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○五月の鯉の吹流しさつきのこいのふきながし🔗🔉

○五月の鯉の吹流しさつきのこいのふきながし 鯉幟こいのぼりのように腹の中に何もない、さっぱりとした気質を表す語。「江戸っ子は―」 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐の‐せち五月の節】 端午の節句。枕草子89「―のあやめの蔵人」 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐の‐たま五月の珠】 橘の実。一説に、薬玉くすだま。万葉集10「時鳥なが初声はわれにもが―にまじへて貫かむ」 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐の‐みそうじ五月の御精進‥サウ‥ 陰暦正月・5月・9月の潔斎のうち、5月に行われたもの。枕草子99「―のほど、職しきにおはします頃」 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐ばれ五月晴】 ①さみだれの晴れ間。梅雨の晴れ間。 ②5月の空の晴れわたること。また、その晴れわたった空。 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐ます五月鱒】 サケ科の硬骨魚。降海魚。サクラマスに似るが、体側に小朱点が散在する。全長約50センチメートル。自然個体群として見られるのは岐阜の長良川のみ。→あまご⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐めし五月飯】 田植をしている人々のところに運んで行く食物。朴ほおの葉で包んだという。田植飯。田飯。 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さっ‐きゃく早却】 急なこと。さっそく。だしぬけ。浄瑠璃、新版歌祭文「―なれど日がらもよし」 さつき‐やま五月山】 さみだれの頃の山。万葉集10「―卯の花月夜づくよ時鳥聞けどもあかず」 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さつき‐やみ五月闇】 [一]〔名〕 さみだれの降る頃の夜が暗いこと。また、そのくらやみ。〈[季]夏〉。後拾遺和歌集「―ここひの森の時鳥」 [二]〔枕〕 暗いところから、「くら」にかかる。拾遺和歌集「―倉梯くらはし山の時鳥」 ⇒さ‐つき【五月・皐月】 さっ‐きゅう早急‥キフ (ソウキュウとも)極めていそぐこと。至急。「―に解決したい」 さっ‐きゅう遡及サクキフ ソキュウの慣用読み。 さっ‐きょ索居サク‥ [礼記檀弓](「索」は、さびしいさま)家族・友人と離れてひとりさびしくいること。独居。わびずまい。 ざっ‐きょ雑居】 ①ちがうものがまじっていること。 ②種々の人がまじって居住すること。 ㋐一定の地域にいくつかの異民族が入りまじって住むこと。「内地―」 ㋑一つの家・建物に何家族もの人が住むこと。「幾世帯も―している家」 ⇒ざっきょ‐ち【雑居地】 ⇒ざっきょ‐ビル【雑居ビル】 ⇒ざっきょ‐ぼう【雑居房】 さっ‐きょう作況サクキヤウ 農作物の出来具合。作柄さくがら⇒さっきょう‐しすう【作況指数】 ざつ‐ぎょう雑業‥ゲフ 雑多の仕事や職業。職業として分類しにくい仕事。 さっきょう‐しすう作況指数サクキヤウ‥ 稲などの作柄を予想して、平年値との比較を指数で表したもの。 ⇒さっ‐きょう【作況】 ざつ‐ぎょぎょう雑漁業‥ゲフうえ・銛もり・簎やす・潜水器などの漁具を使用し、また、漁具を何も使用しないで行う漁業。網漁業・釣漁業などに対していう。 さっ‐きょく作曲サク‥ 音楽作品を創作すること。また、歌詞に節・旋律をつけること。