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○班女が閨はんじょがけい🔗⭐🔉
○班女が閨はんじょがけい
(班婕妤しょうよが成帝の寵の衰えたのを嘆き、秋扇賦を作った故事による)男に捨てられた女のねや。班女が扇。→秋の扇
⇒はん‐じょ【班女】
はん‐しょく【斑色】
まだらいろ。ぶちいろ。
はん‐しょく【繁殖・蕃殖】
(植物が)しげり増えること。(動物が)増えはびこること。生殖により個体数を増すこと。「―地」
⇒はんしょく‐き【繁殖期】
はん‐じょく【煩縟】
わずらわしく、くだくだしいこと。
はん‐じょく【繁縟】
①(繁文縟礼の略)こまごましくわずらわしいこと。
②種々様々の色どり。
ばん‐しょく【伴食】
①主客のお伴ともをして御馳走になること。陪食ばいしょく。相伴しょうばん。
②その職にふさわしい実権・実力が伴わないこと。
⇒ばんしょく‐だいじん【伴食大臣】
ばん‐しょく【晩食】
①夕方の食事。夕食。ばんめし。
②おそく食事をすること。
パン‐しょく【パン食】
パンを主食とすること。また、そのような食事。
はんしょく‐き【繁殖期】
一年のうち、動物が求愛・交尾・産卵する時期。
⇒はん‐しょく【繁殖・蕃殖】
ばんしょく‐だいじん【伴食大臣】
実権・実力のともなわない、名前だけの大臣。
⇒ばん‐しょく【伴食】
ばんしょく‐の‐あらそい【蛮触の争い】‥アラソヒ
[荘子則陽](「蛮」は蝸牛かぎゅうの右の角、「触」は左の角)「蝸牛角上の争い」に同じ。→蝸牛(成句)
はん‐しょくみんち【半植民地】
主権を保有していながら他国に制圧され、事実上植民地状態にある地域。
ばんしょこう【蕃藷考】‥カウ
蕃藷(サツマイモ)の栽培・貯蔵について述べた書。青木昆陽著。1巻。1735年(享保20)刊。別に昆陽の友人鈴木俊氏が筆記した「甘藷記」の増訂本をいうこともある。
ばんしょ‐しらべしょ【蕃書調所】
1856年(安政3)江戸幕府が九段坂下に創立した洋学の教育研究機関。洋学の教授・統制、洋書の翻訳に当たる。翌年開校、62年(文久2)一橋門外に移転、洋書調所と改称、63年さらに開成所と改称。
⇒ばん‐しょ【蕃書】
パン‐ジョンファン【方定煥】
(Pang Jŏng-hwan)朝鮮の童謡・童話作家。号は小波。児童文学団体セクトン会を組織。(1899〜1931)
はん‐じり【半尻】
後ろの裾すそを、前裾よりも短くした狩衣かりぎぬ。貴族の子供の着用したもの。小狩衣。
半尻
はん・じる【判じる】
〔他上一〕
(→)「判ずる」に同じ。
はんし‐るい【半翅類】
(→)カメムシ目に同じ。
ばんじろう【蕃石榴】
(→)グアバに同じ。
はんしろう‐かのこ【半四郎鹿子】‥ラウ‥
(江戸末期の歌舞伎俳優、5代目岩井半四郎が用いたからいう)麻の葉の文様の鹿子絞り。
はん‐しん【反身】
からだをそらすこと。そりみ。
はん‐しん【反唇・反脣】
[史記平準書]唇を反かえすこと。不服なことを示す表情。
はん‐しん【半身】
①全身の半分。「下―」
②上半身。「―像」
⇒はんしん‐ふずい【半身不随】
⇒はんしん‐よく【半身浴】
はん‐しん【阪神】
大阪と神戸。
⇒はんしん‐あわじ‐だいしんさい【阪神淡路大震災】
⇒はんしん‐こうぎょうちたい【阪神工業地帯】
⇒はんしん‐こうそくどうろ【阪神高速道路】
⇒はんしん‐でんしゃ【阪神電車】
はん‐しん【版心】
袋綴ふくろとじにした和漢書版本の各丁の折目。→柱4㋐
はん‐しん【叛心】
むほんをしようとする心。
はん‐しん【叛臣】
むほんを企てた臣。逆臣。
はん‐しん【藩臣】
①[史記秦始皇本紀]藩屏はんぺいの臣。
②藩主の臣。諸大名の家来。
はん‐じん【凡人】
⇒ぼんじん
ばん‐しん【番新】
番頭新造の略。梅暦「おりから―障子をあけて」
ばん‐しん【蕃神】
外国から渡来した神。
ばん‐じん【万人】
すべての人。ばんにん。
ばん‐じん【万仞・万尋】
(「仞・尋」は両手を広げた長さ)非常に高いこと。また、非常に深いこと。「―の谷」
ばん‐じん【蛮人】
野蛮人。未開人。
ばん‐じん【蕃人】
①未開人。えびす。
②外国人。
③台湾先住民に対する日本統治時代の呼称。→生蕃せいばん
はんしん‐あわじ‐だいしんさい【阪神淡路大震災】‥アハヂ‥
1995年1月17日の兵庫県南部地震による災害。兵庫・大阪・京都の1県2府が被災し、死者6300人、負傷者4万3000人、全半壊家屋20万9000。また、神戸市内で阪神高速道路の高架橋やビルが倒壊。第二次大戦後の日本で最大の災害となる。
激しく燃える長田区 1995年1月17日午後1時過ぎ
提供:毎日新聞社
約500メートルにわたり倒壊した阪神高速道路 1995年1月17日
提供:毎日新聞社
阪神・淡路大震災
提供:NHK
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐こうぎょうちたい【阪神工業地帯】‥ゲフ‥
大阪市・神戸市を中核として大阪府・兵庫県の大阪湾沿岸地域および内陸に広がる工業地帯。京都府南部を含めて京阪神工業地帯と呼ぶこともある。重化学工業、特に機械・金属工業の比率が高く、繊維工業も多い。
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐こうそくどうろ【阪神高速道路】‥カウ‥ダウ‥
阪神地区の各都市を結ぶ有料自動車専用道路。阪神高速道路株式会社が建設・管理。
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐でんしゃ【阪神電車】
大阪府と兵庫県で営業する大手私鉄の一つ。梅田(大阪)・元町(神戸)間の本線その他がある。
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐はんぎ【半信半疑】
なかば信じ、なかば疑うこと。「―で聞く」
はんしん‐ふずい【半身不随】
脳出血の後などに起こる、体の左右どちらかが思うままに動かせない症状。→錐体路。
⇒はん‐しん【半身】
はんしん‐よく【半身浴】
下半身だけ湯に浸り、心臓への負担を避ける入浴法。
⇒はん‐しん【半身】
はんしん‐ろん【汎心論】
(panpsychism)宇宙の万物に心があるとする説。精神的実体としての無数のモナド(ライプニッツ)、「神の根拠性」に基づいた世界神化説(ホワイトヘッド)はその例。物活論。
はんしん‐ろん【汎神論】
(pantheism)あらゆるものに神が宿り、一切万有は神であり、神と世界とは本質的に同一であるとする宗教観・哲学観。インドのウパニシャッドの思想、ソクラテス以前のギリシア思想、近代ではスピノザ・ゲーテ・シェリングなどの思想はこれに属する。万有神論。↔一神論
はん‐す【半使・判事】
高麗茶碗の一種。赤みを帯びた白土に淡紅色の円い斑紋が不規則に現れたもの。朝鮮使節の通訳官(判使)が日本に伝えたものという。
ばん・ず【晩ず】
〔自サ変〕
晩になる。日が暮れる。狂言、宗論「日も―・じてござるほどに」
はん‐すい【半酔】
半ば酒に酔っていること。なまよい。
はん‐すい【半睡】
半ばねむっていること。
はん‐すい【范
】
「はんしょ(范雎)」の誤読。
はん‐ずい【伴随】
ともないしたがうこと。随伴。
ばん‐すい【万水】
①多量の水気。
②多くの川、または海。「千山―」
ばん‐すい【晩翠】
冬枯れの時、なお草木の緑色であること。
ばんすい【晩翠】
⇒どいばんすい(土井晩翠)
ばん‐すい【番水】
①中世以降、灌漑用水を順番で使用したこと。
②(→)番醤油ばんじょうゆに同じ。
ばんずいいん‐ちょうべえ【幡随院長兵衛】‥ヰンチヤウ‥ヱ
江戸初期の侠客。浅草花川戸に住み、町奴の頭領。水野十郎左衛門を首領とする旗本奴と争い殺された。没年は1650年(慶安3)とも57年(明暦3)ともいう。桜田治助や河竹黙阿弥らによって歌舞伎・浄瑠璃などに脚色。
はん‐すう【反芻】
①一度のみこんだ食物を再び口中に戻し、噛み直して再びのみこむこと。典型的にはウシ目(偶蹄類)の哺乳類が行う。
②二度三度くりかえし思い、考えること。「師の言葉を―する」
⇒はんすう‐い【反芻胃】
⇒はんすう‐しょう【反芻症】
⇒はんすう‐るい【反芻類】
はん‐すう【反数】
①ある数の符号を変えた数。aに対して−aをいう。
②(→)逆数に同じ。
はん‐すう【半数】
①全数の半分。
②〔生〕(→)基本数に同じ。この核相の細胞・個体を半数体(haploid)という。↔全数
はんすう‐い【反芻胃】‥ヰ
反芻をする動物の胃。ふつう4室に分かれ、食物は第1室にいったん貯えられ、第2室から再び口に戻され、反芻ののち第3室に入り、腸へ移る。
⇒はん‐すう【反芻】
はんすう‐しょう【反芻症】‥シヤウ
胃の運動神経異常の一つ。摂取した食物が不随意的に再び口腔内に逆流し、それを再び嚥下えんげする病症。
⇒はん‐すう【反芻】
はんすう‐るい【反芻類】
ウシ目のウシ亜目をいう。特に反芻胃の発達したウシ・シカ・キリンなどの各科が含まれる。鹿牛亜目。
⇒はん‐すう【反芻】
はん‐すきびたい【半透額】‥ビタヒ
近世、額中央の前寄りに細く三日月形に透かした冠。30歳までの料。はんびたい。→すきびたい
はんすけ【半助】
①(一人前でない意)少しとんまな人をののしっていう語。
