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○議論を上下するぎろんをしょうかする🔗⭐🔉
○議論を上下するぎろんをしょうかする
議論を戦わせる。
⇒ぎ‐ろん【議論】
きわ【際】キハ
(名詞や動詞の連用形に付くときはギワと濁る)
①物事のきわまったところ。つきるところ。かぎり。はて。枕草子186「よろしき人のさいはひの―と思ひて」
②物の他と接する境目。また、そのすれすれのところ。はし。かたわら。ほとり。宇治拾遺物語3「母屋の―にかけたる簾をばおろして」。「窓―」「額の生え―」
③重大な時期。時。折。源氏物語須磨「かく世を離るる―には」。「今わの―」「別れ―」「往生―」
④身の位置する程度。身分。階級。分際。源氏物語桐壺「いとやむごとなき―にはあらぬがすぐれて時めき給ふ」
⑤程度。ほど。源氏物語桐壺「道々の才ざえをならはさせ給ふ。―ことに賢くて」
⑥年末・節季などの決算期。続猿蓑「―の日和に雪の気づかひ」(惟然)
き‐わ【奇話】
めずらしい話。風変りな話。奇談。
きわ‐ぎわ【際際】キハギハ
①めいめいの分限。ほどほど。源氏物語若菜上「ほどほどにつけて人の―思しわきまへつつ」
②はしばし。すみずみ。
③節季節季。各決算期。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「去年の春から―に…かけの算用不埒にて」
⇒きわぎわ‐と【際際と】
きわ‐ぎわ・し【際際し】キハギハシ
〔形シク〕
顕著である。きわだっている。源氏物語夕霧「ものづつみをいたうし給ふ本性に、―・しうのたまひさわやぐべきにもあらねば」
きわぎわ‐と【際際と】キハギハ‥
〔副〕
きわやかに。はっきりと。曾我物語4「かやうの事、―かねてより御さだめ候へかし」
⇒きわ‐ぎわ【際際】
ぎ‐わく【疑惑】
本当かどうかについて疑い惑うこと。疑い。「―を招く」
きわ‐ずみ【際墨】キハ‥
(→)置墨おきずみに同じ。好色一代男3「額ひたいは只円く、―濃く」
き‐わずらい【気煩い】‥ワヅラヒ
心のわずらい。気のやまい。
き‐わた【木棉・木綿】
①〔植〕パンヤ科の落葉高木。またその種子の繊維。熱帯アジア産。葉は長柄、掌状複葉。花は肉質5弁、内面橙黄色、外面黄白色。細長い果実を結ぶ。パンヤと同様、種子の白い長軟毛を枕・布団などの綿とする。キワタノキ。インドワタノキ。ボンバックス。
②わた。もめんわた。日本永代蔵5「袷にせめて―入れてと思ふさへなりがたきに」
き‐わだ【黄蘗】‥ハダ
〔植〕
⇒きはだ
きわ‐だか【際高】キハ‥
①とりわけていかめしいさま。今鏡「宰相の御心ばへの―におはしけるにや」
②季節の末になって物価の高くなるさま。
きわ‐だか・し【際高し】キハ‥
〔形ク〕
とりわけ顕著である。特にきわだっている。浜松中納言物語2「さかしら心の―・くさいまくれたる」
きわ‐たけ・し【際剛し】キハ‥
〔形ク〕
心がきわだって強くきびしい。今昔物語集19「極いみじく蜜きびしく―・くぞ坐いますがりける」
きわ‐だ・つ【際立つ】キハ‥
[一]〔自五〕
他との区別がはっきりとして目立つ。顕著である。「―・った特色」「―・って優れている」
[二]〔他下二〕
⇒きわだてる(下一)
きわ‐だ・てる【際立てる】キハ‥
〔他下一〕[文]きはだ・つ(下二)
他との区別をはっきりさせる。目立つようにする。
きわだ‐まぐろ【黄肌鮪】‥ハダ‥
