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もや(そだ)🔗🔉

もや 薪にする小枝や葉。粗朶そだ。ぼや。ぼえ。ぼい。滑稽本、続膝栗毛「くわんすの下ナア―くべて」

もや【靄】🔗🔉

もや】 ①大気中に低く立ちこめた細霧・煙霧など。気象観測では水平視程が1キロメートル以上の場合をいい、1キロメートル未満は霧。「―がかかる」 ②かすみ。

も‐や【母屋・身屋・身舎】🔗🔉

も‐や母屋・身屋・身舎】 ①屋の中で主となる所、すなわち廂ひさしの内の中央の間。枕草子39「御帳立てたる―の柱に」 ②(大工の語)家の簷のきの内。 ③物置・離屋に対して、住居に用いる家。おもや。本屋。 ④棟および軒桁のきげたに平行して棰たるきをうける横木。もやげた。

も‐や【喪屋】🔗🔉

も‐や喪屋】 ①本葬までなきがらを仮におさめて置いて葬式を行う屋。古事記「―を作りて」 ②墓のそばに作って遺族が喪中をすごす家。

も‐や(助詞)🔗🔉

も‐や 〔助詞〕 ①(係助詞モ・ヤの接続したもの)問いただす意を表す。…も…か。皇極紀「我が手取らす―」 ②(係助詞モに間投助詞ヤの接続したもの)強い詠嘆を表す。…まあ。万葉集2「吾は―安見児得たり」

もやいモヤヒ🔗🔉

もやいモヤヒ ①(「舫い」と書く)もやうこと。船と船とをつなぎ合わせること。もあい。むやい。太平記14「流れ淀うたる浪に筏の―を押切られて」 ②(「催合」と書く) ㋐二人以上の者が一緒に仕事をすること。共同。おもやい。洒落本、遊僊窟烟之花「次の間に寝るしんぞうは、三人―のほろかやに」。「―であきないを始める」 ㋑部落内の共同作業。また、利益の共同分配。 ⇒もやい‐かかり【舫い繋り】 ⇒もやい‐ぐい【舫い杭】 ⇒もやい‐づな【舫い綱】 ⇒もやい‐つめ【舫い詰め】 ⇒もやい‐ぶね【舫い船】 ⇒もやい‐むすび【舫い結び】 ⇒もやい‐やま【もやい山】

もやい‐かかり【舫い繋り】モヤヒ‥🔗🔉

もやい‐かかり舫い繋りモヤヒ‥ 船1隻に錨を入れ、この船に他の船をもやい、またその船に他の船をもやい、幾隻も一緒に碇泊すること。 ⇒もやい

もやい‐ぐい【舫い杭】モヤヒグヒ🔗🔉

もやい‐ぐい舫い杭モヤヒグヒ 船をつなぐために河中や河岸に立てた柱。かせ。 ⇒もやい

もやい‐づな【舫い綱】モヤヒ‥🔗🔉

もやい‐づな舫い綱モヤヒ‥ 船をつなぐ綱。やりて。てやす。 ⇒もやい

もやい‐つめ【舫い詰め】モヤヒ‥🔗🔉

もやい‐つめ舫い詰めモヤヒ‥ 多くの船の集まり合っていること。 ⇒もやい

もやい‐ぶね【舫い船】モヤヒ‥🔗🔉

もやい‐ぶね舫い船モヤヒ‥ ①互いにつなぎ合わせて泊まっている船。 ②碇泊している船。 ⇒もやい

もやい‐むすび【舫い結び】モヤヒ‥🔗🔉

もやい‐むすび舫い結びモヤヒ‥ 綱の結び方。船をもやうのに用いる。ボーリン(bowline)。 舫い結び ⇒もやい

もやい‐やま【もやい山】モヤヒ‥🔗🔉

もやい‐やまもやい山モヤヒ‥ 部落で共有する山林。 ⇒もやい

もや・うモヤフ🔗🔉

もや・うモヤフ 〔他五〕 ①(「舫う」と書く)船と船とをつなぎ合わせる。杭などに船をつなぐ。むやう。夫木和歌抄8「船をぞ―・ふ五月雨の頃」。「川岸の杭に船を―・う」 ②(「催合う」と書く)寄り合って共同で事をする。太閤記3「小屋を小路小路―・つて作り並べ」

もや‐くや🔗🔉

もや‐くや ①ごたつき。紛糾。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「さつきにからの―寝られはせまい」 ②心がうつうつとして晴れないこと。胸のこだわり。浄瑠璃、関取千両幟「胸の―さつぱりと」