②明治期、円助(1円)の半分、すなわち50銭をいう。
ハンス‐ザックス【Hans Sachs】
⇒ザックス
ハン‐スト
ハンガー‐ストライキの略。
パン‐スト
パンティー‐ストッキングの略。
ハンズ‐フリー【handsfree】
受話機を手で持たずに通話できる機能。
はん‐ズボン【半ズボン】
丈たけが膝までしかないズボン。
はん‐スラヴ‐しゅぎ【汎スラヴ主義】
(Pan-Slavism)帝政ロシアで、すべてのスラヴ民族をツァーリの下に結合しようとした運動。第一次大戦前には、バルカンのスラヴ系諸民族をロシアが後援し、ドイツ・オーストリアの推進する汎ゲルマン主義と衝突した。
ばんす‐らく【万春楽】
平安初期の踏歌とうかに用いた囃子詞はやしことば。また、その歌曲全体の名。ばんしゅんらく。ばんすんらく。源氏物語竹河「―を御口ずさびにし給ひつつ」
はん‐すり【版摺・板摺】
紙を版木にあてて摺ること。また、それをする人。
はん‐ずり【榛摺】
ハリスリの音便。
バンスリ【bānsurī ヒンディー】
南アジアで笛類を指す語。竹製または木製の横笛が多いが、縦笛もある。ヴァンシなど。バーンスリー。
はん・する【反する】
〔自サ変〕[文]反す(サ変)
①うらはらである。反対である。「予期に―・した結果となる」
②たがう。違反する。「規定に―・する」
③そむく。むほんする。史記抄「実は―・する心はなかつたぞ」
はん・する【叛する】
〔自サ変〕[文]叛す(サ変)
そむく。むほんする。
はん・する【飯する】
〔他サ変〕[文]飯す(サ変)
食事をする。
はん・ずる【判ずる】
〔他サ変〕[文]判ず(サ変)
①見わける。優劣や可否などを判断する。今昔物語集3「証人を以て―・ぜしむるに」
②おしはかって考える。推考する。「夢を―・ずる」
ばんすん‐らく【万春楽】
⇒ばんすらく
パンセ【pensée フランス】
思想。思考。
パンセ【Pensées フランス】
パスカルがキリスト教護教論のために書いた断章の集成。人間の本性の矛盾に関する深い洞察と信仰に対する鋭い分析がある。著者の死後1670年刊。瞑想録。
はん‐せい【反正】
正しい状態にかえること。また、正しい状態にかえすこと。平定。「撥乱―」
はん‐せい【反省】
①自分の行いをかえりみること。自分の過去の行為について考察し、批判的な評価を加えること。
②〔哲〕(reflexion)自己の内面的な精神生活または心的状態に意識とくに注意の作用を向けること。デカルト以降の近代哲学はこれを方法とし、反省によって得られる自己意識の確実性を知の根拠とした。晩年のフッサールは、反省する自我と反省される自我の分裂など、反省にまつわる方法的困難の克服を、時間性の次元において試みた。
⇒はんせい‐てき‐きんこう【反省的均衡】
はん‐せい【半生】
①一生の半分。それまでの人生。「―を費やす」
②⇒はんしょう
はん‐せい【半晴】
なかば晴れていること。
はん‐せい【半醒】
なかば醒さめていること。
⇒はんせい‐はんすい【半醒半睡】
はん‐せい【繁盛】
(→)繁昌はんじょうに同じ。
はん‐せい【藩制】
①封建社会で、地方に藩を置いた制度。→幕藩体制。
②藩政上の諸制度。
はん‐せい【藩政】
藩主がその領地内に行う政治。藩治。
はん‐ぜい【反噬】
(「噬」は、かむ意)
①動物が恩を忘れて飼主にかみつくこと。
②恩義ある人にはむかうこと。
はん‐ぜい【半済】
①荘園の年貢を折半し、半分を守護側に引き渡すこと。南北朝時代に軍費調達のため始められた制度で、後には土地の折半に進み、武家の荘園侵略の手段となった。
②⇒はんさい
ばん‐せい【万世】
よろずよ。万代。永世。永遠。
⇒ばんせい‐いっけい【万世一系】
⇒ばんせい‐ふえき【万世不易】
ばん‐せい【万姓】
多くの民。万民。庶民。
ばん‐せい【伴星】
連星で、暗い方の星。↔主星
ばん‐せい【坂西】
関西かんさいの異称。ばんさい。
ばん‐せい【晩生】
①普通の時季よりおそく生ずること。また、農作物などが遅れて成熟すること。↔早生。
②遅れて生まれること。先輩に対する自分の謙称。
ばん‐せい【晩成】
おそく出来あがること。おそく成就すること。晩年になって成功すること。「大器―」
ばん‐せい【蛮声】
粗野な声。荒々しい大声。「―を張り上げる」
ばん‐ぜい【万歳】
⇒ばんざい。日葡辞書「センシュウバンゼイ」
⇒ばんぜい‐せんしゅう【万歳千秋】
ばん‐ぜい【番勢】
警備の軍隊。〈日葡辞書〉
ばんせい‐いっけい【万世一系】
永遠に同一の系統がつづくこと。多く皇統についていわれた。
⇒ばん‐せい【万世】
はんせい‐いでん【伴性遺伝】‥ヰ‥
性染色体上にある遺伝子による遺伝。性によって遺伝様式が異なる。人では色覚異常・血友病など。
はんせい‐こうじ【半成工事】
受注工事や請負工事のうち仕掛りのもの。企業会計では、流動資産に計上される。
はん‐せいすう【半整数】
量子論で、整数と1/2との和。
ばんせい‐せつ【万聖節】
〔宗〕(→)「諸聖人の祝日」に同じ。
ばんぜい‐せんしゅう【万歳千秋】‥シウ
①人の長寿を祝う語。
②[戦国策楚策]貴人の死を遠まわしにいう語。千秋万歳。栄華物語若枝「なにか今日は―をぞいふべき」
⇒ばん‐ぜい【万歳】
はん‐せいだい【范成大】
南宋の詩人。字は致能。石湖居士と号。江蘇呉県の人。南宋四大家の一人。著「石湖集」「呉船録」「呉郡志」など。(1126〜1193)
はんせい‐てき‐きんこう【反省的均衡】‥カウ
(reflective equilibrium)ロールズが提唱した倫理学の方法論。道徳原理の選択を、信頼できる道徳判断および背景理論(科学的仮説)との三者の間で相互に検証しつつ正当化しようとすること。反照的均衡。内省的均衡。
⇒はん‐せい【反省】
はんぜい‐てんのう【反正天皇】‥ワウ
記紀に記された5世紀中頃の天皇。仁徳天皇の第3皇子。名は多遅比瑞歯別たじひのみずはわけ。倭の五王のうちの「珍」とされる。→天皇(表)
はんせい‐はんすい【半醒半睡】
半ば目覚め半ば眠っているような、ぼんやりとしている状態。
⇒はん‐せい【半醒】
はん‐せいひん【半製品】
製造・加工が途中までで、まだ完全な製品となっていないもの。仕掛り品と異なり、販売することができる。
ばんせい‐ふえき【万世不易】
永久にかわらないこと。
⇒ばん‐せい【万世】
はん‐せき【犯跡】
犯罪の形跡。犯罪の痕跡。「―をくらます」
はん‐せき【版籍】
①版図はんとと戸籍。
②土地と人民。
⇒はんせき‐ほうかん【版籍奉還】
はん‐せき【叛跡】
むほんの形跡。
はん‐せき【藩籍】
①一藩の領地と人民。
②その藩の臣として名を列すること。
ばん‐せき【磐石】
⇒ばんじゃく
はんせき‐ほうかん【版籍奉還】‥クワン
1869年(明治2)に行われた中央集権化政策。薩摩・長州など多くの大名が領土・領民の奉還を上表したのを政府は認め、それ以外の大名にも奉還を命じた。これにより形式上は中央集権となったが、知藩事には旧大名が任命されたので、実質的にはまだ不十分であった。→廃藩置県
⇒はん‐せき【版籍】
はん‐せつ【反切】
中国で、漢字音を示すのに、他の漢字2字を借りてする法。上の字(父字または音字)の頭子音と、下の字(母字または韻字)の韻とを合わせて1音を構成するもの。例えば、「台」の字音を「徒哀反」あるいは「徒哀切」という形で示し、「徒」の頭音〔t〕と「哀」の韻〔ai〕とによって〔tai〕を表す類。かえし。
はん‐せつ【半切・半截】
①半分に切ること。
②唐紙・白紙・画仙紙などの全紙を、縦に二つに切ったもの。また、それに書かれた書画。半折。
③印画紙の大きさの一つ。36センチメートル×43センチメートル程度のものを慣習的にいう称。
はん‐せつ【汎説】
ひろくひっくるめて説くこと。概説。
ばん‐せつ【晩節】
①晩年。老後。
②晩年の節操。「―を汚す」
③末の時。末の世。末年。
④季節の終りの時期。
ばん‐せつ【盤折】
うねりまがること。曲折。
はん‐せん【反戦】
戦争に反対すること。「―運動」
はん‐せん【半銭】
①1銭の半分。5厘。
②わずかの金銭。「一紙―」
はん‐せん【帆船】
帆をかけた船。ほまえせん。ほぶね。
はん‐せん【盤旋】
(ハンは漢音)めぐること。まわること。
はん‐ぜん【判然】
はっきりとよくわかるさま。明瞭。「論旨が―としない」
ばん‐せん【万千】
数の多いこと。また、さまざまなこと。千万。
ばん‐せん【番船】
(バンブネとも)
①海上警備の船。折たく柴の記下「―これに近づけば、大炮を発して劫おびやかす」
②江戸時代、江戸入港の順番を争った廻船。上方から新綿・新酒を送るのを競った新綿番船・新酒番船の略。
ばん‐せん【番銭】
背に数字を記した古銭。寛永通宝には一から十六まで、元和通宝には一から三十までの背文がある。
ばん‐せん【番線】
①針金の太さを示した語。番号が大きいほど線径が小さい。現在はミリメートルで示す。
②駅のプラットホームに面した線路を番号で区別していう語。
③映画や出版などの業界で、物流あるいは地域などの系統を分類していう語。
ばん‐せん【蕃船】
外国船。異国船。蕃舶。
ばん‐ぜん【万全】
すべてに完全で少しも手おちのないこと。「―の用意」「―を期す」
はんせん‐ぎ【半仙戯】
(なかば仙人になるような気分がすることからいう)「ぶらんこ」の異名。〈[季]春〉
ばんせんしゅうかい【万川集海】‥シフ‥
