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えだ【枝】🔗🔉

えだ】 ①多年生の維管束植物の幹から分かれ出た茎。被子植物では普通、腋芽が成長してできる。広義には、外観上これと似た分枝構造(藻類などでいう枝など)をいう。古事記「我が逃げ登りし在丘ありおの榛の木の―」。「柿が―もたわわに実る」 ②本から分かれ出たもの。「―道」 ③人や獣の四肢の部分。古事記「待ち捕へてつかみひしぎて、その―を引きかきて」 ⇒枝を交わす ⇒枝を鳴らさず

え‐だいこ【柄太鼓】🔗🔉

え‐だいこ柄太鼓】 柄をつけた太鼓。

えだ‐うち【枝打ち】🔗🔉

えだ‐うち枝打ち】 樹木の枯枝・下枝などを切り落とすこと。主に、節のない材を得るために行う。枝下ろし。打ち枝。

えだ‐うつり【枝移り】🔗🔉

えだ‐うつり枝移り】 鳥が枝から枝へと飛び移ること。

えだ‐えだ【枝枝】🔗🔉

えだ‐えだ枝枝】 ①多くの枝。 ②兄弟・親族・子孫など一族の人々。栄華物語紫野「―栄え出でさせ給ふを」

えだ‐おうぎ【枝扇】‥アフギ🔗🔉

えだ‐おうぎ枝扇‥アフギ 葉のついたままの枝を扇に代用したもの。枕草子12「なしの木…もとより打ち切りて定澄僧都の―にせばや」

えだ‐おとり【枝劣り】🔗🔉

えだ‐おとり枝劣り】 (幹から出た枝が幹よりは劣っていることから)父祖より子孫の劣っていること。宇津保物語祭使「今日よりや―すと人のいふらむ」

えだ‐おろし【枝下ろし】🔗🔉

えだ‐おろし枝下ろし(→)「枝打ち」に同じ。

えだ‐かき【枝掻き】🔗🔉

えだ‐かき枝掻き】 ウルシの枝木から漆を採取すること。

えだ‐がき【枝柿】🔗🔉

えだ‐がき枝柿】 ①枝のついたままの柿の実。好色五人女2「唐瓜―かざる事のをかし」 ②つるし柿。誹風柳多留15「―の種を出すのに目がすわり」

えだ‐がみ【枝神・裔神】🔗🔉

えだ‐がみ枝神・裔神】 末社の神。

えだ‐かもじ【枝髢】🔗🔉

えだ‐かもじ枝髢】 髪を長く見せるためにつぎ足す髢。

えだ‐がわ【枝川】‥ガハ🔗🔉

えだ‐がわ枝川‥ガハ 本流に対して、支流。えだながれ。

えだ‐がわり【枝変り】‥ガハリ🔗🔉

えだ‐がわり枝変り‥ガハリ 枝など植物体の一部分が母体と変わった形質になること。花の色変り、葉の斑入りと同様、体細胞突然変異の一種。その部分の種子または接穂はその変異形質を遺伝する。これを利用して果樹などの品種改良を行う。温州蜜柑から早生温州の生じたのは、その例。芽条変異。

え‐だくみ【画工】ヱ‥🔗🔉

え‐だくみ画工ヱ‥ 絵かき。絵師。 ⇒えだくみ‐の‐つかさ【画工司】

えだくみ‐の‐つかさ【画工司】ヱ‥🔗🔉

えだくみ‐の‐つかさ画工司ヱ‥ 律令制で、中務なかつかさ省に属し、絵画・彩色などの事をつかさどる役所。えどころのつかさ。 ⇒え‐だくみ【画工】

えだ‐ぐり【枝栗】🔗🔉

えだ‐ぐり枝栗】 枝のついた栗の実。

えだ‐げ【枝毛】🔗🔉

えだ‐げ枝毛】 毛髪の先が枝のように分岐したもの。

え‐だこ【絵凧】ヱ‥🔗🔉

え‐だこ絵凧ヱ‥ 絵模様の描いてある凧。→字凧 六角凧(新潟) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 村上凧(新潟) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 津軽凧(青森) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 絵凧(愛媛) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 絵凧(東京) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 絵凧(秋田) 撮影:薗部 澄(JCII蔵)

えだ‐ごう【枝郷】‥ガウ🔗🔉

えだ‐ごう枝郷‥ガウ 中世・近世、開発により新しくできた村の称。元の村である本郷(元郷)に対していう。枝村。

えだ‐さし【枝差】🔗🔉

えだ‐さし枝差】 草木の枝のさし出たようす。えだぶり。宇津保物語楼上下「―をかしう、めづらかなる木ども」

えだ‐ざし【枝挿し】🔗🔉

えだ‐ざし枝挿し】 枝を取って挿木とするもの。

えだ‐さんご【枝珊瑚】🔗🔉

えだ‐さんご枝珊瑚】 木の枝の形をした珊瑚。

えだ‐した【枝下】🔗🔉

えだ‐した枝下】 樹木の最も下の枝から地表までの長さ。

えだ‐しゃくとり【枝尺蠖】🔗🔉

えだ‐しゃくとり枝尺蠖(→)「しゃくとりむし」に同じ。

えだ‐じろ【枝城】🔗🔉

えだ‐じろ枝城】 根城ねじろの外に築いた城。出城。

えだ‐ずみ【枝炭】🔗🔉

えだ‐ずみ枝炭】 茶道で火を起こすのに用いる炭。ツツジ・クヌギなどの小枝を焼いてつくり、上に石灰や胡粉を塗ったものを白炭しろずみ、塗らないものを山色やまいろという。よこやまずみ。

