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じ(音節)🔗🔉

「し」の濁音。舌尖を前硬口蓋によせ、前歯との間に空洞を作って発する有声摩擦子音〔ʒ〕と母音〔i〕との結合した音節。〔ʒi〕 語頭では〔dʒi〕と発音される。室町時代まであった「ち」の濁音「ぢ」との区別は、江戸時代以後、一般に失われ、四国・九州の一部に破裂音の〔di〕が残っており、〔ʒi〕と区別している。

じ【柱】🔗🔉

箏などの駒こま。「琴―」→駒こま5

じ【路・道】🔗🔉

路・道 (チの濁音化。接尾語的に用いる) ①そこを通る道。転じて、その地方一帯をも表す。「山―」「信濃―」 ②その方へ行く道。「家―」 ③1日で行くべき道のり。「三日―」

じ【次】🔗🔉

】 (慣用音。漢音はシ) ①つぐこと。つぎ。2番目。 ②回数・度数などを数える語。 ③〔数〕単項式または多項式の次数を示す語。「二―方程式」→次数。 ④〔化〕 ㋐中心原子を同じくするオキソ酸(酸素酸)のうち、酸化の程度の低いものに冠する語。例えば塩素酸より酸化度の低いものを亜塩素酸、さらに低いものを次亜塩素酸と呼ぶ類。 ㋑塩基性塩であることを示す語。薬局方で使用。「―酢酸鉛」

じ【寺】🔗🔉

】 ①役所。官衙かんが。説文「―、廷也、法度有る者也」 ②てら。仏堂。

じ【地】🔗🔉

(呉音) ①つち。とち。「―ならし」「雨降って―固まる」 ②区切られたところ。 ㋐その土地。その地方。「―の人」 ㋑囲碁で、石でかこんで占有した所。「―ができる」 ③後に加えられたものに対して、基本的・本質的なもの。 ㋐うまれつきの性質。もちまえ。「―が出る」 ㋑加工する前の材料や土台。紙・布などの模様のない部分。「―の色」 ㋒〔心〕浮き上がって見える物の背景。「図5」参照。 ㋓肌。きめ。「―が荒れる」 ㋔文章の、会話の部分に対して、作者の説明した部分。「―の文」 ㋕実地。事実。浮世風呂4「―と狂言との差別はそこだはス」 ④㋐地謡じうたいの略。 ㋑日本音楽で、基礎の楽句の意。同じ楽句を何回も繰り返して奏するものを指す。 ㋒三味線において、上調子うわぢょうしに対する基本の調子。 ㋓舞踊で、伴奏の音楽。また、それを受け持つ人。地方じかた。 ⑤素人しろうと。特に、素人で売春をする者。「―の女」 ⑥普通の速度で馬を歩ませること。地乗じのり。狂言、馬口労ばくろう「さて、―といふ事を乗りまする」 →ち(地) ⇒地で行く ⇒地を打った

じ【字】🔗🔉

】 ①言語を表記するのに用いる符号。特に、漢字。もじ。夏目漱石、吾輩は猫である「蚊弱いとかたよわくと云ふ―だと思ひます」 ②銭1文の称。浄瑠璃、冥途飛脚「一銭一―損かけまじ」 ③賭事に用いる紅白の紙に包んだ銭。 ⇒字が差す ⇒字を留む

じ【自】🔗🔉

】 (呉音。漢音はシ)起点を示す語。起。より。「―五月至九月」

じ【児】🔗🔉

】 (呉音はニ)こ。こども。「3―の父」

じ【事】🔗🔉

】 (呉音。唐音はズ)〔仏〕個別的・具体的な現象。↔理

じ【侍】🔗🔉

】 律令制で、篤疾とくしつ者や高齢者に仕えるために、庸・雑徭ぞうようを免じられた、家族・近親者などの人。

じ【治】🔗🔉

(呉音)病気をなおすこと。栄華物語玉の村菊「風おもくおはしますとて風の―どもをせさせ給ふ」→ち(治)

じ【持】🔗🔉

歌合・囲碁などで互いに優劣のないこと。あいこ。もちあい。宇津保物語初秋「この御文は今めきたる筋などのまさりたりけり。―なりと定められて」

じ【時】🔗🔉

】 ①ころ。おり。特定のとき。源氏物語夕霧「初夜の―果てむ程に」。「着水―のけが」 ②1時間。また、時刻を示す語。「毎―30キロ」

じ【瓷】🔗🔉

】 釉うわぐすりのかかった堅い焼物。

じ【痔】🔗🔉

肛門およびその近接部分の疾病の総称。痔瘻ろう・痔核・切れ痔・疣いぼ痔など。痔疾。〈倭名類聚鈔3

じ【辞】🔗🔉

】 ①ことば。文章。「送別の―」 ②漢文の一体。騒・賦に似て押韻し、朗唱に適する。 ③雑任ぞうにんの初位以下または庶人が諸司に上申すること。また、その文章の書式。 ④文法で、格・時制・相のような文法的機能を表す語。必ず詞とともに用いられる。形式語・虚辞・付属語などと称せられる。助詞および助動詞(一説に、助詞・助動詞の大部分と陳述副詞・接続詞・感動詞)をいう。↔詞 ⇒辞を低くする

じ【磁】🔗🔉

】 焼きもの。「―の大皿」

じ【璽】🔗🔉

】 ①天子の印章。 ②三種の神器の一つ。八尺瓊曲玉やさかにのまがたま。徒然草「剣、―、内侍所」

じ(助動詞)🔗🔉

〔助動〕 (活用は無変化。終止形・連体形・已然形のみがある)活用語の未然形に付き、助動詞「む」の否定を表す。鎌倉時代には文章語化しはじめ、代わって「まじ」が発達する。 ①(推量の否定)その事態は今後起こらないと推量する。…ないだろう。…まい。万葉集5「我を除きて人はあらじと誇ろへど」。古今和歌集「幾代しもあらじ我が身を」 ②(意志の否定)その事態を起こさないようにしようと思う。…ないつもりだ。…するまいと思う。古事記「わが率寝いねし妹は忘れじ世のことごとに」。万葉集19「櫛も見じ屋内も掃かじ草まくら旅行く君を斎いわふと思ひて」 ③今後その事態の起こらないことを望みつつ述べる。…ないのがいい。万葉集20「霍公鳥ほととぎすまづ鳴く朝開あさけいかにせばわが門過ぎじ語り継ぐまで」。新続古今和歌集「人はなど訪はで過ぐらむ風にこそ知られじと思ふ宿の桜を」

じ(接尾)🔗🔉

〔接尾〕 体言に付いて、…のような、…に似たの意、転じて、…でない意を表すシク活用の形容詞を作る。万葉集19「人は我じく斎いわひて待たむ」。万葉集1「時じくそ雪は降るとふ」→時とき

じ【箇】🔗🔉

〔接尾〕 (チの濁音化。年齢を道にたとえて「路」と当てる)10の倍数の数詞に付けて、年齢を表す。「よそ―」

ジー【G・g】🔗🔉

ジーG・g】 ①アルファベットの7番目の文字。 ②〔音〕音名の一つ。ト音(G)。 ③グラムの略号(g)。 ④〔理〕重力加速度()。 ⑤磁束密度の単位ガウスの略号(G)。 ⑥単位の接頭語ギガの略号(G)。 ⑦万有引力定数を表す記号()。

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