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うち【内】🔗🔉

うち】 [一]〔名〕 ➊(「中」とも書く)何かを中核・規準とする、一定の限界のなか。 ①区域内。内部。万葉集17「大宮の―にも外にも光るまで」 ②限度内。以内。あいだ。宇津保物語吹上上「年二十歳より―なる人」。「若い―に苦労せよ」「見る見る―に大きくなった」「暗黙の―に了解する」 ③内裏。宮中。また、天皇。源氏物語桐壺「今は―にのみさぶらひ給ふ」「―の一つ后腹になむおはしければ」 ➋自分の属する側(のもの)。 ①なか。また、国内。保元物語「―には姦臣聚まれり」 ②身のまわり。側近。続日本紀29「―つやつこ」 ③(「家」とも書く)自分の家、また、家庭。隆信集「一つ―なれど」。「―では母がいちばんの早起きです」「―に帰る」 ④(「家」とも書く)転じて、家。家屋。「新しい―が建つ」 ⑤自分の夫または妻。うちの人。うちの者。「―は下戸ですの」 ⑥自分の属するもの。「―の会社」「―の親分」 ⑦仏教で、儒教などを外とするのに対し、仏教の側のこと。平家物語2「―には既に破戒無慚の罪を招くのみならず」 ➌物事のあらわでない面。 ①外からは見えない心中。謡曲、松風「思ひ―にあれば色外にあらはる」。「―に闘志を秘める」 ②うちとけた面。謡曲、経政「外ほかには仁義礼智信の五常を守りつつ、―には又花鳥風月、詩歌管絃を専らとし」 ③公式でない面。保元物語「―、君を助け奉る」 [二]〔代〕 自分。わたし。関西方言で、多く女性や子供が使う。「―かて京のおなごや」 ⇒内に省みて疚しからず ⇒内裸でも外錦 ⇒内広がりの外すぼり ⇒家を空ける ⇒内を外にする ⇒内を出違う

広辞苑 ページ 1814 での単語。