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○剣は一人の敵、学ぶに足らずけんはいちにんのてきまなぶにたらず🔗⭐🔉
○剣は一人の敵、学ぶに足らずけんはいちにんのてきまなぶにたらず
[史記項羽本紀]剣術は一人を相手にするだけのもので学ぶほどの価値はない。万人を相手とする兵法を学ぶべきであるとした項羽の言葉。→書は以て姓名を記するに足るのみ
⇒けん【剣】
けん‐バイト【剣バイト】
先端に刃のついた旋盤用の刃物。→バイト(図)
げんば‐おけ【玄蕃桶】‥ヲケ
江戸時代、火災の時などに水を担にない運んだ大きな桶。玄蕃。
⇒げん‐ば【玄蕃】
げんば‐かんとく【現場監督】
建築や土木工事などの現場を監督すること。また、その人。
⇒げん‐ば【現場】
けん‐ぱく【建白】
①政府・上役などに自分の意見を申し立てること。建言。
②建白書の略。
⇒けんぱく‐しょ【建白書】
けん‐ぱく【巻柏】
〔植〕イワヒバの漢名。
けん‐ぱく【絹帛】
絹織物。絹布。
げん‐ばく【玄麦】
精白してない麦。
げん‐ばく【原麦】
麦製品の原料にする麦。
げん‐ばく【原爆】
原子爆弾の略。
⇒げんばく‐しょう【原爆症】
⇒げんばく‐ドーム【原爆ドーム】
けんぱく‐しょ【建白書】
建白の趣旨を書いた書面。
⇒けん‐ぱく【建白】
げんばく‐しょう【原爆症】‥シヤウ
広島・長崎の原子爆弾被爆によって人体に生じた病症。急性傷害と後障害とがあり、前者は原爆外傷・原爆火傷のほか悪心おしん・嘔吐・白血球減少・出血傾向・脱毛・貧血・発熱・口腔咽頭病巣・続発的感染症など放射能による傷害が著しく、火傷にはケロイドが、また眼の障害による白内障が多発した。後障害としては白血病、種々の悪性腫瘍、発育障害、胎内被爆による小頭症、諸種の健康障害などがあげられる。
⇒げん‐ばく【原爆】
げんぱく‐たい【元白体】
中唐の詩人、元稹げんしんと白居易の詩風。平易な表現を用い、社会批判の精神に富む。
けんぱく‐どうい【堅白同異】
①[史記孟子荀卿伝]中国戦国時代、公孫竜の説いた一種の詭弁きべん。例えば、堅く白い石があるとすると、目で見た時はその白いことはわかるが堅いことはわからない。手にふれた時はその堅いことはわかるが色の白いことはわからない。故に堅石と白石とは同一のものではないと説く論法。堅石白馬。
②転じて、詭弁。
→白馬は馬に非ず(「白馬」成句)
げんばく‐ドーム【原爆ドーム】
広島市中部、太田川・元安川分岐点近くにある、もと広島県産業奨励館の焼け跡。1945年8月6日の原爆投下により破壊。原爆の惨禍の象徴として永久保存される唯一の建物。世界遺産。
広島県産業奨励館 被爆前
提供:広島平和記念資料館
広島県産業奨励館 被爆後(1945年11月)
撮影:米軍 提供:広島平和記念資料館
原爆ドームと広島平和記念資料館
撮影:井手三千男
原爆ドーム
提供:NHK
原爆ドーム
提供:NHK
⇒げん‐ばく【原爆】
けん‐ばつ【譴罰】
あやまちを責め、罰すること。
けん‐ぱつ【圏発】
漢字の四声しせいを示すために、その四隅に施す点・圏点または半圏点。通常左下が平声ひょうしょう、左上が上声じょうしょう、右上が去声きょしょう、右下が入声にっしょうを表す。唐代初期から用いられた。点発。
