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○三族を夷ぐさんぞくをたいらぐ🔗⭐🔉
○三族を夷ぐさんぞくをたいらぐ
一人の罪によってその三族を滅ぼす。
⇒さん‐ぞく【三族】
さんそ‐さん【酸素酸】
(→)オキソ酸の旧称。
⇒さん‐そ【酸素】
さん‐そつ【散卒】
逃げ散った兵卒。敗残の兵。
さんそ‐てんか‐こうそ【酸素添加酵素】‥カウ‥
(→)オキシゲナーゼに同じ。
⇒さん‐そ【酸素】
さんそ‐テント【酸素テント】
(oxygen tent)患者の上半身をビニール‐シートでおおい、その中に加湿した高流量の酸素を送り込む装置。
⇒さん‐そ【酸素】
さん‐そん【三尊】
3人の尊ぶべきもの。君と父と師。
さん‐そん【山村】
山間の村。「―の過疎化」
⇒さんそん‐すいかく【山村水郭】
さん‐そん【散村】
人家が密集せずに広い地域に散在している村。↔集村
さん‐ぞん【三尊】
〔仏〕
①仏・法・僧の三宝。
②三尊仏。中央の中尊および左右に侍立する脇侍きょうじの総称。阿弥陀三尊は阿弥陀・観音・勢至、釈迦三尊は釈迦・文殊・普賢、薬師三尊は薬師・日光・月光。
⇒さんぞん‐らいごう【三尊来迎】
ざん‐そん【残存】
(ザンゾンとも)残っていること。残りとどまること。「―する最古の写本」「―兵力」
⇒ざんそん‐しゅ【残存種】
⇒ざんそん‐ゆにゅうせいげん【残存輸入制限】
ざん‐そん【残樽】
酒の残っている樽たる。また、樽に残っている酒。
ざんそん‐しゅ【残存種】
(→)遺存種に同じ。
⇒ざん‐そん【残存】
さんそん‐すいかく【山村水郭】‥クワク
山に沿った村と水に臨んだ村。田舎の村々。「―酒旗の風」
⇒さん‐そん【山村】
サンソン‐ずほう【サンソン図法】‥ヅハフ
地図投影法の一つ。緯線を平行な直線、中央経線のみが直線で他の経線は正弦曲線で表す正積図法。高緯度地方のひずみが大きい。ニコラ=サンソン(Nicolas Sanson1600〜1667)が1650年の地図に用いたことに由来。
さん‐そんゆう【三損友】‥イウ
[論語季氏「益者三友、損者三友…便辟べんぺきを友とし、善柔を友とし、便佞べんねいを友とす、損なり」]交わって損を招く3種の友。すなわち、体裁ぶる人、誠意のない人、口先だけ巧みで心のねじけた人。↔三益友
ざんそん‐ゆにゅうせいげん【残存輸入制限】‥ニフ‥
ガット(GATT)およびWTO協定で特例として認められる自由化義務の免除(ウェーバー)以外の輸入制限。
⇒ざん‐そん【残存】
さんぞん‐らいごう【三尊来迎】‥ガウ
念仏の行者の臨終に、阿弥陀・観音・勢至の三尊が来て極楽浄土に迎えること。
⇒さん‐ぞん【三尊】
さんた【三太】
①丁稚でっちの通称。
②愚鈍な人の称。三太郎。
③犬が前脚をあげ後足で立つこと。ちんちん。好色一代男6「犬に―させて遊ばるるこそ」
④へつらい追従ついしょうすること。誹風柳多留13「借りるやつ見えもせぬのに―する」
→三太郎
さん‐た【三多】
①[後山詩話]文章の上達に必要な三つの条件。すなわち、多く読むこと、多く文を作ること、多く推敲すいこうすること。
②[通俗篇]学者に必要な三つの要件。多く読む、持論が多い、著述が多い。
サンタ【Santa ポルトガル・ スペイン・ イタリア】
①「神聖な」の意。また、聖女に冠する語。「―‐アンナ」
②サンタ‐クロースの略。
⇒サンタ‐クロース【Santa Claus】
⇒サンタ‐マリア【Santa Maria ポルトガル・ スペイン・ イタリア】
さんだ【三田】
