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○梨の礫なしのつぶて🔗⭐🔉
○梨の礫なしのつぶて
「梨」を「無し」にかけて、便りを出しても、先方からはさっぱり音沙汰のないこと。
⇒なし【梨・梨子】
なしのもとしゅう【梨本集】‥シフ
歌論書。戸田茂睡著。3巻5冊。1700年(元禄13)刊。和歌の制詞・禁詞がいわれのないことを、豊富な例によって論証。
なし‐ばら【生し腹】
うみの母。実母。狭衣物語4「―とのみ思ひ聞えさせ給へるかひなく」
な‐じみ【馴染】
①なれ親しむこと。なれ親しんだこと。また、そのもの。平治物語「年来の御―に、…なき御跡を問ひ奉らむ」。「お―の店」
②長年連れそった夫または妻。好色一代男2「―に別れての当座は」
③同じ遊女のもとに通い馴れた客。吉原では、3度目以降の客をいう。→初会→裏。
⇒なじみ‐きん【馴染金】
なじみ‐きん【馴染金】
遊里(殊に吉原)で、同じ遊女を3回目に揚げた時に出す祝儀の金。もと吉原では同じ遊女のもとに3度通って初めて枕をかわす習慣があったので起こったといわれ、2両2分を定めとした。なお、第1回(初会)・第2回(裏)に祝儀を出すこともあり、これらを初会馴染・裏馴染といった。
⇒な‐じみ【馴染】
な‐じ・む【馴染む】
〔自五〕
(ナレシムの約)
①なれて親しくなる。なつく。平家物語(延慶本)「御所にて朝夕―・みまゐらせおはしたりしかば」。日葡辞書「タネンナジミマウサレタルシュクン(主君)ニテマシマス」。「長年―・んだ土地」
②なじみ客になる。馴染金を出す。傾城色三味線「頭から一文字屋の名高い太夫に―・みて」
③しっくりする。調和する。とけあう。「会合の雰囲気に―・む」「手に―・んだ筆」「裁判に―・まない問題」
なし‐もう・く【為し設く】‥マウク
〔他下二〕
用意する。平家物語10「下文くだしぶみあまた―・け」
なし‐もぎ【梨捥ぎ】
梨の実をもいでとること。特に、行楽として梨をもぎとることにいう。
なしもと‐の‐みや【梨本宮】
旧宮家の一つ。1868年(明治1)伏見宮貞敬さだよし親王の子守脩もりおさ親王(1819〜1881)が創始した梶井宮を70年改称。久邇宮くにのみや朝彦親王4男の守正王(1874〜1951)が85年継承。1947年宮号廃止。
なしもと‐ぼう【梨本坊】‥バウ
三千院さんぜんいんの別称。
なし‐もの【鱁鮧】
塩辛しおから。また、魚醤うおびしお。浄瑠璃、用明天皇職人鑑「―桶」
ナジャ【Nadja】
ブルトンの散文作品。1928年刊。現実の背後にある超現実を女性ナジャとの出会いで実感する体験を語ったシュールレアリスムの名作。
ナジャフ【Najaf】
イラク中部にあるイスラム教シーア派の聖地。シーア派の初代イマームとされるアリーの墓廟がある。
ナジュド【Nejd】
⇒ネジド
な‐じょ
ナジョウの転。東海道中膝栗毛2「―にけぶりがつんもへる」
な‐じょう‥デフ
(ナン(何)ジョウの転)
[一]〔連体〕
何という。どういう。いかなる。宇津保物語俊蔭「―業をもえせず」
[二]〔副〕
(下に反語を伴って)なんとして。どうして。いかで。なんじょう。なじょに。源氏物語椎本「今更に―さることか侍るべき」
なし‐よ・す【済し寄す】
〔他下二〕
借金を少しずつ返済していって全部すます。炭俵「―・せて鶯一羽としのくれ」(智月)
ナショナリスト【nationalist】
民族主義者。国家主義者。国粋主義者。
ナショナリズム【nationalism】
民族国家の統一・独立・発展を推し進めることを強調する思想または運動。民族主義・国家主義・国民主義・国粋主義などと訳され、種々ニュアンスが異なる。
ナショナリゼーション【nationalization】
国有化。国営化。
ナショナリティー【nationality】
①民族性。国民性。国風。
②国籍。
ナショナル【national】
①国民的。民族的。
②全国的。
③国立。国有。
⇒ナショナル‐インタレスト【national interest】
⇒ナショナル‐カリキュラム【national curriculum】
⇒ナショナル‐スクール【national school】
⇒ナショナル‐センター【national center】
⇒ナショナル‐チーム【national team】
⇒ナショナル‐トラスト【National Trust】
⇒ナショナル‐ミニマム【national minimum】
⇒ナショナル‐リーグ【National League】
ナショナル‐インタレスト【national interest】
国際関係において各国家が追求するといわれる国家全体の利益。国益。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐カリキュラム【national curriculum】
