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つち‐ぼとけ【土仏】🔗🔉

つち‐ぼとけ土仏】 泥土で造った仏像。〈日葡辞書〉 ⇒土仏の水遊び ⇒土仏の夕立に逢うたよう ○土仏の水遊びつちぼとけのみずあそび 無知で、危険が身に迫っているのを知らないこと、また、自分で災いを招いて自滅することのたとえ。「土仏の水なぶり」「雪仏の水遊び」とも。 ⇒つち‐ぼとけ【土仏】 ○土仏の夕立に逢うたようつちぼとけのゆうだちにおうたよう しょんぼりしたさまにいう。狂言、金岡「―ななりで」 ⇒つち‐ぼとけ【土仏】

○土仏の水遊びつちぼとけのみずあそび🔗🔉

○土仏の水遊びつちぼとけのみずあそび 無知で、危険が身に迫っているのを知らないこと、また、自分で災いを招いて自滅することのたとえ。「土仏の水なぶり」「雪仏の水遊び」とも。 ⇒つち‐ぼとけ【土仏】

○土仏の夕立に逢うたようつちぼとけのゆうだちにおうたよう🔗🔉

○土仏の夕立に逢うたようつちぼとけのゆうだちにおうたよう しょんぼりしたさまにいう。狂言、金岡「―ななりで」 ⇒つち‐ぼとけ【土仏】 つち‐まつ槌松「槌引き」参照。 つち‐まつり土祭】 地鎮祭じちんさいのこと。 つち‐み土見】 陶器で釉薬ゆうやくが腰ぎわで止まり、底部の胎土がそのまま見えている部分。 つちみかど土御門】 平安京大内裏の上東門・上西門の異称。また、それに通ずる大路の称。→大内裏(図)⇒つちみかど‐だいり【土御門内裏】 ⇒つちみかど‐どの【土御門殿】 つちみかど土御門】 姓氏の一つ。村上源氏流と安倍氏流とがある。 ⇒つちみかど‐しんとう【土御門神道】 ⇒つちみかど‐みちちか【土御門通親】 つち‐みかど‐さま土御門様】 土で作った雛ひな人形。江戸の今戸焼はその一種。 つちみかど‐しんとう土御門神道‥タウ 近世神道の一派。土御門泰福(1655〜1717)が山崎闇斎の教えを受けてその理論を体系づけ、門人保井算哲(渋川春海)によって大成。陰陽道おんようどうと神道とを習合したもの。安倍神道・安家あんけ神道・天社神道とも。 ⇒つちみかど【土御門】 つちみかど‐だいり土御門内裏】 京都の土御門の南、烏丸の西にあった、鳥羽・崇徳・近衛天皇の3代の里内裏さとだいり。今の烏丸と室町との間で上京区上長者町の南に当たる。里内裏で平安宮内裏の制に模した初めとされる。 ⇒つちみかど【土御門】 つちみかど‐てんのう土御門天皇‥ワウ 鎌倉前期の天皇。後鳥羽天皇の第1皇子。名は為仁ためひと。土佐院・阿波院とも。承久の乱後、自ら進んで土佐国に、のち阿波国に赴いた。(在位1198〜1210)(1195〜1231)→天皇(表) つちみかど‐どの土御門殿】 ①京都の土御門京極の西にあった藤原道長の邸。京極殿・御堂殿ともいった。しばしば里内裏となった。 ②京都の土御門北、東洞院東にあった邸。伏見・花園天皇以後里内裏となり、北朝光厳天皇が御所としてから長く皇居となった。今の京都御所の地。高倉殿。土御門東洞院殿。 ⇒つちみかど【土御門】 つちみかど‐みちちか土御門通親⇒みなもとのみちちか(源通親) ⇒つちみかど【土御門】 つち‐むろ土室】 ①土で塗りめぐらしたむろ。また、地中にこしらえた穴倉。 ②土小屋。 つち‐もち土持】 家屋建築に要する土砂を運ぶこと。また、その人。すなもち。 つち‐もち土黐】 〔植〕ツチトリモチの別称。 つち‐もん土門】 左右が築地ついじで屋根のない門。 つち‐や土屋】 ①つちむろ。 ②壁土・砂などを売る家。