「―家」「作詞―」 ⇒さっきょく‐ほう【作曲法】 さっきょく‐ほう作曲法サク‥ハフ 楽曲の製作法。旋律法・和声法・対位法・管弦楽法などの基礎技術を駆使して楽曲を創作する技法。 ⇒さっ‐きょく【作曲】 ざっきょ‐ち雑居地】 江戸末期から明治初期にかけて、外国人に対して一定の居留地を設けず、日本人との雑居を認めた地域。箱館・新潟など。 ⇒ざっ‐きょ【雑居】 ざっきょ‐ビル雑居ビル】 いくつかの異なる業種の企業・店舗が入りまじって営業しているビル。 ⇒ざっ‐きょ【雑居】 ざっきょ‐ぼう雑居房‥バウ 複数の囚人を収容する監房。↔独房 ⇒ざっ‐きょ【雑居】 さっ‐きん殺菌】 細菌などの病原体を死滅させること。煮沸・殺菌剤・紫外線などを用いる。→滅菌⇒さっきん‐ざい【殺菌剤】 ざっ‐きん雑菌】 雑多な細菌。特に、微生物の培養時に外部から混入して発育する異種の細菌や、無菌的条件を要する場に微生物汚染をおこす不特定の細菌。 ザッキンOssip Zadkine】 フランス、キュビスムの彫刻家。ロシア生れ。もと二科会会員で日本にも作品が多い。(1890〜1967) さっきん‐ざい殺菌剤】 殺菌に使用する薬剤。晒粉さらしこ・昇汞しょうこう・ホルマリン・石炭酸・アルコール・ホウ酸の類。殺菌薬。 ⇒さっ‐きん【殺菌】 サックsack】 ①その中にさし込んだ物を保護する袋状のもの。 ②(→)指サックに同じ。 ③(ルーデサックの略)コンドーム。 ⇒サック‐コート【sack coat アメリカ】 ⇒サック‐ドレス【sack dress】 ざっく ①小石や砂などを踏みつける音。 ②勢いよく切ったり割ったりする音。 ③鎧よろいの金具のふれ合う音。謡曲、夜討曾我「鎧の袖を解き、草摺軽げに―と投げ掛け」 ザック ルックザックの略。リュックサック。 さっ‐くう鑿空サク‥ ①あなを掘りうがつこと。 ②道路を開通すること。 ③根拠のない説。架空の説。空論。 サック‐コートsack coat アメリカ】 背広の上着。 ⇒サック【sack】 サックスsax】 〔音〕サキソフォンのこと。 ザックスCurt Sachs】 ドイツ生れの音楽学者。アメリカに移住。ホルンボステル(E. M. von Hornbostel1877〜1935)と共に楽器を5分類に体系化。著「楽器の精神と生成」「楽器の歴史」「世界舞踊史」など。(1881〜1959) ザックスHans Sachs】 ドイツのマイスタージンガー・劇作家・詩人。生業はニュルンベルクの靴屋。聖書・歴史から滑稽譚にいたる広い題材をもとに、ユーモアと教訓に富む多くの作品を作る。(1494〜1576) サック‐ドレスsack dress】 婦人服の一種。ウェストに切替えのない、寸胴ずんどう型のワンピースのこと。 ⇒サック【sack】 ざっく‐ばらん 心中をさらけ出して隠さないさま。遠慮がないさま。あけすけ。「―に言う」「―な人」 さっくり ①切れ味や噛みごたえが軽く、小気味よいさま。「西瓜に―包丁を入れる」 ②物事をあっさり終えるさま。 さっくり裂織】 サキオリの転。 ざっくり ①力をこめて切ったり割ったりするさま。また、切れ目・割れ目が深いさま。ざくり。「―と割れた傷口」 ②小石を踏んだり金銭をつかんだりした時の音。誹風柳多留20「―とつかんだ所を母押へ」 ③編み方や織り方が粗いさま。「―と編んだセーター」 ざつ‐ぐん雑軍】 統制のない寄せ集めの軍隊。 ざつ‐げい雑芸】 ①雑多な芸能。 ②雑体の歌謡。 ③⇒ぞうげい ざつ‐げき雑劇】 ①中国の古典劇の形態名。宋代には諷刺や道化を主とした寸劇をいい、金代には「院本」と呼ばれ、元代に音楽劇として完成(元雑劇と称)。明代に衰微。→北曲→南曲。 ②明代・清代の短編劇。 サッケッティFranco Sacchetti】 イタリアの作家・詩人。フィレンツェの商人。主著は、市井の生活を虚飾なく捉えた「ルネサンス巷談集」(原題「300短編集」)。