複数辞典一括検索+![]()
![]()
だて【伊達】🔗⭐🔉
だて【伊達】
(一説に、「立つ」から。人目につくように形を表す意)
①ことさら侠気きょうきを示そうとすること。人目をひくように、派手に振る舞うこと。浄瑠璃、雪女五枚羽子板「さつても―なお侍と、どつと都にほめにける」。「―な若い衆」「―や粋狂じゃない」
②好みがいきであること。あかぬけて洗練されていること。さばけていること。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「さすが茶人の妻、物ずきもよく気も―に」
③見えを張ること。外見を飾ること。浄瑠璃、曾我五人兄弟「是さ大罪人の堕獄人、この袈裟衣は―に着るか」。「―めがね」
⇒伊達の薄着
だて【伊達】(地名)🔗⭐🔉
だて【伊達】
①北海道南西部、内浦湾に臨む市。室蘭市の北西に位置し、北方には昭和新山・有珠うす山・洞爺湖などがある。1870年(明治3)に伊達藩の支藩亘理わたり藩の士族が入植。人口3万7千。
②福島県北東部の市。伊達氏発祥の地。葉わさび・あんぽ柿の生産が盛ん。人口6万9千。
だて【伊達】(姓氏)🔗⭐🔉
だて【伊達】
姓氏の一つ。藤原魚名うおなの後裔と称し、もと常陸伊佐荘中村に住む。朝宗のとき源頼朝の奥州合戦に功を立て、伊達郡を与えられ氏とした。これが仙台の伊達で、伊予宇和島の伊達は政宗の長子秀宗の裔。
⇒だて‐ちひろ【伊達千広】
⇒だて‐まさむね【伊達政宗】
⇒だて‐むねなり【伊達宗城】
だて【立て】🔗⭐🔉
だて【立て】
〔接尾〕
①形容詞の語幹および名詞または動詞の連用形などに付けて、その意味を強め、またはその事をとりたてて示そうとする場合に用いる語。「心やす―」「忠義―」「隠し―」
②船の艪の数や車につける牛馬の数、または項目・種類の数などに付けて、それだけで成り立っている意を表す。「八梃ちょう―」「四頭―」「三本―の映画」
だて【建て】🔗⭐🔉
だて【建て】
〔接尾〕
①建物の階数や構造・素材を示す語に付けて、どんな建物かを表す。「二階―」「一戸―」「コンクリート―」
②通貨名に付けて、その通貨で支払いが行われることを表す。「ドル―」「円―」
だて‐えり【伊達襟】🔗⭐🔉
だて‐えり【伊達襟】
和服で、重ね着しているように見せるための襟。白色または着物との調和のよい色の襟を着物の襟の裏に止めて用いる。
伊達襟
だて‐おとこ【伊達男】‥ヲトコ🔗⭐🔉
だて‐おとこ【伊達男】‥ヲトコ
しゃれ男。また、侠客きょうかく。
だて‐おんな【伊達女】‥ヲンナ🔗⭐🔉
だて‐おんな【伊達女】‥ヲンナ
はで好みの女。いきな女。
だて‐がみ【伊達髪】🔗⭐🔉
だて‐がみ【伊達髪】
伊達風に結った男の髪。
だて‐ぎ【伊達着】🔗⭐🔉
だて‐ぎ【伊達着】
だてな服装。また、はでな着物。
だてくらべおくにかぶき【伊達競阿国戯場】🔗⭐🔉
だてくらべおくにかぶき【伊達競阿国戯場】
歌舞伎脚本。初世桜田治助作のお家物。1778年(安永7)初演。伊達騒動に累かさね与右衛門の伝説を織りまぜる。好評で、達田弁二ほか合作になる同名の人形浄瑠璃も上演された。
だて‐こき【伊達こき】🔗⭐🔉
だて‐こき【伊達こき】
好んではでな装いをする人。洒落者。〈和英語林集成3版〉
だて‐ごころ【伊達心】🔗⭐🔉
だて‐ごころ【伊達心】
伊達な心。はでな気性。遊興を好む心。
だて‐こそで【伊達小袖】🔗⭐🔉
だて‐こそで【伊達小袖】
伊達な小袖。はでに仕立てた小袖。はでこそで。
だて‐し【伊達師】🔗⭐🔉
だて‐し【伊達師】
だてな技に長じた俳優。
だて‐じめ【伊達締】🔗⭐🔉
だて‐じめ【伊達締】
(→)伊達巻1に同じ。
だて‐しゃ【伊達者】🔗⭐🔉
だて‐しゃ【伊達者】
伊達な服装などを好む者。華奢かしゃ風流を好む人。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「鑓の権三は―でござる」
だて‐すがた【伊達姿】🔗⭐🔉
だて‐すがた【伊達姿】
いきなすがた。はでな服装。