もやく・る🔗🔉

もやく・る 〔自四〕 ①ごたごたする。騒ぎ立てる。浄瑠璃、曾根崎「跡の月から―・り出し」 ②気がむしゃくしゃする。浄瑠璃、今宮の心中「気も―・つて蒸し暑き材木納屋に立ちかくれ」

もや‐げた【母屋桁】🔗🔉

もや‐げた母屋桁(→)「もや(母屋)」4に同じ。

もやし【萌やし・糵】🔗🔉

もやし萌やし・糵】 豆・麦などの種子を水に浸して発芽・軟白させたもの。また、その状態。食用。〈本草和名〉 ⇒もやし‐っ‐こ【萌やしっ子】

もやし‐っ‐こ【萌やしっ子】🔗🔉

もやし‐っ‐こ萌やしっ子】 もやしのように、体力のない、ひよわな子供をいう語。 ⇒もやし【萌やし・糵】

もや・す【萌やす・糵す】🔗🔉

もや・す萌やす・糵す】 〔他五〕 ①地味を肥やして芽が出るようにする。地蔵十輪経元慶点「坏器を陶ねうし、石田を沃モヤシたまひぬ」 ②芽を出させる。もやしを造る。

もや・す【税す】🔗🔉

もや・す税す】 〔自四〕 税をかける。法華経玄賛平安中期点「切韻には估は市にして税モヤスぞといへり」

もや・す【燃やす】🔗🔉

もや・す燃やす】 〔他五〕 ①燃えるようにする。たく。もす。三蔵法師伝承徳点「重ねて智炬を燃モヤシ、再び法幢を立つ」。「紙屑を―・す」 ②気力・情熱をかき立てる。「ファイトを―・す」

もや‐つき🔗🔉

もや‐つき ①むかむかすること。むかつき。西鶴織留4「腹に―が出来まして」 ②ごたごた。騒ぎ。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「あづまが客を切つたと町の―」

もや‐つ・く🔗🔉

もや‐つ・く 〔自五〕 (→)「もやくる」に同じ。

もや‐の‐だいきょう【母屋の大饗】‥キヤウ🔗🔉

もや‐の‐だいきょう母屋の大饗‥キヤウ 大饗のうち、母屋で行うもの。年中行事歌合「大臣の―は年を経て行ひ侍りしぞかし」↔庇ひさしの大饗

もや‐もや🔗🔉

もや‐もや ①(疑問・推量の助詞モ・ヤを重ねた語から)分明でないさま。不確実なさま。朦朧。「―した内部事情」 ②頭の働きが鈍っていたり気分・雰囲気などが重苦しかったりするさま。思いわずらって心がむすぼれるさま。「頭が―する」「心の中に―が残る」 ③色情がむらむらと起こるさま。好色五人女1「数々の通はせ文、清十郎も―となりて」 ④毛・草などの乱れて茂っているさま。 ⑤湯気や煙などが立ちこめてあたりがぼんやりするさま。「湯気が―とあがる」 ⑥ごたごた。もめごと。歌舞伎、韓人漢文手管始「様子を聞いた―」 ⇒もやもや‐びょう【もやもや病】 ⇒もやもやもあらず

もやもや‐びょう【もやもや病】‥ビヤウ🔗🔉

もやもや‐びょうもやもや病‥ビヤウ 脳底の内頸動脈末梢から前・中大脳動脈起始部にかけて閉塞を生じ、代償的にその周囲に異常な血管網が形成される疾患。異常血管網がもやもやとしていることによる名称。半数が15歳以下の小児に起こり、脳虚血発作および梗塞を来す。成人例では頭蓋内出血が多い。原因不明。脳底部異常血管網症。 ⇒もや‐もや ○もやもやもあらず (「もやもや」を強めた語)非常に不分明である。非常に心もとない。天武紀「久しく老疾おいやまいに苦しぶる者は進止ふるまい不便もやもやもあらず⇒もや‐もや