全国共通の教育課程。日本では学習指導要領により実施される。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐スクール【national school】
特定の国籍・民族の子供を対象とし、初等・中等教育を行う学校。民族学校。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐センター【national center】
労働組合の全国中央組織。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐チーム【national team】
スポーツなどで、国を代表するチーム。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐トラスト【National Trust】
「歴史的名勝および自然的景勝地のためのナショナル‐トラスト」の略称。自然環境や歴史的環境の保存を目的に、1895年イギリスで発足した市民の運動で、その後世界各地に広まった。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐ミニマム【national minimum】
国家が国民に保障する最低限の生活水準。社会保障の原則の一つ。
⇒ナショナル【national】
ナショナル‐リーグ【National League】
アメリカのプロ野球二大リーグの一つ。1876年に結成。略称ナ‐リーグ。→アメリカン‐リーグ
⇒ナショナル【national】
なじ・る【詰る】
〔他五〕
相手の過失や不満な点などを問いつめる。問いつめて責める。詰問きつもんする。法華義疏長保点「諸の釈、之を詰ナジル」。「不実を―・る」
な‐しろ【名代】
大化(645〜650)前代の皇室の私有民。諸国の国造くにのみやつこの民の一部を割さいて、皇族名をつけ、その租税を皇室関係の経費とする。子代こしろとの別は未詳。みなしろ。
なし‐わり【梨割り】
①梨の実を割るようにざっくり二つに割ること。狂言、二人大名「―にしてくれう」。「鯛の頭を―にする」
②歌舞伎・人形浄瑠璃の小道具。立回りで切られると割れて赤い切り口が現れる仮面や頭かしら。
なす【茄子】
(「なすび」とも)
①ナス科の野菜で、栽培上は一年草。インド原産とされ、広く温帯・熱帯で栽培。茎は80センチメートルに達し、葉は卵形。夏・秋に淡紫色の合弁花を葉のつけ根に開く。果実は倒卵形・球形または細長い楕円形で、紫黒色または黄白色、長さ20センチメートル以上になるものもある。食用とする。栽培品種が極めて多く、加茂茄子など各地方に独特のものがある。〈[季]夏〉。→ナス科。
茄子
撮影:関戸 勇
ナス(花)
撮影:関戸 勇
②茶入れの一種。濃茶を入れるのに用いる陶製小壺で、口元がすぼんで胴のふくらんだもの。唐物からものの最上品とされる。
なす【那須】
栃木県北東端、那珂川上流域一帯の地域名。那須温泉郷があり、行楽地として塩原とともに名高い。保養地として発展。
な・す【生す・成す・為す】
〔他五〕
①(そこに存在しなかったものを新たに)つくりあげる。万葉集6「もののふの八十伴の雄は廬いおりして都―・したり旅にはあれども」。「一代で財を―・す」
②《生》産む。竹取物語「おのが―・さぬ子なれば」。「子まで―・した仲」
③ある行為をする。行う。徒然草「心おのづからしづかなれば、無益のわざを―・さず」。平家物語4「安芸国までの御幸はいかにと人不審を―・す」。日葡辞書「アタヲナス」「ゲヂ(下知)ヲナス」。「―・すすべもない」「相手の―・すがままになる」
④なしとげる。仕上げる。東大寺諷誦文稿「瓔珞の衣を翻化ナシて」。徒然草「一事を必ず―・さむと思はば、他の事の破るるをもいたむべからず」。「偉業を―・す」
⑤高貴の人がある事を行う。平家物語12「去二日には、義経が申請る旨に任せて頼朝を背くべき由庁の御下文―・され」
⑥別のものとする。別の状態にする。万葉集19「大君は神にしませば赤駒の腹ばふ田ゐを都と―・しつ」。源氏物語賢木「我が身を無きに―・しても」。源氏物語藤裏葉「今一たび見奉る世もやと、命をさへ執念う―・して念じけるを」。「荒地を沃野と―・す」
⑦あるものを他にあて用いる。万葉集13「鳥が音のきこゆる海に高山を障へだてに―・して沖つ藻を枕に―・し」
⑧(「…を―・す」の形で)…となる。方丈記「大地に至りてはことなる変を―・さず」。徒然草「紙のふすま、あさの衣、一鉢のまうけ、あかざのあつもの、いくばくか人の費を―・さん」