(→)「きはだ(黄肌)」に同じ。
ぎわ‐だん【義和団】
清代の白蓮びゃくれん教系の秘密結社である義和拳教徒を中心に組織された自衛団。日清戦争後の1899年、キリスト教および列国の中国侵略に反抗、山東省で蜂起。翌年北京に入城し各国公使館区域を包囲したため、日・英・米・露・独・仏・伊・墺の8カ国は連合軍を組織してこれを鎮定(日本では北清事変と呼称)。1901年に結ばれた講和に関する北京議定書により、清朝に4億5000万両テールの賠償金を支払わせた。拳匪。団匪。
北京入城のロシア兵とアメリカ兵
提供:毎日新聞社
慰留民の保護と治安維持に出動の各国義勇隊
提供:毎日新聞社
きわ‐づ・く【際付く】キハ‥
〔自四〕
よごれがはっきり見える。好色一代男5「―・きし脚布きゃふをせず、よごれたる枕にたよらず」
きわ‐ど・い【際疾い】キハ‥
〔形〕[文]きはど・し(ク)
①はなはだしい。ひどい。愚管抄4「腹悪しく、よろづに―・き人なりけるが」
②間際まぎわに切迫している。すれすれのところにあってあぶない。「―・いところで間に合う」
③もう少しで下品・卑猥になりかねない。「―・い話」
きわ‐な・し【際無し】キハ‥
〔形ク〕
限りがない。際限がない。源氏物語若菜下「心の底見えず―・く深きところある人になむ」
きわ‐ねだ【際根太】キハ‥
柱・壁などに接して取りつけた根太。
きわぼかし‐ぞめ【際暈し染め】キハ‥
文様の周囲をぼかした染め方。
きわまり【極まり・窮まり】キハマリ
きわまること。また、そのところ。はて。極点。極致。法華義疏長保点「崖キハマリに望みて即ち信ぜしめむとなり」
⇒きわまり‐づき【極月】
きわまり‐づき【極月】キハマリ‥
終りの月。12月。師走しわす。極月ごくげつ。
⇒きわまり【極まり・窮まり】
きわまり‐て【極まりて】キハマリ‥
〔副〕
この上なく。きわめて。万葉集3「―貴きものは酒にしあるらし」
きわまり‐な・い【極まり無い】キハマリ‥
〔形〕[文]きはまりな・し(ク)
この上ない。はなはだしい。「無礼―・い」
きわま・る【極まる・窮まる】キハマル
〔自五〕
(自然と際に至る意)
①ぎりぎりの限度に達する。極限の状態に至る。竹取物語「きたなげなる所に年月を経て物し給ふ事、―・りたるかしこまり」。宇津保物語俊蔭「禍―・る身ならば」。「懇切―・る指導」「感―・って泣き出す」
②果てまで来る。終りとなる。つきる。平家物語11「末代澆季なりとも帝運の―・る程の御事はあらじかし」。「道ついに―・る」
③(「谷まる」とも書く)動きのとれない状態に陥る。行き詰まって苦しむ。窮する。方丈記「日を経つつ―・りゆくさま、少水の魚のたとへにかなへり」。徒然草「人、恒の産なき時は恒の心なし。人―・りてぬすみす」。日葡辞書「ワガシンダイ(進退)ココニキワマル」
④そういう結論に到達する。決定する。きまる。
きわみ【極み】キハミ
きわまるところ。限り。はて。万葉集3「わが黒髪のま白髪に成りなむ―」。「感激の―」
きわ・む【極む・窮む】キハム
[一]〔自下二〕
極限に達する。きわまる。新撰六帖1「数ふるもみ冬の後の冬なればいとど寒さの―・めゆくかな」。徒然草「―・むる官・位に至りぬれば」
[二]〔他下二〕
⇒きわめる(下一)
きわめ【極め】キハメ
①きわめること。また、そのところ。はて。限り。極限。
②まぎわ。折。源氏物語手習「やうやう身の憂さをも慰めつべき―に」
③さかい。分れ目。
④定めたしかめること。契約。決定。