また、その人。 ③土屋倉の略。 ⇒つちや‐ぐら【土屋倉】 つちや土屋】 姓氏の一つ。 ⇒つちや‐ぶんめい【土屋文明】 ⇒つちや‐やすちか【土屋安親】 ⇒つちや‐よしなお【土屋温直】 つち‐やき土焼】 素焼すやきの土器。 つちや‐ぐら土屋倉】 土蔵の古称。大和物語「桧皮屋ひわだやのしもに―などあれど」 ⇒つち‐や【土屋】 つち‐やぐら土櫓】 土ぬりのやぐら。戦国時代に大筒・烽火のろしなどを据えたもの。 つちや‐ぶんめい土屋文明】 歌人。群馬県生れ。東大卒。斎藤茂吉の後をうけて昭和期の「アララギ」を主導。歌集「往還集」「山谷集」「青南集」、著「万葉集私注」など。文化勲章。(1890〜1990) 土屋文明 撮影:田村 茂 ⇒つちや【土屋】 つちやま土山】 滋賀県南東部、甲賀こうか市の地名。鈴鹿山の西麓に位置し、東海道の宿駅。→間あいの土山 つち‐やまもち土山黐】 〔植〕ツチトリモチの別称。 つちや‐やすちか土屋安親】 江戸中期の金工。出羽庄内の人。江戸に出て奈良派の辰政に学び、奈良利寿・杉浦乗意と共に世に奈良三作と称。刀剣装飾に秀で、鍔つばの名作が多い。(1670〜1744) ⇒つちや【土屋】 つちや‐よしなお土屋温直‥ナホ 江戸末期の刀剣研究家。1834〜48年(天保5〜嘉永1)刀剣を蒐集、古刀・新刀の押形(刀絵図)を作り、この押形は土屋押形と呼ばれる。(1782〜1852) ⇒つちや【土屋】 つちゆ‐おんせん土湯温泉‥ヲン‥ 福島市の南西にある温泉。泉質は硫黄泉・炭酸水素塩泉・単純温泉。 つち‐よせ土寄せ】 農作物の成育期の中頃以後、倒伏を防いだり、根茎類の収穫を多くしたりするため土を根株にかきよせること。 つち‐ろう土牢‥ラウ 横穴などを掘り、地中に設けた牢。 土牢 撮影:関戸 勇 つち‐わり土割り】 土塊を砕くのに用いる柄の長い槌状の農具。 つつ】 ①円く細長くて中空になっているもの。管かん。「紙を丸めて―にする」 ②井戸側いどがわ。狭衣物語1「井の―と言ふ物も立てなどしたらんまでこそは、おはしまさめ」 ③銃身。砲身。転じて、小銃や大砲。「捧げ―」「轟く―音」 ④俵にさしこんで米や麦を出すための竹製の道具。さし。 ⑤酒などを入れる竹筒ささえ。「―に神酒を入れて捧げる」 ⑥轂こしきの異称。 ⑦和船の中央にあって帆柱を受ける断面凹形の柱。 つつ鶺鴒】 セキレイの古名。古事記「胡鷰子あめ、―、千鳥」 つ・つ伝つ】 〔他下二〕 伝える。万葉集5「神代より言ひ―・て来らく」。源氏物語「ほととぎす君に―・てなむふるさとの」 つつ 〔助詞〕 (接続助詞)(動詞および動詞型活用の語の連用形に付く。その付いた語の内容が幾つもあることを示すのが本義。反復・継続などの意味になる) ①同じ動作がくりかえされる意を表す。何度も…する。万葉集17「春花の移ろふまでに相見ねば月日数み―妹待つらむそ」。徒然草「さるべき日ばかりまうで―見れば」 ②動作が継続または進行中である意を表す。現代語では「…つつある」の形となることが多い。ずっと…する。…し続ける。万葉集5「梅の花散らくはいづくしかすがにこの城の山に雪は降り―」。新古今和歌集「大空は梅の匂ひに霞み―曇りも果てぬ春の夜の月」。「事態は改善され―ある」 ③それが続いている間に、次も行われることを表す。…ながら、また…もする。古事記「歌ひ―かみけれかも舞ひ―かみけれかも」。平家物語灌頂「墨染の袖を絞り―泣く泣くまかり出でられけり」。「道を歩き―本を読む」 ④複数の人や物が同時に同じ動作を行う意を表す。それぞれが…する。