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ぜ🔗⭐🔉
ぜ
「せ」の濁音。舌端を前硬口蓋に寄せて発する有声摩擦子音〔z〕と母音〔e〕との結合した音節。〔ze〕 一般には〔dze〕と発音され、九州の一部などでジェ〔ʒe〕と発音する。
ぜ【前】🔗⭐🔉
ぜ【前】
御前ごぜの略。狂言、泣尼「其の尼―の泣くにつけて」
ぜ【是】🔗⭐🔉
ぜ【是】
①道理にかなったこと。よいこと。正しいこと。↔非。
②よいと認めること。よいと認めた方針。「これを―とする」
③満足すべき状態にあること。徒然草「―なる時は喜び、非なる時は恨みず」
⇒是が非でも
ぜ🔗⭐🔉
ぜ
〔助詞〕
①係助詞「ぞ」の上代東国方言。万葉集20「父母が頭かきなで幸さくあれて言ひし言葉けとば―忘れかねつる」
②(終助詞。助詞のゾにエの付いたゾエの転)文末に添えて、軽く念を押し、意味を強める語。主に男性の会話に用いるぞんざいな表現。浮世床初「一番へ廻しやす―」。「おれは知らん―」
せあか‐ごけぐも【背赤後家蜘蛛】🔗⭐🔉
せあか‐ごけぐも【背赤後家蜘蛛】
ヒメグモ科の毒グモ。体長約1センチメートル、全体が黒色で腹部の背面に赤い縦条がある。オーストラリア原産。日本にも人為移入され分布を拡げる。特定外来生物。
ぜあみ【世阿弥】🔗⭐🔉
ぜあみ【世阿弥】
室町初期の能役者・能作者。大和猿楽の観世座2代目の大夫。幼名、藤若。通称、三郎。実名は元清。父観阿弥の通称観世かんぜの名でも呼ばれ、法名的芸名は世阿弥陀仏(世阿弥・世阿)。晩年、至翁・善芳。足利義満の庇護を受け、ついで鑑賞眼の高い足利義持の意にかなうよう、能を優雅なものに洗練すると共に、これに芸術論の基礎を与えた。「風姿花伝」「花鏡」ほか多くの著作を残し、夢幻能形式を完成させ、「老松」「高砂」「清経」「実盛」「井筒」「桧垣」「砧」「融とおる」など多くの能を作り、詩劇を創造した。(1363?〜1443?)
→著作:『申楽談儀』
→著作:『風姿花伝』
⇒ぜあみ‐じゅうろくぶしゅう【世阿弥十六部集】
ぜあみ‐じゅうろくぶしゅう【世阿弥十六部集】‥ジフ‥シフ🔗⭐🔉
ぜあみ‐じゅうろくぶしゅう【世阿弥十六部集】‥ジフ‥シフ
世阿弥の能楽伝書集。1909年(明治42)吉田東伍が集成。その後も遺稿が発見され、20部を超えた。能楽の基本的文献。しばしば世阿弥著作集の意に用いる。十六部は、風姿花伝(花伝書)・花伝別紙口伝・至花道・二曲三体人形図・三道(能作書)・花鏡・曲付次第・風曲集・五音曲条々・遊楽習道風見・九位・習道書・世子六十以後申楽談儀・夢跡一紙・却来華・金島書。後の発見は、能序破急事(花習内抜書)・音曲声出こわだし口伝・五位・六義・五音・拾玉得花。
⇒ぜあみ【世阿弥】
広辞苑 ページ 10781。