○もやもやもあらず🔗🔉

○もやもやもあらず (「もやもや」を強めた語)非常に不分明である。非常に心もとない。天武紀「久しく老疾おいやまいに苦しぶる者は進止ふるまい不便もやもやもあらず⇒もや‐もや もや・る靄る】 〔自五〕 (「靄」を活用させた語)靄がかかる。靄がかかったように、ぼんやりする。 も・ゆ萌ゆ】 〔自下二〕 ⇒もえる(下一) も・ゆ燃ゆ】 〔自下二〕 ⇒もえる(下一) もゆら 玉が触れあって鳴るさま。ゆら。古事記「瓊な音も―に」 もゆる‐つち燃ゆる土】 石炭・泥炭などの古称。天智紀「越国こしのくに―と燃水もゆるみずとを献る」 もゆる‐みず燃ゆる水‥ミヅ 石油などの古称。天智紀「越国こしのくに燃土もゆるつちと―とを献る」 も‐よ 〔助詞〕 (間投助詞モ・ヨの接続したもの)感動の意を表す。顕宗紀「鐸ぬてゆらぐ―置目おきめ来らしも」 もよいモヨヒ ためらい。躊躇。徒然草「とかくの―なく足を踏み止むまじきなり」 もよい催いモヨヒ ①物事のきざしの見えること。「雨あま―」 ②準備。承久記「宇治橋辺に押寄せ、軍の―せられけり」 も‐よう模様‥ヤウ ①織物・染物・彫刻などの装飾に施す種々のかたち。文あや。紋様。色道大鏡「―御心に入りぬと覚えしまま」。「市松―」 ②ありさま。様子。鼠草子「家の―も違ひ、人も皆変りたり」。「電車は遅れる―だ」「空―」 ③計画。趣向。 ④てほん。模範。筑波問答「連歌は本より古の―さだまれる事なければ」 ⑤身振り。所作。〈日葡辞書〉 ⇒もよう‐がえ【模様替え】 ⇒もよう‐づくし【模様尽し】 ⇒もよう‐ながめ【模様眺め】 ⇒もよう‐びゆ【模様莧】 ⇒もよう‐ふぐ【模様河豚】 ⇒もよう‐もの【模様物】 もよう‐がえ模様替え‥ヤウガヘ ①物事の方法・順序などを変更すること。 ②室内の装飾、家具の配置などを変えること。 ⇒も‐よう【模様】 もよう‐づくし模様尽し‥ヤウ‥ 種々の模様を並べつくすこと。 ⇒も‐よう【模様】 もよう‐ながめ模様眺め‥ヤウ‥ 物事の成行きがわかるまで、行動せずに様子をうかがっていること。特に、相場についていう。 ⇒も‐よう【模様】 もよう‐びゆ模様莧‥ヤウ‥ ヒユ科の多年草。ブラジル原産。高さ約10センチメートル。枝を密生。葉は対生、へら形、全縁で長柄。色彩は緑・黄・赤など多様で花壇を飾る。秋、白色の細かい花が葉腋に群生。園芸ではアキランサスと誤称。 ⇒も‐よう【模様】 もよう‐ふぐ模様河豚‥ヤウ‥ フグ科の海産の硬骨魚。主に熱帯産で、南日本にも分布。腹はほぼ球状に膨らみ、体は小形のとげで蔽われ、暗褐色で体側には濃黒点が散在。 ⇒も‐よう【模様】 もよう‐もの模様物‥ヤウ‥ 文様を施したもの。文様のある衣裳。 ⇒も‐よう【模様】 もよおし催しモヨホシ ①他をうながすこと。催促。源氏物語澪標「―ばかりの言を添ふるになし侍らむ」 ②うながして物事を起こらせるもの。誘因。たね。源氏物語若紫「物思ひの―になむ」 ③うながし集めること。召集。源平盛衰記12「甲斐の国より御―のあれば」 ④企て。計画。宇治拾遺物語11「辰の時とこそ―はありしか」 ⑤集まり。会合。行事。「新人歓迎の―」「祝典の―」 ⇒もよおし‐がお【催し顔】 ⇒もよおし‐ぐさ【催し種】 ⇒もよおし‐ぜい【催し勢】 ⇒もよおし‐もの【催し物】 もよおし‐がお催し顔モヨホシガホ ある感情をうながすような様子。源氏物語桐壺「叢の虫の声々―なるも」 ⇒もよおし【催し】 もよおし‐ぐさ催し種モヨホシ‥ ある感情を起こさせる機縁。源氏物語須磨「物思ひの―なめり」 ⇒もよおし【催し】 もよおし‐ぜい催し勢モヨホシ‥ 駆り催して集めた軍勢。太平記26「国々の―なんどを向けては叶ふべきとも覚えずとて」 ⇒もよおし【催し】 もよおし‐もの催し物モヨホシ‥ 人を集めて行う会合や演芸・展示などの行事。 ⇒もよおし【催し】 もよお・す催すモヨホス 〔他五〕 ①せきたてる。催促する。土佐日記「舟とく漕げ、日の良きにと―・せば」 ②さそい出す。ひき起こす。源氏物語夕霧「山おろしいとはげしう…大方の空に―・されて干る間もなくおぼし嘆き」。平家物語4「君も臣も感涙を―・されけり」。日葡辞書「シンジン(信心)ヲモヨヲス」。「尿意を―・す」「眠けを―・す」 ③人を集める。