを惜しんだ唄。歌詞「関の五本松一本切りゃ四本あとは切られぬ女夫めおと松」。もとは作業唄という。 せき‐の‐こまん関の小万】 ①江戸時代の民謡。東海道の関に住んでいた名物女で、丹波与作との情事で名高い関の小万を詠み込んだ歌。近松門左衛門作「丹波与作待夜の小室節」などに脚色。 ②歌舞伎舞踊。長唄「四季花笠踊」に由来。娘が両手に花笠を持って踊る。若衆歌舞伎時代の踊の伝存したもの。 せき‐の‐じぞう関の地蔵‥ヂザウ 三重県亀山市関町の九関山宝蔵寺の地蔵菩薩。また、その地蔵院の称。平安前期の創始とされ、1472年(文明4)の再興。 せき‐の‐しみず関の清水‥ミヅ 滋賀県大津市逢坂山旧逢坂関付近にあった清水。(歌枕) せきの‐ただし関野貞】 建築史家。越後高田の人。東大教授。美術史・考古学にも精通、法隆寺の研究で有名。著「日本の建築と芸術」「朝鮮の建築と芸術」「支那の建築と芸術」など。(1867〜1935) ⇒せきの【関野】 せき‐の‐と関の門・関の戸】 関所の門。せきど。続古今和歌集「―も明けがた近くなりにけり」 せきのと関の扉】 歌舞伎舞踊。常磐津。本名題「積恋雪関扉つもるこいゆきのせきのと」。宝田寿来作詞。初世鳥羽屋里長・2世岸沢式佐作曲。1784年(天明4)初演。逢坂山の関で良岑よしみね宗貞と小野小町との恋語りの後、関守関兵衛(実は大伴黒主)が墨染桜の精にその素姓を見露わされる。顔見世舞踊の代表作。 せき‐の‐とざし関の扃】 関所の門にかぎをかけること。また、そのかぎ。千載和歌集「ふるままに跡たえぬれば鈴鹿山雪こそ―なりけれ」 せき‐の‐ひがし関の東(→)関東かんとうに同じ。増鏡「―を都の外とておしとむべくもあらざりけり」 せき‐の‐ふじかわ関の藤川‥フヂカハ 岐阜県不破郡関ヶ原町藤下とうげの東にある藤川の旧称。揖斐いび川の一支流。不破の関の付近にあるからいう。藤子川。 せき‐のぼ・る咳き上る】 〔自四〕 せきあげる。しゃくりあげる。むせかえる。源氏物語蜻蛉「胸の―・るここちして」 せき‐の‐まごろく関孫六】 ①室町後期の美濃の関の刀工。名は兼元。作刀の刃文は多く三本杉の形をなす。ほかに数代の孫六がある。 ②前田家伝来の小堀遠州作の茶杓の名。 せき‐の‐やま関の山】 なし得る限度。精いっぱい。浮世風呂4「成田さまへの旅ぐれへが―だらう」 せき‐ば石馬「石人石馬せきじんせきば参照。 せき‐はい石肺】 鉱石の塵埃が吸入されて肺に沈積し、肺に病変を起こす職業病。珪肺けいはいの類。 せき‐はい脊背】 せなか。せ。 せき‐はい惜敗】 競技・試合などに、少しの差で敗れること。惜しくもまけること。「健闘むなしく―する」 ⇒せきはい‐りつ【惜敗率】 せきはい‐りつ惜敗率】 小選挙区におけるある落選者の得票数を、同選挙区の当選者の得票数で割った割合。複数の落選者が比例代表選挙にも重複立候補し、かつその名簿登載順位が同じ場合、惜敗率に従って最終的な名簿順位を決定する。 ⇒せき‐はい【惜敗】 せきはい‐ろう夕拝郎‥ラウ 五位の蔵人くろうどの唐名。夕郎。 せき‐ばく寂寞】 (セキ・バクは漢音)ものさびしいさま。ひっそりしたさま。じゃくまく。高橋太華、有馬竹「話対手はなしがたきを得て、少しく―を破りしも」。「―たる深夜」 せき‐はじめ関一】 社会政策学者・都市行政家。静岡県生れ。東京高等商業学校教授。1923年(大正12)大阪市長。大阪港整備、市営住宅・公設市場建設など社会資本拡充・都市社会政策に尽力。著「労働者保護法論」など。(1873〜1935) ⇒せき【関】 せき‐ばつ責罰】 罪を責めて罰すること。 せき‐ばらい咳払い‥バラヒ わざと咳をすること。こわづくり。しわぶき。夏目漱石、吾輩は猫である「障子の陰でエヘンと云ふ細君の―が聞える」 せき‐はん赤飯】 ①小豆あずきまたはささげを煮汁とともに糯米もちごめにまぜて蒸籠せいろうで蒸した強飯こわめし。おこわ。赤の御飯。多く祝事に用いる。「―を炊いて祝う」 ②(→)「あずきめし」に同じ。 せき‐ばん石版】 平版の元祖。石版石を磨いて、その面に脂肪性のインクなどで文字・図形を描いたもの。 ⇒せきばん‐いんさつ【石版印刷】 ⇒せきばん‐が【石版画】 ⇒せきばん‐せき【石版石】 せき‐ばん石盤】 ①粘板岩の薄板に木製の枠をつけ、石筆せきひつで文字・絵などを書くようにしたもの。布で拭くと消える。学童の筆記練習用に使われた。 ②(→)スレートに同じ。 ⇒せきばん‐せき【石盤石】 せきばん‐いんさつ石版印刷】 石版を用いた印刷。水で湿した版面に印刷インクを与えると、文字・図形部分にだけ付着するので、これを紙に転写する。 ⇒せき‐ばん【石版】 せきばん‐が石版画‥グワ 石版印刷による版画。リトグラフ。 ⇒せき‐ばん【石版】 せきばん‐せき石版石】 石版印刷に用いる石灰岩。堅硬で緻密、吸湿・吸油性がある。色は灰色または淡黄色。 ⇒せき‐ばん【石版】 せきばん‐せき石盤石】 石盤の材料とする粘板岩。 ⇒せき‐ばん【石盤】 せき‐ひ石匕(→)「いしさじ(石匙)」に同じ。 せき‐ひ石碑】 ①石造の碑。石に文を刻んで建てたもの。いしぶみ。 ②石塔。はかいし。 せき‐ひつ石筆】 ①黒色または赤色の粘土を固めて筆の穂の形に製し、管に挟んで書画を書くのに用いるもの。 ②蝋石などを筆形に造り、石盤に文字・図画などを記す用具。 ③(→)矢立やたて3の異称。 ⇒せきひつ‐せき【石筆石】 せきひつ‐せき石筆石】 蝋ろう石の一種。不透明で、白・灰・緑色などを呈し、脂肪光沢を有する。主としてカリ・礬土ばんど・珪酸および水から成り、石筆・耐火煉瓦の製造に供する。 ⇒せき‐ひつ【石筆】 せきび‐の‐らん赤眉の乱】 前漢を倒した新朝の王莽おうもうの失政による社会の混乱に乗じて、西暦18年、山東瑯琊ろうやの樊崇はんすうが起こした農民反乱。王莽の軍と区別するために眉を赤く染めたという。27年、劉秀(後漢の光武帝)によって平定された。 せき‐ひん赤貧】 [南史臨汝侯坦之伝](「赤」は何もない意)ひどく貧しくて何も持っていないこと。ひどい貧乏。 ⇒赤貧洗うが如し

広辞苑 ページ 11004 での○積善の家には必ず余慶あり単語。