あちこちで…する。万葉集5「人毎に折りかざし―遊べども」。伊勢物語「水の上に遊び―、魚を食ふ」。源氏物語桐壺「上達部上人などもあいなく目をそばめ―」 ⑤前を済ませて、続けて次をする意を表す。…しておいて、それから。…て。平家物語10「念仏百反ばかり唱へ―、南無と唱る声と共に」。浄瑠璃、公平誕生記「本望を達し―めでたく帰国おはしませ」 ⑥先行する動作・状態に矛盾した事態になる意を表す。…ながら。にもかかわらず。洒落本、猫洒落誌「それを知り―たのむのだ」。「改善を望み―、こんな事態に到ってしまった」「悪いと知り―も、つい手を出す」 つつ‐あな筒穴】 帆柱を受ける筒の下部にあって、船霊ふなだま1を祀り納めて置く穴。 つつ‐い筒井‥ヰ 筒のように丸く掘った井戸。夫木和歌抄5「はかなしや―の蛙わればかり」 ⇒つつい‐づつ【筒井筒】 つつい筒井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒つつい‐じゅんけい【筒井順慶】 つつ‐い筒居‥ヰ 膝をつかないでしゃがんでいること。 つつい‐じゅんけい筒井順慶‥ヰ‥ ①戦国末期の武将。大和生駒郡筒井城主。1571年(元亀2)松永久秀が織田信長に叛いた時、明智光秀と共に久秀を攻め、郡山城に拠って大和全国を支配した。82年(天正10)本能寺の変ののち、一時光秀にくみしたが、形勢の変化に態度を変え、山崎の合戦では豊臣秀吉に通じた。(1549〜1584) ②転じて、二心ある者、二股者ふたまたものの俗称。→洞ヶ峠ほらがとうげ→順慶流 ⇒つつい【筒井】 つつい‐づつ筒井筒‥ヰ‥ 筒井にある丸い筒の井桁いげた。伊勢物語「―井筒にかけしまろがたけ」 ⇒つつ‐い【筒井】 つつ‐うらうら津津浦浦】 いたるところの津や浦。あまねく全国。つづうらうら。「―に知れ渡る」 つつ‐えり筒領】 袍ほう・狩衣かりぎぬなどの円形のえり。頸上くびかみつつ‐お筒落(→)「つつおごめ」に同じ。 ⇒つつお‐ごめ【筒落米】 ⇒つつお‐ぼうき【筒落帚】 つづ‐おけつづ桶‥ヲケ 薩摩西海岸の男の海人あまが、潜水して銛もりで魚を突く作業をする際に海中に浮かべておく直径2尺余の桶。ふなおけ。 つつお‐ごめ筒落米】 (ツツオチゴメの約)米さしの筒からこぼれ落ちた米。日本永代蔵1「こぼれすたれる―をはき集めて」 ⇒つつ‐お【筒落】 つつ‐おと筒音】 銃砲が弾丸を打ち出すときの音。 つつお‐ぼうき筒落帚‥バウキ 筒落米をはく帚。みごぼうき。 ⇒つつ‐お【筒落】 つつが】 ①病気などの災難。やまい。わずらい。宇津保物語嵯峨院「足手の―もあらねば」 ②ツツガムシの略。 ⇒つつが‐むし【恙虫】 ⇒つつがむし‐びょう【恙虫病】 つっ‐かい突っ支い‥カヒ 物にあてて支え保つこと。また、その支えに使う柱や棒。つっぱり。支柱。「―棒」 つっ‐か・う突っ支う‥カフ 〔他五〕 ①物にあてて支え保つ。かう。 ②傍から補助する。たすけ支える。 つっ‐かえ・す突っ返す‥カヘス 〔他五〕 ツキカエスの音便。 つっか・える支える・閊えるツツカヘル 〔自下一〕 ツカエルの促音化。 つっ‐かか・る突っ掛かる】 〔自五〕 ツキカカルの音便。 つっ‐かけ突っ掛け】 ①最初。すぐ。いきなり。人情本、契情肝粒志「風久が取り立てた弟子にやア、―達唄たてうたが出来るから強勢ごうせいだ」 ②直接。じか。滑稽本、妙竹林話七偏人「もしや―天神の社の方へ行きたるか」 ③歌舞伎囃子の一つ。花道から「見参けんざん見参」などと言って駆け出る時など、急速な勢い込んだ出に用いる大小鼓の鳴物。