げん‐ばつ【厳罰】
きびしい処罰。「―に処する」
げん‐ぱつ【原発】
①原子力発電または原子力発電所の略。
②〔医〕病因から直接に、または最初に発生すること。腫瘍しゅようの場合、その初発部を原発巣という。
⇒げんぱつせい‐たんじゅうせい‐かんこうへん【原発性胆汁性肝硬変】
⇒げんぱつせい‐めんえきふぜんしょう【原発性免疫不全症】
げんぱつせい‐たんじゅうせい‐かんこうへん【原発性胆汁性肝硬変】‥ジフ‥カウ‥
肝臓中の細い胆管が炎症のために破壊され、胆汁が肝臓内に停滞して黄疸や肝硬変を起こす疾患。自己免疫によると考えられているが、詳しい原因は明らかでない。
⇒げん‐ぱつ【原発】
げんぱつせい‐めんえきふぜんしょう【原発性免疫不全症】‥シヤウ
免疫機構に先天的な欠陥があって、その機能が障害されている状態。欠陥の在り方により種々の病型がある。B細胞系の形成不全や低機能では体液性免疫不全を、T細胞系のそれでは細胞性免疫不全を主徴とする。先天性免疫不全症候群。→免疫不全症
⇒げん‐ぱつ【原発】
けんばつ‐どちょう【険抜怒張】‥チヤウ
「怒張3」参照。
げんば‐の‐かみ【玄蕃頭】
玄蕃寮の長官。
⇒げん‐ば【玄蕃】
けんば‐の‐こころ【犬馬の心】
[史記三王世家]臣下が犬や馬のように君主のために力を尽くそうとする心。
⇒けん‐ば【犬馬】
けんば‐の‐とし【犬馬の年】
(犬馬のように、無能のまま老いる意)自分の年齢の謙譲語。犬馬の齢よわい。馬齢。
⇒けん‐ば【犬馬】
けんば‐の‐やしない【犬馬の養い】‥ヤシナヒ
[論語為政]父母を養うのに、ただ食べさせるだけで敬う心を持たないこと。
⇒けん‐ば【犬馬】
けんば‐の‐よわい【犬馬の齢】‥ヨハヒ
(→)「犬馬の年」に同じ。
⇒けん‐ば【犬馬】
けんば‐の‐ろう【犬馬の労】‥ラウ
主君または他人のために自分が力を尽くすことをへりくだっていう語。「―をとる」
⇒けん‐ば【犬馬】
げんば‐ばいばい【現場売買】
契約の成立した場所または受渡しをする商品の現存する場所で行う売買。
⇒げん‐ば【現場】
げんば‐りょう【玄蕃寮】‥レウ
律令制で、治部省に属し、仏寺や僧尼の名籍、外国使節の接待・送迎をつかさどった役所。
⇒げん‐ば【玄蕃】
げんば‐わたし【現場渡し】
取引商品をその所在地で引き渡すこと。
⇒げん‐ば【現場】
けん‐ばん【検番・見番】
①見張番。狂言、蜘盗人「太郎冠者を―に申し付けて置いた」
②芸者屋の取締りをする所。また、芸妓の取次ぎや玉代ぎょくだいの精算などをする所。花柳病の検査も管理した。
③検番芸者の略。
⇒けんばん‐げいしゃ【検番芸者】
けん‐ばん【鍵盤】
ピアノ・オルガン・タイプライターなどで、指先で押す部分。キー。キーボード。
⇒けんばん‐がっき【鍵盤楽器】
げん‐ばん【元版】
中国の元代に刊行された書籍。宋版の覆刻本が主であるが、戯曲・小説など通俗的な文学書の刊行も見られる。禅籍・漢詩文集などは五山版に大きな影響を与えた。元刊本。
げん‐ばん【原盤】
①録音に用いたもとのレコード。また、それから鍍金ときんによって複製した金属レコード。これらをもとにして普通のプラスチック‐レコードを製作する。
②(→)マスター5に同じ。
げん‐ぱん【原板】
写真で、焼付け・引伸しに用いる陰画または陽画。