兵庫県南東部の市。三田盆地を中心とした内陸の田園都市だったが、近年急速に住宅地化が進む。神戸の衛星都市。人口11万4千。
さん‐たい【三台】
①三台星の略。
②太政大臣・左大臣・右大臣の称。三公。平家物語2「―槐門の家を出て」
⇒さんたい‐せい【三台星】
さん‐たい【三体】
①3個の物体。3個の形体。3種の風体。
②書体や生花で、真・行・草の総称。
③猿楽の物まねの基本となる老体・女体・軍体。至花道「―と申すは物まねの人体也」
⇒さんたい‐し【三体詩】
⇒さんたい‐もんだい【三体問題】
さん‐たい【三態】
物質がとりうる固体・液体・気体の三つの状態。そのいずれが実現するかは温度や圧力の条件による。
さん‐たい【三諦】
〔仏〕(サンダイとも。「諦」は真理の意)天台宗で説く三種の真理。一切存在は空であるという空諦と、一切存在は縁起によって仮に存在するという仮諦けたいと、一切存在は空・仮を超えた絶対のものであるという中諦。空仮中くうげちゅう。この三諦を観ずるのが三観。
⇒さんたい‐えんゆう【三諦円融】
⇒さんたい‐そくぜ【三諦即是】
さん‐だい【三大】
〔仏〕衆生しゅじょうの心のあり方の三方面、すなわち体大(本体)と相大(性能)と用大(作用)。大乗起信論に説く。
さん‐だい【三代】
①父・子・孫の三つの世代。三世。
②中国古代の夏・殷・周の三王朝。
③第三世の世継ぎ。
⇒さんだい‐きゃくしき【三代格式】
⇒さんだい‐しゅう【三代集】
⇒さんだい‐そうおん【三代相恩】
⇒さんだい‐め【三代目】
さん‐だい【参内】
内裏だいりに参上すること。
⇒さんだい‐がさ【参内傘】
⇒さんだい‐でん【参内殿】
さん‐だい【散大】
〔医〕瞳孔どうこうが開くこと。散瞳。
さん‐だいえ【三大会】‥ヱ
〔仏〕(→)三会さんえ2に同じ。
さんたい‐えんゆう【三諦円融】‥ヱン‥
〔仏〕存在の真実相は、三諦がばらばらではなく、完全に融合一体化しているということ。天台宗の説。円融三諦。
⇒さん‐たい【三諦】
さんだい‐がさ【参内傘】
公卿・大名(10万石以上)などが参内または儀式に出るとき、従者にさしかけさせた長柄の傘。
参内傘
⇒さん‐だい【参内】
さんだい‐きゃくしき【三代格式】
嵯峨・清和・醍醐3天皇の時代に定められた格式、すなわち弘仁格式・貞観格式・延喜格式の総称。格については、三代の格式全部を集めて神社・仏事などに類別編集した「類聚三代格」によりその過半が今に伝わる。
⇒さん‐だい【三代】
さん‐だいきょう【三大橋】‥ケウ
平安時代、山城国の山崎橋・宇治橋、近江国の勢多橋の称。山崎橋廃絶後は淀橋を加えた。
さんたい‐し【三体詩】
(サンテイシとも)「唐賢三体詩家法」の略称。→三体唐詩。
⇒さん‐たい【三体】
さん‐だいし【三大師】
陰暦11月の4日・14日・24日の3度行われる大師講。関東・東北地方に多い。地方によって中の講日を空大師からだいし、終りの講日を送り大師、または、しまいの大師、裸大師という。
さん‐だいじ【三大寺】
大和にあった大安寺(大官大寺)・元興寺(飛鳥寺)・弘福寺(川原寺)の称。
さんだいじけん‐けんぱくうんどう【三大事件建白運動】
1887年(明治20)井上馨外相のすすめる条約改正への反対がきっかけとなって起きた民権派の政治運動。言論の自由、地租軽減、外交の回復を政府に建白した。運動が盛り上り、さらに大同団結運動が提唱されると、政府は保安条例を出し、弾圧をはかった。
さんだいじつろく【三代実録】
六国史りっこくしの一つ。50巻。文徳実録の後をうけて、清和・陽成・光孝3天皇の時代約30年の事を記した編年体の史書。901年(延喜1)藤原時平・大蔵善行らが勅を奉じて撰進。日本三代実録。
