複数辞典一括検索+

あら‐か【殿】🔗🔉

あら‐か殿】 (アリカ(在処)の転)宮殿。御殿。万葉集2「み―を高知りまして」

しん‐がり【殿】🔗🔉

しん‐がり殿】 (シリガリ(後駆)の音便) ①軍隊を引き上げる際、最後尾にあって、追って来る敵を防ぐこと。また、その部隊。あとぞなえ。しっぱらい。椿説弓張月前編「八代やつしろ―して飛矢ながれやに当る」。「―をつとめる」 ②隊列・序列などの最後のもの。最後尾。「―に控える」 ⇒しんがり‐ぞなえ【殿備え】

でん【殿】🔗🔉

でん殿】 (呉音。漢音はテン) ①宏壮な家屋。高貴な人の住む家、または社寺などの建物。 ②人の敬称。特に、戒名の院号の下につける敬称。「清峰院―」

との【殿】🔗🔉

との殿】 ①高貴な人の邸宅。みあらか。やかた。万葉集18「橘のした照る庭に―建てて」 ②高貴な人を指し、敬っていう語。源氏物語関屋「この―石山に御願はたしに詣で給ひけり」 ③世の中の第一人者、また摂政・関白を指し、敬っていう語。枕草子143「―などのおはしまさで後、世の中に事出で来」 ④主君を呼ぶ称。義経記3「あはれ―の御書かな。かくこそあらまほしけれ」 ⑤妻がその夫を指していう称。宇治拾遺物語6「かへり給ひて後、あまりに恋しく悲しくおぼえて。―はおなじ心にもおぼさぬにや」 ⑥女が男を指して敬っていう称。殿御。殿方。閑吟集「鳴子は引かで、あの人の―引く」

どの【殿】🔗🔉

どの殿】 〔接尾〕 ①他人の氏名・官名の下に添えて敬意を表す語。「様」よりも敬意が軽く、また現在ではより公的な用語。浄瑠璃、傾城反魂香「此の又平を遣つてくれ、―とも言はぬ、すすすつすつ修理様」。「人事課長―」 ②地名の下に添えて、そこにある御殿・邸宅、またそこに住む人の敬称。「鳥羽―」「東山―」

[漢]殿🔗🔉

殿 字形  筆順 〔殳部9画/13画/常用/3734・4542〕 〔音〕デン(呉) テン(漢) 〔訓〕とのどの・しんがり [意味] ①どっしりした大きな建物。「殿堂・殿上てんじょう・宮殿・御殿ごてん・伏魔殿」 ②人の敬称。「貴殿」▶姓名・官名の後につけたときは「どの」とよむ。また、「との」とよんで、主君・主人または男子の敬称とする。「殿方とのがた」 ③敵の追撃を防ぐ、最後尾の軍勢。しんがり。「殿軍・殿後」 [解字] 形声。左半部は音符で、腰掛けの上にしりをすえたさま。動詞の記号「殳」を加えて、しりをむちで打つ意。音符の意味から、ずしりと重みのある建物の意。 [下ツキ 貴殿・客殿・宮殿・金殿・御守殿・御殿・祭殿・参殿・紫宸殿・社殿・昇殿・寝殿・神殿・正殿・沈殿・南殿・拝殿・便殿・伏魔殿・仏殿・幣殿・別殿・宝殿・本殿・霊殿

広辞苑殿で完全一致するの検索結果 1-6