だて‐ずきん【伊達頭巾】‥ヅ‥🔗⭐🔉
だて‐ずきん【伊達頭巾】‥ヅ‥
はでな頭巾。
だて‐そうどう【伊達騒動】‥サウ‥🔗⭐🔉
だて‐そうどう【伊達騒動】‥サウ‥
江戸前期、仙台藩に起こった御家騒動。1660年(万治3)伊達綱宗は所行紊乱びんらんの廉かどで幕命により隠居、幼少の世子亀千代丸(綱村)が家督を嗣いだ。伊達兵部少輔宗勝(綱宗の叔父)は後見として田村右京宗良や奉行原田甲斐宗輔らと共に藩政の実権を握った。老臣伊達安芸宗重はこれと対立し非違を幕府に訴え、71年(寛文11)裁きの席上、宗重は原田甲斐に斬殺され、甲斐もその場で斬死、宗勝は土佐藩にお預け、宗良は閉門。奈河亀輔作「伽羅めいぼく先代萩」など歌舞伎・講談に脚色。寛文事件。
だて‐ぞめ【伊達染】🔗⭐🔉
だて‐ぞめ【伊達染】
はでに染めること。流行の染様。
だて‐ちひろ【伊達千広】🔗⭐🔉
だて‐ちひろ【伊達千広】
幕末の歌人・国学者。号は自得。和歌山藩士。1848年(嘉永1)「大勢三転考」を著し、古代から江戸幕府成立までの日本の歴史を独自の史観で解明。陸奥宗光の実父。(1802〜1877)
⇒だて【伊達】
だて‐ちょうちん【伊達提灯】‥チヤウ‥🔗⭐🔉
だて‐ちょうちん【伊達提灯】‥チヤウ‥
美しく作った飾りの提灯。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「てうさようさの―」
○伊達の薄着だてのうすぎ🔗⭐🔉
○伊達の薄着だてのうすぎ
見えを張り、着ぶくれをきらって寒いのを我慢して薄着をすること。
⇒だて【伊達】
だて‐ふう【伊達風】🔗⭐🔉
だて‐ふう【伊達風】
だてなさま。侠気ある気風。
だて‐まいり【伊達参り】‥マヰリ🔗⭐🔉
だて‐まいり【伊達参り】‥マヰリ
信心からでなく遊び半分の見えで神仏に参ること。浄瑠璃、女殺油地獄「散らぬ色香の―」
だて‐まき【伊達巻】🔗⭐🔉
だて‐まき【伊達巻】
①女が着くずれを防ぐために帯の下に締める幅の狭い帯。多く博多織・繻子しゅすを用いる。だてじめ。
②白身魚のすり身と卵とを混ぜて調味し、平らに焼いて巻き簾すで渦巻状に巻いた料理。
だて‐まさむね【伊達政宗】🔗⭐🔉
だて‐まさむね【伊達政宗】
安土桃山・江戸初期の武将。輝宗の子。独眼竜と称。父の跡を継ぎ覇を奥羽にとなえたが、1590年(天正18)豊臣秀吉に服属。のち関ヶ原の戦および大坂の陣に功をたて仙台62万石を領した。また、その臣支倉はせくら常長を海外に派遣。(1567〜1636)
⇒だて【伊達】
だて‐むねなり【伊達宗城】🔗⭐🔉
だて‐むねなり【伊達宗城】
伊予宇和島藩主。賢君として知られたが、安政の大獄で隠居を命じられる。のち復活、国事に活動。新政府でも要職を歴任。1871年(明治4)欽差大使として清国に使し、日清修好条規を締結。(1818〜1892)
⇒だて【伊達】
だて‐めがね【伊達眼鏡】🔗⭐🔉
だて‐めがね【伊達眼鏡】
視力補正のためにではなく、外見を飾るためにかける眼鏡。
だて‐もよう【伊達模様】‥ヤウ🔗⭐🔉
だて‐もよう【伊達模様】‥ヤウ
江戸初期から元禄(1688〜1704)頃まで流行した大形の華やかな衣服の文様。縫箔ぬいはく・鹿の子染などを用いて作った。
だて‐もん【伊達紋】🔗⭐🔉
だて‐もん【伊達紋】
家紋に替えて、花鳥・山水・文字などを模様化した派手な紋所。通言総籬つうげんそうまがき「―のうちかけ」
だて‐ら🔗⭐🔉
だて‐ら
〔接尾〕
体言に添えて、その身分などにふさわしくない意を表す。非難や軽蔑をこめて使う。狭衣物語1「法師―かくあながちなるわざをし給へば」。「女―に」
だ‐てん【打点】🔗⭐🔉
だ‐てん【打点】
①野球で、打者が安打・犠打・四死球などによって自軍にもたらした得点。得点打。
②テニスなどで、ボールを打つ位置。「―の高いサーブ」
だ‐てんし【堕天使】🔗⭐🔉
だ‐てんし【堕天使】
もとは天使であったが神に反逆して悪魔となったものたち。→ルシフェル
広辞苑に「だて」で始まるの検索結果 1-35。