げん‐ぱん【原版】
①活版印刷で、鉛版・紙型に対して、そのもとになった活字組版。
②複製版・翻刻版などに対するもとの版。
けんばん‐がっき【鍵盤楽器】‥ガク‥
鍵盤を押して演奏する楽器の総称。弦鳴楽器や気鳴楽器・電鳴楽器でも鍵盤がつけられると鍵盤楽器と呼ばれる。ハープシコード・ピアノ・オルガン・アコーディオンなど。→楽器(表)
⇒けん‐ばん【鍵盤】
けんばん‐げいしゃ【検番芸者】
江戸時代、新吉原で検番に属する芸妓。検番。
⇒けん‐ばん【検番・見番】
げん‐はんけつ【原判決】
原審の判決。控訴審では第一審、上告審では控訴審の判決。
けん‐はんしゃ【腱反射】
腱を外部から打つと、一時、筋が伸展し、それが刺激となって反射的に筋の収縮が起こる現象。一種の伸展反射で、その中枢は脊髄にあり、種々の神経疾患の診断に用いられる。膝蓋(腱)反射・アキレス腱反射などがこれに属する。
けん‐び【兼備】
二つ以上の物事をかねそなえること。兼有。「智仁勇―」「才色―」
けん‐び【顕微】
(微細なものを現し明らかにする意)
⇒けんび‐きょう【顕微鏡】
⇒けんびきょう‐ざ【顕微鏡座】
⇒けんび‐しゅじゅつ【顕微手術】
けんぴ
小麦粉に砂糖や卵を加えて練り、細く棒状にして焼いた堅い菓子。高知の名物。
けん‐ぴ【犬皮】
犬の皮。猫の皮のかわりに安い三味線に張る。
けん‐ぴ【建碑】
石碑をたてること。
けん‐ぴ【倦疲】
うみつかれること。倦憊けんぱい。
けん‐ぴ【拳匪】
(→)義和団ぎわだんの異称。
けん‐ぴ【権扉】
(「権」は仮の意)本地である仏が仮に神の姿で現れる社殿の扉。ごんぴ。
けん‐ぴ【賢否】
賢いことと賢くないこと。賢愚。
けん‐ぴ【顕否】
あらわれることとあらわれないこと。出世と不遇。立身と零落。
げん‐び【玄微】
幽玄で微妙なこと。
げん‐ぴ【元妃】
君主の正妃。皇后。
げん‐ぴ【原皮】
加工していない、原料の皮。
げん‐ぴ【原肥】
(→)「もとごえ」に同じ。
げん‐ぴ【厳秘】
きびしく守らねばならない秘密。極秘。「―に付する」
けんびい‐し【検非違使】‥ヰ‥
⇒けびいし
けん‐びき【痃癖・検引】
(ケンベキの訛)
⇒けんぺき
げん‐びき【現引】
信用取引や先物さきもの取引において、買方が代金等を支払い、株式等を受け取って取引を完了すること。特に株式の信用取引で、買方が融資を受けた資金を返済して担保株券を取得し、それにより取引が完了することをいう。
けんび‐きょう【顕微鏡】‥キヤウ
(microscope)微細な物体を拡大して見る装置。光学顕微鏡と電子顕微鏡とがある。小泉八雲、日本瞥見記「細胞組織を―でのぞかせたり」
⇒けん‐び【顕微】
けんびきょう‐ざ【顕微鏡座】‥キヤウ‥
(Microscopium ラテン)山羊座やぎざの南にある星座。初秋の夕方に南中。
⇒けん‐び【顕微】
けん‐びし【剣菱】
①紋所の名。剣先を菱形にかたどったもの。また、菱形の四隅を剣先の形にとがらせたもの。
②(樽を包んだ薦こもに、剣菱の紋があるからいう)摂津の伊丹いたみ産の上酒の銘。洒落本、娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい「―で居風呂をたてて」
③剣菱の模様のある薦。また、それをかぶった乞食。
