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○屁とも思わぬへともおもわぬ🔗⭐🔉
○屁とも思わぬへともおもわぬ
物の数とも思わない。軽んじて眼中におかない。
⇒へ【屁】
へど‐もど
あわてうろたえてものが言えなかったり返事につかえたりするさま。「不意を突かれて―する」
ペトラルカ【Francesco Petrarca】
イタリアの詩人・人文主義者。文芸復興期最大の抒情詩人。ソネットの確立者。恋人ラウラに捧げたソネット等を「カンツォニエーレ」に集成。1341年桂冠詩人となる。ほかにラテン語の叙事詩「アフリカ」やラテン語散文「わが秘密」など。(1304〜1374)
ペトリ‐ざら【ペトリ皿】
(ドイツの細菌学者ペトリ(R. J. Petri1852〜1921)の名に因む)(→)シャーレに同じ。
ヘトル【feitor ポルトガル】
(支配人の意)オランダ商館の次席。出納・簿記などを担当。
ペトルーシュカ【Pétrouchka】
ストラヴィンスキー作曲のバレエ音楽。1911年パリでディアギレフのロシア‐バレエ団により初演。ニジンスキー主演。人形たちの恋愛悲劇。
ペトルス【Petrus ラテン】
⇒ペトロ
へどろ
流れの悪い水底などにたまった軟らかい汚泥。不溶性の有機物を含む場合がある。
ペトロ【Petros ギリシア】
キリスト十二使徒の筆頭。原名シモン。ガリラヤの漁夫でイエスの弟子となり、その昇天ののち伝道に尽くし、晩年ローマでネロ帝の迫害を受けて殉教。カトリック教会ではペトロを初代のローマの司教(教皇)とみなし、各教皇がキリストからペトロに授けられた天国の鍵を継承しているという。ペテロ。ペトルス。ピーター。ピエトロ。
ペトログラード【Petrograd】
「サンクト‐ペテルブルグ」参照。
ペトロニウス【Petronius Arbiter】
古代ローマの作家。ネロ帝に寵愛されたが、のち死を賜った。断片が残る「サテュリコン」は悪漢小説の走りとされる。(27〜66)
ベトン【béton フランス】
(→)コンクリートに同じ。
へな【埴・粘土】
黒くて粘気ねばりけのある水底の泥土。荒壁に塗る。ねんど。へなつち。
へなたり【甲香】
大螺おおにしのふた。練香ねりこうの調製に用いる。
へな‐ちょこ
(へな(ねばり気のある泥土)で作った安い猪口ちょこの意)未熟な者や取るに足りないものをあざけっていう語。
へな‐つち【粘土】
⇒へな(埴)
へな‐ぶり
(「ひなぶり(夷曲)」をもじっていう)狂歌の一種。流行語で新趣向を詠じたもの。1904〜05年(明治37〜38)頃に流行。
へな‐へな
①ものに張りや手ごたえがなく容易に曲がったりたわんだりするさま。「―の板」
②気力がなかったり体力が衰えたりしてくずおれそうなさま。「―としゃがみこむ」
ベナベンテ【Jacinto Benavente】
スペインの劇作家。170編余の戯曲を書いた。代表作「作られた利害」。ノーベル賞。(1866〜1954)
へ‐なみ【辺波】
海辺にうちつける波。へつなみ。万葉集3「沖つ波―立つとも」↔沖波
へなも
水疱瘡みずぼうそう。〈日葡辞書〉
へな・る【隔る】
〔自四〕
へだたる。万葉集15「山川を中に―・りて」
ペナルティー【penalty】
反則や違約に対する罰。罰則。罰金。「―をとられる」
⇒ペナルティー‐エリア【penalty area】
⇒ペナルティー‐キック【penalty kick】
⇒ペナルティー‐ゴール【penalty goal】
ペナルティー‐エリア【penalty area】
サッカーで、罰則区域。ゴール直前の長方形の区域で、この中で防御側が反則を犯した場合、攻撃側にペナルティー‐キックが与えられる。
⇒ペナルティー【penalty】