さん‐たいしゅ【三太守】
上総・常陸・上野こうずけの3国の太守。この3国は親王を国守に任じたので、太守の名称を用いた。→三介さんすけ
さんだい‐しゅう【三代集】‥シフ
三代の勅撰和歌集である古今集・後撰集・拾遺集の総称。古くは万葉集・古今集・後撰集の称。別に、二条家で千載集・新勅撰集・続後撰集の称。
⇒さん‐だい【三代】
さん‐だいじんけ【三大臣家】
⇒だいじんけ(大臣家)
さんたい‐せい【三台星】
中国の天文学で、紫微星を守る三つの星、上台・中台・下台。これを三公に擬する。三台。
⇒さん‐たい【三台】
さん‐だいせつ【三大節】
旧制の三大祝日、すなわち四方拝・紀元節・天長節の総称。のちに明治節を加えて四大節といった。
さんだい‐そうおん【三代相恩】‥サウ‥
祖父以来相続いて、主君の恩沢を受けていること。
⇒さん‐だい【三代】
さんたい‐そくぜ【三諦即是】
三諦は本来融通・不二であること。平家物語2「―の秋の月もくもれり」
⇒さん‐たい【三諦】
さんだい‐でん【参内殿】
京都御所内に設けられた殿舎。常御殿つねごてんの西、御車寄の内にあって、皇族・大臣などが参賀の際ここから参入した。
⇒さん‐だい【参内】
さんたいとうし【三体唐詩】‥タウ‥
唐詩の中から七言絶句・七言律・五言律の三体を選んで編纂した書。詩人167人の作を収録。6巻。宋の周弼しゅうひつ編。1250年成る。原題は「唐賢三体詩家法」。三体詩。
さん‐だいはつめい【三大発明】
ルネサンス期における火薬・羅針盤・活版印刷術の改良・実用化を指す。以後の西欧社会に変革をもたらす。
さんだい‐ばなし【三題噺】
落語の一種。客から任意に三つの題を出させ、これを即座におもしろおかしく綴り合わせて、一席の落語とするもの。1804年(文化1)、三笑亭可楽の創始という。
さん‐だいひほう【三大秘法】‥ホフ
〔仏〕本門の本尊・本門の戒壇・本門の題目の三つの秘密の法門。法華経の根本を表すものとして、晩年の日蓮によって唱えられた。三秘さんぴ。
さん‐だいぶ【三大部】
〔仏〕
①天台宗で智顗ちぎの著、法華玄義・法華文句・摩訶止観の三部。法華三大部。天台三大部。
②律宗で道宣の著、四分律行事鈔・四分律戒疏・四分律業疏の三部。
③日蓮宗で立正安国論・観心本尊抄・開目抄の三部。
さん‐だいぶつ【三大仏】
①奈良の東大寺、河内の太平寺、近江の関寺の大仏。
②東大寺、鎌倉の高徳院、京都の方広寺の大仏。
さんだい‐め【三代目】
3番目の世代。「売家と唐様で書く―」
⇒さん‐だい【三代】
さん‐だいもん【三大門】
平安京外郭の三つの大門、すなわち羅城らじょう門・朱雀すざく門・応天門。
さんたい‐もんだい【三体問題】
〔理〕3個の物体相互の間に力が作用し合う場合、それらの運動を研究する理論。完全には解けないことが証明されている。
⇒さん‐たい【三体】
さん‐だいもんだい【三大問題】
〔数〕古代ギリシアの幾何学における作図の問題。角の三等分、立方倍積問題、円積問題の三つ。いずれも定規とコンパスだけでは作図不能。
さん‐たいよう【三大洋】‥ヤウ
太平洋・大西洋・インド洋の称。三つで全海洋面積の89パーセントを占める。
ざん‐だか【残高】
収支または貸借を差し引いて残った金高。残金。「預金―」
サンダカン【Sandakan】
マレーシア、ボルネオ(カリマンタン)島北東部の港湾都市。住民の4分の3は華人で、多く貿易に携わる。人口12万6千(1991)。
さん‐たく【三択】
三者択一の略。三つの選択肢から一つをえらぶこと。
さん‐たく【山沢】