④文楽人形の首かしらの名「検非違使けびいし」の訛。
けんび‐しゅじゅつ【顕微手術】
手術用顕微鏡と微小手術器具とを用いて行う手術。脳神経外科・眼科・耳鼻科・形成外科などの手術に広く用いられる。マイクロ‐サージェリー。
⇒けん‐び【顕微】
けんび‐しょ【検非所】
(→)「けびいしどころ」に同じ。平家物語5「瀬尾太郎兼康、大和国の―に補せらる」
けん‐ぴつ【健筆】
文字を書き、文章を作るのが達者なこと。「―を揮ふるう」
げん‐ぴつ【減筆】
水墨画で、筆数を減らし形象を略して表現する技法。主に白描の人物画に用いる。略筆。省筆。
けん‐びょう【硯屏】‥ビヤウ
硯すずりの前に立てて風塵を防ぎ、また室内の飾り物とする文具。青磁・陶器・銅・唐木などで製し、衝立ついたてに似て小さいもの。宋代に流行。
硯屏
けん‐ぴょう【堅氷】
堅い氷。
けん‐ぴょう【懸氷】
(→)「つらら」に同じ。
げん‐ぴょう【言表】‥ペウ
ことばで言い表すこと。また、そのことば。
げん‐ぴょう【原票】‥ペウ
事務上、もとになる伝票。
げんび‐るい【原尾類】
カマアシムシ目の別称。
けん‐ぴん【巻餅】
(ピンは唐音)餅菓子の一種。小麦粉・白砂糖・胡桃くるみ・黒胡麻を混ぜ、銅の平鍋で焼いて醤油を塗り、丸く巻いて小口切りにしたもの。けんぴ。きぬたまき。日葡辞書「ケンビン」
けん‐ぴん【検品】
品物を検査すること。「―係」
げん‐ぴん【原品】
見本・複製などに対して、もとの品物。
げん‐ぴん【現品】
現にある品物。実際の品物。現物。「―限り」「―先渡し」
げんぴん‐やき【元贇焼】
明みんから来日した陳元贇が、寛永(1624〜1644)の頃名古屋で製した陶器。瀬戸産の土を用い、呉須ごすで書画を書き、これに白青色の透明な釉うわぐすりを施した染付が中心。
けん‐ぶ【剣舞】
刀剣を抜き、詩吟にあわせて舞う舞。つるぎのまい。
けん‐ぷ【乾符】
天皇であるしるし。神器。古事記序「―を握とりて六合りくごうを総べ」
けん‐ぷ【絹布】
絹糸で織った布。絹織物。
けん‐ぷ【賢婦】
かしこい婦人。賢婦人。
けん‐ぷ【蠲符】
(「蠲」は除く意)律令制で、初めて官人となった者あるいは得度者に、課役免除を通告した符。→蠲免
げん‐ぶ【玄武】
青竜・朱雀・白虎と共に天の四方をつかさどる四神しじんの一つ。玄は五行説で北方に配し、水の神で、亀に蛇の巻きついた姿に表す。→四神相応。
⇒げんぶ‐がん【玄武岩】
⇒げんぶ‐き【玄武旗】
⇒げんぶ‐どう【玄武洞】
⇒げんぶもん‐の‐へん【玄武門の変】
げん‐ぷ【厳父】
①きびしい父。
②他人の父の尊敬語。厳君。父君。
⇒げんぷ‐じぼ【厳父慈母】
けん‐ぷう【見風】
(世阿弥の用語)観客の目に映った風姿。演技の出来ばえ。三道「いかなる古人名匠なりとも遊楽の―あるべからず」
けん‐ぷう【検封】
①検査して封印すること。また、封印を検査すること。
②中世、犯罪人の住宅を封印すること。検符。
げん‐ぷう【玄風】
奥深いおもむき。幽玄な趣旨。
げん‐ぷう【厳封】
厳重に封をすること。厳緘げんかん。
げん‐ふうけい【原風景】
心象風景のなかで、原体験を想起させるイメージ。「引揚げ者にとっての―」
げんぶ‐がん【玄武岩】