(1330頃〜1400) ざっ‐けん雑件】 こまごました種々の事件・用件。 さつげん‐がっき擦弦楽器‥ガク‥ 弦楽器のうち、主として馬尾毛ばすを張った弓で弦をこすって演奏するもの。木の棒でこする場合もある。胡弓・バイオリンの類。擦奏楽器。弓弦楽器。弓奏楽器。 ざつげん‐こし雑言古詩⇒ざつごんこし ざっ‐こ雑戸】 ①律令制の諸官庁に隷属し、手工業その他技術を必要とする労働に従事した人々。大化改新前の品部しなべの系譜を引き、渡来人の子孫が多い。 ②中国の北朝で、手工業等に従事した家。身分的差別を受け、唐代には官戸・奴婢の上位にある官賤民とされた。 さっ‐こう作興サク‥ ふるいおこすこと。盛んにすること。また、おこること。盛んになること。「精神の―」 さっ‐こう錯交サクカウ 入りまじること。交錯。 さっ‐こう錯行サクカウ ①互いに交錯すること。 ②四季などがかわるがわる巡ること。 ざっ‐こう雑交‥カウ (→)交雑に同じ。 ざっ‐こう雑考‥カウ 系統立っていない考察や考証。 ざっ‐こく雑穀】 ①米・麦以外の穀類。 ②豆・蕎麦そば・胡麻などの特称。ざこく。 さっこり裂織】 サキオリの転。 さっ‐こん昨今サク‥ きのうきょう。この頃。「―の風潮」 さっ‐こん擦痕(→)氷河擦痕に同じ。 ざっ‐こん雑婚(→)乱婚に同じ。 ざつ‐ごん雑言⇒ざつごん‐こし【雑言古詩】 ⇒ざつごん‐たい【雑言体】 ざつごん‐こし雑言古詩】 雑言体の古詩。 ⇒ざつ‐ごん【雑言】 ざつごん‐たい雑言体】 漢詩の形式の一つ。三言・四言・五言・七言など句の字数の一定しないもの。雑体。 ⇒ざつ‐ごん【雑言】 さっさ佐々】 姓氏の一つ。 ⇒さっさ‐がすり【佐々絣】 ⇒さっさ‐じっちく【佐々十竹】 ⇒さっさ‐せいせつ【佐々醒雪】 ⇒さっさ‐なりまさ【佐々成政】 さつ‐ざ札座】 江戸時代、藩札の発行所。豪商を札元にし、運上を課して藩札の発行・兌換の特権を与えた。札会所。 さつ‐ざい擦剤】 皮膚に塗擦し内部に吸収させる外用薬。石鹸・脂肪油などに種々の薬物を混和したもの。リニメント。 ざっ‐さい雑載】 こまかな雑多な記事をのせること。また、その欄。 さっさ‐がすり佐々絣】 綿織物の一つ。寛政(1789〜1801)の頃、佐々成政の後裔成信が薩摩絣に模して尾張丹羽郡森本村(今、愛知県一宮市)で創製したもの。 ⇒さっさ【佐々】 さっさ‐じっちく佐々十竹】 江戸前期の儒学者。名は宗淳むねきよ。通称、介三郎。瀬戸内の生れ。水戸藩主の近習となり、「大日本史」編纂のため関西・九州方面を史料採訪。彰考館総裁。水戸黄門の諸国漫遊に従う「助さん」として脚色。(1640〜1698) ⇒さっさ【佐々】 さっさ‐せいせつ佐々醒雪】 国文学者・俳人。名は政一。京都生れ。東大卒。江戸文学、殊に俗曲・俳諧の研究で名高い。東京高師教授。著「連俳小史」「俗曲評釈」「俳句大観」など。(1872〜1917) ⇒さっさ【佐々】 さっさ‐だて左左立て】 古くからある数当て遊戯の一つ。与えられた個数のものをある約束のもとに小出しに甲乙両方に分け、その分ける回数だけを聞いて、おのおのに分けられた個数を当てるもの。分けるたびに「さあさあ」と声をかけることからの名。多く、盤上の碁石で行う。 さっ‐さつ察察】 ①わずらわしいほどこまかなさま。 ②潔白なさま。 さっ‐さつ颯颯】 ①あっさりとしたさま。さらりとしたさま。正徹物語「初心の程はさのみくひほり入りて案ぜずとも、―とやすやす詠みならふべきなり」 ②風の音。また、風の吹くさま。ささ。謡曲、高砂「相生の松風―の声ぞたのしむ」 さっ‐さっ‐と 〔副〕 「さっさと」に同じ。狂言、鱸庖丁「礼式の水こそげ、―三度する儘に」 さっさ‐と 〔副〕 ①風・波・水の音などを表す語。浄瑠璃、平家女護島「ずつぽりと水にひたり、おつむりから―音羽の滝に打たるる様になさるれど」 ②ぐずぐずしないで、すばやく行動するさま。