能管・太鼓入りの時もある。 ④「突っ掛け草履」の略。 ⇒つっかけ‐ぞうり【突っ掛け草履】 ⇒つっかけ‐もの【突っ掛け者】 つっかけ‐ぞうり突っ掛け草履‥ザウ‥ 足の指先に無造作につっかけて履く草履。 ⇒つっ‐かけ【突っ掛け】 つっかけ‐もの突っ掛け者】 人を頼みとして何事もなげやりにしておく者。 ⇒つっ‐かけ【突っ掛け】 つっ‐か・ける突っ掛ける】 〔他下一〕[文]つっか・く(下二) (ツキカケルの音便) ①突然にしかける。一気にする。勢いよく行う。狂言、悪太郎「―・けてたべましたによつて、ただひいやりとばかり致いて風味を覚へませぬ」 ②履物を無造作にはく。「サンダルを―・ける」 ③ひっかける。たれさげる。浮世風呂4「大島台を大太刀の柄の先へちよいと―・けて」 ④相撲で、立合いの呼吸が合わないまま立ち上がり相手にしかける。 つつが‐な・い恙無い】 〔形〕[文]つつがな・し(ク) やまいがない。息災である。異状がない。無事である。今昔物語集19「我れ年来としごろつわものの方に付きて、聊いささかに―・かりつ」。「―・く帰国した」 つつが‐むし恙虫】 ツツガムシ科のダニの総称。幼虫は卵円形で体長約0.3ミリメートル。オレンジ色。歩脚は3対。多くノネズミの耳などに寄生する。恙虫病を媒介する。成虫は赤色で短毛を密生し、吸血性なく、地表で昆虫の卵などを食う。アカムシ。〈下学集〉 ⇒つつが【恙】 つつがむし‐びょう恙虫病‥ビヤウ ツツガムシの幼虫に刺されて起こる急性感染症。病原体はオリエンチア‐ツツガムシ。患部は壊疽えそに陥り潰瘍を作る。潜伏期は5〜14日。発熱・発疹と刺し口の水疱・膿疱・潰瘍が主症状。しばしば致命的。発生は北海道・沖縄を除く日本全国とアジア各地。〈[季]夏〉 ⇒つつが【恙】 つつがゆ‐の‐しんじ筒粥の神事(→)「粥占かゆうらの神事」に同じ。 つつ‐がわら筒瓦‥ガハラ (→)丸瓦に同じ。 つづき続き】 (奈良時代までは清音) ①つづくこと。また、その部分。更級日記「紫のゆかりを見て、―の見まほしく覚ゆれど」。「話の―」「地―」 ②前後のつながり。つながり方。源氏物語柏木「言の葉、―も無く」。「―が悪い」 ③血統・家系などが代々続くこと。大鏡後一条「まづ帝王の御―をおぼえて、次に大臣の―はあかさんとなり」 ⇒つづき‐あい【続き間・続き合い】 ⇒つづき‐え【続き絵】 ⇒つづき‐がき【続書】 ⇒つづき‐がら【続柄】 ⇒つづき‐きょうげん【続狂言】 ⇒つづき‐こざね【続小札】 ⇒つづき‐ひらお【続平緒】 ⇒つづき‐もの【続き物】 つづき‐あい続き間・続き合い‥アヒ 相互の関係。間柄。縁故関係。 ⇒つづき【続き】 つづき‐え続き絵‥ヱ 2枚以上を続けて一面とした絵。 ⇒つづき【続き】 つづき‐がき続書】 親族の続柄つづきがらを記した文書。 ⇒つづき【続き】 つづき‐がら続柄】 親族のつづきあい。親族としての関係。ぞくがら。「保証人との―」 ⇒つづき【続き】 つづき‐きょうげん続狂言‥キヤウ‥ 歌舞伎の初期に行われた簡単な一幕物を離はなれ狂言というのに対し、二番続き・三番続きなどの長編をいう。 ⇒つづき【続き】 つづき‐こざね続小札】 鎧よろいの小札を横縫よこぬいでからげ続けたもの。 ⇒つづき【続き】 つづき‐ひらお続平緒‥ヲ 「平緒ひらお参照。 ⇒つづき【続き】 つつき‐まわ・す突き回す‥マハス 〔他五〕 いろいろな方向から何回も突く。「あちこち―・す」 つづき‐もの続き物】 何回か回を重ねて完結する小説・講談・映画など。