忍術書。藤林保武著。22巻。1676年(延宝4)成る。伊賀・甲賀の忍術の秘伝を集大成したもの。まんせんしゅうかい。
ハンセン‐びょう【ハンセン病】‥ビヤウ
(癩らい菌の発見者、ノルウェーのハンセン(G. A. Hansen1841〜1912)に因む)癩菌によって起こる慢性の感染症。癩腫型と類結核型の2病型がある。癩腫型は結節癩ともいい、顔面や四肢に褐色の結節(癩腫)を生じ、眉毛が抜けて頭毛も少なくなり、結節が崩れて特異な顔貌を呈する。皮膚のほか粘膜・神経をもおかす。類結核型は斑紋癩・神経癩ともいい、皮膚に赤色斑を生じ知覚麻痺を伴う。癩病。レプラ。→プロミン
はん‐そ【反訴】
民事訴訟の係属中にその訴訟手続を利用して被告から逆に原告を相手方として提起する訴え。
はん‐そ【藩祖】
藩主の先祖。
はん‐そう【反想】‥サウ
おもいかえすこと。
はん‐そう【半双】‥サウ
一双の半分。対ついをなすものの片方。「屏風―」
はん‐そう【帆走】
①帆に風を受けて、水上を航行すること。
②動力を用いず、大気の状況の変化を利用して飛行すること。
はん‐そう【搬送】
荷物などをはこびおくること。
⇒はんそう‐たい【搬送帯】
⇒はんそう‐つうしん【搬送通信】
⇒はんそう‐は【搬送波】
はん‐そう【瘢瘡】‥サウ
きずあと。創痕。
はん‐ぞう【楾・
・匜・半挿】‥ザフ
湯や水を注ぐ容器。柄の中の穴を湯・水が通ずるようにしてあり、この柄が半分本体の中に挿しこまれているところからの名。はにそう。はそう。宇津保物語菊宴「しろかねの―」
楾
楾
提供:ポーラ文化研究所
⇒はんぞう‐たらい【半挿盥】
はん‐ぞう【范増】
秦末の人。楚の項羽に仕え、奇計を以て戦功を立て、鴻門の会には劉邦を刺そうとして果たさず、後に項羽と不和を生じて去った。( 〜前204)
ばん‐そう【伴走】
走る競技者につきそって走ること。「―車」
ばん‐そう【伴奏】
楽曲の主要声部・主要旋律を引き立たせるために付け加えられる声部。また、そうした声部を演奏すること。「ピアノで―する」
ばん‐そう【伴僧】
導師に伴う従僧。枕草子265「たのもしきもの。心地あしきころ、―あまたして修法したる」
ばん‐そう【晩霜】‥サウ
晩春(4月末から5月)になって降りる霜。桑その他の新葉を害する。おそじも。
ばん‐そう【番僧】
輪番に仏堂を守護する僧。堂守どうもり。
ばんぞう
売買の仲介人。仲買人。〈日葡辞書〉
ばん‐ぞう【番匠】‥ザウ
⇒ばんじょう
ばんそう‐こう【絆創膏】‥サウカウ
粘着剤をつけた紙・布などの医療品。創傷面の被覆、包帯の固定などに用いる。
はん‐ぞうさく【半造作】‥ザウ‥
建築工事の半ばであること。また、そのもの。
はんそう‐たい【搬送帯】
コンベヤーの訳語。
⇒はん‐そう【搬送】
はんぞう‐たらい【半挿盥】‥ザフタラヒ
口や手を洗ったり、歯黒めに用いたりする角盥つのだらい。みみだらい。はんぞう。平家物語10「―に櫛入れてもつてまゐりたり」
⇒はん‐ぞう【楾・
・匜・半挿】
はんそう‐つうしん【搬送通信】
搬送波を用いて行う通信方式。
⇒はん‐そう【搬送】
はんそう‐は【搬送波】
情報を含む低周波信号電流によって変調され、これを搬送する高周波電流(正弦波)の称。電信・電話・ラジオ・テレビなど、有線・無線の別なくいう。
⇒はん‐そう【搬送】
はんそう‐はんぞく【半僧半俗】
半ばは僧で、半ばは俗人であること。
はん‐そく【反則・犯則】
①法令に違反すること。
②規則をおかすこと。規則違反。「―をとられる」→ペナルティー。
⇒はんそく‐きっぷ【反則切符】
⇒はんそく‐きん【反則金】
はん‐そく【反側】
①ねがえりを打つこと。ころびまわること。「輾転―」
②そむくこと。
はん‐そく【販促】
販売促進の略。→セールス‐プロモーション
はん‐そく【蕃息】
しげりふえること。蕃殖。
はん‐ぞく【反俗】
世間一般とは異なる考え方・生き方をすること。「―の作家」「―精神」
はん‐ぞく【半俗】
俗体の僧。半ば俗人で半ば僧であること。「半僧―」
はん‐ぞく【叛賊・反賊】
むほんにん。逆賊。
ばん‐ぞく【蛮族・蕃族】
野蛮な民族。未開の民族。
ばん‐ぞく【蕃俗】
蕃人の風俗。蕃風。
ばん‐ぞく【蕃賊】
敵対するえびす。
はんそく‐おう【斑足王】‥ワウ
(梵語Kalmāṣapāda)ジャータカに出てくるマガダ国の王。その父が牝獅子めじしと交わって生まれたという。足に斑紋があり、性格は獰猛どうもうで王位に即いた後も好んで小児を食い、遂に羅刹らせつの国に入って鬼王となったと伝える。
はんそく‐きっぷ【反則切符】
交通反則金の納付を命ずる告知書。反則チケット。
⇒はん‐そく【反則・犯則】
はんそく‐きん【反則金】
道路交通法上、軽微な違反行為を犯した者が国に納付する金銭。これを納付すれば起訴を免れる。交通反則金。
⇒はん‐そく【反則・犯則】
ばん‐そつ【万卒】
多くの兵卒。
ばん‐そつ【番卒】
番をする兵卒。番兵。
はん‐そで【半袖】
袖の長さがひじまでであるもの。「―シャツ」
パンソリ
(朝鮮語p‘ansori)朝鮮の民俗芸能。演者が一人で、歌・せりふ・振りを交えながら、太鼓の伴奏で長編の物語を演唱するもの。演目に「春香歌」「沈清しんせい歌」など。唱劇。劇歌。→春香伝
ハン‐ソリャ【韓雪野】
(Han Sŏr-ya)朝鮮の作家。「その日の夜」でデビュー。カップに参加。作「合宿所の夜」「黄昏」。戦後は金日成を称揚する「血路」を発表、北朝鮮文壇の重鎮として活躍。1962年失脚。(1900〜1976)
はん‐た【煩多】
わずらわしく多いこと。「―な手続き」
はん‐た【繁多】
①物事が多いこと。
②用事が多くて、いそがしいこと。「公務―の折」「―な職務」
はんだ【箯】
(アンダ(箯輿)の訛)負傷者・罪人などを乗せてかつぐ竹製の粗末なかご。
はんだ【半田・盤陀】
(現在の福島県北部にあった半田銀山の産であるからとも、マレー諸島中のバンダ島の名に因むともいう)錫と鉛とを主成分とする合金で、金属の接合剤として用いるもの。白鉛。軟鑞。
⇒はんだ‐ごて【半田鏝】
⇒はんだ‐づけ【半田付け】
はんだ【半田】
愛知県南西部、知多半島の東岸にある市。知多木綿で知られる綿織物業や醸造業・鉄鋼業・機械工業が盛ん。人口11万6千。
ばん‐た【番太】
江戸時代、町村に召し抱えられて火の番や盗人の番に当たった者。非人身分の者が多く、番非人ともいわれた。江戸では番太郎といい、平民がなり、町内の番小屋に住んで駄菓子・雑貨などを売りながら、その任をつとめた。好色五人女1「―が拍子木」
ばん‐だ【万朶】
(「朶」は垂れさがった枝)多くの垂れ下がった枝。「―の桜」
バンダ【Julien Benda】
フランスの思想家。ユダヤ系。徹底した合理主義者で、ベルクソン・実存主義を論難し、民族主義・国家主義に反対。ドレフュスを擁護する論陣を張った。著「聖職者の背任」「ヨーロッパ国民に告げる」など。(1867〜1956)
パンダ【panda】
ジャイアント‐パンダとレッサー‐パンダの総称。普通、ジャイアント‐パンダを指す。
ジャイアントパンダ
提供:東京動物園協会
レッサーパンダ
提供:東京動物園協会
ハンター【hunter】
①猟師。狩猟家。
②あさる人。探求者。「ラブ‐―」
バンダ‐アチェ【Banda Aceh】
インドネシア、スマトラ島北端のナングロ‐アチェ‐ダルッサラーム州の州都。アチェ王国の王都として繁栄。人口27万(2003)。→アチェ王国
はん‐たい【反対】
①物事が、対立・逆の関係にあること。一方が他方を否定する関係にあること。
②むこう側に立ってさからうこと。ある意見などに対してさからうこと。「増税に―する」「―意見」↔賛成。
⇒はんたい‐かいしゃく【反対解釈】
⇒はんたい‐がいねん【反対概念】
⇒はんたい‐きゅうふ【反対給付】
⇒はんたい‐ご【反対語】
⇒はんたい‐しょく【反対色】
⇒はんたい‐じんもん【反対尋問】
⇒はんたい‐たいとう【反対対当】
⇒はんたい‐ぼうえきふう【反対貿易風】
はん‐だい【飯台】
①幾人かが並びまたは囲んで食事をする台。ちゃぶだい。
②(→)箱膳はこぜんに同じ。
はん‐だい【盤台・板台】
⇒ばんだい
ばん‐たい【万態】
さまざまの状態。万状。「千状―」
ばん‐だい【万代】
よろずよ。万世。永遠。
⇒ばんだい‐ふえき【万代不易】
ばん‐だい【番代】
番を追って交代すること。また、代りをする者。かわりばん。
ばん‐だい【番台】
公衆浴場などで、入口に高く設けた見張台。また、その番人。
ばん‐だい【盤台・板台】
(ハンダイとも)魚屋が用いる、浅くて大きい楕円形の桶。すし飯などを混ぜるときなどにも用いる。
⇒ばんだい‐づら【盤台面】
ばんだい‐あさひ‐こくりつこうえん【磐梯朝日国立公園】‥ヱン
磐梯山・猪苗代湖・裏磐梯湖沼群・吾妻山・朝日山地・月山がっさんなどを含む国立公園。新潟・福島・山形3県にまたがり、多数の温泉地がある。
一切経山
撮影:山梨勝弘
はんたい‐かいしゃく【反対解釈】
〔法〕法の規定がない事項について、それと同類の事項について規定した法を適用しないこと。自動車通行禁止の規定があって自転車については規定がない場合に、自転車の通行は禁止されていないと解釈するのがその例。↔類推解釈。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐がいねん【反対概念】
