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おか・す【犯す・侵す・冒す】ヲカス🔗🔉

おか・す犯す・侵す・冒すヲカス 〔他五〕 定められた基準・範囲を越えて踏み込む意。 ①してはならないことをする。 ㋐法律・規則・道徳などにそむく。源氏物語明石「いかなる罪を―・して、かく悲しき目を見るらむ」。「過ちを―・す」 ㋑他人の権利をそこなう。侵害する。特に、他国・他人の地に不法に立ち入る。西大寺本最勝王経平安初期点「多く他方の怨賊有りて侵ヲカシかすまむ」。「所有権を―・す」「領空を―・す」 ㋒けがし傷つける。冒涜する。特に、女を強姦する。大和物語「異国の人の、いかでかこの国の土をば―・すべき」。今昔物語集4「国王の宮に入りてもろもろの后妃を―・す」。「神聖を―・す」 ㋓他人に逆らう。史記抄「伊尹百里奚は、あまりその上を干おかして諫むるによりて、庖となり虜となるぞ」 ②侵食する。とりついて駄目にする。平家物語5「甍いらかは雨露に―・されて、仏壇さらにあらはなり」。「結核菌が肺を―・す」「病に―・される」 ③じゃまな物をのりこえて敢行する。しのぐ。神代紀「ただに風波を―・して海へたにきたる」。「危険を―・して山を越える」 ④他人の姓を名のる。太平記7「御諱いみなの字を―・して敵を欺き」。「養家の姓を―・す」 ◇1㋐・㋒には「犯」、1㋑・2には「侵」を使うことが多い。3・4は「冒」を使う。 ⇒犯さぬ顔

しん‐がい【侵害】🔗🔉

しん‐がい侵害】 他人の権利や利益をおかし、損害を与えること。「私有地を―する」「人権―」 ⇒しんがい‐はん【侵害犯】

しんがい‐はん【侵害犯】🔗🔉

しんがい‐はん侵害犯】 〔法〕法益が現実に侵害されてはじめて成立する犯罪。↔危険犯 ⇒しん‐がい【侵害】

しん‐ぎょ【侵漁】🔗🔉

しん‐ぎょ侵漁】 (漁者が魚をとるように)他人の物をおかしとること。侵掠。

しん‐げき【侵撃】🔗🔉

しん‐げき侵撃】 敵地に侵入して攻撃すること。

しん‐こう【侵攻】🔗🔉

しん‐こう侵攻】 他国または他の領土を攻めおかすこと。侵犯。

しん‐こう【侵寇】🔗🔉

しん‐こう侵寇】 敵地に侵入して害を加えること。

しん‐しゅつ【侵出】🔗🔉

しん‐しゅつ侵出】 境界を越えて他の範囲にまで進み出ること。

しん‐じょう【侵擾】‥ゼウ🔗🔉

しん‐じょう侵擾‥ゼウ 攻め入ってみだすこと。

しん‐しょく【侵食・侵蝕】🔗🔉

しん‐しょく侵食・侵蝕】 ①漸次におかし、そこなうこと。「他人の領分を―する」 ②(→)浸食に同じ。

しん‐だつ【侵奪】🔗🔉

しん‐だつ侵奪】 おかしうばうこと。

しん‐にゅう【侵入】‥ニフ🔗🔉

しん‐にゅう侵入‥ニフ 立ち入るべきでない所に、おかし入ること。無理にはいりこむこと。「賊が―する」

しん‐ばつ【侵伐】🔗🔉

しん‐ばつ侵伐】 他の領地に入りこんで伐つこと。

しん‐ぱん【侵犯】🔗🔉

しん‐ぱん侵犯】 他の領土や権利などをおかすこと。権限をこえて他人の領域に立ち入ること。「領海―」

しん‐ぶ【侵侮】🔗🔉

しん‐ぶ侵侮】 おかしあなどること。見下げること。

しん‐りゃく【侵略・侵掠】🔗🔉

しん‐りゃく侵略・侵掠】 他国に侵入してその領土や財物を奪いとること。「―戦争」

しん‐りょう【侵凌】🔗🔉

しん‐りょう侵凌】 おかすこと。あなどりはずかしめること。

[漢]侵🔗🔉

 字形  筆順 〔人(亻・)部7画/9画/常用/3115・3F2F〕 [] 字形 〔人(亻・)部7画/9画〕 〔音〕シン(呉)(漢) 〔訓〕おかす [意味] おかす。他人の領分に(じわじわと)入り込む。「侵入・侵略・侵犯・不可侵」 [解字] 形声。右半部は音符で、「帚」の省略形+「又」(=手)。「人」を加えて、人が帚ほうきを手にもって次第にはきすすむ意。

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