保元物語「明日、院司の公卿殿上人を―・さんに」。天草本平家物語「一門の人々にも触れい、侍どもをも―・せと言はれたれば」 ④課する。負わせる。賦課する。今昔物語集11「国の内に夫を―・して其の役とす」 ⑤支度する。準備する。用意する。増鏡「御うぶやの儀式、あるべき事どもこちたきまで―・しおかれ」 ⑥設け行う。開催する。徒然草「公事ども繁く春の急ぎに取り重ねて―・し行はるるさまぞ」。「送別会を―・す」 もよ‐ぎ萌葱】 モエギの転。去来抄「君が春蚊帳は―に極まりぬ」 も‐より最寄り】 (幾つかある中で)最も近いこと。すぐ近いあたり。てぢか。付近。「―の駅」 ⇒もより‐ひん【最寄り品】 ⇒もより‐ぶね【最寄り船】 もより‐ひん最寄り品】 消費者が品質・価格をあまり比較検討せず、最寄りの店で買うことが多い日用必需品などの商品。↔買回り品。 ⇒も‐より【最寄り】 もより‐ぶね最寄り船】 岸近く碇泊している船。 ⇒も‐より【最寄り】 モヨロ‐かいづかモヨロ貝塚‥カヒ‥ 北海道網走市にあるオホーツク文化期の代表的な貝塚。出土人骨はエスキモー・アレウトなど北アジア系人に似る。 モラールmorale】 志気。やる気。「―を高める」 もらい貰いモラヒ ①もらうこと。 ②客からもらう祝儀。また、乞食が施物としてもらう金銭など。「―が少ない」 ③他の座敷に呼ばれている芸妓・遊女を中途で呼びとること。貰い引き。好色一代男7「初めてなれば―もならず」 ⇒もらい‐ぎき【貰い聞き】 ⇒もらい‐ぐい【貰い食い】 ⇒もらい‐ご【貰い子】 ⇒もらい‐じこ【貰い事故】 ⇒もらい‐ぢ【貰い乳】 ⇒もらい‐ちち【貰い乳】 ⇒もらい‐っ‐ぱなし【貰いっ放し】 ⇒もらい‐て【貰い手】 ⇒もらい‐どし【貰い年】 ⇒もらい‐どり【貰い取り】 ⇒もらい‐なき【貰い泣き】 ⇒もらい‐なみだ【貰い涙】 ⇒もらい‐ばなし【貰い放し】 ⇒もらい‐び【貰い火】 ⇒もらい‐ひき【貰い引き】 ⇒もらい‐みず【貰い水】 ⇒もらい‐むこ【貰い婿】 ⇒もらい‐むすこ【貰い息子】 ⇒もらい‐むすめ【貰い娘】 ⇒もらい‐もの【貰い物】 ⇒もらい‐ゆ【貰い湯】 ⇒もらい‐わらい【貰い笑い】 もらい‐う・ける貰い受けるモラヒ‥ 〔他下一〕[文]もらひう・く(下二) 他人からもらって自分のものとする。「子猫を―・ける」 もらい‐ぎき貰い聞きモラヒ‥ 他人の話を傍で聞くともなしに聞くこと。〈日葡辞書〉 ⇒もらい【貰い】 もらい‐ぐい貰い食いモラヒグヒ 他人から物をもらって食べること。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐ご貰い子モラヒ‥ 他人の子をもらって育てること。また、その子。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐さ・げる貰い下げるモラヒ‥ 〔他下一〕 ①民間人が役所から渡されるものを受け取る。 ②警察に留置されている者の身柄を願い出て引き取る。 もらい‐じこ貰い事故モラヒ‥ 相手の過失で自分が被害を受けた交通事故。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐た・める貰い溜めるモラヒ‥ 〔他下一〕[文]もらひた・む(下二) 物をもらっては蓄える。 もらい‐ぢ貰い乳モラヒ‥ 児を育てるため他の女性から乳をもらうこと。また、その乳。もらいちち。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐ちち貰い乳モラヒ‥ (→)「もらいぢ」に同じ。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐っ‐ぱなし貰いっ放しモラヒ‥ (モライバナシとも)物をもらったままであること。もらったまま、何の返礼もしないこと。貰い取り。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐て貰い手モラヒ‥ もらい受ける人。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐どし貰い年モラヒ‥ 厄年に当たる人が厄を逃れるために、仮に実際よりも多い年齢とすること。