ある類概念に従属する概念のうち、その内包から見て最大の差異をもつ概念。例えば大・小、美・醜などで、その内に第三者(大でも小でもない)を容れうるのが特色。→矛盾概念。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐きゅうふ【反対給付】‥キフ‥
一方の給付に対して対価的な交換関係に立つ給付。売買における、売主の財産権移転の給付に対する買主の代金支払の給付の類。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐ご【反対語】
(→)対義語に同じ。
⇒はん‐たい【反対】
ばんだい‐さん【磐梯山】
福島県の北部、猪苗代湖の北にそびえる活火山。標高1819メートル。1888年(明治21)に爆発し、岩屑流が北麓の集落を埋没、渓流をせきとめて桧原ひばら・小野川・秋元の桧原三湖と五色沼その他大小百余の池や沼を作った。会津嶺。会津富士。
猪苗代湖
撮影:山梨勝弘
はんたい‐じ【繁体字】
簡体字化された漢字のもとの漢字。「
」に対する「職」など。
はん‐たいしょうりつ【反対称律】
〔数〕ある集合の任意の2元に対して定義された関係〜について、a〜bかつb〜aならばa=bという関係。反射律・推移律とともに順序関係を規定する。
はんたい‐しょく【反対色】
互いに補色をなす色で、一方に対して他方の呼称。赤に対する緑の類。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐じんもん【反対尋問】
交互尋問の方式により、証人等に対しその請求をした当事者がまず行う主尋問の後に、相手方の当事者が行う尋問。→交互尋問。
⇒はん‐たい【反対】
はん‐たいせい【反体制】
支配体制や時の政治機構を否定し変革すること。また、その立場。「―作家」
はんたい‐たいとう【反対対当】‥タウ
(oppositio contraria ラテン)対当関係の一つ。全称肯定命題(A)と全称否定命題(E)との対当関係。AとEとがともに真であることはできないが、ともに偽であることはありうる。
⇒はん‐たい【反対】
ばんだい‐づら【盤台面】
平たくてみにくい顔をあざけっていう語。幸田露伴、天うつ浪「立出でたるは前さきの日窘くるしめやりたる彼の―の書生なり」
⇒ばん‐だい【盤台・板台】
ばんだいなごんえまき【伴大納言絵巻】‥ヱ‥
平安末期の絵巻。3巻。応天門炎上をめぐる大納言伴善男とものよしおの陰謀露見から流罪にいたる物語を連続的に描く。的確な線描と鮮やかな彩色とにより、動きに満ち、品格ある画面を作る。常盤光長ときわみつながの筆と考えられる。伴大納言絵詞えことば。→応天門の変
ばんだい‐ふえき【万代不易】
永久にかわらないこと。
⇒ばん‐だい【万代】
はんたい‐ぼうえきふう【反対貿易風】
赤道付近で、熱せられて昇った空気が、南北両極に向かって流れる上層の風。地球の自転のために、北半球では南西風、南半球では北西風となり、下層の貿易風とは反対の方向をとる。
⇒はん‐たい【反対】
ハンタ‐ウイルス【Hantavirus】
腎症候性出血熱・ハンタウイルス肺症候群の病原体。齧歯げっし類の糞尿中のウイルスが人に経気道感染する。保菌動物の咬傷による感染もある。
はん‐だくおん【半濁音】
〔言〕パ行の五音パピプペポの総称。
⇒はんだくおん‐ぷ【半濁音符】
はんだくおん‐ぷ【半濁音符】
(→)半濁点に同じ。
⇒はん‐だくおん【半濁音】
はん‐だくてん【半濁点】
ハヒフヘホの各字の右肩につけて音節の子音がpであることを示す「゜」の記号。カキクケコの各字につけて鼻濁音であることを示すのに用いることもある。半濁音符。
パンタグラフ【pantograph】
①電車・電気機関車の屋上に取りつける菱形の集電装置。ばね、または圧縮空気で上下し、架線との接触面は銅すり板または炭素すり板を用いる。
②地図などの図形を一定の比に拡大または縮小するのに用いる製図器具。写図器。
パンタグリュエル【Pantagruel フランス】
ラブレーの物語。4巻。1532〜64年刊。「ガルガンチュア」の続編。巨人王ガルガンチュアの子パンタグリュエルの言行を中心として、写実と空想の極限を究めたルネサンス文学の代表作。
はんだ‐ごて【半田鏝】
半田付けで、半田を熱で溶かして接合部に付けるこて。
⇒はんだ【半田・盤陀】
はん‐だち【半太刀】
打刀うちがたなに太刀の拵こしらえを加えたもの。江戸末期に流行し、石突いしづき・責金せめがね・芝引しばびき・股寄ももよせなどの太刀金具を用いて足金物を設けず、栗形くりがたをつける。半太刀拵。
ばん‐だち【番立】
江戸時代の歌舞伎劇場で、午前3時か4時頃、序幕の開く前に、下級俳優が「三番叟さんばそう」の揉もみの段を舞って舞台を浄きよめ、大入りを祈る儀式。また、その囃子。「翁渡し」を略式にしたもの。
はんだ‐づけ【半田付け】
半田で金属をつぎ合わすこと。また、半田でついだもの。
⇒はんだ【半田・盤陀】
はん‐たて【判立て】
(→)杣判そまはんに同じ。
バンダナ【bandanna】
(「絞り染め」の意のヒンディー語bandhnuから)赤や青などの地色に、草花や曲玉まがたまのような白い文様を染め抜いたスカーフまたはハンカチーフ。現在は原色を多用したプリント柄のものが多い。
パン‐だね【パン種】
パン生地の発酵を促し、風味をよくするために加えるイースト、あるいはすでに発酵してある生地。元は、翌日のために取り分けて残しておいたパン生地の一部。
バンタム【Bantam】
①インドネシアのジャワ島北西部の町。16〜18世紀に栄えたバンテン王国の首都。
②ニワトリの一品種。1の一帯の原産。チャボに類似し、非常に小さいのが特徴。愛玩用。
バンタム
撮影:小宮輝之
⇒バンタム‐きゅう【バンタム級】
バンタム‐きゅう【バンタム級】‥キフ
(bantamweight)ボクシングなどの体重別階級の一つ。ボクシングのプロでは115ポンドを超え118ポンドまで、アマでは51キログラムを超え54キログラムまで。
⇒バンタム【Bantam】
はんだゆう‐ぶし【半太夫節】‥ダイフ‥
浄瑠璃の一流派。元禄(1688〜1704)の頃に江戸半太夫が創始。享保(1716〜1736)の頃からはその門流から分派した河東節の隆盛に押されて衰退。江戸節。
バンダリズム【vandalism】
(ヴァンダル族の蛮行に由来する語)文化財などの破壊行為。
バンダル‐スリ‐ブガワン【Bandar Seri Begawan】
ボルネオ(カリマンタン)島北西部、ブルネイ‐ダルサラーム国の首都。人口2万7千(2001)。旧称ブルネイ。
パンタ‐レイ【panta rhei ギリシア】
「万物は流転する」の意で、ヘラクレイトスの言葉。
ばん‐たろう【番太郎】‥ラウ
「番太ばんた」参照。
パンタロン【pantalon フランス】
(コメディア‐デラルテの道化役パンタローネ(Pantalone イタリア)のはいた長ズボンが語源といわれる)長ズボン。日本では、特に女性用の裾の広がったものをいうことが多い。
はん‐だん【判断】
①真偽・善悪・美醜などを考え定めること。ある物事について自分の考えをこうだときめること。また、その内容。判定。断定。「―を下す」「善悪を―する」。
②うらない。
③〔論〕(judgment)論理学の対象を思考の働きとする立場において、概念・推理とともに思考の根本形式。通常の論理学における命題に該当し、いくつかの概念または表象の間の関係を肯定したり否定したりする作用で、「SはPである」「SはPでない」という形式をとる。→命題。
⇒はんだん‐ていし【判断停止】
⇒はんだん‐りょく【判断力】
ばん‐たん【万端】
(その事に関する)あらゆる事柄。また、あらゆる手段。万般。「諸事―」「用意―ととのう」
ばん‐たん【播但】
播磨はりまと但馬たじま。「―線」
ばん‐だんえもん【塙団右衛門】‥ヱ‥
安土桃山・近世初期の武将。本名、塙はなわ尚之。直之とも称。加藤嘉明に従って文禄の役に功を立て、後に小早川秀秋の鉄砲大将。大坂冬の陣に豊臣氏に従い、夏の陣に戦没。(1567〜1615)
⇒ばん【塙】
はん‐だんか【半檀家】
一軒の中で、男女が別々の寺に属する檀家をいう。(檀家制度は一軒一寺が原則)
はんだん‐ていし【判断停止】
(epoche ギリシア)
①ギリシアの懐疑派哲学者の用語。すべては疑わしくいかなる認識も相対的であるから、魂の平静を得るためには一切の断定を保留すべきだという主張。
②フッサールの現象学では、素朴な自然的態度を差し控えて対象の存在に関する断定を避け、純粋意識の領域を確保するための方法的手続き。エポケー。
⇒はん‐だん【判断】
はんだん‐りょく【判断力】
①物事を正しく認識・評価・決断する精神的能力。
②〔哲〕(Urteilskraft ドイツ)カントの用語。特殊を普遍に包括されるものとして考える能力。普遍的な法則(因果律)がありそれに特殊(咲いた花)が包括される場合(規定的判断力)と、特殊(花)がありそれを包括する普遍(美)が求められる場合(反省的判断力)とがあり、カントは後者を美的判断力と目的論的判断力とに分け、これらの能力を吟味することによって美の問題と生命現象の問題を論じた。
⇒はん‐だん【判断】
はん‐ち【半知】