ペナルティー‐キック【penalty kick】
サッカー・ラグビーで、相手側の反則によって与えられるキック。PK
⇒ペナルティー【penalty】
ペナルティー‐ゴール【penalty goal】
ラグビーで、ペナルティー‐キックのボールがゴールに入ること。得点3点。
⇒ペナルティー【penalty】
ベナレス【Benares】
⇒ヴァラナシ
ベナン【Benin】
アフリカ西部、ギニア湾に面する共和国。旧称ダオメー。フランス領から1960年独立。面積11万2000平方キロメートル。人口642万(2001)。憲法上の首都はポルト‐ノヴォ、事実上はコトヌー。ベニン。→アフリカ(図)
ペナン【Penang・彼南】
マレー半島の西側、マラッカ海峡北口にある小島。1786年イギリス植民地となる。現在マレーシアに属する。東岸にジョージ‐タウン(ペナン)港があり、貿易・観光が盛ん。檳榔嶼・檳城。
ペナント【pennant】
①細長い三角形または燕尾形の小旗。大学の校章旗や軍艦旗などに使う。
②運動競技の優勝旗。転じて、優勝の意。
⇒ペナント‐レース【pennant race】
ペナント‐レース【pennant race】
優勝旗争奪戦。特にプロ野球で、リーグの優勝を争う公式戦のこと。
⇒ペナント【pennant】
べに【紅】
①(古くはヘニとも)紅花から採った赤い色の色素。花弁を干した散花、または搗ついてから干して固めた餅紅もちべにから析出する。食品の着色料、染料、頬・唇・爪などの化粧用に使う。臙脂えんじ。ルージュ。栄華物語本雫「顔には―・白い物をつけたらんやうなり」
②べにいろ。くれない。
Munsell color system: 3R4/14
⇒紅をさす
ペニー【penny】
(ペンスの単数形)イギリスの貨幣単位。ポンドの240分の1。シリングの12分の1。1971年十進法に改め、ポンドの100分の1とする。
⇒ペニー‐ウェート【pennyweight】
ペニー‐ウェート【pennyweight】
イギリスの質量単位。貴金属・宝石の秤量に使用。トロイ‐オンスの20分の1。約1.55グラム。
⇒ペニー【penny】
べに‐いた【紅板】
紅を2枚折の金属板、または象牙・鼈甲べっこう製の薄い箱状のものや厚紙に塗ったもの。指先で溶かして唇に塗る。
紅板
提供:ポーラ文化研究所
べに‐いろ【紅色】
鮮明な赤い色。くれない色。こうしょく。べに。
Munsell color system: 3R4/14
べに‐うこん【紅鬱金】
紅色を帯びたうこん色。
Munsell color system: 5YR6/8.5
べに‐うちわ【紅団扇】‥ウチハ
〔植〕アンスリウムの和名。
べに‐うつぎ【紅空木】
タニウツギの変種。6月頃、鮮紅色の筒状漏斗形の花を開く。観賞用に栽植。
ベニェ【beignet フランス】
フランス料理の揚げ物の一種。→フリッター
べに‐え【紅絵】‥ヱ
①浮世絵版画の初期的技法の一種。墨摺の上に紅を主としてていねいな筆彩を加えたもの。享保(1716〜1736)前後に行われた。漆絵うるしえを含めていうこともある。
②紅摺絵べにずりえのこと。
⇒べにえ‐うり【紅絵売】
べにえ‐うり【紅絵売】‥ヱ‥
江戸中期、寛保から明和にかけて、江戸で美人・役者・武者などの紅絵(紅摺絵)を細竹にかけ並べて売り歩いた行商人。
⇒べに‐え【紅絵】
べに‐お【紅緒】‥ヲ
紅色の鼻緒。「―のかっこ」
べに‐おしろい【紅白粉】
べにとおしろい。転じて、化粧。
べに‐がえし【紅返し】‥ガヘシ
衣服の紅色の裏をふき返しにしたもの。もみがえし。
べに‐がく【紅萼・紅額】
ガクアジサイの一品種。初夏、碧色の集合花を開く。花序の周囲にある装飾花の萼は菱状で、初め碧色、のち紅色に変わる。
べに‐かね【紅鉄漿】