⑨(形容詞連用形、または助詞「に」「と」などをうける動詞「思う」「見る」「聞く」などの連用形に付いて)「そのように思う(見る・聞く)」などの意を表す。源氏物語玉鬘「中宮のおはします町は、かやうの人も住みぬべくのどやかなれど、さてさぶらふ人のつらにや聞き―・さむ」。源氏物語総角「さすがに中納言などの思はむ所を思して、言の葉の限り深きなりけり、と思ひ―・し給ふに」。「見―・す」
⑩(動詞連用形に複合して)故意に…する。ことさら…する。源氏物語東屋「殊に今めかしうも見えざめるを、故々しげにも宣ひ―・すかな」。御伽草子、二十四孝「継母のくせなれば父子の仲を悪しく言ひ―・して」
な・す【済す】
〔他四〕
①義務を果たす。完納する。今昔物語集28「諸衛の大糧の米を―・さざりければ」
②借りたものを返す。返済する。日葡辞書「ヲイモノ(負物)ヲナス」。醒睡笑「米を貸しぬ。乞へども遂に―・さず」
⇒済す時の閻魔顔
な・す【寝す】
[一]〔自四〕
(ヌ(寝)に尊敬を表すスの付いた語)おやすみになる。古事記上「をとめの―・すや板戸を」
[二]〔他四〕
(ヌ(寝)に使役を表すスの付いた語)寝させる。万葉集5「眼交まなかいにもとな懸りて安寝やすいし―・さぬ」
な・す【鳴す】
〔他四〕
鳴らす。万葉集11「時守の打ち―・す鼓」
なす【如】
〔接尾〕
(「のす」に同じ。「似る」と同源)体言または動詞の連体形に付く。…のごとく。…のような。古事記上「くらげ―ただよへる時に」。万葉集1「さ野榛のはりの衣に着く―目につくわが背」。「山―大波」
な・ず【撫づ】ナヅ
〔他下二〕
⇒なでる(下一)
なす‐か【茄子科】‥クワ
双子葉植物の一科。中南米の熱帯を中心に約100属2000種、日本には十数種が自生。花は両性、萼は4〜5裂。花冠は鐘状または管状の合弁花で4〜6裂。雄しべは花弁と同数。果実は液果または蒴果さくか。ナス・タバコ・トマト・ジャガイモなどの重要な農産物が多いが、ハシリドコロ・チョウセンアサガオなど有毒な種類もある。
なす‐かざんたい【那須火山帯】‥クワ‥
北海道駒ヶ岳に始まり、奥羽地方を貫いて長野県北東部の諸火山に至る火山帯をいった語。八甲田山・蔵王・磐梯山・赤城山などが属する。
なすか‐なさぬか【成すか成さぬか】
木呪きまじないのとき木に問いかけて言うことば。
なすからすやま【那須烏山】
栃木県東部の市。那珂川が貫流する丘陵地帯で、自然・景観に恵まれる。「山あげ祭」は重要無形民俗文化財。人口3万1千。
なす‐かん【茄子環・茄子鐶】‥クワン
引っ掛けてつなぐのに使う、卵型の金属製の輪。輪の一部が開閉し、押し込むだけで連結できる。
なずきナヅキ
水にひたる意、また傍に付いている意などという。古事記中「―の田の」
なずき【脳】ナヅキ
①脳のう。脳髄。今昔物語集5「我が首かしらの―返りて水と成して」
②転じて、あたま。東海道中膝栗毛2「―やアあがり申さない」
なず・く【懐く】ナヅク
〔自五・他下二〕
⇒なつく
なすく・る【擦くる】
〔他五〕
(→)「なする」に同じ。
なすこくぞう‐の‐ひ【那須国造碑】‥ザウ‥
古代の三碑の一つ。栃木県大田原市の笠石神社にある。碑は頭上に1石を置き笠状。高さ1.2メートル、幅48センチメートル。碑文は隷書風の楷書。700年に没した那須国造韋提いでの頌徳の碑。なすのくにのみやつこのひ。
なす‐こん【茄子紺】
茄子に似た赤みのある紺色。
Munsell color system: 7.5P2.5/2.5
なずさ・うナヅサフ
〔自四〕
①水に浸る。水にただよう。古事記下「瑞玉盞みつたまうきに浮きしあぶら落ち―・ひ」
②なれてまつわりつく。なつく。なじむ。源氏物語夕顔「いときなきより―・ひし者の」
なずさわ・るナヅサハル
〔自四〕
なれしたしむ。なじむ。古今和歌集六帖5「夜もすがら―・りぬるいもが袖」
なすしおばら【那須塩原】‥シホ‥
栃木県北部の市。那須野ヶ原の北西一帯を占め、塩原温泉郷・板室温泉・那須黒磯温泉などがある。人口11万5千。
なす‐しちとう【那須七党】‥タウ
中世、下野国那須郡の武士団。那須氏を中心に、蘆野・千本・福原・伊王野・大関・大田原の七氏。那須七騎。那須衆。
なす‐だけ【那須岳】
栃木県北部、福島県境に近い那須火山帯中の活火山。主峰の茶臼岳は複式成層火山で標高1915メートル。噴火口は2、ほかに多数の小孔がある。山麓には温泉が多い。那須山。
茶臼岳
提供:オフィス史朗
ナスタチウム【nasturtium】
〔植〕(→)ノウゼンハレンに同じ。
ナスダック【NASDAQ】
(National Association of Securities Dealers Automated Quotations)アメリカの店頭市場で用いられる株式売買システム。1971年稼動開始。また、それを用いた市場。→ジャスダック



広辞苑 ページ 14634 での【○梨の礫】単語。