いそいで。はやく。「―歩く」 さっさ‐なりまさ佐々成政】 安土桃山時代の武将。尾張の人。織田信長に仕え、越中富山に受封、のち織田信雄を助けて豊臣秀吉と戦い、敗れて降り、九州平定に従い肥後隈本(熊本)に移封、一揆が起こり、罪を問われて切腹。(1539〜1588) ⇒さっさ【佐々】 サッサフラスsassafras】 クスノキ科の落葉高木。北アメリカ東部の産。フロリダ半島からカナダまで分布し、南方では高さ10メートルに達するが、北部では低木状。葉は楕円形でしばしば3裂、葉柄・葉脈は赤色。春、葉に先立ち黄緑色の単性花をつけ、のち、黒色の液果を結ぶ。樹皮・根は発汗薬・利尿薬。材は耐朽性が強く、枕木・船材とする。 ⇒サッサフラス‐ゆ【サッサフラス油】 サッサフラス‐ゆサッサフラス油】 サッサフラスの材を水蒸気蒸留して採取した黄色または黄赤色の精油。石鹸・煙草などの香料とする。 ⇒サッサフラス【sassafras】 ざっ‐さん雑纂】 雑多の文章・記録を編集すること。また、その編集した書物。 さっし察し】 おしはかること。おもいやること。推察。「―が早い」「―が付く」「お―の通り」 さっ‐し冊子】 ①書物の装丁で、粘葉でっちょう装・綴葉てっちょう装など、巻子本かんすぼん・折本以外のものの総称。策子さっし。草子。草紙。とじほん。 ②書きこみ用に紙をとじたもの。広く、書物・書籍。「小―」 ⇒さっし‐こづつみ【冊子小包】 ⇒さっし‐ぼん【冊子本】 さっ‐し刷子】 はけ。ブラシ。 サッシsash⇒サッシュ2 さっし 動詞「さっしゃる」の命令形。滑稽本、四十八癖「かんにん―、さきは子どもだ」 さっし 〔助動〕 尊敬の助動詞「さっしゃる」の命令形「さっしゃれ」が「さっしゃい」「さっせえ」を経てなったもの。ほぼ対等の相手への命令を表す。浮世床「ヲイ見さつし。能い年増が通るぜ」 ざっ‐し雑仕⇒ぞうし ざっ‐し雑紙】 (女房詞)鼻紙。 ざっ‐し雑誌】 ①雑多なことを記載した書物。雑志。襍志ざっし。 ②号を追って定期的に刊行する出版物。週刊・月刊・季刊などがある。マガジン。「同人―」 ざつ‐じ雑事】 種々雑多なことがら。「―に追われる」 ざっ‐しき雑色】 ①さまざまの種類。 ②⇒ぞうしき⇒ざっしき‐かんとう【雑色官稲】 ⇒ざっしき‐でん【雑色田】 ざっしき‐かんとう雑色官稲‥クワンタウ 奈良時代に国郡で種々の費用にあてるために出挙すいこした稲。正税稲しょうぜいとう・公廨稲くげとう以外の郡稲・駅起稲えききとう・官奴婢食料稲・救急料稲など。雑稲。ぞうしきかんとう。 ⇒ざっ‐しき【雑色】 ざっしき‐でん雑色田】 平安時代に、種々の費用にあてられた田地。放生田・采女田・節婦田・警固田など。ぞうしきでん。 ⇒ざっ‐しき【雑色】 さっし‐こづつみ冊子小包】 小包郵便物の一種。書籍・雑誌・カタログなど冊子状の印刷物と磁気テープ・DVDなどの記録媒体に限り、重量ごとの全国一律割引料金が適用される。 ⇒さっ‐し【冊子】 さっし‐ぼん冊子本】 綴じてある本。そうし。 ⇒さっ‐し【冊子】 さっしゃ・る 〔他四・下二〕 「する」の尊敬語。なさる。歌舞伎、傾城壬生大念仏「恥しい事ばかり―・ります」。浄瑠璃、傾城阿波鳴門「是をよく決定さへ―・るれば」 さっしゃる 〔助動〕 (サシャルの転。上一・上二・下一・下二段の動詞の未然形、カ変・サ変動詞の連用形に接続して、尊敬の意を表す。室町時代には主に下二段型に活用するが、江戸時代に入ると四段型に移る傾向を示す)…なさる。狂言、薩摩守「茶代を忘れさつしやれた」。浄瑠璃、傾城二河白道「とめさつしやつてもとどまらぬ」。浄瑠璃、御所桜堀川夜討「親の冥加に尽きさつしやろ」 サッシュsash】 ①幅広の柔らかい革や布の飾り帯。主に腰部に巻く。 ②窓枠。サッシ。「アルミ‐―」 ざっ‐しゅ雑修】 〔仏〕 ①さまざまな行法を雑まじえて修すること。 ②雑行ぞうぎょうを修めること。ぞうしゅ。