①半分の知行ちぎょう。
②江戸時代、藩の財政窮乏を救うため、家臣の知行の半分を蔵入地くらいりちにとり上げたこと。
はん‐ち【判地】
(→)朱印地しゅいんちに同じ。
はん‐ち【判知】
判断して知ること。判別。判定。
はん‐ち【藩治】
藩主が領地内で行う政治。
ばん‐ち【番地】
①町・村・字などの地域内を区分してつけた番号。「所ところ―」
②〔電〕(→)アドレス2に同じ。
ばん‐ち【蕃地・蛮地】
蕃人の住む土地。未開の地。
パンチ【punch】
①叩くこと。拳固でなぐること。特に、ボクシングで相手を打つこと。打撃。
②相手に強い刺激や印象を与える力。生気。迫力。「―のきいた音楽」
③切符・テープ・書類などに孔をあける鋏の類。また、それで孔をあけること。「切符に―を入れる」
⇒パンチ‐カード【punch card】
⇒パンチ‐パーマ
パンチ【punch】
(ヒンディー語で「五」の意のpañcから。もと5種類の成分を混ぜ合わせたことから)(→)ポンチ2に同じ。
パンチェン‐ラマ【Paṇchen Bla-ma・班禅喇嘛】
チベット仏教ゲルク派の副法王の称。シガツェ(日喀則)のタシルンポ(札什倫布)寺に住し、阿弥陀仏の化身とされる。ダライ‐ラマに次ぐチベットの政治・宗教の権威者。
パンチ‐カード【pu
はん・じる【判じる】
〔他上一〕
(→)「判ずる」に同じ。
はんし‐るい【半翅類】
(→)カメムシ目に同じ。
ばんじろう【蕃石榴】
(→)グアバに同じ。
はんしろう‐かのこ【半四郎鹿子】‥ラウ‥
(江戸末期の歌舞伎俳優、5代目岩井半四郎が用いたからいう)麻の葉の文様の鹿子絞り。
はん‐しん【反身】
からだをそらすこと。そりみ。
はん‐しん【反唇・反脣】
[史記平準書]唇を反かえすこと。不服なことを示す表情。
はん‐しん【半身】
①全身の半分。「下―」
②上半身。「―像」
⇒はんしん‐ふずい【半身不随】
⇒はんしん‐よく【半身浴】
はん‐しん【阪神】
大阪と神戸。
⇒はんしん‐あわじ‐だいしんさい【阪神淡路大震災】
⇒はんしん‐こうぎょうちたい【阪神工業地帯】
⇒はんしん‐こうそくどうろ【阪神高速道路】
⇒はんしん‐でんしゃ【阪神電車】
はん‐しん【版心】
袋綴ふくろとじにした和漢書版本の各丁の折目。→柱4㋐
はん‐しん【叛心】
むほんをしようとする心。
はん‐しん【叛臣】
むほんを企てた臣。逆臣。
はん‐しん【藩臣】
①[史記秦始皇本紀]藩屏はんぺいの臣。
②藩主の臣。諸大名の家来。
はん‐じん【凡人】
⇒ぼんじん
ばん‐しん【番新】
番頭新造の略。梅暦「おりから―障子をあけて」
ばん‐しん【蕃神】
外国から渡来した神。
ばん‐じん【万人】
すべての人。ばんにん。
ばん‐じん【万仞・万尋】
(「仞・尋」は両手を広げた長さ)非常に高いこと。また、非常に深いこと。「―の谷」
ばん‐じん【蛮人】
野蛮人。未開人。
ばん‐じん【蕃人】
①未開人。えびす。
②外国人。
③台湾先住民に対する日本統治時代の呼称。→生蕃せいばん
はんしん‐あわじ‐だいしんさい【阪神淡路大震災】‥アハヂ‥
1995年1月17日の兵庫県南部地震による災害。兵庫・大阪・京都の1県2府が被災し、死者6300人、負傷者4万3000人、全半壊家屋20万9000。また、神戸市内で阪神高速道路の高架橋やビルが倒壊。第二次大戦後の日本で最大の災害となる。
激しく燃える長田区 1995年1月17日午後1時過ぎ
提供:毎日新聞社
約500メートルにわたり倒壊した阪神高速道路 1995年1月17日
提供:毎日新聞社
阪神・淡路大震災
提供:NHK
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐こうぎょうちたい【阪神工業地帯】‥ゲフ‥
大阪市・神戸市を中核として大阪府・兵庫県の大阪湾沿岸地域および内陸に広がる工業地帯。京都府南部を含めて京阪神工業地帯と呼ぶこともある。重化学工業、特に機械・金属工業の比率が高く、繊維工業も多い。
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐こうそくどうろ【阪神高速道路】‥カウ‥ダウ‥
阪神地区の各都市を結ぶ有料自動車専用道路。阪神高速道路株式会社が建設・管理。
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐でんしゃ【阪神電車】
大阪府と兵庫県で営業する大手私鉄の一つ。梅田(大阪)・元町(神戸)間の本線その他がある。
⇒はん‐しん【阪神】
はんしん‐はんぎ【半信半疑】
なかば信じ、なかば疑うこと。「―で聞く」
はんしん‐ふずい【半身不随】
脳出血の後などに起こる、体の左右どちらかが思うままに動かせない症状。→錐体路。
⇒はん‐しん【半身】
はんしん‐よく【半身浴】
下半身だけ湯に浸り、心臓への負担を避ける入浴法。
⇒はん‐しん【半身】
はんしん‐ろん【汎心論】
(panpsychism)宇宙の万物に心があるとする説。精神的実体としての無数のモナド(ライプニッツ)、「神の根拠性」に基づいた世界神化説(ホワイトヘッド)はその例。物活論。
はんしん‐ろん【汎神論】
(pantheism)あらゆるものに神が宿り、一切万有は神であり、神と世界とは本質的に同一であるとする宗教観・哲学観。インドのウパニシャッドの思想、ソクラテス以前のギリシア思想、近代ではスピノザ・ゲーテ・シェリングなどの思想はこれに属する。万有神論。↔一神論
はん‐す【半使・判事】
高麗茶碗の一種。赤みを帯びた白土に淡紅色の円い斑紋が不規則に現れたもの。朝鮮使節の通訳官(判使)が日本に伝えたものという。
ばん・ず【晩ず】
〔自サ変〕
晩になる。日が暮れる。狂言、宗論「日も―・じてござるほどに」
はん‐すい【半酔】
半ば酒に酔っていること。なまよい。
はん‐すい【半睡】
半ばねむっていること。
はん‐すい【范
】
「はんしょ(范雎)」の誤読。
はん‐ずい【伴随】
ともないしたがうこと。随伴。
ばん‐すい【万水】
①多量の水気。
②多くの川、または海。「千山―」
ばん‐すい【晩翠】
冬枯れの時、なお草木の緑色であること。
ばんすい【晩翠】
⇒どいばんすい(土井晩翠)
ばん‐すい【番水】
①中世以降、灌漑用水を順番で使用したこと。
②(→)番醤油ばんじょうゆに同じ。
ばんずいいん‐ちょうべえ【幡随院長兵衛】‥ヰンチヤウ‥ヱ
江戸初期の侠客。浅草花川戸に住み、町奴の頭領。水野十郎左衛門を首領とする旗本奴と争い殺された。没年は1650年(慶安3)とも57年(明暦3)ともいう。桜田治助や河竹黙阿弥らによって歌舞伎・浄瑠璃などに脚色。
はん‐すう【反芻】
①一度のみこんだ食物を再び口中に戻し、噛み直して再びのみこむこと。典型的にはウシ目(偶蹄類)の哺乳類が行う。
②二度三度くりかえし思い、考えること。「師の言葉を―する」
⇒はんすう‐い【反芻胃】
⇒はんすう‐しょう【反芻症】
⇒はんすう‐るい【反芻類】
はん‐すう【反数】
①ある数の符号を変えた数。aに対して−aをいう。
②(→)逆数に同じ。
はん‐すう【半数】
①全数の半分。
②〔生〕(→)基本数に同じ。この核相の細胞・個体を半数体(haploid)という。↔全数
はんすう‐い【反芻胃】‥ヰ
反芻をする動物の胃。ふつう4室に分かれ、食物は第1室にいったん貯えられ、第2室から再び口に戻され、反芻ののち第3室に入り、腸へ移る。
⇒はん‐すう【反芻】
はんすう‐しょう【反芻症】‥シヤウ
胃の運動神経異常の一つ。摂取した食物が不随意的に再び口腔内に逆流し、それを再び嚥下えんげする病症。
⇒はん‐すう【反芻】
はんすう‐るい【反芻類】
ウシ目のウシ亜目をいう。特に反芻胃の発達したウシ・シカ・キリンなどの各科が含まれる。鹿牛亜目。
⇒はん‐すう【反芻】
はん‐すきびたい【半透額】‥ビタヒ
近世、額中央の前寄りに細く三日月形に透かした冠。30歳までの料。はんびたい。→すきびたい
はんすけ【半助】
①(一人前でない意)少しとんまな人をののしっていう語。
②明治期、円助(1円)の半分、すなわち50銭をいう。
ハンス‐ザックス【Hans Sachs】
⇒ザックス
ハン‐スト
ハンガー‐ストライキの略。
パン‐スト
パンティー‐ストッキングの略。
ハンズ‐フリー【handsfree】
受話機を手で持たずに通話できる機能。
はん‐ズボン【半ズボン】
丈たけが膝までしかないズボン。
はん‐スラヴ‐しゅぎ【汎スラヴ主義】
(Pan-Slavism)帝政ロシアで、すべてのスラヴ民族をツァーリの下に結合しようとした運動。第一次大戦前には、バルカンのスラヴ系諸民族をロシアが後援し、ドイツ・オーストリアの推進する汎ゲルマン主義と衝突した。
ばんす‐らく【万春楽】
平安初期の踏歌とうかに用いた囃子詞はやしことば。また、その歌曲全体の名。ばんしゅんらく。ばんすんらく。源氏物語竹河「―を御口ずさびにし給ひつつ」
はん‐すり【版摺・板摺】
紙を版木にあてて摺ること。また、それをする人。
はん‐ずり【榛摺】
ハリスリの音便。
バンスリ【bānsurī ヒンディー】
南アジアで笛類を指す語。竹製または木製の横笛が多いが、縦笛もある。ヴァンシなど。バーンスリー。
はん・する【反する】
〔自サ変〕[文]反す(サ変)
①うらはらである。反対である。「予期に―・した結果となる」