山とさわ。山中のさわ。山林と藪沢。徒然草「―に遊びて魚鳥を見れば心楽しぶ」
ざん‐たく【竄謫】
遠地に放逐して罰すること。
サンタ‐クルーズ‐しょとう【サンタクルーズ諸島】‥タウ
(Santa Cruz Islands)南太平洋、ソロモン諸島の南東にある火山島群。面積938平方キロメートル。19世紀末からイギリス領、1978年ソロモン諸島の一部として独立。住民はメラネシア人。
サンタ‐クロース【Santa Claus】
(4世紀頃の小アジア、ミュラの司教セント‐ニコラウスのオランダ語方言Sante Klaasの転訛語)クリスマスの前夜、子供たちに贈物を配って行くという赤外套・白いひげの老人。この話はもとアメリカに移住したオランダ人の新教徒によって伝わり、クリスマスに贈物をする習慣と結合し、今では世界各国に広まった。サンタ。
⇒サンタ【Santa ポルトガル・ スペイン・ イタリア】
さん‐だつ【簒奪】
帝位を奪いとること。簒位。「王位を―する」
さん‐たっそん【三達尊】
[孟子公孫丑下]朝廷では爵位を尊び、郷党では年歯よわいを尊び、世に処し民を安んずるには徳を尊ぶこと。
さん‐たっとく【三達徳】
[中庸]広い天下のどこででも一般に通ずる三つの徳、すなわち智・仁・勇。三徳。
さん‐たな【三棚】
①御厨子みずし棚・黒棚・書棚。江戸時代、大名などの娘の嫁入り道具。
②醍醐三宝院・桂離宮・修学院離宮の床脇の棚をいう。
サンタ‐バーバラ【Santa Barbara】
アメリカ合衆国南西部、カリフォルニア州南部の海岸にある住宅・保養都市。ロサンゼルスの北西に位置する。
サンタ‐マリア【Santa Maria ポルトガル・ スペイン・ イタリア】
イエスの母の尊称。聖母マリア。処女マリア。
⇒サンタ【Santa ポルトガル・ スペイン・ イタリア】
サンタ‐モニカ【Santa Monica】
アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州南部の都市。ロサンゼルスの西に位置する観光都市で先端工業も盛ん。
サンタヤーナ【George Santayana】
アメリカの哲学者・詩人。スペイン生れ。ヘーゲル的観念論に立ち、美学・哲学を研究。晩年はイタリアに居住。著「美の感覚」「理性の生命」、小説「最後の清教徒」など。(1863〜1952)
さんだゆう【三太夫】‥ダイフ
華族や富貴の家の家事・会計などをつかさどる人の異称。家令・家扶・執事の類。田沢稲舟、五大堂「あわたゞしくお召とはなに事ならんと、―いそぎ御前にすゝみいでゝかしこまれば」
さんだら‐ぼっち【桟俵法師】
(「さんだらぼうし」とも)(→)桟俵さんだわらに同じ。
サンダル【sandal】
①ギリシア人・ローマ人のはいた、動物の皮などを紐で足の下にくくりつけた靴。
②はきものの一種。甲を紐やバンドで作り、つっかけるようにしてはく。
⇒サンダル‐ばき【サンダル履き】
サンタ‐ルチア【Santa Lucia イタリア】
ナポリ民謡。コットラウ(Teodoro Cottrau1827〜1879)の作。
サンダル‐ばき【サンダル履き】
サンダル2をはいていること。転じて、かしこまらず気軽なこと。「―での入店をお断りします」
⇒サンダル【sandal】
さんたろう【三太郎】‥ラウ
①ばか。あほう。東海道中膝栗毛4「すでにいい―にしようとしやアがつた」。「大馬鹿―」
②迷子まいごの別称。
③丁稚でっち・小僧の通称。洒落本、辰巳婦言「―権七に与ふるのみ」
さんたろうのにっき【三太郎の日記】‥ラウ‥