(basalt)細粒・緻密で塩基性の火山岩。斜長石・輝石・橄欖かんらん石・磁鉄鉱などから成り、暗灰色から黒色。しばしば柱状節理をなし、多くの石柱を立てたような壮観をなす。命名は兵庫県の玄武洞に由来。
⇒げん‐ぶ【玄武】
げんぶ‐き【玄武旗】
四神旗しじんきの一つ。→四神旗(図)。
⇒げん‐ぶ【玄武】
げん‐ふく【厳復】
(Yan Fu)中国の思想家・学者。福建の人。字は又陵・幾道。清朝末期、英国に留学し、西欧近代思想を翻訳・紹介、知識層に大きな影響をあたえたが、のち伝統擁護を主張。「天演論」(T.H.ハックスリ「進化と倫理」)や「原富」(A.スミス「国富論」)などが代表的翻訳。(1854〜1921)
げん‐ぶく【元服】
(ゲンプクとも。元は首・頭、服は着用する意)
①男子が成人になったことを示し祝う儀式。髪型・服装を改め、頭に冠をつける。年齢は11〜17歳ごろが多く、幼名を廃し命名・叙位のことがある。武家では冠でなく烏帽子えぼしをつけ烏帽子名に改める。16世紀ごろから庶民では前髪を剃ることに代わる。女子では髪上かみあげ・初笄ういこうがい・裳着もぎ・鬢びんそぎがこれに当たる。首服。冠礼。加冠。初冠ういこうぶり。御冠みこうぶり。冠こうぶり。源氏物語桐壺「この君の御童姿、いと変へま憂く思せど、十二にて御―したまふ」
②江戸時代、女子が嫁して後、眉を剃り、歯を染め、丸髷まるまげに結うこと。
→半元服。
⇒げんぶく‐おとり【元服劣り】
⇒げんぶく‐おや【元服親】
⇒げんぶく‐な【元服名】
⇒げんぶく‐ぶぎょう【元服奉行】
⇒げんぶく‐よし【元服吉】
げん‐ぷく【袨服】
①黒色の衣。
②はれぎ。盛装。
げんぶく‐おとり【元服劣り】
元服して髪を結いあげてみると、思ったより美しさが劣ること。あげおとり。大鏡兼家「御―のことのほかにせさせ給ひにしをや」
⇒げん‐ぶく【元服】
げんぶく‐おや【元服親】
(→)烏帽子親えぼしおやに同じ。
⇒げん‐ぶく【元服】
げんぶく‐しゃ【験福者】
ゲンブツシャ(験仏者)の訛。
げんぶく‐な【元服名】
(→)烏帽子名えぼしなに同じ。
⇒げん‐ぶく【元服】
げんぶく‐ぶぎょう【元服奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町時代、将軍元服の事をつかさどった職。
⇒げん‐ぶく【元服】
げんぶく‐よし【元服吉】
暦の上で、元服によいという日。
⇒げん‐ぶく【元服】
げんぷ‐じぼ【厳父慈母】
厳しい父親と優しく守ってくれる慈しみ深い母親。他人の両親の敬称にも使う。
⇒げん‐ぷ【厳父】
けん‐ぷじん【賢夫人】
賢明な夫人。
けん‐ぶつ【見仏】
〔仏〕まのあたりに仏を見ること。
⇒けんぶつ‐もんぼう【見仏聞法】
けん‐ぶつ【見物】
①名所や催しもの、好奇心をそそるものなどを見ること。ものみ。「東京―」「高みの―」
②見るに値するもの。みもの。宇津保物語藤原君「かくばかりの―は難かるべし」
③見物をする人。見物人。「―の喝采を受ける」
⇒けんぶつ‐ごと【見物事】
⇒けんぶつ‐しゅう【見物衆】
げん‐ぶつ【元物】
〔法〕天然果実を産出する元となる物。田畑・果樹・雌鶏・乳牛の類。
げん‐ぶつ【原物】
(見本・複製・絵などに対して)もとの物。
げん‐ぶつ【現物】
①現にある物品。実際の品物。「―を見てから買う」
