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さ(音節)🔗🔉

①舌端を前硬口蓋に寄せて発する無声摩擦子音〔s〕と母音〔a〕との結合した音節。〔sa〕 古くは破擦音。〔tsa〕 ②平仮名「さ」は「左」の草体。片仮名「サ」は「散」の草体「」の上部、一説に「薩」の草冠とも。

さ【箭】🔗🔉

】 (サチと同源か)矢の古称。万葉集13「投ぐる―の」

さ【左】🔗🔉

】 ①ひだり。↔右。 ②㋐(漢代、古法によって朝廷の順位は右を尊んだので)ひくい方。 ㋑(日本で)右より上の位。「―大臣」 ③急進派・革命派の立場。 ④酒飲み。酒好き。 ⑤刀銘の一つ。→左文字さもじ

さ【佐】🔗🔉

】 ①旧軍隊・自衛隊の階級の一つ。 ②佐渡国さどのくにの略。

さ【差】🔗🔉

】 (呉音はシャ) ①性質・状態のへだたり。ちがい。「―をつける」「貧富の―」 ②一つの数値と他の数値との間のひらき。さしひき。「―を求める」

さ【紗】🔗🔉

】 (呉音はシャ)うすぎぬ。「袱―ふくさ→しゃ(紗)

さ【梭】🔗🔉

(→)に同じ。椿説弓張月後編「―を捨て機はたを踏みかへし」

さ(代名詞)🔗🔉

〔代〕 (三人称)それ。そ。竹取物語「―が尻をかき出でて」

さ【然】🔗🔉

】 〔副〕 上の言葉をうけて、その事態を指し示す語。主に平安時代以後用いられた。そう。源氏物語紅葉賀「御修法みずほうなど、―とはなくて所々にせさせ給ふ」。源氏物語末摘花「さま殊に―ならぬ打解けわざもし給ひけり」。源氏物語夕顔「―おぼされむはいかがはせむ」

さ(助詞)🔗🔉

〔助詞〕 ➊(終助詞)江戸初期、武士を主として男性が用い、後半期には広く使われた。口語では同輩・目下に対して、ぞんざいな感じで使う。文章語やあらたまった場では用いない。 ①文末に付いて、 ㋐軽い感動を伴って断定・命令等の意を表す。浄瑠璃、今宮の心中「死なぬ程にして置け―」。浄瑠璃、傾城島原蛙合戦「身は富樫左衛門宗重―」。「昔々あったと―」「君の勝ち―」「できて当り前―」 ㋑相手を慰める気持で軽く言い放つ。「これでいい―」「今にわかる―」 ㋒問い返し、また、なじる意を表す。「どこへ行ってたの―」「黙りこくって何―」 ②感動詞に付いて調子をととのえ、強く言い切る意を表す。歌舞伎、娘孝行記「いや―、何程陳じても、のがしはせぬ」。歌舞伎、業平河内通「やい―、素浪人、ならぬ」 ➋(間投助詞)語句の切れ目に付いて調子をととのえ、軽く念を押す意を表す。滑稽本、素人狂言紋切形「私は―、其のほのぼのとナ、いたした所がよからうと存じて」。浮世風呂4「一寸―伺ひたい事が御座ります」 ➌(格助詞)方向を表す。現代では東北地方で用いる。…へ。…に。「京へ筑紫に坂東―」

さ(接頭)🔗🔉

〔接頭〕 ①名詞・動詞・形容詞の上に付いて、語調をととのえる語。万葉集10「―牡鹿おしかの朝伏す小野」。万葉集19「杉の野に―躍る雉きぎし」。万葉集1「うらさぶる心―まねし」。日葡辞書「サヨフケユケバ」「サマヨウ」 ②名詞の上に付いて、五月の意を表す。「―みだれ」「―蠅ばえ

さ(接尾)🔗🔉

〔接尾〕 ①形容詞の語幹、形容詞型助動詞の一部および形状性名詞に付いて、その程度・状態を表す名詞をつくる。万葉集6「今宵の長―五百夜いおよ継ぎこそ」。拾遺和歌集「ほととぎす今一声のきかまほし―に」。源氏物語桐壺「あさましううつくしげ―添ひ給へり」。平家物語8「立居たちいの振舞の無骨―」。「大き―」「重―」「嬉し―」「憎―」「みごと―」「会いた―」 ②「…の…さ」の形で文を結び、全体を体言化して感動の意を表す。…ことよ。万葉集7「大君の三笠の山の帯にせる細谷川の音のさやけ―」 ③動詞の終止形に付いて「…する時」の意を示す。万葉集3「白菅しらすげの真野の榛原はりはらく―来―君こそ見らめ真野の榛原」。天草本平家物語「月の入る―の山の端をそなたかと伏し拝うで」 ④方向を表す。さま。万葉集18「縦たた―にもかにも横―も奴とそ吾はありける」 ⑤(人の名などに付いて敬意を表す)さま。さん。東海道名所記「いかになよ旅の殿―、お草臥くたばりであるべいに」

さ(感動詞)🔗🔉

〔感〕 ①人を誘い、促し、または詰問する時に用いる語。さあ。日葡辞書「サ、マイラウ」。狂言、仏師「心得ました。―来て拝ましやれい」 ②驚き、当惑し、またはにわかに心づいた時などに発する語。狂言、今悔こんかい「―、かかつたは」 ③相手の言葉を軽くおさえて、こちらが話を引きとる時の語。洒落本、妓者げいしゃ呼子鳥「露じうさんの話では…むづかしい事があると云ひなさつたが、其事かへ。―、そのわけといふは」

サー【Sir】🔗🔉

サーSir】 イギリスで、準男爵またはナイト(勲功爵)のクリスチャン‐ネームに冠する敬称。卿きょう

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