阿部次郎が、自己の思索の記録を青田三太郎に仮託して告白的に綴ったもの。1914年(大正3)刊。18年合本刊。誠実な理想主義が大正・昭和前期の青年知識層に大きな影響を与え、その愛読書となった。
→文献資料[三太郎の日記]
さん‐だわら【桟俵】‥ダハラ
米俵の両端にあてる、円いわら製のふた。さんだらぼうし。さんだらぼっち。内俵。
さん‐たん【三丹】
丹波・丹後・但馬の総称。
さん‐たん【三嘆・三歎】
①いくたびもなげくこと。
②いくたびも感心してほめること。「一読―」
③一人の発声に和して三人が唱和すること。「一唱―」
④白河法皇が意に任せぬと嘆いた三事、すなわち賀茂川の水・双六の采さい・山法師。
さん‐たん【三端】
[韓詩外伝7]君子が避けるべき三つのもの。文士の筆端と武士の鋒端ほうたんと弁士の舌端。
さん‐たん【惨憺・惨澹】
①いたましく悲しいさま。見るも無残なさま。「―たる結果に終わる」
②心を砕いて思い悩むこと。「苦心―」
③薄暗くものすごいさま。
さん‐たん【讃嘆・讃歎・賛嘆】
ふかく感心してほめること。「―の声をあげる」→讃歎さんだん
さん‐だん【三段】
①三つの段階。
②歌舞伎の大道具で、高足の二重舞台に設置する3段の階段。これを赤毛氈もうせんで包み、幕切れに舞台前面に持ち出し、主役がこの上に上がり見得を切る。
⇒さんだん‐がまえ【三段構え】
⇒さんだん‐ぎれ【三段切れ】
⇒さんだん‐とび【三段跳】
⇒さんだん‐ぬき【三段抜き】
⇒さんだん‐の‐かかり【三段の係り】
⇒さんだん‐の‐むすび【三段の結び】
⇒さんだん‐め【三段目】
⇒さんだん‐ろんぽう【三段論法】
⇒さんだんろんぽうがい‐の‐すいり【三段論法外の推理】
さん‐だん【算段】
手段を工夫すること。特に、金銭を工面くめんすること。「―がつく」「やりくり―」「無理―」
さん‐だん【霰弾・散弾】
発射すると多数の細かい弾たまがあられのようにとび散る仕掛けの弾丸。ばらだま。
⇒さんだん‐じゅう【散弾銃】
さん‐だん【讃歎・讃嘆】
仏・菩薩の徳をほめたたえること。また、その言葉。韻文が多い。源氏物語御法「たきぎこる―の声も、…おどろおどろしきを」→和讃
さん‐だん【讃談】
①仏徳などをたたえる話。法話。
②(「讃嘆」の転か。一説に「沙汰」の訛かという)取沙汰すること。うわさ。評判。閑吟集「皆人の―ぢや」
⇒さんだん‐まいり【讃談参り】
さんたん‐か【山丹花】‥クワ
〔植〕イクソラの和名。
さんだん‐がまえ【三段構え】‥ガマヘ
支障の起こった場合に困らないように、3段階の備えをすること。
⇒さん‐だん【三段】
さんだん‐きょう【三段峡】‥ケフ
広島県北西部、太田川支流の柴木しわき川の峡谷。長さ約11キロメートル。滝と紅葉で知られる。
三段峡
撮影:佐藤 尚
さんだん‐ぎれ【三段切れ】
連歌・俳諧で、切字きれじの一種。はじめ句中が3段に切れる発句を広く指したが、のちには五・七・五の各句がともに物の名で切れる発句をいう。「目には青葉山時鳥はつ鰹」の類。
⇒さん‐だん【三段】
さんたん‐こうえき【山丹交易】‥カウ‥
江戸時代、黒竜江(アムール川)下流域と樺太・蝦夷えぞ地とを結んだ交易。蝦夷錦にしきや鷲羽などがもたらされた。黒竜江下流域を山丹と呼んだことに由来する語。
さんたん‐さんろ【三炭三露】
茶道で千利休の火相ひあい・水打ちの秘事。客の着席後に行う初炭しょずみと、濃茶が終わって薄茶を点ずる前に行う後炭ごずみと、薄茶が終わって客の立とうとする時に風情を添える留炭(立炭)とを三炭といい、客の初入しょいり前・中立なかだち前・退席前に各一度ずつ露地に水を打つのを三露という。
さんだん‐じゅう【散弾銃】