⑤書画・刀剣の作者・品質・伝来などを見きわめること。めきき。鑑定。
⇒きわめ‐いん【極印】
⇒きわめ‐がき【極書】
⇒きわめ‐つき【極め付き】
⇒きわめ‐ふだ【極札】
きわめ‐いん【極印】キハメ‥
①江戸時代、浮世絵を刊行する際に検閲済みのしるしとして版画に摺すった「極」字などの小印。
極印
②古筆の鑑定の証として折紙や極札に押す印。
⇒きわめ【極め】
きわめ‐がき【極書】キハメ‥
書画・刀剣・茶道具その他骨董こっとう類の鑑定の証明書。主として折紙2や極札の形式で、自筆で書き花押かおうまたは印を押し、作品に添付する。箱書はこがきの場合もある。画中に直接記入する場合には、これを紙中極しちゅうきわめという。鑑定状。
⇒きわめ【極め】
きわめ‐つき【極め付き】キハメ‥
①極書きわめがきのついていること。
②転じて、定評のあるたしかなもの。折紙つき。歌舞伎では、その俳優の芸が優れ、他には求め得ないと認められたものをいう。「―の演技」
⇒きわめ【極め】
きわめ‐つく・す【極め尽くす】キハメ‥
〔他五〕
あらん限りの力・手数をつくす。残る所なく調べつくす。万葉集20「あかき心をすめらべに―・して」
きわめ‐て【極めて】キハメ‥
〔副〕
この上なく。はなはだ。「―遺憾である」
きわめ‐ふだ【極札】キハメ‥
古筆などを鑑定した結果を短冊形の小札にしるしたもの。
⇒きわめ【極め】
きわ・める【極める・窮める・究める】キハメル
〔他下一〕[文]きは・む(下二)
(際に至るようにする意)
①極限に達せさせる。果てまで物事をおしつめる。源氏物語澪標「太政大臣にて位を―・むべし」。日葡辞書「エイグヮヲキワムル」「カウミャウヲキワムル」。「山頂を―・める」「口を―・めてののしる」
②終わらす。源氏物語明石「何許りの誤りにてかこの渚に命を―・めむ」
③(ふつう「究める」と書く)深く追究して物事の本質や真相をつかむ。今昔物語集11「三密の法を―・めて衆生を導くべし」。「蘊奥うんのうを―・める」
④定める。きめる。狂言、鬮罪人「これに―・めましよ」
きわ‐もの【際物】キハ‥
①入用の季節のまぎわに売り出す品物。その時を失すれば無用・無価値となる。正月の門松や3月のひな人形などの類。
②一時的な流行をあてこんで売り出す品物。
③当時の世上の事件・流行に取材、時好に投じようとした脚本・小説・映画など。
⇒きわもの‐うり【際物売り】
⇒きわもの‐し【際物師】
きわもの‐うり【際物売り】キハ‥
際物を売ること。歌舞伎、勧善懲悪覗機関「元手も薄き―」
⇒きわ‐もの【際物】
きわもの‐し【際物師】キハ‥
①際物をつくり、また、それを売る商人。
②時好に投ずる事業だけを企てる人。
⇒きわ‐もの【際物】
きわ‐やか【際やか】キハ‥
きわだっているさま。くっきりと目立つさま。源氏物語鈴虫「閼伽あかの具は例の―に小さくて」
き‐わり【木割】
①木を割ること。また、その人。薪割まきわり。
②円柱状をした木製の鏃やじり。義経記4「船腹にいちゐの―を十四五射立てて置きたりければ」
③建築物や和船の、各部材の大きさの割合。また、それを定めること。
き‐わる【気悪】
気持がよくないこと。不快な感を与えること。意地悪。洒落本、うかれ草紙「斗量さん此間はきつい―ナ」
きわ・る【切る・剋る】キハル
〔自四〕
(「きわ(際)」と同源か)果てる。極まる。万葉集11「年―・る齢よまでと」



広辞苑 ページ 5364 での【○議論を上下する】単語。