②金銭以外の品物。「―を支給する」
③〔経〕
㋐売買の対象である現品。現株・実株・実米・正米しょうまいの類。直物じきもの。↔先物さきもの。
㋑現物取引の略。
⇒げんぶつ‐かぶ【現物株】
⇒げんぶつ‐かわせ【現物為替】
⇒げんぶつ‐きゅうふ【現物給付】
⇒げんぶつ‐きゅうよ【現物給与】
⇒げんぶつ‐けいざい【現物経済】
⇒げんぶつ‐しゅっし【現物出資】
⇒げんぶつ‐とりひき【現物取引】
⇒げんぶつ‐なかがいにん【現物仲買人】
⇒げんぶつ‐ばいばい【現物売買】
⇒げんぶつ‐めいがら【現物銘柄】
げん‐ぶつ【験仏】
霊験の著しい仏。梁塵秘抄「―の尊きは、東の立山、美濃なる谷汲たにくみの彦根寺」
⇒げんぶつ‐しゃ【験仏者】
げんぶつ‐かぶ【現物株】
信用取引株式や先物取引株式に対して、現物取引で売買される株式。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐かわせ【現物為替】‥カハセ
売買契約の成立と同時または数日後に、外国為替と自国通貨との受渡しが行われる外国為替。直物じきもの為替。↔先物為替。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐きゅうふ【現物給付】‥キフ‥
社会保障による財やサービスの給付。医療保険の治療や薬剤の給付、社会福祉の各種対人サービスなど。現金給付と区別。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐きゅうよ【現物給与】‥キフ‥
貨幣でなく会社の製品など現物で支給する給与。労働基準法で原則として禁止。トラック‐システム。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐けいざい【現物経済】
(→)自然経済に同じ。
⇒げん‐ぶつ【現物】
けんぶつ‐ごと【見物事】
見る価値のあるもの。狂言、茫々頭「私もこれは―ぢやと存じ」
⇒けん‐ぶつ【見物】
げんぶつ‐しゃ【験仏者】
(→)験仏に同じ。げんぶくしゃ。狂言、居杭「清水の観世音は―ぢやと聞き及うだ程に」
⇒げん‐ぶつ【験仏】
けんぶつ‐しゅう【見物衆】
見物する人たち。
⇒けん‐ぶつ【見物】
げんぶつ‐しゅっし【現物出資】
株主が金銭以外の動産・不動産・債権などを出資すること。金銭出資の原則に対する例外。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐とりひき【現物取引】
売買契約の成立と同時または数日後に現品の受渡しを行う取引。直物じきもの取引。↔先物さきもの取引。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐なかがいにん【現物仲買人】‥ガヒ‥
公債・株券などの現物取引だけを扱う仲買人。実物取引員のこと。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐ばいばい【現物売買】
商品の実物をその場で売買すること。契約成立と同時に現品と現金との受渡しを行う。
⇒げん‐ぶつ【現物】
げんぶつ‐めいがら【現物銘柄】
信用取引が認められず、現物の取引のみが認められる銘柄。