②たがう。違反する。「規定に―・する」
③そむく。むほんする。史記抄「実は―・する心はなかつたぞ」
はん・する【叛する】
〔自サ変〕[文]叛す(サ変)
そむく。むほんする。
はん・する【飯する】
〔他サ変〕[文]飯す(サ変)
食事をする。
はん・ずる【判ずる】
〔他サ変〕[文]判ず(サ変)
①見わける。優劣や可否などを判断する。今昔物語集3「証人を以て―・ぜしむるに」
②おしはかって考える。推考する。「夢を―・ずる」
ばんすん‐らく【万春楽】
⇒ばんすらく
パンセ【pensée フランス】
思想。思考。
パンセ【Pensées フランス】
パスカルがキリスト教護教論のために書いた断章の集成。人間の本性の矛盾に関する深い洞察と信仰に対する鋭い分析がある。著者の死後1670年刊。瞑想録。
はん‐せい【反正】
正しい状態にかえること。また、正しい状態にかえすこと。平定。「撥乱―」
はん‐せい【反省】
①自分の行いをかえりみること。自分の過去の行為について考察し、批判的な評価を加えること。
②〔哲〕(reflexion)自己の内面的な精神生活または心的状態に意識とくに注意の作用を向けること。デカルト以降の近代哲学はこれを方法とし、反省によって得られる自己意識の確実性を知の根拠とした。晩年のフッサールは、反省する自我と反省される自我の分裂など、反省にまつわる方法的困難の克服を、時間性の次元において試みた。
⇒はんせい‐てき‐きんこう【反省的均衡】
はん‐せい【半生】
①一生の半分。それまでの人生。「―を費やす」
②⇒はんしょう
はん‐せい【半晴】
なかば晴れていること。
はん‐せい【半醒】
なかば醒さめていること。
⇒はんせい‐はんすい【半醒半睡】
はん‐せい【繁盛】
(→)繁昌はんじょうに同じ。
はん‐せい【藩制】
①封建社会で、地方に藩を置いた制度。→幕藩体制。
②藩政上の諸制度。
はん‐せい【藩政】
藩主がその領地内に行う政治。藩治。
はん‐ぜい【反噬】
(「噬」は、かむ意)
①動物が恩を忘れて飼主にかみつくこと。
②恩義ある人にはむかうこと。
はん‐ぜい【半済】
①荘園の年貢を折半し、半分を守護側に引き渡すこと。南北朝時代に軍費調達のため始められた制度で、後には土地の折半に進み、武家の荘園侵略の手段となった。
②⇒はんさい
ばん‐せい【万世】
よろずよ。万代。永世。永遠。
⇒ばんせい‐いっけい【万世一系】
⇒ばんせい‐ふえき【万世不易】
ばん‐せい【万姓】
多くの民。万民。庶民。
ばん‐せい【伴星】
連星で、暗い方の星。↔主星
ばん‐せい【坂西】
関西かんさいの異称。ばんさい。
ばん‐せい【晩生】
①普通の時季よりおそく生ずること。また、農作物などが遅れて成熟すること。↔早生。
②遅れて生まれること。先輩に対する自分の謙称。
ばん‐せい【晩成】
おそく出来あがること。おそく成就すること。晩年になって成功すること。「大器―」
ばん‐せい【蛮声】
粗野な声。荒々しい大声。「―を張り上げる」
ばん‐ぜい【万歳】
⇒ばんざい。日葡辞書「センシュウバンゼイ」
⇒ばんぜい‐せんしゅう【万歳千秋】
ばん‐ぜい【番勢】
警備の軍隊。〈日葡辞書〉
ばんせい‐いっけい【万世一系】
永遠に同一の系統がつづくこと。多く皇統についていわれた。
⇒ばん‐せい【万世】
はんせい‐いでん【伴性遺伝】‥ヰ‥
性染色体上にある遺伝子による遺伝。性によって遺伝様式が異なる。人では色覚異常・血友病など。
はんせい‐こうじ【半成工事】
受注工事や請負工事のうち仕掛りのもの。企業会計では、流動資産に計上される。
はん‐せいすう【半整数】
量子論で、整数と1/2との和。
ばんせい‐せつ【万聖節】
〔宗〕(→)「諸聖人の祝日」に同じ。
ばんぜい‐せんしゅう【万歳千秋】‥シウ
①人の長寿を祝う語。
②[戦国策楚策]貴人の死を遠まわしにいう語。千秋万歳。栄華物語若枝「なにか今日は―をぞいふべき」
⇒ばん‐ぜい【万歳】
はん‐せいだい【范成大】
南宋の詩人。字は致能。石湖居士と号。江蘇呉県の人。南宋四大家の一人。著「石湖集」「呉船録」「呉郡志」など。(1126〜1193)
はんせい‐てき‐きんこう【反省的均衡】‥カウ
(reflective equilibrium)ロールズが提唱した倫理学の方法論。道徳原理の選択を、信頼できる道徳判断および背景理論(科学的仮説)との三者の間で相互に検証しつつ正当化しようとすること。反照的均衡。内省的均衡。
⇒はん‐せい【反省】
はんぜい‐てんのう【反正天皇】‥ワウ
記紀に記された5世紀中頃の天皇。仁徳天皇の第3皇子。名は多遅比瑞歯別たじひのみずはわけ。倭の五王のうちの「珍」とされる。→天皇(表)
はんせい‐はんすい【半醒半睡】
半ば目覚め半ば眠っているような、ぼんやりとしている状態。
⇒はん‐せい【半醒】
はん‐せいひん【半製品】
製造・加工が途中までで、まだ完全な製品となっていないもの。仕掛り品と異なり、販売することができる。
ばんせい‐ふえき【万世不易】
永久にかわらないこと。
⇒ばん‐せい【万世】
はん‐せき【犯跡】
犯罪の形跡。犯罪の痕跡。「―をくらます」
はん‐せき【版籍】
①版図はんとと戸籍。
②土地と人民。
⇒はんせき‐ほうかん【版籍奉還】
はん‐せき【叛跡】
むほんの形跡。
はん‐せき【藩籍】
①一藩の領地と人民。
②その藩の臣として名を列すること。
ばん‐せき【磐石】
⇒ばんじゃく
はんせき‐ほうかん【版籍奉還】‥クワン
1869年(明治2)に行われた中央集権化政策。薩摩・長州など多くの大名が領土・領民の奉還を上表したのを政府は認め、それ以外の大名にも奉還を命じた。これにより形式上は中央集権となったが、知藩事には旧大名が任命されたので、実質的にはまだ不十分であった。→廃藩置県
⇒はん‐せき【版籍】
はん‐せつ【反切】
中国で、漢字音を示すのに、他の漢字2字を借りてする法。上の字(父字または音字)の頭子音と、下の字(母字または韻字)の韻とを合わせて1音を構成するもの。例えば、「台」の字音を「徒哀反」あるいは「徒哀切」という形で示し、「徒」の頭音〔t〕と「哀」の韻〔ai〕とによって〔tai〕を表す類。かえし。
はん‐せつ【半切・半截】
①半分に切ること。
②唐紙・白紙・画仙紙などの全紙を、縦に二つに切ったもの。また、それに書かれた書画。半折。
③印画紙の大きさの一つ。36センチメートル×43センチメートル程度のものを慣習的にいう称。
はん‐せつ【汎説】
ひろくひっくるめて説くこと。概説。
ばん‐せつ【晩節】
①晩年。老後。
②晩年の節操。「―を汚す」
③末の時。末の世。末年。
④季節の終りの時期。
ばん‐せつ【盤折】
うねりまがること。曲折。
はん‐せん【反戦】
戦争に反対すること。「―運動」
はん‐せん【半銭】
①1銭の半分。5厘。
②わずかの金銭。「一紙―」
はん‐せん【帆船】
帆をかけた船。ほまえせん。ほぶね。
はん‐せん【盤旋】
(ハンは漢音)めぐること。まわること。
はん‐ぜん【判然】
はっきりとよくわかるさま。明瞭。「論旨が―としない」
ばん‐せん【万千】
数の多いこと。また、さまざまなこと。千万。
ばん‐せん【番船】
(バンブネとも)
①海上警備の船。折たく柴の記下「―これに近づけば、大炮を発して劫おびやかす」
②江戸時代、江戸入港の順番を争った廻船。上方から新綿・新酒を送るのを競った新綿番船・新酒番船の略。
ばん‐せん【番銭】
背に数字を記した古銭。寛永通宝には一から十六まで、元和通宝には一から三十までの背文がある。
ばん‐せん【番線】
①針金の太さを示した語。番号が大きいほど線径が小さい。現在はミリメートルで示す。
②駅のプラットホームに面した線路を番号で区別していう語。
③映画や出版などの業界で、物流あるいは地域などの系統を分類していう語。
ばん‐せん【蕃船】
外国船。異国船。蕃舶。
ばん‐ぜん【万全】
すべてに完全で少しも手おちのないこと。「―の用意」「―を期す」
はんせん‐ぎ【半仙戯】
(なかば仙人になるような気分がすることからいう)「ぶらんこ」の異名。〈[季]春〉
ばんせんしゅうかい【万川集海】‥シフ‥
忍術書。藤林保武著。22巻。1676年(延宝4)成る。伊賀・甲賀の忍術の秘伝を集大成したもの。まんせんしゅうかい。
ハンセン‐びょう【ハンセン病】‥ビヤウ
(癩らい菌の発見者、ノルウェーのハンセン(G. A. Hansen1841〜1912)に因む)癩菌によって起こる慢性の感染症。癩腫型と類結核型の2病型がある。癩腫型は結節癩ともいい、顔面や四肢に褐色の結節(癩腫)を生じ、眉毛が抜けて頭毛も少なくなり、結節が崩れて特異な顔貌を呈する。皮膚のほか粘膜・神経をもおかす。類結核型は斑紋癩・神経癩ともいい、皮膚に赤色斑を生じ知覚麻痺を伴う。癩病。レプラ。→プロミン
はん‐そ【反訴】
民事訴訟の係属中にその訴訟手続を利用して被告から逆に原告を相手方として提起する訴え。
はん‐そ【藩祖】
藩主の先祖。
はん‐そう【反想】‥サウ
おもいかえすこと。
はん‐そう【半双】‥サウ
一双の半分。対ついをなすものの片方。「屏風―」
はん‐そう【帆走】
①帆に風を受けて、水上を航行すること。
②動力を用いず、大気の状況の変化を利用して飛行すること。
はん‐そう【搬送】
荷物などをはこびおくること。
⇒はんそう‐たい【搬送帯】
⇒はんそう‐つうしん【搬送通信】
⇒はんそう‐は【搬送波】