尾崎紅葉、三人妻「新聞の来るを例とす。…待構へたる小説つづきもの⇒つづき【続き】 つつ‐ぎり筒切り】 まるくて長い物を横に切ること。輪切り。 つっきり‐バイト突っ切りバイト】 旋盤において工作物を切断するのに用いる板状の刃物。→バイト(図) つっ‐き・る突っ切る】 〔他五〕 (ツキキルの音便)勢いよく通り抜ける。勢いよく横ぎる。「大通りを―・る」 つつ・く突く】 〔他五〕 (「つっつく」とも) ①何回も突く。また、軽く突く。万葉集16「小螺しただみを…石以ち―・きやぶり」 ②けしかける。煽動する。「彼を―・いて提案させる」 ③欠点や落度を取りあげてとがめる。「―・かれてぼろが出る」 ④箸で食べ物をつまみとって食べる。「皆で鍋を―・く」 つづ・く続く】 [一]〔自五〕 (奈良時代までツツクと清音) ①後に従う。すぐ後に来る。万葉集5「取り―・き追ひ来るものは」。源氏物語若菜上「御階の中のしなのほどに居給ひぬ。かんの君―・きて」。「後あとに―・け」 ②切れずにつながる。長く連なる。大鏡「この殿よりしていまの閑院大臣まで太政大臣十一人―・き給へり」。「日照りが―・く」「行列が―・く」「―・いて三人男が生まれる」「次号に―・く」 [二]〔他下二〕 ⇒つづける(下一) つっ‐くす・む 〔自四〕 (ツキクスムの音便)まじめくさる。重々しくかまえる。仮名草子、伊曾保「女房は返事にも及ばず―・んで居たが」 つつ‐ぐち筒口】 ①筒のくち。つつさき。 ②「ノズル」参照。 ツックマイアーCarl Zuckmayer】 ドイツの劇作家。社会諷刺を盛った作風で人気を得る。戯曲「ケーペニクの大尉」「悪魔の将軍」など。(1896〜1977) つつ‐くら惣暗】 まっくら闇。つつやみ。今昔物語集10「虚空―になりて奇異に恐しげなり」 つっくり つくねんとするさま。狂言、縄綯なわない「扨わたくしも台所に―致いて、方々見回して御ざれば」 つづくり (清音にも)修理。修繕。特に、道普請みちぶしん。猿蓑「―もはてなし坂や五月雨」(去来) つっ‐くるみ ひっくるめること。ひとまとめにすること。浮世風呂4「もとが―で六ツについてるから」 つつけ そば粉や麦で作った生地を三角形に切り、大根・葱ねぎ・豆腐などと煮たもの。青森県南部地方の郷土料理。 つつ‐げ淋滲】 生まれたばかりの鳥の羽毛。にこげ。〈倭名類聚鈔18つづけ続け】 (他動詞ツヅクの連用形) ⇒つづけ‐うた【続け歌】 ⇒つづけ‐うち【続け打ち】 ⇒つづけ‐がき【続け書き】 ⇒つづけ‐がら【続柄】 ⇒つづけ‐ざま【続け様】 ⇒つづけ‐じ【続け字】 つづけ‐うた続け歌】 連歌れんがのこと。筑波問答「歌を連ねたれば連歌と申すにや。昔の人は―とぞ申し侍りし」 ⇒つづけ【続け】 つづけ‐うち続け打ち】 連続して打つこと。つるべうち。 ⇒つづけ【続け】 つづけ‐がき続け書き】 筆を切らずにつづけて書くこと。また、その書いたもの。 ⇒つづけ【続け】 つづけ‐がら続柄】 (歌論用語)言葉の続け方。毎月抄「すべて、詞にあしきもなく、よろしきもあるべからず。ただ―にて、歌詞の勝劣侍るべし」 ⇒つづけ【続け】 つづけ‐ざま続け様】 同じ動作がひきつづいてやまないさま。連続するさま。「―に打つ」 ⇒つづけ【続け】 つづけ‐じ続け字】 1画ごとに、また、1字ごとに筆を切らずに草書または行書で書いた文字。 ⇒つづけ【続け】 つづ・ける続ける】 〔他下一〕[文]つづ・く(下二) (奈良時代までツツクと清音) ①切らずにつなげる。物を長く連ねる。つなぐ。