銃腔に施条しじょうがなく、散弾を発射するように作られている銃。鳥・小動物の狩猟やクレー射撃などに用いる。ショット‐ガン。
⇒さん‐だん【霰弾・散弾】
さんたん‐とう【三炭糖】‥タウ
〔化〕(→)トリオースの訳語。
さんだん‐とび【三段跳】
(triple jump)陸上競技のフィールド競技の一つ。疾走してきて踏切線で跳躍(ホップ)し、踏み切った足で着地し、次の跳躍では踏切と反対の足で着地し(ステップ)、最後のジャンプでは両足を揃えて着地する。踏切線から最後の着地点までの距離を測定し、勝負を決める。
⇒さん‐だん【三段】
さんだん‐ぬき【三段抜き】
新聞で、3段にわたって紙面を使ったもの。「―の見出し」
⇒さん‐だん【三段】
さんだん‐の‐かかり【三段の係り】
係結びの一つ。「こそ」の係りの旧称。
⇒さん‐だん【三段】
さんだん‐の‐むすび【三段の結び】
係結びの一つ。「こそ」の結びの旧称。
⇒さん‐だん【三段】
さんだん‐ほう【三壇法】‥ホフ
密教で、中央と左右に三つの壇を構えて行う修法。
さんだん‐まいり【讃談参り】‥マヰリ
讃談を聞きに参ること。
⇒さん‐だん【讃談】
さんだん‐め【三段目】
相撲の番付で、幕下の下、序二段の一段上に記名される地位。また、その力士。
⇒さん‐だん【三段】
さんだん‐ろんぽう【三段論法】‥パフ
(syllogism)アリストテレスが理論化した推論の型式。大前提と小前提という2個の命題から必然的に第3の命題(結論)が帰結するもの。前提命題の性質により、単純様相・必然様相・可能様相などの種類があり、単純様相の例は、「植物(M)は生物(P)である」(大前提)・「松(S)は植物(M)である」(小前提)・「故に松(S)は生物(P)である」(結論)。大前提・結論に出てくる概念(P)を大概念、小前提・結論に出てくる概念(S)を小概念、両前提に出てくる概念(M)を中概念または媒概念という。推論式。→仮言的三段論法→選言的三段論法→定言的三段論法。
⇒さん‐だん【三段】
さんだんろんぽうがい‐の‐すいり【三段論法外の推理】‥パフグワイ‥
(extra-syllogistic reasoning)三段論法の形式には一致しないが、しかも正確であり得る推理。「AはBより大である」「BはCより大である」「故にAはCより大である」の類。数量に関するものについてはこの種の推理が可能である。
⇒さん‐だん【三段】
さん‐ち【三知】
[論語季氏]道を知るについての三つのあり方。すなわち、生知(生まれながらにして知る)、学知(学んで後知る)、困知(苦しんで後知る)。
さん‐ち【三智】
〔仏〕三種類の智慧。声聞しょうもん・縁覚の智すなわち一切智と、菩薩の智すなわち道種智と、仏の智すなわち一切種智。
さん‐ち【三遅】
①酒宴に遅刻すること。着席の時を杯の五巡以後、七巡以後、十巡以後の3段階に分かち、それぞれに杯数の異なる罰杯を科した。
②転じて、酒または酒宴。本朝文粋「―に先だちて其の花を吹けば」
③競馬くらべうまの出走前の作法。馬をゆっくりと三度歩ませることかという。三地。古今著聞集10「―の後、敦延が馬の膝より血はしりければ」
さん‐ち【山地】
①山の多い地。山の中の土地。「―のソバ畑」
②陸地の突起部、すなわち、山の集合したもの。北上山地の類。
⇒さんち‐たい【山地帯】
さん‐ち【山池】
①山中の池。
②庭園の池。
さん‐ち【参知】
あずかり知ること。たずさわること。
⇒さんち‐せいじ【参知政事】
さん‐ち【産地】
①物品を産出する土地。「―直送の野菜」
②出生地。
さん‐ち【散地】
①権勢のない、ひまな地位。