はん‐そう【瘢瘡】‥サウ
きずあと。創痕。
はん‐ぞう【楾・
・匜・半挿】‥ザフ
湯や水を注ぐ容器。柄の中の穴を湯・水が通ずるようにしてあり、この柄が半分本体の中に挿しこまれているところからの名。はにそう。はそう。宇津保物語菊宴「しろかねの―」
楾
楾
提供:ポーラ文化研究所
⇒はんぞう‐たらい【半挿盥】
はん‐ぞう【范増】
秦末の人。楚の項羽に仕え、奇計を以て戦功を立て、鴻門の会には劉邦を刺そうとして果たさず、後に項羽と不和を生じて去った。( 〜前204)
ばん‐そう【伴走】
走る競技者につきそって走ること。「―車」
ばん‐そう【伴奏】
楽曲の主要声部・主要旋律を引き立たせるために付け加えられる声部。また、そうした声部を演奏すること。「ピアノで―する」
ばん‐そう【伴僧】
導師に伴う従僧。枕草子265「たのもしきもの。心地あしきころ、―あまたして修法したる」
ばん‐そう【晩霜】‥サウ
晩春(4月末から5月)になって降りる霜。桑その他の新葉を害する。おそじも。
ばん‐そう【番僧】
輪番に仏堂を守護する僧。堂守どうもり。
ばんぞう
売買の仲介人。仲買人。〈日葡辞書〉
ばん‐ぞう【番匠】‥ザウ
⇒ばんじょう
ばんそう‐こう【絆創膏】‥サウカウ
粘着剤をつけた紙・布などの医療品。創傷面の被覆、包帯の固定などに用いる。
はん‐ぞうさく【半造作】‥ザウ‥
建築工事の半ばであること。また、そのもの。
はんそう‐たい【搬送帯】
コンベヤーの訳語。
⇒はん‐そう【搬送】
はんぞう‐たらい【半挿盥】‥ザフタラヒ
口や手を洗ったり、歯黒めに用いたりする角盥つのだらい。みみだらい。はんぞう。平家物語10「―に櫛入れてもつてまゐりたり」
⇒はん‐ぞう【楾・
・匜・半挿】
はんそう‐つうしん【搬送通信】
搬送波を用いて行う通信方式。
⇒はん‐そう【搬送】
はんそう‐は【搬送波】
情報を含む低周波信号電流によって変調され、これを搬送する高周波電流(正弦波)の称。電信・電話・ラジオ・テレビなど、有線・無線の別なくいう。
⇒はん‐そう【搬送】
はんそう‐はんぞく【半僧半俗】
半ばは僧で、半ばは俗人であること。
はん‐そく【反則・犯則】
①法令に違反すること。
②規則をおかすこと。規則違反。「―をとられる」→ペナルティー。
⇒はんそく‐きっぷ【反則切符】
⇒はんそく‐きん【反則金】
はん‐そく【反側】
①ねがえりを打つこと。ころびまわること。「輾転―」
②そむくこと。
はん‐そく【販促】
販売促進の略。→セールス‐プロモーション
はん‐そく【蕃息】
しげりふえること。蕃殖。
はん‐ぞく【反俗】
世間一般とは異なる考え方・生き方をすること。「―の作家」「―精神」
はん‐ぞく【半俗】
俗体の僧。半ば俗人で半ば僧であること。「半僧―」
はん‐ぞく【叛賊・反賊】
むほんにん。逆賊。
ばん‐ぞく【蛮族・蕃族】
野蛮な民族。未開の民族。
ばん‐ぞく【蕃俗】
蕃人の風俗。蕃風。
ばん‐ぞく【蕃賊】
敵対するえびす。
はんそく‐おう【斑足王】‥ワウ
(梵語Kalmāṣapāda)ジャータカに出てくるマガダ国の王。その父が牝獅子めじしと交わって生まれたという。足に斑紋があり、性格は獰猛どうもうで王位に即いた後も好んで小児を食い、遂に羅刹らせつの国に入って鬼王となったと伝える。
はんそく‐きっぷ【反則切符】
交通反則金の納付を命ずる告知書。反則チケット。
⇒はん‐そく【反則・犯則】
はんそく‐きん【反則金】
道路交通法上、軽微な違反行為を犯した者が国に納付する金銭。これを納付すれば起訴を免れる。交通反則金。
⇒はん‐そく【反則・犯則】
ばん‐そつ【万卒】
多くの兵卒。
ばん‐そつ【番卒】
番をする兵卒。番兵。
はん‐そで【半袖】
袖の長さがひじまでであるもの。「―シャツ」
パンソリ
(朝鮮語p‘ansori)朝鮮の民俗芸能。演者が一人で、歌・せりふ・振りを交えながら、太鼓の伴奏で長編の物語を演唱するもの。演目に「春香歌」「沈清しんせい歌」など。唱劇。劇歌。→春香伝
ハン‐ソリャ【韓雪野】
(Han Sŏr-ya)朝鮮の作家。「その日の夜」でデビュー。カップに参加。作「合宿所の夜」「黄昏」。戦後は金日成を称揚する「血路」を発表、北朝鮮文壇の重鎮として活躍。1962年失脚。(1900〜1976)
はん‐た【煩多】
わずらわしく多いこと。「―な手続き」
はん‐た【繁多】
①物事が多いこと。
②用事が多くて、いそがしいこと。「公務―の折」「―な職務」
はんだ【箯】
(アンダ(箯輿)の訛)負傷者・罪人などを乗せてかつぐ竹製の粗末なかご。
はんだ【半田・盤陀】
(現在の福島県北部にあった半田銀山の産であるからとも、マレー諸島中のバンダ島の名に因むともいう)錫と鉛とを主成分とする合金で、金属の接合剤として用いるもの。白鉛。軟鑞。
⇒はんだ‐ごて【半田鏝】
⇒はんだ‐づけ【半田付け】
はんだ【半田】
愛知県南西部、知多半島の東岸にある市。知多木綿で知られる綿織物業や醸造業・鉄鋼業・機械工業が盛ん。人口11万6千。
ばん‐た【番太】
江戸時代、町村に召し抱えられて火の番や盗人の番に当たった者。非人身分の者が多く、番非人ともいわれた。江戸では番太郎といい、平民がなり、町内の番小屋に住んで駄菓子・雑貨などを売りながら、その任をつとめた。好色五人女1「―が拍子木」
ばん‐だ【万朶】
(「朶」は垂れさがった枝)多くの垂れ下がった枝。「―の桜」
バンダ【Julien Benda】
フランスの思想家。ユダヤ系。徹底した合理主義者で、ベルクソン・実存主義を論難し、民族主義・国家主義に反対。ドレフュスを擁護する論陣を張った。著「聖職者の背任」「ヨーロッパ国民に告げる」など。(1867〜1956)
パンダ【panda】
ジャイアント‐パンダとレッサー‐パンダの総称。普通、ジャイアント‐パンダを指す。
ジャイアントパンダ
提供:東京動物園協会
レッサーパンダ
提供:東京動物園協会
ハンター【hunter】
①猟師。狩猟家。
②あさる人。探求者。「ラブ‐―」
バンダ‐アチェ【Banda Aceh】
インドネシア、スマトラ島北端のナングロ‐アチェ‐ダルッサラーム州の州都。アチェ王国の王都として繁栄。人口27万(2003)。→アチェ王国
はん‐たい【反対】
①物事が、対立・逆の関係にあること。一方が他方を否定する関係にあること。
②むこう側に立ってさからうこと。ある意見などに対してさからうこと。「増税に―する」「―意見」↔賛成。
⇒はんたい‐かいしゃく【反対解釈】
⇒はんたい‐がいねん【反対概念】
⇒はんたい‐きゅうふ【反対給付】
⇒はんたい‐ご【反対語】
⇒はんたい‐しょく【反対色】
⇒はんたい‐じんもん【反対尋問】
⇒はんたい‐たいとう【反対対当】
⇒はんたい‐ぼうえきふう【反対貿易風】
はん‐だい【飯台】
①幾人かが並びまたは囲んで食事をする台。ちゃぶだい。
②(→)箱膳はこぜんに同じ。
はん‐だい【盤台・板台】
⇒ばんだい
ばん‐たい【万態】
さまざまの状態。万状。「千状―」
ばん‐だい【万代】
よろずよ。万世。永遠。
⇒ばんだい‐ふえき【万代不易】
ばん‐だい【番代】
番を追って交代すること。また、代りをする者。かわりばん。
ばん‐だい【番台】
公衆浴場などで、入口に高く設けた見張台。また、その番人。
ばん‐だい【盤台・板台】
(ハンダイとも)魚屋が用いる、浅くて大きい楕円形の桶。すし飯などを混ぜるときなどにも用いる。
⇒ばんだい‐づら【盤台面】
ばんだい‐あさひ‐こくりつこうえん【磐梯朝日国立公園】‥ヱン
磐梯山・猪苗代湖・裏磐梯湖沼群・吾妻山・朝日山地・月山がっさんなどを含む国立公園。新潟・福島・山形3県にまたがり、多数の温泉地がある。
一切経山
撮影:山梨勝弘
はんたい‐かいしゃく【反対解釈】
〔法〕法の規定がない事項について、それと同類の事項について規定した法を適用しないこと。自動車通行禁止の規定があって自転車については規定がない場合に、自転車の通行は禁止されていないと解釈するのがその例。↔類推解釈。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐がいねん【反対概念】
ある類概念に従属する概念のうち、その内包から見て最大の差異をもつ概念。例えば大・小、美・醜などで、その内に第三者(大でも小でもない)を容れうるのが特色。→矛盾概念。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐きゅうふ【反対給付】‥キフ‥
一方の給付に対して対価的な交換関係に立つ給付。売買における、売主の財産権移転の給付に対する買主の代金支払の給付の類。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐ご【反対語】
(→)対義語に同じ。
⇒はん‐たい【反対】
ばんだい‐さん【磐梯山】
福島県の北部、猪苗代湖の北にそびえる活火山。標高1819メートル。1888年(明治21)に爆発し、岩屑流が北麓の集落を埋没、渓流をせきとめて桧原ひばら・小野川・秋元の桧原三湖と五色沼その他大小百余の池や沼を作った。会津嶺。会津富士。
猪苗代湖
撮影:山梨勝弘
はんたい‐じ【繁体字】
簡体字化された漢字のもとの漢字。「
」に対する「職」など。
はん‐たいしょうりつ【反対称律】