↔専修せんじゅ ざっ‐しゅ雑酒】 酒税法で、清酒・合成清酒・焼酎・味醂・ビール・果実酒類・ウィスキー類・スピリッツ類・リキュール類のいずれにも属さない酒。麦芽または麦を原料の一部とした発泡酒など。 ざっ‐しゅ雑種】 ①いりまじった種類。 ②〔生〕(hybrid)異品種・異属間の交配で生じ、双方の形質を併有する子孫。遺伝学的には、特定の遺伝子についてヘテロである個体をいう。あいのこ。→一代雑種⇒ざっしゅ‐きょうせい【雑種強勢】 ⇒ざっしゅ‐さいぼう【雑種細胞】 ⇒ざっしゅ‐だいいちだい【雑種第一代】 ⇒ざっしゅ‐ふねんせい【雑種不稔性】 さっ‐しゅう薩州‥シウ 薩摩さつま国の別称。 ざつ‐じゅう雑糅‥ジウ (「糅」も雑の意)いりまじること。混雑。 ざっ‐しゅうにゅう雑収入‥シウニフ 種々雑多の収入。定収入以外のさまざまの収入。 ざっしゅ‐きょうせい雑種強勢‥キヤウ‥ 雑種第一代が、大きさ・耐性・多産性などで両親よりも優れた形質を表すこと。トウモロコシ・ニワトリ・蚕など多くの作物や家畜に利用。ヘテローシス。 ⇒ざっ‐しゅ【雑種】 ざっしゅ‐さいぼう雑種細胞‥バウ 異なる種の体細胞同士を人工的に融合させて得られる細胞。融合直後は元の核がそのまま存在するが、細胞分裂後に核も一つになる。株細胞をつくることもできる。 ⇒ざっ‐しゅ【雑種】 ざっしゅ‐だいいちだい雑種第一代】 交雑によって生じる第1代目の雑種。Fの記号で表す。親の優性の形質が均一に表れ、飼育栽培にしばしば利用される。→一代雑種⇒ざっ‐しゅ【雑種】 ざっしゅ‐ふねんせい雑種不稔性】 雑種が生殖能力をもたないこと。 ⇒ざっ‐しゅ【雑種】 ざっ‐しょ雑書】 ①雑多なことを記した書物。 ②部類・所属の判然としない種々雑多の書物。雑著。 ③吉凶・相性あいしょう・開運その他の俗説を記した書物。江戸時代には三世相さんぜそう・大雑書・万年暦ともいった。好色一代男7「恋は―の通り始よし後悪し」 さっ‐しょう殺傷‥シヤウ 殺すことと傷つけること。殺し傷つけること。「二人を―する」 さっ‐しょう擦傷‥シヤウ すりむいた傷。すりきず。 ざっ‐しょう雑抄‥セウ 種々の事のぬきがき。また、その書。 ざっ‐しょう雑掌‥シヤウ ①古代・中世に、国衙こくが・荘園・公卿・幕府などに属して、種々の雑事を扱った役人。特に訴訟に従事したものを沙汰雑掌という。雑掌人。 ②近世、公家の家司けいしの称。 ③1872年(明治5)宮内省に設けられ、宮中の雑役をつかさどった判任官。86年廃止。 ④(→)雑餉ざっしょうに同じ。 ⇒ざっしょう‐ぶぎょう【雑掌奉行】 ざっ‐しょう雑餉‥シヤウ もてなしのための酒や食物。雑掌。日葡辞書「ザッシャウヲヲクル」 ざっしょう‐ぶぎょう雑掌奉行‥シヤウ‥ギヤウ 室町時代、将軍が大名の邸に赴いた際、その家で将軍に饗する酒宴の費用をつかさどらせた臨時の職。饗餉きょうしょう諸式奉行。 ⇒ざっ‐しょう【雑掌】 ざっ‐しょく雑色】 種々まじった色。また、さまざまな色。 ざっ‐しょく雑食】 動物性および植物性の食物を両方食べること。混食。「―性動物」 ざつ‐しょとく雑所得】 所得税法に定められている10種類の所得の一つ。利子所得・給与所得など他の9種類のいずれにも該当しないもの。給与所得者の臨時の原稿料収入など。 さっ‐しん刷新】 弊害を除いて事態を全く新たにすること。「政界を―する」「誌面―」 さつ‐じん殺人】 人をころすこと。「―を犯す」「―事件」 ⇒さつじん‐き【殺人鬼】 ⇒さつじん‐けん【殺人剣】 ⇒さつじん‐ざい【殺人罪】 ⇒さつじん‐てき【殺人的】 さつ‐じん殺陣‥ヂン 映画・演劇で、斬合いなど乱闘の場面。たちまわり。たて。 さつじん‐き殺人鬼】 むやみに人を殺す鬼のような悪人。 ⇒さつ‐じん【殺人】 さつじん‐けん殺人剣】 もっぱら人を殺す目的で用いる剣。殺人刀。↔活人剣。 ⇒さつ‐じん【殺人】 さつじん‐ざい殺人罪】 故意に他人を殺す罪。