べにとかね(おはぐろ)。転じて、化粧。狂言、土産の鏡「女は…―を付けて我れと形を飾る」。「誰に見しょとて―付ける」
べに‐かのこ【紅鹿の子】
紅色の鹿の子しぼり。
べに‐がら【紅殻】
(ベンガラに当てた漢字「紅殻」の訓読から)
⇒ベンガラ
べに‐くちば【紅朽葉】
染色の一つ。紅色を帯びた朽葉色。
べに‐ぐま【紅隈】
歌舞伎の隈取くまどり。油紅の赤を基調とした隈取。
べに‐くりげ【紅栗毛】
馬の毛色の名。赤みの強い栗毛。
べに‐こ【紅粉】
中国から舶来したべに。唐紅とうべに。
⇒べにこ‐ぞめ【紅粉染】
べにこ‐ぞめ【紅粉染】
紅粉で染めた色。また、その物。
⇒べに‐こ【紅粉】
べに‐さき【紅先】
(→)頬前ほおさきに同じ。〈日葡辞書〉
べに‐ざけ【紅鮭】
サケ科の硬骨魚。秋に赤色となる。千島・カムチャツカ・アラスカ・カナダなどに産し、上流に湖のある河にさかのぼって産卵する。肉は鮮紅色で燻製・缶詰材料などとし、美味。ヒメマスは本種の陸封型。ベニマス。〈[季]春〉
べにさし‐ゆび【紅差指】
(紅をつける時に使うことからいう)くすりゆびの異称。べにつけゆび。〈日葡辞書〉
べに‐ざら【紅皿】
紅を溶かすのに用いる小皿。皿に紅を塗りつけておき、指先で溶いて口紅に用いる。
紅皿
提供:ポーラ文化研究所
べにざら‐かけざら【紅皿欠皿】
継母説話の一つ。継母とみにくい妹娘(紅皿)とが、美しい姉娘(欠皿)を憎んで種々謀はかりごとをめぐらして殺そうとするが果たさず、姉は高貴な人と結婚し、継母と妹とは哀れな最期をとげる。
べに‐しだ【紅羊歯】
オシダ科の常緑シダ。葉は根茎から束生、高さ80センチメートル、葉柄は長く、黒褐色の鱗片がある。芽生えは紫赤色で美しく、観賞用に栽培。胞子嚢群の包膜は円形。
べに‐したば【紅下翅】
ヤガ科のガ(蛾)。開張約6センチメートル。前翅は灰褐色。後翅は美麗な紅色で、中央の1紋と外縁は黒色。夏から秋にかけて出現。夜、樹液に集まる。
ベニシタバ
撮影:海野和男
べに‐しぼり【紅絞り】
紅色の絞り染め。
べに‐しょうが【紅生薑】‥シヤウ‥
梅酢に漬け、時には紅を加えて紅色にした生薑。
ペニシリン【penicillin】
抗生物質の一つ。1928年A.フレミングが青かびペニシリウム‐ノターツムから発見、41年フローリー(H. W. Florey1898〜1968)らが分離抽出。臨床的有効性が証明された最初の抗生物質。ブドウ球菌・連鎖球菌などに有効。→βラクタム系抗生物質。
⇒ペニシリン‐ショック【penicillin shock】
ペニシリン‐ショック【penicillin shock】
ペニシリン投与によって起きるアナフィラキシー。ペニシリン分子がハプテンとして働き、アレルギーを起こす。
⇒ペニシリン【penicillin】
ベニス【Venice】
⇒ヴェニス
ペニス【penis ラテン】
陰茎。
べに‐すずめ【紅雀】
スズメ目カエデチョウ科の鳥。小形で、スズメよりやや小さい。体の背面は暗褐色、腹面は赤色で白斑が散在する。腰は紅色。繁殖期に雄は深紅色となる。インドシナ・インド・マレー・ジャワなどに野生、古くから飼鳥として輸入。
べに‐すずめ【紅天蛾】
スズメガ科のガ(蛾)。全体が美しい淡紅色で、翅の前縁は黄褐色、後翅の基部は黒い。開張は約6センチメートル。幼虫の食草はホウセンカ類。日本各地、中国・千島に分布。
ベニスズメ
撮影:海野和男
べにずり‐え【紅摺絵】‥ヱ
浮世絵版画の技法の一種。紅と緑を主とする色数の少ないもの。延享元年(1744)から明和(1764〜1772)初年にかけて流行し、奥村政信・石川豊信などが秀作を遺した。紅絵べにえとも呼んだが、今は区別する。
べに‐ずわいがに【紅ずわい蟹】