〔数〕ある集合の任意の2元に対して定義された関係〜について、a〜bかつb〜aならばa=bという関係。反射律・推移律とともに順序関係を規定する。
はんたい‐しょく【反対色】
互いに補色をなす色で、一方に対して他方の呼称。赤に対する緑の類。
⇒はん‐たい【反対】
はんたい‐じんもん【反対尋問】
交互尋問の方式により、証人等に対しその請求をした当事者がまず行う主尋問の後に、相手方の当事者が行う尋問。→交互尋問。
⇒はん‐たい【反対】
はん‐たいせい【反体制】
支配体制や時の政治機構を否定し変革すること。また、その立場。「―作家」
はんたい‐たいとう【反対対当】‥タウ
(oppositio contraria ラテン)対当関係の一つ。全称肯定命題(A)と全称否定命題(E)との対当関係。AとEとがともに真であることはできないが、ともに偽であることはありうる。
⇒はん‐たい【反対】
ばんだい‐づら【盤台面】
平たくてみにくい顔をあざけっていう語。幸田露伴、天うつ浪「立出でたるは前さきの日窘くるしめやりたる彼の―の書生なり」
⇒ばん‐だい【盤台・板台】
ばんだいなごんえまき【伴大納言絵巻】‥ヱ‥
平安末期の絵巻。3巻。応天門炎上をめぐる大納言伴善男とものよしおの陰謀露見から流罪にいたる物語を連続的に描く。的確な線描と鮮やかな彩色とにより、動きに満ち、品格ある画面を作る。常盤光長ときわみつながの筆と考えられる。伴大納言絵詞えことば。→応天門の変
ばんだい‐ふえき【万代不易】
永久にかわらないこと。
⇒ばん‐だい【万代】
はんたい‐ぼうえきふう【反対貿易風】
赤道付近で、熱せられて昇った空気が、南北両極に向かって流れる上層の風。地球の自転のために、北半球では南西風、南半球では北西風となり、下層の貿易風とは反対の方向をとる。
⇒はん‐たい【反対】
ハンタ‐ウイルス【Hantavirus】
腎症候性出血熱・ハンタウイルス肺症候群の病原体。齧歯げっし類の糞尿中のウイルスが人に経気道感染する。保菌動物の咬傷による感染もある。
はん‐だくおん【半濁音】
〔言〕パ行の五音パピプペポの総称。
⇒はんだくおん‐ぷ【半濁音符】
はんだくおん‐ぷ【半濁音符】
(→)半濁点に同じ。
⇒はん‐だくおん【半濁音】
はん‐だくてん【半濁点】
ハヒフヘホの各字の右肩につけて音節の子音がpであることを示す「゜」の記号。カキクケコの各字につけて鼻濁音であることを示すのに用いることもある。半濁音符。
パンタグラフ【pantograph】
①電車・電気機関車の屋上に取りつける菱形の集電装置。ばね、または圧縮空気で上下し、架線との接触面は銅すり板または炭素すり板を用いる。
②地図などの図形を一定の比に拡大または縮小するのに用いる製図器具。写図器。
パンタグリュエル【Pantagruel フランス】
ラブレーの物語。4巻。1532〜64年刊。「ガルガンチュア」の続編。巨人王ガルガンチュアの子パンタグリュエルの言行を中心として、写実と空想の極限を究めたルネサンス文学の代表作。
はんだ‐ごて【半田鏝】
半田付けで、半田を熱で溶かして接合部に付けるこて。
⇒はんだ【半田・盤陀】
はん‐だち【半太刀】
打刀うちがたなに太刀の拵こしらえを加えたもの。江戸末期に流行し、石突いしづき・責金せめがね・芝引しばびき・股寄ももよせなどの太刀金具を用いて足金物を設けず、栗形くりがたをつける。半太刀拵。
ばん‐だち【番立】
江戸時代の歌舞伎劇場で、午前3時か4時頃、序幕の開く前に、下級俳優が「三番叟さんばそう」の揉もみの段を舞って舞台を浄きよめ、大入りを祈る儀式。また、その囃子。「翁渡し」を略式にしたもの。
はんだ‐づけ【半田付け】
半田で金属をつぎ合わすこと。また、半田でついだもの。
⇒はんだ【半田・盤陀】
はん‐たて【判立て】
(→)杣判そまはんに同じ。
バンダナ【bandanna】
(「絞り染め」の意のヒンディー語bandhnuから)赤や青などの地色に、草花や曲玉まがたまのような白い文様を染め抜いたスカーフまたはハンカチーフ。現在は原色を多用したプリント柄のものが多い。
パン‐だね【パン種】
パン生地の発酵を促し、風味をよくするために加えるイースト、あるいはすでに発酵してある生地。元は、翌日のために取り分けて残しておいたパン生地の一部。
バンタム【Bantam】
①インドネシアのジャワ島北西部の町。16〜18世紀に栄えたバンテン王国の首都。
②ニワトリの一品種。1の一帯の原産。チャボに類似し、非常に小さいのが特徴。愛玩用。
バンタム
撮影:小宮輝之
⇒バンタム‐きゅう【バンタム級】
バンタム‐きゅう【バンタム級】‥キフ
(bantamweight)ボクシングなどの体重別階級の一つ。ボクシングのプロでは115ポンドを超え118ポンドまで、アマでは51キログラムを超え54キログラムまで。
⇒バンタム【Bantam】
はんだゆう‐ぶし【半太夫節】‥ダイフ‥
浄瑠璃の一流派。元禄(1688〜1704)の頃に江戸半太夫が創始。享保(1716〜1736)の頃からはその門流から分派した河東節の隆盛に押されて衰退。江戸節。
バンダリズム【vandalism】
(ヴァンダル族の蛮行に由来する語)文化財などの破壊行為。
バンダル‐スリ‐ブガワン【Bandar Seri Begawan】
ボルネオ(カリマンタン)島北西部、ブルネイ‐ダルサラーム国の首都。人口2万7千(2001)。旧称ブルネイ。
パンタ‐レイ【panta rhei ギリシア】
「万物は流転する」の意で、ヘラクレイトスの言葉。
ばん‐たろう【番太郎】‥ラウ
「番太ばんた」参照。
パンタロン【pantalon フランス】
(コメディア‐デラルテの道化役パンタローネ(Pantalone イタリア)のはいた長ズボンが語源といわれる)長ズボン。日本では、特に女性用の裾の広がったものをいうことが多い。
はん‐だん【判断】
①真偽・善悪・美醜などを考え定めること。ある物事について自分の考えをこうだときめること。また、その内容。判定。断定。「―を下す」「善悪を―する」。
②うらない。
③〔論〕(judgment)論理学の対象を思考の働きとする立場において、概念・推理とともに思考の根本形式。通常の論理学における命題に該当し、いくつかの概念または表象の間の関係を肯定したり否定したりする作用で、「SはPである」「SはPでない」という形式をとる。→命題。
⇒はんだん‐ていし【判断停止】
⇒はんだん‐りょく【判断力】
ばん‐たん【万端】
(その事に関する)あらゆる事柄。また、あらゆる手段。万般。「諸事―」「用意―ととのう」
ばん‐たん【播但】
播磨はりまと但馬たじま。「―線」
ばん‐だんえもん【塙団右衛門】‥ヱ‥
安土桃山・近世初期の武将。本名、塙はなわ尚之。直之とも称。加藤嘉明に従って文禄の役に功を立て、後に小早川秀秋の鉄砲大将。大坂冬の陣に豊臣氏に従い、夏の陣に戦没。(1567〜1615)
⇒ばん【塙】
はん‐だんか【半檀家】
一軒の中で、男女が別々の寺に属する檀家をいう。(檀家制度は一軒一寺が原則)
はんだん‐ていし【判断停止】
(epoche ギリシア)
①ギリシアの懐疑派哲学者の用語。すべては疑わしくいかなる認識も相対的であるから、魂の平静を得るためには一切の断定を保留すべきだという主張。
②フッサールの現象学では、素朴な自然的態度を差し控えて対象の存在に関する断定を避け、純粋意識の領域を確保するための方法的手続き。エポケー。
⇒はん‐だん【判断】
はんだん‐りょく【判断力】
①物事を正しく認識・評価・決断する精神的能力。
②〔哲〕(Urteilskraft ドイツ)カントの用語。特殊を普遍に包括されるものとして考える能力。普遍的な法則(因果律)がありそれに特殊(咲いた花)が包括される場合(規定的判断力)と、特殊(花)がありそれを包括する普遍(美)が求められる場合(反省的判断力)とがあり、カントは後者を美的判断力と目的論的判断力とに分け、これらの能力を吟味することによって美の問題と生命現象の問題を論じた。
⇒はん‐だん【判断】
はん‐ち【半知】
①半分の知行ちぎょう。
②江戸時代、藩の財政窮乏を救うため、家臣の知行の半分を蔵入地くらいりちにとり上げたこと。
はん‐ち【判地】
(→)朱印地しゅいんちに同じ。
はん‐ち【判知】
判断して知ること。判別。判定。
はん‐ち【藩治】
藩主が領地内で行う政治。
ばん‐ち【番地】
①町・村・字などの地域内を区分してつけた番号。「所ところ―」
②〔電〕(→)アドレス2に同じ。
ばん‐ち【蕃地・蛮地】
蕃人の住む土地。未開の地。
パンチ【punch】
①叩くこと。拳固でなぐること。特に、ボクシングで相手を打つこと。打撃。
②相手に強い刺激や印象を与える力。生気。迫力。「―のきいた音楽」
③切符・テープ・書類などに孔をあける鋏の類。また、それで孔をあけること。「切符に―を入れる」
⇒パンチ‐カード【punch card】
⇒パンチ‐パーマ
パンチ【punch】
(ヒンディー語で「五」の意のpañcから。もと5種類の成分を混ぜ合わせたことから)(→)ポンチ2に同じ。
パンチェン‐ラマ【Paṇchen Bla-ma・班禅喇嘛】
チベット仏教ゲルク派の副法王の称。シガツェ(日喀則)のタシルンポ(札什倫布)寺に住し、阿弥陀仏の化身とされる。ダライ‐ラマに次ぐチベットの政治・宗教の権威者。
パンチ‐カード【pu広辞苑 ページ 16238 での【○班女が閨】単語。