普通殺人罪と尊属殺人罪との別があったが、後者は1995年の刑法改正により削除。法定刑は死刑、無期または5年以上の懲役。→尊属殺⇒さつ‐じん【殺人】 さつじん‐てき殺人的】 人命を奪うほどにひどいさま。「―な混雑」 ⇒さつ‐じん【殺人】 さっ・す撒す】 〔他サ変〕 (サツは漢音)放つ。ふりちぎる。孔雀楼筆記「勇みすすんで網を―・す」 さっ‐すい撒水】 水をまくこと。→さんすい さっ‐すう冊数】 書冊の数。書物などの数。さつかず。 さっ・する察する】 〔他サ変〕[文]察す(サ変) ①おしはかって考える。また、おもいやる。同情する。太平記28「士を勇め、敵の気を―・し」。「―・するところ」「お―・し致します」 ②細かく取り調べる。詳しく調べる。 さっ‐せい殺声】 陰気な音楽。太平記13「その曲―にして、聞く人涙を流さずといふ事なし」 さっ‐せい殺青】 ①(→)汗青かんせいに同じ。 ②茶葉を炙って酸化酵素の働きをとめること。 さっ‐せい颯声】 風のさっと吹く音。太平記27「律雅調べすさましく、―耳を澄ますところに」 ざつ‐ぜい雑税】 こまごました種々の税。 ざっ‐せつ雑節】 二十四節気以外の節分・八十八夜・入梅・半夏生はんげしょう・二百十日・土用・彼岸・社日など。 ざっ‐せつ雑説】 いろいろの説。→ぞうせつ さつ‐ぜん颯然】 さっと風の吹き起こるさま。風を切るさま。また、その音。さっさつ。 ざつ‐ぜん雑然】 ごたごたと入りまじっているさま。まとまりのないさま。「―とした部屋」「―たる有様」 ざっ‐そ雑訴】 種々の訴訟。 ⇒ざっそ‐けつだん‐しょ【雑訴決断所】 ⇒ざっそ‐ざた【雑訴沙汰】 さっ‐そう颯爽‥サウ 人の態度・行動などが、勇ましくさわやかに感ぜられるさま。「―と現れる」 ざっ‐そう雑草‥サウ 自然に生えるいろいろな草。また、農耕地で目的の栽培植物以外に生える草。たくましい生命力のたとえに使うことがある。「―が生い茂る」「―のように育つ」 ⇒ざっそう‐ぼうじょ【雑草防除】 さつぞう‐かん撮像管‥ザウクワン 光学像を電気信号に変換する光電管の総称。テレビカメラやX線診断に利用。 さつぞう‐そし撮像素子‥ザウ‥ 光を電気信号に変換する電子部品。イメージセンサー。 ざっそう‐ぼうじょ雑草防除‥サウバウヂヨ 雑草を取り除くこと。対象とする土地や作物により、手取・耕耘・除草剤散布などの方法をとる。ほかに作物交替・水管理・焼払などの方法がある。 ⇒ざっ‐そう【雑草】 さっ‐そく早速】 [一]〔名〕 すみやかなさま。急なさま。転じて、機転のきくさま。狂言、秀句大名「傘からかさで受けて外したは、―の利いた事ぢや」 [二]〔副〕 すぐに。すみやかに。「―返事を出した」 ざっ‐そく雑則】 種々のこまかい事項の規則。 ざっそ‐けつだん‐しょ雑訴決断所】 建武政権の訴訟機関。所領などの訴訟の裁判をつかさどり、同政権で最も活動した部局。決断所。 ⇒ざっ‐そ【雑訴】 さっそ‐ざい殺鼠剤】 鼠を殺す薬剤。 ざっそ‐ざた雑訴沙汰】 中世、公家官制の上で主として所領関係の訴訟の呼び名。 ⇒ざっ‐そ【雑訴】 ざっ‐そつ雑卒(→)雑兵ぞうひょうに同じ。 ざっ‐そん雑損】 災害・盗難・横領による一時的な住宅・家財などの損害や災害関連支出。所得税法上、控除の対象。 さった薩埵】 〔仏〕(梵語sattva) ①生命あるもの。有情。衆生しゅじょう。 ②菩提薩埵ぼだいさったの略。菩薩ぼさつ。三教指帰「―は大覚の尊と称せらる」 ③金剛薩埵こんごうさったの略。 ざっ‐た雑多】 種々のものがごたごたと入りまじっていること。「―な用事」「―に並べる」「種々―」 ざっ‐たい雑体】 ①(→)雑言ざつごんに同じ。 ②和歌で、長歌・旋頭歌・仏足石歌体・混本歌など短歌以外の歌体、および俳諧歌・折句歌など特殊な技巧の歌の体の総称。ざってい。 ⇒ざったい‐しょ【雑体書】 ざつ‐だい雑題】 ①種々雑多な問題。 ②いろいろの内容を含み、部類分けしにくい問題・題目。 ざったい‐しょ雑体書】 六朝時代の意匠文字。主として篆隷を装飾・意匠化したもの。その種類は100種余に及ぶとされる。 ⇒ざっ‐たい【雑体】 さった‐とうげ薩埵峠‥タウゲ 静岡市清水区興津と庵原いはら郡由比町との境にある旧東海道の峠。足利尊氏・直義兄弟および武田・北条二氏の古戦場。 さつ‐たば札束】 紙幣を重ねてたばにしたもの。多額の金銭。「―で頬を叩く式の買収」 ざつ‐だん雑談】 さまざまの談話。とりとめのない会話。ぞうたん。「―して時を過ごす」 さっ‐ち察知】 おしはかって知ること。「事故を未然に―した」 サッチャーMargaret Hilda Thatcher】 イギリスの政治家。1975年保守党党首。79〜90年イギリス史上初めての女性首相。強硬な外交と新自由主義的な経済政策を推進。(1925〜) サッチャー 撮影:石井幸之助 さっ‐ちゅう殺虫】 害虫を殺すこと。 ⇒さっちゅう‐ざい【殺虫剤】 ⇒さっちゅう‐さっきん‐ざい【殺虫殺菌剤】 さっちゅう‐ざい殺虫剤】 害虫の防除に用いる薬剤。成分はさまざまで、有機リン剤・有機塩素剤・カーバメート剤などがある。広義には、忌避剤(樟脳など)・誘引剤などを含む。 ⇒さっ‐ちゅう【殺虫】 さっちゅう‐さっきん‐ざい殺虫殺菌剤】 農薬の一種。殺虫剤と殺菌剤とを混合したもの。両者を同時に施用しても問題のない時期に、散布・施用の省力のために利用する。 ⇒さっ‐ちゅう【殺虫】 ざっ‐ちょ雑著】 系統を立てずに種々の文章を集めた書籍。雑書。 さっ‐ちょう薩長‥チヤウ 薩摩国と長門国。また、薩摩藩と長州藩。「―閥」 ⇒さっちょう‐れんごう【薩長連合】 さっちょう‐れんごう薩長連合‥チヤウ‥ガフ 1866年(慶応2)、長州再征を前に、対立していた薩長両藩が幕府に対抗して協力することを約束した攻守同盟。坂本竜馬が仲介。薩長同盟。薩長盟約。 ⇒さっ‐ちょう【薩長】 さって幸手】 埼玉県東部の市。日光街道・日光御成道の宿場町・市場町から発達。近年住宅地化が進行。人口5万4千。 さっ‐て 〔接続〕 サテの促音化。 ざっ‐てい雑体⇒ざったい2 さって‐も 〔感〕 サテモの促音化。浄瑠璃、卯月潤色「―あついことかな」 さっ‐と察度】 (禅問答で非難することを「拶」といい、訛ってサットといったことから)非難。歌舞伎、お染久松色読販「手を引いたというて―のあらう筈もないぞよ」 さっと察度】 14世紀の琉球中山王。鉄を輸入して鉄製農具を農民に供給し、その支持を得て、英祖王統に代わり中山王となる。明に入貢し、その文化を導入。王統は2代武寧(1356〜1405)の失政によって滅ぶ。(在位1350〜1395)(1321〜1395) さっ‐と颯と】 〔副〕 ①急に、または瞬間的に、風が吹いたり雨が降ったりするさま。「風が―吹き抜けた」 ②急に、または非常に短い時間で物事が行われるさま。「―身をかわす」「顔色が―変わる」 さつ‐ど撮土】 ひとつまみの少しの土。わずかの土地。 ざっ‐と 〔副〕 ①あらまし。おおかた。ほぼ。狂言、千鳥「当年な―米持に成られました」。「―10万人が集まった」 ②おおまかに。あっさりと。簡単に。狂言、折紙聟「此様な事をせうとおしやらば、―なされい」。「―一読する」 ③急に。にわかに。さっと。平家物語7「巻いて持たせられたる赤旗―さし上げたり」 ④水を注ぎかけたり粒状の物が一時に流れたりするさま。また急に、風が吹いたり雨が降ったりするさま。「袋から米が―こぼれ出た」 さっ‐とう殺到‥タウ (「殺」は強意の助字)どっと一時に押し寄せること。「注文が―する」 さっ‐とう察当‥タウ 人の行為をとがめ、非難すること。撮当。 ざっ‐とう雑稲‥タウ 雑色ざっしき官稲の略称。 ざっ‐とう雑踏・雑沓‥タフ 多人数でこみあうこと。ひとごみ。「歳末の―」「―する商店街」 ざっ‐とう雑鬧‥タウ 騒がしくこみあうこと。雑踏。 