⇒げん‐ぶつ【現物】
けんぶつ‐もんぼう【見仏聞法】‥ボフ
目に大悲の仏を見、耳に微妙な教法を聞くこと。謡曲、西行桜「―の結縁たり」
⇒けん‐ぶつ【見仏】
げんぶ‐どう【玄武洞】
兵庫県北部、豊岡市赤石にある、玄武岩から成る洞窟。長さ70メートル、3室に分かれる。天然記念物に指定。
玄武洞
撮影:的場 啓
⇒げん‐ぶ【玄武】
げんぶもん‐の‐へん【玄武門の変】
唐の高祖の626年6月、李世民(後の太宗)が太子である兄建成および弟元吉を長安城の北の玄武門辺で襲殺した事件。2カ月後、世民即位。
⇒げん‐ぶ【玄武】
ケンブリッジ【Cambridge・剣橋】
①イギリスのイングランド東部にある同名州の州都。ロンドンの北約80キロメートルにある大学都市。人口11万7千(1996)。
②アメリカ合衆国北東部、マサチューセッツ州東部のボストン北西にある都市。ハーヴァード大学・マサチューセッツ工科大学の所在地。
⇒ケンブリッジ‐がくは【ケンブリッジ学派】
⇒ケンブリッジ‐だいがく【ケンブリッジ大学】
ケンブリッジ‐がくは【ケンブリッジ学派】
マーシャルに始まり、ケインズによる革新を経て、ケンブリッジ大学を中心に発展した経済学派。社会問題の解決をめざす実践的性格が特徴。→新古典学派。
⇒ケンブリッジ【Cambridge・剣橋】
ケンブリッジ‐だいがく【ケンブリッジ大学】
ケンブリッジ1にある名門総合大学。1209年研究者集団がケンブリッジの交易場で講義を行なったことに始まる。イギリス指導階層の最高教育機関として発展。多数の学寮(カレッジ)から成る。
⇒ケンブリッジ【Cambridge・剣橋】
けん‐ぶん【見聞】
見たり聞いたりすること。みきき。また、そうして得た知識・経験。けんもん。「―を広める」
⇒けんぶん‐ろく【見聞録】
けん‐ぶん【検分・見分】
①立ち会って検査し、見届けること。「実地―」
②外見。みえ。万葉集の文反古「―はよくて」
げんぶん【元文】
[文選]江戸中期、桜町天皇朝の年号。享保21年4月28日(1736年6月7日)改元、元文6年2月27日(1741年4月12日)寛保に改元。
⇒げんぶん‐きんぎん【元文金銀】
げん‐ぶん【言文】
話し言葉と文章。
⇒げんぶん‐いっち【言文一致】
げん‐ぶん【原文】
改作・翻訳などした文に対して、もとの文章。「―のまま引用する」
げん‐ぶん【諺文】
①ことわざ。
②⇒オンモン
げんぶん‐いっち【言文一致】
文章の言葉づかいを話し言葉に一致させること。文章には文語を用いてきたが、明治初期に言文一致運動が起こり、二葉亭四迷・山田美妙・尾崎紅葉らが話し言葉に近い文章を作品に試みて、その後次第に普及、今日の口語文にいたった。
⇒げん‐ぶん【言文】
げんぶん‐きんぎん【元文金銀】
1736年(元文1)江戸幕府が通用金銀の不足を補うため改鋳した金銀貨。極印ごくいんに「文」字があるので文字ぶんじ金銀という。後の文政金銀と区別して、古文字金銀・真文字金銀ともいう。
⇒げんぶん【元文】
けんぶん‐てい【建文帝】
明の第2代の皇帝。朱允
いんぶん。諡おくりなは恵帝。洪武帝の孫。諸王の勢力削減を図り、靖難せいなんの変を招く。南京陥落の際、焚死したという。(在位1398〜1402)(1383〜1402?一説に1377〜1402?)