祝詞、祈年祭「大海に舟満ち―・けて」。源氏物語松風「御車はあまた―・けむも所せく」。日葡辞書「カテヲツヅクル」。「旅を―・ける」 ②間をおかずにする。すぐ後に再びする。「ミスを―・ける」 ③文章などをかきつづる。言葉をのべる。源氏物語行幸「やまと歌はあやしくも―・け侍りなむ」。源氏物語須磨「おぼし集むる事ども、えぞ―・けさせ給はぬ」 つっ‐けんどん突慳貪】 とげとげしく不親切に物を言ったり、したりするさま。「―な応対」 つつ‐ごかし筒転し】 銭筒の中から銭を盗むこと。転じて、物をごまかし盗むこと。浄瑠璃、心中万年草「―の顔でつらりと九文十文づつ、百の口を抜いて置けや」 つっ‐こか・す突っ転す】 〔他四〕 つきころばす。 つっ‐こみ突っ込み】 ①勢いよく中へ入ること。 ②深く立ち入ること。「―が足りない」 ③漫才で、話の筋を進める役の者。↔ぼけ。 ④元禄(1688〜1704)頃、材木屋などの結った髪。髻もとどりを高く元結もとゆい1寸余に結ぶもの。つっこみわげ。 ⑤「突っ込み売り」の略。 ⇒つっこみ‐うり【突っ込み売り】 ⇒つっこみ‐おび【突っ込み帯】 ⇒つっこみ‐ざし【突っ込み差し】 ⇒つっこみ‐わげ【突っ込み髷】 つっこみ‐うり突っ込み売り】 相場で、どこまでも売り込むこと。また、安値をいとわず売り進むこと。つっこみ。 ⇒つっ‐こみ【突っ込み】 つっこみ‐おび突っ込み帯】 帯の端を結ばずに、つっこんで挟んでおくこと。はさみおび。 ⇒つっ‐こみ【突っ込み】 つっこみ‐ざし突っ込み差し】 刀を無造作にさすこと。 ⇒つっ‐こみ【突っ込み】 つっこみ‐わげ突っ込み髷(→)「つっこみ」4に同じ。 ⇒つっ‐こみ【突っ込み】 つっ‐こ・む突っ込む】 (ツキコムの音便) [一]〔他五〕 ①はげしい勢いで中へ入れる。さしこむ。また、無造作に入れる。「何でもポケットに―・む」 ②すべてのものを区別せず、いっしょにする。 ③はげしく追及する。「余計なことを言うと―・まれるぞ」 ④内部へ深く入れる。「事件に首を―・む」 [二]〔自五〕 ①はげしい勢いで中へ入る。つき入る。 ②突撃する。「敵陣に―・む」 ③内部へ深く立ち入る。「―・んだ話をする」 つっ‐ころ・す突っ殺す】 〔他五〕 ツキコロスの音便。 つっ‐ころばし 歌舞伎の役柄。極端に柔弱な色男の役。 つっ‐ころば・す突っ転ばす】 〔他五〕 (ツキコロバスの音便)ひどく突いてころばす。つきたおす。 つつこわけ‐じんじゃ都都古別神社】 福島県東白川郡棚倉町八槻と同町棚倉にそれぞれある元国幣中社。いずれも祭神は味耜高彦根尊あじすきたかひこねのみことと日本武尊やまとたけるのみことで、陸奥国一の宮を称する。 つつ‐さき筒先】 ①筒の先端。 ②銃身・砲身の口。「―を揃える」 ③消防ポンプのホースの先を操作する消防士。 つつ‐ざき筒咲き】 花弁がその基部で癒着して筒状をなして咲くもの。アサガオの花はその例。 つっ‐ささ・う突っ支ふ‥ササフ 〔他下二〕 (ササウを強めていう語)ささえる。謡曲、橋弁慶「しづしづと太刀抜き放つて、―・へたる薙刀の切先に」 つつじ躑躅】 ①ツツジ科ツツジ属(シャクナゲ類を除く)の常緑または落葉低木の通称。山地に多く自生、また観賞用として栽培。小枝を多く分岐し、枝・葉には細毛がある。春から夏にかけ、赤・白・紫・橙色などの大形の合弁花を単立または散形花序に開く。種類が多い。ヤマツツジ・レンゲツツジ・サツキなど。〈[季]春〉 サツキツツジ 提供:ネイチャー・プロダクション ミツバツツジ(花) 撮影:関戸 勇 ヤマツツジ 撮影:関戸 勇 レンゲツツジ 撮影:関戸 勇 ②襲かさねの色目。