クモガニ科のカニ。歩脚や鋏はさみがやや細く、茶褐色のズワイガニとは異なり、全体に紅褐色なのでこの名がある。日本海・三陸海岸沖の深海域に多産。食用。
べに‐ぞめ【紅染】
紅色で染めること。また、そのもの。くれないぞめ。
べに‐たけ【紅茸】
(→)ドクベニタケの別称。〈[季]秋〉
べに‐ちょく【紅猪口】
紅を入れた猪口形の容器。内面に塗布してある紅を指先につけて口紅に用いる。
紅猪口
提供:ポーラ文化研究所
べにつけ‐ゆび【紅付指】
くすりゆび。べにさしゆび。
べに‐づる【紅鶴】
(→)フラミンゴの別称。
ペニテンシャ【penitencia ポルトガル】
(キリシタン用語)告解。くいあらため。ぎやどぺかどる「―の時に臨んでは」
べに‐の‐き【紅木】
ベニノキ科の低木。熱帯アメリカ原産。ハワイなどの亜熱帯・熱帯で街路樹とする。葉は心臓形、花は淡紅色で5弁、果実は赤く、果皮から紅色色素ビキシンを採り、器具・食品の染料、また南米の一部では先住民が髪を染める。
べに‐ばな【紅花】
キク科の一年草。小アジア・エジプト原産の染料・油料用植物。高さ30〜90センチメートル。夏、紅黄色のアザミに似た頭状花をつける。小花は細い筒形。日本には古く中国から入り、東北地方(特に山形県)を中心に栽培。古くは花冠を採集して染料や紅べにを作った。今日では主にアメリカ産のものを切花用や紅花油採取用とする。くれない。末摘花すえつむはな。サフラワー。
べにばな
⇒べにばな‐いんげん【紅花隠元】
べにばな‐いんげん【紅花隠元】
マメ科の蔓植物。熱帯アメリカ原産。原産地では多年草だが、通常一年草として栽培。日本には江戸時代末頃に渡来、初めは観賞用、後に豆を食用に栽培。葉は大きな3枚の葉からなる複葉で、長い柄で互生。夏に葉腋に赤色(時に白色)の蝶形花をつけ、のち、長さ10センチメートルの莢さやをつける。種子(豆)は大形で、赤・黒などの斑紋がある。ハナササゲ。ハナマメ。
⇒べに‐ばな【紅花】
べに‐ひ【紅桧】
(→)タイワンヒノキの別称。
ペニヒ【Pfennig ドイツ】
ドイツの小銅貨。100分の1マルク。プフェニッヒ。
べにひも‐の‐き【紅紐の木】
トウダイグサ科の常緑低木。西インド諸島の原産。葉腋から紅色のひも状の花序を垂らす。観賞用に沖縄・小笠原など熱帯で広く栽植。アカリファ。
べに‐ひわ【紅鶸】‥ヒハ
スズメ目アトリ科の鳥。小形で、スズメよりやや小さい。頭上は赤色、背は黄褐色で美しく、褐色の縦斑がある。翼には2条の白帯があり、雄の喉・胸はばら色。北半球北部で繁殖し、秋、主に北日本に渡来。〈[季]秋〉
ベニヒワ
撮影:小宮輝之
べに‐ひわだ【紅桧皮】‥ヒハダ
黒ずんだ紅紫色の染め色。浄瑠璃、傾城反魂香「供女中の出で立ちや、地黒地浅黄―」
べに‐ふで【紅筆】
口紅をつけるのに用いる筆。
べに‐ましこ【紅猿子】
スズメ目アトリ科の鳥。スズメより小形で尾は長い。雄は全体がばら色で背に褐色の縦斑がある。雌は全体が淡褐色。アジア東部に分布し、日本では北海道と下北半島で繁殖、冬は本州に渡来する。→ましこ(猿子)
べに‐ます【紅鱒】
(→)ベニザケの別称。
べに‐いろ【紅色】
鮮明な赤い色。くれない色。こうしょく。べに。
Munsell color system: 3R4/14
べに‐うこん【紅鬱金】
紅色を帯びたうこん色。
Munsell color system: 5YR6/8.5
べに‐うちわ【紅団扇】‥ウチハ
〔植〕アンスリウムの和名。
べに‐うつぎ【紅空木】
タニウツギの変種。6月頃、鮮紅色の筒状漏斗形の花を開く。観賞用に栽植。
ベニェ【beignet フランス】
フランス料理の揚げ物の一種。→フリッター
べに‐え【紅絵】‥ヱ
①浮世絵版画の初期的技法の一種。墨摺の上に紅を主としてていねいな筆彩を加えたもの。享保(1716〜1736)前後に行われた。漆絵うるしえを含めていうこともある。