②使用していない土地。
サンチ【糎・珊】
(→)センチに同じ。サンチメートル(centimètre フランス)の略。主に火砲の口径などにいう。「42―砲」
ざん‐ち【残置】
残しておくこと。残りとどまること。「―諜者ちょうじゃ」
サンチアゴ【Santiago】
①聖者ヤコブのスペイン語形。
②(Santiago de Chile スペイン)南米、チリ共和国の首都。同国中央部の標高約500メートルの地に位置し、外港にバルパライソを持つ。人口488万7千(2002)。
⇒サンチアゴ‐デ‐コンポステーラ【Santiago de Compostela】
サンチアゴ‐デ‐コンポステーラ【Santiago de Compostela】
スペイン北西部の都市。聖者大ヤコブの巡礼地として、11世紀以降、多くのキリスト教徒が参詣。世界遺産。
サンチアゴ‐デ‐コンポステーラ大聖堂
撮影:小松義夫
サンチアゴ‐デ‐コンポステーラ
提供:JTBフォト
⇒サンチアゴ【Santiago】
サンチーム【centime フランス】
フランス・スイス・ベルギーなどの補助通貨単位。1フランの100分の1。フランス・ベルギーではユーロ移行後も1ユーロの100分の1の価値で用いられている。
さんち‐せいじ【参知政事】
唐代から元代まで置かれた官名。唐では宰相に参知政事の名義を給した。宋では副宰相として、参政と簡称。
⇒さん‐ち【参知】
さんち‐たい【山地帯】
植物の垂直的な生活帯の一つ。夏緑樹林で代表され、日本ではブナ・ミズナラなどの生じる地帯。→植生帯(表)
⇒さん‐ち【山地】
さん‐ちゃ【山茶】
①山野に自生する茶樹。〈日葡辞書〉
②ツバキの別称。
⇒さんちゃ‐か【山茶花】
さん‐ちゃ【散茶】
①ひいて粉にした茶。粉茶。ちらし。
②煮ばなの茶。でばなの茶。
③散茶女郎の略。
④散茶造の略。
⇒さんちゃ‐じょろう【散茶女郎】
⇒さんちゃ‐づくり【散茶造】
さんちゃ‐か【山茶花】‥クワ
⇒さざんか
⇒さん‐ちゃ【山茶】
さん‐ちゃく【参着】
①まいりつくこと。到着すること。
②参着払ばらいの略。
⇒さんちゃく‐ばらい【参着払】
さんちゃく‐ばらい【参着払】‥バラヒ
(特に外国為替について用いる語)(→)一覧払いちらんばらいに同じ。
⇒さん‐ちゃく【参着】
さんちゃ‐じょろう【散茶女郎】‥ヂヨラウ
江戸吉原の遊女の階級の一種。太夫・格子につぐ女郎で、埋茶うめちゃの上位。安永(1772〜1781)ごろ太夫・格子が廃絶して最上位となり、呼出し・昼三ちゅうさん・付廻つけまわしなどと分かれた。散茶。
⇒さん‐ちゃ【散茶】
さんちゃ‐づくり【散茶造】
元禄以後、江戸吉原の普通の妓楼の構造。風呂屋の造り方を用い、局見世つぼねみせを広く構え、大格子をつけ、庭も広くとり、妓夫台ぎゅうだいを暖簾のれんの側に置いたもの。
⇒さん‐ちゃ【散茶】
さんちゃん‐のうぎょう【三ちゃん農業】‥ゲフ
爺ちゃん・婆ちゃん・母ちゃんに支えられる農業経営。農家の主な働き手である男性が、出かせぎやサラリーマン化で不在になる社会状況の象徴としていう。
さん‐ちゅう【山中】
山の中。山間。
⇒山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し
⇒山中暦日なし
さん‐ちゅう【算籌】‥チウ
(→)算木さんぎに同じ。
さんちゅうじんじょうぜつ【山中人饒舌】‥ゼウ‥
随筆。田能村竹田著。2巻2冊。1835年(天保6)刊。絵画の歴史や本質、画家の画風などを漢文で論ずる。著者20歳代の著。




広辞苑 ページ 8257 での【○三族を夷ぐ】単語。