えだ‐ぞり【枝橇】🔗🔉

えだ‐ぞり枝橇】 薪炭や人を乗せて山上から下ろす、数本の樹枝を結び合わせたそり。ずま。

え‐だち【役】🔗🔉

え‐だち】 ①人民に課する労役。課役。古事記「人民たみの課みつき―を除ゆるせ」 ②戦役。持統紀「壬申の年の―」

えだ‐ちょうし【枝調子】‥テウ‥🔗🔉

えだ‐ちょうし枝調子‥テウ‥ 雅楽で、主要な調子(主おも調子)から派生した副次的な調子。主音は同じで、音階が違うもの。黄鐘おうしき調の枝調子は水調すいじょう、壱越いちこつ調の枝調子は沙陀さだ調。

え‐だ・つ【役つ】🔗🔉

え‐だ・つ役つ】 〔自四〕 強制されて公用の労役に従事する。古事記「堤池に―・ちて」

えだ‐づか【枝束】🔗🔉

えだ‐づか枝束】 〔建〕小屋組における斜めの束。陸梁ろくばりと合掌との間をつなぐ部材。方杖ほうづえ

えだ‐つぎ【枝接ぎ】🔗🔉

えだ‐つぎ枝接ぎ】 台木だいぎに他の優良種の枝をつぐこと。→芽接ぎ→根接ぎ

えだ‐ながれ【枝流れ】🔗🔉

えだ‐ながれ枝流れ】 支流。分流。えだがわ。

えだ‐にく【枝肉】🔗🔉

えだ‐にく枝肉】 出荷用に処理された食肉の形態。皮をはぎ、内臓・頭・尾・肢端をとり去った、骨つきの肉。通常、正中線にそって左右に二等分する。

えだ‐にょう【支繞】‥ネウ🔗🔉

えだ‐にょう支繞‥ネウ ⇒しにょう

えだ‐ね【支根】🔗🔉

えだ‐ね支根】 主根から分かれ出た根。側根。しこん。

えだ‐の‐ゆき【枝の雪】🔗🔉

えだ‐の‐ゆき枝の雪】 (晋の孫康の故事から)苦学すること。学問にいそしむこと。窓の雪。源氏物語少女「窓の蛍をむつび、―を馴らし給ふ心ざし」→蛍雪けいせつ

えだ‐は【枝葉】🔗🔉

えだ‐は枝葉】 ①枝と葉。 ②物事の本筋でないこと。主要でない部分。「―の問題にかかずらう」

えだ‐はらい【枝払い】‥ハラヒ🔗🔉

えだ‐はらい枝払い‥ハラヒなたなどで枝のつけ根で切り離すこと。枝打ち。

えだ‐ばん【枝番】🔗🔉

えだ‐ばん枝番】 (枝番号の略)番号を付けて順番・分類を定めた後に、中間に挿入したり、下位を更に分類したりする場合に付ける番号。

えだ‐ひげむし【枝髭虫】🔗🔉

えだ‐ひげむし枝髭虫】 エダヒゲムシ綱の節足動物の総称。多足類の一群。体は頭部・胴節・尾節から成り、6個の背板と9対の歩脚を持つ。体長0.5ミリメートル、触角が枝分れしている。湿った落葉の下や土の中に生息し、菌類や腐った動植物を食う。世界中に分布し、日本には約100種。少脚類。ヤスデモドキ。

えだ‐ふね【枝船】🔗🔉

えだ‐ふね枝船】 本船もとぶねにつき従う小船。供船。

えだ‐ぶり【枝振り】🔗🔉

えだ‐ぶり枝振り】 枝の出ぐあい、かっこう。えださし。「―の良い松」

えだ‐ぼね【枝骨・肢骨】🔗🔉

えだ‐ぼね枝骨・肢骨】 手足の骨。また、手足。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「―もいでくれうと立ち上がれば」

えだ‐まめ【枝豆】🔗🔉

えだ‐まめ枝豆】 大豆の未熟なうちに茎ごと切り取ったもの。さやのままゆでて食用とする。旧暦九月十三夜の月に供える。〈[季]秋〉 枝豆 撮影:関戸 勇

えだ‐みち【枝道・岐路】🔗🔉

えだ‐みち枝道・岐路】 ①本道から分かれ出た道。よこみち。 ②本筋からはずれたところ。えだは。「話が―に入る」

えだ‐みや【枝宮】🔗🔉

えだ‐みや枝宮(→)末社まっしゃに同じ。↔本宮もとみや

エダム‐チーズ【Edam cheese】🔗🔉

エダム‐チーズEdam cheese】 硬質のナチュラル‐チーズの一種。オランダ原産。球形で、輸出用は赤色ワックスに被覆されるので赤玉チーズとも。

えだ‐もの【枝物】🔗🔉

えだ‐もの枝物】 華道で、草本そうほんのものに対して木本もくほんの材料の総称。木物きもの

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