②紅摺絵べにずりえのこと。
⇒べにえ‐うり【紅絵売】
べにえ‐うり【紅絵売】‥ヱ‥
江戸中期、寛保から明和にかけて、江戸で美人・役者・武者などの紅絵(紅摺絵)を細竹にかけ並べて売り歩いた行商人。
⇒べに‐え【紅絵】
べに‐お【紅緒】‥ヲ
紅色の鼻緒。「―のかっこ」
べに‐おしろい【紅白粉】
べにとおしろい。転じて、化粧。
べに‐がえし【紅返し】‥ガヘシ
衣服の紅色の裏をふき返しにしたもの。もみがえし。
べに‐がく【紅萼・紅額】
ガクアジサイの一品種。初夏、碧色の集合花を開く。花序の周囲にある装飾花の萼は菱状で、初め碧色、のち紅色に変わる。
べに‐かね【紅鉄漿】
べにとかね(おはぐろ)。転じて、化粧。狂言、土産の鏡「女は…―を付けて我れと形を飾る」。「誰に見しょとて―付ける」
べに‐かのこ【紅鹿の子】
紅色の鹿の子しぼり。
べに‐がら【紅殻】
(ベンガラに当てた漢字「紅殻」の訓読から)
⇒ベンガラ
べに‐くちば【紅朽葉】
染色の一つ。紅色を帯びた朽葉色。
べに‐ぐま【紅隈】
歌舞伎の隈取くまどり。油紅の赤を基調とした隈取。
べに‐くりげ【紅栗毛】
馬の毛色の名。赤みの強い栗毛。
べに‐こ【紅粉】
中国から舶来したべに。唐紅とうべに。
⇒べにこ‐ぞめ【紅粉染】
べにこ‐ぞめ【紅粉染】
紅粉で染めた色。また、その物。
⇒べに‐こ【紅粉】
べに‐さき【紅先】
(→)頬前ほおさきに同じ。〈日葡辞書〉
べに‐ざけ【紅鮭】
サケ科の硬骨魚。秋に赤色となる。千島・カムチャツカ・アラスカ・カナダなどに産し、上流に湖のある河にさかのぼって産卵する。肉は鮮紅色で燻製・缶詰材料などとし、美味。ヒメマスは本種の陸封型。ベニマス。〈[季]春〉
べにさし‐ゆび【紅差指】
(紅をつける時に使うことからいう)くすりゆびの異称。べにつけゆび。〈日葡辞書〉
べに‐ざら【紅皿】
紅を溶かすのに用いる小皿。皿に紅を塗りつけておき、指先で溶いて口紅に用いる。
紅皿
提供:ポーラ文化研究所
べにざら‐かけざら【紅皿欠皿】
継母説話の一つ。継母とみにくい妹娘(紅皿)とが、美しい姉娘(欠皿)を憎んで種々謀はかりごとをめぐらして殺そうとするが果たさず、姉は高貴な人と結婚し、継母と妹とは哀れな最期をとげる。
べに‐しだ【紅羊歯】
オシダ科の常緑シダ。葉は根茎から束生、高さ80センチメートル、葉柄は長く、黒褐色の鱗片がある。芽生えは紫赤色で美しく、観賞用に栽培。胞子嚢群の包膜は円形。
べに‐したば【紅下翅】
ヤガ科のガ(蛾)。開張約6センチメートル。前翅は灰褐色。後翅は美麗な紅色で、中央の1紋と外縁は黒色。夏から秋にかけて出現。夜、樹液に集まる。
ベニシタバ
撮影:海野和男
べに‐しぼり【紅絞り】
紅色の絞り染め。
べに‐しょうが【紅生薑】‥シヤウ‥
梅酢に漬け、時には紅を加えて紅色にした生薑。
ペニシリン【penicillin】
抗生物質の一つ。1928年A.フレミングが青かびペニシリウム‐ノターツムから発見、41年フローリー(H. W. Florey1898〜1968)らが分離抽出。臨床的有効性が証明された最初の抗生物質。ブドウ球菌・連鎖球菌などに有効。→βラクタム系抗生物質。
⇒ペニシリン‐ショック【penicillin shock】
ペニシリン‐ショック【penicillin shock】
ペニシリン投与によって起きるアナフィラキシー。ペニシリン分子がハプテンとして働き、アレルギーを起こす。
⇒ペニシリン【penicillin】
ベニス【Venice】
⇒ヴェニス
ペニス【penis ラテン】
陰茎。
べに‐すずめ【紅雀】
スズメ目カエデチョウ科の鳥。小形で、スズメよりやや小さい。体の背面は暗褐色、腹面は赤色で白斑が散在する。腰は紅色。繁殖期に雄は深紅色となる。インドシナ・インド・マレー・ジャワなどに野生、古くから飼鳥として輸入。