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐どり貰い取りモラヒ‥ 物をもらっても返礼しないこと。もらいっぱなし。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐なき貰い泣きモラヒ‥ 他人の泣くのに誘われて泣くこと。「思わず―する」 ⇒もらい【貰い】 もらい‐なみだ貰い涙モラヒ‥ 他人の涙を流すのに誘われて流す涙。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐ばなし貰い放しモラヒ‥ ⇒もらいっぱなし⇒もらい【貰い】 もらい‐び貰い火モラヒ‥ ①類焼。 ②よそから火種をもらうこと。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐ひき貰い引きモラヒ‥ (→)「もらい」3に同じ。人情本、春色辰巳園「店衆たなしだから―も自由になるし」 ⇒もらい【貰い】 もらい‐みず貰い水モラヒミヅ 他家の水をもらうこと。また、その水。「朝顔につるべ取られて―」(千代女) ⇒もらい【貰い】 もらい‐むこ貰い婿モラヒ‥ もらって自分の娘の夫としたもの。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐むすこ貰い息子モラヒ‥ 男の子をもらって自分の子としたもの。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐むすめ貰い娘モラヒ‥ 他家の娘をもらって自分の娘としたもの。養女。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐もの貰い物モラヒ‥ 人からもらった物。 ⇒もらい【貰い】 もらい‐ゆ貰い湯モラヒ‥ ①他家の湯に入浴させてもらうこと。 ②江戸時代、正月と盆の16日の湯。三助が祝儀を客からもらうことになっていた。浮世風呂「明日―に入りて六欲の皮を磨すりむき」 ⇒もらい【貰い】 もらい‐わらい貰い笑いモラヒワラヒ 他人の笑うのに誘われて笑うこと。 ⇒もらい【貰い】 もら・う守らふモラフ 〔他四〕 (モルに接尾語フの付いた語)じっと見つめる。今昔物語集28「此の瓜食ふを―・ひ居たり」 もら・う貰うモラフ 〔他五〕 ①贈物を受ける。狂言、栗焼「さる方より重の内を―・うてござる」。「お金を―・う」 ②人に請うて自分の物とする。平家物語3「網人に釣人に手を摺り膝を屈めて魚を―・ひ」。日葡辞書「ジヒヲモラウ」。「嫁を―・う」「許可を―・う」 ③自分が望まないものを与えられる。「小言を―・う」「風邪を―・う」 ④他人から食事の世話を受ける。寄食する。伊呂波字類抄「餬、モラフ、寄食也」。春雨物語「人にやとはれ、ぬひ針とりて口は―・へど」 ⑤他の遊客に招かれている芸妓・遊女を自分の方へ先方の好意でよこさせる。浄瑠璃、心中天の網島「今宵の客も治兵衛めぢや、貰を貰を、此身すがらが―・うた」 ⑥他人の物事を引き受ける。あずかる。「その喧嘩けんかは俺が―・った」 ⑦勝負で勝つ。「この試合は―・った」 ⑧買うことを遠まわしに表す語。「これを―・います」 ⑨(動詞連用形に助詞「て(で)」の付いたものに続けて)他人の動作によって自分が恩恵・利益を受ける意を表す。また、自分のための行為・動作を他人に依頼し、させる意を表す。「教えて―・う」「やめて―・いたい」 ⇒貰う物は夏も小袖 モラヴィアMoravia】 チェコ東部、ドナウ川の支流モラヴァ川の上中流に沿う地域名。中心都市ブルノ。モラヴァ。 モラヴィアAlberto Moravia】 イタリアの小説家・批評家。現実に密着した心理的写実派。ブルジョア社会の退廃を冷徹に描いた「無関心な人々」のほか、「ローマの女」「関心」など。モラーヴィア。(1907〜1990)

もや・る【靄る】🔗🔉

もや・る靄る】 〔自五〕 (「靄」を活用させた語)靄がかかる。靄がかかったように、ぼんやりする。

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