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うつくし・い【美しい・愛しい】🔗⭐🔉
うつくし・い【美しい・愛しい】
〔形〕[文]うつく・し(シク)
(肉親への愛から小さいものへの愛に、そして小さいものの美への愛に、と意味が移り変わり、さらに室町時代には、美そのものを表すようになった)
①愛らしい。かわいい。いとしい。万葉集5「妻子めこみればめぐし―・し」。枕草子151「何も何もちひさきものはいと―・し」
②㋐形・色・声などが快く、このましい。きれいである。大鏡道長「色濃く咲きたる木のやうたい―・しきが侍りしを」。「―・い花」
㋑行動や心がけが立派で、心をうつ。栄華物語布引滝「御年の程よりはものを―・しうの給はせ」。「―・い友情」
③いさぎよい。さっぱりして余計なものがない。日葡辞書「ウツクシュウハテタ」「ネコガウツクシュウクウタ」
うるわし・い【麗しい・美しい・愛しい】ウルハシイ🔗⭐🔉
うるわし・い【麗しい・美しい・愛しい】ウルハシイ
〔形〕[文]うるは・し(シク)
(語中のハ行音がワ行音に変わった早い例。奈良時代には「宇流波志うるはし」であったものが、平安初期には「宇留和志うるわし」となった。事物が乱れたところなく完全にととのっている状態を表す)
①端正である。立派である。壮麗だ。古事記中「畳たたなづく青垣山ごもれる大和し―・し」。源氏物語桐壺「唐めいたる粧ひは―・しうこそありけめ」
②(色彩が)見事である。整っていて美しい。きれいである。宇津保物語楼上上「夕ばえしていといみじく色―・しう花やかにきよげにみえ給ふを」。類聚名義抄「妖、ウルハシ・カホヨシ」。「見め―・い」「―・い乙女」
③行儀がよい。礼儀正しい。きちんとしている。格式ばっている。源氏物語玉鬘「―・しくものし給ふ人にてあるべき事はたがへ給はず」。大鏡師尹「よろづに遊びならはせ給ひて―・しき御ありさまいと苦しくいかでかからでもあらばやと」
④(人の仲が)理想的にいっている。仲が良い。源氏物語若菜上「御仲―・しくて過ぐし給へ」。「―・い友情」
⑤(性格が)曲がっていない。几帳面だ。大鏡師輔「御心いと―・しくて世の政かしこくせさせ給ひつべかりしかば」。平家物語12「この大納言は―・しい人と聞え給へり。…さまざまにへつらひ給ひしかどもこの人はさもし給はず」
⑥(気分や表情が)はれやかである。浄瑠璃、国性爺合戦「叡慮殊に―・しく」。「御機嫌―・くいらっしゃる」
⑦愛すべきである。かわいい。いとしい。万葉集15「―・しとあがもふいもを山川を中に隔へなりて安けくもなし」
⑧正真正銘である。まちがいない。平家物語12「故左馬頭かみ義朝の―・しきかうべとて」
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