べに‐すずめ【紅天蛾】
スズメガ科のガ(蛾)。全体が美しい淡紅色で、翅の前縁は黄褐色、後翅の基部は黒い。開張は約6センチメートル。幼虫の食草はホウセンカ類。日本各地、中国・千島に分布。
ベニスズメ
撮影:海野和男
べにずり‐え【紅摺絵】‥ヱ
浮世絵版画の技法の一種。紅と緑を主とする色数の少ないもの。延享元年(1744)から明和(1764〜1772)初年にかけて流行し、奥村政信・石川豊信などが秀作を遺した。紅絵べにえとも呼んだが、今は区別する。
べに‐ずわいがに【紅ずわい蟹】
クモガニ科のカニ。歩脚や鋏はさみがやや細く、茶褐色のズワイガニとは異なり、全体に紅褐色なのでこの名がある。日本海・三陸海岸沖の深海域に多産。食用。
べに‐ぞめ【紅染】
紅色で染めること。また、そのもの。くれないぞめ。
べに‐たけ【紅茸】
(→)ドクベニタケの別称。〈[季]秋〉
べに‐ちょく【紅猪口】
紅を入れた猪口形の容器。内面に塗布してある紅を指先につけて口紅に用いる。
紅猪口
提供:ポーラ文化研究所
べにつけ‐ゆび【紅付指】
くすりゆび。べにさしゆび。
べに‐づる【紅鶴】
(→)フラミンゴの別称。
ペニテンシャ【penitencia ポルトガル】
(キリシタン用語)告解。くいあらため。ぎやどぺかどる「―の時に臨んでは」
べに‐の‐き【紅木】
ベニノキ科の低木。熱帯アメリカ原産。ハワイなどの亜熱帯・熱帯で街路樹とする。葉は心臓形、花は淡紅色で5弁、果実は赤く、果皮から紅色色素ビキシンを採り、器具・食品の染料、また南米の一部では先住民が髪を染める。
べに‐ばな【紅花】
キク科の一年草。小アジア・エジプト原産の染料・油料用植物。高さ30〜90センチメートル。夏、紅黄色のアザミに似た頭状花をつける。小花は細い筒形。日本には古く中国から入り、東北地方(特に山形県)を中心に栽培。古くは花冠を採集して染料や紅べにを作った。今日では主にアメリカ産のものを切花用や紅花油採取用とする。くれない。末摘花すえつむはな。サフラワー。
べにばな
⇒べにばな‐いんげん【紅花隠元】
べにばな‐いんげん【紅花隠元】
マメ科の蔓植物。熱帯アメリカ原産。原産地では多年草だが、通常一年草として栽培。日本には江戸時代末頃に渡来、初めは観賞用、後に豆を食用に栽培。葉は大きな3枚の葉からなる複葉で、長い柄で互生。夏に葉腋に赤色(時に白色)の蝶形花をつけ、のち、長さ10センチメートルの莢さやをつける。種子(豆)は大形で、赤・黒などの斑紋がある。ハナササゲ。ハナマメ。
⇒べに‐ばな【紅花】
べに‐ひ【紅桧】
(→)タイワンヒノキの別称。
ペニヒ【Pfennig ドイツ】
ドイツの小銅貨。100分の1マルク。プフェニッヒ。
べにひも‐の‐き【紅紐の木】
トウダイグサ科の常緑低木。西インド諸島の原産。葉腋から紅色のひも状の花序を垂らす。観賞用に沖縄・小笠原など熱帯で広く栽植。アカリファ。
べに‐ひわ【紅鶸】‥ヒハ
スズメ目アトリ科の鳥。小形で、スズメよりやや小さい。頭上は赤色、背は黄褐色で美しく、褐色の縦斑がある。翼には2条の白帯があり、雄の喉・胸はばら色。北半球北部で繁殖し、秋、主に北日本に渡来。〈[季]秋〉
ベニヒワ
撮影:小宮輝之
べに‐ひわだ【紅桧皮】‥ヒハダ
黒ずんだ紅紫色の染め色。浄瑠璃、傾城反魂香「供女中の出で立ちや、地黒地浅黄―」
べに‐ふで【紅筆】
口紅をつけるのに用いる筆。
べに‐ましこ【紅猿子】
スズメ目アトリ科の鳥。スズメより小形で尾は長い。雄は全体がばら色で背に褐色の縦斑がある。雌は全体が淡褐色。アジア東部に分布し、日本では北海道と下北半島で繁殖、冬は本州に渡来する。→ましこ(猿子)
べに‐ます【紅鱒】
(→)ベニザケの別称。
広辞苑 ページ 17737 での【○屁とも思わぬ】単語。