けんぶん‐ろく【見聞録】
見聞した事物を記録したもの。また、それをまとめた本。
⇒けん‐ぶん【見聞】
けん‐ぺい【兼併】
合わせて一つにすること。
けん‐ぺい【乾餅】
乾かしたのし餅。
けん‐ぺい【権柄】
(「権」は秤のおもり、「柄」は斧の柄の意)
①政治を行う権力。権勢。太平記27「―の為に上洛あるとぞ聞えし」
②権勢をもって人をおさえつけること。天草本伊曾保物語「ただ―ばかりを用もちようずる儀ぢや」
⇒けんぺい‐おし【権柄押し】
⇒けんぺい‐ずく【権柄尽】
⇒けんぺい‐づら【権柄面】
⇒けんぺい‐まなこ【権柄眼】
⇒権柄晴れて
けん‐ぺい【憲兵】
軍事警察をつかさどる兵科。また、その軍人。旧軍では陸軍大臣に属し陸海軍の軍事警察および軍隊に関する行政警察・司法警察をもつかさどった。のち次第に権限を拡大して思想弾圧など国民生活全体をも監視するようになった。1881年(明治14)設置。
げん‐ぺい【源平】
①源氏と平氏。
②敵・味方の二組に分かれて勝敗を争うこと。「―ガルタ」
③(源氏は白旗、平氏は赤旗を用いたからいう)白と紅。
⇒げんぺい‐くさぎ【源平臭木】
⇒げんぺい‐こう【源平香】
⇒げんぺい‐じだい【源平時代】
⇒げん‐ぺい‐とう‐きつ【源平藤橘】
⇒げんぺい‐もも【源平桃】
けんぺい‐おし【権柄押し】
権柄ずくに相手をおさえつけて無理を通そうとすること。浄瑠璃、伽羅先代萩「頼朝公の仰せは背いても苦しうないか、サア、サア、サア、サアと―」
⇒けん‐ぺい【権柄】
げんぺい‐くさぎ【源平臭木】
クマツヅラ科の常緑低木。観賞用に温室で栽培。原産は西アフリカ。枝は半つる状に伸び、葉は対生で先の尖った卵円形。枝先に花序を伸ばし、星形5深裂の白い萼と、その中心に紅色で筒形の花弁をつける。この紅白の対照を源平になぞらえた名。源平蔓。
⇒げん‐ぺい【源平】
げんぺい‐こう【源平香】‥カウ
組香くみこうの一種。盤上に旗を立て、紅白二組に分かれて香を聞きわけ、勝負を争うもの。徳川氏は源氏であるため憚って名所香と改められた。→名所香。
⇒げん‐ぺい【源平】
げんぺい‐じだい【源平時代】
源平2氏が武士の棟梁としてあらわれ、互いに盛衰興亡のあった時代。平安後期、11世紀末から12世紀末の約1世紀。
⇒げん‐ぺい【源平】
げんぺいじょうすいき【源平盛衰記】‥ジヤウ‥
軍記物語。48巻。成立は鎌倉時代から南北朝時代にかけて諸説がある。平清盛の栄華を中心に源平2氏の興亡盛衰を精細に叙述するが、挿話が多く流麗さを欠き、読み物風。平家物語を増補改修した異本の一種と見られる。盛衰記。げんぺいせいすいき。
→文献資料[源平盛衰記]
けんぺい‐ずく【権柄尽】‥ヅク
権柄にまかせて物を言い、また、事を行うこと。けんずく。「―な態度」「―に物を言う」
⇒けん‐ぺい【権柄】
けんぺい‐づら【権柄面】
横柄な顔つき。
⇒けん‐ぺい【権柄】
げん‐ぺい‐とう‐きつ【源平藤橘】
奈良時代以来その一門が繁栄して名高かった四氏。源氏・平氏・藤原氏・橘氏の称。四姓。
⇒げん‐ぺい【源平】
げんぺいぬのびきのたき【源平布引滝】
浄瑠璃。並木宗輔ほか合作の時代物。1749年(寛延2)初演。木曾義賢が平家に攻められて自刃したこと、義仲誕生のこと、多田蔵人行綱が後白河法皇を救出したことなどを脚色。「実盛物語の場」が最も有名。後に歌舞伎化。
→文献資料[源平布引滝]







広辞苑 ページ 6423 での【○剣は一人の敵、学ぶに足らず】単語。