表は蘇芳すおう、裏は萌葱もえぎ。または、表は白、裏は紅。 ⇒つつじ‐か【躑躅科】 ⇒つつじ‐はな【躑躅花】 つつじ‐か躑躅科‥クワ 双子葉植物の一科。多くは低木。花は両性、花冠は5裂、雄しべは5または10、葯は先端の孔で開き、花粉は4個ずつ結合。雌しべは1。世界のほぼ全域に50属約1500種あり、ツツジ・シャクナゲの群、アセビの群、コケモモの群、エリカの群などに大別。高山植物も多い。 ⇒つつじ【躑躅】 つつじ‐はな躑躅花】 〔枕〕 「におう」にかかる。万葉集3「―にほへる君が」 ⇒つつじ【躑躅】 つつしま・る慎まる】 〔他四〕 「つつしむ」の派生語。続日本紀30「諸もろもろの東国の人等―・り侍つかへ奉まつれ」 つつしみ慎み】 ①つつしむこと。慎重にすること。「―のない振舞い」 ②物忌ものいみ。斎戒。源氏物語「さまざまの御祈、御―」 ③つつしみ忌むべきこと。死。平家物語3「いま百日の内に禄を重んずる大臣の―」 ④江戸時代、公家・武士に科した刑の一種。家内に屏居へいきょして昼間の外出を許さないもの。謹慎。 つつしみ‐ぶか・い慎み深い】 〔形〕 差し出がましいところがなく、控え目である。「―・い態度」 つつし・む慎む・謹む】 〔他五〕 (「包む」と同源。自分の身を包み引きしめる意) ①用心する。あやまちがないようにする。枕草子119「まうづる程のありさま、いかならんなど―・みおぢたるに平らかにまうで着きたるこそ」。玉塵抄18「おごらず―・んだ者なり」。「言行を―・む」 ②うやうやしくかしこまる。欽明紀「今願はくは帰りて以て―・みて」。平家物語10「―・んで以て承る所件の如し」。「―・んで弔意を表する」 ③物忌みする。謹慎する。源氏物語若菜下「さるべき御祈りなど常よりも取り分きて、今年は―・み給へ」。玉塵抄20「斉、ものいみすとよむぞ。心を―・む心ぞ」 ④度を越さないように控え目にする。「暴飲暴食を―・む」 ◇1・4には「慎」、2には「謹」を使う。 つつ‐じり筒尻】 ①筒の末端。 ②銃砲の後部。 つづしり‐うた嘰り歌】 一口ずつうたう歌。源氏物語末摘花「御―のいとをかしき」 つづし・る嘰る】 〔他四〕 ①一口ずつ歌う。口ずさむ。源氏物語帚木「影もよしなど―・り歌ふほどに」 ②少しずつ食べる。一口ずつ食べる。今昔物語集28「鮭・鯛・塩辛・醤ひしおなどの塩辛き物どもを―・るに」 つづしろ・う嘰ろふツヅシロフ 〔他四〕 (ツヅシルに接尾語フの付いた語)少しずつ少しずつ食べる。万葉集5「堅塩を取り―・ひ」 つつしん‐で謹んで】 (ツツシミテの音便)恭敬の意を表して。うやうやしく。 つつ‐すねあて筒臑当】 鎧よろいの臑当の一種。鉄地漆塗りまたは金銅包み三枚割さんまいわり蝶番ちょうつがい留めの臑当。 つつ‐そで筒袖】 袂たもとがなくて全体を筒形に仕立てた袖。また、その衣服。つつっぽ。→袖(図)⇒つつそで‐ばおり【筒袖羽織】 つつそで‐ばおり筒袖羽織】 袖を筒袖に仕立てた羽織。近世、武士が着用したが、明治以降は子供用。 ⇒つつ‐そで【筒袖】 つつ‐だけ筒竹】 筒切りにした竹。

ど‐ぶつ【土仏】🔗🔉

ど‐ぶつ土仏】 ①土製の仏像。つちぼとけ。 ②(土製の布袋ほてい和尚に似ている意から)太った人、特に太った女性をあざけっていう。誹風柳多留5「―下女目をなくなしておかしがり」

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