さっ‐とら薩都剌】 中国、元代の詩人。字は天錫。直斎と号す。モンゴルの人。文は雄渾、詩は流麗。著「雁門集」など。(1305?〜1355?) さつ‐なん薩南】 薩摩国の南。 ⇒さつなん‐がくは【薩南学派】 ⇒さつなん‐しょとう【薩南諸島】 さつなん‐がくは薩南学派】 室町後期に始まる朱子学の一派。五山の禅僧、桂庵が薩摩で講じたのが始まり。南浦文之なんぽぶんしらがこれを継承。 ⇒さつ‐なん【薩南】 さつなん‐しょとう薩南諸島‥タウ 南西諸島の北半部、大隅諸島・吐噶喇とから列島・奄美諸島の総称。鹿児島県の管轄。その南西に琉球諸島が続く。 ⇒さつ‐なん【薩南】 ざつ‐ねん雑念】 気を散らす種々の思い。修行などのじゃまになるよけいな思考。「―が浮かぶ」「―を去る」 ざつ‐のう雑納‥ナフ (→)色代納しきたいのうに同じ。 ざつ‐のう雑嚢‥ナウ (種々雑多なものをいれる袋の意)肩にかける布製のカバン。 さっぱ】 ニシン科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。イワシに似るが、体高はやや大きい。北海道以南の産。惣菜用および鮨すしの材料。ママカリ。ハラカタ。拶双魚。〈物類称呼〉 さっ‐ぱ撒播⇒さんぱ ザッハートルテSachertorte ドイツ】 ウィーン名物の菓子。チョコレート‐ケーキに杏あんずジャムを塗り、チョコレート入りの砂糖衣で覆ったもの。 ざっ‐ぱい雑俳】 江戸時代、前句付あたりから生じたさまざまな形式と内容をもつ遊戯的な俳諧文学の総称。冠付かむりづけ・沓付くつづけ・折込み・もじり・地口など。 ざっ‐ぱいすい雑排水】 台所や浴室などから排出される、屎尿しにょう排水以外の家庭排水。 ざっ‐ぱく雑駁】 雑然としていてまとまりがないこと。「―な知識」 さっぱ‐さっぱ さっぱり。歌舞伎、傾城壬生大念仏「着る物の洗濯も―として着せましたに」 さつ‐ばつ殺伐】 平気で人を殺しかねないようなあらあらしい心や気風であるさま。すさんでいること。「―とした雰囲気」「―たる光景」 さつ‐ばつ薩閥】 薩摩藩の出身者から成る一派。 さっぱ‐と 〔副〕 はっきりと。さっぱりと。日葡辞書「サッパトナッタ」 さっぱり 〔名・副〕 ①汚れや余分なものがなく清潔でさわやかなさま。清らかなさま。狂言、呂蓮「私も―と致いて能い気味でござる」。「風呂に入って―する」 ②しつこさや嫌みがないさま。あっさりしたさま。「―した気性」「―した食べ物」 ③あとを残さないさま。きれいさっぱり。狂言、胸突「それならば―と元利ともに其方へおまするぞ」。「―と忘れよう」 ④まったく。まるで。「―分からない」 ▷多くは下に打消の語を伴うが、「―だ」の形で「全然だめだ」の意にも用いる。「景気は―だ」 さっ‐ぱん刷版】 (plate; machine plate)平版印刷で、原版に対して、用紙に実際に印刷するための版。オフセット印刷では一度ゴム胴に転写してから印刷する。 ざっ‐ぴ雑費】 種々のこまごまとした費用。「―がかさむ」 さっ‐ぴ・く差っ引く】 〔他五〕 サシヒクの音便。 さっ‐ぴつ擦筆】 吸取紙・鞣革なめしがわを巻いて筆のようにつくったもの。コンテ・木炭画などの線をぼかすのに用いる。 ⇒さっぴつ‐が【擦筆画】 ざっ‐ぴつ雑筆】 雑多なことを筆記すること。また、そのもの。雑記。雑録。 さっぴつ‐が擦筆画‥グワ 擦筆を用いてぼかしをかけた画。 ⇒さっ‐ぴつ【擦筆】 さつ‐ひと猟人】 (サツはサチ(幸)と同源)かりゅうど。さつお。 ⇒さつひと‐の【猟人の】 さつひと‐の猟人の】 〔枕〕 (猟人は弓を用いることから)弓の「ゆ」にかかる。万葉集10「―弓槻ゆつきが嶽に」 ⇒さつ‐ひと【猟人】 ざっ‐ぴょう雑兵‥ピヤウ ⇒ぞうひょう さつ‐びら札片】 (ビラは「花びら」などと同じく、薄いものをいう語)紙幣。 ⇒札片を切る

広辞苑 ページ 7978 での○五月の鯉の吹流し単語。